170 白峯異聞
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そうなん? そうは見えんけどねぇ。
[くすくすとからかうような笑い声を零しながら、>>0冬麻にそんなことを言う。 先輩に少しちょっかいを出して、幼馴染と笑いあう。 傍目に見れば日常風景なのに、今この状況には似つかわしくなかった。]
知り合いというか、幼馴染なんですよー。
[ちょっかいには無反応のまま問いかけてくる鳳>>1には、少しつまらなさそうな顔。]
えー。じゃあ冬麻? ちょっと慣れへんなぁ……ついあだ名で呼んでしもたらごめんな?
[アドレス帳は万が一を考えて名前で登録してはいるのだが、しかし彼に先輩と呼ばれるのは微妙に距離感を感じてしまう。 自分も行くと言った冬麻には、分かったと頷いて]
ほな、頼りにしてるで? ……って、先輩厳しい! こう見えても冬麻強いんですよー!
[こう見えても、の部分は余計だったかもしれない]
(3) 2014/03/20(Thu) 11時半頃
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…よし、行こか!
[視線も合わせないまま通り過ぎた鳳に、一瞬いつものように茶化しかけた。危ない。 行こうと冬麻に声をかけて、昔の癖で手を引こうとしたがそれは拒まれただろうか。]
……な、冬麻。 さっき何見てたん?
[>>1:53彼が外に目線を向けていたのは見えていた。 何を見ていたのか気になって、世間話のような軽さで問いかける。 ポケットの無線機が、ザザっとノイズ音を鳴らした]
(4) 2014/03/20(Thu) 11時半頃
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[そっけない返事>>*0に、いやあれは態とじゃないのかと突っ込みそうになる。 その代わりにまたつっついておいた。仕返しと言わんばかりに。]
『宛先:鳳先輩 差出人:櫻子
防衛側。 でも、攻撃はあかんよ? 万が一傷つけたら、うち暴走してまいそう。
じゃあ何らかの形でうちが裏切り者やって皆に知れるようにするわ。 その後生徒なり教師なり殺せば、注目はうちに向くやろ。 うちの能力は、学園が良く知っとるから』
[彼を囮にするのは、あまり気が乗らなかった。それに自分がやった方が応戦出来るし、損害も与えられるはず。 それに、いい加減ちまちまやるのは疲れてきた。 そう考えて提案してみたが――。]
(*3) 2014/03/20(Thu) 11時半頃
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『宛先:鳳先輩 差出人:櫻子
そうやね、大切。とっても。 あ、先輩のことも大切に思ってるから大丈夫やよ?』
[何が大丈夫なのかよく分からない一文を付け加える。 避けるように身をよじり、少し声を出した鳳>>*4にはしたり顔。]
『上倉先輩あたりが来たらちょっと分からんけど……でも大体なら応戦できる自信あるし。』
[そう打ち終えると、送信。]
(*7) 2014/03/20(Thu) 12時頃
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『宛先:鳳先輩 差出人:櫻子
はいな、了解や。 今ここで上倉先輩の気を引いて逃げてから、大々的にやるつもり。先輩はバラすもバラさないも自由でええよ。』
[ただ、今ここで彼もバラすつもりなら上倉の追撃を食らうかもしれないが。 言い忘れたことには気付かないのだった]
(*10) 2014/03/20(Thu) 12時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 12時半頃
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そう、幼馴染。
[反芻した鳳>>6に、思わずこちらもまたそう言ってしまう。 やがて職員室に到着すると、銃はどこにあるのかを彼に尋ね。案内してくれると言われたらしてもらっただろうし、口頭で伝えられれば自分で取りに行った]
――さて。
[再び廊下に戻れば、銃の状態を確認する。 使い慣れていない武器だから、上手く扱えるか少し不安になった。廊下の惨状>>5に気付き目を向ければ、丁度上倉が三下を掴んで殺すところで。]
あ、ちょっと待ってやそこの人。 練習相手になってくれへん?
