226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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少
霊
全
2時のニュースです。
R&Dは、結社対抗措置の一環として新装備を開発しました。
善良な市民はPLCから装備を受領、フィールドテストし、結社を発見しましょう。
支給品の機密は善良に管理されているので、口を滑らせないことですね。次のニュース。ゴシゴシボット量産工場で、大量のチョコレートが……
どうやらこの中には、村人が10人、人狼が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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あいあい、私、シーシャ。 今あなたの後ろにいるの。
ってコトで。振るわよー。
そぉい! 2dナナオ[[who]]とケイト[[who]] 3dメルヤ[[who]]とトレイル[[who]] 4dメルヤ[[who]]とゆり[[who]] 5dゆり[[who]]とゆり[[who]]
(*0) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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ダブり過ぎワロタ… ダブってるとこは振りなおし。えいっ
2dナナオとケイト 3dメルヤとトレイル 4dゆり[[who]]とゆり 5dケイト[[who]]とケイト[[who]]
(*1) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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待ってwww ラ神の殺意が同じ人に向いてるじゃないのww
も、もう一回…ていっ! 2dナナオとケイト 3dメルヤとトレイル 4dゆり[[who]]とゆり 5dシーシャ[[who]]とシーシャ[[who]]
(*2) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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……。
ラ神のばかっ!
2dナナオとケイト 3dメルヤとトレイル 4dヒナコ[[who]]とゆり 5dシーシャとオスカー[[who]]
(*3) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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ようやくバラけてくれた…
(*4) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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邪魔じゃないよ。
[一緒に行くという彼には首を横に降って否定して>>0:311。 角の彼も邪魔とは思ってないようで>>0:318。]
タヨル?
[でも続いた言葉の意味はわからなくて。 辞書を持ってこなかったことを“残念に思い”ながら、見えてきた傷だらけの壁を見つめた。**]
(1) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時頃
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村建てが最終日処刑になるあたり、 ラ神も分かってるようでわかってる。
(*5) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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[零れ落ちたローズクォーツは ケイトリンさんの髪にも似た色を帯びていた。 わたしはそれをそっと、拾い上げたんだっけ。*]
「でも、何だか無機質な気がして私は好きじゃないの。」
そうだね。 白は、優しい色ではあるけれど……。
[いつまでも続く無機質な壁よりは、 当然、皆の色彩のほうが、わたしもすきだ。 ケイトリンさんの言葉に、こくりと頷いた。
ありがとう、と小さく呟かれた言葉に わたしはふるると首を振る>>310 食堂を去るときに、食堂のおじさんに わたしは大丈夫だということをきちんと伝えて
(ナナちゃんといれちがうと、 ちょっと厄介なことになりそうだったから)]
(2) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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逃亡者 メルヤは、メモをはがした。
2015/06/05(Fri) 02時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時半頃
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――そっ、か。ごはんは、おいしく食べたいもんね。 今日のおじさんのご飯、とてもおいしかったから。 「いっぴん」だって。
……うん。ありがと……。
[そう、笑っていってから、 目を伏せ、表情の色を喪っても、 心は優しいままのともだちに感謝する。 わたしは、ケイトリンさんと一緒に廊下へ―― たまに痛む足を誤魔化し、視線を彷徨わせ、行く。
(ナナちゃんは、せんせいの部屋かな……)
キルロイさんの部屋の方が、 せんせいの部屋より近かっただろうか。 「いますかー?」なんて問いながら、 扉をこんこんとノックしたのです。]
(3) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時半頃
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せんせー。タルトちゃんは、大丈夫だった? ヒナちゃんの怪我も。
[手当が終わって、気になっていたことを聴いてみる。右手を見ながら、試しに握って開いて。異常なし。]
・・・うん。ちょっと、様子を見に行ってみようかな。
[立ち上がって、床に目を落として。]
あ。・・・それ、ごめんね。どのみち、消毒しなきゃならないんだけど・・・。 何かあったら言ってね。代わりに何でも引き受けるよ。
[そうして、扉に手をかけて。一旦、振り返って。手をひらひらと。]
せんせー。ちゃんと笑えてる時の方が、せんせーは素敵だよ。 それじゃね。
[ぱたりと、せんせーの部屋を後にした。 消毒は、逆効果なことになりかねないので手伝えない。せんせーのため息が聞こえてきそうだった。]
(4) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[白ははじまりのいろ、真っ白な色 様々な色が混じれば黒になる。では白は? 何も色がつかないそれよりも 生きてきた証を刻む色の洪水の方が、私は好きだった 彼女も、そうであるようで>>2
食堂の職員に言伝を頼む彼女 其れが終われば...はヒナコと会話を再開する]
ええ、御飯はやっぱり美味しく食べなければ ……此処の御飯は美味しいと、思っているのよ?
[無表情だけどね、そう告げる声音は悪戯っぽく>>3 これで笑みまで見せられたら良かったのだけれど]
(5) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[廊下を移動する際に、偶に彼女が視線を彷徨わせれば ...はさり気無く速度を落とす 私の芽生えた奇病が、誰かの痛みを代わりに引き受けるものであればよかったのに
宝石の雫を零すのは、心もか
キルロイの扉をヒナコがノックしたのなら、私はこう告げよう]
キルロイ、居ますか……もう朝なのですよ。 また、腕が痛むのですか?
[貴方の顔を見ないと、心配なのですと 告げる声音はその言葉通りの色を帯びていた]
(6) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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先人の知恵って… じゃあ、オススメとか教えて貰えるかな?
[>>0:318彼は話しがてら歩いていたので、シーシャの隣を歩く。
彼は本を好んで読まない。図書館に入り浸るのが好きな子が数人いるので、場所は把握していた。 地下に何故、本を置いているのかは不明だ。拒まれなかったので、ユリとシーシャと連れ立って図書館に向かう。]
[>>1の声が、機械音声のじみて彼には届く。 息を吸う。勘付かない振り。彼は患者仲間を”家族”とみなし注意深く見ている。
干渉しない彼の、自己欺瞞。]
(7) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[キルロイの腕がかつて人の形をしていた頃の事だ 自分の1年遅れで入所してきた彼は、自分の死んだ弟によく似ていた 其れが切っ掛けで、...は彼の様子をよく、見守っていた 会話をしたことも何度もあるだろうか
漆黒の小さな翼が成長し腕を覆うのは、 自分の友人、ヒナコが背に生やした小さな蒼い翅を成長させる姿にも似ている
羽の覆う面積が増えるにつれて増したらしい彼を苛む痛み 其れを変わってやりたい、と傲慢にも思った事は数え切れぬ
無表情ではあるが、...は彼の事を気にかけていた それは弟が流行病で身罷った際、何もできなかった事と起因する せめて、彼の痛みを無くす事は無理でも軽減することができたらなと 痛み止めを貪る彼を知りつつ鉄面皮の奥、
ブリリアンカットの宝石の様に過去と現在を内包した心で そう、思っているのである*]
(8) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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(緩やかに、消えられたらいいのにな。みんな一緒に。)
[ささやかな願いに気づいている者はいただろうか。**]
(9) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[床に散らばった薬を途方に暮れて見つめつつ、 とにかく一つ拾い上げて飲もうと立ち上がりかけた時]
……あ?
[扉を叩く音と声>>3に気付き、視線を向ける]
おー、いるぞ。ヒナコか?
[出来るだけ、平穏を装った声で返す。 あまり此処の仲間に前で、痛がる姿は見せたくない。 頬を一筋、冷や汗が流れた]
(10) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[ヒナコの声に、さらに続くもう一つの声>>6。 素直に心配の色を滲ませるそれに、僅か言葉を詰まらせて]
――はは。もう朝だったか? 昼前に起きれたんだから、俺にしちゃ上出来だな。
おはよう、ケイトリン。
[分かっている。 こんな強がりは多分、無意味なのだとは。 それでもやっぱり何というか、男の意地という奴だった。
二人を出迎えようと、ゆっくり立ち上がる。 床に散らばった薬の回収は、後回しにして]
(11) 2015/06/05(Fri) 02時半頃
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[ 痛みに悶え、苦しむ様子はびょういんという 同じ場所で暮らしていれば自然と知るものだけれど。
……男の人というのは強がるものなのかな。 どうにか平穏を装う声の張りも、 隣に佇むともだちが纏う不安も、 自然と、感じてしまうものだ。]
うん。おはようだよ。
ケイトリンさんがね、心配だって。 ……あけても大丈夫かな?
[ちらりとケイトリンさんと、扉の方を交互に見て、 わたしはそっとドアノブに手をかける。 ドアは開けられたのか、開けたのか。
いずれにせよ、何のハプニングもなければ きっと彼>>11の姿が見えたことだろう。*]
(12) 2015/06/05(Fri) 03時頃
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― 小さな思い出:本の事 ―
「あのね。この本。貴女の涙の石みたいに、 表現がきらきらしてて、綺麗なんだ。」
[そういって一つ、図書館の本を指し示した。] [何の本が好き?と聞いてみたりもした。]
「『僕たちと一緒に乗っていこう。 僕たち、どこまでだって行ける切符持ってるんだ。』
―― わたし、この本のこの言葉がね、好きなんだ」
「わたしたち、どこまでだっていけるよ。 物語の中なら、どこへだって…………」
[ 逃げられない現実からの逃避。] [ 手に入らない自由への憧憬。 ] [ ――……小さな、思い出。 **]
(13) 2015/06/05(Fri) 03時頃
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えぇー…、そういうの、私、無理。 ロクに本なんか読まないもの。
[本のオススメ?>>7 卵が塀から落っこちて割れる絵本くらいしか思い浮かばない。 シーシャが図書室へ行く理由といえば静かだから居眠りにぴったり、とかそんな理由だったから。 地下だから薄暗いものね。…これだからモヤシは。]
(14) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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頼るって云うのは――ねぇ、
こういうコトを言うの、…よッ、と!!
[キズだらけの壁。私には関係があるようで、ない。 これはシーシャがつけたキズ。私じゃない。私じゃない。
目を逸らすのもなんだかワザとらしいから、代わりに迷子ちゃんの手を引き寄せて、横抱きの要領で抱き上げようと。]
いーい?これが頼るってコトだから。覚えときなさいね。
[横抱きが叶ったなら得意げにそんなことを加えてみようか。 モヤシーシャの腕じゃ長くは持たないだろうから、急ぎ足・早足で階段を降りることにする。 後ろの密やかな願い事>>9に気付くことはなかった。 その時私が考えていたのは、 誰かこのキズだらけの壁を塗り潰してくれないかしらなんてこと。]
(15) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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[図書館の入口は相も変わらず薄暗く。 何が原因なのやら、ひんやりとした空気が漂っていた。
まだ入らぬうちから分かる、古書の匂い。新書の匂い。 気紛れに抱き上げた体があれば降ろし、そうでなければ引いてきた手を離して扉の取っ手を掴み、開けようとするだろう。
同行者の二人が入るまでは扉は開けておくつもり。**]
(16) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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[――キルロイは幼い頃から、絵を描くのが好きだった。
彼に兄弟は無く、両親は早くに事故で亡くなっていた。 其の為、物心付いた頃より父方の祖父母の元で育てられた。
祖父母は両親の分まで、彼に温かな愛情を注いでくれた。 祖母はかつて絵の先生をしており、彼は自然とそれに倣って絵を描くようになった。キルロイの描いた絵を見ると祖父母は嬉しそうにするので、彼は喜んで絵を描き続けた。
十四歳の時、腕に違和感のような痛みと変化を覚えた。 それが例の奇病に因るものだと悟るまでに、 長くの時間はかからなかった。 孫の奇病が発覚した時も、祖父母は最後まで庇おうとした。 施設に収容後、もう二度と逢えなくなることを、 察していたのかもしれない。 ただ、]
『爺ちゃんと婆ちゃんに、迷惑かけられねえし…』
[大丈夫だよ、なんて根拠のない強がりを言って笑って。 彼はこの隔離病院へやって来た]
(17) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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[入所したばかりの頃は、腕の痛みも大したことはなく。 腕が翼になっていくのも漠然とした不安はあれど、 ちょっと格好良くない?なんて冗談を言う余裕もあって。
――毎日、日課のように祖父母へ絵付きの手紙を書いた。
ある日偶然、それが一切外部へ届いていないことを知った。 急にこの施設のことが恐ろしくなって、こっそり少しだけ泣いた。
そんな頃だろうか、ケイトリン>>8と親しくなったのは。 彼女の弟のことは果たして知らされていたかどうか。 いずれにせよ、彼女との会話は癒しとなっていた。 日々、その表情から感情が抜け落ちていくとしても、 ケイトリンの心優しい人となりは何も変わらない。 だからこそ、余計に強がってしまう面もあるのだ。 大丈夫、心配ないからと、安心させたくて]
(18) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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[祖父母への手紙は無意味になってしまったが、 彼は絵を描くことは止めなかった。 どうせ暇を持て余す病院生活、 色んな場所でのんびり絵を描いていた。
少しずつ、入れ替わって行く入所者たち。 その"今"を残すように、描き続けた。 もしかしたら其れは、種類は違えど同じ翅を持つ少女と、 文通という形でも行われていたかもしれず。
……しかし、三か月前。 痛みと翼に浸食された指の使用の不自由さに、 遂に十分に鉛筆を動かすこともできなくなり。 彼はものをかくことを辞めてしまった。
後に残るのは"過去"の風景を描いた大量のスケッチブックだけ]
(19) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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―自室―
俺は"いつも通り"だ。心配いらない。 でも気を遣わせたかな。二人とも、ありがとう。
ああ、開けても大丈夫。
[扉へ腕を伸ばしかけて、またずきりと痛みが走る。 軽く顔を顰めて硬直していると、>>12扉が開いた]
おはよう。 ちょっとドジって床が汚いが、気にしないでくれ。
[苦笑を浮かべながらも、とりあえず無事だと主張。 それから、重症ではなさそうだが、 手当ての跡の残る少女の手へ視線を向けて]
あれ、ヒナコ、手ぇどうしたんだ。**
(20) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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― "私"が見ていた青い翅 ―
[みしみし。めり。]
[その日は壁へ食い込んだ指より、爪より、 頭に根を下ろした角の方が痛くて、 殊更強い力で壁を引っ掻いていたから。
嗚呼、きっとそれであの子>>0:313は騒いでいたんだろう。 そう、せんせいに手当をされながら思っていた。
シーシャ。無愛想に名前を教えたのは何でだっけ。 その理由はもう疾うに忘れてしまった。]
(21) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[一人でも多くの"誰か"に、 "シーシャ"のことを覚えておいて欲しかった、なんて。]
(22) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[一日経てば頭を穿つ角の痛みは和らいだけれど、 少年が壁をキズつける行為を止めることはなかった。
ただ、少年の無味乾燥な生活の中に青い蝶の翅が舞い込んだ。
自室と、壁の前。それと、人気がないからという理由で時々訪れていた図書室と、せいぜい食堂と。
少年のそう広くない生活範囲と被るところがあったのか 出会えば質問>>0:314のひとつふたつが飛んできた。
綺麗な青い翅の少女。名前は聞かなかった。 (忘れてしまうなら、最初から知らなければいいと。)
質問に答えることもあれば、適当に相槌を打って流すこともあったかもしれない。 たまには、煩いな、なんて邪険な態度も取っていたかも。
それでも、優しい(ウソツキの)せんせい以外で少年に話しかける物好きは当時はそうそういなかったから。
それが例え好意が元になった行動でなかったとしても、 ――――嬉しかった。]
(23) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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愚かで愛しい私のシーシャ。 ねぇ。私がこんなコト、許すと思うの?
[ 少年の中に居る"私"の日記に新たな一文が加えられたことを 少年は、まだ ]
(24) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[少年が青い翅の少女と出会ってから幾らか日の流れたある日。 窓から差す月光が薄暗く、淡かった。 宵の口。話しかける少女に何の用?と聞いたのは――"私"。]
あはっ。"シーシャ"ならもう寝てる時間だわ。
[名前を繰り返す声>>0:315ににこっと笑って、言った。 それが、それまで日記の中だけに居た"私"の最初。
――"私"の存在をシーシャ以外に教えた、最初。]
(25) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[それから、傷ついた壁と"私"の日記について話したのは、シーシャに話されるより先に、私に都合のいい話をしてしまいたかったからに相違ない。 ――嗚呼、イラナイ記録は片端から捨てるくらいは言ったかも。
シーシャが"私"を表に出さないように必死だったから、 私も必死だったのかしら。若いっていいわね。
その時に蝶のお嬢ちゃんの名前も聞いたから、 それだけはあとでシーシャにも教えてあげたんだった。]
(26) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[都合の悪いことは、勿論、言わなかった。 邪魔なんて出来ないし、させないけど。
不用意に伝えて妨害されるのは困るから。
――何年後だか知らないけど、 いつか、シーシャ。消えるわよ。 なぁんて。]*
(27) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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あら、寝ぼすけさん。 美味しい御飯を食べ逃したら、悔しい事態になるわよ?
[僅か言葉を詰まらせた、その間>>11 感じればおどけた口調ではあるけれど、 きっと痛みを抱いてるのであろう彼、其れを悟らせぬその姿に ...は無表情の中瞳を揺らめかせる
ヒナコと顔を見合わせて、 彼女が>>12ドアノブに手をかけるのを見守ろう
彼が>>20ドアを開ければ、その顔色を見る ――もしかしたら、彼越しに床に散らばった薬も目にするかもしれない
目についたなら、彼の目線に視線合わせ薬を飲んだか尋ねるだろう 痛みの程度を、聞きながら
安心させたいのだろう、強がる彼>>18が男の意地を主張するなら、 其れを知りつつ心配していると伝えるのも女の意地]
(28) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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[その手が再び、絵を描く事はできるのだろうか 日課となっていた絵手紙が書かれなくなり、 侵食が進み筆を置いて仕舞った彼 もう一度、筆をとる所が見れたら良いのだが
過去を映すスケッチブック 其れに絵を描く光景は、今も私の心の宝石箱に仕舞われている 彼が少しだけ、泣いていた時のことも
何時も通り大丈夫、その声に...は納得しつつも心配そうな眼差しで彼を見る ヒナコの手の事を尋ねる彼には、彼女がコップで切ったと伝えよう 詳しい事は彼女が直接、言うだろうからそれは...の口からは、伝えないでおこう*]
(29) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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― 小さな思い出:本と貴女とそれから、私>>13 ―
[『何の本が好き?』 貴女の言葉に私は紫水晶の瞳をぱちりと瞬かせた
どの本が、と暫し悩んであげたのは白血病になった父親の過去を紐解く青い蝶。原爆と、そして淡い初恋の物語
一瞬で、加害者は被害者になる 病がこの身に降りかからなければ、 きっとこんな憂いを抱くこともなかった
この本の中の主人公は被爆し、苦しみ抜き 其れでも戦後を生き抜くけれど ――自分は、彼みたいに前を向いて歩んでいけるだろうか
コロリと転がる眦から零れた輝石は、五月雨の緑
彼女が...の涙の石みたいと表現した一冊は、 星々を旅する少年達の、冒険譚であり切ない別れを描いたもの]
(30) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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……素敵な言葉ね。 その切符があれば、鉄道に乗って銀河にすら行けそうだわ。
[それでも最後、友との別離が待っている其れ 逃げられぬ、手に入らぬそれでも持ち続ける希望 それは凍りついた心に沁み入る光の様でもあり そしていつか、訪れるであろう緩慢な死の足音を耳元から遠ざけるものであった]
ねぇ、ヒナコ 貴女は何処まで行きたい?
[物語の中なら何処でも行ける 竹林で熊猫を見、砂漠でオアシスを眺め、地中海の風を感じ、西の都で朱塗りの橋をカラコロ歩く 大切な思い出仕舞いこむ心の宝石箱
貴女の脚、私の硬化する躯 現実を暫し忘れられるその一幕、思い出せば 何時もほんのり心が、温かくなるの*]
(31) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 08時半頃
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― 月光と、「私」さんと ―
[せんせいに治療される彼にわたしはいいました。>>21]
あなたのおなまえは?
