139 【飛歓】暇を持て余した神々の【RP村】
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しっかりなさい。
[少し常よりもきつい言葉で肩を掴み、顔をこちらに向けさせる]
あんた、それでも神でしょうが。 もっと自分の足で立ちなさい。
[煮えたぎるマグマの様な低い声で諭すと、ふっと表情を緩めて]
華月ちゃんは今日、追放されてなんかないわ。 安心なさい。 ただ、かなり力を使ったようだから 邸に引き籠ってるだろうけどね。
(115) 2013/08/15(Thu) 23時半頃
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― 自邸→祭壇 ― [昨夜、朧邸を後にして、方々日向を探し回れど、 結局見つける事ができず屋敷に戻るも、 一晩が是程長いとは思わなかった。 神名の札、そして烏という意想外な来訪者のお陰様で 徒労の色は濃く。胸の痛みは、取れぬまま。 けれど、これだけはせねばと 痛む身体を上げ、祭壇へと向かう。]
……おるけどな。
[>>115引きこもり宣言をされた、その後ろに。]
(116) 2013/08/15(Thu) 23時半頃
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ーー三日目・我が邸ーー [帰路に着けば、出迎えた邸の者達に驚愕の表情。無理もない、隠していた姿を、見られている]
案ずるな。これは、祟り神の障り。 じき治る。
[邸の者達が益々増えてくる。しかし皆、女の姿より、立ち居振る舞いに興味は移行しているようだった。確かに、このように大勢の前で話す事も、皆の目を見る事、皆に届くようにと張る声も、彼らにとっては、初めて見るものだろうから。 朧様の言葉を思い出す。私は何も見ていなかった。自分の事しか見ていなかったのだと。今までの自分を嘆いた]
皆、ご苦労。今日はもう休め。 私も…少し、疲れた。
[と言えば、一人の女中が部屋までの共をかってでる。部屋まで、共を付けるのも初めてだった。皆驚いていたが、一番驚いていたのは、女自身だった。 部屋に着き、女中にご苦労と告げれば、嬉しそうに下がっていった。一人にになれば、息を吐いた。 少しずつ変わっている自分に気付く。これも、みな朧様が導きが、なければ。それに、皆が居てくれなかったら、この様にはなるまいと、合点がいった]
(117) 2013/08/15(Thu) 23時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2013/08/15(Thu) 23時半頃
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ひゃあぁっ!?
[いきなり背後から掛けられた声>>116に心底驚きながら]
突然現れるんじゃないわよ! あーもうっ 心臓に悪いなあ!
[ぎゃーすか文句を垂れてやった]
(118) 2013/08/15(Thu) 23時半頃
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楽士 ウトは、メモを貼った。
2013/08/16(Fri) 00時頃
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〔頬を両手で挟まれ、ウトとしっかり目がかち合う。 「しっかりしなさい」という常にはない力強い言葉に、涙としゃくりが一瞬止まった。
「それでも神か」と言われ、自分を取り戻す。 そうだ自分は。 つい先刻、正しく神として生きようと決意したではないか。 心の痛みが消えたわけではないけれど。
しかし続く言葉「追放されてはいない」と聞き、〕
えっ…… あ、華月様は、そっか… 良かった、華月様は…… そっか…
……う、うわあああああん!!!!
〔また涙が溢れる。〕
(119) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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桃か。
[鼻腔を、微かに甘い芳香が擽る。 置壱の下ろした籠の中身を想像して、そちらへ視線をやり]
うむ、どうやらそのようだな。 何せこの身になってから初めての事だ。 我が身の不明を恥じる……明には悪いことをした。
[障った、との置壱の言葉を肯定して、軽く肩を竦め]
俺の本心を言えば、そうだな、少し複雑だぞ。 人を羨んだことはある。 人に近づくのも、実はそれほど抵抗は無い。 だがな、俺の根源を辿り束ねれば神だと、それが一番前に来る。 我が身は、捧げ奉る人の祈りで出来ている。 その責務を果たせぬやもしれぬ、力の減退は当然辛い。
[それを蔑ろにはしたくないのだ、と心中を置壱に吐露した]
(120) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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[堕ちた神がその後どうなるかは分からなかったが、目の前の明が元気に暮らせているのを見て少し安堵する]
それがまだ終わってないんです。
[追放された朝顔のこと、新たに犠牲になった志乃、それを追って堕天した亀吉。とにかく明が堕ちてからの、知ってる限りのことを話した。 そして、自分が、現在唯一地上と天界を行き来できる存在であることも]
だからここに来たんです。祟り神の被害者に直接会えるのはわたしだけですから。 だから明さん!なんでもいいんです!知ってることを教えてくださ!