[そして拒否権のない問いかけを、近くにいた無事らしい防衛側の生徒に投げ。]
(8) 2014/03/20(Thu) 12時半頃
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[軽い射撃音と共に、生徒は頭に穴を開け倒れた。]
(9) 2014/03/20(Thu) 12時半頃
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お、ビンゴ! 良かった、これで扱われへんかったら恥ずかしくてしゃーないわ。
[けらけら笑う姿は、いつも通りの櫻子だ。 ただ一つ、違うのは。纏う空気だけ。]
上倉先輩、うちの"仲間"苛めんといてくれません? ただでさえ三下の消耗激しいんやから、勘弁してくださいよー
[使えない駒に用は無いが、微々たる戦力でも塵も積もればなんとやらだ。 ニコニコ笑い、仲間と言いながら道具としか見ていないような言葉を吐くと。窓に手をかけて、飛び降りて逃げようという体制を取った。]
(10) 2014/03/20(Thu) 13時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 13時頃
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[実行間際、ちらりとだが覗けたぶっきらぼうな言葉。 そこに隠された思いを感じて、ふっと笑い]
――ありがと
[それだけを、声にして返すのだった。]
(*12) 2014/03/20(Thu) 13時頃
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[――かかった。 バレないようにクスッと笑うと、微笑んでくる上倉>>11を見つめながら]
それは出来ひん相談やなぁ。 場所の問題でもないんよ? 鍵を壊すまでは死ぬのも勘弁や。
[校庭に現れた竜巻にちらりと視線を移す。 こういう時実戦経験というのは便利だ。どう対処するべきなのか、経験の無い者より思考の幅は大きい。]
それに、逃げる訳やないですよ?
[背中に闇の粒子が集まると、それはまるで悪魔のような翼を形成していく。いつの間にか砕けていた口調をわざとらしく正した。 薄らと、黒い瞳に赤が混ざった。 そう。そのまま此方に気を向けてくれればいい。]
(15) 2014/03/20(Thu) 13時半頃
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"鍵"の在処を知る人がおるって、校長センセが吐いてくれたんや。 やからうちは、見つかるまで――
[学園の者を殺す。小さな呟きと共に、窓から飛び降りて。 地に着く寸前、翼でふわりと宙に舞い上がる。]
せいぜい、仲間が殺されるのを見ていればええですよ。
[そう冷たい声で言い放った直後。 櫻子、と初めて自分の名前を呼んだ鳳>>13を一瞬だけ見つめた。 せんぱい、と声にならない言葉を紡ぎ、そのまま解放側が占拠している屋上へと飛び去った。 途中竜巻の攻撃があったなら、それを三下を使い回避しただろう。]
(16) 2014/03/20(Thu) 13時半頃
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/* 鳳先輩イケメンすぎた。死んだ。
(-5) 2014/03/20(Thu) 13時半頃
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――西棟・屋上――
『学園に告ぐ!』
[西棟の屋上には、特殊な防御壁が張られている。 異能の攻撃を防ぐ為のもの。ただし、銃撃など普通の武器での攻撃の前には無力だが。 最初に校内でのテレビ放送>>0:2で解放側が宣言した時と同じ方法で、櫻子は高らかに告げた。 校内にはスピーカーでその声が響くだろう。テレビは無事なものがあればついたかもしれない。]
『これより我ら解放側は、更なる抗争を仕掛ける! これ以上死者を増やしたくなければ、大人しく降伏し"鍵"の在処を吐け!
