168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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ススムに2人が投票した。
アイリスに1人が投票した。
ススムは村人の手により処刑された。
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アイリス! 今日がお前の命日だ!
maru 2014/03/29(Sat) 01時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
アイリスが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
ススムは、につかいこまれた。あぁん…
housenka 2014/03/29(Sat) 03時半頃
トレイルは、タバサの隣にもぞもぞ潜り込む
beniko 2014/03/29(Sat) 04時半頃
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-春の公園-
――あ、早川弘樹っす。
[弁当を広げながら白石の自己紹介に呼応する。 ハナのことを言われて、ああ、とうなずく。]
……そっか、写真だけだったな。
[そう納得しながらハナに挨拶を促そうとして。]
『――おねーちゃん、なんでハナのなまえしってるのー?』
[ハナにそう言われて止まる。 初対面のはずなのに、なぜ写真を見せたと思ったのか。 なぜ娘の名前を知っていることに疑問を持たなかったのか。]
――――あれ……?
[夢だと思っていたことの輪郭が徐々にくっきりとしていく感覚。]
(0) sainos 2014/03/29(Sat) 09時頃
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[それを口にしていいのかどうか、最初少し悩んだけれど。 どうして?と答えを求めるハナを少し見つめ。]
――こんなこと言ったら変なんすけど。
[頭を掻きながら目を見る。]
夢で、会ったような気がして。
[それは夢だったのか、その記憶は夢というにはすでに鮮明すぎるほどになっていた。]**
(1) sainos 2014/03/29(Sat) 09時頃
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墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。
sainos 2014/03/29(Sat) 09時頃
サミュエルは、社畜中だよ!午後もがんばる☆
roki 2014/03/29(Sat) 15時頃
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― 現世 ―
……んっ?
[電車の発車ベルの音で目が覚める。気がついたら座席の端に寄り掛かって眠っていた。 今どのあたりだろうと駅の名前を風景から探す。夜の帳に包まれつつあるホームでは、灯りのついた表示板がその名前を示していた。 良く目を凝らして見れば、そこは自分が乗り換えに使う駅で]
(し、しまった!) すみません降ります、降ります!
[慌てて座席から立って駅のホームに飛び出す。幸い扉は彼女が外に出るまで閉まる素振りを見せず、すんなりと降りる事に成功した]
危ない危ない、乗り過ごすところだったわ……
[酒のせいかしらね、と心の中で自問自答した。 何だか夢を見ていた気がする。何か温かい感じがあったような気もしたが―― 思い出せなかった]
(2) elenora 2014/03/29(Sat) 18時頃
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[彼女は、あの世界での記憶をほぼ完全に失っていた]
(3) elenora 2014/03/29(Sat) 18時頃
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カイルは、ますみん脱出ふぁいとー
bluesheep 2014/03/29(Sat) 19時頃
トレイルは、ちょっと離席*
beniko 2014/03/29(Sat) 19時半頃
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―自宅―
ん…?
[目を開く。目の前には参考書。 ブルブルと音を鳴らして自己主張する携帯電話の音で、真墨はうたた寝から解放された。 どこか深々とした部屋の状態に気がつき、無意識の内にラジカセに手を伸ばす。 流れてくるのは、昔テープに記録した掠れた音源だけれども。]
え…今から?
[新着のメールが「今から会わないか」と誘い文句を載せていた。 もう夜も更け周囲は暗く、少女が出歩くのはとても推奨されない時間だ。 思わず声が出た。 家の前に居る、というメールの内容を信じて真墨が窓の外を見ると、]
(4) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[―――ズキリと、鈍い痛みが頭を襲う。]
(5) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[春先の寒空の下笑顔で手を振る人影。] [真墨の顔を見た少女の顔はみるみる青ざめていき、] [急いで着替え、ダッフルコートを羽織って家の外へ。] [真墨は自分の頭部に触れ、手のひらを確認する。]
な、にを……!?
[耳の少し上を触り、熱を持った場所を確認する。] [―――まごうことなき自分の血だった。] [何も異常は無い。出血なんてしていない。] [青でも緑でもない、赤色の血だった。]
(6) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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[一体何を幻視したというのか。 手のひらに、血なんて一滴もついてないというのに。] .
(7) housenka 2014/03/29(Sat) 20時半頃
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―玄関先―
[家の前に後輩の少女の姿を確認すれば。 何故か、鼻の奥がツンとするような感覚に襲われて。]
あ、あれ…?
[目の奥から、何かが滾々と溢れて来て止まらない。 たとえ己の罪悪感が見せた幻でも。 虚空を見つめる、あんな無残な病人のような姿ではない。 クルクルと絶えず表情の変わる、生きた姿だった。]
(8) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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[ぐい、とダッフルコートの左袖で水滴をぬぐい。]
えっと、いや、よく聞くんだ。 家にもう帰りなさい。 ボクは…行かなきゃいけないところがあるんだ。 お布団で寝て、朝起きたら、明日また会おう。 "僕たちは未来がある"んだから。
[じゃあね、と。一声かけて。 血などどこにもついてない右手で少女の髪を梳く。 頭を撫でて、背中を押して。 キョトン、と首を傾げる後輩を見送り、少女が帰る方向とは反対方向へと走り出す。]
(9) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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……××駅…だっけ…?
[チラリと聞いたニュースの記憶を頼りに、(>>1:64) 真墨は自覚も無いまま走りだす。]
……ボクは何をしてるんだよ、一体…!
[真墨本人も、何故だか分からない。 ただ、何かをしなければならないという使命感に突き動かされて。 その人のことを考えると、真っ赤に流れる血潮が燃えたぎるような。 じんわりと氷を日差しが溶かすような、熱さを感じたのだ。]
[名前さえも思い出せないくせに、 白に染まっても握ってたあの手の感触を守るために走っていた。]
(10) housenka 2014/03/29(Sat) 21時頃
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― ××駅・○○線ホーム ―
……あふ、ねむ。
[小さい欠伸を噛み殺しながら、ホームへ続くエスカレーターを上がる。 欠伸が終わると浮かんだ涙をその手で拭って前を見た]
まったくあいつら、私がフラれた事出汁にして。
[独り言で思いっきり愚痴を零す。互いの色恋話も、こういう形になってしまえば酒の肴にしかならないのだった。 まったくしょうがないと言えばしょうがない。あの人は私が話をするよりずっと前に先輩に――]
(……あ、れ?)
[はた、と気づいて首を傾げる。あの酒盛りでそんな話をした覚えはない。 それどころか自分さえも今初めて聞いたような情報だ。何故そんな風に想ったのだろう、見当もつかない]
……まだ酒、残ってるのかしら。
[無意識にあの部屋の経験に沿って意識が動いている事に気づかないまま、彼女の身体はホームに運ばれて行く]
(11) elenora 2014/03/29(Sat) 21時頃
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― ××駅 ―
[改札が小気味よい電子音を立てて真墨を迎え入れる。 終電近くの駅構内は、吐き出される人の波に溢れていた。 押し出されまいと、その波に逆らってホームへ。]
(早く。早く早く早く…―――!)
[もう間に合わないかもしれない、なんて考えるたび、恐怖で泣きだしそうになる。]
(『また会えるって……… ……信じてますから』>>6:40)
[言った記憶もない自分の声が脳内で咲いて。 ]
まだ間に合う、ハズだ…!
