73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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……セシルにも、この夜が 優しい夜であること、願ってる。
[演奏があってもなくても、 退室時、セシルがフィリップに願ってくれたように フィリップもそう願う言葉をおいた。]
(122) 2011/12/30(Fri) 01時半頃
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[一緒にいるとつらくなる。 と、いう事はどういうことなのだろう? 経験のない事象に、そう口にしたカルヴィンを見る。 次いだ言葉と、手の暖かさがあれば、 それは気にしなくてもいいのだろうか?]
[薔薇の匂いはどこかしこにもある。 カルヴィンと一緒に音楽室を出れば やはり、廊下には薔薇の匂い、満ちている。 けれど。]
……この匂いが、今を作ってるなら かまわないって、今は思う。
[ロバートと話した時は、漠然と もし彼のいうことが 実際そうであるなら、良くないと思った けど、今は………… つないだ手を離さずにカルヴィンに笑いかけた。]
(125) 2011/12/30(Fri) 02時頃
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……――
[思い当たることがフィリップにもある。 握っていないほうの手で 少し熱くなった頬を冷やすように包む ……カルヴィンの言葉から、 カルヴィンにも何かあったのだろう]
あの、さ……なんか、俺が変になったら 殴って、止めて、いいからね……?
[サイラスと言う人が好きな年下に、 さすがにそんな無体はちょっと……と 自分のもの、と、いってくれた言葉に 甘え過ぎないよう自分に釘を、 カルヴィンに行動範囲をと口にする。]
[暗い廊下は先が見えないことの暗示のようで怖かった。 けれど、先が見えなくても、 もし、先が存在さえしなくても。]
(131) 2011/12/30(Fri) 02時半頃
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うん……俺こそ、ありがとう……
[手の暖かさが大丈夫といってくれるように思えて。]
………どうしよ、っか……? ロバートは、何とかしようと、してる、のかな?
[なら、止めたい気持ちもあって、口にする]
(132) 2011/12/30(Fri) 02時半頃
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[あれ、ロバートと集団ヒステリー云々の時、 カルヴィンもいたよとか、 会話の流れでわかる、よな?とは考えつつも、 人付き合いのないフィリップには わざと尋ねる理由も見つからず。]
え………っと、その 性……的に、触れたくなる、とか……
[口ごもる声は、徐々に小さく。 声に出すと逆に変に意識に残りそうだとも。 ロバートと話している時も 酷く照れ困惑したのは今も変わらない。 それでも、握った手を離すことはないが
そのロバートがどこにいるかは、 カルヴィンに任せようと思ったけれど。]
(136) 2011/12/30(Fri) 02時半頃
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ひゃ……っ
[伸ばされた指先に過剰な程肩が揺れた。 鮮やかなほうのフィリップがそれに抗議するよう フィリップの短い髪をくちばしで引っ張る。]
―――〜〜 や、やっぱりわかってたっ!!
[ただ、カルヴィンの続いた言葉は やっぱりわかってたと言う拗ねる気持ちと 突然触れられたことへの驚きと、 そういえば同室と言ってたっけと、 納得する気持ちがない交ぜに。
ただ、カルヴィンの向かう先が食堂とわかれば 人が多いこと多い故に緊張もした。 ……が、夕方頃は会いたくなくても遭遇したのに 今は、妙に静かで人に会わない、と、ふと気になった]
(138) 2011/12/30(Fri) 03時頃
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[平然と頷かれて、フィリップは最初言葉もなく パクパク、と、酸欠金魚の様子。]
……じゃぁ、聞かなくて、いいじゃん
[顔が熱くて、心拍数も上がって 結局、抗議らしい言葉は これくらいしか思いつかなかった。]
ん……ごめん、俺、食堂苦手で…… それにしても、人、会わなくなったね ……寝てる、のかな……
[先ほど思い出したばかりの同室、であること ……泣いていた時の様子を思えば、 いろいろあったことぐらいは想像できて 握りなおす手を握り返す。 ……話題を部屋のことやそこから悲しいことにならないように そんなことを口にした。実際ある意味そうなのも知らず]
(140) 2011/12/30(Fri) 03時半頃
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[謝罪の言葉が聞こえれば、 それ以上抗議も続かない。 こくり、とひとつ頷いて。知らぬが仏。 鮮やかな方は髪を引くのに飽きたのか今はおとなしく。]
うん……それもおもしろいよね セシルの曲が聞けないのは残念だけど いろいろ、気兼ねないし……
ん……サイラス、だっけ…… いたら……カルヴィン次第、かな。
[結局話題は戻ってきて。 あの時の様子から会いたくない? ふと、セシルと話していた時の 「一緒にいると、つらい相手」が頭によぎる。 それとも、会いたいのだろうか? どちらか判断できず、且つ、 傷を抉るかも知れないと思えば聞けなくて そのままカルヴィンに案内されて彼の部屋へと向かう]
(142) 2011/12/30(Fri) 04時頃
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[言い直された言葉に、 会いたくない、気配が強いのだろうか?と 食堂が怖い自分を申し訳なく思うし 自分の部屋を提案すればよかったとも、思う ……薬瓶なんかが転がるから、 避けたかった、のだが。]
……うん。 いない、みたいだね……
[人の部屋に入るのも初めてで 同じつくりの部屋名はずなのに、 ぜんぜん様子が違って見える部屋に きょろきょろと見渡せば、人がいないことがわかり 二重の意味で安堵しつつ、 どちらの寝台かわからないけど寝台脇に腰掛けた*]
(144) 2011/12/30(Fri) 04時頃
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[背中に温度と体重を感じる。聞こえた声に軽く振り返る。 カルヴィンは俯いていてフィリップには 表情が見えない。 サイラスが誰かわからないが 部屋にいる可能性があったのだから 帰省しておらず寮内にいる誰か、なのだろう。]
…………会いたい…?