[だって呼ぶときに困るから。 自分の名前を名乗ることもわすれて、 わたしはその男の子の目を見て食い下がった。
「シーシャ」という名前を聞いたのはその時。 そこにあった理由も、幼いわたしは知らなかった。
「かんし」している時投げた質問は 少しでもたくさん、彼の事を知れたら、 と幼心に思ってのものだった。 >>23 彼はその時々で答えてくれたり、適当だったり 邪険な態度をとったりしていたけれど。 たまに目が合うと嬉しくて手を振った。]
(32) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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[薄闇が白い病院を蒼く染める宵の口。 窓から差し込む月明かりが、 「彼」の痛んだ髪の毛を仄かに照らし出し、 ぎんいろに染めていた。>>25
何度も名前を呼んだわたしに返事を返したのは 「シーシャさん」ではなく、「私」さん。 やっと見れた笑顔は、なんだか少し不気味だった。]
「……じゃあ、あなたの名前は? わたしは『ヒナコ』だよ。」
[痛々しく悲鳴のように刻まれた壁の傷。 月光に照らされ、深い影を湛え、 無機質な病院にさざなみのような起伏をつくりだす傷。
それを一瞥すると、「私」さんは シーシャさんと「私」さんがそれぞれ つけている日記の事を話してくれた。>>26 いらない記録は片端から捨てる、ってことも。]
(33) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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「どうしてすてるの? しーしゃさんの大事なきろくなのに。 どうして? しーしゃさんをいじめないでよ」
[信じられなかった。 きっとこの「私」さんは病気の悪魔で、 だからシーシャさんに意地悪をするのだろうと。]
「あなたがどれだけ捨てても、 わたしも、みんなも、覚えてるよ」
[何かを妨害できるほどの力は、 幼いわたしにはなかったから 都合の悪いことに関して口を噤んだ「私」さんに対して、 まけいぬのとおぼえ、みたいに 最後にそんなことも、言った気がする。
わたしは忘れないよ。――と。*]
(34) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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― 現在/キルロイさんの部屋前にて ―
「――絵、とっても上手だね。」
[そういって話しかけたのは、 どれくらい前のことだっただろう。 黒羽の生えた腕が白い紙に描き出す世界を見ていた。
わたしと見ているものはあまり変わらない筈なのに キルロイさんの描く絵の中のものは、 どれも鮮やかに、活き活きとしていた。 >>18 おじいさんおばあさんに出していたのだという手紙。 届かぬと知った彼と、寄り添うケイトリンさん。 わたしがある日さしだしたのは、 せんせいにせがんで貰ったレター用紙。]
「絵はうまく描けないけど、お手紙交換、しよう」
(35) 2015/06/05(Fri) 12時頃
|
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[そう言って、長く彼と文通をしていた。>>19 わたしは院内で起きたおかしなことや、空模様や 咲く花、とりとめもないことを文章で綴った。 彼の方も色々なものを描いていたと思う。]
『絵も文も、こうして残るから、素敵だと思います。 わたしやあなたが居た証として、残るから。』
[そんな一文を書いたのはいつだっただろう。 ずっと続くと思われた文通も三ヶ月前途絶えた。 キルロイさんの腕は、鮮やかに世界を描き出す手は 最早病魔の黒羽に覆われ、描けなくなってしまったのだ。
わたしはそれが、ひどくかなしくて。 たまにわたしの方から手紙を出してはいるけれど。
――いつか、治ればいいのに。 そんな事を思いながらわたしは扉をあけ、 キルロイさんの腕を見た。]
(36) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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……わ、薬だらけ。
[やっぱり痛みがあったのだろうとわたしは眉根を寄せる。 ケイトリンさんが心配げに、彼に声をかけていた。>>28 手のことを聞かれれば]
あ、うん。ちょっとコップを……そう、落として、 きっちゃった。最近上手くバランスがとれなくて。 キルロイさんは、腕、大丈夫なの……。
[苦笑して、羽をゆっくり揺らめかせてみせた。]
[わたしは少し、足をとんとん、として、 よろめき屈み、足元に落ちていた薬を2、3拾って 机の上にそっと置いた。
それからやっぱり、足の痛みがひどいから 黙したまま、微笑み考えて]
(37) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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|
んー……。ケイトリンさん……わたし、 ナナちゃん見つけたら自分の部屋に戻るね。
[心配はいらない、と告げて]
今日の朝ごはんはきしめんだから、 ふたりとも、早く食べないと伸びちゃうよ。
[そしたら、おいしいものでもまずくなってしまうと。 そう言って、引き止められなければ ひとまずはキルロイさんの部屋を後にしただろう。*]
(38) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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? きゃっ……
[突然浮き上がる体>>15に小さく悲鳴を上げた少女は、慌てて角の彼の首に腕を絡ませるように抱き付いた。 これが『頼る』ことだと言われれば、無邪気な顔を綻ばせた。]
“わくわくする”ってこと? なら私は今、とっても『 』ってる。
[本来の意味とは違う意味で解釈した少女から紡がれたは虚無。 音がなかったことも、意味が違うことも、隣を歩くようにしている彼の想いも>>7>>9気付かない。 気付いたとしても何も思わない。
壊れたものは、もう二度と戻らない。**]
(39) 2015/06/05(Fri) 14時半頃
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─ 小さな思い出:五月雨の緑と ─
[眼鏡の奥の透き通るよなアメジストが ぱちりと瞬きをひとつした。
ケイトリンさんが暫し悩んであげたのは 被ばく者の──わたしはその本のタイトルを 聞いたことがあったかもしれない。 遠い八月、原子爆弾が投下された日の事を 思えば、少し息を詰まらせた。
病気にかかっても前を向いて生きる 物語の人物に思いを馳せながら、 彼女のまなじりからまた涙の石が零れる]
どこまでいきたいの、か……。
[バビロンまでは何マイル? 60と10マイル。]
(40) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[わたしはふわりと風に揺らめいたカーテンの その向こう、青い空を見上げて、 それからケイトリンさんに向き直る。 きっと、わたしは夢を見ているような 目をしていただろう。]
いけるところならどこまでも。 海を越え、砂漠を越え、森を越え、 山を越えて、空をも越えて、銀河の中、 空をとんで───。 わたしも星の海を見れたら素敵だなって思うんだ。 ……ああ、でも。
ひとりっきりじゃ寂しいから みんなと一緒がいいなあ。
(41) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[最後の言葉はふにゃりとした微笑みと共に。
行けるならば、(生きるならば、) どこまでも。 できれば皆と「外」に行きたいな、なんて。
翅が自由を奪っても。 彼女の体が次第に硬化していっても。
そのための切符をわたしは持っていると ケイトリンさんと物語を読むその時だけは そう、思えたのだった。**]
(42) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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―― 現在/廊下 ――
んー・・・んんー?
[試しに鼻唄を口ずさんでみても、何か違う気もする。 不安のような、おどろおどろしさ? それは何時もの感覚だ。腕を組んで、悩みつつ。 食堂の方へと歩いていた。]
これを大人に頼ってみるっていうのも、何か違う気がする。
[ヒナちゃんに話してみたら、何か分かるだろうか・・・とか。 様子を見るついでに、聞いてみようと思った。]
(43) 2015/06/05(Fri) 15時半頃
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ああ。 シーシャさんって図書館で昼寝とかしてたね、そういえば
[>>14を聞いて、彼は小さな声で笑う。 瞳孔の奥では別の思惟が過ぎっていた。シーシャの一人称。喋り方。 彼は記憶を掘り起こす。食堂前で出会ったシーシャ(>>0:119>>0:120>>0:122)
シーシャへの違和感を、記憶に刻みつける。 せめて忘却しないための、儀式だ]
[階段を下る壁に、彼は目が眩んだが表情筋には出さなかった。]
(44) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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(……壁が羊だらけだ)
[彼の”視界”では傷だらけの壁が、仔羊が牧場にいる絵画を幻視している。 高い塀。牧場内は自由放牧された仔羊がめいめい草を食べたり寝ていたりして、長閑だ。
道を進むに連れて仔羊が屠殺されている絵に行き着く。
仔羊は逃げられない。 救いの手立てもない。
実際の壁がどうなっているか、彼には知り様がない。視線を外した]
(45) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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シーシャ、力持ちだね。意外と。
[隣でユリを横抱きをしているシーシャに、素直な感想を述べた。 >>39の虚ろな声を、鼓膜が震わせる。 陶器の人形が紡いでるような音を、耳にする。 彼は反応しなかった。干渉はしない。
数年前の彼なら尋ねたいただろう。 シーシャの異変。ユリの病状。
”今”の彼は、訊ねない。
彼の目の前には、かなしそうな顔をした男がいた。 幻覚にも目を傾けない。
すり抜けた男に、目もくれなかった。]
(46) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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―図書館―
へえ、改めてみると凄いね [彼が図書館を訪ねるのは、人捜しの時ぐらいなものだ。 貯蔵されている本には見向きもしないことが多い。
本がひしめく空間の独特の匂いが充満する。最後に入ったのは彼だったならば、扉を閉めて中へと入る。
訪れたがいいが彼は本には疎い。幻想的な物語を綴る本。歴史を紐解いた本。種々様々な本の前に佇んで絵本のコーナーに落ちついた。
タルトに渡せば喜びそうなのを物色する。
医学書のようなものが置いてないのは、不可解だった。 患者に余計な知識を与えたくないのだろう、彼はそう邪推した。**]
(47) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 16時頃
キルロイは、ヒナコに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 16時半頃
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―自室―
そうだなぁ。おっちゃんの飯は美味いから。 今日はおかげで、食いっぱぐれずに済みそうだ。
[小さく喉を鳴らして、ケイト>>28へ返す言葉は本心。 やがて扉が開いて顔を合せれば、真っ直ぐ重ねられる眼差し。 変化のない筈の彼女の瞳が、雄弁にその心配を語っている]
―――…はは、敵わないな。薬は今朝の分は、未だこれから。 [男と女の意地がぶつかった場合、 男が折れた方が上手くいくと誰かが言っていた気がする。 もっとも最終的に彼女に甘えてしまうことも多いのは、 男自身の弱さ故だろうが。
申し訳なさそうに苦笑しつつ、部屋の洗面台で水を汲んできてもらえないかと請うた。"痛い"と明言はしなかったけれど、この状態でまた手元が狂って惨事を重ねる訳にもいかないから。 水と薬が手元に揃えば、規定量の4錠を飲み干して一心地]
(48) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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ちょっと寝ぼけててな……。
[眉根を寄せるヒナコ>>37へは、あくまで軽い調子で返す。
彼女に最初に話しかけて貰った時>>35のこと。飾り気のない褒め言葉が、素直に嬉しかったことを覚えている。
『絵を描くのが、好きなんだ』
絵を描くのは好き。 それで誰かが喜んでくれるのは、もっと好き。 だから祖父母への手紙の件で自分が落ち込んでいる時、レター用紙を差し出されたのには驚いたけれど、とても救われた心地がしたのだった。
――沢山の物を描こう。現実も、決して届くことのない夢も。
彼女に送った絵は、風景画、人物画、中にはこの施設の皆で外の世界を旅行しているような、そんな現実離れしたイラストも含まれた。彼女が綴る文章は真っ直ぐで、温かみがあって、いつも返事が待ち遠しかった。 文通が"存在証明"になると思えば、なおのこと]
(49) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[それなのに。 自分は描くことを諦めてしまった。
口に筆をくわえて絵を描く画家がいるらしい。自分は未だ指だって動く。頑張れば、描き続けることが出来るのかもしれない。 ただ、恐ろしかった。日増しに動きに繊細さを欠く指先が。痛みと共に震える指先が。その現実を思い知らされるのが]
大丈夫かよ……。 あんまり、無理するなよ。
[バランスが取れないというヒナコ>>37を心配そうに見る。腕が大丈夫かと言われてその視線を逸らしてしまったのは、一方通行になってしまった文通への後ろめたさも相まって。
薬を拾う彼女の動作は、やはり何処か頼りない。しかし微笑みを崩さない相手に、それを追究することは躊躇われ]
ありがとな。
[部屋を去ろうとする彼女の姿>>38を、内心では憂いつつも、同じように笑みを浮かべながら見送った**]
(50) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[どうやら奇襲は大成功。上がった声>>39に、私は喉の奥で思わずくつりと笑い声を零した。 抱き上げた体を落とさないように、腕を回して抱え直せば、大して首に巻かれた腕の力は必要なく安定させることが出来た。 その際、別の方向から力持ち>>46などと言われれば、]
背が高いのも損することだけじゃあないってコトよ。
[と、からから笑ってみせただろう。 そうそう、図書館で昼寝と洒落込むのも悪くはないかもと脇で考え始めたのは、目的を思い出すコトバ>>44を聞いたから。]
違うわよ〜。 『頼る』っていうのは安心するってコトなのよ。
誰かに触れて安心する。話して安心する。そういうコトなの。
[ぜーんぶ、シーシャの受け売り。 "私"はタヨルなんて言葉は知らないもの。しーらない。]
(51) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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[迷子ちゃんの言葉の真ん中。>>39 ぽっかりと空いたそれには知らん振り。気が付かない振り。 代わりに投げたのは私も知らないコトバの意味。]
(52) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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― 図書館 ―
[最後に図書館の扉を通り抜けたのは誰だったかしら。 誰かが扉を閉めていたなら>>47私は気に止めないまま。
メルヤが絵本を探しに行くというのなら声をかけずに見送るけれど、手くらいは振ったかも。]
…どう?探し物はありそう?
[まだ傍に迷子ちゃんがいたならそう聞いてみる。 返事があってもなくてもあくびを口の中で殺せば、目の端に水が浮いたよう。ああ、ねむい。**]
(53) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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― 忘却の記憶に差す月明かり ―
[名前を教える程度なら、まだ許してあげたのに。 "私"じゃない、シーシャの好きなもの。好きなコト。
失くしモノの形を他の誰かに教えてしまうなんて、 ………――許さない。 許せなかった。
"私"にはシーシャ以外の記憶を食べてしまう なんて、出来ないのだもの。]
(54) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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[その夜はどうしてだったか、"私"だった。 シーシャはどうしていたんだっけ。 また、聞きたくもないウソを聞きにせんせいの部屋に行った帰り道で泣いていたんだったかしら。
のたくる爪痕に覆われた壁の前。 私は、大キライなシーシャの「日記」。 私には捨てるコトが出来ない唯一の記録。 見たくもないのに、"私"が起きるのは殆どこの場所。
それでも、目が覚めれば笑顔にだってなる。 見ているだけじゃタイクツなのは何でも同じだもの。]
私?――私に、名前なんて無いわ。お嬢ちゃん。 …いえ、ヒナコちゃん?
[シーシャのフリをしてもよかったけれど、起きたばかりでは面倒だったから素直に白状することにしたわ。 自己紹介は、"私"に名前はないって。それだけ。]
(55) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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[壁面を歪に這い回るキズアト。 人によっては波>>33や、絵>>45にも見えるかもしれない。ソレ。 私にはせいぜいミミズが這った跡にしか見えないモノ。
だから、私はキズのある壁を長く見るのを嫌う。 目を逸らす。 ――見るにしても、一瞬。]
この壁はね。シーシャの「日記」なの。 形が残るものは私が捨ててしまうから。
好きなコト、好きなもの。誰かと話したこと。忘れたくないこと。
全部、「いたい」ことと一緒に覚えておこうとするの。
[そんなことを言ったような気がする。 私は私で日記を書いているのに、シーシャは自分の記録をどこかに残しておきたくて、壁をキズつけることをやめないの。なんて、せんせいにも話したことはなかった。]
(56) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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どうして――? だって、シーシャには要らないものだから。
在ったコトもいつかは忘れてしまう記録なんて 最初からなくたって、お な じ でしょう?
[いじめないで>>34、はさすがに予想外だったから、私はくすくすと笑った。その部分だけは鮮明に覚えている。 …あまりにも、可笑しくて。]
いい、ヒナコちゃん。シーシャはね、そのうち――、
[それで、つい口を滑らせそうになって、 あらいけない、と私にしては慌てて黙り込んだ、ような。>>27]
(57) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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[その直後に私が恐れていたことを口にされた>>34ものだから、 作り笑いなんて直ぐに無くしてしまっただろうけど。
シーシャの代わりに誰かが"シーシャ"を覚えている。
私にとっては嫌なこと。シーシャにとっては、]
――…忘れるわ。いつか。
[負け惜しみのような言葉を吐いてその場から離れたのは。 それから"私"の時にもシーシャのフリをすることを覚えたのは。 立ち去り際、追うようにかけられた、忘れないよ。の声が何時までも何時までも何時までも耳の底から消えてくれないせい。]
消えると分かっていて、どうして?
["私"の眠り際、呟いた言葉はきっと誰にも*届かなかった*。]
(58) 2015/06/05(Fri) 18時半頃
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メルヤは、シーシャに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 20時頃
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[ヒナコはナナオを探すと言っていたが、何かあったのだろうか。 薬のおかげで痛みが少し楽になり自由になった思考は、不意に彼女と出会った頃のことを思い出していた。
『何かいてるんだ?』
ある日少年は中庭で、自分と同じ位の年頃の少女が真剣にノートに向き合っている姿を見つけた。最初は遠巻きに眺めていたのだが、もしかしたら彼女も絵を描いているのかもしれないという期待と、その熱心な様子への興味に負けて。 半ば脅かすように後ろから覗きこんでみたが、彼女の反応はどうだったか。
それ以来、此方は彼女のことを友人だと思って接している。 …そして今から1年ほど前のこと。鎮痛剤だけで眠りにつくのが厳しくなってきた頃、彼女へ半ば冗談めかして愚痴ったことがある。
『最近、寝つきが悪いんだよなー。 子守唄的なものって作れない?そしたら俺、毎日聞くよ』
欠伸を噛み殺しつつの、無茶な要求。しかし半分は冗談だったが、実はもう半分は大真面目だったというのは、此処だけの話*]
(59) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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―キルロイの部屋前―
ふふ、それは僥倖、ね。 今日はきしめんだから逃したら私だったら泣いてしまうかもしれないわ。
[目線が合えば>>48、彼は未だ薬を飲んでいないという 正直でよろしい、なんておどければよいのか それとも大量の床に散らばる薬に、其処まで進行していたのと嘆けばよいか 私は未だ、その答えが見つからず
唯、彼に請われるがまま水を硝子のコップに汲んで無表情に手渡した]
(60) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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はい、お水。
[薬を規定量を飲み干す姿、腕に覆われた羽により彼の絵は見られなくなってしまった
頸椎損傷により四肢麻痺になっても口に筆咥えて絵を描く人もいる されどそれは稀有だからこそ本になったりマス・メディアにとりあげられたりするのだ 多くの人は、新たな可能性を探そうと前向きになる程強くない
だから彼の絵を見られなくなってしまったのは寂しい気がするけれど それでも...は彼に頑張れとは、言えなかった]
(61) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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[最近上手にバランスが取れない>>37 そうキルロイに告げるヒナコに、私は今動かぬ表情筋に感謝した
貴方達″も″不調に喘いでいるのねと、そう思ったから
よろめきながらも屈み、彼の机の上に置く彼女、 ナナオを探すと食堂の方角へ去ってゆくのを見れば、留めることはできない 元々、彼女はナナオも探していたのだから
無理をするなと彼が去るヒナコの背に告げるのを、...は唯何も言わず眺める
ふわふわと舞い遊ぶ様に軽やかに色鮮やかに映える翅 漆黒の、その手を護るかのように覆う黒羽
どちらも彼らの機能を阻害しながら成長する、ハネ達 ならば、自分はどうだろう
自分は彼らみたいに外面に顕著な変化は現れない されど、昨日精密検査の結果が出て。医師に告げられた言葉が脳裏にこびりついていた]
(62) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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『かなり内部の硬石化が進んでいますね 特に、下半身の関節部に顕著だ』
[屈もうとするのにきしりという音が膝で響き、 老婆でもないのに一定角度以上曲がらない 車椅子を打診されたが断ったことも記憶に新しい このまま進行すれば噂によれば閉鎖区域の隔離病棟へと収容されるらしい
ねぇ、私あと何日貴方達と過ごせる?
弱みを見せられず、痛みに耐え笑みを見せる貴方達に縋る事もできず 私は唯、誰にも見えない様にラリマーを零す]
(63) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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[...は、ヒナコを見送った後。エルロイに無表情にこう尋ねた]
貴方は、これからどうするの?
[私は食堂に、きしめんを食べに行くわとそう告げる さて、彼はどうするだろうか 紫水晶の色の瞳は、じっと漆黒を見つめる*]
(64) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 20時頃
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[少し苦労しながら床に散らばる薬を全部拾い上げ、ケイト>>64の方へ顔を上げる]
俺も食堂に行くよ。 それにしても、ケイトリンは本当にきし麺が好きだなぁ。
[良かったな、なんてのんびりと呟く。 自分の方はこの腕が悪化して以降、食事はパンやおにぎりなど食べやすい物に変えてもらっている。多少周りを羨ましく思うが、これに関してはそういうものと割り切っていた。 歩きかけ、ふとヒナコが去っていた方向を見つめ、真面目な顔でケイトを振り返った]
……俺は良いんだけどさ。ケイトリンは大丈夫? [最近、具合の悪い者が多い気がする。 その筆頭ともいえる自分が言えた立場ではないが]
俺が逆に君を起こしに行くようになるなんて、嫌だぜ。 いや、もしそうなったら、行くけど。
[自分の症状は、ある意味とても分かりやすい。しかしそうでない者達も、此処には大勢いる。昨日まで元気だと思っていた友人が、朝起きたらもういなかったなんてことも何度か経験していた。 彼女の受けた告知>>62>>63は何も知らない。 知らなかった、けれど]
(65) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[強いて言うなら、彼女が薬を拾おうとしなかったことへの違和感だろうか。ただの偶然かもしれない。自分が水を頼んだせいかもしれないが]
俺が泣いてた時のこと、覚えてる? 爺ちゃんと婆ちゃんの手紙が、駄目になってた時のこと。
あのときは流石にもう本当に落ち込んでさ。 俺って何なんだろうって。 もっと辛い思いしてる奴もいっぱいいるのに、 今思えば情けないけど。
でも、ケイトリンが慰めてくれて。 泣くだけ泣いたら、ちょっと楽になったんだよ。
[的外れなことを言っていても、それはそれで良いと思った。いずれにせよ、お互いに何時何が起きても可笑しくは無いのだ]
だから本当に、感謝してるし。 困ったことがあれば助けたい。
[まあ、この腕じゃあんまり何もできないんだけどさ、と。茶化すように付け足して、笑った]
(66) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[小さな姫君が、楽しく過ごしている平和な絵本を彼は手に取った。 かなしい話は、タルトには見せない。内容を見つつ、絵本を幾つか物色した後場所を移動する。]
シーシャさんも何か読むのかい?
[振り向きもせず、館内にいるシーシャに尋ねる。]
……ユリ、辞書探してる? それならこっちにあるよ。 花の事典とかもあるんだね。 ユリは、こういうの好きかな?
