1 とある結社の手記:6
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[黒檀はずっと深緑に向かっていたから、ドナルドが傍に来ても気づくことはなかった。 名を呼ばれて、初めて黒檀に彼の姿を映す。]
…………、
[咄嗟に、視線を逸らす。 けれど、鼓膜は嫌でもその音を響かせた。]
考えとくよ。
[再び視線を合わせることなく、淡白に答えた。]
(153) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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心配かけてるのは私の方だよ。 今までも、昨日だって……
[深緑の奥に秘められた色を見据えるように。 真っ直ぐとみつめた後で細める。]
嬉しかったよ、本当に。 私はマーゴを失いたくない。 だから……
[その場を去る背に向けたのは、声ではなく決意めいた眼差し。]
(161) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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[一人になった後、ちらとドナルドに視線を向ける。 しかし、車椅子が動く先は彼の位置とは逆。 コルクボードを見上げて、深い溜め息。
先刻、親友が口にした言葉>>119。 自身の考えは違ったのだった。]
これじゃぁ、誰を疑えばいいのか分からないよ。
[二人の占い結果。 頭での信用は五分五分。 しかし、心での信用は差が生まれていた。]
(166) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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[低い位置から声>>175が聞こえると、視線を下げる。]
あ、林檎…!
いいの?
[尋ねた後、フォークを受け取って口へと運ぶ。 一度咀嚼しただけで、果汁が甘く口腔内に広がって]
美味しいね。蜜いっぱい! でも、何で私に…?
[嬉しそうに微笑んだ後、一つ問いの言葉。]
(180) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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[サイラスの名を聞けば、昨日のことを思い出したか。 毎日一個、彼はそう言っていた。 メアリーの視線につられるように、テーブルの方へと視線を移して微笑む。]
……ねぇ、メアリー。
[そして戻した視線はコルクボードに向かう。 彼女と視線を合わせることなく尋ねるのは]
二人共、体調変わってないから、どっちかは偽者だよね。
メアリーは、どっちが本物だと思う…?
(187) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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[暫しの無言。 メアリーに尋ねた理由はあった。 それは、彼女がサイラスに調べられたゆえ。 彼女の口からなら、自身と同じ考えが聞けるのではと。]
……そっかぁ。
[それを聞けば、同じように小さく、それでも嬉しそうに頷く。 視線はずっとコルクボードに向いたまま。]
うん、分からないよね。 どっちが本物で、どっちが”人狼”かなんて。 サイラスさんもウェーズリーさんも、二人とも信じたい。 二人の調べ方聞いたけど、どっちも信用できそうだったし。
でも。
[そこで一度口を閉ざす。 続く言葉、音にしていいのか暫し悩む。迷う。]
(204) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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でも、私は。
[唇が震える。 これを言えば、片方を人狼だと認めてしまいそうで。]
私は、サイラスさんが人狼だとは思えない。
……だから、うん……そうなの。
[そう思う理由、うまく説明できなくてもどかしい。]
(217) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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[鸚鵡の声>>208が聞こえ、一瞬其方へ視線を向ける。 抗議はしない。 ただ、柔らかく微笑んだだけ。]
(220) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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うん。
[もう一度、頷く。 メアリーの頷きよりも大きく。]
ちょっと、自信ついたかも。 ありがとう、メアリー。
でも、さ。 私がサイラスさんに調べられて、人狼って言われたらどうしよう。 その時は流石に疑っちゃうかもな。
[最後は、少し冗談まじりに笑ってみせ、コルクボードから離れた。]
(229) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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嘘がバレる時って、どんな時なんだろう。
[それに自身の能力が関係しているとは思わずに。 うーんと暫し考えて。]
……人間が嘘を? 何のために。
[驚いたように黒檀を瞬かせてメアリーをみつめる。 しかし、返ってきた言葉は、それを否定するようなもの。]
人間が嘘……そりゃぁ、私も嘘ついたことあるけど。 此処での嘘は、人狼の味方をするってことだよなぁ。
[答えが分からない問いを、暫し繰り返した。]
(232) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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[テーブルには、メアリーが作ったと思われる食事が並んでいる。 食欲はないが、薬を飲むために少しは摂ろうかと。 サイラスの近くに車椅子を運び、二三口、口に含んで]
林檎、ありがとう。 それから……あの薬、痛み止めにもなるかな。
[昨日渡された小瓶のことを尋ね、常の薬を飲むのだった。]
(233) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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[食事を終えると、車椅子を動かす。]
アーチ、おいで…?
