157 南十字四丁目
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
マユミに1人が投票した。
リッキィに4人が投票した。
リッキィは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
南十字座の星が 散る。
それは 真冬の花火のように瞬いて。
南十字四丁目は光に包まれて、
やがて消えていくだろう。
命を包んで。
(#0) 2013/12/27(Fri) 00時頃
「これをあなたが読むとき
わたしはきっと 死んでいると思います。
最後まで
最後の、この日まで
あなたの幸せな未来を、ただ、願っています。」
窈の最後の手記より**
(#1) 2013/12/27(Fri) 00時頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
bloody 2013/12/27(Fri) 00時頃
|
─車内─
[沈黙の車内。言葉を交わさずにでも、伝わる事はある。無理をして志乃の思いを引き出す事は、ない。]
(0) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
えぇ、帰りましょうか。
[何処へとは、敢えては言わない。せめて彼女が現実へ帰る寄りどころになれればと。帰れる場所が出来ればと、思う。
自分は彼女の何も知らないけれど。自分の家でもいい。帰れる場所さえ、あれば。]
(1) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
ちょ、っと、きゃっ!!
[帰り道、ふと助手席から伸びる、手。見晴らしの良く、海沿いのヘアピンカーブ。]
(2) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
[抵抗すれば、出来たはずなのに。莉奈はアクセルを思い切り踏み抜いた。]
(3) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
[これでいい。現実に帰れるんだとしても、志乃と2人で海の藻屑になったとしても。
おそらく、きっと、たぶん。]
(4) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
[次に目を醒ます時は、悲しい現実が待ち受けているとは知らず────]
(5) fuku 2013/12/27(Fri) 02時半頃
|
|
――倒れた電柱の傍――
っ……う
[身体が重い。覚醒させた意識は酷く濁ったものだった。 服は水を吸ってしまっているし 下半身には何の感覚もなかった。]
…―――
[あれから何が―――]
(6) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
[莉奈の車で海に突っ込んだところまでは覚えている。 海底に沈む瞬間に見た、星の煌きも微かに記憶にある。
ここは、南十字四丁目ではない。 そう思ったのは崩壊した辺りの不穏な雰囲気が理由だった。
窈の言う通り、南十字村に――まさに厄災が訪れていた。]
……ぅ、
[身体が動かない。 明確な意識すらないまま、 ここまで考えるのにも一時間以上は要しただろう。]
(7) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
[―――このまま死ぬのかもしれない。 ならばせめて、潔く死んでしまいたかった。 けれど怜歌は、窈は、莉奈は、彼女たちは こちらに帰ってきているならばせめて――会いたい]
(8) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
[どのくらいの時間が経った頃か、 人の声がした。 聞き覚えのある、懐かしさすら感じる声――]
(9) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
[笑美の声。手に微かに感覚が灯る。 目を開けて、という声に、顔に力を入れようとすれば 鈍い痛みが走ったけれど――僅かに右目を、開いて]
え、み、さん 私…、死ぬ、の……?
[握られた手を、弱い力で握り返す。 自分の状態すらもわからない。 ただ、このままであれば死に至ることは察せた。
―――いやだ。死にたくない。 怜歌に、会いたい―――]
(10) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
[大丈夫、助ける、という言葉に、安堵して それからまた意識が混濁して すとん、と幕が落ちるように、闇に包まれる。
そこから落ちた意識が回復するのに 長い時間を要した。]
(11) bloody 2013/12/27(Fri) 09時頃
|
|
―― 一ヶ月後・某病院 ――
[あれから時は経ち、災害の爪痕は様々な病院で 重症な患者の治療という形で、今尚、余波を残している。
キィ、と病室の扉が開く。 大室さん、と呼ぶ声にゆっくりと開いた右目。]
……はい
[外を見ていた。 冬がすっかり深まり、南日本にも雪がちらついていた。 あの後、片足は壊死のため切除、もう片足も神経がやられて動くことはなくなっていた。車椅子生活を余儀なくされた。 左目も大きな損傷により、視力を失って眼帯をつけている。 ただそれでも医師は、僥倖だったと語る。 足と目だけでよかった。脳に障害はない。 不便ではあるだろうけれど、車椅子と片目だけの視野に慣れれば、障害者としてではあるが、問題なく生きていける。]