降伏しないなら――――皆が殺されていくのを、黙って見ていればええ。』
[最後の一言は、意図せず普段通りの喋り方で。
最初から、こうなる未来は決まっていた。自分はこの時の為だけに、ここに忍び込んでいたのだから。 本当は上からの命令が来てから動く予定だったが、どうせ今やっても変わらないだろう。 防衛側はこのタイミングで仕掛けられた新たなる宣戦布告をどう考えるのか。裏にある独断の決定打に気付ける者がいるとは、正直思えないが――]
(18) 2014/03/20(Thu) 13時半頃
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[きっと降伏などしないことは分かっている。 無線機を取り出すと、そこに向かって話しかけた。校長室を陣取る部下たちへ。
急に動き出す戦況。 もっと混乱すればいい。自分を狙ってくればいい。]
もしもーし、聞こえる? 校長センセはもう殺してええよ。用済みや。
[ちゃんと忠告はしておいたのだ。 従わなかったのは学園の方。愉しげにそう伝えるが、大方憂さ晴らしの道具にでもされるだろう。]
皮肉なもんやと思わへん? 自分たちを潰すことになる人間のことを、今まで育ててたんやから。
[図らずとも、実戦経験は特に育てる材料となった。 平和ボケってこういうことを言うんやねぇと呑気に呟いた後、着ていた校章が刻まれたブレザーを投げ捨てて――近付いてくる気配>>19に、笑みを浮かべた]
(22) 2014/03/20(Thu) 14時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 14時頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 15時頃
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『宛先:鳳先輩 差出人:櫻子
お疲れさん。後は好きに使ってええよ。』
[校長のいなくなったそこをまだ狙う者はいないだろう。 それに、今は自分という敵がいる。彼らの中での優先事項は変わったはずだと。]
(*17) 2014/03/20(Thu) 15時頃
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……なぁ、先輩。聞こえる?
[無線機に向かって、ぽつりと語りかける。 返事が無くてもあっても、櫻子は勝手に話し出すだろう]
お願いがあるんや。
もしも、うちがまーくん……冬麻のこと、殺そうとした時に先輩がそこにおったらの話なんやけど。
[あり得ないと。自分が幼馴染を殺すなんて、そんなことはあり得ないはずなのだと言い聞かせても。 何処か胸を占める不安感情に苛まれる。]
――その時は、うちのことを殺して欲しいんよ。
[だからこうして、どこかで安心できる道を作ろうとするのだ。]
(*18) 2014/03/20(Thu) 15時頃
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[お願いの内容を話し終えるまで耳を傾けていてくれたらしいと分かったのは、沈黙を破るように呟かれた言葉>>*19。 少し首を傾げながら、小さく問いかける。]
……またって、うちそんなに冬麻のこと話してた? 煩かったら、言うてくれたら気ぃ付けるから。
[もしそうなら無意識で行っていたことになる。 幼馴染バカとか思われたりしたら凄い恥ずかしいのだが、さて返事はどうだったか。]
…あはは、断られてしもた。 先輩、優しいもんなぁ。
[ぶっきらぼうな言葉ではあったけど、あのメールを見れば何となく分かる。 何だかんだ、武器のあるところにも案内してくれたし。 そう思って呟き、少しの沈黙が訪れる。その後聞こえた遠慮がちな問いかけに独り頷き]
(*21) 2014/03/20(Thu) 15時半頃
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――不安、やな。うん。 絶対殺さへんって、……傷つけへんって。 自信が、ないんよ。
[途切れ途切れに言葉を紡いでいく。 最後は今までより小さく、掻き消えるような声だった。]
(*22) 2014/03/20(Thu) 15時半頃
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…そう、なん? ならええんやけど……
[噎せ返ったのだろう、咳き込む声>>*23が聞こえて思わず目を見開いた。 煩くしていなかったなら、それでいいのだが。 短く返された言葉には苦笑を浮かべる。]
う……それは、自分でも分かっとるよ…。 …先輩、呆れた?