[見えない表情に手を伸ばしてその髪を撫でようとする。 鮮やかなほうは肩から降りて、 やわらかい寝台の上を歩きにくそうに足を上げた]
(160) 2011/12/30(Fri) 13時半頃
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[完全には乾いていない髪は、細かな房ごとになり。 風邪、ひいちゃわないかな、と、気になれば 水分を飛ばすように軽くかき混ぜる。]
………喧嘩……?
って、言う感じでもなかった、かな
[カルヴィンが泣いていた時を思い出しながら 顔を上げない彼の言葉に考えては見たが 人付き合いのないフィリップに 複雑な可能性を考えるが出来ない。 ……サイラスが医務室であった 怪我していた金糸だとも相変わらずわからない
鮮やかなほうは、寝台の上の毛布の丘に ひょこ、ひょこ登りはじめて]
(162) 2011/12/30(Fri) 14時頃
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あー……
[カルヴィンが先ほど同じだ、と言っていたのを思い出す。 いくら人付き合いに疎くても、 流石にわかってよしよしと撫でる。]
でもさ、寝てた……んなら…… いつもと同じ、でいいんじゃないかな……?
……探してみよっか……? ほら、気づいてないならそ知らぬふりでいいし 気づかれてたなら薔薇のせいって今なら言えるし……
[寝台の上でうつむく姿は小さくて また、顔を上げてほしいと思ってそう口にする。]
[鮮やかなほうは登頂成功すると 柔らかな丘を、嘴でつついて勝利宣…… ん?と何かに気づいて、さらに突付く]
(164) 2011/12/30(Fri) 14時半頃
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[人付き合いの乏しいフィリップは 知らないサイラスはどう思うか考える。]
……うん、そ知らぬふり、でいいんじゃないかな。 サイラスとは、仲良かった? 仲良かったなら、サイラスも突然疎遠になられたら、 拒絶されたのかって痛いかもしれない。
[自分の経験との組み合わせになるため、 言葉とどう思うかの想定が フィリップの思考まんまだったけれど。] [カルヴィンが顔を上げたが慌てた様子に フィリップも「え?」とそちらを見れば 鮮やかなほうは、何か、 動物の耳?のようなものを引っ張っている]
……カルヴィンも何かと一緒にいるの?
[てっきり、鮮やかなほうのような存在が 隠れているのかと思い鮮やかな方をフィリップもはがそうと]
(166) 2011/12/30(Fri) 15時頃
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[ありがとうって言われていたら、多分フィリップも 翠を細めてその頭を撫でていただろう。 ただ、毛布の間から出てきた 熊?狐?を カルヴィンは抱きしめて隅っこに行ってしまう。]
…………あぁ!ぬいぐるみ? おもちゃ屋にあるんだっけ? 可愛いから、買ったの?
[鮮やかな方を剥がすためひっ捕まえたまま カルヴィンの言葉と、動かぬ存在に やっとそれが何か合点がいき。 あまり間近で見たことないそれを見ようと、 抱きかかえる微笑ましい様子を背後から覗き込んだ。]
(168) 2011/12/30(Fri) 15時頃
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[鮮やかな方がちょっとぞっとした様子を見せる。 あの勢いで自鳥が抱きしめられたら身が出る、と。]
うん……?
[言動が一致しない。 真っ赤な顔して睨みるける様子に 翠は軽く瞬きしながら気迫に押されて頷く。 ただ、頷きながらもふと、別な意見が頭に浮かぶ]
……でも、カルヴィンのほうが可愛い。
[”俺のもの”だけど、これも貰ったこと、になる、のかなと 睨み付けられているのもかまわず 彼の半渇きの髪を額から上げ、そこに軽く口付けて えへへと笑って見つめた]
(170) 2011/12/30(Fri) 15時半頃
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[気障な真似がしたくてしたわけではないから そう言われたらきょとんとした表情になっただろう。]
――……うわっ!!
