199 Halloween † rose
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− 三日目の夜 −
[まだ芯から冷えると言う程の時候では無く、シーツを被れば 玄関で蹲っていても寒さは感じなかったが。 無人の家のひたひたと迫る様な薄闇の冷たさに、 意気込んでいた気持ちが少し萎び始めた頃。
いきなり扉をノックされ>>3:306、飛び上がった。]
ニ、ニコラエ? 何でここ、に……。
[お前の方こそとツッコミが入ってもおかしくないのだが、 それは完全に頭から抜け落ちたまま。 渡された荷物を手に頷くしかなかった。]
(11) 2014/10/26(Sun) 12時半頃
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わ、判った……、え、これ俺に? ありがとう…あ、そうだ! あのお皿、ちゃんと手元に残ったよ。 やっぱり特別なんだな。 忘れられずにいるって、安心した。 ありがとうな。
[俺の分まで渡してくるニコラエに何度もありがとうを繰り返す。 こう言うのは人間も人外も関係ないから。]
じゃあまた。
[用があるのだろう、立ち去って行く後ろ姿に手を振った。 きっと明日があっても巻き戻っても、また逢えるだろうと 信じて軽く。 まさか人外までも紛れ込む歪みがあるなんて知らずに。]
(12) 2014/10/26(Sun) 12時半頃
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すげえ。シンデレラみたい。
[ミケに乗って来たのかと、探したが姿は無く。 代わりに見つけた馬車に、目を丸くした。 これこそ魔法で、チビ達にも見せたいと思うほど心は高鳴る。 あの馬車はお城の王子様の所に向かうのか、 消える前見送って、静かに扉を閉めた。]
(13) 2014/10/26(Sun) 12時半頃
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[ニコラエを見送った後、貰いものをすぐに食べてしまうか、 非常食にするか悩むうち、緊張が解けたのか訪れた睡魔に 身を委ね掛けていた。]
……ん、ん? はぁ?
[俺もしかして寝てる?それともありすいんわんだーらんど? 扉の開く音に何が起きたかと理解する事も身構える暇もなく、 一瞬身体を硬直させた俺の前に現れたのは……>>8]
……キリシマのおっさん食うの? まずそうだけど。
[全てにおいて想像の範疇を越えたせいで、何か言わねばと 開いた口から投げたツッコミは 逆にツッコミを受けそうなものだった。]
(14) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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……ジェレミーなの? それ……特殊メイクじゃないよね?
[これで寝ていられる筈もない。 聞き覚えのある声に更に目を丸くする。
薬屋での不穏な会話を聞いていれば、一応馬鹿では無い。 お二人でごゆっくりと、にやにやしながら家を後にするだろうが。
残念ながら、そんな楽しい会話は聞いておらず、 ミケの変化も見ているせいか、混乱はすぐに収まり ちゃっかり会話の輪に混ぜて貰った。]
本当にモンスター多いな、この街。
[ジェレミーから魔女の話を聞けば、案外身近に異空間って あるんだなと1人感心して。]
(15) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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危ねぇ……肝試しで探索する所だった。
[屋敷に隠し部屋は兎も角、罠まであると聞くと>>9 論点がずれた所で安堵の息を漏らしはしても 壁に飾られた絵画や古ぼけた背表紙の本に 好奇の視線は向いたまま。]
それじゃその魔女を捕まえれば何とかなるって事か。
[比喩じゃなくて、本物の魔女がいたとは、と魔除けの南瓜を 撫でながら想像以上に危険な行動を取っていた自分に苦笑する]
見つかったら、また元に戻るのか。
[いつまでもハロウィンを繰り返すのは楽しいけれど。 ちらり横を見ればキリシマは珈琲に口を付けていただろうか。 この店主は騒がしいのは苦手と言っていた。 これが続けば、もう店すら締めて顔を見せなくなるかも知れない。 そんな事を思ってしまう。]
(16) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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じゃあその魔女探すの手伝えばいい?