(『―――はい、良く言えました。』>>6:24)
[覚えてないけど、そんな風に抱きしめられたことが、確かにあったのだ。]
(12) housenka 2014/03/29(Sat) 23時頃
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………はぁっ…はぁっ…!
[駅のホームへと到着する。 人身事故なんて影も形も無い、人もまばらな深夜のプラットホームだった。]
は、はは… 何してるんだろうな、ボクは……
[予感めいたものに突き動かされて来てみれば、何もない平和な金曜の夜。 ほろ酔い気分で肩を組んで歩くサラリーマンもいれば、 千鳥足でフラフラと危なっかしく動く中年男性も居て。]
[身体を動かしていた熱が引いたようにどっと疲れが押し寄せてきて。 真墨はしばらく、その人の流れを見ていた。*]
(13) housenka 2014/03/29(Sat) 23時頃
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― ××駅・○○線ホーム ―
[エスカレーターを降りると、電光掲示板の電車の発車時刻を確認する。 のんびり考え事をしていて気づかなかったのか、前の列車が出発した直後だった]
あーもう、次10分後じゃない。
[やれやれと呟きながらホームを歩く。終電近くで逃すなんて運がない、そんな風に思いながら。 時間があるならならせめて最寄駅のホームについた時に、改札に近い所に移動しようと考えたのだ。 そんな彼女の視界が捉えたのは、千鳥足でフラフラと危なっかしく歩く中年男性>>13]
(14) elenora 2014/03/30(Sun) 03時頃
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(……大丈夫かしらあの人)
[ホームの白線どころか滑り止め周辺までふらつくその姿を見れば、今すぐ転落しそうで。 身体どころか首までふらふらして歩く禿頭に、どうにも焦燥感が煽られた]
――ちょっと、そこの貴方! 危ないですよ!
[別の意味でも心配になり、駆け寄って声をかける。普段ならまずやらないことだった。 思いかけず大きな声が出る。お酒の勢いだろうかと考える余裕は――直後になくなった]
(15) elenora 2014/03/30(Sun) 03時頃
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[男性が足を滑らせ――こちらに倒れこんできたのだ]
(16) elenora 2014/03/30(Sun) 03時頃
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なっ……!?
[慌てて身構えるが、既に遅い。倒れこんでくる禿頭の男性に押しつぶされそうになる。 共倒れにはなるまいと思わず突き飛ばしてしまう。何とか彼の身体はホームに押し戻せた。 だが彼女の低くないヒールはその衝撃に耐える事は出来ず――]
え…!
[ぼきりと響く鈍い音。それと同時に大きく後ろに傾いだ身体。 直後に自分の身体が宙に浮かぶ感覚]
(あ――)
["あの時"と同じように、見慣れた駅の風景が離れていく]
(17) elenora 2014/03/30(Sun) 03時頃
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『やっぱウチの親父はすげーわ。死んでも現役かよ。』
[日付が変わる頃に届いた兄からのメール。 と言うことは、捕まえたのか。 深夜の病室で電話をかけるわけにもいかず、『被害者は?』と短く送り返す。返事を待つ間心臓と胃がキリキリと痛んだ。ブル、と携帯が震えると、飛びつく勢いで画面を確認する。]
『なし。猫も無事。』
[無意識に止めていた息を吐いた。良かった。 ホッとするのと同時にやっぱり居たのかと思うと肝が冷える。 ぺたぺたとフリックキーを触って。『百遍氏ねとお伝えください』ちょっとの間。]
『知り合いじゃないだろ?前世の恨みか』
[言葉の綾なのだろうが文面にどきりとした。 前世では無いけどね。恐怖も痛みの記憶も、彼女から都合良く抜け落ちてくれるとは限らない。本当は殴ってやりたかったが。
返信に困ってあー、と唸る。少し考えて送った。『先輩が猫派なんです』。
暫くして早く寝なさいと促されたので、お説教メールに変わる前にと電源を落とした。]**
(18) roki 2014/03/30(Sun) 11時半頃
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ちょっと、………待て…
[自嘲気味に笑っていた自分の頬を触り、>>13 そこに頬筋や口輪筋が動いていることを、いわゆる表情筋の活動を感じて。]
わら、った…?
[ロボットだの柳の下の亡霊みたいだの揶揄されていた己の顔面に表情が湧いていたことに、驚く。]
(19) housenka 2014/03/30(Sun) 12時頃
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『――ちょっと、そこの貴方! 危ないですよ!』>>15
[息を整え、夜の空気に火照りを静めてもらっている最中。 聞きなれた――― (―――聞きなれた?) 女性の声が夜の静寂をまとったホームに響く。]
[頭に鋭く刺さる痛みと違和感を抑えながら何の気なしに声のした方へ向いてみれば。]
『え…!』>>17
えっ……?
[ちょっと雰囲気が大人びてるものの、それはどこかで見たことある面影で。 何のためにここまで駆けてきたのか。 何のためにここまで賭けてきたのか。 そんなことを考えるまでもなく―――虚空へ揺らいだ身体目指して走り出していた。]
(20) housenka 2014/03/30(Sun) 12時頃
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[横から感じた感触。何が起こったのかがわからなかった。 大した高さがないのは判っていたが、重力よりもその衝撃に弾き飛ばされ―― 高架になっているコンクリートに強かに身体を打ちつけてしまった]
――痛った…! な、何なのよ!?
[足こそくじかなかったが、かなり身体が痛む。頭も打ったかもしれない、そんな痛みをこらえながら声を上げる。 だがその戸惑いの声は、凄まじいブレーキ音にかき消された]
……っ!!
[迫りくる眩しい照明に、思わずそちらに向けた目を両腕で覆い隠す。 だが緊急停止ボタンが押された列車は、自分の少し前で止まる。 安堵のため息を吐くと、改めて自分の状態を確認する。 真っ青になった顔でこちらを見下ろす男の他に、次々と人が集まってきていた。 そして何より――]
……。誰、この子……?
(21) elenora 2014/03/30(Sun) 16時半頃
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ただいま。
[アパートの玄関で、誰に向けるでもなく言った。 現実の時間は一晩足らずの経過だが、感覚的には一週間ぶりくらいに感じる。
取り敢えず、とシャワーを浴びて、水気を拭うのもそこそこに適当なジーンズに足を突っ込んで。弛んだ頭の包帯を巻き直した。丸刈りにされなくてほんと良かった。真剣に良かった。]
…あ、写真。
[玄関で靴を履こうとして、直ぐに部屋に戻った。 確か、この辺に。引っ越しのためにまとめた荷物を漁って、一枚の写真を引っ張り出す。あった。 白い部屋でも見た、幼い自分と父の写真。鞄にそれを押し込んで、今度こそ、と玄関を出る。]
今日は。…高校生は休み、だよな。
[夢みたいなあの数日の始まりに、彼女が着ていた制服を思い出そうとして。ツキ、と頭の奥が痛む。明るい色の長い髪。澄んだ声。華奢な指。彼女の姿を思い描こうとして、でもそれは記憶にかかった靄のようなものに簡単に邪魔されて。 指すような頭痛がそこに残るだけ。]
(22) roki 2014/03/30(Sun) 17時頃
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[手品と赤い薔薇。赤い木の実のタルト。黒い髪が綺麗なおんなのひと。握手をしてくれた、誰かの手。派手な色の髪。一緒に壁にペンキをぶち撒けた、彼。テレビを観て震えていた娘。せんぱいと言い争いをした、ような…それから、それから。]
…なんで?ゆうべはあんなにはっきり覚えてたのに…っ
[ジリジリとした焦燥感。泣き声みたいな音がでた。 瞬きの度に、あの「天国」での数日間が零れ落ちていくようで。あんなに刻み込んだ彼女の姿の、もう輪郭しか掴めない。]
(…いやだ)
(いやだ。忘れたくない。忘れたくない。)
[ほんださん。 確かめるように呼んだ。その名前を、取り零さない為に繰り返す。 焦る脚で向かうのは、普段は絶対に利用しない駅。 頭痛を抱えて歩くよりはずっと早い。 アパートから数駅離れた大学の方──向かうのは、カフェ『風見鶏』の方へ。]**
(23) roki 2014/03/30(Sun) 17時頃
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[ちょうどタルトの土台が焼き上がり、クリームを詰めて苺やベリーを飾り付けている途中だった。 ドアベルが、涼やかに鳴る。]
槇村くん…?