[我儘だと言われ、言い返しようのない表現にうっと言葉を詰まらせて。もしや呆れられたかと、先ほどとはまた別種の不安が胸に積もった。]
――……っ、…先輩…。 ………ありがとう。もしそうなったら、頼りにしてる。
[宥めるような優しい声。それを聞いた途端、胸に安堵が広がって行く。 不覚にも涙腺が緩みかけたが、何とか耐えた。 少し声が震えたのはバレてしまったかもしれないが。]
(*25) 2014/03/20(Thu) 16時半頃
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……どない、するやろ。 でも今、一瞬すごい怖かったから。不安でオロオロするかもしれんね。
[呆れたと聞いて>>+26、本当に心臓が跳ねた。 信頼していい仲間だと分かった彼に失望されるのが怖いのか、理由は分からないけれど。
"大切が難しい"。 その言葉には、彼に見えないと分かっていても頷かざるを得なかった]
……おん? ご飯? …はいな、後でそっち向かうな。
[今までの会話とは一転したご飯という単語に少し呆けるも、クスクス笑いながら肯定の返事を。]
(*27) 2014/03/20(Thu) 17時頃
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/* あ。墓下アンカーなってる。 ごめん鳳先輩、それじゃ先輩死んでることにry
(-8) 2014/03/20(Thu) 17時頃
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…あ、別に謝らんでええよ? 先輩なんも悪ないし。
[小さな謝罪に、慌ててそう付け加える。 首をぶんぶんと横に振ったせいか、隣にいた三下がぎょっとしたようにこちらを見て来た。]
ん、分かった。 ほなまた後で、連絡するな。
[そういうと、何もなければ一度無線機の電源を落としただろう。]
(*29) 2014/03/20(Thu) 17時半頃
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……暇なんやけど。 ここに来てうちを殺したろーとかいう勇者サマはおらんのかな?
[んー、と伸びをしてそう呟く。 あれだけ大々的に裏切り者告知をしたのだから、誰かしら来るものだとばかり思っていたのに。 くるくると扇子を弄んでいた手を止めて、扉の向こうへ目をやった。]
ま、ええか。
仕掛けてきたりせえへんなら、それで構わへん。 その代わり、死ぬ人間が増えるだけやからな。
[まさか他の者たちが、やってきた防衛側の者を仕留めている>>46など露知らず。 櫻子の影がぼこりと膨らみ、這いずり出てくる人のような姿をした真っ黒い"何か"。]
久しぶりの狩りやなぁ。餌はたくさんおる、好きなだけ食べて来るとええ。 ――ただ、" "を傷つけたら……分かっとるな?
[びちゃ、と人によっては不愉快な水音のような音を立てて、屋上から飛び降り三階の窓ガラスを突き破って入って行くそれを見送った。 餌は自分たちの敵全体。ただ一人を除いて、アレは見境なく食らいに行くだろう。**]
(47) 2014/03/20(Thu) 18時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 18時頃
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/* あっしまった。校庭に行かせるべきだったかな
(-10) 2014/03/20(Thu) 18時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/20(Thu) 19時半頃
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おー、派手にやるなぁ。
[三階の窓ガラスが割れる音>>56が響き、発生源であろう人物を思い浮かべてそう零す。 やはり、出来るなら戦いたくない相手だ。 打つ手はあるが、色々面倒くさそうで。]
多分消えてしもたやろな。 それにしても、相変わらず時と場所を選ばん人やで上倉先輩…。
[ある意味尊敬するが、自分があんな風にやったら単位を落とされそうで真似をしたことはなかった。 単位など関係ない身分だったはずなのに、らしくないことを考えていたなと苦笑する。]
( 正直、<帝>様自体はどうでもええんやけど )
( ――異能者の為の世界が、欲しいんよ )
[異能者に地位を。混沌とした世界で、自分たちが幸せになれさえすればいい。 それが自分の願い。だから、どうしても邪魔されるわけにはいかないのだ。]
(58) 2014/03/20(Thu) 22時頃
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……ん?