[何時だっただろうか。ユリは桃の花が好きなことを口にしていた。 憶えているかは定かではない。彼は暈かした尋ね方をする。
彼女の名も、花の名前だ。気紛れに捲り、百合の花言葉を目にして本を閉じる]
(似合いすぎだよ。)
[彼には声には出さずに置いた。 どんな言葉で言えばいいか、わからなかったからだ。]
(67) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[近くに蔵書されていた様々な西洋絵画の描かれた本を見、キルロイを思い浮かべる。 今日まだ会ってない、残りのひとり。 最近では絵を描いていないようだった。
彼のスタンスは付かず離れず、同じ病院仲間を見守るかのようだ。 冷淡なのではない。
諦念と思慮ゆえに、最後の一歩は誰にも踏み込ませない。]
……――。
[突然、彼の視界がまっ赤に染まる。 皮膚の神経が刃物で突き刺さるような痛みを、覚えた。
手にしていた絵本数冊と、花の事典が床に投げ出される。膝から頽れた。 ピシリ。ピシリ。硝子がひび割れるような音が、彼の内部から聞こえる。
……い、つ。
(68) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[神経を直接抉られるような痛みに、彼は歯を食い縛って耐えた。 シーシャやユリが気遣って声を掛けたなら、だいじょうぶ、と声にしただろう。]
――大丈夫だから、近づかないで。 …医者も、呼ばなくて…いいか、ら。
[前兆はあった。 幻覚を見ることが増えたのが、彼の鱗が増える予兆だ。
背の中心から左手が、硝子が突き立てられるような痛覚が間断なく襲った。]
(69) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ ピシリ
[どれぐらいそうしていただろうか。 金属質がひび割れ、切り裂かれるような音が外部に発せられるいるかは、彼は知らない。 痛みが引き、息を整える。
彼が知覚している音の数よりも多く体に鱗が生えたのを、肌が感じた。痛みの箇所からして背中にも増えただろう。
まだ包帯の巻かれていない右の手を見る。手の平から手首まで透明な鱗が突出していた。 下手な針や刃物よりも鋭い。
彼は、昔日を思い起こした。]
(70) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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―変異する躰(>>0:295>>0:298)―
[僕が、この病院に入所して間もない頃だったろうか。 両親からも見放された僕は、正直行って可愛げのない少年だったろう。 鋭利な針のような刃のような、鱗状のものは人を傷つける。 物心ついた頃には胸の辺りにぽつぽつと生えていた。
記憶にある限り、親に触れられた覚えはない。不気味な視線が上から落ちる。 ファミリーネームを名乗らないのは、僕なりの小さな反発だった。
奇異なもので見られれば、それが僕の当たり前となっていた。]
[ある時だった。ヒナコの前で、右手の甲に鱗が生えたのだった。 その頃には今ほど、強い痛みは覚えなかったため顔を顰める程度だったろう。
(71) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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――『わあ、きれい……! めるやさん、きれいだねえ』
少女の澄んだ声が、耳に届く。僕には何が”綺麗”なのかわからなかった。
ヒナコの白い手が、僕の手に伸ばされる。 いけない、と思ったが声には出なかった。
じわり。ヒナコの指先から赤い雫が垂れる。 痛みでヒナコが泣いていた。僕は申しわけなくなって、涙ぐみそうになった。 謝ろうとしても声に出なかった。ごめん。その一言がどうしても喉奥でつっかえた。
きれい。その言葉が胸を満たしていた。 愛想の無かった少年だった僕を、ヒナコがどう思ったかはわからない。
あの時。伝えたかったものが今ならわかる。
(72) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[僕が市販のものより分厚い包帯巻きだしたのは、その後だった。目に見えて、触れる部分に生えたのだから、仕方ないことだ。
誰も傷つけたくなかった。患者仲間の誰ひとり。
今では、背中の大部分は鱗化している。 左半身の方が進行が早いらしい。 左手は肘まで、左足も肘までほとんどが透明じみていた。 首は喉仏の辺り。右半身にもところどころ生えてきた。
いずれ全身鱗のような姿になるのだろうか。 想像すると間抜けだ。
――――…それよりも、深刻な症状が重くなってきていることを、僕は医者に黙っていた。]
(73) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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―現在:図書館― [彼の視界の端で、ユリとシーシャが二重に見える。
”もうひとり”のユリは心配そうに見つめていた。感情の篭もった瞳。忘れることへの恐怖を喪ってしまった、ユリではない。
忘れることが怖いのだと、何時か口にしたユリは喪われた。 彼は強く、自分に言い聞かせた。
”もうひとり”のシーシャも、怠そうだが気遣わしげな双眸だ。 鼓膜を震わす声は喋り方は、まだ安定していた頃のもの。
シーシャの不安定さが浮き彫りになったのは、何時だったろうか。 彼はこれは幻聴だと、強く言い聞かせる。
横から肩を叩かれる。]
(74) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[彼の左肩は既に鋭利な鱗が生えていたため、僕は驚いた。
見上げた相手を見て、彼は息を詰める。 もう誰が覚えているだろう。彼にはわからない。
目の前に幻視する男がいなくなったのは、確かケイトが来る前だったように思う。 奇抜な格好をした、頓狂な男性。
……『 』
彼は、男の名前を呼ぶ。まるでそこに居るかのように、彼の名を呼び、頭を撫でる”感触”すらもした。
手品師のように、どこからともなく花や鳩を出しては人を和ませていた、男。 24時間しか、記憶を保てない病気を持っていた男は、毎日”初めまして”を繰り返した。
毎日飴だか花だかを、みんなに渡して楽しそうな足取りで院内を歩いていた。 彼のような子どもには、楽しい話を聞かせることがあった。同じ話を何度も聞くこともあったが、彼は気にならなかった。]
(75) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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[横から肩を叩かれる。 はっきり言えば当時の彼は、男に一番懐いていた。 だけど男はもういない。
この病棟には、もういない。
――幻覚が現実を侵していく。 (触れた感触まで、現実感を伴ってきた。)
――喪われていく。 (それが感情だとか記憶だとかその人そのものだとか)
彼だって例外ではない。 自覚が、あった。
鱗が増えていくほどに、幻覚は強くなる。幻聴が幻視を伴い、最近では触れられた感覚まで現実的になりつつある]
(76) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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[キルロイさんから貰った夢の欠片のような絵の数々。 風景、人物、……この施設の皆で 外の世界を旅行している絵を貰った時は、 わたしは、とても、とても嬉しくて。
『とってもすてき!』
ケイトリンさんや親しいともだちに見せてもいい? なんて、嬉しすぎて問いかけたほど。
キルロイさんの絵はわたしを笑顔にする 魔法がかかっているようだった。>>49
今は、魔法の指先は強張ってしまっているよう。 動かせるのかもしれないけれど、 痛むのなら無理にとはいえなかった。]
(77) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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だいじょーぶ、だよ!
[そらされた視線に、一瞬わたしは憂いを感じながら それでも、表面上はへらへら笑ってとりつくろう。 見える痛みに気を遣いながら、 見えない痛みを、気遣えないまま。>>63
だいじなともだちの変化に、いつも疎いから アンテナをはりめぐらせてはいるけれど 零れ落ちたラリマーの輝きに、気づくことはできず わたしはそっとその場をあとにする。]
(78) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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[繰り返し、彼は思い出す。
優しい、虚像はいらない。 冷酷な、現実だけでいい。
喪われて忘れられていっても、彼は現実を目にし続けることを望んでいる。
彼が好きだった、兄のようなひとはここにはいない。 ユリもシーシャも、違う。
違う違うのだと頭の中で何度も呟く。
彼は幻が収まるまで、自我を保つように頭を抑えて呼吸を整えた。
だいじょうぶだから、とうわごとのように呟きながら*]
(79) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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ヒナコは、キルロイに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
メルヤは、ケイトに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
キルロイは、メルヤに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
ケイトは、メルヤはそういえば今何をしているかしら、なんて思った
2015/06/05(Fri) 21時半頃
メルヤは、ケイトに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
ケイトは、キルロイの両手の羽根を見つめている
2015/06/05(Fri) 21時半頃
ナナオは、ヒナコに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
ナナオは、シーシャに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
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― 廊下へ ―
[わたしは と、 と、 と歩きながら 明るい髪色を、すこし背の高くて、でも細い肩を、 黒い手袋を嵌めた姿を、探していた。
もしかしたら、食堂の方に戻っているだろうか。 来た道を歩いていると、聞きなれているようで 聞き慣れない鼻唄が>>43耳に届く。]
ナナちゃん。みつけた。
[ わたしはナナちゃんの傍へ行って、声をかけた。 思わず袖を引きそうになったけれど我慢をしよう。]
さっきは、心配かけさせちゃってごめんなさい。 もう大丈夫だから。 ナナちゃんは大丈夫?
[動悸がしたから休む、と言っていた、とせんせいが。 首をかしげ、彼女の様子を窺う]
(80) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 21時半頃
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― 昔の話/中庭にて。 ― [その日もあたしはノートを前にうなっていた。 どうせ書いてもせんせーに見せて、苦笑されて終わりじゃないか・・・、とか。 本当に心からそう思っている詩を書いても、字にした時点で恥ずかしくて。 それを誰かに見られることを考えて、格好つけてしまって――。 詩を書いていると、自分のことが分かってくる気がする。 自意識過剰な自分がいて。 それを自覚するのが嫌になって、悩んでいた。
そんな折、突然話をかける人がいて――。>>59 ナナオは少し目を見開いて。ふい、と目を逸らしながら。]
・・・し。
[ナナオは詩、と言ったつもりだった。 うまく書けてはいないから、そっぽを向いてそう一言。 書いては消しての繰り返し、あるいは書かずに悩むの繰り返し。 最初はつれない返事をしていたけれど。 そんなスランプのループから、"目的のある音楽"・・・子守唄を作ったことで、少しだけ抜け出せたらしい。 何の為に。誰かの為に。そう思って作ってみると、うまくいくのだと。]
(81) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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あ。
[>>80ヒナちゃんの声に、ナナオは振り返った。 その姿を見て、ほっとして微笑んだ。]
ううん、ちょっと大げさだったかな? あたしは全然、だいじょぶだよ。
[と言いつつ、少しだけ目を逸らしたけれど。 ヒナちゃんに嘘をつくのも、後ろめたくて。頬をかきつつ。]
あ。・・・えっと、その。 ヒナちゃん、何かする所だったりするかな? ちょっとだけ、話したいなって。
(82) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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……そう。なら一緒に行きましょう? きしめんは好きなの。喉をつるっと通るその感触がね。 他にもラーメンとか、お蕎麦とかも好きよ。
[段々硬化する躯、消化機能的に柔らかいものを好んで食べる様になった 彼がパンやおにぎりなど、食べやすいものに食事形態が変わったのも知っている>>65 一度ピラフをスプーンで掬い、あーん?なんて無表情に言ってみたのも記憶に新しい
其れ程、進行していたのかなんて その当時は内心ショックを受けたものだ
よかったなという言葉には、微か口角をあげて頷いた 微かなだけ、が精一杯 其れが気付かれない事を、祈る
だから。ヒナコを見送った漆黒の瞳が大丈夫?と此方に浮いた事が それが驚いて、どきりとして ぴくりと肩が動いた]
(83) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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あら、起こしてくれないの? 嫌がらなくてもいいのに。キルロイ。
[茶化すように、からかうように 大丈夫とは言えない。嘘になるから
自分の関節稼働域の障害に、彼が違和を拾っている事には気づかねど それでも何か感づいているのではないか
...は、心にさざめきを感じながら、彼の言葉を聞いている
それから彼が紡いだのは、かつて彼が泣いていた時の話だった 痛みに強がる彼が、自分の泣いていた時の事 告げるということは嗚呼やはり、彼はうすうす感づいているのではないか
私の、不調に]
(84) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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覚えているわ。 貴方が泣いたことも、その涙を拭ったことも。 情けなくないとも、その時私は言ったと思う。
涙を流すのは尊い事。未だ感情を抱いていることでもあるし。 其れほど、それほどに 貴方にとって祖父母が大切だという証なのだから。
[私で役に立てたならよかったと、 あの時と同じようにふわりと笑おうとしたけれど 頬の筋肉は引き攣れ、口角があがってくれない
うごけ、うごけ私の表情 そう思うのに、そう願うのにうごいてくれない 動いて、くれない]
(85) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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……ふふ、感謝なんていいのに。 でも、そうね。
[少しだけ思案し、小さな声でささめごとを]
もし明日会えなくなっても 忘れないでいてくれる?
私、其れだけで残りの生を生きていけるわ
(86) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[居るだけで支えになってくれているのだからと、 この腕ではあまり何もできないと笑う彼にはそう告げよう
この病院に収容されている人は、健忘にかかるひとがおおい それは奇病のせいなのか、変わらぬ毎日、もしくは薬の副作用か わからねど、それでも親しき人に忘れられたくないと思う
宝石の様に、一度見たことも聞いたことも、 光を押しこめるように忘れられない自分だから
嘘でも良い。唯、その″お願い事″を叶えて欲しかった]
(87) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[ほっとするナナちゃんの微笑みに、 わたしも同じくほっとした。 ――よかった、”いつも通り”、なんて安心は、 少しそらされた視線に さらりと消えてしまうのだけれど。]
飛び出していっちゃうから、びっくりしたよ〜 うん、嬉しかった、けどね
……え? [わたしは続いた言葉にきょとん、として、 それから、にっこりと笑った。]
ううん、何にもないよ。ナナちゃんを見つけたら、 あとはちょっとお昼寝でもしてよっかなーって 思ってただけ。 お話、なんだろう? 何か悩み事?
[大事なナナちゃんの話だから、聞かなくちゃと わたしは静かに問いかけた。]
(88) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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悩み事・・・うん。そう、かな。
[ヒナちゃんが笑う様子に、ナナオも少し気が楽になったのか。]
お昼寝か。いいね。 それじゃ、寝っ転がりながらでも。楽にお話したいな。
[と笑って誘ってみた。 ここで立ち話をすると負担をかけてしまいそうだし、というのもあるけれど。 やっぱり、ヒナちゃんになら話しにくいことでも話せる気がして。 お部屋で話そうか、と促してみる。]
ね。タルトちゃん、大丈夫だったかな? あたしが飛び出していっちゃったから、不安にさせちゃったかなって。 後で様子を見にいこうと思ってるけど・・・。
[悩み事とは違うけれど、それも気になることだったから。 ナナオは、タルトちゃんのことをとても可愛く思っている。 もし――、もし。自分に子供でも出来たら、とてもかわいいんだろうな。なんて、思って。 思っても、それを誰かに言ったことはないけれど――。]
(89) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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─小さな思い出:愚者の楽園─
[ 蝋燭の灯で行けるかな? ああ、行って帰ってこられるよ
貴女が行きたいと、生きたいと 思うのならば、どこまでも
足が速くて軽ければ 翅が軽くて大きければ 蝋燭の灯で行けるはず
皆と一緒がいいと、青い空を見上げて言うヒナコ 青い翅を陽光透かして告げる貴女
愚者の楽園に閉じ込められても 美しい微笑みを浮かべる、貴女]
(90) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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……願うならば、いつかきっと。 いつかきっと、いけるわ。大空の彼方にも、海の底にも。
私はそう、信じてる。
[貴女ならきっと叶えられると 何も根拠はないのに、私はそう貴女に告げる 言葉に出せばいつか叶うと、願って
そんな、本に纏わる小さな思い出の話**]
(91) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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そっか。――うん、そうしよう。
[ほんの少しだけ、足を休めたいというのもあったから こくん、とナナちゃんの提案に頷いた。 それから、タルトちゃんについて聞かれれば あの発作もわたしのせいかなあと、申し訳なくおもって]
ちょっと発作みたいなのが起きてたけど、 うん、すぐに収まったから……大丈夫だと思う。 せんせいも来てくれたし。
[みいちゃんを見せてくれる、って約束もあるし プリンについては彼女はどう言っていたかな、 と思考をめぐらせてから、 心配げなナナちゃんの顔を見る。
思ってることを言ってもらったことはなくとも、 ナナちゃんがタルトちゃんを とても可愛がっていることはわかる。]
(92) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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会いにいったら、また笑ってくれるよ。
[そんな言葉をかけながらも、 わたしはあのこの笑顔を思って微笑んだ。 行こう、とナナちゃんを促して、 わたしはわたしの部屋に向かう。
――後で、ナースさんに杖を貰おう。 そんなことを静かに思いながら、 白いベッドにぽすりと座り とんとん、とベッドを叩いて、 ナナちゃんに隣に座るのを促してみる。]
それで……何か、あったの。
[穏やかに、ナナちゃんが 「悩み事」について話すのを待っていた]
(93) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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麺類は久しく食べてないな。 はは、今度おっちゃんに、 焼きそばパンを強請ってみるのはありかもしれない。
[現実を見据えつつも、出来るだけ暗くはならないように。与えられた"今"の中だけでも、何か幸せを見つけられれば良い。そうやって此処で生きてきた。そうしなければ、心が折れてしまいそうだったから。 なお、その一環としてピラフを"あーん"と食べてみたものの、此方ばかりが照れてしまって何となく負けた気分になったのは、また別の話である。
微かにあがるケイト>>83の口角。その僅かな表情の変化が、とても嬉しくて、少しだけ悲しい。真似するように、自分もニイと楽しそうに笑った]
(94) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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俺が起こす当番になると、揃って寝坊確定だ。 それでもいいなら、やらなくはない。
[茶化した言葉>>84に、軽口を返す。 彼女は大丈夫だとは言わない。…言ってくれない]
……………。
[遠い昔の日のことを、覚えていると言ってくれる>>85ケイト。 記憶の中の少女と、今の彼女の姿が重なって。 その表情は随分と硬くなってしまったけれど、それでも]
変わらないな、ケイトリンは。
[この病院へ来てから、様々な理由で精神を病むものは多い。 それは仕方のないことだと、そう思ってはいる。 けれど彼女は、あの日からずっと変わらず、優しく温かい。 そのことを再度確認して、少し気が緩みかけてしまった。
だから、だろうか]
(95) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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なーんにも。 お昼寝しに来ただけだもの。
[目的を暈かすこともなく言えば、迷子ちゃんの探し物>>67の話だろうか、が出たから私はそこらに置かれた机に適当に体重を預けようとして――、]
……。図書館…だった、かしら。
[記憶の端に掠める、古臭い見た目の絵本。 表紙になにも書かれていない絵本。 "私"がシーシャの体を使うようになった>>74時より、もっと。前。 シーシャの字が残る、唯一の。]
(96) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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随分と探したのに、見つからなかったわ。あの本。 ココに置いてあるのかも、ね…
[独り言。誰が聞いていてもいなくても、意味まで説明する気は微塵も欠片もない、つぶやき。 それでも、今から探すという気も起きなくて、もう一度あくびをすれば目を軽く瞑って――。]
(97) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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――…あ、れ
[眠気を催していたはずが、綺麗さっぱり無くなっていた。 目を擦ってみれば涙滴の名残がぽろりと落ちる。 シーシャは、泣いていたんだっけなどと的外れなことを思った。]
絵本、…探してた、んだっけ。
[青年は起き抜けのようにぼんやりとした頭を傾げて、どうだったかなあと考え込む。 絵本?どうして絵本を探そうとしたんだっけ。 理由はとんと浮かばなかったけれど、 図書室に来たのだから、たまに読みたくなることもあるだろうと、 少々無理やり納得することにした。]
(98) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[その時、床に本の当たる音がした。>>68 静かな部屋では微かな物音でもよく響く。 ふいっと首を向けた青年の目に入るのは…、]
メルヤ…、
[顔に苦悶の表情が浮いていただろうか。 近づくなと言われれば一定以上近づきはしないが、それでも。]
大丈夫って顔色じゃねえぞ。 センセー呼んで――、
[言いかけた声は硝子片の割れるような音に遮られる。>>70 青年はメルヤの体に起こる異変について詳しく聞いたことがあったのだったか。 どちらにしろ異様な音が耳に入れば眉を顰めずにはいられない。 壊れるような、崩れるような音。聞くだけで、痛いような。]
(99) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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――――――…えっ。
[彼女の小さな小さな声が告げた願いごと>>86を、 聞いた瞬間に息が止まるかと思った]
………………。
[彼女は案外、茶目っ気はあるのだが。それでも深刻な冗談は言わない。特にこんな場面では、絶対に。 つまり明日にでも、ケイトと逢えなくなる可能性があるのだ。それを彼女は、自覚しているのだろう]
ケイトリン。
[そんなの嫌だと、久しぶりに痛い以外で泣きたい気持ちになった。でも、その答えでは駄目だ。駄目だから]
分かった、約束する。 絶対、覚えてる。何があっても。
[ゆっくりと、黒い翼と化している腕を彼女へ伸ばす。もう指切りすら、自分にはできないけれど。それでも御呪いでもするかのように、彼女の手を殆ど動かぬ自分の両手で包み込んだ]
(100) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[することがあった。
大丈夫、約束は違っちゃいない。ただ少し、寄り道するだけだから。なんて、つぶやいたのはただの、弁解。
場所が悪かった。油断した。いくら久しぶりだろうと、人がいたとしても、あの医者がいなくても、なんで……渦巻く思いを整理する気など、さらさらない。
彼女の毒は効かずとも、あの部屋は俺にとっての、毒。]
――――あの部屋は嫌だ。
[吐き捨てるようにいうその口は、苦々しく歪められていた。]
(101) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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―自室―
[床に散らばる、大量の白。] [至るところに飾られた、淡紫。]
[ぐしゃり、ぐしゃりと白が歪んでいくのを気にも留めず。足を引きずるものだから。白い白い紙たちの中に、一本の――嗚呼、見えた筋もまた、白。]
[一本のペンをとれば、蓋を口にくわえて。足元の白をひとつ、拾い上げ、綴り出すのは
(102) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[――――……“誰か”への、手紙。]
(103) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[小さな淡い紫の花をもってここに訪れた俺]
[誰かからもらった、ひとつの苗。]
[いつか“落として”しまうはずの思い出を、書き留めて]
[何故か、伝えたいと切に望んでいた]
[“誰か”か、誰だか――――――想い、出せない。]
(104) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[それでも俺は、書き続ける。]
[“落した”記憶は二度と戻らないとしても。]
[そうしなければ、ならないと]
[宛名のない手紙を、綴り続けたいと“思った”んだ。]
――――嗚呼、水をやってなかったね。
[花の名前は、未だ、知れず]
[不規則に落ちていく記憶たちは、なんの前兆もしめさないから。いつしか、この花のことを、この手紙のことを忘れてしまうことが。“消えて逝く”身体のことなんかより、“落ちてく”記憶の方が、ずっと、ずっと――――……]
(105) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[――――……ぴきっ。]
[咥えていた蓋にヒビが入っても。手は止められなかった*]
(106) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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そっか。
[タルトちゃんが辛そうにしている様子を見たことは、ナナオにもある。 せんせーからそうした時にどうしたら良いかを教わってはいるけれど。 やっぱり、心配になってしまう。]
そうかな? って言っても、あたしの方こそタルトちゃんに笑顔を貰いそう。
[タルトちゃんのことを考えていると、自然と微笑ましく思えてくる。 心配だから見にいく、というのもあるけれど。 会いたいから会いにいくというのも、あるなと思う。
また笑ってくれる、と言うヒナちゃんの言葉が素直に嬉しかった。 なんて、話しているうちにヒナちゃんの部屋に着いて。]
うん、と・・・。
[ヒナちゃんの隣に、座って。 ナナオは、言葉を選ぼうとして――。]
(107) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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・・・。
[話し出そうとして――。 喉に詰まりそうな、何かの感覚に止まってしまう。
何でだろうか。 分かっている、けれど。 分かっていても、簡単には言葉に出来ない。
それが叶うことなら――。 願えることなら――。 普通に話せていたかもしれない、けれど。]
えっと・・・。その。 ヒナちゃんは、せんせーとかは好き?