(12) bloody 2013/12/27(Fri) 09時半頃
|
|
[調子はどうですか、と声かけする医師に、 弱く笑った。]
……もう面会は可能ですか。
[その問いに医師は少し考え、大丈夫でしょう、と肯く]
怜歌に―― 白峰怜歌に、会いたいと――
……先生に言っても仕方ありませんね。 クリス先生が見えたら、伝言を願いたいのです。
[被災地で活躍した上増・クリス医師は、 あれから様々な表彰などを受けているらしい。 それでも尚驕ることなど一切なく、 被災者の支援で飛び回っていると聞いた。]
(13) bloody 2013/12/27(Fri) 09時半頃
|
|
[生きているのは苦しい。 だけれど、死んでしまったら何もかもを失ってしまう。
病室を後にする医師、扉が閉まる音を背に聞き、 女は外を見る。
もうこの足で歩くことは出来なくなってしまったけれど それでも怜歌は、こんな私でも また会いに来てくれるだろうかと、 期待と不安を綯交ぜにして**]
(14) bloody 2013/12/27(Fri) 09時半頃
|
|
[痛い、と思う間もなく意識が遠のいた。 そして、気がついて目を開ければ、見慣れた天井。 ぱちりと一つ瞬きをする。 そしてゆっくりと体を起こせば、そこは避難所となっている体育館だった]
ん………、と、
[帰ってこれたということでいいのだろうか。 南十字村に。 頭の中で聞こえてきた声が誰のものかはわからない。 ただ、地震があることだけは知っていて、なにか奇妙な気分だった]
(15) しふぉん 2013/12/27(Fri) 15時頃
|
|
「りつせんせー!」
[元気な声が聞こえる。 その方向をみれば、体育館に避難しているのだろう、教え子の姿。 全力で走ってくる姿に苦笑する。 どれだけ元気があるのだろう]
「よかった、せんせー、いきてた!」
[駆けてきた勢いのまま抱きつかれて、バランスを崩しそうになる。 なんとか倒れることなく小さな温もりを抱きしめた]
だいじょーぶ。 死んだりしないよ。
[一度死んだけどね、と心の中で思う。 いや、あれは死だっただろうか。 なにかの夢物語、みたいな気がしてくる]
(16) しふぉん 2013/12/27(Fri) 15時頃
|
|
[冷静になって、自分のおかれてる状況を見る。 若干土で汚れているが、特に怪我をした様子もない。 首筋に手を当てても、傷一つない。
なんだったのだろうなぁ、と思いながら、 先ほどの子が呼んだらしい他の教え子囲まれていた]
「せんせー、たおれてたんだよ?」 「それでねー、救助隊の人がねー、運んできたの」
[そっか、ありがとう、と教え子の頭を撫でる。 姿を見かけない子もいるが、少数でも助かって、よかった]
(17) しふぉん 2013/12/27(Fri) 15時頃
|
|
[やがて、騒ぎを聞きつけた近所のおばさんやら、医療関係者らがやってくる。 軽い問診を受けている頃、同僚の姿が見えた]
あとで、状況、聞かせて。
[すぐにでも動き出そうとしたのだが、念のため今日は動くなと言われた。 まあ、仕方が無い。 またすぐに倒れたら余計足手まといだ]
私は子供達の相手をするよ。 大丈夫、お話するだかから。
[ね、と教え子に笑いかけた*]
(18) しふぉん 2013/12/27(Fri) 15時半頃
|
|
− 一ヶ月後 −
[...は 大学の近くで独り暮らしをしている。 家に戻ってきたのは1週間前。 それまでは、あの体育館で支援を受けていた。 帰ってくる切欠となったのは、 本土に住む叔父からの連絡。 両親を亡くした...は まだ未成年。 誰かの保護が必要だった]
[帰ってきてすぐ、大学に復帰した。 叔父たちに迷惑をかけられない …というのは建前で、本当は 動いていないと不安に押しつぶされそうだったから]
(19) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 02時半頃
|
|
[その間に 志乃の話をチラりと聞けど、 見舞いに行く理由も切欠も見つけられなくて。 忙しさを言い訳に、一度も足を向けなかった]
[そして、今日も布団に潜り、電気を消した。 寝つくまでに思い浮かべるのは 南十字四丁目で過ごした あの時間]
(志乃ちゃん…)
[幸せな"夢"は、...の心に残り続けていた]
(20) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 02時半頃
|
|
――空で――
[ふんわりと浮かぶ窈の姿は きっと誰にも視認されない。 あるとしたら同じ幽霊の存在だろうか――。
遺体は津波に流されて 行方不明という扱いになるだろう。]
……おねえちゃん。
[>>3:*0]
とどいたよ。 おねえちゃんの歌声、 とどいたから。
(21) master 2013/12/28(Sat) 03時頃
|
|
わたしは、もうお姉ちゃんに会えないかな。 だけど、ね
幸せだった。
わたしの人生はとてもとても 幸せでした。
[誰にも届くことのない、独り言]
……あいしてる皆に 生き残った皆に、
どうか幸がありますように―――
[ふわふわと浮遊する窈の願いは、 小さな力となって、 或いは、奇跡を起こすこともあるかもしれない。 復興していく南十字村を 見守り続けよう――**]
(22) master 2013/12/28(Sat) 03時頃
|
|
−自宅前−
[授業が終わると、 献立を考えつつ マンションに帰る。 …と、ドアの前でうずくまっている人>>@6を見つけ 電灯の明かりを頼りに 目を凝らす]
クリス先生?