(121) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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[ふと、手の鱗を見れば。指の間に、透明な膜が少しだけ垣間見えた]
…ふむ…水掻きか。
[上等だ。暫くは反物も織れなくなるかもしれない。それはとても悲しく寂しい事だが、今嘆くより元に戻れる時の希望の方が、心安らかだ。
祟り神。何故生まれたのか。何を思うのか。そればかり考えながら、女は眠りに着いた。
三日目了]
(122) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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相も、変わらず……元気ですこと。
[>>118五月蝿い声に、そっと両の手で耳を塞いだ。 >>119そうして泣きじゃくる日向の姿を見付けると、 顔をくしゃりと歪め、腕の中にかき抱いたろう。]
ヒナ、おいで。 ……こんなとこにおったんか、よかった。
[亀吉と志乃が堕ちた事は報せで聞いていた。 日向の名前がなかった事に安堵はしていたものの 無事な姿を見れた事に、ようやく胸を撫で下ろす。]
(123) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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ああああ!!!! 華月様ああ!! うう、ばか!ばか!華月様のばか!!
〔ひょっこりと現れた主の姿を見れば、飛び付いて。 少し体制が崩れた華月に、泣いたり叩いたり忙しい。 華月とウトの話が続く間も、暫くうわんうわんと泣きじゃくった。〕
(124) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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そんなに大事なら、お互いを紐ででも括ってなさいな。
[こんなにも歪んでいただろうか、この男は。それとも自分が気付かなかっただけなのか。これも崇り神の影響か?まさか。そんな感想を抱く]
札を投じに来たの? まあ、ここに来る理由なんかそれしかないか。
[胸の中に抱いていた日向を解放してやれば]
じゃ、もういっていいかな?
[首を傾げて問う]
(125) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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ひ、ヒナ、 ちょ、ちょい待ち、痛い痛い痛い、
[泣きじゃくりながら、痛む胸を叩かれる。 けれど口からは軽く笑いが零れ 日向の温かさが伝わり、 その痛みさえも今は少し、心地良く感じる。]
ちょ、ちょっと、ウトさん。 うちの子いじめんといてくれはりますか?
[日向が何故泣いているのかわからないが 日向の頭を撫でながら、 取り敢えず、目の前の女神にそんな文句を垂れ返す。]
(126) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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日向は、わーん!わーん!