[と聴きながら、眼は逸らしてしまう。 これが話したいことではない、けれど――。]
(108) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[ぎり。] [脳に直接錐でも差し込まれたかのように鋭い痛みが一瞬通り抜け、青年は手のひらを強く握りこんだ。 それは一瞬で終わるもの。 自分よりメルヤの方が心配だと目を遣れば、ぶつぶつと何ごと>>79かを繰り返していて。]
どう見たって"大丈夫"な状態じゃあねえだろうが…
[呆れ半分にぼそりと落としたけれど、症状のすべてをセンセーに話していないのはシーシャとて同じで。 呼ぶなと言われればその場から動くことは出来なかった。
無茶しやがって、とか、馬鹿、とか言いたいことと舌打ちを飲み込んだのは、きっと、気付かれなかっただろう。]
(109) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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焼きそばパンなら麺もパンも両方食べられてお得ね。 私も食べてみたいわ。焼きそばパン。 あれってショウガがなければ……いいのにね。
[あっても無表情で食べるだけではある 彼の前向きな姿勢。ある中での幸せを探す姿 それは何処か輝いていて、胸が締め付けられる
″あーん″な出来事の際、 照れる彼を見ながらほんの少し笑みが零れたのも別の話 あの時のことが、酷く懐かしい
彼の愉しそうな笑みを見るのが好き 本当に、楽しそうだから
滲む僅かな悲しみを知りつつも、その笑みだけで...は何処かほっとするのだ]
(110) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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そうね、寝坊確定でも起こしてくれるのを味わってみたいわ私。 ならその日を楽しみにして居ようかしら。
[その日は来ないかもしれない きたとしても遠くない
曲がらぬ膝関節、脚が軋む音 それが砂時計の砂が残り少ないと雄弁に語っていた
貴方を安心させたいのに それでも貴方には、嘘がつけないつきたくない
嘘つきで印象を固定されたくない思いと 嘘をついて悲しませたくないという思い それも――つかない事で悲しませるのだから なんて、哀しいんだろう
それでもね、この硬化した表情を見ても変わらないと そう言ってくれる事は嬉しかった]
(111) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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そう?貴方も変わらない。 意地っ張りで、少しだけ泣き虫で。 ――心優しい人。
[だから、願い事を紡いだ瞬間、息をのんだその姿>>100 それがね、哀しかったの
貴方は敏い人だから それだけで私の容態を知ってしまうと知っていても 其れでも忘れてほしくなかった
なんて 我儘]
(112) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[嗚呼、名前を呼ばれる その声が何だか泣きそうに聞えたから ...は東雲色の瞳で見つめる。貴方を見つめる
約束を、叶えてくれると告げる言葉に精一杯微笑んで 腕の翼が伸びたなら、私は其れに触れる様に手を伸ばそう 重なって、包み込まれた手は
実はもう殆ど、感覚がない]
……キルロイ
[ぽたん ころ ころん ]
(113) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[零れ落ちるのは温かい雫ではなく、 モルガナイトと呼ばれる淡紅色の輝石
泣きたいのに泣けない、其れが瞳から生み出され 貴方の部屋の床に落ちる]
あったかい、ね
[御呪いはきっと叶うと信じたい
ねぇ、私もう脚が曲がらない 今ベッドに沈んでしまえば次に起き上がるのに何時間かかるやもしれない 貴方の手を掴むのにも、実は結構力が居るの]
(114) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[軋むのは骨ではなく、内部を食い破る硬石の音
瞳を閉じて私は思う せめて、自分の涙が奇病患う彼らの薬であれば そうすれば、私の生きてきた意味は、あったのにと
目の前の彼の痛みすら取り除けない悲しみは 宝石となって私の目から溢れ続けた]
(115) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[彼は、苦渋を堪えて顔を綻ばせた。 普段のシーシャの語調に、安堵の息を漏らす。]
だいじょうぶ。 大丈夫…だか、ら。
せんせいは呼ばない…で。お願いだ。
医者、なんて――!
[言葉は呑み込んだ。 彼は息を整え、ユリとシーシャに、真っ直ぐに視線を投げる。 懇願の色を帯びた、鳶色の双眸が二人にぶつかる。
彼には疑念があった。 もうひとつの症状が、医者に、病院関係者に露見されれば、おそらくは、彼自身が懐いていた男のようになるだろう危惧を抱いている。]
(116) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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―昔の話/中庭にて>>81―
[この病院では、話しかけても返事が戻ってこないことも多い。だからたった一文字でも、声が返ってくれば少し嬉しい]
……し。
[どうやら、え、ではないようだ。 そっぽを向いた少女の視線の先を、真似するように追いかけて]
頑張れ。
[創作する姿に勝手に親近感を抱き、邪魔にならないよう控えめに応援しておいた。いや、傍に居るだけで十分邪魔だとは思うのだが。 以降は彼女の姿を見かければ、何となく話しかけたりして。しかし此方の自己満足で、きっと聞き流されているのだろうと思っていた。だから本当に子守唄が作って貰えた時には、少し恐縮してしまう始末で]
ありがとう。これで今日から安心だ。
[曲に聴き入ってその日は逆に眠れなかったということは、自分だけの秘密にしておいた*]
(117) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[隣に座るナナちゃんは、言葉に詰まったようだった。 わたしは急かさないで待つ。 どんな不安でも聞き逃さないようにと。
出てきたのは、不明瞭な問い。少し考える。
鱗を纏い、他者を傷つけてしまう肌。 人形のように硬化していく体。 羽に覆われ治らぬ腕。 喪われていく記憶。 時間を逆行する体。 タルトちゃんの発作。 角が生えたあのひとの不安。 ナナちゃんのたおやかな掌から滲む毒。
せんせいやナースさんは治してくれない。 ここに閉じ込めているだけ。]
(118) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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……たまにつくりわらいしてる。 その時は、嫌いかなぁ。
[ぽつりと零した嫌悪の念を、 ナナちゃんがどう受け取ったかはわからない。 そらされた目を、わたしはじっと見た。]
だけどね。ここに来る前 わたしの翅を引きちぎろうとした男の子よりは、 マシだな、って思うんだよ。
[まだ、ともだちと喋る自由をくれるから。]
ナナちゃんは、どう思ってるの?
[本当は何を相談したいのか、 ばかなわたしは、悟ることができないから。 静かに彼女の袖を握って、只聴いている。]
(119) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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僕は、少しでも。 1日でも、1時間でも、ぼくは… ぼくは…ただ、みんなと……
[声が震えているのは幻覚が強いせいだ。
幻覚を抑える薬を処方されるか、懸念が実現するかは、彼にはわからない。
不安要素がある限り、病院関係者には隠しておきたかった。
舌打ちが聞こえた。意図するところはわからない。]
(みんなと、居たい。ちゃんと見て、覚えて居たい。 叶うなら、一緒に消えたい。それが無理なら、少しでも)
(120) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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[右の手の平を見つめる。ポケットから包帯を取り出して慣れた手つきで、厚い包帯を巻きはじめた。手首の辺りまで覆い、包帯留めで止める。]
騒がしてごめんよ。 …僕はちょっと、部屋で休んでくるから。
二人はゆっくり見てて。
[ユリがそこに居たなら、辞書と花の事典を渡しただろう。 シーシャにはぎこちない笑顔で手を振る。
散らばった絵本と、巻き添えにした絵画の本を手にして彼は図書館から立ち去った。*]
(121) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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―自室―
[一息。かきあげて、やっと顔を上げる。――……この突発的衝動の方が、よっぽどびょーきなんかより面倒なんだよな。やだやだ、なんて一人で呟くのは、少々惨めだ。
でも、こんなの。誰にも見せられないからね。]
…………かっこ悪いなぁ。
[はらりと、白とペンを(ついでに蓋も)放り投げて。落ちる雫を拭いながら――――すっぽかした約束を思い出した。]
あー……。
[ちらりと窓を見れば、昼下がりの光。…………流石に、ヒナコも食堂から離れてしまっただろう。部屋に押し掛けるのも悪いし、な。看護師にでも、言伝を頼もうか。
言い訳に使った言葉を思い出して、ふらり。再び廊下へと足を踏み出した。]
(122) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 23時半頃
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・・・うん。そうだね。
[ナナオも、せんせーに思う所は沢山ある。 信用はしているけど、信頼は出来ない。 精神的に頼ることはない。 けれど、医者としてはせんせーに関わらざるを得ない。
せんせーが治してくれるなんて、全然思ってない。 けど、他の子の症状を悪くしない為には必要なんだと思っている。 たぶん、ヒナちゃんが感じていることと同じだった。]
うん。 でも。あたしは、キライではない・・・かな。 同じ立場だったら、辛いだろうなって。・・・だって。
[嘘ついてる自覚、たぶんあるんじゃないかって。 その嘘が、どれだけ辛いのかわかってるんじゃないかなって。 ナナオもここにいたら、何となく分かってきたから。 嘘をつかずには、いられないんだ・・・って。]
(123) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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ヒナちゃん。あたしね、好きな人が出来たよ。 せんせーじゃないけど。
[そう、言葉に出来た。 けれど。 言葉にしてみると、辛いと想う。
ここでは、誰かを普通に好きになって――なんて。 普通の幸せを望むことが、叶う気がしなくて――。]
(124) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[大丈夫、大丈夫と告げられようとも近付かずに目線を合わせようと屈むくらいはしただろう。 青年の暗赤色の視線がメルヤの鳶色の視線とぶつかってばちんと音を立てた。 瞳に交じるのは懇願の色。 …それを見ていたくなくて、先に視線を逸らしたのは青年の方。]
呼ばねえよ。呼ばねえから、
[メルヤの声が震えている。 きっと、青年の声は逆に非道く平坦なことだろう。 震えてしまわないように、抑え付けて、喋っているから。 逸らした目線の行方はメルヤの右の手の。透明な鱗。>>70
みなまで言わずとも、メルヤの言おうとした先は。>>120 きっと、間違いなく 。]
(125) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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騒いでねぇし、気にスンナって。 …しっかり、休めよ。
[それでも、先を促すことはせずに、 メルヤが立ち去るというのなら、そのぎこちない笑顔を黙って見送ることにした。*]
(126) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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―図書館→廊下―
[シーシャとユリを不安にさせてしまっただろうことを、彼は悔やんでいた。 足取りはやや、覚束無い。 申し訳ない気分で体ごと重い。 シーシャの声が甦る。その声を、様子を、痛みとともに刻みつける。>>125>>126 鱗が増えたためか、幻覚を払い除けるために頭を振る。
通り際に、様々な人と彼は邂逅する。
彼の幻覚は、残酷なまでにやさしかった。
――彼が懐いていた、奇抜な格好の男が花を渡そうとする。 ――白いワンピースを着た、明朗な女性が飲み物を渡そうとする。 ――目の悪くなっていった、少年が抱っこをして欲しそうにしている。
その幻をかいくぐって地下の図書館から廊下へと出た時には、彼は脂汗で滲んでいた。 鱗が突出した前後は特にひどい。
――…鼻孔をくすぐる花の匂いは、ラベンダーだろうか。その花を好んだ人もいた。]
(127) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[ケイトは此方のことも、変わらないと言って>>112くれた。 そうであればいい。 病気が進んだとしても、大切なことだけは変わらずに]
……泣き虫は、余計だ。
[表情はなくとも、柔らかく感情を語るケイトの声。 駄目だ、でもそんな風に言われてしまったら。 我慢している筈の涙が、溢れてしまうじゃないか]
泣くのは、悪いことじゃない。 情けなくもない。
―――――…分かってる、けど。
[真っ直ぐ此方へ向けられる東雲色。淡くて深い空の色。 仮令忘れろと言われたって、 この美しさを忘れることなんて一生できはしないだろう]
(128) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[彼女が微笑む>>113。その姿を映す視界が、滲む]
もう…、困ったな…。 少しくらい、格好つけさせてくれよ。
[彼女の手に触れると同時、堪えきれずに涙が頬を伝った。 強がって笑っているのに、これでは台無しだ。
ケイトの瞳からも、零れ落ちる淡紅色>>113>>114。 とても、綺麗で優しい色をしていた。 それは宝石だから、ではなく。 きっと彼女の瞳から生まれたものだから]
あったかい、よ。
[彼女の手に間隔が殆どないことを知らず。 自分の手に走るのは痛みばかり。 それでも確かに温もりを、感じることが出来た気がする]
(129) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[この腕では、彼女を抱き上げることも 運んでやることもできはしない。 出来ることと言えば、]
……俺からも、一つだけお願い、良いかな。
[瞳を閉じ、綺麗な雫を落し続ける彼女へ更に歩み寄る。 逃げられないならば、 そっとその身体を支えるように翼で包み込もう]
ケイトリンの、涙。貰っても良いか?
先生が言ってたんだ。 冗談みたいな言い方だった、けど。 大切な人の涙が、俺の病気の治療薬だ、って。 だから。
[そんな御伽噺なんて、と当時は思っていたけれど。 今は何だか、それを信じても良いような、そんな気がして]
(130) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[現実を思い出す。”今”の家族を思い起こす。 現実が如何に、脆く救済が無くても彼は直視する。幻覚の症状が増している彼を見れば、皮肉に思う者も居たかもしれない。]
キルロイ…。 そうだ、キルロイに会ってないや。
[義務感ではない。現実に触れたいために、彼は毎日、患者仲間の全員を尋ねる。
鱗の新たな突出と幻覚症状の後遺症で、足取りがふらついている。
キルロイは食堂でも見掛けていないため自室だと、彼は目星をつけて廊下を進む。]
(131) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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げっ
[彼は知らなかったが、自室から出て来たばかりであろう>>122見て、思わず零した。 深い意味はない。
幻ではないか、確かめるためだ。きっと。]
(132) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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――、そう、だね。(そうなのかな。)
[奇病、といわれる患者を診続けるせんせい。 わたしがあのひとの立場だったらどうだろう。 やっぱり辛いと思うのだろうか。
ナナちゃんの言ってることもわかる。 檻の中で暮らし澱のように溜まった不信感を 外側に出す事は、だから、あんまりない。
わたしは続いた言葉に、]
――ナナちゃん、せんせいが”好き”なの?
[そう、思わず言いかけて、口を噤んだ。 ナナちゃんが誤魔化すなら、 きっと言っちゃいけないことなんだ。 だからね、わたしは。]
(133) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 00時頃
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……そっか、ナナちゃん、好きなひとができたんだ。 嬉しいなあ。素敵だなあ。 どんなところが好き?
[にこにこ笑った。 だいじなともだちに好きなひとができた。 それは、とても嬉しい事だと思う。 (ちょっと、寂しいけれど、それ以上に。)
――幸せになれるかどうかなんてことは、 わからない。 それは所謂”ふつう”のひとでも変わらないと思うから 笑って、言葉を重ねた。]
好きなら、想いは伝えなきゃ。
[ラブレターか。言葉か。 歌でもいいかもしれないね、 なんて、わたしは密かに思っていた。]
(134) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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シーシャは、ヒナコに話の続きを促した。
2015/06/06(Sat) 00時頃
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頼りになる所。
[どんな所、と聴かれて。 すぐにそう答えられたけれど。]
素直じゃない所。可愛い所もあるじゃん、とか。 大人な所とか。格好良いし、優しい。
[くすりと笑って、そう答えるけれど。]
・・・。
[好きなら、伝えなきゃ、か。 その通りだと思う、けれど。 ――でも。伝えて、どうなる?って。
忘れられたら――。 と、ナナオの表情は暗くなる。]
・・・。
(135) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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>>1:257 お姫様抱っこをしてもらえると聞いて嬉しそうに に ぱ 〜 ☆ と、センセーにしたのと同じように微笑みながらをオスカーお兄しゃんを見る。
>>1:279 …聴けばおじいちゃん そうだっけ??と頭を傾げながら深くまでは考えず自分の話も返す。]
はじめましてじゃないよ〜私知ってるもん〜
タルトはね!タルトはね! この前九歳になったの☆
オスカーお兄しゃん 若くなるって不思議だね! 私はもっと大きくなりたいー。
あっ!! お姫様抱っこしてして〜
[とてとてオスカーの元に駆け寄って見上げながら抱きやすいように両手を上げる。 いつくらいの頃からオスカーのことを知ってるかわからないけれど、だんだんと若返るオスカーに親近感を覚えて懐いているようだ。]
(136) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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・・・普通に誰かを好きになって、 その誰かと一緒になって、子供を作って、育てて――。 そんな未来が、あるなら。 嘘なんて、必要ないんじゃないかって思う。
[それは誰にも言ったことのない、本音だった。 叶う気が、全くしないから――。 言えない。言葉に出来ない。 絶望してしまうから。]
・・・でも。ここには、もし、がある。 もし、明日には・・・。 もし、明日にはあたしだって・・・。 それなら、嘘ついてた方がマシだって・・・。 思って、さ・・・。
[でも、それはとても、悲しい声で。 本音だった。 本当のことを言って、失ったことを考えたら。 何も言えないか、嘘をつくしかないと思えて。]
(137) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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そう?でも私の中の、貴方は
[優しいあの時のまま、変わらない 大切な、貴方のまま>>128
忘れないで。わすれないで 貴方の記憶の中にいたい でも、できるなら私は、笑顔のままでその場所に居かった]
涙は未来につながるわ。 感情を表出することはね、生きる気力にも繋がるの。
[分かっているけどと、言葉を詰まらせるその姿 貴方のその姿をそっと心の宝石箱に仕舞いこむ
泣かないで 私の為に泣いてくれるのが嬉しい ――駄目ね、こんなこと考えちゃって 悪い、女だわ私]
(138) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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ふふ、女の意地が勝った結果ね。 私の前では――素顔の貴方のままで居てほしいと 願ってはダメ?
[私のモノとは違って温かな涙 生きている証が彼の頬を伝う
その輝きが何より尊くて、綺麗で 私の心を軋ませる]
(139) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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ん…… キルロイは、あったかい、ね
(嗚呼、この温かさを 感じられなくなるのは、寂しいなぁ)
[殆ど感じられない感覚 それでも心は温かさで満たされる 羽根の柔らかさはそのまま彼の心根の様に優しく美しく
もっと触れていたいのに、 もっと彼の生きる姿を見ていたいのに
時計の秒針は終わりへの道程刻むのを止めることはない]
(140) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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[彼からの″お願い″>>130に瞳がパチリと開き、 睫毛を瞬かせれば、小さなピンクパールが頬を滑り落ちる 何だろうと小首を傾げる。その際2つ結びの桜色の片方は ふわりと空を舞ったろうか
包み込まれた、黒い羽根の中、 そっと頬を擦り寄せる事は出来たろうか
彼の言葉を聞けば、精一杯微笑んでこう告げよう]
(141) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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……私の涙でよければいくらでも持って行って。 貴方の為なら、私ね
[命さえ惜しくないわ、なんて言えば怒られちゃうから だからそっとその頬に流れる涙に唇寄せよう 避けられてしまうかもしれないけれど、もし掬い取れたなら
その味はきっと、永遠に忘れることはない]
(142) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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うん。……
[こくり、こくりと頷いて] [やっぱり、あの人だろう、と思って] [少し楽しそうだったナナちゃんの表情が翳る。]
[気休めの笑顔は役に立たない。 ぽつりぽつり零される本音。 哀しい声音に、わたしは静かにナナちゃんの背を撫でた]
……ナナちゃんは、優しいね。 どうしたらいいんだろうね……。
[まるで王子様の為に何もいわずに泡になる人魚姫のよう。 思いのままに、ナイフで突き刺してしまえばいいのに。 そう思うのは、無責任なのだろうか。]
(143) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[ 掌から滲む毒がゆえに、 ナナちゃんは好きな人の手すらとれない。 それはおかしいと思った。 わたしは何度も何度も、彼女の背を撫でた。]
ねえ、でもね。嘘つきつづけるの、辛いでしょう。 我慢し続けるのも、苦しいでしょ……。
…………どうしても駄目なら 嘘じゃなくてね、大事なひとに 「ここにいるよ」って証を渡すくらいは 許されてもいいと、思うんだけどな。
[誰かのこころに爪をたてて、痕をのこすことくらい。 そんなちいさなわがままくらいなら、と思う。
――その毒がゆるやかに彼を殺すとしても。 忘れられてしまうとしても。]
(144) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[目的地の定まらない足は、右へ左へ。気を紛らわすものが欲しかった。あと、言伝してもらうための看護師さん。 かつんこつん。小さな硬い音を響かせていたら――なにか、違う声が混じったのが聞こえて、俯いていた顔をあげた。]
やぁ、ミイラちゃん。
[にやり。したり顔。いつからだかは……考えないが、ただひとついうならば、彼が俺から見たら非常にいじりやすい年齢であったのと
どこか、似通ってしまった外見のせいか。]
このあだ名、もらってくれないかい? 君の方がよっぽど似合うと思ってね
[誤魔化しのウィンクひとつ。あ、そうそう。エスカレートした一つの原因は彼にあったのは都合良く覚えてたよ。なら問題ない。
べつに、普通に反応してくれれば、さっきタルトは大丈夫だったかとかヒナコはどうだっただとか聞いたのだけど。出した声がひどかった、君の運が悪いねぇ。]
(145) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[若くなったオスカーお兄しゃんにお姫様抱っこを催促しているとケイトお姉しゃんにも気づいたようで>>1:262で微笑みに対して笑顔で返す。]
おはよう〜! これからお姫様抱っこしてもらうの〜! 早く早く!