[いつぐらいぶりになるだろうか。 見知った顔に、少し笑顔がこぼれた]
いつからそこに? …って、寒いですよね。 とりあえず中に どうぞ。
[鞄の中から手探りで鍵を探すと 部屋に招き入れようと 扉を開けた]
(23) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 17時頃
|
|
ー震災当日・体育館ー
クリス先生。 無事だったんですね。
[南十字四丁目にはいなかった彼女。 こちらの世界ではずいぶんと忙しそうだ]
えっと、渡辺理津、27歳、教師、 か、彼氏?はいないです、
……こら、うるさい。
[せんせーかれしいないの?という無邪気な声に大人気なく反応する。 いくらかの質問に答えて、そういえば四丁目でおにぎりを食べたきりか、と思う。 こちらでは夕食を食べる前であったから、ずいぶんと、だろうが]
(24) しふぉん 2013/12/28(Sat) 17時半頃
|
|
また? 私の他にも誰か、意識不明が?
[いるとしたら、窈がいるのだろうか。 クリスの言葉に、そんなことを、考えながら]
ああ、そうだ。
今は忙しいだろうから……、落ち着いた頃にでも、少し話を聞いてもらってもいいですか。 たいしたことじゃないから、後回しで構わないです。
[あの、夢か現かわからない時間を。 少し誰かにこぼしたかった]
(25) しふぉん 2013/12/28(Sat) 17時半頃
|
|
―数ヶ月後―
はい、じゃあ、気をつけて帰ってね。 さようなら。
[南十字村の学校は、まだ避難所として使われていたり、危ないところがあったりなどして、機能できるほどではなかった。 建て直しが行われるまで、しばらくの間本土に集団避難となり、 理津は主に本土の進度についていけない子たちのフォローに回っていた。 南十字村戻れる日はくるのだろうか。 ぼんやりと考えながら]
どうしたの、春乃。
[小学1年生の女の子。 母親と共にこちらに避難してきた子だ]
(26) しふぉん 2013/12/28(Sat) 18時頃
|
|
「せんせー……、あのね。 へんなゆめ、みるの。 南十字村から、だぁれもいなくなっちゃう夢」
[誰もいなくなった教室。 泣きそうな顔をした少女は、ぽつりぽつりと言葉を紡いだ]
うん、うん、そっか。
[だきしめて、落ち着くように、ぽんぽんと背中をたたく。 たまにこうしてくる生徒がいる。 男女年齢問わず。 カウンセリングの勉強もすこししていたが、所詮素人。 逆効果になっては元も子もない]
クリス先生とおはなし、する?