[どうにも雰囲気がおかしいような。 作り立てのタルトをショーケースへ入れるついでに、様子を見てみよう。]
(24) bluesheep 2014/03/30(Sun) 19時半頃
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[コンマ秒単位で傾いていく少女の身体へ手を伸ばす。] [コンマ秒単位で傾いていく女性の身体へ手を伸ばす。] [掴まれ。掴まれ掴め掴まれ。] [掴まれ。掴まれ 掴 め 掴 ま れ 。]
[重なるデ・ジャ・ヴュをなぞるように、 女性が伸ばした手を真墨が掴むことはなかった。]
[だから、 (―――だから?) 記憶の中の真墨は傾き行く少女の後を追った。]
(25) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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『 だってユー、持ってるでしょ? 初めから。ずーっと。 ユーが気付いてあげなかっただけ。』>>6:34 .
(26) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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――――――っ……!?
[気がつけば足を止めていた。 これ以上は頭から飛び込むしかない距離で。 自分の身体を勘定に入れない助け方を、躊躇した。 でも、それは、人間として当たり前なことで。]
そ……んな……
[茫然と、何も掴んでいない手を眺める。 爆音じみたブレーキ音が近づいてきて。 真墨は次の瞬間起こる未来予想に堪らず目を瞑った。]
[それは、落ちた女性の位置から手前に離れたところで止まっていた。]
[慌ててホームの下を覗きこむと、眩しそうに目を細めながらも生きている女性の姿があって。]
(27) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[引っ張り上げるために、見知らぬその女性へ手を伸ばした。**]
(28) housenka 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[折れてないヒールを履いている方の足を軸にして立ちあがる。 幸いどこもそこまで痛みは残っていない。足をくじいた様子もない。 そこまで高くなかったからだろうと心の中で思いながら、 集まってくる駅員や野次馬の姿を見た]
(あの酔っぱらいは……逃げたかしらあん畜生)
[見下ろす野次馬に禿頭の姿はない。まだあのまま倒れているか、それとも面倒は御免だとさっさと逃げたのだろう。後者を想像して悪態を吐く]
(……ん?)
[心配そうに手を伸ばしてくる少年>>28の姿がいやに引っ掛かった。 何か大切な事を忘れている気がする。何だったろうか。 ぐるぐると取りとめのない考えが頭を過ぎりながら、助けを借りてホームへと戻る]
(29) elenora 2014/03/30(Sun) 21時頃
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[ホームに降り立った女性を見て、ほっと一息を吐く。 しかし―――真墨はこの女性に会ったこともないのに、どうしてあんなにも必死になって居たのか。 握った手を離そうとして、]
………あれ?
[離せない。 もうホームまで登って、女性は安全で、これ以上手を握ってる必要なんてないのに。 スケベ心で触ってるとかそういうわけでもないのに。
―――心の中の、何かが、離すなと頑なに叫ぶように…手を離す気が起きなくて。]
えっと、その…大丈夫ですか。
[間をつなぐみたいに、そんな言葉を口にする。]
(30) housenka 2014/03/30(Sun) 22時半頃
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何、どうしたの? 大丈夫よ、もう落ちたりしないから。
[心配そうに見つめる彼を説得しようとそんな言葉を言ってみるが――効果はなかった。 結局駅の医務室まで付いて来てしまって、いい弟さんですねと声をかけられ困惑して―― またその違和感に首を傾げる]
(あーあ、終電のがしちゃったらタクシーかしら。結構高くつきそうね……)
[何ともないと判ると別の事が心配になってくる。それはまるで違和感から逃れようとしているようで。 観念したのか、深いため息をついて]
……心配してくれるのは嬉しいけど。 もう、夜も遅いわよ。貴方のような子が出歩いて良い時間じゃ――
[何故だろう。何だか声が空しく響き渡る。 違う、彼に伝えるべき言葉はこんなものではない。 そう思うのに、何故そう思うかも、ならばどういう言葉を伝えるべきなのか、全く判らない]
(31) elenora 2014/03/30(Sun) 23時頃
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…っぅ、おえ、……
[数年ぶりに乗った電車はやはり人の出入りが多く、否が応でも接触を余儀無くされる。家を出るときから続く頭痛もあいまって、トイレの個室で胃の中身を吐いた。
口を濯いで、顔色は最悪だけれど、それでもすぐに歩き出す。ほんださん。まるでなにかのおまじないみたいに呟いたその名前が、今の自分のすべてだった。
一目でもいい。無事な姿が見たい。すべて零れ落ちてしまう前に、どうしたって会いたい。
重い足を引き摺って、慣れた道を進んで。すれ違う人をいちいち見詰めてしまうけど、ピンとくる姿は無かった。そうしているうちに、見慣れた建物が目に入る。 給料日には必ず通っていた、お気に入りの店。 風見鶏のドアを、そっと押した。]
(32) roki 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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(あ、)
[ちりん、とドアベルが鳴る。 店内を見回すと、ショーケースで作業中の男性と目が合った。 一瞬何かの映像がフラッシュバックして、すぐに掻き消える。悔しいな。そう、思う。ケーキ屋さんの人。名前を、名乗ってくれた筈なのに。もう思い出せない。
店内にはもしかしたら見知った姿もあったのかもしれない。 けれど、そのどれもが「ほんださん」では無いのは直ぐに分かる。あの、名前を呼ばれるだけで、心臓を鷲掴まれるような衝動を。脳が忘れたって、身体が覚えてる。
こちらを見た「ケーキ屋さんの人」に、曖昧に笑って会釈した。 口の中でまたきます、と小さく呟いて、直ぐに踵を返す。誰に呼び止められても、留まる余裕はもう無かった。]
(ああ、だって)
[鈴が鳴るような彼女の澄んだ声を。
もう、思い出せない。]
(33) roki 2014/03/30(Sun) 23時半頃
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[電車の中、まるで何かに呼ばれるようにして、ニュースをチェックする。 目に留まる一つのニュースに、スマホの画面を流していた指先が止まった。]
…ぁ。
[小さく漏れた声に、振り返る人はいない。 カタンカタン、と揺れる社内の中、あたしはその文字列を、ただただ見つめていた。]
『連続通り魔事件、容疑者逮捕』
[それは小さな小さな記事。 世間にとっては大きく取りざたされることのない事件。 けれど、あの回避した未来を知るあたしからすれば、それは大きな大きな出来事で。
あたしが死ななかった未来でも、犯人は捕まる。
悩んだことが馬鹿みたいだ、と思うと同時、深い安堵に包まれるのだった。]
(34) だいち 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[電車を降りて、改札へと向かう。 歩きなれたホーム、見慣れた景色。 …ちょっとだけ、懐かしい。 まるで、長期休暇の後の登校日のような。 と、まるで狙ったかのように、手にした携帯が着信を告げる。 画面に表示された名前に、あたしは思わず目を細めた。]
…もしもし? どうしたの、るり。
[半ば警戒しながら電話に出る。 けれど、電話の向こうの声は、姦しく何かを訴えるようで。 思わず安堵しつつ、はいはいと受け流す。 改札を出て、歩きなれた道を歩む。]
…るり、貴女ね… とりあえずね、あたしが昨日言ったこと、まるで無視したわね? 遅いからやめなさいって、言ったでしょう?