[ぴょんぴょんジャンプしながらオスカーの首に腕を伸ばす。抱かれればパアっと表情がさらに明るくなり、要求はエスカレートするかもしれない]
(146) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[ヒナちゃんに話を聴いてもらって、背中を撫でて貰って。 ナナオは少し、気が楽になったようだ。]
・・・ううん。 優しいのは、ヒナちゃんだよ。 あたしは、恐がってばかり。 一緒に居て欲しいって、言いたくても・・・。 大丈夫だって嘘ついちゃってさ。
[ヒナちゃんは、本当に優しいと思う。 撫でてくれる手は、少しづつ辛さを拭ってくれるようで。 話して良かったと、心からナナオは思った。]
(147) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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・・・うん。 「ここにいるよ」、って証か・・・。
[ナナオは、それを聴いて少し何かを考えてから――。 うん、と頷いた。]
――そう、だね。うん。 ・・・もし、ってずっと思ってたけど。 忘れられても、また伝えられるような、何かを――。
作ってみようかな。
[一度、前向きに考えだしてみると。 どうしようかが浮かんできたのか、悲しそうな顔は少しづつ明るくなっていた。]
(148) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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━━食堂の後━━ [オスカーお兄しゃんに遊んでもらえば満足して食堂から自室に向かって歩き出す
タルトにはお勉強の時間があるのです。
優しい看護婦さんがそのときは学校の先生で すごくわかりやすく教えてくれて疑問に答えてくれます。
正解すればいっぱい褒められて、わからなくても最後まで教えてくれて、勉強は面白いと感じられるのは看護婦さんのおかげかもしれない]
(149) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[幻ではないことが、彼には痛いほどわかった。 トレイルの幻覚を見る筈も無い。調子は少し取り戻したようだ。]
いやステキなあだ名付けて貰って渡すのは失礼だよトレイル [やや棒読みで早口で捲し立てて、一旦咳払いをした。]
年齢も病院にいるのも君の方が長いんだから、さ。
元祖ミイラは君だよ、きっと
[おおよそ、彼に対して認識してる者ならば勘付いただろう。 彼は年上には”さん”を付けている。”今”の患者仲間ではトレイルだけ呼び捨てになったのは、出会い方が悪かった。その一言に限るだろう。
ともあれ退路を確保しようとするのは、本能の為せる業だ。二人の間になにがあったか、いずれ明かされる日が来るかはわからない。
トレイルが覚えているかどうかは、彼には定かではない。 ただ、後退りしつつも視線は真っ直ぐにぶつける。結晶化していく体。足を引きづるようになったのかすらも、彼は覚えている。]
(150) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[目は泳いでいないが、声が泳いでいるとでもいうのだろうか。]
あー。……ナナオは、だいじょうぶだった? タルトとヒナコは大丈夫だったよ。ついでに君も、大丈夫ならそれで良し。うん。
[不干渉。聞いてはいない。線を踏み越えそうになるのを必死で堪えていた。]
(151) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[涙が未来に繋がるならば、生きる活力となるならば>>138。 この感情と共に、前に進んでいくことが出来るだろうか。
―――彼女のいなくなった世界で?
考えただけで、涙は溢れて止まらなくなるのに]
(152) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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俺がケイトリンに勝てたことなんて、あったっけ?
[彼女に手を触れたままだから、頬を伝う雫を拭うこともできない]
嘘吐けないよ、君の前では。 ……全部、御見通しなんだから。
別に良いけどさ。 君のそういう所も、 嫌いじゃないから。
[君が願うことなら何だって、叶えてあげたいと思う。 けれど自分にできることは、余りに少なく。 良いさ、男の意地くらい、今日は迷子になって貰おう]
(153) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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ケイトリンも、あったかいよ。
[彼女の寂寥の全てに、気づくことは出来ず。 それでも告げる言葉に嘘は無い]
ずっと忘れない。 君がくれた言葉、温もり、涙、全部。
俺が先に向こうに行くことになっても。 どうなったとしても。
[腕――翼の中に収まる彼女の姿は儚げで、 簡単に溶けて砕けてしまいそうな錯覚に陥る。 気持ちだけでも、守るように、護るように。 そっとそっと、包み込む]
(154) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[彼女の頬から滑り落ちる綺麗な欠片たち。 これだって、彼女の生きている証なのだ。 彼女が感じた感情が、生み出した存在証明なのだ]
それなら、遠慮なく持って行く。 御守りとして、ずっと大切に持ってる。
ケイトリンが、今此処で涙を流してくれたこと。 その気持ちと一緒に、全部俺が持って行くから。
[ケイトリンが言いかけた、言葉の先は分からないけれど。 彼女の端整な顔が近づいてきて、こんなときでもどきりとする。 頬に触れる柔らかな温もりを受け入れる。
自分の涙も、彼女の薬になればいいのに。 そんな御伽噺を夢想しながら、少しだけ頬を赤くした]
(155) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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……ケイトリン、俺は、君が。
[今更そんなこと言って、どうするんだって。 思ったけれど。 素顔になれと言ったのは向こうだから、なんて]
君のことが、好きだよ。
[自分は彼女のことを、忘れない。 彼女も自分を、覚えていてくれるだろうか。 出来れば心の片隅にでもいいから、在り続けたいと、願う*]
(156) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[一緒にいてほしいといいたくても、 ――そう聞いて、わたしはちょっと苦笑する]
ナナちゃんは、 ちょっと無理しがちなところがあるから。 頼っても、いいんだよ。
[黙ってノートに思いを綴っていたり、 元気に笑っている姿の方が印象深いけれど ナナちゃんだってまだ18の女の子。 弱いところをあまり見せないだけ。
それが、傍から見ていて辛いときもある。]
そーだよ。証。
[そういうと、ナナちゃんは何かを考えて頷いた。 少しずつ表情が明るくなるのを ほっとしながら見ていた。]
(157) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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うん、作ってみようよ。何かを。 絵でも、文でも、折り紙でも、歌でも、 ナナちゃんだけがつくりだせるなにかを。
[ ”その時” の事を何度だって思いだせる、何かを。]
それで渡そう。きっと、うけとってくれるよ。
(158) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ヒナコは、ナナオの背を一押しし――手伝えることがあったら、言ってね、と、わらった。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
ヒナコは、ナナオに話の続きを促した。
2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[メルヤが立ち去った図書館で、青年はしばし佇んでいた。 ユリはどうしていただろう。 それも頭の中から抜け落ちるほどに、瞳の奥にチラつくのは、数分前に目にした右手に突き立った透明な鱗。
目の前でメルヤの皮膚を食い破った。 止めることも、鱗の増殖を止めることも、メルヤの苦痛を和らげることもシーシャには出来なかった。 センセーを呼んできたって、出来なかっただろう。 青年には何も出来ない。ただ、見ていること、しか。
( …… )
湧いた衝動は言葉には成りきれず、青年は奥歯を強く噛む。 これまで幾らだって、"見送って"きたはずなのに。 何度経験したところで慣れはしない。
日常の最中、不意に叩きつけられる無力感には。]
(159) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[めりめり。みし。べき。] [そんな後悔とも悔恨ともつかぬ感情を、青年の頭皮を突き破る角は食べてはくれない。 感情と記憶を青年から吸い上げて育つ"私"は 楽しいとか、嬉しいとか、そういった感情(エサ)が好きで 後悔や悲しい、苦しいといった感情(エサ)には見向きもしない。
メルヤと声を交わす最中の痛み>>109が予兆だったのか、 小さく音を立てて、ほンの少し"伸びた"音がした。]
(160) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[それを誤魔化すように。……誤魔化せればいいと。
メルヤが本を物色していた棚の端の端の、はみ出した絵本。 その隣の、絵本にしてはやや厚みのある一冊の本に指をかけ取り出して、表紙を見れば、真っ新。 誰も中身を見てはいないのか、それともかなしい話だからと持っては行かなかったのか。>>67
どちらにせよ、それが置いてあることは青年にとっては運のいいことに違いはない。 絵本に紛らわした唯一の青年の記録。>>96
"私"に捨てられてしまう前に、見つかる前に、 誰かに渡してしまえたら。
……それが、例えウソツキのセンセーでも。いいから。]
(161) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[本の中身をぱらぱらと半端に捲れば中身に変わりはない。 ただ、登場人物の名前が黒く塗り潰されているだけ。 誰がそんなことをしたのだろう。それはわからなかった。
それでも、大事なのは中身で、名前じゃない。
本をぱたんと閉じ、屈めていた背を元に戻す。 ばきばきと音がしたが、不自然な姿勢でいた弊害だろうと気には止めず。
シーシャは、ユリがまだ館内にいたなら邪魔をしないよう、音を立てずに注力して図書館を後にした。*]
(162) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ケイトは、シーシャらが今何をしているかも、未だ知らず
2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ありがと。 ヒナちゃんになら、何でも話せる気がするよ。
[背中を一押ししてくれた、ヒナちゃんの方に笑顔を向けて。 でも、ちょっとだけじわりと涙が出てくる。
それは悲しいからと言うより――。ヒナちゃんがいることが、嬉しくて。]
ん。 ちょっと、格好悪い所見せちゃったな。
[ぐしりと涙を拭って、笑う。 もう大丈夫だよ、って顔をしたつもりの泣き笑い。]
ヒナちゃんは、好きな人はいる?
[なんて聴いてみる。 もしいるなら、今度はあたしがちゃんと聴こうと思った。 そう言葉にしたことは、ないけれど――。 ――大事な、親友だと思っているから。]
(163) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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― 捲られた表紙のない絵本 ―
あるところにとても仲のいい双子の男の子と女の子がいました 男の子のなまえは××××といいました 女の子のなまえは×××といいました
ふたりはとても大事にされてそだちましたが あるとき 女の子がびょうきになってしまいました
それはあたまの中に悪いものがふえていくびょうきでした ふえた悪いものは羊のつののようなかたちをしていて すこしずつ女の子のあたまからはえてくるのでした
女の子はびょうきになる前はとてもやさしく いい子でしたが びょうきにかかってからは 別のにんげんになってしまったように男の子にあたりました
男の子はそのたびに泣きたくなりましたが 女の子のほうがつらいことを知っていたので だれにも見えないところにいって泣いていました
(164) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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『 どうして ×××× じゃ なくて わたし なの 』
『 ねえ どうして 』
女の子のしつもんに男の子はいつもこたえられませんでした おてつだいもべんきょうもパパやママに好かれるのだって 女の子のほうが ずっと ずっと 上手にできるのに びょうきに好かれたのも 男の子ではなく女の子でした
なんども飽きるくらいにおなじ春がやってきて けんかをしてなかなおりをして 大人になっていくんだろうね と 笑ったそのばしょに つぎの春はやってはきませんでした
(165) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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ながい 冬がきました いつもよりもずっと ながいながい冬でした ゆきがつもり 風がこごえる冬でした
その日も男の子はだれにも見つからないばしょで泣いていました ものおきのたなのした こどもふたりがやっとはいれる大きさのばしょ 男の子と女の子しかしらないひみつのばしょでした
『 びょういんに あずけ ようと おもう 』
『 あのこ きみが わるいわ 』
そのとき 聞こえるはずのないこえがきこえました そっと のぞくとそこには《 パパ 》と《 ママ 》がいました
(166) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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びょういん にどと かおを みなくて すむ とぎれとぎれの端っこからそんなことばが聞こえました
女の子はどんどんと大事なことをわすれていました 男の子の名前と《 パパ 》 《 ママ 》 それと ひみつのばしょのこと それいがいは むかし見たはなの名前も まどのそとを飛ぶちょうの名前も ぜんぶ わすれてしまいました
びょういんに あずければ いつか あのこ は ぜんぶ わすれてしまうから
わたしたちには ×××× が いる から
男の子はいきをひそめて 聞いていました なみだが流れていましたが こえを出さないようにしました
(167) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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そして 《 パパ 》と《 ママ 》がいなくなるまで ひみつのばしょでいきをころして泣きました どうして泣いているのかわからなくなるくらい 泣きました
それから 女の子のへやにいきました きいたことを すべて 話すつもりでした
女の子のへやへおとずれたとき 女の子は 男の子のよくしっているやさしいかおでした
男の子は話すことをためらいましたが 女の子に《 ハパ 》と《 ママ 》が話していたことを すっかりそのまま話しました
女の子はなにも言わずに聞いていました
(168) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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『 ×××× ねえ ×××× 』
『 一生のおねがいがあるの 』
すべてをつたえたとき 女の子が言いました 女の子はぎらりとひかる銀のナイフを手にしていました
『 わたしが わたしのままでいるうちに 』
首にかけられたぎんいろの鎖を女の子ははずします それを男の子の首にかけてにっこりと笑いました
『 』*
(169) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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*[ 止められた 半端な結末は 女の子の一言でおしまい。 ]*
(170) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[零れる、流れる 貴方の涙はとても美しい>>152
それでも泣きやんでと (私の事で悲しんでくれるのが嬉しいと)
思う心は、揺れて、水面の様に波紋を描いて
貴方の糧になれたなら (心の支えになれたなら)
そう、願うのに――私は今、涙を流す貴方に見惚れている]
(171) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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そうね、私がまるっとお見通し、で意地を張りとおした事の方が多かったわ。 嫌いじゃない、その言葉が嬉しい。
嘘がつけないというのなら、その言葉をまるっと信じちゃう。 ああ、キルロイは優しいのね。
[コロリ、転がる宝石は今度はピンクトパース、琥珀になって こんなに幸せで、良いのかしら 貴方の意地を張るのを一度でいいから叶えてあげたいけれど
そうしたら貴方の心まで見えなくなるのが怖くて 私の意地を張りとおしてしまうの。呆れてない?
その眦に手を伸ばしたい思いと、 彼の腕を撫でていたいという想いが交差して ...は腕の黒羽に指を這わせ 吐息を1つ、零した]
(172) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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シーシャは、ケイトはどうしているだろうと考えた。
2015/06/06(Sat) 02時頃
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段々硬くなる私でもそうなの? ――貴方の記憶に残るのなら、生きていてよかったって そう、思えるわ
貴方との思い出も、涙も、交わした言葉も私の宝物よ
[心の宝石箱にしまい込み、大切に大切に 時々思い返して眺めて幸せに浸ると
でもね、貴方だけでも私は治ってほしいとも思う ――誰よりも、この心を砕く貴方に だって、私は……
包み込まれた温もりに、瞳からは耐えず零れる桃色の輝石 頬を撫でるのは吐息か風切羽か 大切に持っていくと告げる声に、口角を僅かあげて 彼の雫の一欠片、飲み干して私は瞳を嬉しげに細める
彼が薄く頬を染めるのを見れば、此方もどきりとしてしまう そんな中、耳に届いた其れに息を飲む]
(173) 2015/06/06(Sat) 02時頃
|
|
[告げられた言葉に、耳と頬が彼以上に 先程零した宝石色に染まる
薄紅、朱色、真赭、
感情によって色を変え、瞳を零れ落ちる宝石は 無表情の中で唯一如実に心を伝える
黒は怒り、黄色は愉しさ、蒼は寂寥、紫は悲しみ、 赤は――……其れは恋の色
ことん
音がして、こぼれ落ちたのは大粒の紅玉 弟の様に思っていたはずだったのに、私はいつの間にか ――彼の事を――]
(174) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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シーシャは、キルロイにも会っていないような気がする。
2015/06/06(Sat) 02時頃
|
……私も、貴方が好きよ キルロイ
[囁くように、大切な想いを伝えよう
忘れないで。忘れない 心の宝石箱には貴方が大切にしまわれているの
貴方の漆黒の瞳を見つめ、 熱い雫で潤んだ唇が食むのは
きっとこんどは、貴方の吐息*]
(175) 2015/06/06(Sat) 02時頃
|
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 02時頃
|
何でも……? あはー。そっか。嬉しいな。 格好悪くなんて、ないよ。
[泣いててもかっこいいナナちゃん。 あなたが泣いているのに、嬉しいなって思ってしまう。 わたしは、わるいともだちです。]
好きなひと……?
[頬が赤くなったのは、わからなければいいと思った。 少し悩んだあと、まっさらな壁を見た。]
好き、とはちょっと違うけれど……。 小さい頃から見てるひとは、いるかなあ。
[ぼんやりとした答を返して遠いところを見る。]
[ すき、の対極。 ] [ わたしは、わたしのじゆうをうばうひとがきらい。] [ ものめずらしさに翅を毟ろうとしたひとがきらい。]
(176) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[ だれかのじゆうをうばうなにかが、だいきらい。]
[だから、忘れられないのかもしれない。 あの夜逢ったあのひとを。]
[――誰にも明かしたことがない激情を、 穏やかさの裏に、翅の揺らめきの中に隠しながら、 わたしは微笑む。]
>>57 「 在った事もいつかは忘れてしまう記録なんて――」
[――どうしてあなたがそれを決め付けるの。 あの夜、何かをいいかけ、口を噤んだあの人を。 わたしはぎろりと睨みつけて、否定するように言った。
忘れるわ、なんていったあの人の背を、 じいっと見ていた。]
(177) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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[思い出しながら、わたしは、もう一度口を開く。]
――……忘れられない人、っていうのかな。 その人はね、病気に記憶を捨てられてしまうんだ。 だから痛みと一緒に覚えておこうって、必死なの。
でも、その病気はね、 「忘れられてしまう記憶なんてはじめからいらない」 ……っていって、聞かないんだ。
[なんだか、なぞなぞみたいだね、と苦笑した。 彼がトレイルさんにおじさん呼ばわりされていた事も 何も、知らないけれど、指が痛んでないか、とは思う。]
(178) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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どうにかして「忘れないよ」って伝えたいんだけど どうしたらいいかは、わからないんだなぁ……。
[紫苑の花を。「あなたを忘れない」と、伝えたいけど。
どこか他人事のようにそういって、 漠然とした話で、ごめんね、 なんてナナちゃんに謝った。**]
(179) 2015/06/06(Sat) 02時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 02時半頃
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身体が動かなくなっても、関係ない。 勿論、君の笑っている顔は好き、だったけど。
君の傍に居ると、気持ちが安らぐ。 ―――あったかいよ。 俺が知っている、どんなものよりも。
[だから、…だから、]
俺も生きていてよかった。 病気も、此処に来たことも、望まないことだったけど。 君に出会えたから、それも……。
これも俺の人生なんだろうなって。
[思いは上手く言葉にはならない。 それでも少しでも、伝われば良い。
君に出逢えて良かった。 君はとても素敵な人、優しくて温かい人なのだと]
(180) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[普段より近い距離。 鼓動の音までそのまま聞こえてきそうな程に。 繊細な宝石細工を慈しむように、 黒い羽根は彼女の頬を撫でて。
告げた思いへの答えは、なくても構わなかった。 ケイトリンを困らせていなければいいと、 言ってしまった後にそれだけ少し憂いたが。 …どうであれ、大切なことには何も変わりない。 何ものにも代え難い、宝物。
少し緊張した面持で彼女をじっと見つめる。 その頬が朱に染まって行く姿に気付いて。 今度は此方が、息を呑む。 知らず、彼女を包み込む腕に少し力が籠った。
彼女の瞳から零れ落ちた紅玉。 涙の色の示す感情の変化は知らなかったけれど。 その紅の雫を、酷く愛しいと思った]
(181) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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……………。
[囁くような、彼女の想いを乗せた言葉>>175。 緩く漆黒を見開き、吐息を震わせる。
嬉しい。 本当に嬉しくて、本当に幸せで、ああ、その筈なのに]
ありがとう。
[一度おさまったはずの涙が、また頬を伝う。 これでは泣き虫と言われても仕方がないな、なんて。 泣き腫らしたまま、静かに微笑んだ。 嬉しさの裏側にある切なさに、今は気づかない振りをして]
(182) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[東雲色を穏やかに見つめて、やがて目を伏せて。 そっと彼女に口付ける。
もしも時が止まるならば、今が良い、と。 夢想しながら全てを記憶に刻み込む。 彼女の体温も、貰った幸せも、全て**]
(183) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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うん。
[本当に良い友達を持ったな、と心から思う。 ヒナちゃんの頬が赤くなったのも、気づいていても茶化さない。 ナナオは、真剣に聴いていた。]
・・・うん。
[ヒナちゃんが、その壁に何を見ているのか。 分からない。けれど、話すのを待っていた。 ヒナちゃんのように、手を触れることは――出来ないけれど。 せめて、同じ方を向いて。隣で話を聴いて。 それがせめてもの、出来ることだと思って。]
うん。・・・。
[病気に記憶を捨てられてしまう、か。 まるで、それはトレイルのようで――。と考えながら頷いた。]
(184) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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忘れられてしまう記憶なんてはじめからいらない、か・・・。
辛いからね。忘れられてしまうのは――。 きっと、忘れてしまうことだって・・・辛いよね。 どうして、そんな病気があるんだろう。
[その"病気の気持ち"の方も分からなくもない――と考えてしまう。 だって、まるでそれは病気と言うよりは――。]
忘れないよ、って伝えたい――か。 ・・・それなら、ヒナちゃん。
あたしと一緒じゃないかな。
(185) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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ヒナちゃんが、覚えているんでしょう? その記憶を。 その人を――今も、ずっと。
[ナナオは立ち上がって、ヒナちゃんの正面に立った。 胸に右手を当てて。]
一度伝えて、伝わらなくても――。 また伝えてみたら、どうかな。 傷つかないで欲しい・・・ってさ。 忘れないよ、忘れてないよってさ。
(186) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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―或る過ぎたる昔日―
[少年が病院に入ったのは、幾つかの鱗を切除した後だった。
どれ程の痛みに耐えても生えてくる。普通の人間には生えない鋭利な鱗を両親は不気味がった。
当時まだ幼かったメルヤは、両親からの拒絶は世界に拒絶されるに等しかった。
どうして。この病院に送られたかはわからない。
原因不明の奇病患者が送られる。日毎、幼い少年は、自分のせいで険悪になる両親を見なくても良くなった。
それだけだった。]
[メルヤという少年は、はっきり言えば生意気だった。
昔から記憶力が良く下手に頭がまわるため、医師や看護師には愛想良く、同じ患者仲間とは距離を置いて過ごしていた、数ヶ月]
(187) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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―或る過ぎたる昔日―
メルヤが大人になっても幻覚として現れる、24時間で記憶を失くす病に罹った頓狂な男に懐いた切っ掛けは忘れる男だったからだろう。
どんなことをしても、男は次の日には忘れる。
幼くして遠慮を覚えた子どもには、打って付けの相手だとも言えた。]
[幼いメルヤが、病院に訪れて半年ぐらい経った頃だったろうか。 いつも”はじめまして”を交わして、どこからともなく花や、キレイな石を取り出す男がいなくなっていた。
この頃まだ、同年代に近い子どもとの交流を苦手としていた幼いメルヤは探し回った。小さな体で病院内のあちこちを探し回っても見つからなかった。
中庭で体を丸くして蹲る。頭を撫でるような、感触がしてメルヤは、ぱっと笑顔になった。
――『 』
名前を呼んだ男ではなかった。 少年よりもいくつか年上の、少年。トレイルという名だったか]
(188) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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―或る過ぎたる昔日―
[頑丈に蓋をしていたものが、堰を切って溢れ出した。意味もなく声をあげて泣いた。
幼いながらに理解していた。
もう二度と、懐いた男には会えない。 24時間で記憶が喪われる男はもうメルヤのことを覚えていない。
病院に訪れて、メルヤ少年が初めて泣いた日だった。
トレイルはただ黙って頭を撫でていた。 メルヤからすれば、トレイルはあの頃から根本的には変わらない。
ただ、幼いメルヤは泣きじゃくりながらトレイルに本音を零した。]
(189) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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―或る過ぎたる昔日―
『ほんとに……。 ほんとに、あっちが、おぼえて、なくても、よかったんだよ。 だってぼくが覚えてるから。
ほんとにそれでよかった。よかったんだよ。
まいにち、はじめまして、って言えたら
それだけで
それだけで……』
楽しかった。嬉しかった。幸せだった。一言では言い尽くせなくて、幼いメルヤは一頻り泣いていた。
ずっと、覚えていようと思った。 この日の悲しみ。この日の寂しさ。この日の喪失感を――。]
(190) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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―現在:廊下にて― [彼はトレイルが苦手なわけではない。むしろ好意的ですらあるだろう。
彼の基盤と本音を知られている。根本的な弱点を握られているかのような、錯覚があった。 トレイルに対して、線を踏み越えないように意識をしているせいもあったかもしれない。
(忘れているかも、しれないけどさ)
トレイルが、隠している病状を打ち明けたのは何時だったろうか。その折りに、彼も幻覚の症状を話している。
どうしてだか、わからない。互いの秘匿するものの交換。
メルヤは忘れられる側で、トレイルは対極。 鏡映しのようで、反射しているようだ。
干渉をしないことで現状を維持しようとする。彼の信条を揺るがない。]
(まだ覚えているの? 君が君であるということを――。) [声には出さずに、視線で問い掛けるのはその為だった。]
(191) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[諦念に充ち満ちた彼が希うことはひとつ。
覚えていたい。どれだけ変わり果てようとも。 みんなのことを、覚えていたい。
みんなと共に外へとは、彼は願えない。願わない**]
(192) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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ヒナちゃんが、さっき声をかけてくれたように。 あたしがちゃんと、手伝えるか分からないけれど――。
歌を作ろう。 あたしと合作で、一緒に歌おう?