[うん、と頷く彼女。 子供の頃から慣れている医師だからか、彼女に話したあと落ち着いてくる子も多い]
(27) しふぉん 2013/12/28(Sat) 18時頃
|
|
じゃあ、連絡しておくね。
[母親にも話しておいた方がいいだろう。 彼女が帰路についてから、職員室へと足を向けた。
彼女の母親に電話をかける。 やはり、たまにうなされることがあるとか。 普段の生活についてのメモをとって、クリス医師に伝えるためにいろいろとまとめ。 電話番号はどこだっけ、と電話帳をひらいた]
(28) しふぉん 2013/12/28(Sat) 18時頃
|
|
あ、クリス先生。 カウンセリングの相談なのですが……
[彼女も忙しいだろうに、この手の相談を断ったことがない。 それはとてもありがたいことだった]
では、その日にお願いします。
[一週間もしない日付を告げられる。 あとは何時もの場所まで迎えに行くだけだ。 電話をきれば、通常業務に戻る。 そういえばあの話をする機会がしばらくなかったな、とぼんやり思いながら、小テストの採点をはじめた]
(29) しふぉん 2013/12/28(Sat) 18時半頃
|
|
― 南十字四丁目 ―
[結局彼女は帰らなかった。
本屋の片隅で、今日もコンビニで拾ってきたパンを齧る。 そうして、適当な本を持ち出すとカウンターでそれを読み始めていた。
読み終えると、軽く伸びをして。 今も輝く南十字を眺める。]
(30) 葵 2013/12/28(Sat) 20時頃
|
|
さて……そろそろ眠ろうかしら。
[そう、理津を送り出した時に垣間見た現世。 そこにあったはずの本屋ベネットは倒壊していた。
ならば自分も兄も――。]
この夢は何時まで見ている事は出来るのかしら。 ねえ?
[誰にとも無く問いかける。
そうして、次の日が来る事を願いながら目を閉じるのだった。]
(31) 葵 2013/12/28(Sat) 20時頃
|
|
― 現実世界 ―
[倒壊した本屋ベネット。 その中で頭部を強く打ったのか、目覚めない麻由実の姿。
遺体発見者はこう語る。]
「不思議と、穏やかな顔をしていた。」と――
(32) 葵 2013/12/28(Sat) 20時頃
|
|
―数ヶ月後・南十字村―
[定期便が出ている日、久しぶりに南十字村に降り立った。 あの日、四丁目にいた人物で、クリスから消息がわかったのは数人だった。 窈の遺体は見つからなかったし、麻由実は遺体として発見された。 向こうで死んだのかどうかもよくわからないまま。 今でもたまに夢に見る]
春乃、いくよ。
[緩やかに復興し始めた南十字村。 その様子は、幼ないながらもわかったのだろう。 診療所に向かうタクシーの中、建て直しの真っ最中の学校が見えた時には、はしゃぐような声が聞こえた]
クリス先生。 おじゃまします。
[仮説の診療所。 いつものように座って漫画を読んでいる姿が見えた]
(33) しふぉん 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[春乃のカウンセリングが終わるまで暫し。 ぼうっと窓の外を眺める。 新しい建物が立っているところもあれば、まだ瓦礫が残っているところも結構ある。 全員が戻れるようになるには、どのくらいかかるのだろう。
どのくらい話していたのか、扉が空いて、明るい顔の春乃がでてきた。 連れてきて良かったなぁと思いながら、腰を上げる]
じゃあ、今度先生がお話するから、ちょっと待っててね。
[そんなに時間はかけられない。 ことばを選ぶように、しばし迷って。]
相談っていうほどでも、ないんですけどね。
(34) しふぉん 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[歌声混じりの足取りは遅く、旅館につく頃にはひどく世界は静かだった。 南十字四丁目。閉じた世界は、輝く星ばかりが命を主張している。 どこかで、車のエンジン音がした。 誰か出ていったのだろうか、いや。 今のこの南十字村に、敢えて車で向かうような場所など、あまりない。 ましてこの時間では――誰かが覚悟を決めた、という方が、まだ信憑性のあるものだった。]
は、――そっ、か。
[旅館はほとんど、人気もなかった。 あまりあちらこちらを歩き回らずとも、わかる。 人が何かをしているような空気はなかった。]
(35) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[もしも。 もしもみんなが、もう道を選べているのなら。残るも、向かうも、選択できたのなら。 殺人鬼めいた使命感など、何の役にも立たない。 板の間にへたりと座り込んで、胸元に忍ばせたナイフを見た。