2013/08/16(Fri) 00時頃
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ーー四日目・朝ーー [明くる朝。何日振りに深い眠りだったか。女は身支度を整え櫛を差している時。女中が襖の外から、自分を呼ぶ。何だと声を掛ければ。 華月様が追放をまのがれた事、志乃が堕天させられた事。亀吉様が甚六の術により志乃の後を追った事、を知った]
……そうか。二人はいったのか。
[ここではない世界に。もう二人の顔は見れないのは寂しいが、ただただ彼らの幸せを願う。 そして華月様。何故、追放をまのがれたのか。聞いたところで、教えてくれるだろうか。色々考えなければならない事があるうだ。]
(127) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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ああ、そうそう。 今もいできたばかりだぜ。
[桃のことを言われ、ぽんと膝を手で打ってから一度盃をあけ、籠から取り出してそのまま渡す。]
明がいなくなったのは、お前のせいって決まってんのか? 背負いすぎる必要はねえだろが。
[自分でも桃にかぶりつきながら、朧の様子を伺う。 そうして心中を語られれば]
お前は繊細なんだか大雑把なんだか、たまに分かんねーわ。 肩張りすぎんなよ。
[にたりと笑って、彼の肩に手を置く。]
俺らもずいぶん古いんだ。 それに、朧は十分すぎるほど守ってきただろう。 今日の酒も、良い酒だな。 華月も呼べばよかった。
(128) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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日向は、ばか!ばか!(ぽかぽか)
2013/08/16(Fri) 00時頃
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(泣いたもん勝ちみたいでピーピー泣くおなごって嫌いなのよね)
[自分もそんな女の一人だからなお憎たらしい。そんなことを思いながら。 しかしま、自分の想い人が追放されていたかもしれないなどと思ったら、きっと自分もこの手毬のように取り乱して泣き喚くのだろうなと思えば、みっともないと口に出してまで咎める気にはなれなかった]
…いじめてないわよ。失礼ね。
[ちゃっかり悪者扱いしてくる主人を睨み返しつつ]
(129) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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なあ、朧。
[風が吹く。 葉のそよぐ音が届く。]
お前、もう、休んでもいいんじゃねえ?
(130) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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嗚呼、ウト待って。 僕は君に、聞きたい事があるのやけど。
[>>125問われれば呼び止める。]
ウトは――……何で六さん疑ってたん?
[人伝に、聞いた事は伏せて尋ね、 そうして、水鏡を覗き込んで見ただろう。 己に誰が、投じたのかを。]
へえ。 そんで今は、僕を疑ってる、って? ……何でやろう。
[ぽかぽかと叩かれ、微かに痛みに眉を寄せながら。]
(131) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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―― 少し先の未来 ――
さて…
[水鏡を覗きこめば、浮かび上がる昨夜の投票]
あらあら、私追放されるとこだったのねぇ。
[ふふ、とまるで他人事のように笑って、昨日と変わらずそこに華月の名を記して沈める]
――――…朧さんに逢いたい。
[邸の鯉を見にきたと口実を作って、逢いに行ってもいいだろうか。否、別に逢えずとも構わない。 とにかくあの方の気に触れていたいそんなことを思いながら]
(132) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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俺が、引導を渡してやるから。
[音が、叫ぶ。]
(*2) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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「祟り神はまず音と風を借りて依り代を探す」。 明と一緒に文献をあさった日に、明が教えてくれたの。 だから単純に甚六なんじゃないかって思ったわ。
[なぜ今僕を疑う?と聞かれれば]
朧さんに聞いたんだけど。 明は先代の月神様がやっていたような月詠ができたらしいの。 それを知ってて明を襲ったのなら、崇り神は古い神の中にいると思った。
そして明が堕ちた日、貴方は明に逢いに来てた。 だから崇り神は貴方かと思ったのよ。
[真っ直ぐ、彼の眸を見つめながら。正直に事実だけを述べていく]
そしてそんなにぼろぼろになりながらも追放されることを拒んだ。 ……その子の為?
(133) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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……確かに関係しているかどうかは解らんな。
[礼を言って桃を受け取り、置壱と同じように齧りながら]
置壱よ、そうは言うがな、俺だって色々と考えているのだぞ。 それに、置壱に繊細だと言われたくは無い。
[お前こそ繊細ではないかと そう言わんばかりの口調で返して、小さく笑い]
まあ、肩の力を抜く必要はあるな。 華月はくるかな? そう言えば、あいつは言ったのだ。
[聞いても答える筈は無いと。 置壱が肩に手を置くのを見て、やがて笑みが鮮やかに]
なあ、置壱。お前が祟り神なのか。
(134) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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[明の話を聞いて何よりも驚いたのは、彼が月詠を行っていたということで]
それで明さんが早くに堕とされたのなら、やはりその中の誰かかもしれませんね…
[上がった名前のどれも面識のある神々で、その中の誰かを選んで札を入れなければならないと思うとやっぱり辛くて。 その後の明の言葉には]
会いたいて思うことは愚かなことじゃないですよ。そこに許しを請うことなんて無いんです。
[身を乗り出して明の手を掴み]
絶対に伝えます。それに、大好きな人からのお供え物は、やっぱり嬉しいと思いますから。 騒動が終わったら、また、今度はみんなで遊びに来ますから!