[それから数分経っただろうか。 何かが飛んで、屋上の結界を抜けて――自分に向かってくる>>60。 シルエットは鳥そのもの。ただ他の鳥と違うのは、どうやら金属かなにかで出来ていることだけか。]
…異能者のやつかな。 ちっ、この結界あかんわ。穴がある。
[異能による直接攻撃しか防げないらしい。例えば上倉の竜巻とか、そういったものしか。 扇子を閉じたまま燕に向けると]
――落ちろ
[呟けば、小さな闇の球体が燕に直撃する。 燕に耐性があるならまだ動ける程度のものだが、さてどうだろう。]
(62) 2014/03/20(Thu) 22時半頃
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[燕は衝撃で壊れたらしく、呆気なく落ちた。 飛ばした異能者はどこにいるのだろう。結界の抜けに気付かれたなら少し厄介だが――]
…おらへん、か。
[下を見た時は既に校舎内に消えた後>>65だった。 微かな後姿だけはかろうじて見えた為、扇子を開き紙吹雪を一転に集結させる。 真っ黒な悪魔のような姿をした小さな使い魔を生み出して、吾郎の方へと飛ばす。
此方から攻撃する為のものではない。 ただ少し、話がしてみたいだけだ。彼に攻撃されなければ、使い魔はこう話しかけるだろう。]
『吾郎くんやろ? さっきの燕飛ばしたん』
[攻撃する気はないと、隙だらけな姿を見せながら使い魔は飛ぶ。]
(66) 2014/03/20(Thu) 23時頃
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『不気味なんは本人がよーく分かっとるよ……真っ黒い美少女も嫌ちゃう?』
[美少女をご所望かは知らないが>>69。 肩を落とし溜息を吐く様子は、使い魔との視界を共有しているためよく見えた。]
『そう。で、さっきの結界の抜けに気付いたんやろ? 一つ交渉でもしようや。』
[世間話をするような軽さで、そう持ち掛ける。 使い魔は顔の真ん中に一つだけある赤い瞳で、吾郎をじっと見つめた。 時折キュルキュルと、おかしな音が聞こえたかもしれない。]
『うちらは"出来る限り"吾郎くんを攻撃せえへん。
その代わりに吾郎くんは、結界の抜けを誰にも言いふらさない――。 どない? 乗ってくれへん?』
[断ったなら、使い魔は勝手に自爆するよう作ってある。 絶対に攻撃しないと言わないあたり、櫻子の意地の悪さが伺えた。]
(70) 2014/03/20(Thu) 23時半頃
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『え、あるっけ。』
[素で驚いてしまった。あるんだ。>>73 きっと櫻子の発想力貧困さは深刻だろう。猫とかが思いつかないあたり。]
『まぁ、そういう人はおるやろうけどね。 教師とかに言われたら困るんよ。自発的に、ってことは聞かれたら言うんやろ?』
[声には少し笑いが混ざった。 自発的に、ではいけない。教師は恐らくこちらの結界を気にする余裕はないだろうし、問われて吐くのは勘弁願いたいのだ。]
『乗らへんなら、交渉は決裂。 身の安全は……言わんでも分かるか』
[無難な条件では受け入れないと、暗に示して。]
(76) 2014/03/21(Fri) 00時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/03/21(Fri) 00時頃
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『え、男の子って好きやろ? そういうん』
[ちなみに美少女がいいと言われたなら、以前クラスの男子が騒いでいたゲームのキャラを模すつもりだった。 非日常の中で行われる和やかな会話は、やはり脆く崩れ去る]
『先生らと馬が合わへんのは同意やなぁ。 ただ、あの人らは手段選ばへん。生きてる生徒を片っ端から尋問にかける可能性も、なくはないんや』
[生徒の中から裏切り者が出た以上は、特に。 校内放送はまだかけられる状態。生徒を呼び出そうと思えばいつでも出来るだろう。]
『やっぱ吾郎くん賢明やわ。交渉成立。 そいつは連れとかんでええよ。即席で作ったから、じきに消えるし』
[そんじゃよろしゅうなー、と最後までおちゃらけたように言って。 数十秒後、使い魔は跡形もなく消え去っただろう。]
(95) 2014/03/21(Fri) 13時頃
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