[顔面にぬいぐるみがぶつかり いきなり視界がブラックアウト。 ただ、逃げ出す気配と馬鹿と言う言葉に慌てる。]
え……?ま、まって? 何か、怒らせた……?
[ブラックアウトする前の真っ赤な顔 あれは怒って真っ赤だったのだろうか? 照れの行動パターンを知らないフィリップは すごく怒らせてしまったのかと思い、 けれど、逃げてどこかにいかれたくなくて その腕を引いて自分に引き寄せようとした]
(172) 2011/12/30(Fri) 16時頃
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良かった…………
[引き寄せた身体に抱きしめられて ……それはもう痛いぐらいに、 けれど胸が痛いわけじゃなくて。]
――……違うよ、カルヴィンだよ。
[カルヴィンの言うフィリップが鮮やかなほうならば 頷きもしただろうけど、 抱きしめられているのは自分だったから。 小さくつぶやく背を抱きしめ返して。 もう一度額に口付けて笑った]
[鮮やかなほうはその様子を見ながら ほおり出されたぬいぐるみを ものめずらしげに嘴でいじっていた*]
(175) 2011/12/30(Fri) 16時半頃
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[腕の中で子供のような表情で主張されても フィリップは意見を変えるきっかけ見出せず。 むしろ、自分の意見の補強にしかならないなと、思う]
えー……カルヴィンが可愛いから。
[絞り出すような声、驚かせてしまっただろうか? けれど、それが当然と言うように フィリップはこともなく理由を口にする。 同時に、ふと、薔薇のにおいを感じて、 ちょっと、まずい、かなと、腕の力弱め]
ううん、ないよ? 俺、誰かを抱きしめたのも、抱きしめられたのも カルヴィンが始めてなんだ。 ……ね、部屋の中は薔薇の匂いに左右されそう。 少し、廊下に出ようよ?
(179) 2011/12/30(Fri) 20時頃
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[名残は惜しいけれど、いくら自分のものと言うことでも サイラスを好きなカルヴィンに 薔薇の匂いが原因で何かしたくはない。 そう思えばカルヴィンの身体から離れて、 鮮やかなほうを肩に乗せ、 もう片手はカルヴィンの手を握りつつ 外気でともりそうな熱を消し去ろうと廊下に出た]
― →廊下 ―
(180) 2011/12/30(Fri) 20時頃
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フィリップは、廊下に人の気配を感じれば一度硬直するが
2011/12/30(Fri) 20時頃
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― 廊下 ― [人の気配に相変わらず一度足が止まるが 肩に乗った鮮やかなほうが肩で羽を広げる。 鮮やかな方からは彼は面白い反応をする人、 と、言う印象だったのだ……ロバートは]
ロバート……
[先ほど談話室で話した話、 自分はそれに協力できそうにないと 言わなければ、そう思って声をかけた]
(182) 2011/12/30(Fri) 20時頃
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[かっこいいととって欲しいカルヴィンと 可愛いと思う自分は平行線で、 ただその平行線たる抵抗が可愛いのだからしょうがない。 笑いながら頷きつつも、 カルヴィンの言葉には翠が瞬いた。]
……サイラスと?
[さっき言っていた、我慢できなかった、寝ていたと思う そこと組み合わせてゆるく首を傾げつつ、 芳しくない表情がこちらまで悲しかった。]
(185) 2011/12/30(Fri) 20時半頃
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― 廊下 ― [鮮やかなほうは反応が予想と違い、一度首を傾げたが それならばとフィリップの肩から飛び立って ロバートの……頭、に着地しようとするが、さて]
…………うん?倒れ、た?
[フィリップ自身は年下らしい表情が 珍しいこととも気づかず むしろ彼の言葉にゆるく首を傾げた。]
薔薇、の犠牲者って……
[どういうことだろう。 喉が渇く。カルヴィンの手を強く握った]
(186) 2011/12/30(Fri) 20時半頃
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[着地地点を腕で庇われ、鮮やかな方は 庇う腕に着地するように。]
……ノックスは、2年の……
[賑やかさ、人懐っこさがフィリップは苦手だったが 逆に、印象にも残っていて。 もう一人は良く知らない名前ではあったが (副会長の本名を覚えてはいなかった) カルヴィンがジェフェリーについては何か補足しただろうか?]