次は、自分の番だった。]
約束、したもんね。
[心中しよう。そんな口約束を、守ろうとしている。 自分が死にたいのか、向こうに行きたいのか、行動の基準はそんなところにはなかった。 窈が待っているのだと、妄信に近くそう思って。]
(36) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
でも、こんなんじゃ、こんなんじゃだめ、もっと。
[このナイフでは、自分は殺せない。 誰かをどうこうするのにだって、全身の体重を勢いよく込めなければならない。 それを自分に対して行うなんて、どだい無理な話だ。 ふらり、と旅館を彷徨う。もっと大きな刃が、確実にあるはずだった。 ここは旅館で、人が寝泊まりして、そして食を満たす場所なのだから。]
(37) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[厨房を、暗がりの中で見つける。 幾本もの包丁が、そこにはある。 腐っても旅館であるここは、日本刀めいた申し分ない刃物の宝庫といえた。
一際刃渡りの長いのを、手にとった。]
――悪いお姉ちゃん、だなぁ、
[いざとなれば、怖かった。 手が震えて、刺せそうにないのは、まだ無意識に疑っていることの証拠なのだろうか。 ゆるりと首を振って、凶器に決めた包丁を、流し台の戸に挟んで固定した。 目をつぶる。何度も深呼吸をする。一歩、二歩、下がる。]
(38) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[そのまま、流し台に向かって体当たりをかました。]
(39) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
――南十字村――
[意識を失い、項垂れていたはずの女の身体。 傷つき心肺の弱っていた、生存は絶望的なそれが、剥げたマニキュアの痛々しい爪を微かに動かして、かつんと担架代わりの固い机を叩いたのは、いつ頃のことだったろうか。]
(40) mmsk 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
私、地震が起こった記憶がないんです。 揺れも何も感じなくって。 いつの間にか、ほんの数人の女性だけを残して、他の村人全員が神隠しにあったような。 夢にしては、現実的なことがあったんですよ。
[今でも、どちらなのかわからない。 本当だったのか、ただ夢を見ていたのか。 クリスに大方説明し終えても、よくわからない。
ただ、触れた唇の温もりだけは、はっきりと覚えていた]
あの村……、南十字四丁目。 いまでも、たまに夢に見るのです。 けれど、なんどみても、あの時ほど鮮明ではなくて。
なんだったのでしょうね、あれは。
[ぽつんぽつんと語り終える]
(41) しふぉん 2013/12/28(Sat) 20時半頃
|
|
[部屋にクリス先生を案内して、 狭いところだけど…と席を勧めた]
[志乃の話>>@9を聞けば、少し驚いたのち]
いますぐにでも、会いに行きたいくらいです
[笑って答えた]
(42) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 21時頃
|
|
− →某病院 −
[週末が待ち遠しくて、 何度も時計を見て過ごした数日間]
[そして、今日。 クリスの案内で病院へ向かう]
[途中で 花屋に寄らせてもらって。 買い求めたのは小さなブーケ]
志乃ちゃん、元気かな?
[そんなことを話ながら、 少し急いたように歩いた]
(43) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 21時頃
|
|
――某病院・個室――
[ベッドに座って本を読んでいる。 白い布団に隠された足元は、人体として不自然に凹凸がなく、 災害の後遺症は根深く残る。]
……
[読んでいた本を閉じると、退屈だとばかりに窓の外を見て。 もう見飽きた景色、けれど少しずつ季節の変わる外の様相。 南日本の雪解けの時期は早い。 冬と春の中間で外はまだ寒いが、 春になっても同じように景色を眺めるのだろうかと思うと 少しだけ億劫な気持ちになった。]
(44) bloody 2013/12/28(Sat) 21時頃
|
|
− 某病院 − [プレートから志乃の名前を確認すると、 ノックするために手を上げる。 …が、少し躊躇って深呼吸]
(会ったら、何を話そう…)
[地震の後、めまぐるしく動いていたせいで 志乃と会ったのが 随分 昔のような気がしていた]
「お見舞いですか?」