(35) だいち 2014/03/31(Mon) 00時頃
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『だって、その日の内じゃなかったら意味ないじゃーん! 先輩は!今!支えてくれる人が欲しいと思ったから!』
だからそれが独りよがりだって言ってんのよ。 貴女みたいに、フラれたらすぐ次の恋に走れる人ばっかりじゃないのよ?
『だからって、折角夜中にやってきた女の子を、放置してどっかに走ってっちゃうなんて、酷くない? あたしちょっと幻滅ー』
[るりの言葉にはたと立ち止まる。 すり替えられた未来、走り出す先輩。 その先には、誰がいたのだろう。 るりがこうして電話をしてきている以上、先輩は多分、死んでないのだ。 つまり、帰って来たのだ。 須藤さんと。]
(36) だいち 2014/03/31(Mon) 00時頃
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…多分きっと、とても大切な用事があったのよ。
『えー、夜中だよ?意味わかんない!』
[意味わかんない行動してるのは貴女もよ、と返しつつ、あたしは小さく笑ってしまう。 先輩は、須藤さんを助けようと走ったのだろうか。 だったら、間に合ったんだろうか。 間に合ったならいいな。 いや、きっと… どちらにしろ、助かっている。
だって、ふたりはちゃんと、帰って来たんだから。
勿論もう一度何らかの事故で、という事はありうるのだけど、あたしは優しい未来を信じたいと思った。 皆、皆。 幸せになれ。]
(37) だいち 2014/03/31(Mon) 00時頃
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[手を離すタイミングを逃して、結局医務室までついてきてしまった。 流石に治療中まで手をつなぐことはせず、待合室で待つこと十数分。 女性との関係を聞かれ、口ごもっているとどうやら弟と判断されたらしく、 駅員の誤解を解くことはせず黙っていた。]
[衝立の奥から出てきた女性と目を合わせると、やはり何か気になってしまって。 目をそらしながら……女性の言葉に答える。>>31]
そ、そうですよね。 ボクよりも年下の後輩も出歩いてたんですけど、 放ってきちゃったから…大丈夫かな…
[駅を出るころには、いい加減覚悟を決めて目を見るくらいはできただろうか。]
(38) housenka 2014/03/31(Mon) 00時頃
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……ま、しょうがないわ。 こうして会ったのも何かの縁だし…… 貴方、家はどのあたり? 近くだったらタクシーで途中まで乗せていってあげるわよ。
[駅を出ようとするその足取りは酷く覚束ない。 酒のせいではない。折れたヒールを応急処置したため、迂闊に体重をかけられないのだ]
……?
[じっとこちらの目を見つめてくる彼>>38の姿に、どうしたのだろうと言葉を止める。 それはまるで、彼の一歩を待っているかのようで]
(39) elenora 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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|
(がっこう…どこの制服だっけ?俺の大学の近くで、よく見かけたような…)
[ツキ、ツキ、と拍動に合わせて痛むこめかみを無意識に押さえる。 傷の痛みじゃないのは分かっていた。 思い出そうとしているのが、「この身体の脳に」刻まれている記憶じゃ無いからだ。 ならそれは、どこに入っているんだろう。
掴み所のないそれを、なんとか引き出そうともがきながら。 脚は再び、駅へ向かう。家なんて分かる筈もないけど、土曜日なら同じ制服を着た子が乗っているかもしれない。 戻るのではなくて、もう少し先まで乗ってみよう。そう考えて、改札をくぐる。相変わらずの人の多さにうんざりとはするけれど、先ほどよりは随分とマシだった。
ふらつく足で階段を登ると、その先にプラットフォーム。ついさっき反対側の電車が出たようだった。線路を挟んで向こう側、降りた人達が歩いて行く。 なんとはなしにその人の流れを眺めて──心臓が跳ねた。]
(40) roki 2014/03/31(Mon) 00時半頃
|
|
家は……徒歩でも帰れる距離ですので。 お姉さんは…タクシー、拾わないとダメですね。
[上の空で言葉を返しながら、やはり、一抹の違和感を覚えた。 何か、胸の中で焦燥感が渦巻く。このまま別れていいのか。 今一度、自身に問う。]
(ボクは、この人に、何かを伝えなきゃいけないんじゃないのか―――?)
[でも、何を。決定的な最後のピースが足らない。 進村 真墨は、この女性とどんな関わりがあったのか。]
(41) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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[駅の外、思い出す為に天を仰いで―――]
[欄干へもたれかかると、真っ赤な月が目についた。]
[銀色に輝く月が目についた。]
(42) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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………ああ、そうか。
[進村 真墨は、この女性を知っている。 自分を生き返らせてくれた女性だと、知っている。]
………お姉さん、タクシーが来るまで、 ちょっとした物語を話していいですか?
[それは、白い部屋で男女10人が目覚める物語。 人の心に気付かないふりをしてた、青臭い少年と。 打算と虚飾に彩られた恋しか知らなかった女性の物語。 それが真実かどうかは―――聞く人次第で、変わるだろう。**]
(43) housenka 2014/03/31(Mon) 00時半頃
|
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────本田、さん…っ!
(44) roki 2014/03/31(Mon) 00時半頃
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(本田さんだった…!本田さんだった、間違ってない、絶対!)
[呼んだ声は届かなかったのか、彼女はそのまま人の流れに消えて行く。その姿から馬鹿みたいに目が離せなくて、小さな背中が視界から消えるまで、呆然と突っ立っていた。
見えなくなった途端、弾かれたように走りだす。今登った階段を駆け降り、くぐったばかりの改札へ逆走する。人の波に逆らっているから足がもたついて進まない。もどかしさに舌打ちが漏れた。
ようやくで改札を抜けるも、求める姿は既に無く。 それでも、向かう方向はなんとなく分かってる。ついさっき来た道を、走る。走る。 やがて──視界の端が、明るい色の長い髪を捉えた。]
(45) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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(今、会えなかったら)
(もう二度と会えない気がする)
(だってもう、)
[顔も、声も、さっき呼んだばかりの名前も、──ぜんぶ。
それでも、あの青い扉をくぐるときに感じた左手の熱だけが、消えてくれなくて。]
(46) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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[彼の話>>43を聞けば、他人事に聞こえなかった。 自分以外にもそんな男運のない女性が居るとは。 恋して、傷ついて、強く見られて、それでももがき苦しんでいる彼女]
(本当、不思議なものね)
[私は、そんな強い女じゃない。そう言いたい彼女の気持ちが痛いほど理解できた。 共感し、共鳴する気持ちが溢れ出そうで。思わず目尻を拭う]
……何だか、涙が出てくるわね。 どうしてかしら――彼女の事も、彼の事も。まるで他人事に思えな――
[発言出来たのはそこまでだった。気がついたら、彼の身体がすぐ近くにある。 ――抱きしめられてるのだと気づいたのは、少し後のことだった]
(47) elenora 2014/03/31(Mon) 01時頃
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ちょ、ちょっと貴方何して――
[抗議の声を上げようとしたのは一瞬の事。だがそれはすぐに既視感にとってかわられた。 そうだ、確かこんなことをしたのではなかったか。ただしそれをしたのは自分からで――]
(……あ、あああああ……!!)