[来年になればまたハロウィンはやってくる。 でもこの店主は二度と店を開けないかもしれない。 そう考えると辿り着く答えは1つで。]
顔判んないから、特徴教えてよ。
[そう身を乗り出す俺に2人はどんな反応をしたか。 気付けば日が巻き戻っていたかも知れないが、 揺らぎに気付く事も無く、そのまま渡された毛布に包まって 魔女の家で一夜を明かす。]
(17) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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− 四日目の朝 −
[巻き戻った事は外の賑やかさで判る。 チビ達やシスター達を心配させたかもしれない。
一度帰ってから魔女探しを手伝おうと起き上がり]
あ、そうだ。忘れていた。 ジェレミー、昨日ニコラエが来てこれをって。
[爆弾の連続ですっかり忘れていたニコラエの荷物。 帰る前に思い出して良かった、と金の狼に手渡した*]
(18) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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/* ところでドナルドとニコラエどっちが右だろう。 両方右右しくて。
どっちが豹変するのか、それとも乙女なのかが気になる。
(-4) 2014/10/26(Sun) 13時頃
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/* 華月斎伝言、ありがとう! だが狼が俺を食べようとしたら遠慮なくキリシマを差し出す(キリッ
(-10) 2014/10/26(Sun) 17時半頃
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− 三日目の夜・魔女の家 −
[昨日のダンスパーティーと言い、今日の担がれた姿と言い、 キリシマの珍しい姿を連続に見る事が出来て、 ある意味お腹いっぱいだが。]
うん。リー。悪魔とかそんなんが化けてないから大丈夫。
[キリシマに不審げに名を呼ばれても、返す論点が若干ずれている。 何だかもう、全員人外だと思った方が良い様な気がして来た。 むしろキリシマが人間だと言われた方が驚くかもしれない。 そんな失礼極まりない方向に思考を傾けていると、キリシマの 不機嫌な声が続いて何か追求してきた。]
(39) 2014/10/26(Sun) 21時頃
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南瓜? ああ、あれ? 頼まれた通り顔描いたんだけど。 やっぱり下手くそだったか?
[何をいきなり言い出すかと思えば>>@5、 南瓜が気に入らなかったらしい。 元々キリシマの顔をイメージして描いたつもりは無く、 少しでも機嫌が良くなれば良い、と割と俺の中では 自信作だったが、結果としてジェレミーや露蝶にも 笑われた作品だ。 可愛いとフォローしてくれても、内心結構傷付いていて。 キリシマの口調からも不評だったかと、自然顔が俯いた。]
明日もあったら、多分普通の南瓜になってると思うから。 そしたらグレッグに頼んでカッコイイの描いて貰う。
[手の中の魔除けの南瓜を見せれば、グレッグなる人物の 腕は判るだろう。]
(40) 2014/10/26(Sun) 21時頃
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ベネット……初めて名前知った。
[魔女の名を知るのは初めてだから、キリシマとジェレミーと そのベネットの間に何があるのかなんて判るわけが無い。 大人しく2人の話を聞いてはいるが、 恐ろしさよりも隠し部屋とか冒険心をそそる単語に 不謹慎にもわくわくが止まらない。]
判った。大声出せばいいんだよな。
[思い切り見透かされていたらしい冒険心に、 ジェレミーの忠告が入る>>36 判ったと、手を上げはしても夜中に音をさせたら 近所迷惑だろう。 探索は明日に回して一眠りする事に*]
(41) 2014/10/26(Sun) 21時頃
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− 四日目の朝 −
[キリシマはまだ薬の調合を行っていたか。 そっと起き出すと、ジェレミーが彼に声を掛けているのが 耳に入り>>37 思わず足を止めて聞き耳を立てる。]
……。
[やっぱり彼も人間ではない。 そう思い込もうとする事と、実際知る事では重さが違う。 だが例え人外でも、キリシマはキリシマと言う存在で、 何1つ揺るがない。 何1つ揺るがないのに、彼の一言、ちょっとした表情の変化で 何故か胸の奥がざわつくのが、不思議だった。]
(43) 2014/10/26(Sun) 21時頃
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[思わの陰に隠れたけれど、 ジェレミーにはお見通しだったらしい>>50 だが今の俺にはそんな視線に気付く余裕なんてなかった。]
どの街でも……か。
[態度から判っていたが、キリシマにとって 住む場所に対する思いはその程度>>@18だと知って 落胆する俺自身に驚いた。 そう言えばガキの時から変わらぬ姿。 転々としなければ不審がられると判っていても、だ。]
(58) 2014/10/26(Sun) 22時半頃
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[ただ、少しだけこの街と住人をちょっとだけでも 特別だと言う思いがけない言葉>>@19に思わず顔を上げて ちらりと部屋の中を覗き込む。]
……もう、この街嫌いになったか?
(63) 2014/10/26(Sun) 22時半頃
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[ジェレミーの物言い>>57には色々ツッコミ所があるのだが、 今はキリシマの方が重要で、息を呑んで答えを待った。]
良かった。街、好きでいてくれて。
[困った様な笑み>>@23に、同じように困った笑みを返す。 街を好きでいてくれるなら、その住人である俺も 多少は好きでいてくれるだろうと、勝手に彼の中の 好きに自身を詰め込んだ。]
あんたの笑った顔、初めて見た気がする。
[もしかしたら以前にも見たかも知れないが、 意識して気付いたのはきっと今が初めてだ。 どんな顔でも、初めて見れた事を嬉しいと思う位は。]
(71) 2014/10/26(Sun) 23時半頃
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俺も好きだよ。 ……この街が。
[キリシマも大概捻くれてると思うが、俺も捻くれている。 困った笑顔が更に歪んだ気がした。]
(72) 2014/10/26(Sun) 23時半頃
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初めてかな。 薬屋の前通っても、客に対してとは思えない声出してるし。
[随分貴重な偶にはだと>>@24、笑って見せたけど、 鏡が無いから笑えているのか判らない。]
じゃあ機嫌が良いなら、今日もダンス?