[しばらく時間が経っていたのだろう。 怪訝な顔の看護師に声をかけられ]
あっ、はい。
[勢いでノックした。 返事はあるか少し待って、どちらにせよ ドアの隙間から部屋に滑り込んだ]
(45) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 21時頃
|
|
[響くノックの音に、瞬いて。 診察の時間には早いな、と思いながら どうぞ。と小さく促した。
開く扉にゆっくりと視線を移して その人物を視認した瞬間、手にしていた本を、落とす。]
…… 怜歌
[一瞬言葉を失って。 何か言いたいのだけれど 唇が動くだけで上手く言葉にならない。 やがてぎこちなく笑うと、彼女を手招いて、 ベッドのそばの椅子に促した。]
……来てくれた、のね。うれしい――
(46) bloody 2013/12/28(Sat) 21時半頃
|
|
[志乃の手に招かれて>>46 ベッドの傍に置かれていた椅子に腰掛ける]
志乃ちゃん、会いたかったよ
[何を話せばいいか…なんて悩んでいたのに、 その言葉は するりと出てきた]
そうそう。 これね、途中で買ってきたの。
[橙色のブーケを差し出す]
オレンジは 元気が出る色なんだよ。
[志乃ちゃんに元気だしてほしいから…と 付け加えて 笑う]
(47) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 22時頃
|
|
神様が――、そう、かもしれませんね。
[あれだけの被害の中、無傷で生還した。 直後に気を失っていただろうにかかわらず。 もらったお茶を飲みながら、聞こえたクリスの問いに一瞬動きを止めた。 ぱちりと瞬きを、ひとつ]
戻りたい……、とは、違いますね。 私は…、こちら側の世界に戻ってきたいと思って、向こうで、殺してもらったのです。 ただ、心残りはあるかもしれません。 殺してもらった時に、一緒に死んでくれと言えなかったことが。 共に戻ろうと言えなかったことが。
[何度か言おうと思った。 けれども、確実に戻れるとも限らない上に。 麻由実が、あまり帰りたくないように、みえてしまったから]
(48) しふぉん 2013/12/28(Sat) 22時頃
|
|
私の勝手で、戻ってこれるあてもないまま、彼女をも殺すわけにはいかなかったので。 現に、彼女は遺体で見つかっていますから……、 もし共に死んでいたら遺体ではなかったかもと思うと、どこかやりきれなくて。
……、でも、彼女があのままで過ごしたいと思っていたのなら……、 これはこれで良かったのかな、と。
[こうして他の人に、四丁目のことを話したのは初めてだった。 言葉にすると、思いのほかおちついてきた。 麻由実の遺体は、穏やかそうな顔だったときいた。 自分が悔やんでも、それが彼女の選択だったのならば。]
きいていただいて、ありがとうございました。
(49) しふぉん 2013/12/28(Sat) 22時頃
|
|
[空気が穏やかになる。 怜歌という存在がいるだけで、病室が暖かく感じた。]
私も、会いたかった。
[照れくさそうにはにかんで、傍に座る怜歌を見る。 彼女が差し出すブーケ。手を伸ばして受け取った]
ありがとう……とても、綺麗ね。 元気――…うん。
[少しだけ、己の足元を見やっては、軽く瞑目。 怜歌は会いに来てくれた。 あれは夢じゃない――あの悲しい別れは、別れじゃなかった。]
……元気、出さなきゃね。 怜歌がそう願ってくれるなら。
(50) bloody 2013/12/28(Sat) 22時頃
|
|
[ブーケをそっと置くと、ベッドで少しだけ身動ぎ]
……怜歌。 私ね、あの震災で足を……失ったの。 片側の目も、ね。
酷い状態なのに、それでも神様はまだ生きろっていうの。 残酷だわ――……だけど
……わた、し
[そっと怜歌に手を伸ばし、握って欲しいと希うように首を傾げて]
前みたいにしゃんと立つこともできなくなった。 そんな私、だけど ……それでも。
怜歌を、想っても、いいですか。
(51) bloody 2013/12/28(Sat) 22時頃
|
|
[足があるであろう場所を見て、視線を戻す]
……。
[伸ばされた手を 左手で包むように握り、 右手は眼帯をした顔へ]
…………。
[頬の感触を指先で弄び、 そのまま するりと後頭部へ手を伸ばすと 口づけようと身を乗り出した]
志乃ちゃんの全てを、愛してるよ
(52) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 22時半頃
|
|
――…っ
[優しいことば。 いとおしいことば。 じんわりと目頭が熱くなる。]
……私も、愛してる