[何故忘れてしまっていたのか。待っていると言ったではないか。 こうして現実で出会ったらそうしようと。自分では決めていたのに。 聞き覚えがあるどころではなかった。彼の声はずっと待ちわびていた――]
――真墨、くん……!
[彼の、進村真墨の声だったのだと]
(48) elenora 2014/03/31(Mon) 01時頃
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……こんな風に再会するなんてね。探してくれたの、私の事。
[抱きとめたままの彼に、そんな言葉をかける。 彼にはどんな死に方をしたのか、自分では一切語った覚えがなかった。 どうやって自分の死因を知って、この場所を調べ、こうして駆けつけたのか。 ――いや、そんなことはどうでもよかった。彼がここに居る。それだけで十分だった]
ありがとう、私を見つけ出してくれて。 ありがとう、私の心を救ってくれて。 ――本当に、ありがとう。
[呟くと、それと同時に彼の額にキスを一つ落とした。 その直後、音を立ててタクシーが自分のすぐ横に止まる。 名残惜しいが、お別れだ。そっと身体を離す。 そして茫然とする彼の手に、そっと一つメモを握らせた]
(49) elenora 2014/03/31(Mon) 01時頃
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────…あの…っ、
[人目も気にせず、待って、とその背中を呼び止める。
彼女は、振り向いて、くれるだろうか。]
(50) roki 2014/03/31(Mon) 01時頃
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それ、私の連絡先だから。 ――時間がある時に、もっと話をしましょう?
[約束よ、待ってるから。 あの扉から出る直前に告げた言葉を彼にかけると、タクシーに乗り込んだ。 直後の彼の反応は見ていない、けれども想像は出来た。 思わず笑みがこぼれてしまう]
(51) elenora 2014/03/31(Mon) 01時頃
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[それは彼女が初めて浮かべた、心からの笑顔だった]**
(52) elenora 2014/03/31(Mon) 01時頃
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[その呼び声が聞こえたのは、ある意味奇跡だった。]
『────…あの…っ、』
[人通りがそれなりにある道、普通に考えれば呼び止められたのが自分だなんて、思わなかったかもしれない。 まして、電話中。 電話の向こうはもう完全に愚痴モードのるり。 けれど、あたしはそのすべてを無視して、振り返る。 そして。]
――ッ…!!
[はっと息を飲み、次に自然と笑顔になった。 槇村さん。 呟いた声に、え、何?と反応する電話向こうの声が、なんかちょっと煩わしくて。]
…ごめん、急用。 切るね。
[文句なんか言わせる前に通話を切る。]
(53) だいち 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[扉を一緒にくぐってから、そんなに長い時が経ったわけではない けれど、どうしようもなく懐かしくて、恋しくて。 会いたい、会いたい。 そう、思っていたのだけれど。 実際その人を目の前にして、あたしはどうしたらよいか分からなくなってしまう。 でも、少なくとも、呼び止めてくれたこの人に、無事であること、貴方を覚えていること、それは伝えないと。 あたしは彼に数歩近づいて、それから。]
槇村、さん。 無事、だったんですね。
[あれ、何か固いぞ。 ドキドキと早鐘を打つ心臓が、うるさい。 ちょっと静かにしてよ、と思いかけて、違う違う、それじゃ死んじゃう、なんて馬鹿な事を考えながら。 えぇと。 どうしよう。]
(54) だいち 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[暫く黙ってしまったまま、あたしは彼の姿をまじまじと眺める。 何だか、新鮮だ。 こんな街中で、この人と出会うっていうのは、なんか。 そこまで考えて、唐突に、実感する。 …あぁ、現実なんだ。]
…ふふ。
[一緒に、帰って来られましたね。
声をかけられたという事は、覚えているのだろうと判断したあたしは、そんなことを呟くのだった。 この世界でもう一度、生身の姿で出会えたという事が、とてもとても、幸せなことだと思うから。]
(55) だいち 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[物語を語り終わった暁には、少年は女性へと手を伸ばす。 水面に映った赤い月に手を伸ばすことなく、 人の紛い物であるなどという間違った認識を持つことなく、 少年は、一歩を踏み出す。 他人に踏み入る勇気がなかった、今までとは違い。]
(―――でも、手ぐらいじゃ……)
[この胸の熱さは、伝えきれないじゃないか。 だから、この鼓動を。ズキズキと痛いくらい疼く胸の内を。 感じてほしい。 その一心で、女性を―――須藤のことを、抱きしめる。 掴みたいと思っていたのは、届かない月などではなく。 離したくないとすら思ってしまうほど好きな、好きな人の存在で。]
(56) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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(―――思い出して、ください…!)
[若干、抱擁に抵抗するそぶりを見せたものの、 腕の中の彼女はすぐに動きを止め。]
『――真墨、くん……!』
[聞きたかった声で、真墨を認識した証の言葉を、口にした。]
(57) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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愛莉、さん…!