もしも記憶が消えても、また思い出してもらえるかは分からない。 でも、あたしたちは覚えているよ、って歌おうよ。
あたしが歌うは、好きだって気持ちを――。 ちょっと恥ずかしいけどさ。 きっと、それを伝えることに後悔なんてない。 それを恥ずかしいなんて、思わない。 きっと、ずっと言葉にしたかったのは――この気持ちだから。 それを忘れられるのが、ただ恐くて――。 誰かに笑われるのが、消えゆくのが恐くて――。
ヒナちゃんの気持ちは、好きっていうのとは違うかもしれないけれど。 でも。・・・忘れられるたびに、歌える歌を作ろう。
(193) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 03時頃
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ね。 ・・・お互い、頑張ってみない?
[そう言って、ナナオはヒナちゃんに向けて微笑んだ**。]
(194) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[青年の手にした本の表紙には、題名も作者の名前も書かれてはいない。 本の中身には挿絵もない。 ただ、取り留めなく拙い字で「おはなし」が書いてあるだけ。
むかしむかし。そう始まるけれど、 めでたしめでたし。では終わらない本。
御伽噺の中では悲しいことや辛いことが起きたとき、神様が現れて助けてくれるなんて、そんな都合のいいことが起きたりする。
でも、現実に神様というものがいるのなら、きっと完全無欠に立派で公平な人格者で、強い者にも弱い者にも、お金持ちにも貧乏人にも、病気のある者にもない者にも、死に逝く者にも生きる者にも、ただ平等に見守るだけで決してどちらか一方をえこひいきして手を差し伸べるなんてことはしないのだ。 なんてありがたいんだろう。死んじゃえ。]
(195) 2015/06/06(Sat) 06時半頃
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[ぱたり。ぱた。] [本を開いては閉じて、階段を上がる。 爪をこれ以上傷つけないようにと言われた>>0:189ことなどどこか遠くへ消えてしまった。 指先に巻かれた包帯だけがそれを覚えている。
青年の目に入るのは、波紋のようにキズアトの拡がった壁。 ココへ青年がやって来てからもう十年ほどが過ぎた。 その間に積み上げられたキズアトのひとつひとつ。 "いたい"という感情で閉じた記憶の痕跡。
壁を目の前にすれば、気持ちが僅かに安らぐような気がした。]
(196) 2015/06/06(Sat) 06時半頃
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[それでも、その場所に留まることをせず、更に階段を昇る。 白い扉の無数に並ぶ場所。 もっと上へ続く階段の前には"立ち入り禁止"のプレート。
青年はそちらへは目も呉れず、歩みを進める。 今日訪れたばかりの部屋>>0:188の場所はさすがに覚えていた。
コン…コン。扉を叩いても返事はない。 ドアノブを掴めば、隣の部屋と違わぬ作りの部屋。 鍵はかかっていなかったのか、難なく開いて。
――――果たして、中にセンセーはいなかった。
直ぐに戻ってくるのかもしれないし、 直ぐには戻ってこないのかもしれない。
大人しく待っているには不安が少々大きくて。]
(197) 2015/06/06(Sat) 06時半頃
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[本をその場へ置いていくのも気が引けたため、やって来たのと何ら変わりなく、青年は身を翻す。 昼間のうちならば、そこかしこに人が居るのだから、"私"になってしまっても動ける範囲は限られるだろうからと。
部屋の外へ出て、扉を閉める。 その時、]
[ ぎぃ。 ]
[隣の扉>>0:182が音を立てて、細く細く、開いた。**]
(198) 2015/06/06(Sat) 06時半頃
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━自室→図書室━
[自室に戻りぬいぐるみ猫のミイちゃんにただいまと告げて計算ドリルと筆記用具をランドセルの中へと入れます。
ついでにミイちゃんもランドセルに詰めようとするものの、大きくて入りません。
それならとミイちゃんを脇に抱えて部屋を出れば図書室に向かいお勉強道具を広げます。]
(199) 2015/06/06(Sat) 07時半頃
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[図書室に到着し、中を覗けば誰かいるでしょうか?
看護婦さんはまだ来てないようで、机の上に計算ドリルと筆記用具を広げるとミイちゃんも席に座らせて宿題範囲に間違いがないかを見直します。]
あっ!ここの計算違ってりゅ。
[消しゴムで消し消し、答えを書き直す。]
(200) 2015/06/06(Sat) 08時頃
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[ナナちゃんは隣でわたしが話すのを待ってくれていた。 聞いているよ、って教えるように相槌が聞こえる。 こころがほっと温まるように、嬉しい。
わたしは、あの時会った「私」さんを、 「病気」以外の言葉で表す事ができなかった。
悪魔、というほどには、残酷でないような気がしたし あのひとの別の面、というには、別人に見えたから。]
>>185 ……きっと、辛いよ。 忘れてしまうことも……忘れられてしまうことも。
[だから壁に傷をつくって覚えていようとするのだろう。 「私」さんの方の思いは、 わたしに察する事はできなかったけれど。]
(201) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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何故……わからない。
[あの角が関係しているのだろうかと、思うけれど。 ナナちゃんが立ち上がる、 立ち上がって、胸に右手を当ててわたしに言う。]
ナナちゃんと、一緒?
うん、覚えてるよ。ずっと。今も。 また、伝える…… ――……歌を、合作?
[わたしは、一つぱちりと瞬きをした。 詩や小説をケイトリンさんと読むことはあっても、 書くことは、キルロイさんへのお手紙を除けば ほとんどなかったからだ。]
[ ナナちゃんは続ける。 好きだ、ってうたうんだって。 怖くて口にできなかったそれを。恥じたりはしないって。 それはとても素敵なことに思えた。]
(202) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[ わたしは――。 膝の上に置いた掌で、院内服の裾を握って]
うん、わたしも、……やってみる うまくはないかもしれないけど、 ちゃんと、伝えたいから。
[優しく微笑むナナちゃんに、 わたしはこくり、と頷いた。
ベッドの脇の棚からとりだしたのは、 鉛筆と使う頻度の減ってしまったレター用紙。]
完成したら、二人で歌う? それぞれで、歌をつくってきて。
[それとも、一番、二番、とした方がいいだろうか。 二人で一緒に歌詞を考える? 何か秘密の計画を立てるようにうきうきした様子で わたしはそう言った。]
(203) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[ とはいえ、鉛筆の先はレター用紙の真上を 在所なく彷徨うばかり。]
……すぐには浮かばないよねえ。
[ ころん、と鉛筆を転がして、 ナナちゃんに苦笑してみせた。
レター用紙の上には、ひとこと。 タイトルじみた言葉の欠片。
―― 「 君の瞳に花咲く日 」 **]
(204) 2015/06/06(Sat) 10時頃
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[話しかければ、少女は人なつっこい笑みを浮かべてお姫様だっこをねだってくる>>136。]
初めましてじゃないのか、それは失礼。 タルトって言うんだね。 眠っている間に忘れてしまうんだ、ごめんね。
[ちょっとしゃがんで、視線を合わせて少女の話を聞く。]
(205) 2015/06/06(Sat) 11時頃
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……そうか、タルトは9歳になったんだね。 すぐに追い抜かされてしまいそうだなぁ。
[楽しそうな少女の声に、胸がちくりと痛んだ。
根本的な治療、とおぼしきものが施されたことがないことから、自分たちの病気に治療法などないことは判っている。 おそらく、ここはそういう患者達を押し込めておく施設なのだろうと、ここから出る方法などないだろうことを、オスカーは察している。
──だから、彼女も。
頭の片隅をよぎった考えは表に出すこともない。 無邪気にはやく、と催促するようすにほほえんで、軽い体をひょいと抱き上げた。]
お姫様だっこは……よっと、これでいかがかな、お嬢様?
(206) 2015/06/06(Sat) 11時頃
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[ぱっとほころぶ少女の顔>>146は、記憶の片隅に残ったひ孫のことを少しだけ思い出させる。
──あの子も、今頃これくらいの歳になっただろうか。 ふっとそんなことを考えた。
考えたところで、自分にはそれを確認するすべなどないし、家族ももう死んだものだと思っていることだろう。 その程度には、自分は十分に生きたのだ。]
(207) 2015/06/06(Sat) 11時頃
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[キャッキャと喜ぶタルトとしばらく遊んで、食堂にやってきたケイト>>0:262に挨拶程度のことばは掛けただろうか。
勉強する>>149という彼女を見送ったあと、放りっぱなしになっていた食器を片付けて中庭に出た*]
(208) 2015/06/06(Sat) 11時頃
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安心。
[彼が教えてくれた言葉の意味を繰り返す。 『恐怖』を喪っているせいか、その言葉もよく理解できず。]
やっぱり辞書、持ってくればよかったなぁ……。
[調べる《オマジナイ》の為の道具を置いてきたことを、また“残念に思った”。 彼が抱え直してくれたことを思い出せば>>51、それほど腕に力を込めずとも済んだことを思い出して。 これが『安心』だったかな、などと彼の肩に顔を埋めてみたりしてみた。*]
(209) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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ー図書館ー [ほんの少しだけ“冷たく感じる”図書館>>9。 彼から降ろされ、中に入れば本の“香り”に囲まれて。]
探し物……んー。
[彼の側を少しだけ離れ、辞書らしき物はないかと見渡しながら曖昧に返事をしていると>>53、絵本のある方へ行ったらしい彼>>67に呼ばれた。]
辞書、見つけてくれたの? ありがとう。
[そちらへ小走りに駆けていけば、彼の言った通りに見つかって。 舞う埃は気にせず辞書を手に取れば、嬉しそうに頬を赤くした。]
花、スキ? ……花は“お気に入り”だよ。
[花の事典を戻している彼>>67に、少しの間だけ『スキ』の意味を考えた後、小さく頷いた。 次の瞬間、彼がとても苦しそうにしていることに気付いたが>>99。]
(210) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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……──。
[『心配』を忘れた少女は、ただ無機質な目で見つめるだけ。 震えた声で懇願の色を見せられれば>>116、困惑の色をほんの僅かだけ返し、出て行く背中を見送った>>121。]
(211) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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素敵ねぇ……褒めてやったら喜ぶかもね。 長いといってもあんまり差はないだろ、メルヤ
[連れないなぁ、なんて肩をすくめて見せた。普段とは少し、違った種類のちゃらけた視線。どうしてこうしてこんな仲になったのかは――――まだ、落としてはいない。決して、口に出してはやらないけど
あの紙の束の中にも、心の中にも。“まだ”。]
ナナオには会えたよ、ちゃんと。大丈夫。 …………よかった。なんかあったら俺がナナオに叱られちゃう
[冗談のようにはくセリフの裏で。目……というかどこか声泳ぐのはいつものことだけれど、何故か先程とは違って違和感を覚えた。視線を少し、その瞳からそらせば]
――――ああ。また広がったね。
[目につくのは、彼の右手の甲の光**]
(212) 2015/06/06(Sat) 12時頃
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あっ!ユリお姉しゃん!!
[図書室でユリの姿を見つければとてとて駆け寄って手を引っ張り机に連れて行こうとする。]
問題わかんないのあるのー 教えて?教えて?
[宿題のドリルに書かれた分数の【1-1/2=?】の解き方がわからず教えて貰おうかと**]
(213) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[ケイトリンに触れて、その存在を腕の中に感じて。 軋み強張っているのは緊張の所為だけではなく、 きっと彼女を侵食していく病の為。
零れ落ちる涙の欠片たちはこんなに綺麗なのに。 彼女の自由を奪っていくその煌めきが、悲しい]
――――…ごめん、言い難いこと、言わせちまって。
[唇を離し囁くのは、彼女の病状のこと]
でも、知らなかったら、言えなかったら。 俺は多分、後悔なんてものでは済まなかったから。
[最後にもう一度、優しく彼女を翼で包み込んでから解放する。
お互いに残された時間は、分からないけれど。 せめて彼女の笑顔を、一つでも増やせるように。 表情に出なくても良い、心が笑っていてくれれば]
(214) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[不格好に涙を拭うと、床に散らばる宝石達を拾い上げる。 無機質な白い錠剤と違って、きらきらと輝いていて。 形も色合いも、一つ一つ全て違う。 何か気の利いた入れ物でもあれば良かったのだけど。 此の部屋にあるのは、生憎薬瓶ばかりだったから。
ひとまずそれを透明な瓶へ落し込めば、 寄り集まった宝石たちは照明の光に乱反射して、 淡く繊細に、けれど複雑に煌いた。
最後に彼女が零した大粒の紅玉だけ、 そっと懐へ仕舞い込んで]
動けそうか? ………きし麺、まだやってると良いんだが。
[努めていつもの調子で、真面目な顔で、問いかける**]
(215) 2015/06/06(Sat) 13時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 13時頃
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…せっかく君が受け取ったあだ名だし、遠慮するよ。 ついでに僕が、包帯ミイラ男とか改良して渡してあげるよ?
[>>212包帯を巻いてる同士では、不毛な会話だ。 いつも通りの、軽薄な視線が少し色が違うのは、彼の錯覚か。]
そう。じゃあ、ナナオも大丈夫なんだね 良かったよ。 [視線が僅かに反れる。 彼の右手に注がれ、隠そうともしなかった。わざとらしく溜め息を零す。]
それ、聞くんだね。 見ての通り、手首まで。 ――あとは多分背中にもかな。
[尋ねられるのは、トレイルが”落として”いない証でもあると彼は思う。かすかな遠慮の無さは、彼とは似て、彼とは非なるもの。]
トレイルの方は? [一言、半歩にも満たないほど踏み入る。]
(216) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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……。
[彼ははっきり言えば神妙に表情筋を保つのにも、必死だった。 鱗が発症直前と直後の幻覚症状は、特に強い。
彼の視界では幼い時分に懐いていた、24時間で記憶を喪う頓狂な男。 ピエロのような衣装を好んで、道化のように振る舞う、男が”見えていた”
トレイルの背後で花や鳩が空を舞う。 『マジック、マジック♪ 種も仕掛けもありません♪』
という声が耳に通り、どこから取り寄せたのかライオンに頭から噛み付かれている光景が目に見える。男が頭から血を流してても、メイクだけでなく笑顔。
『種も仕掛けも あ り ま せ〜ん♪』
むしろそこは種とか仕掛けが合るべきだろうと彼は頭の中で突っ込んだ。彼は幻覚の相手はしないが――。 しかし、幻に見る、ピエロのような格好をした頓狂な男はこういう人物だった。紛れもなく。**]
(217) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 13時半頃
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[身体が動かなくても関係ないと>>180告げる彼の顔は真剣で どんなものより温かいと告げる言葉に混じる嘘はないと その声音と、かんばせから感じて
そうね、と私も小さく呟く 私も生きていてよかったと
段々動かなくなるこの躯 生きながら死んでゆく。旭を迎えるのが怖い それでも貴方に出会えたそれだけできっととても幸せな事
此処に来た事にも、私の人生にも 意味があるのだろうとも]
(218) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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……キルロイ。
[私は呼ぶ、貴方の名前 頬を撫でる黒羽、くすぐったくて胸が跳ねる むず痒いような、照れるようなこんな感情 表出する事が出来ればよいのだけれど
眦を朱に染めること、だけで 貴方のブラック・オパールの様に輝く瞳を覗き込めば 考えてること思っている事全て通じれば良いのに
腕に籠った力に全て軀預けてしまえれば そんなことを考えたけれど、 彼の腕は痛みを覚えるだろうから
そのかわりに這わす指先、腕に触れつつ撫でる事だろう 羽の奥に鎮座するであろう彼の腕 その腕にも、触れられたならと少しだけ、思った]
(219) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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[近づく唇に此方も瞳閉じて 互いの鼓動も、温度も感じる一瞬だけの永遠
引き寄せたのは情熱か、想いか 離れる瞬間が惜しいと、思ってしまう
囁かれる言葉>>214に首を振り 黙って居てごめんね、と此方も小さく言葉を紡いだ]
ほんとはね。黙っていようって思ってたの 心配かけたく、なくて
[痛みに喘ぐ貴方達よりもずっと、進行は緩やかだし 今日明日、急に容態が変わるわけでもない だから大丈夫と自分に言い聞かせてきた。それでも
今日歩けた距離が明日歩けなくなるのも 貴方に触れられなくなることは、こわいの]
(220) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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[だから、お礼を言うのは私の方で ――こんなに綺麗な、 美しい思いを重ね合わせる事ができたのに それなのにどうしてこんなに哀しいのだろう
それはいつか引き離されてしまう時が来ると 知っているからかもしれない]
貴方には、後悔はしてほしくない、わ だって、私は
[貴方に笑っていてほしいの その太陽みたいな笑顔がすきなの
包み込む温もりが離れ、交わった吐息も離れてゆく その事が少しだけ、寂しくて 其れでも私の表情は想いを紡がない
そのかわりに瞳に思いを乗せて、 精一杯の笑みを形作ろうかと]
(221) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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[薬瓶に詰められていく私の心は、光を乱反射して貴方の部屋に収まる 涙をぬぐおうときしりと軋ませた...の手が届く前に 貴方の指が雫を拭う。それがちょっとだけ惜しいと思ったから 伸ばしたままの手で頬をゆるりと撫でようか
動けそうかと尋ねられればこくりと首を縦に動かして]
ええ。大丈夫 ……やってなかったら食堂のおじさんにお願いしちゃいましょ。 ねぇ、キルロイ。
[またあーん、する?なんて問いかけた後、 緩慢な動作で食堂へと歩きだそうかと
問いかけた際耳が赤く染まっていたから あの時みたいに純粋なきもちではなく、 其処に恋情と照れが混じっていたのには さて、気付かれたか、どうか*]
(222) 2015/06/06(Sat) 13時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 13時半頃
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[涙を拭った後、緩慢に伸びてくる彼女の繊細な指先。 頬に触れる感覚が心地よくて、けれど少し気恥ずかしくて、 困ったように僅か伏せて視線を逸らす]
そうだな、俺ならともかく。 ケイトリンのお願いなら、おっちゃんも聞いてくれるだろ。
[あの人女の子に弱いからなぁ、なんて、小さく笑って。 続く問いかけがあまりに不意打ちだったから、 思わず顔を上げて真っ直ぐに彼女を見つめた]
……馬鹿。 きし麺でそんなことしたら、大参事になるぞ。
[言葉は取り繕っているものの、 男の顔はあの時とは比較にならない程に真っ赤に染まり。 すぐに顔を逸らしてしまったから、 彼女の想いに気付き損ねたのは、幸か不幸か]
(223) 2015/06/06(Sat) 15時頃
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―食堂―
[ケイトリンの身体に負担にならぬよう、 彼女の傍らをゆっくりとした足取りで食堂へ向かう]
おっちゃーん。焼きそばパン頂戴。
[駄目元で頼んでみたら、此処は売店じゃないと突っぱねられた。 普通におにぎりの乗った皿をトレイに乗せられる。 残念、と零しながら彼女に笑いかけ、席の方へ。 きし麺の方は、きっと用意して貰えたことだろう]
いただきます。
[男の食事風景は、大変に不格好である。 何とか動く両手の二本の指で、 支えるようにおにぎりを持って齧りつく。 指に力を入れる度、痛みが走ることには慣れたけれど、 痛みの苦痛に慣れることは無い]
(224) 2015/06/06(Sat) 15時頃
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[そんな彼は今、真剣に考えていた。 ふと思いついたことを実行に移すか否か、 酷く真面目に悩んでいた]
………、ケイトリン。
[じっと一度、傍らにいる彼女を見つめて。 新しいおにぎりを両手で支えると、 そっと差し出してみる]
あーん。
[やってみて思った。何かコレ、考えていたのと違う。 まあ、自分の奇行で彼女が笑ってくれるなら、 それはそれで構わないのだが。
――反応は、あっただろうか。
やがて居た堪れなくなって、目を逸らした。 恥ずかしさで今ばかりは、痛みも少しマシなようだ**]
(225) 2015/06/06(Sat) 15時頃
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うーん。 まずは、伝えたいことや歌にすることを――。
[ヒナちゃんと一緒に、どんな歌をどう作ろうかと話し合う。]
二人で一緒に歌う所と、それぞれで歌う所と分けて交互にするのも手かな。
[なんて、色々な案が泡のように出ては消えていく。 ああでもない、こうでもないと話し合うのはとても素敵で楽しい時間だったけれど――。]
そうだね。 そんなにすぐには、作れない…でも。
[ヒナちゃんに苦笑を返してから。 ころんと転がる鉛筆を、ぴんと指で弾いてくるくると。]
二人の意見が合致した、これだけでも大きな一歩だよ。
[と、紙に残った言葉の欠片に満足げに微笑んだ。]
(226) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
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ね。 ちょっと、休憩しよっか。
[と、ナナオは外を見て提案した。 気がつけば、結構時間が過ぎていた。 煮詰まり気味なことと、ヒナちゃんの負担になっていないかと少し心配になって。]
あたしはタルトちゃんの様子を見に行くけど、ヒナちゃんはどうする?