[そっと怜歌の頬に手を添えて、くちづけを受け入れる。 触れる――くちびるは、 いつかの別れのキスとは違う、 ぬくもり。]
(53) bloody 2013/12/28(Sat) 22時半頃
|
|
はい……、ありがとうございます。
[くしゃりと撫でられる髪。 差し出された飴玉は、まるで子供にするみたいに。 そういえば、あの時にも飴玉をもらったっけ。 普段見るものよりも大きな飴玉は、どこか懐かしくて。 ここにきた子供達が安心するのもわかるような。]
おまたせ、春乃。 いい子で待ってたね。
[片方のほっぺたに、大きな飴玉が膨らんでいた。 それで静かだったのだろうか。 もとから騒ぐ子ではないけれど。
呼んでもらったタクシーに乗りこみ、春乃がばいばい、と手を降る傍ら、深く礼をする。 車中、春乃と話しながら。 次は一人、ゆっくりと墓参りにこよう、と思った*]
(54) しふぉん 2013/12/28(Sat) 22時半頃
|
|
[同じ気持ちを聞いて>>53 頬が あたたかくなるのが わかった]
[南十字四丁目。 あの夢では、自分から口づけるなんて 恥ずかしくて出来なかった]
[でも、今は。出来ると思った]
(いいえ、したかったの)
志乃ちゃんが好きだから。
[彼女の髪を梳いて、そっと抱きしめる]
(55) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 22時半頃
|
|
[好き、という言葉が 幸せで、堪らなく嬉しくて。 怜歌を優しく抱き返し、 軽く頬ずりをした。]
ありがとう……ありがとね、本当に。 私、好きだなんて言ってくれる人に 出会えるなんて思っていなかった。
逆にね、誰かをこんなに好きになることも ないと思っていたの。
……でも今は怜歌が愛しくて、しあわせで。
(56) bloody 2013/12/28(Sat) 23時頃
|
|
―――――ね、怜歌
[南十字四丁目で囁いた言葉は形を変えて、 やわらかな音で、彼女に告げる]
二人で、幸せになろう。 私、怜歌を支えたいし 支えて欲しい。
私がたくさん足を引っ張ると思うけれど それでもよかったら
――恋人になってください。
(57) bloody 2013/12/28(Sat) 23時頃
|
|
[志乃の告白>>56>>57に]
(夢から覚めて。 志乃ちゃんを残してきたことが心配で。 でも、きっとまた会えると思ったから。 その時は 私が支えようって決めたんだ)
(だからね、)
(嫌…なんて、言えるはずがないじゃない)
[軽く息を吸って、囁いた]
…うん、私は志乃ちゃんの恋人だよ。
(58) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 23時頃
|
|
……うん。
[照れくさそうに笑う。 そっと手を取って、小指を絡ませた。 約束、と。 ずっと傍にいると、いうように。]
離さないからね。 嫌って言っても、そばにいてあげる。
[笑みを含ませて少し悪戯めかす。]
学校あるんでしょう? …でも、退院の時には、必ず来てね。
[それまで頑張るから、と微笑んだ。 怜歌のためなら頑張れる、リハビリも幾らでもすると決意する。後にクリスの話も聞けば、その意識は余計に強くなるだろう>>@4]
(59) bloody 2013/12/28(Sat) 23時半頃
|
|
[指切りで約束を交わし>>59 ニコリと微笑むと、続けられた言葉に]
それ、私が嬉しいことだよ
[なんて 茶化した]
大学が早く終わったら来たいなぁ。 あ、でも面会時間があるんだっけ。 あとで看護師さんに聞いてみるね。
[頭の中でスケジュール帳を開いて確かめて]
志乃ちゃんが退院できるの、待ってるね。 その日が来たら、一緒に帰ろう。
[とびっきりの笑顔を見せた]
(60) RainyTrain 2013/12/28(Sat) 23時半頃
|
|
ふふ。 ずっと一緒ね。ずっとずっと。
[現実はそうはいかないけれど、将来は。 いつかは一緒に暮らせたらいいと、そう思う。]
――怜歌、
[面会時間を考えてくれることも、 退院の日に来てくれることも、 全部うれしい。]
ありがとう。 ……貴女を、ずっと愛してるわ。
[一度南十字四丁目で消えた命が、 再び此処にある奇跡。 ならば最期まで、最期まで――怜歌を愛したいと願う**]
(61) bloody 2013/12/29(Sun) 00時頃
|
|
(そして、たくさんの "愛してる" を紡ごう)
(大切な 志乃ちゃんに)**
(62) RainyTrain 2013/12/29(Sun) 00時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る