[その声に、答える。 一度その声を聞けば、その瞳を真っ直ぐ見られれば、 湧き出てくる感情は抑えきれなくて。]
『ありがとう、私を見つけ出してくれて。』 ありがとう、ボクの心を気付かせてくれて。
『ありがとう、私の心を救ってくれて。』 ありがとう、ボクのことを思い出してくれて。
『――本当に、ありがとう。』 ……こちらこそ、ありがとう。
[お互いに、感謝の言葉を交わし合って。 やがてタクシーが停車する。 名残惜しくも、心残りの無いお別れの時間だった。]
(58) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[離れる手のぬくもりの代わりに、握らされる一枚のメモ。 そこには、"未来"を紡ぐための連絡先。]
また会えるって…信じててください。
[タクシーに乗り込んだ須藤を見送る。 須藤は真墨の方を振り向かないけれど、 真墨にはそれでも彼女がどんな気持ちか想像するまでもなく分かった。]
(59) housenka 2014/03/31(Mon) 01時半頃
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[彼もまた、顔に本物の笑みが浮かんでいたのだから。**]
(60) housenka 2014/03/31(Mon) 02時頃
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[振り向いた。 長い髪がさらりと揺れる。驚いたようなその表情は、直ぐに花が綻んだみたいな笑顔に変わって。
もうそれだけで息が苦しい。心臓がぎゅうと縮む。形の良い唇が、確かに自分の名前を呼んだ。涼やかな、澄んだ声。知ってる。この声を、もう一度聞きたかった。
立ち止まってしまった自分との距離を、彼女がいとも簡単に詰める。 あと数歩。手を伸ばせば届く距離感に、破裂しそうなほど鼓動が早まって。彼女はすべてを覚えてるのだろうか。なにを言うべきなんだろう。どうしたら。]
……『何回だって、君に恋をするよ』。
[意思を通さず口をついて出たのは、あの日の約束。 そうだ。生きてたって。死んだって。忘れたって。そうだ。なにも変わらない。もう一度、何度でも、始めれば良いんだ、──彼女と、ふたりで。]
きみの名前を。…教えてください。
[声が滲む。涙脆いのなんて、きっととっくにバレてる。 いつかみたいに、手を伸ばした。指先で、手のひらで、ゆっくりその艶やかな髪を撫でる。 ──『いつかみたいに』? ああ、覚えてる。無くしてなんかいない、きっと、なにひとつ。]
(61) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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教えてください。 俺が、きみを、どんなふうに好きになったのか。
[さらさらと指をすり抜ける髪。後ろに流すように梳いて、そのまま、そうっと背中に腕を回して。大切に、大切に、確かめるように、華奢な身体を抱き寄せて、鼻先を髪に埋めた。
触るのが怖い、なんて意識は何処かに吹っ飛んで。 きっと触れれば、身体はまた怖がるのかもしれない。でもそんなのどうだっていい。鳥肌立とうが、震えようが、知ったことか。
服越しに伝わる体温が酷く焦れったい。 ああ、もっと、触れたい。触れていたい、この温度に、きみの肌に。
顔を離して、額を寄せる。 間近から覗き込んだら、彼女はどんな表情をしていただろう。前髪が触れる。そこで止まらずに、そっと額を合わせた。]
それから。それから──もし、きみが嫌じゃないなら。
(62) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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もう一度。俺と、恋に落ちてください──。
[今度は、ちゃんと。扉一枚くぐったら終わってしまう恋ではなくて。
抱き締める腕に僅かに力を込める。 腕の中の細い肢体が、すこしだけ震えた気かした。]**
(63) roki 2014/03/31(Mon) 02時半頃
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[口にされる“約束の言葉”、それはどういう意味だろう。けれどその言葉、あたしだって覚えている。 忘れてしまったとしても、もう一度、何度でも。貴方に恋をする、と願ったのは、誓ったのは、あたし自身。]
『きみの名前を。…教えてください。』
[だから、口にされた質問に、あたしは首を少しかしげて笑う。
もう一度、始めよう。 いいえきっと。 もう、始まっている。]
美千代です。本田、美千代。
[けれど、少しだけ、ずるしちゃおう。この人に呼んでもらう名前は、名字じゃなくて、名前が良い。 髪を撫でてくれるその指先がくすぐったくて、小さく笑う。 もう一度、その指先に触れたい。安易に触ってはいけないことは、もう知っているのだけれど。]
(64) だいち 2014/03/31(Mon) 03時頃
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『教えてください。 俺が、きみを、どんなふうに好きになったのか。』
[そぅと背中に回される腕に身を任せ。 抱き寄せるその力が、優しいのに、力強くて。 どうやら白い部屋のことを覚えていないらしいこの人が、ためらいなく自分の懐に“他人”を入れてくれる。 たとえ忘れてしまったとしても、“特別”は変わらない、そのことが、とても。嬉しくて。それを、きっと分からないだろうことが、ほんのちょっぴり苦しくて。 間近になったその顔を、苦味を押し隠せるほど器用でないあたしは、少し複雑な顔で見返してしまう。 けれどそれも、触れ合った額を感じた瞬間、驚きに塗り替えられた。]
『それから。それから──もし、きみが嫌じゃないなら。』
[口にされた言葉が、ちくりと胸を刺した痛みなんかかき消すくらい、甘く強く、脳にしみ込む。 まるで、もう二度と逃がさないとでもいうように、強く抱きしめるその腕に、吐き出した吐息が小さく震えた。]
(65) だいち 2014/03/31(Mon) 03時半頃
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…槇村、さん。
[もう一度もなにも、あの部屋で重ねた短い時間の事を、全てはっきりと覚えているあたしにとっては、これはその延長で。この震えるほどに恋しい感情も、既に馴染みの物であるのだけれど。]
もう一度、なんて、ケチな事、言わないです。
[何度でも、何度でも、新しく恋を始めよう。それは、まっさらという意味ではないけれど。]
あたしの覚えてる限りのこと、全部お話します。 その代り…貴方の事、もっともっと教えてください。
[躊躇いながら、その背にすがるように手を回し。男のひととこんなに近づいた事の無いあたしからしてみれば、案外広いその背中と温もりに何だか満たされたような心持で。]
…まずは、貴方の名前から。
[くすりと笑って口にした言葉に、彼はもしかしたら驚くんだろうか。だってあたし、よくよく考えたら槇村さんの名前、知らないんだ。その名を聞いた時、あたしはまだまだそれどころじゃなかったから。 それからそれから。]
(66) だいち 2014/03/31(Mon) 03時半頃
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[それから、それから。
どこに住んでいるの。 好きなものは? たべものとか、おんがくとか。 あぁそうだ、もっと大事な事。 あたしはどこまで貴方に触れていいですか?
聞きたいことは、たくさんある。 そんな新しい一つ一つを、重ねて積み上げて。 貴方との時間を紡げますように。]
(67) だいち 2014/03/31(Mon) 10時半頃
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とりあえず、どこかでお話しません?
[そこは道のど真ん中だったわけだから、ちょっと注目を浴びてしまう気がして。 そんなことを言って誘っては、少し上気した頬で、ほんの少し困ったように笑って見せるのだった。
どこかでお茶でもしたいなぁ、手袋したら手、つなげるかな、なんて考えながら。**]
(68) だいち 2014/03/31(Mon) 10時半頃
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─5d回想・槇村と進村─
──あ。おはよう、?…すすむら君。
[自室の扉を開けると、ちょうど隣室の主と出くわす。こちらを向いた少年──進村の黒い瞳に、取り敢えずの挨拶を送った。
彼とは食事なんかの席で会話をした程度で。そして、自分がここに残していくことになる人の、ひとり。 それは罪悪感じみたものを当然含むのだけれど、何よりも年下でまだ子供である進村を置き去りにすることが、単純に心配でもあった。]
そういや、朝メシ。ありがとね。
[進村が気を利かせてさいとう氏に頼んでくれたらしいのを思い出し、礼を述べる。 挨拶に応じる相手の顔へ視線を上げて──ぎょっとした。
肩越しに見えた、進村の部屋のなか。内装が不自然な立体感で、真ん中にぽつんと椅子がある。それ以外は、多分、見間違いでなければ──]
ちょ…、進村くんの部屋、なんか…その、変じゃない…?