[出来るかぎりの笑顔で。明を安心させたくて]
(135) 2013/08/16(Fri) 00時頃
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嗚呼、成程。 僕も同じ理由で疑ってるよ、ウトのこと。 じゃあ、お互い様やな。
[にこやかな微笑みを向け。]
ウト。 天之返し矢の話は知ってるか? 邪心を持たねば矢に当たらず、邪心を持ったらば矢に当たる。 僕は邪心は持ってへんかった。 当たらんかった矢は――……さて何処に、飛ぶのやろうな?
[そんな、昔話を一つ。 そうして目の前で、ウトの名前を記し、投じたろう。]
(136) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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穢れてなんていませんよ
[握った手を見て笑いながら。寂しそうな明に、]
じゃ、また!
[再開を約束して、天界へと昇っていった]
(137) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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[眸も口もにっこりと弧を描いて]
そうね。お互い様。 恨みっこなしだわ。
[華月の語る昔話には瞼を伏せて]
…私、難しいことは忘れるようにしているの。
[とだけ返しておいた]
(138) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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何で俺に言われたくねーんだよ。 どう聞いても誉めことばだろが。 俺は言われたくねえけどな。
[口を尖らせて言い返し、ぷ、と小さく吹き出した。 華月の話になり、あいつは言ったのだと切り出す朧に首をかしげて言葉を待つが。
苦笑を浮かべる。]
誰が祟り神なのかは、お前がやられる間際にわかるだろ。 お前なら、祟り神の顔を見られる余裕くらいあるだろが。
そんなの、聞くだけ野暮ってやつだねえ。
[朧の空いた酒盃に、なみなみ酒を注いでやりながら。 己の盃にも酒を注ぎ、彼のと打ち合わせて小さな音を鳴らした。]
(139) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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[雲海を突き抜け、その勢いのまま朧の邸宅へと突っ込んだ]
朧さーん!いますかー!
[伝えなければならない、明が無事に地上でも暮らしていけていることを 水晶なんか残さなくて、皆と一緒にいたかったと寂しげに語る明の思いを。 日課のごとくみんなの祠にお供え物をしている彼気持ちを]
[もしも会えたなら、とりとめなく、想いのままに明のことを話したかもしれない]
(140) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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会いに行くよ、朧。 これは、俺の意思だ。
(*3) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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機織り 雪客は、メモを貼った。
2013/08/16(Fri) 00時半頃
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[女は、両の掌を見つめる]
…暫くは、織れないな。
[と行って機織りの部屋へ向かう。 私の反物を痛く気に入ってくれた彼女に、私からせめてもの 贈り物だ。 機織りを前にして、椅子に座り、そっと目を閉じる。あの愛 らしい顔を思い浮かべて]
…うん、それにしようか。
[我が子と遊びの算段をつけるうに、優しく微笑んだ。する と、幾つもの色の糸巻きが宙に浮かび、揺れる。 しゅるっ──たん、たん、 ──しゅるっ──たん、たん、 と、みるみる内にそれが、姿を現していく。そして]
………ふう……。 …うん、いい子だ。
[優しく撫でつけた。それは、 ────勿忘草色に、紫の蘭を幾つも咲かせた]
……気に入ってくれれば、良いが。
(141) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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[休んでもいいのではないか、 その言葉には答えられなかった。 交差する言葉。風が頬を撫でて、葉擦れの音が心地良い。 汚れをうつしては、と口癖のように言っていた置壱が、 今、自分の肩に手を載せている]
全て背負わなくてもいいのだぞ。 今日の酒代に、重荷の半分ぐらいは置いていけ。
[杯を合わせ、これも野暮か、と注がれた酒を飲む。 桃を食い、最後の一滴を酒盃から飲み干し、吐息をつく]
美味かった。
(142) 2013/08/16(Fri) 00時半頃
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