……俺は……特には…… けど……もしかすると、ここが、変わった空間で、 倒れた人は、ここから出られた、のかもしれない。 現に、ここ、は時計の動きもものすごく変で…… 時間が止まったみたい、だし……
(189) 2011/12/30(Fri) 21時頃
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[この空間にいることで倒れてしまう。 その可能性を消したくて、 ロバートの言葉に別の可能性を示唆する。 時が止まってるらしき空間が普通とも思えなかったのもあった。 そのあたり、考えるに必死で、 ロバートがカルヴィンとつないだ手に 驚いていることにはまだ気づけぬまま]
(190) 2011/12/30(Fri) 21時頃
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フィリップは、喉が渇くのか喉に手を当てて。
2011/12/30(Fri) 21時頃
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― 廊下 ― [頭から離されれば、近づきたくなるのが鳥情 ロバートが恐れている その爪を器用に使いにじり上がる。]
あー……ほら、怖がってる…… ごめんね、ロバート…… でも、ロバートのこと気に入ってるみたいで……
[流石に、本当に怯えている様子、 それなのに手加減しない鮮やかなほうに フィリップはよじ登ろうとするを阻み引き剥がし ロバートに申し訳なさ滲む翠を向ける。]
……ああ、元副会長、なんだ。 金髪のちょっと、怖い人、だよね。
……それは、困る、けど…… でも、この空間は変、だし、薔薇の匂いはきついけど ……気づいて制御できれば、とても優しい空間……だとも思う……だ。
(202) 2011/12/30(Fri) 22時頃
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それこそ、ロバートの言うことが原因なら……なお、自分で気をつければ……
[冷たく睨む視線は常ならば怖かったのだが 如何せん鮮やかなほうに怯えた姿を見た後では どこかフィリップには子供じみたものに見えて]
……普段の自分や周りのほうが 正気とも、穏やかともいえない、よ…… 第一正気って何?ここで、あったことは 俺にはとても穏やかなことが多かった。ここが異常だなんて…… ロバートは、そんなに、ここ、は嫌? ここ、じゃない空間のほうが、好き?
[正気かどうか。掻き見乱される。 ここ を否定するような言葉に フィリップはゆるく首を振る。 さっきセシルが何か思い悩むところありながらも 奏でてくれた一説は、本当に素晴らしくて。 こうして、一緒にいてくれるカルヴィンはとても暖かくて。]
(203) 2011/12/30(Fri) 22時頃
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[取り乱す様に翠は驚きも滲んだ。 定位置に乗せつつ ちょっとしゅんとしたあざかな方を撫でる。 とても、怖い風には見えないんだけど。 ……近くにいなければいいのかな、と 朱、挿すロバートにゆるく首を傾げた。]
……昏倒とこの空間の因果関係なんて、 まだ誰にもわからないじゃないか……
[ただ、昏倒者が出る空間を好き、のように言われ そう抗議の声も一つ、 ……鮮やかなほう肩に乗せてやろうかとちょっと思った。 それに続く言葉も、少し拗ね気味に聴いてはいた、が]
……暴き乱す……ロバートは、 本当の心が表に出されるのが、いやなの……? [そう、聞こえる言葉にゆるく首を傾げる。]
(209) 2011/12/30(Fri) 22時半頃
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俺は……気持ちが本当か、嘘かなんて、 ここじゃなくても良くわからないよ…… 今の感情が”暴かれた”ものなのか”作られた”ものなのか…… でも、繋いでて暖かくて、うれしいのは、そう感じていることは事実なんだ 薔薇がどうにかした結果なら、俺は薔薇に感謝するぐらいには。
……空間がなくなれば、どうなるかな…… 繋げなくなる可能性があるなら、 怖い……ここから出たくない…… ロバートの言うとおりかもしれないなら、なお更……
(210) 2011/12/30(Fri) 22時半頃
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[人は、どこか厄災と言うものは、 自分だけ通り過ぎると楽観視しやすいもの。 ロバートの指摘に(そもそも昏倒も今知ったばかりだが) そのことにやっと気づいて、 カルヴィンを振り返り手を強く握る。]
隠し事は、あるよ……あるけど…… ……ごめん、そんな表情させたかったわけじゃ、なかったんだ……
[反論しようとしても、眼鏡越し瞼が降りるのを見れば 酷く傷つけたような気がして唇を噛んだ。 ロバートがこの環境で 引きずり出されたものが何か、はわからない。 ただ、続いた言葉や、この空間に関する評価からすれば それは、ろくでもないこと、だったのだろう。 そこから考えると、傍若無人、我侭放題に見えるロバートも 何か抱えているもののために必死で頑張っている気もして。]
(217) 2011/12/30(Fri) 23時半頃
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……薔薇に、お願いしたら、それは叶う、かな…… ロバートも……薔薇にお願いしたら 返してもらえる、かな……。
[この空間を維持したい自分、この空間をどうにかしたいロバート。 そこはいつまでも平行線だろう。 ただ、もし本当に、薔薇が原因なら。 ただ、流離ってもどうにもならない。 普通の手段ではどうにも……]
薔薇って中庭の、あれ、でいいのかな……
(218) 2011/12/30(Fri) 23時半頃
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