[思わず疑問が口をついて。 困惑した目で見つめれば、目の前の少年はどんな反応をしただろうか。]**
(69) roki 2014/03/31(Mon) 11時半頃
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―5d回想―
[自室を出た瞬間、隣から声をかけられた。 振り向けば、須藤とは逆隣の部屋から、部屋の主である槇村が出てくるところ。]
おはようございます。 といっても、あんまり実感ないですよね。
[目が覚めるから、朝。 この空間で目覚めを迎えること数度、朝の認識なんて、その程度だった。]
[朝食の件について礼を述べられれば、真墨は居心地が悪くなり、]
…いえ、自分の分の…ついでですよ。
[と、口内で呟いて目をそらす。 反射的に身をよじると、一歩足が後ろにずれて自室の扉を蹴飛ばしてしまう。]
(70) housenka 2014/03/31(Mon) 21時頃
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『ちょ…、進村くんの部屋、なんか…その、変じゃない…?』
[それは、他人には見せたくなかった己の歪み。 う、と口ごもり、かといって誤魔化すこともできず、正直に話すことにした。]
これが……ボクの部屋ですよ。 家具も無い、本も無い。 全部それらを模して壁に描かれただけの―――紛い物ですよ。
[その言葉選びは、己を嘲る意味も多分に含んだ意図があった。 この奇異なる部屋構造こそが、真墨を『表す』部屋なのだと。
それが真墨の『望んだ』ものであるとは、真墨は気付かない。*]
(71) housenka 2014/03/31(Mon) 21時頃
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――――― さようなら♫
[パタン。 手をつないだ二人の背中に、小さく返す告別の言葉。(>>6:40) その姿が向こう側へ消えると共に、残っていたすべての扉が消え、真っ白な空間へと戻っていく。]
(72) maru 2014/03/31(Mon) 22時半頃
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[――…… ブゥン]
[水たまりのように、床にまあるく切り取られたような穴があく。 赤い獣は、そのさらに奥を覗き込むように、しゃがんだ。]
(73) maru 2014/03/31(Mon) 22時半頃
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[その向こう側に映るのは、どこかへと駆け出す少年の姿。(>>10) まだあどけなさの残るその顔に映るのは、焦燥の色。
やがて、彼が辿りついた駅で。 線路に落ちた女性。止まる電車。そして、手を伸ばす少年の姿を見れば]
うん。 大丈夫そうだね♪
[満足したように、一つ頷いて。]
(*0) maru 2014/03/31(Mon) 22時半頃
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……まがいもの?
[気まずそうに告げる進村の双眸をじい、と見詰め、反芻した。 意図した事だろうか、なんだが敢えて自分を貶める言葉選びをしているような。 進村の黒い瞳は想像していたよりも虚ろな色はなく、困惑なのか嫌悪なのか自戒なのか、よくわからない色が浮かんでいる。
まがいもの。 もう一度口内で呟いて、すい、と彼の横をすり抜けた。 勝手に部屋に入られた事に進村は不快を示すだろうか。その辺は敢えてあまり気にせず、ズカズカと歩を進める。 そうして、ぽつんと中央に置かれた椅子を、ちょいと指でさした。]
ねー、じゃ、コレは? コレも最初っからあったの?
[その質問の意図は、進村には正確には伝わらなかったかもしれないが。]
(74) roki 2014/03/31(Mon) 23時頃
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[すい、と自然な足取りで部屋の中に侵入する槇村を止めることもできず。 真墨は、恥ずかしいものを見られた子供のように忙しなく目線を左右に振りながら、槇村が室内を眺めるのを傍観する。]
『ねー、じゃ、コレは? コレも最初っからあったの?』
[届いた声は、椅子を指さしている槇村のもの。 ちなみに床にベッドが描かれてる位置に布団も敷いてあったのだが、やはり部屋の中で唯一立体感を持っている椅子が目を引くのだろう。]
そ、それは…こんな部屋じゃあ生活できないし、 流石に椅子ぐらいは……ボクだって、必要だし…
[真墨の答える言葉は弱々しい。床に座れば椅子など必要ない。 本当は部屋に何も無い状態を許容できなくて。 つまるところ―――そこにあるのは孤独感だ。]
(75) housenka 2014/03/31(Mon) 23時頃
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…じゃ、コレは、『きみが欲しかったもの』ね。 成る程成る程。
[言い訳を述べるみたいに歯切れの悪い進村の答えに、寧ろ上機嫌に答える。 それからコレもかー、楽しげな声音で布団を指差して、断りも無しにそれを掛け布団ごとばふっと三つ折りに畳んだ。 制止の声があったかもしれないが、構わず端っこに寄せて、立ち上がる。]
進村くんさ。 須藤さんとなんかあった?
[それは、もしかしたら彼が問われたい内容では無かったかもしれない。別段勘やら何かではなく。単純に四つしか個室が無い現状、扉の前で会話をされると漏れ聞こえしまうものもある訳で。
最初の日、死んだ魚みたいな目をしていた進村と、若干印象の違う理由が気にはなるところではあった。]
(76) roki 2014/03/31(Mon) 23時半頃
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ミルフィは、/*まっきーを正座待機している。
だいち 2014/03/31(Mon) 23時半頃
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[なるほどなるほど、と納得しながら部屋の中を歩き回る槇村に、居心地悪く入り口に棒立ちする真墨。 布団も三つ折りにされて部屋の隅に置かれてしまい、ただでさえ物がなくて広く感じる部屋がさらにがらんどうになる。]
『須藤さんとなんかあった?』
[おもむろに、槇村の口から出てきた名前に、ビクリと体が反応する。 何か、あったどころの騒ぎではない。 その名前が他人の口から出てくるだけで、心臓が跳ねあがるほど衝撃的で。]
う……! あー…いや、別に、なにも。 槇村…さんは……その、須藤さんと……どんな感じ?
[ほとんど一対一で話したことのない相手、槇村とどう会話をすればいいのか分からず、当たり障りのない会話を返す。]
須藤さんって、不思議な…人だよね。
[槇村は須藤をどのように見ていたのだろうか。]
(77) housenka 2014/03/31(Mon) 23時半頃
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『美千代です。本田、美千代。』
[腕の中の彼女が、そう言った。 ほんだ、みちよ、さん。ちいさく繰り返す。頭の角で、また白い光がチラついて。]
…「心身ともに健康で、まっすぐである、こと」。
[唇から自然と言葉が落ちた。知っている名前。覚えていないけれど、確かに、知っている。 額を離して、目の前の少女を見詰める。自然と、顔が綻んだ。]
きれいな名前だね、…美千代さん。
[そう呼ぶことは許されるだろうか。きっと、大丈夫。ゆるく抱き締めた彼女は、笑ったまま。まずは、貴方の名前から。同じ問いを自分にする。]
(78) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[槇村さん、とさっき呼んでくれた。でも、そうか、きっと名前で呼ばれた事は無かったのかもしれない。
綺麗な髪を一筋、掬い上げて、そこに唇を押し当てた。 知っている匂いと、感触。]
俺は、コウタです。槇村、康太。
[名乗った名前を、彼女は呼んでくれただろうか。 心臓が早鐘を打つのは、さっきまで触れていた肌のせいだけじゃない。 住んでる場所は? 好きなものは? 互いを知る為の言葉を重ねた彼女が、ふと周囲を気にするように身を捩った。 はたと周りを見渡せば駅に程近い道端で、結構な注目を集めている。 ガッと顔に血が登って、慌てて抱き寄せていた身体を離した。]
ご、ごめん、…こっち。
[どこかでお話しませんか、と微かに頬を上気させた少女が笑う。 同じように苦笑いひとつして、道の先へ促した。]
(79) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[この先に、とびきり美味しいお茶とケーキを出す、お気に入りのお店があって。長居をするならもってこいなのだ。 きっとそこは、彼女も知っている場所なのだろうけれど。]
そ、だ。 さっきの。俺が無理!ってなるまで、…繋いでてもいい、かな。
[少し後ろを歩く本田を振り返った。パーカーの袖を手の甲まで引き上げて。指先だけなら、きっとちょっとくらい、大丈夫。
こちらを見上げるその少女に左手を差し出して。この手を取ってくれたなら、いつかみたいな笑顔で。]
一緒に、行こ。──本田さん。
[口をついたその呼び方と、重なったその手は、確かにあの青い扉の前での二人で。
終わった筈の物語は、彼らの姿が消えていった小さなカフェの扉の向こうで──また、始まるのだろう。]*
(80) roki 2014/04/01(Tue) 00時頃
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[べつに、なにも、とこれまたいやに歯切れが悪い進村の回答。 お人形みたいに動かなかった表情が、今になって狼狽を見せる。
自分が須藤とどんな感じか、と質問が返ってこれば。 なんだか、なんとなく。なんとなくだけれど、勝手に、口の端がにやあ、と上がる。]
べっつに、なんもないよ俺は。 すどーさんとはほとんど喋ってないからわかんないなあ。…進村くんはイロイロ知ってるみたいだけど。
[なんかあったほうが良かった?意地悪く笑って、聞いてみた。ちょっとの安堵感。そうか、この子はこんな表情をするのか。 お人形みたいなんて思って、悪かったと心中で謝罪する。]
個人の部屋ってさ、本人の希望通りってかみさま言ってたよね。 進村くん、もしかしてこのイカした壁紙お気に入りだったりするの?
