人狼議事


285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう

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【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 教会の祭壇には、小さな花が添えられている
 最初は定期的に、ひと月ごとに。
 1年過ぎれば、10月10日、その日の朝には。

 もしもまだ陽も昇らない頃
 真っ暗な教会に来ることがあるならば
 昔そこに居た “幽霊” を見たかもしれないが

 きっと、それは二本足で歩き、
 その後きちんと表街へと帰っていくのだろう


   それはきっと、しばらく続くこと
   近い未来に、彼女に終わりが来るまでは。 ]**
 

(176) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 斯くして境屋エルゴットの物語は終わりを告げた。


  誰との約束も果たせず、( …果たさず! )
  一人で満足して消えていくことを選んだ。

           ……望み通りに。
      ( 叶えたかったのは本当に、それだけ? )

 、、、
 だから、 ]

(177) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット



[  ―――― この先は、彼自身も知らない話。 ]

(178) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 彼にもう少し踏み込む勇気があったなら、
 >>2:142扉の中を覗き込んでさえいれば。

 彼の存在を欠いた生家の居間に置かれた写真立ての奥に
 自分によく似た" 弟 "の姿を見ることが出来ただろう。

 金髪の天使の横で幸せそうに、微笑む
 まるで自分のドッペルゲンガーの如きその姿を!

  " 同じ人物が同時に複数の場所に姿を現したとき。
   それは片方の人物の死ぬ予兆であるとされる。 "

 そのあまりの皮肉に冷笑すら零したことだろう。
 人間のエゴイズムにはここまで限りがないのかと。 ]

(179) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ とどのつまり、彼の両親は
 天使に飽き足らず" 彼 "をもう一度作ろうとした。

 何故なら天使はそれ単体では輝かない。
 凡庸な(自分たちの様な)人間が必要だから。

 その結果、彼らはまた同じことを繰り返す。


 出奔した兄の遺伝子情報をそのまま組み直し
 天使とかけ離れた容姿の" 弟 "を作り出した。

 天使になれなかった失敗作を意図的に作り出した。 ]

(180) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ その結果は ――――、
 四角く切り取られた写真が明らかにしている。

 劣性遺伝子の調整のために
 生まれてから長らく入退院生活を繰り返したため、
 白い壁とリノリウムの床が世界の全てで
 外の――ましてや" 裏 "の街になど行ったこともない。

 " 彼 "とは似ても似つかない彼の、弟。
 彼の遺伝子調整の最終ステップが終了する日が、
 奇しくも彼の兄が事故に遭った十月十日であったことは
                 ……誰も、知らない。 ]

(181) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

――― after the end ―――

[ 肌寒い日も少しずつ増え始めたある秋の日。

 休日の午前10時。
 小奇麗に整えられた赤い屋根の家の玄関。
 右手の小指の爪だけを赤く染め、
 眼鏡で" 変装 "した彼は初めて一人で外へ出る。

  行先は言っていない。
  放任気味な父や母は兎も角、…心配性の姉は
  彼がどこへ行く気か告げようものなら
  絶対に着いてくると言いそうだったから。

       マニキュアを拝借したのはつまり、
       彼にとっては約束のつもりだった。

   " 門限までには帰る "――という、自分との。 ]

(182) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 彼には兄がいたらしい。
 、、、
 らしい、というのは
 姉も、彼も兄を見たことがなく
 両親ともその話をしたがらないからで。

 年々増えていくアルバムの中にも、
 家族の団欒の中にも兄の名前も影もない。

 …ただ、
 長い時を過ごした入院生活で一度だけ
 存在を示唆する両親と医者との遣り取りを聞いた。

   " あれは裏の街にいますから "

 見たこともないような母の声と、父の貌とを見た。 ]

(183) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

  ( どんな人なんだろう )


[ ただただそればかりを気にして、
 会える日を願って、…過ごして、
 ようやく掴んだチャンス。


          …だけれど、 ]

(184) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 裏の街と表の街の、境。
 あと一歩でも踏み出せば…という場所で
 彼は何となく立ち止まってしまった。

 立ち入れば帰れない、とか
 入ってはいけない、とか
 散々と聞かされてきた場所だ。

 躊躇と警戒が先に立って、
 うろうろ うろうろと境目を行き交う。

     もういっそ、引き返してしまおうか。
     …そんな諦念すら浮かび始めたとき。 ]

(185) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 



[ …声が、聞こえた。 ]

(186) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ >>74彼は振り向いて、
 話しかけて来た人へ視線を寄せる。

 …綺麗な人だった。

 人形のように整った顔立ちで、
 夜空に浮かぶ星みたいな髪の色をしていた。 ]


  ……ああ、うん
  裏の街に行きたいんだけど、


[ 少しだけ迷って、彼は ]

(187) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

  ここへ来るのは初めてで。
  よかったら案内してくれる?…オーレリア。


 、、
[ 誰かの名前を呼ぶ。
 呼んだあと、自分でも不思議そうな顔をして
 「 なんでもない 」と一言付け足し、

 改めて笑顔を浮かべると
   彼女に向けてこう言った。 ]

(188) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

   * " …星を探す手伝いをして欲しいんだ。 " *

 

(189) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
      [ ──── それは、日が暮れた頃 ]
 

(190) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 少女は教会を出て、
  図書館に向かって歩き出しました。

  足取りは重いということもなく
  けれど、軽いということもなく。

  ごくいつもの調子で、
  知り合いに会ったのなら、
  当たり前みたいに挨拶もしたでしょう。

  ……ですが。
  図書館までの道中、
  誰にも会うことはないのです ]

(191) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 誰かが探してくれていたとしても>>62
  何処かに放送が響いたとしても>>121
  少女がそれを知ることはありません。