[魔女の話を聞いた以上、それどころでは無いけれど。 今は少しだけそれよりも優先したい。 ハロウィンが終わればこの貴重な時間はもう来ないかも知れない。 悲しそうな顔が、そう告げている気がして。]
もう、踊っては貰えない?
(81) 2014/10/27(Mon) 00時頃
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/* あう。ごめんねキリシマ、無理させて。 お付き合いありがとうなのだよ。
(-36) 2014/10/27(Mon) 00時半頃
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……客が嫌いって…何で商売してんの?
[予想は付いていたが、ある意味衝撃的な返答>>@25に 歪んでいただろう顔の筋肉がひくついた。 何を今更言ってるのかと呆れはしたが。]
やっぱり人と少しは関わりたいんじゃないのか?
[元々の特技もあったかも知れないが、ある程度 接客が必要な仕事を選んだのだから、人恋しいのだろう。 事実寂しいとも言っていたし>>@19、思ったままを口にした。]
(86) 2014/10/27(Mon) 00時半頃
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あ、そうか。じゃあハロウィン終わった方が良いよな。
[最初の日の様にチビ達を引き連れた俺みたいなのが しつこく襲撃してくるだろうし。]
服無かったら踊れないもんな。
[そもそも俺だって仮装していて、ボロボロの姿だったとは 言わなかった。 人間の間でもよく使う「また今度」は二度と来ない今度。 もう踊る事は無いと悟って、あははと無理矢理笑って見せる。
何か泣きそうだけど気のせいだと笑ったまま、 帰るキリシマを見送った。]
(89) 2014/10/27(Mon) 01時頃
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/* 面倒臭いなこのリーは!!!
(-40) 2014/10/27(Mon) 01時頃
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/* そうなんだよ、見学者の人達は墓下とも会話出来るから 独り占めしようとしちゃダメよ、俺。
(-41) 2014/10/27(Mon) 01時頃
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[見送った後は、魔女の部屋の探索に掛かる。 一応ジェレミーの許可も取った以上、 何かあったら彼のせいにしておこうと絨毯を捲ったり 壁の絵を外してみたりと動きまわった。
ジェレミーの言う通り、壁の絵をずらすと ばね式のネズミ捕りが隠されていたり、 本を幾つか退けると水晶玉で出来た骸骨が出てきたりと なかなかスリリングな経験が続く。]
(93) 2014/10/27(Mon) 01時半頃
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ジェレミー……ベネットがよくこそこそしてた場所とか 覚えてないの?
[姿を見せなくなる時、よく籠っていた部屋とか 家具の前とか、ヒントを求めれば彼の記憶に残るものは あっただろうか。 家探しはなかなか大変だったが、身体を動かして 意識を他に向けている間は、先程の悲しそうな表情を 思い出さずに済む。 そして、繰り返す時間のループを断ち切る切欠になるから。 手掛かりを探す自分は、驚くほど真剣だった**]
(94) 2014/10/27(Mon) 01時半頃
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/* ミケにゃんは大丈夫かな。 またルーターおかしくなってないかな……どきどき。
(-44) 2014/10/27(Mon) 01時半頃
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− 魔女の家 −
[昨日まではキリシマとの会話は何でも楽しかった気がするのに。 どんな事を話したか思い出せない。
ただ、今言葉を交わす度、何かに期待し、何かに落胆している。
それの意味も判らぬまま、キリシマの話>>@30を聞いた。]
客が少しで良いって、欲が無いよな。
[客商売なのにと、笑っているつもりだけど。 キリシマにはちゃんと笑えて見えただろうか。]
判ったよ。 チビ達は連れて行かないよ。
[大勢の意味が違うかもしれない。 それでも俺は俺の都合の良い様に解釈する。]
なぁ、キリシマ……。
(105) 2014/10/27(Mon) 21時半頃
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……ガキ扱い…すんなよ……。
[呼び掛けて、何を言おうとしたのか。 沈黙が怖くて口を開いたと同時に、キリシマの手が頭に置かれて>>@31、 それ以上何も言えなくなっていた。
ただ撫でられた髪を押さえ、何とか]
……ばぁか。
[それだけを背中に掛けるのが精一杯だった。]
(106) 2014/10/27(Mon) 21時半頃
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/* われながらうぜえええええええええ!!
(-61) 2014/10/27(Mon) 21時半頃
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