[彼の抱えたものが何なのかは分からないが。放っておけないと思うのは、たぶん、皆の輪から少し距離を置き続けたこの少年が、それでもその場から去ろうとはしなかったからだ。
それは自分にも覚えのある感情で。]
(混じらないのと、混じれないのは。…違うっしょ。)
(81) roki 2014/04/01(Tue) 00時半頃
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[色々知っているみたいだけれど、という槇村のその言い方が、 真墨を試しているようで。何故だか、チリッと小さな炎が体の中を焦がすような感覚があった。]
『進村くん、もしかしてこのイカした壁紙お気に入りだったりするの?』
[続くその槇村の言葉に、何かが…真墨の心に、ひびを入れる。]
そんなわけ―――ないでしょう。
[いつか、獅子の居る部屋を訪れた時と同じような、冷たい感覚。 冷たくて―――とても心が冷えるのに、頭だけは熱い感覚。 表情を形作ることはなくても、その目だけは…語っていた。 否、断じて否と。]
こんなの……ボクの望んだ部屋じゃ、ない…!
[否定する言葉は、弱々しい。 一方で、怨嗟のごとき強い意志を秘めていて。
じっと、槇村から目をそらしながら、リアルに部屋を描いた壁紙をにらんでいた。]
(82) housenka 2014/04/01(Tue) 00時半頃
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[槇村くんと共に店に来ていたのは本田さんだった。 さっきまで手を繋いでいたということは…なるほどそういうことか理解した。]
いらっしゃいませー。
[声を掛けながら、おれは彼等の席に近付いていく。 あの時彼等が食べた、苺とベリーのタルトを二切れトレイに乗せて。**]
(83) bluesheep 2014/04/01(Tue) 00時半頃
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──だよねえ。なかなかにイカれててイカしてるけど。
[少年が返す否定の言葉は、語調は強いのにどこか弱々しくて。 ああ彼も、きっと何かと闘っているんだろう。 世界でたったひとり、自分にしか、分かり得ない何か。
どうにもこの『天国』の仕様は悪趣味だ。 この部屋が示す意図は、康太には分からない。分からない、けれど。]
なーんかさ…気に入らないんだよね…
[渋い表情で呟いて。次の瞬間には、悪戯を閃いた子供のような顔になる。 ちょっとまってて、言い置いて自室に駆け込む。 律儀に待っていた(らしい)進村の部屋とを往復して、山ほど持ち込む絵の具にペンキにスプレー缶。
気に入りのゴーグルを装着して、同じものをもうひとつ、進村へと放り投げて。また、にや、と笑った。]
(84) roki 2014/04/01(Tue) 01時頃
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気に入らないなら。塗り潰しちまおーや、少年。
[進村くんは何色が好き?俺はねー、青。 呆然としていたかもしれない部屋の主の前で。手にした青いペンキの缶を、盛大に壁にぶち撒けた。]*
(85) roki 2014/04/01(Tue) 01時頃
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え…?
[茫然としてる合間に色とりどりの塗料が部屋に運ばれてきて。]
[気に入らないならば、塗りつぶしてしまえ、と。 目の前の男性は、飄々とした態度でことも無く言ってのけた。]
ああ、ああ…!
[その、その、混濁とした液体で、この部屋の壁を、塗りつぶす。 それはどんなに快楽的だろう。 それはどんなに痛快だろう。
そんな風に、真墨は考えたことも無かった。]
(86) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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[人間の心はこんな風に固定的ではない。 自分の心はこのように薄っぺらではない。
これは―――己を囲う、檻だ。 これは―――己を縛る、澱だ。
それに、気付いてしまった。]
(87) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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う、うぅ、うぁああああーーーーっ!!!
[気合一閃、手に持っていたペンキバケツを、 小綺麗に内装が描かれた壁紙へと―――]
[―――ぶち、撒ける。]
[何かが、吹っ切れたように、心の中から消えたような。
爽快感だけが、感じられた。]
(88) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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― とある、喫茶店にて ― [いつも賑わっている喫茶店。 その真向かいの壁の上、赤茶色の毛並みをした猫が日向ぼっこをしながら眺めていた。
二人、手をつないだカップルが、そっとその扉を押し開く。 扉を開く少しまえ、男の子ほうが零した台詞(>>80)が届いたのか、猫は耳をぴくりと耳を動かして。
ちらと店の奥へと消えていく二人の背中を見やり、くすりと一つ、微笑んだ。
両前足を伸ばして、伸びをすれば、すたっと地面へと降り立った。 歩き出した猫は不意に足を止め。 見上げた空は、いつだったか、どこかの壁に描かれていたような、どこまでも広がる綺麗な色をしていた。]
(*1) maru 2014/04/01(Tue) 01時頃
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[そこからは、詳しく覚えていないけれど。 真墨と槇村で、部屋の内装をペタペタと筆やスプレーで塗り替え。 広いキャンパスに、自由に絵を描いて。 まだペンキで濡れてる箇所にスプレーを吹きかけてしまい、マーブル模様を作ってしまったりした。]
[こんなふうに、雑多な色で塗った部屋も、悪くないとさえ―――思えて。]
(89) housenka 2014/04/01(Tue) 01時頃
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― 白い空間 ― [自称・神様と名乗る生き物が顔を上げた時には、もう赤い獣の姿ではなくなっていた。]
これで今回のゲームはおしまい♫
[言葉と同時に、ふっと水溜りが黒く染まる。 白い部屋に、真っ暗な穴が開いたようになっていたけれど。 そのまま黒い染みは徐々に広がり、白を浸蝕していく。]
[――――やがて。 真っ黒な空間に、ゆらりと漂う人影。]
(90) maru 2014/04/01(Tue) 01時頃
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ねぇ、 ――
死者は愛を、知りたかったようだよ?
[人影は、何かに向けて、愉しそうに話しかける。 その口元は、緩やかに弧を描いていた。**]
(91) maru 2014/04/01(Tue) 01時頃
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人影の声に反応するかのように、真っ黒な空間に針でついたような白い点が生じる。
白い点―――いや、それは……黒いテレビの画面に映った、白い光。
人影がそのテレビに近づくと、ざざ、とその白い画面に砂嵐が映る。
揺らぎはやがて何かを形作り―――
(#0) 2014/04/01(Tue) 01時頃
『 NEW GAME START 』
(#1) 2014/04/01(Tue) 01時頃
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