(227) 2015/06/06(Sat) 16時半頃
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[隙間の空いた扉のドアノブは歪んでいて。 捻りすぎて>>0:187壊してしまったのかと青年の背を冷たいものが滑り落ちた。 センセーにバレれば叱られるのは間違いない。
…その時は、最初から壊れていたことにして誤魔化そう。 そんなことを考えながら、一歩、二歩と近付いて、ドアノブに触れれば力を込めずとも、ぎぃ。と歪な音を立てて扉が――開く。]
(228) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[青年はその部屋には入ったことがない。 センセーの部屋ではなくて、具合の悪化したヒトを閉じ込めるための部屋。――保護室とは名ばかりの。
シーシャや、他の誰かの私室とは違う。 窓もない。内側からは出ることを選べない。 簡素な白いベッドと床と壁とで構成された部屋。
白い。何もない部屋は青年の記憶の端にチラつく白い影と似て。
( な に も な い )
胸の奥でナニカがぞわぞわと泡立つようで、開けたばかりの白い場所に扉で蓋をしようとした
……その、目の端に。]
(229) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[ 誰かの忘れ物か、落し物か。引っかかるのは鈍色の鍵。 ]
(230) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[鍵には何処かに繋がれる紐も使う場所を示す文字も何もない。 ただ鈍色が薄暗い部屋の中で一瞬、ぎらりと瞬いただけ。 …それを。青年の目はどうしたことか拾ってしまった。]
落し物 なら …センセーに渡さないと。
[そう口にした言葉の白々しいこと。 口を開くよりも先に、青年の長い指が鍵を掬い上げていた。
…ある種の確信めいた推測。 ココへ連れてこられるような"誰か"の落としものなら、あのセンセーが見"落とす"ハズがないという。推測。
根拠なんて無い。 もしかしたら、本当に誰かの忘れ物かもしれなくて。 センセーのものなら失くして困っているかもしれなくて。 最後はセンセーに返すのが一番いいコトなのだろうと。 青年は、思いながらも拾い上げた鍵を服の中へ滑り込ませる。]
(231) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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( だって、センセーは今はいないんだから。 )
[言い訳めいた呟きは自分だけに課したもの。 …本も渡せなかった。だから、仕方ない。シカタナイ。
気持ちに蓋をする。 それと同じくして、壊れた扉を元通りに閉める。
嗚呼、鍵の件はセンセーに気付かれなければいい。 この部屋に入ったことも。…扉を壊したことも。
廊下に出れば、…やっぱりセンセーの姿はなくて。 よかった、なんて。思ったのは、直ぐに忘れたフリをした。]
(232) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[それから。 階段を降りれば――今日は本当に幾度見たことやら――キズついた壁が青年の目に入った。]
……っ…あァ、もう。
[壁の代わりにがりがりと。 髪を掻き混ぜれば、青年は嘆息した。 壁につけたキズは治らない。でも、人の体は違う。 望むと望まずに関わらず、傷付けば治ろうとする。
痕が残るほどに深いキズでも何時かは癒えてしまう。 それが堪らなく厭だ。嫌だ。…イヤだ。
忘れたくない。自分が自分であること。 "私"ではなくシーシャであるということ。 シーシャは"私"ではないということを。]
(233) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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――…つかれた。
[直後、青年は目を遣った床を睨むようにして、声を落とした。 今日は、普段のシーシャの基準では多過ぎるほどに動いて その上、センセーを二度も訪ねるなんてコトまでした。
嘘を吐かれるなんて日に一度で十分。 …二度目は徒労に終わったばかり。
センセーに本を渡すことも叶わなかったから、シーシャは、どうしようと歩きながらに思案する。 図書室へ行って元の通りに戻してもよいが、あまり中身を見られたいものでもない。 ユリがまだ居るのなら>>211顔を合わせるのも気まずいと。
結局、足を向けるのは自室の方角。 辿り着けば取りあえずは本の置き場所を考えるつもり。**]
(234) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[すぐには作れない。わたしはナナちゃんの言葉に、 それもそうだよねと苦笑した。 ――いつ、このびょういんでの生活が終わりになるか わからないから、ちょっと焦っている、なんて
(そんな不安は見て見ぬふりをしているんだ、 今も昔も。 だって、考えてしまえば気がくるいそうだから)
ナナちゃんの指が鉛筆を弾いてくるくるとまわす。]
「二人の意見が合致した、これだけでも大きな一歩だよ。」
――うんっ。
[紙に綴ったひとつの言葉。合致した二人の考え。 素敵だなあ、と呟いた。]
(235) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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…………ああ、もうこんな時間なんだね。
[ベッドに座っていたから、負担というよりは むしろ足は少し楽になっている。 うんうん考え込みすぎてちょっと疲れたくらい。
タルトちゃんの様子を見に行く、と言われれば とん、とベッドから降りて]
わたしは――、 うん、ナースさんにちょっと頼みごとしてくるね。
[杖が欲しい、って言うんだ、って 素直にいってもよかったけど 心配させるのもどうかと思ったからぼやかした**]
(236) 2015/06/06(Sat) 17時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 20時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 20時半頃
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―→食堂―
[ゆっくり歩いてくれているのが、分かる>>224 其れが嬉しくて心の明かりがほんのり灯る 唇だけでありがとう、と紡いだら食堂に到着し
きしめんを自分は受け取ったが、 どうやら彼の焼きそばパンはなかったようで]
残念だったね。 後で売店でも覗いてみる?
[なんて微笑む彼に尋ねながら席へ移動し、 彼と一緒に食事をとろうかと
頂きますと自分も手を合わせつるりと一口啜る麺 美味しい、と呟くも無表情 満面の笑みを浮かべられたら、良いのに]
(237) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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[彼がおにぎりを齧りつく姿を、麺を食みつつ眺めて 痛みが時折走るのか、何か真剣そうな表情で悩んでいるのを見れば心配になる どうしたの、と問いかける様に彼を見つめていれば
差し出されたのはおにぎり。あたらしいもので 思わず目をぱちりとして彼に視線を合わせる
その姿が何か微笑ましくて でもそれと同時に頬に集まる熱
視線が逸らされたのを見て、あっと小さな声をあげて おずおずと彼のおにぎりに唇寄せて ひとくち、ぱくりと]
ん、美味しい
[小さく囁くように告げたら、 きしめん…は流石に取り皿がないから無理そうだけれど 付け合わせのこれならばと...も小皿の卵焼き1切れお箸で摘まみ]
(238) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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キルロイ。
[呼びかけ彼の口元、お箸を差し出した 小首を傾げながら、精一杯口角をあげて微笑みを作り さて、彼の反応はどうだったかしら]
(239) 2015/06/06(Sat) 21時頃
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いや、売店は良いさ。おにぎりも好きだし。 きし麺はまだあって良かったな。
[麺を啜り、美味しいと呟くケイト>>237へ目を細める。 眼前の彼女は無表情であっても、 その微笑む姿はいつだって脳裏の奥に]
(240) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[やがて思いついた、ほんの悪戯めいたこと。 おにぎりを差し出してみれば、頬を朱に染めつつも、 ケイトリン>>238は唖然としているように見えて。 …何だか申し訳なくなってくる]
………あ。
[手を引込めるタイミングを計りかねていると、 ぱくりと、小さく齧られたおにぎり。 狼狽しつつ安心するという、器用な芸当を見せつつ]
よ、よかった。
[美味しいという言葉と彼女の優しさに感謝しながら、 視線を戻して、照れたように小さく苦笑する]
(241) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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[(自業自得だが)何かひどく体力を消耗した気がする。 気を落ち着かせながら残りのおにぎりを齧っていると、 自分の名を呼ぶケイトの声>>239。 目の前に差し出される、一切れの卵焼き]
……………。
[今日は気を落ち着かせるのは諦めた方が良いかもしれない。 精一杯無表情を貫こうとするも、赤くなり恥ずかしいのを誤魔化そうとしているだけだと、相手にはすぐに分かってしまうだろう。 やがて意を決したように大きな口を開け、 卵焼きを、ぱくりと]
――――美味い。
[そっぽを向きながら、ぶつぶつと呟く]
ありがと。
[実際、卵焼きは美味しかった]
(242) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 22時半頃
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そっか。 また、あとでね。
[頼みごと、ってなんだろう――とは聞かなかった。 ヒナちゃんに手を振って、お部屋の前で一時の別れ。
せんせーやナースへの頼みごとは、病気に関わることや何か欲しいものがある時か――。
ナナオは、少し浮かれていた。 杖を頼もうとしていたことにも、気がつかなかった。 大好きな友達と、自分の一番好きなことの話をしたなら。 それは、とても幸せなことで――。 時間なんて忘れるくらい。 いまここが、どんな所か忘れるくらい――。]
(243) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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/* あい、ゆりちゃん了解。ランダムしようか。
2dナナオ、ケイト 3dメルヤ、トレイル 4dヒナコ 5dシーシャ、オスカー 左の人が1番、右が2番で振ります。 出た目の人を次の日に繰り下げで。
2d→2 3d→2
(*6) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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/* 落ち順改訂版 2dナナオ、ゆり 3dメルヤ、ケイト 4dヒナコ、トレイル 5dシーシャ、オスカー
(*7) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[目を細める彼に見つめられればことんと鳴る心臓の音>>240 貴方の前で笑いたいのに、笑みが浮かべられないのが悲しい それでも、隣にいられる其れだけで私は今、幸福をかみしめる
おにぎりを食めば戻った視線 それに瞳合わせて私は頬を薄紅に染める 苦笑する姿も可愛いなんて言ったら、怒られてしまうかしら
色々変わる表情は、まるで万華鏡の様>>242 卵焼きを頬張る姿に...は2つ結んだ髪を肩に垂らして微笑ましく見つめる 無表情を貫こうとしても、滲む表情の何と愛おしいことか
あと何日、あと何時間、あと何分、後何秒 私は彼の姿を目に焼き付けていられるだろう]
(244) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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……美味しい?よかった。
[ぶつぶつと呟くその姿に笑みが零れる ほんの僅かなそれでも、貴方の心に遺せたら
私も忘れたくない 貴方の表情も、言葉も、仕草も 声を何時までも覚えていたい――例え身体が蝋の様に動かなくなっても
きしめんを嚥下し、最後に残った卵焼きをかみしめればごちそうさまでした、と手を合わせ 椅子から立ち上がろうとして――きし、と音をたて膝が軋みをあげる
聞こえなければよいと、思わず見つめるロングスカートの中隠された膝 彼が聞こえていない事を祈りながら、椅子の淵に手を置いて、 ゆっくり、ゆっくり立ち上がろう]
(245) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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嗚呼、美味しかったわ。 キルロイはこれからどうする?
[首を傾げ問いかけるが、果たして彼はこれからどうするのだろう]
(246) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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― タルトちゃんの部屋 ― [ノックをしてみるも、返事はなくて。]
んー。いないか。
[タルトちゃんの部屋を見つつ、少し考えてみる。 みいちゃんらしきぬいぐるみの姿、なし。 ランドセルなし。つまり――。]
たぶん、お勉強の時間かな?
[もし元気がないようなら、お部屋にいるであろうと訪ねてみたけれど。 大丈夫そうかな、と思いつつ足は図書室へと向いた。 単純にタルトちゃんに会いたくなったのだ。]
〜♪
[ナナオはちょっとだけ、機嫌が良かった。 ここでは色々と、不安になったりすることもあるけれど――。 楽しいことだって、あるのだ。それは友達と一緒に話すことだったり。タルトちゃんと遊ぶことだったりする。]
(247) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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― 図書室へ向かう途中 ― [ふと、ヒナちゃんとの会話で少し出た話を思い出した。 ――何の為に、その病気があるんだろう? なんて。考えても仕方がないことだけれど。 例えば風邪に理由なんて、きっとない。体調を崩しただけ。 理由のある病気なんて方が、珍しいくらいかもしれない。
でも。あたしやヒナちゃんは、本当に病気なのだろうか――。 と密かに疑問に思ったことがある。 他の人だって、何かに変化をしたり、若返ったり――。 実は人間から別の生物に進化をする過程で、不安定なだけだったりするんじゃないか――なんて。 なんて、迷惑な話だ。そんな進化はいらなかった。
普通に居られれば――でも。 ――かちゃり、と図書室への扉を開ける。
普通に過ごしていたら、出会えなかった人もいる。 ヒナちゃんは大切な親友だ。 タルトちゃんも本当に可愛い。 そして、・・・。]
(248) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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タルトちゃん、いるかな?
[図書室へ着けば、辺りを探してみて。 誰かいただろうか。]
(249) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[食事を終えたのは、殆どケイト>>245と同時だった。 手を合わすことは出来ないけれど、 ごちそうさま、と同じく呟いて]
………………。
[あまり人の多くない時間帯の食堂。 ざわめきも少ない中、 きしりと、その音は確かに耳に届いたけれど]
ああ、流石おっちゃんだな。 何だかんだで、おにぎりも美味かったし。
[聞こえなかった振りをして、笑う。 立ち上がる姿をじっと見守ってから、自分も席を立つ。 こんなときにさっと手を貸すことのできない自分を、 少だけし悲しく思いながら]
(250) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[これからどうするか、という問いかけ>>246に、 彼女と同じように首を傾けて。 暫しの思案の後、些か真面目な表情を作った]
ケイトリン、俺な……。
[言いかけた言葉は、しかし最後までは続かず]
いや、あの、…何でもない。
[歯切れの悪い調子で、けれど表情に陰は無く。 大したことじゃない、また、今度言うから、と]
俺は薬飲みに、部屋に戻るかな。 ケイトリンは何処か行く予定あるのか?
[行きたい場所があれば送って行くと、暗に。 その手を引くことすらできない自分だけれど、 彼女が心配だという想いと、 少しでも傍に居たいという想いのままに]
(251) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[分数の解き方をゆりお姉しゃんに教えてもらおうと手を引っ張っているとナナお姉しゃんの声が聞こえて振り返る。]
ナナお姉しゃんだあ☆
[嬉しそうにナナお姉しゃんの方へと向かうタルトちゃん。ゆりお姉ちゃんも好きだけど、ナナお姉ちゃんはもっと好き。] 今ね!今ね!わかんない問題あるのー。
分数よくわかんないー ナナおねえしゃんも教えて教えて?
二人に教えて貰えればいいのだけれど、ゆりお姉しゃんはどうするのだろう。]
(252) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[庭の片隅に、虫を見つけたんだ。 俺はそんなことを言って、看護師の首を傾げさせた。]
―7年前―
[ここに来て一年と数か月。もといた患者の名前はそらで名前と顔が一致して、新しく来た子の案内なんかを進んでやるようになった、そんなころ。
ひどく――――気に食わないのが、ひとり。]
(…………なんだよ)
[ひどく、懐かない。医者や看護師に見せる顔をこちらに見せないのに、だのにあの男には素直に笑うその顔が、気に食わなかった。
見た目は置いておいて、ほとんど少年とは言えないような年だったことを思えばかなり大人げなかったかもしれない。]
[嗚呼、わかってる。そんなことじゃないね。
(253) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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俺は――――……あの“ピエロ”が嫌いだったんだ。]
(254) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[記憶を“落として”どうしてそんな顔をしていられるのか。どうしてそんな風にふざけてられるのか。気が違ってるとまで思っていた。……そう思うことで、自分の苦しみを正当化しようと、していたのか。それとも、何か彼にされたのか。
それは――――もう“落として”しまったから、分からない。
手紙をあされば出てくるだろうか。あの頃はもう、外に届けてと託した紙たちが灰になっることを、知ってしまった後だったから。まだ、きっとあの部屋に。]
[でも、今となってはそんなこと、どうでもいいんだ。]
[あいつが、隔離病棟へ行ったと。知って、口角をあげた、その日のことだった。]
(255) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[蹲っている、お目当ての包帯を見つけた時。俺は確かに笑ってたんだ。その時までは。
困ったこいぬに手を差し伸べる、やさしいおとな。浮かべたそのひとは、誰かに似ていて。あれ、誰だろう。唇を強く噛むのとほぼ同時――――浮かんだそいつと、少年の声が、重なって、しまったんだ。]
(――――……嗚呼。ごめんね、俺だよ)
[思わず浮かんだ、謝罪の言葉は飲みこんだ。嗚呼、嗚呼。こんな時に気づくなんて、あまりにも遅すぎて。泣きじゃくる彼と共に、一緒に泣いてしまいたいぐらいだけど、そんなことできずに。
ただただ、口を閉じて。彼を撫でることしか、できなかった。]
[それからも。俺がすることは今と変わらなかった。でも……あいつに、似たかな。時折思い出せるのは、おどけた後ろ姿だけだけれど。]
(256) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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[――――けれども。]
[少年が、涙ながらに話した言葉は。その言葉の、感情は。俺(忘れる側)には、どうしても、分からなかったんだ。今でも。
やっぱり、嫌いだ。それを投げつけるのは、ピエロの、背中。
皆の記憶から失われるより。ずっと。自分のモノを喪うことの方が、よっぽど――――*]
(257) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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やっほータルトちゃん。 お。今回はちゃんとななお姉しゃん、って言ってくれたね。
[思わず笑みが浮かんでしまう。 それはまるで、猫好きが猫を見たような反応のような。 元気そうな姿を見て安心したのもあるけれど。
しかし猫アレルギーで触れないかのごとく、ナナオはタルトちゃんに手で触れようとはしない。ナナオが手を気にしなければ、もっとベタベタになっていたかもしれない。 嬉しそうなタルトちゃんに、こちらも嬉しくなってしまう。]
んー?あ、分数か。 タルトちゃん、憶えが早いなー。良い子だ。 ゆりおねーさんは忙しいのかも?どれどれ。
[と問題文を見てみる。成る程、と頷いた。]
これは粘土を使った方が分かりやすそうだね。
[そう言って、ナナオはタルトちゃんのランドセルを見て。 粘土、ある?とタルトちゃんに聴いてみた。]
(258) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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聞くよ、当然。
[誰かさんと違って、踏み込むのに、躊躇などなかった。人との関わりに壁をつくれば――つらいのは、俺自身。ただまぁここまでくると無意識だったけれど。
溜息には、苦笑いを浮かべてやる。返された問いに、ぱちりと瞳を瞬かせて。]
“どっち”の話かな?
[浮かべるのは微笑み。彼が、自分の背後に何を見ているかは……流石に、分からなかった。]
(259) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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おじさんの作る食事は本当に、美味しいから。 窓の外から見る中庭の綺麗な景色も、此処の食事も。 皆1つ1つが、宝物。
[私が席を立ってから、貴方は席を立つ>>251 見守ってくれるのに気付いて。其れが嬉しいと思う
何処に行くのか、これから何をするのか 尋ねた時に言い淀んだ言葉に首を傾げるが 其処に悲壮感がなかったこと、 それにまた今度言うという言葉を聞けば追及はせず]
(260) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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……そう? いつか、きかせてね。
私、は……確かシーシャに借りていた本があったから。 私の部屋に取りに行ってから、其れを返しに行こうかしら。 キルロイのお部屋は、シーシャのお部屋と遠かったかな。
[予定を聞かれて、自室に置いておいた本を思い出す 薬を飲むなら早い方が良いだろうか それでももし、一緒に途中まででも行けたら、なんて
――残りわずかかもしれないけれど 少しでも貴方と一緒にいたいなんて そんな我儘、知られたら恥ずかしいわ
貴方の手が私を掴めないなら、ゆっくりだけれど貴方の手を私が掴んで そうすればきっと、あったかいと
...は彼の羽に覆われた手にそっと自分の手を、重ねた]
(261) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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粘土??? あるよお! [ランドセルの中から紙粘土のパックを取り出して はい とナナお姉しゃんに見せる。
普通の粘土もランドセルにあるもののあえてそれを取り出したのだ。]
これでいいー?