       少女は、何処までも
       "ひとり"で、道を歩いていました ]

(192) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 図書館は、静かにそこにありました。

  よく此処を訪れる"少年"は、
  まだ店の手伝いでもしているのでしょうか。

  何にせよ、此処には誰も居ません。
  日の落ちきった館内には、
  差し込む陽のひとつすらなく。
  寒々しい雰囲気をたたえていました。

        まどろむための窓際。
        共に語らった書架の影。
        居眠りに遣われた椅子。

  それらはまだ、当たり前のようにあるのに
  少女は目もくれず、受付へ ]

(193) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ とっくに使われていないそこから、
  ペンと紙を取り出して、綴ります。

     少し、離れた場所に行くこと。
     心配しなくてもいいこと。
     ──── 必ず帰ってくること。

  小さい、けれど
  あのとき>>2:198と違って迷いの無い文字。

     まだおすすめしたい本があること。
     いつか劇場にお邪魔したいこと。
     春の花を待っていてほしいこと。
     食べたいお菓子があること。
     また一緒にお散歩したいこと ]

(194) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 取り留めもない手紙は、
  図書館の受付に放置されました。

  目的を達した少女は、
  誰かの影を探すように一度振り返り、
  やがては前を向いて歩き出します ]

(195) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 図書館を後にした少女を
  見かけるものは居ないのでしょう。

  だから誰も、
  少女が何処へ行ったのか知らないのです ]

(196) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 御影山にある、花畑の傍ら
  深く湧き出る泉のほとりに

     中身入りの手提げが落ちていることも
     きっと──知る人は、いないのでしょう ]*

(197) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ チンッ、と澄んだグラスの音色。
 ぶつかりあって、呷るは水で。

    店主がそれをみていたならば、
    それこそ大きな悲鳴をあげて
    蹴り飛ばされグラスは無残にも
    木っ端微塵であったやも。
    だから、よかった。よかったのだ。

    酒でないとは分かってた。
    そりゃ死ぬ気は全く無かった故に。
    注意深く嗅ぎ分けていたのだ。

 レンに声を掛けるソフィーを見たら>>168
 「レン、最初のお客さんに
  なってあげようか?」などと、
 楽しそうに笑って告げたりもして。 ]
 

(198) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[ 水へと変わったグラスの中身。
  死なない、死ねない、グラスの中身。

    不思議なことだと思いこそすれ、
    世界の外側の意思を感じこそすれ、
    男は愉快で堪らなかった。

    カミサマの存在を尋ねたくせに
    正直なところ、どちらでもよく。
    殺して生き返らせるなんて
    七面倒なことをするなぁと
    ぼんやり思っていただけなのだが。
     
     だって、選択も介入も余地すら失くし、
     世界ごとくちゃっと握りつぶせば
     とても簡単でスピーディ! 

 そんなもんだから
  その様子がまた酔っぱらったように
  見えるとは気付かずに。 ]

(199) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[ 目を覗き込まれて、>>170
 ぱち、ぱちと瞬きをした。
 その赤い瞳の中で、
 私と同じ顔が、ぱち、ぱちと瞬く。

     ぱたりと垂れたソフィーの耳。
     言われた言葉を理解した私は
     再び声を上げて笑うのだ。 ]


  ははっ、酔っぱらったら、
  介抱でもしてくれるのかい?


[ グラスを持つ手をぎゅうっと握られて>>171
 吐露される心の叫びを聞いたからこそ
 私はなんでもないように
  、、、、、、
  酔っぱらって笑ってみせるのだ。
  (それこそ上機嫌に笑って!) ]

(200) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
  
  もう飲まないって言っただろう?
  
  それに、胃袋つかまれてるからなぁ……
  ソフィーがご飯作ってる限りは
  私は死ねないんだよなぁ……

      美味しすぎるし、好みだしね。


[ あれば苦しいんだよ、と>>2:337
 二度としたくないといいながら
 二度も経験したことに苦笑して。 ]
 

(201) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ ぎゅうっと力の籠ったその手に、
 もうひとつ笑みを深めておいた。

      兎が縋るくらいの頑丈さ、
      寂しさを薄めて笑う懇切さ、
      約束を違えぬ誠実さ、
      そのくらいは持ち合わせる犬なのだ。

      そのしおらしさも可愛いと
      想いこそすれど口には出さず。
      さすがにあの蹴りを喰らったら
      床に熱い頬ずりをしてしまうもので。 ]
 

(202) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

  ……そんな心配なら、
  おかわりはソフィーが作ってくれるかい?
  それなら安心だろう?


[ そうやって、
 きゅぅーん、と甘えてみるチャッカリさ。
 そういうところも犬なのだ。

 一等の酒が料理に化ける。
 それは私としては大歓迎。焼けば酒は飛ぶもので。

 「ウサギ肉だよ」って冗談に
 返すバリエーションも熟考せねばなるまいな、と。

 そんなことを考えながら、男はいつもの調子で
 兎の店主に注文するのだ。 ]

(203) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ 兎の目には私が映る。
  狐の目にも私が映る。

    教会のひと粒のキャラメルに。
    山の花畑の湖の水面に。
    がらんと響く劇場の中に。

 ヒトの目に、主人の目に。

       ────私の目に、]
 

(204) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ How bitter a thing
  it is to look into happiness
   through another man's eyes!

  他人の目を借りて
   幸せをのぞき込むなんて、
         あまりに辛い>>2:35

  ははっ、馬鹿を言う。

   私は借りる。
   そして、貸すのだ。

   違うものを見て、違うことを感じ
   違う幸せをみて、同じように笑う。

   それを幸せと言わずに
   なんというのだろうか──── ]**
 

(205) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

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