[意地悪な笑顔でななお姉しゃんの顔を見上げる]
(262) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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うん。
[わたしはひらりと手を振る。 去っていくナナちゃんの姿を見送る。>>243 何故、と聞かれないなら、それは幸いだった。
歩きだす。 自室に向かうシーシャさん>>234の姿を見れば、 笑って手を振るくらいはしただろう。
アスター。紫苑。視界の隅に揺らぐ壁の漣。 ナナちゃんの明るい髪。 忘れない。
意味をなさない言葉を、 ぽろぽろと頭にうかべては、 わたしはナースさんのいる場所へと向かう。]
(263) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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うんうん。オッケイ、紙粘土でも大丈夫だよ。
[そう言って、ナナオは紙粘土をいくつかに切り分けた。 タルトちゃんの意地悪な笑顔には気づきつつ。可愛いなぁとニコリとする。 分かりやすくなるよう、まず紙粘土の形を「1」に見えるようにする。]
えっとね。まず、「1」はこれ、「一個」のことなんだ。
[そう言って、ナナオは大きな紙の上に「1」の紙粘土を置いた。 そして下に、これ1個分の粘土は 1 と書いた。]
そしてね。1/2と書かれていたら、これは「一個のはんぶん」でね。 この1/2の2って数字は、「1個をふたつにしてください。」って意味なんだ。 だから1/4と書かれていたなら「1個をよっつにしてください。」って意味で、こうなる。
[そして、隣に"一個"を半分のサイズにして置く。1/2と下に書いておく。 さらに隣に、1個を四つにしたものを置いて。1/4と下に書いておいた。 問題に1/4が関係がなくても、どうして1/2では半分にするのかを説明する為に1/4も書いたらしい。]
(264) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[一気に喋ってしまったけれど、ナナオは分からないなら分からないで良いと思っていた。 分からなければ、分からない所を何度でも、ゆっくりと教える。 丁寧に、視覚的に分かるように教えるのがナナオの教え方だった。]
(265) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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「歩き辛いので杖が欲しいんです」
[そういうと、彼女は少し考えて 身長に合った杖をすぐに渡す事はできないからと とりあえず、まにあわせのT字杖をくれた。
ありがとうございますと告げるわたしの顔は、 ナースさんと相対するときの表情は、 ひどく、無表情だったに違いない。
かつ、 かつ 、 かつん。
歩いていく。 歩いていく。 足は痛いけれど、杖があれば多少はマシだ。
ふわりとカーテンが揺れる。 空が白い生地の向こうに透ける。 くるくる、頬を撫でる風を一つ吸い込んで、 わたしは、中庭の方へと歩いていく。]
(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[当然。その言葉に、彼は溜め息を心の中でひとつ。 彼の不干渉は諦念と――警戒されない故に。 勘付いていることを悟られては逆に隠し通そうとする人もいるからだ。
やや人を喰ったようにトレイルは、口元を緩ませているようだった。
恐怖など、何も感じないとでも言うかのような、風情で。
挑発されれば遠慮することはないだろうと、彼は結論付けた。]
(267) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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”――…淡紫の花はまだ咲いてる?”
(268) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[誰より気さくなようで、誰より踏み込ませないのはトレイルのような気がしていた。 踏み込んで来ても、踏み込ませない。錯覚が彼にはある。
外面もなく訊ねるのは、そのせいだろう。]
みんなが零して、落としてしまったものを ちゃんと、覚えていたいんだ。
みんなが、本当はどんな風だったか。変わってしまわないことを願っても、変わったみんなも受け入れながら。
現実は非情で、時間は無情で。
変化は刻一刻と現れていたけど。
虚像なんていらない。 本当のみんなを、覚えて留めておきたいんだ。)
(269) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[閉鎖された施設での闘病生活の中、それでも沢山の宝物を見つける彼女のことが素敵だと思う。そんな姿>>260に、自分も沢山の元気を貰ったのだ]
うん、また言う。約束。
[言い淀んた言葉、追究されないこと>>261にほっとしつつ。 敢えて"約束"と口にしたのは、 まだ一緒にいられる未来が続くことを信じたいから]
シー兄ちゃんに、本…? 兄ちゃん、本なんて読むんだ…。知らなかった。
[続く彼女の言葉には、感心するような声を零した。 彼は図書室でも居眠りしている姿しか、見た記憶がない]
ああ、部屋はちょっと遠いかな。 でも院内だし、大した距離じゃない。
[何でもないように、平気だと笑って見せて。 勿論、拒まれない限りは目的地まで御供する心算。 そのまま、歩みを進めかけて]
(270) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[百戦錬磨。人の扱いに関しては彼の方が上だろう。 こんな風に抉るようなやり方は、不干渉を信条とする彼らしくはない。
トレイルは見せない。平気な振りをして零して落としたものを、見せないせいだ。
彼は鱗の増加に伴い、幻覚の症状が現れていた。 視界が傾ぐ。トレイルと彼の真ん中の隣で――ハリセンを叩く音がする。
『ハイ♪ ハイ♪ ハイ♪ バナナだよ〜♪ バナナだよ〜♪ ちびっこだいすき♪ちなみに300円以下ならおやつじゃないよ♪』
バナナのたたき売りをしているピエロの格好をした男がいる。 たたき売りというか、押し付けていたのだが。
彼が普段あまり笑わないのは、主に幻覚のピエロのせいではないだろうか。 円ってどこの通貨だとか、メルヤは突っ込まない。]
(271) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[ケイトリンの手が、自分の手に重ねられる]
…………。
[動く二本の指に、微かに力を込めた。 少しだけでも、その手を握り返すような、態で]
それじゃ、行こうか。
[温もりに、表情が自然と綻ぶ。 彼女と二人、ゆっくりゆっくりと歩き出す]
(272) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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― 自室:窓辺に佇んで ―
[自室へ戻る道すがら、青年が誰かとすれ違うことがあったとしても>>263仏頂面で手を上げるくらいに止めただろう。
自室の扉を開けば階段の近くのキズついた壁とそっくりな光景。 床から壁まで隙間なくびっしりと付いたキズアト。
唯一違うのは、廊下を這うキズとは比べられないほどに青年の自室の傷跡は深いコト。 椅子で、机で、可能ならば何を使ってでも付けた傷。
…自分が傷つかなければ躊躇うこともない。 幾らだってキズをつけることが出来たのだから。
だから、青年の私室に置かれているのはベッドだけ。 ベッドと、動かないように固定された机がひとつ。 机の上には書きかけの絵本。それと、日記。 続きを綴るためのペンは、ない。
あとは何冊か本が床の上に転がる殺風景な部屋。 その中から誰かに貸した>>261こともあったっけ。]
(273) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[退屈凌ぎになるのもソラで中身を言えるようになるまで。 話を覚えてしまえば、本の末路は枕代わりか椅子代わり。
さすがに青年が自分でも文を書くともなれば、本で壁や床に"記録"するわけにもいかなかった。 散らばる本は絵本が大半。 少年の頃にここへ持ってきたものや、気紛れに青年が書いたものも混ざっていたかもしれない。 "私"が捨ててしまっていなければ。もしかしたら――。
…感傷に浸りかけた青年は、意図的に感慨に耽ることをやめる。 思い出語りはすべきことを終えてからでもいい。
――…手にした本に鍵を掛けて。誰にも渡らないように。]
(274) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[床に固く固定された机には引き出しがふたつ。
片方は鍵のかからないもの。 片方は鍵のかかるもの。
鍵のかかる引き出しには小さな鍵が刺さったまま。 開けるたび軋んだ音を立てるそこには何も入ってはいない。
開いても、閉まっても中身が空っぽなら変わらないのだから。 そう思っていたから。 今まで木の匂いだけを閉まっていた場所。
その中に手にした本をそっと入れて、鍵を回す。]
[ がちゃん。 ]
[微かな金属音が聞こえれば、何度か引き出しの動かないことを確認して、青年は漸く安堵の息を吐いた。
小さな鍵と鈍色の鍵。 青年の服の中に隠れているのはふたつの秘密。*]
(275) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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んーっと…んーっと… 一個から小さくなった2個を引くから小さくなった1!!! 正解は小さく1!! よんぶんの……1は更に小さくした1???
(276) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[小さくなった粘土を見ながら半分になった1を小さな1と理解して答え欄に1を半分だけ書いた。]
(277) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
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あはは。違うよ。 あたしの教え方が悪かったね。
問題文は、1 - 1/2= だから。 一個から、半分のこれを引いたら残るのは?
[そう言って、ナナオは問題文を粘土に置き換えた。 「一個の粘土から、半分の粘土を引いたら?」と書いて。]
"半分の粘土"を現しているのが、1/2なの。 1 - 1/2 = ? だから、答えはどうなるかな?
[隣に座って、タルトちゃんの悩む様子を見て。 ナナオはうっかり、撫でたくなって差し出しかけた手をひっこめる。 可愛いな。もし。・・・もし、自分に子供が出来たらこんな風に教えたりするのかな、なんて。思うと、少しだけ切ないけれど。]
(278) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[約束が、流れる砂時計を少しでも押しとどめてくれればよいのに まだいたいの、もっといたいの あなたと、いたいの]
…読んでる、というより散らばってる感じかしら。
[本を枕に寝る様な人だしと、シーシャ像を告げよう>>270 その認識はきっと彼も、同じ
1つだけ、1冊だけ。私が記憶を仕舞いこむのと同じ様に ″シーシャ″の一部(絵本)を貸してと言ったのだ
あっさりと渡したのは、″シーシャ″に似て″シーシャ″でない誰かだったが>>273 其れでも私は追及はしなかった 多分″コレ″を持っていたのはキルロイの″シー兄″ちゃんの方の″シーシャ″ 何故コレを貸してくれたのかは分からない。何処か何かが違うシーシャはシーシャを隠そうとしていたから
もしかしたら気まぐれかもしれない。″其処にシーシャはいないのだ″という想いからかもしれない でもこの中に、私は彼の欠片があるのだとそう、思った]
(279) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ 空は暮れていただろうか。 それとも明るいまま? 誰かがいたかもしれないけれど、 すぐに見つけることはできなかった。
定かだったのは、 視界にちらつく、差し込む、暗い影。
それだけ。
花々も草木も、鳥も、沈黙を守っているようだった。 あるいはそこが深い海かと錯覚させるように 時折、風がふいては草葉を揺らしていた。]
(280) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[其れでも、返さなければ、 私がもうすぐ、動けなくなる前に]
本当?遠いのに…いいの?
[少しだけ不安そうに尋ねれば、平気だと笑って見せる貴方 その返答に嬉しさを感じている私、ずるい女ね
微かに力を込めて繋がれた指に、
ころん 転がったのは小粒のシトリン
ゆっくりゆっくり歩む道程 その際誰かに出会ったかどうか
感覚の殆どなくなった掌に感じる温もりが、 きっと幸せというのだろうと。そう思う]
(281) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ ―――――― …………。
空に手を浸す。 からん、と杖を落とす。
足につけたものを取り払って。 裸足で、 地を小さく蹴って。]
” か え ら な き ゃ ”
[ わたしの意識は薄まっていく。]
(282) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[タルトちゃんの間違え方を見て、成る程と思いつつも苦笑する。 素直なのか。 なら、例え話にしない方が覚えが良いのかもしれないと。
半分に書かれた1の答えを消しつつ、また答えるのを優しく眺めた。]
(283) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ 木々がざわめく。 直後、「それ」の脚は小さく浮いていた。
蒼い翅は今は空とのコントラストで 真っ黒に染まって見える。 ひたひたと翅を揺らがせ空に華奢な手を差し伸べて
それは、美しい蝶などではなく、 夜を呼ぶ蛾のようにも見えた。]
「 ……闇と汚れの中を飛んでいこう 」
[無表情にそんな言葉を呟く。 否、言葉には、なっていなかったかもしれない。
或いはひとりの図書館で、或いはともだちと共に。 いつその文を読んだのか、それは覚えていなかった。 ただ、人と虫の境を行き来する精神は、 空を自由を求めて、只管に羽を――。]
(284) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ ――――どん、と落下して] [ 下半身に痛みがはしる。]
[ ざあ、ぁ、と、木の葉が潮騒のように鳴った。 ]
(285) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ わたしは気づけば、中庭で尻餅をついていた。 空は変わらない色のまま。 少し暮れた頃、草木は影絵のように黒かった。]
……な、なに……? びっくり、したぁ……。
[どうしてここにいるのか思い出せない。 ぱちぱちと瞬きをして、それからスリッパや 転がっていた杖を拾い上げる。]
――あ。
[じく、と翅が痛む。 恐る恐る手を伸ばすと、 ……前よりも大きくなっている気がした。**]
(286) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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→中庭
[渡り廊下を通って中庭まで下りる。
こざっぱりと整えられた庭を歩きながら、過ぎ去った時間を何とはなしに思い出す。 普段ならあまり思い出すこともないそれを意識したのは、きっとタルトと戯れたせいだろう。 外の世界に居るはずの家族は、もうきっと自分のことは死んだものだと思っているだろうけれど。]
(287) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[>>278 再三説明を聞いてもまだわからない様子でうんうん悩む。]
一個が別れたら2個!!!! だから2個?? あっ、その半分だからやっぱり一個!?
あれ?あれれ?
[消しゴムで消してまた大きく1と書き込む。]
あうう……、
(288) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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── 失われた記憶、懐古 ──
[──オスカーは映画監督だった。
とは言っても、誰もが知る超大作を飛ばした訳ではない。 彼が好んで撮ったのは、何気ない家族の幸せだとか、密やかで叶うことのない恋だとか、幼子の冒険だとか。 そういう箱庭的な世界を描いた、動きの少ない小品を好んで撮った。 一部の映画評論家からは詩的だとか美化しすぎだとかと評価されていたけれど、それでも、いつでも一定のファンが居てくれた。
制作費を回収してスタッフにいくばくかの分け前を配れば次の制作費にも事欠くような、無名の監督ではあったけれど。 それでも、80で大病を患うまでずっとカメラを回し続けていられたのだから、大成功はせずともそれなりに恵まれた人生と言えるだろう──そう、それは理解のある家族に恵まれたということでもある。]
(289) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[撮影台に上がらなくなってから暫くして、妻が先立った。 お互いに少しからだが不自由になってきたし、そろそろ施設にでも入ろうか、と言っていた矢先だった。
彼女が好んで着けていた首飾りと共に、介護施設に入居したのは90少し手前のことだ。 そろそろお迎えが来るだろう、と、先に財産は全部処分してきた。
それから。 意外と長く生きているものだなぁ、なんて思いながら長閑とした日々の生活を送っていたその中で。
ある日、ほとんど寝たきりだった入居者の一人が、突然起き出してきたのが、思えば始まりだったのだ──]
(290) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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メルヤは、ケイト(そういえば、ケイトはバナナが好きだったような気がした)
2015/06/07(Sun) 01時半頃
メルヤは、シーシャは…皮で滑りそうな気がしたが、頭から追い出した。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
ケイトは、メルヤ(そうね、食べやすいものは好きね)
2015/06/07(Sun) 01時半頃
メルヤは、ヒナコはバナナをキレイに食べていた覚えがあった。
2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[>>288成る程、そういう認識もありか。 とナナオは感心したように頷きつつ、違うよ、と優しく声をかけながら消していく。]
じゃあ、こうしよう。
[ナナオは、悩むタルトちゃんを見てヒントを出すことにする。 教えているだけなのに、それはそれで楽しそうだ。]
1/2+1/2=1
タルトちゃん。この1/2と1/2を足すとね、1になるんだよ。 じゃあ、1から1/2を引くと何が残るかな?
[そう言って、クイズを出すように計算式を指さした。]
(291) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[ぼんやりとした記憶に浸っていると、木々の向こうに青い羽を生やした少女の姿>>280が見えた。 慣れない様子で杖をついて、ふわふわと歩いている。 昔撮影した幻想映画にも似た姿でふわふわと歩いていた彼女は、突然杖を取り落として履き物を脱ぐと、空の色をした羽をはためかせた>>282。
ふわりと彼女の姿が宙に浮いて見えた>>284のは、果たして気のせいだったのか──]
(292) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[タルトちゃんを見ながら、自分の時はどう覚えたろうか――なんて思い出してみる。 算数は、順番がどうだかが納得いかなくて100点は取れていなかったな――とか。 暗算に頼ってばかりで、式の書き方を間違えて答えだけ合っている――とかが多かったな、とか。 思い起こしてみると、あまり優秀な生徒ではなかったような。 それでも、間違えれば分かるようになるまでちゃんと勉強していた。
そんな普通の日々があったことを、懐かしく思う。 普通に学校に行って、普通に――。
それがある日、壊れたことは今や遠い昔。 ――あの日々が続いていたら、どうなっていただろう。
そんなことを、ぼんやりと思いかけた。]
(293) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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[自室前の廊下で偶然トレイルと会ってからの押し問答。彼は無遠慮なトレイルは嫌いではなかった。
小気味よく続いていたハリセンの音が、ふっと途切れる。 彼は幻覚が和らいだのか、と視線を反射的に横を滑らせた。]
あ。 キルロイと…ケイト?
[彼は会いに行こうとしていたキルロイと、連れ立っていたケイトを見つける。 トレイルに一度視線を送る。
――”話はまた後で”
そう瞳で告げて、二人と少し距離を縮めた。]
(294) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[>>272キルロイとケイトが未だに手を繋いでいたとしても、彼は得に臆しない。]
キルロイ。ケイトといたんだね。 ふたりとも相変わらず姉弟みたいに仲いいね。
[彼は色恋沙汰とは無縁なので、全く他意のないことを口走った。]
(295) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[少女が空に向かって手を伸ばす。 ふるえる羽は彼女をどこへ連れて行こうというのか。 それとも、ただ気まぐれに飛び上がってみただけなのか。 彼女の心をはかり知ることはできないが、その姿は祈りにも似ていた。] ──。 [幻想的な姿に見とれていたのはほんの一瞬だったのだろうか。 バランスを崩して尻餅をつく彼女>>286を現実に見いだして、何か手助けしたほうが良いだろうか、と近寄って声を掛けてみる。] お嬢さん、怪我はない──?*
(296) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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あら、メルヤ。 食堂ぶりね。
[話しかけられてどきりとする>>295 ″姉弟みたい″という言葉に、瞳は揺れる。動揺で
何せ弟みたいから、一気に異性として意識してしまったのだもの そしてキルロイに恋心を抱いた事を自覚してしまったので
他意の無いその言葉に、再度動揺して 繋いだままだった手がびくっと動いた事だろう 話題を転換しようと...も唇を開く]
(297) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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貴方こそ、トレイルと仲が良いのね相変わらず それとも……トレイルの方がいつも通りに構っているのかしら
[之でも茶化すような声音だ。鉄面皮だけど]
(298) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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― 砂時計から零れた砂粒のひとつ ―
[青年がまだ紙にペンで字を書く事を許されていた頃。 ――壁に記録を刻むことはもう覚えていたのだったか。
頭の中から取り出せることを取り出して、空白の頁に記していたことがある。 それは日記と呼べるほどには纏まったものでなく。 単語の集まりというほど散らばってもいなかった。
ただ、その日に起きたこと。 誰と話しただとか、食堂のメニューとか。 そんな取り留めもないことを真っ白な絵本に書いていた。
昔話は別の本に書いていたから、ビョーインに来てから起きたこと。怒ったこと。笑ったこと。泣いたこと。
ある種の記録といえば記録だったかもしれない。 それは、感情の絵本だった。]
(299) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[それが、唐突に"消えた"。>>279
また、"私"が捨ててしまったのだろう。
そのことに気付いた青年はそう思った。 "私"にとって邪魔なもの。要らないもの。
消えていく"シーシャ"の記憶。残される記録。 シーシャでない"私"は"私"でないシーシャのことがきらい。
"私"にならないシーシャがだいきらい。
だから、シーシャのほンの一部でも残ろうとするのなら、 捨ててしまう。消してしまう。
"私"の時には、
何も間違ったことなんかしていない
そう、思っているから。]
(300) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[その頃には、むかしのことを書いた表紙のない絵本はもう図書室に置き去りになってしまっていた。
むかしのこと。 いまのこと。 あしたのこと。
むかしのことは形になって残っている。 でも、いまのことは無くなってしまった。そう、思った。
だから、廊下の壁にだけ付けていたキズを。 痛みと同時に残していたキズを。 代わりに、部屋に置いてある手に取れるもの全てを使って青年の部屋の壁に。床に。刻み込んだ。>>273
爪で刻むキズはいつだって悲鳴のような音を出した。 けれど、その時は壁の代わりに青年が哭いた。
この場所に来てから最初で最後の慟哭だった。]*
(301) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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[ケイトリンの告げる言葉>>279に、 何となく意図を察したような気分になって頷いた]
あー、確かに。 片づけは、あんまり上手じゃなさそうだ。
[当人のシーシャがいないのを良いことに、好き勝手言う。 もっとも、決して悪感情からではないのだが。 自分も頼めば貸してもらえるかな、 なんて彼の持つ本へ少し興味を抱きつつ]
まあ、少しくらい遠い方が。 ………長く一緒に、いられるし。
[不格好に繋いだ指先、ころりと転がる黄水晶。 其処に安らぎを覚えていることを実感しながら。 歩む道中、ぼそぼそと、小さな小さな声で、零した]
(302) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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―――――…っ!? おわあ。
[そして、突然かかる声>>295に驚いて肩をびくりとさせた。 実際には別に不意打ちを受けた訳でもなく、 この男の意識が散漫だったので過剰に驚いただけである。
それでも繋いだ手を離すことは、しなかったのだけれど]
ああ、ええと。 寝坊したんで、さっきまで飯食ってたんだ。 おはよう、の時間はとっくに過ぎたな。
俺は皆と仲良いぞー。 ケイトリンとも仲良いし、メルヤとも仲良い。うん。
[メルヤにおそらく他意がないことは、察している。 それでもよく分からない言い訳のようなことを口にするのは、 多分なんというか混乱しているのだろう]
(303) 2015/06/07(Sun) 02時頃
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