[フィリップと鸚鵡に視線を向けて、手招きする。 柔らかい微笑みは常と同じ。]
(236) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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ちょっと、貸してね。
[手を伸ばして届く距離まで来れば、まず一言断って。 叶うのなら、柔らかく抱きしめる。]
ピッパさんを悪く言わないで欲しいな。 ピッパさんは私の憧れの人なの。 優しくて、強くて、元気いっぱいで…… 料理はちょっとだけど、それでも憧れてるの。
[諭すように語りながら、優しく羽を撫でる。]
私、生まれ変わったらピッパさんになりたいもん。
(242) 2010/02/22(Mon) 02時頃
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[ウェーズリーの声>>238が聞こえると、視線を其方へ。]
サイラスさん…?
私から見れば、確かにそう思える。 でも、ウェーズリーさんから見れば……
[調子を崩さない彼は、偽者ではないかと。 怪訝そうな瞳でウェーズリーを見据えてる。]
(243) 2010/02/22(Mon) 02時頃
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フィリップ、本当にそう思ってる…? アーチはちゃんと謝ること。 ピッパさん怒らせたら怖いんだよ。
[鸚鵡が大人しくしている理由には気付かず。 撫でる手はそのままに、二人を交互に見遣る。]
いいなぁ、そう思えて。 私はお父さんに迷惑かけてるし、此処でも迷惑かけてるから。 [彼の心中知る由もなく。 少し遠くをみるような瞳を湛えて]
一人で立ってみたいよ。
[立つとは、幾つかの意味が含まれる。 鸚鵡をフィリップに戻すと、寂しげに微笑んだ。]
(245) 2010/02/22(Mon) 02時半頃
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全く同じではないかもしれないけど、似てると思うよ。
[此処に来てからでも、何度もあった。 発作が起きた時、車椅子から落ちた時。 咳一つでさえ、楽しい雰囲気を壊してしまったと、自責の念に駆られていた。
鸚鵡と共に一歩下がるのを、やはり淋しげにみつめて。 微かに震える唇は、静かに言葉を紡ぐ。]
私、物心ついた時から車椅子だったからさ。 ずっと瞳の高さ、変わってないの。
[そう言ってゆっくりと手を伸ばす先。 距離が僅かに離れたから、届かないかもしれなけれど。]
そこから見える世界、どんな感じなんだろう。*
(247) 2010/02/22(Mon) 03時頃
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マーゴは怒らないよ。 優しい子だから、さ。ちょっと泣き虫だけどね。
[もしかしたら、フィリップが言うように怒るかもしれない。 しかし、自身の思いは言葉の通り。
触れようとした先は、青と緑が混ざったような瞳。 しかし、触れることは叶わず。 拒まれたことに黒檀は更に淋しげに揺れる。]
……そんな人、居ないと思うよ。
[頭を振る様子を不思議そうにみつめるが、間を置いて答えたのは、やんわりとした否定の言葉。]
(254) 2010/02/22(Mon) 10時半頃
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う、うん…… アーチ、よろしくね。
[逸らされたと分かってはいても、返事があればと言われれば嬉しそうに笑っただろう。 自身は知らない。 父が村長邸に閉じ込められていることを。]
……はぁ。
[自室に戻るフィリップの背をみつめながら深い溜め息。]
(255) 2010/02/22(Mon) 10時半頃
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[考えておくとは言ったものの、過去がそれを拒絶する。 だから、やはり車椅子は彼とは違う方へ。]
……嘘?
[ベネットに少し遅れて、聞こえてきたヤニクの言葉を鸚鵡返し。 一瞬脳裏に浮かんだのは、憧れの人の顔。 しかし、頭を振ってそれを否定。]
どちらかは偽者でも、嘘ついてるとは限らないと思う。
[ピッパを庇うような言葉。 ベネットには、彼の妹をも庇ってるように聞こえたか。 メアリーのことは、疑うに値しなかった。]
(256) 2010/02/22(Mon) 11時頃
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[広間に結社員の姿が入ってくれば、軽く頭を下げる。 サイモンを連れて行くという言葉に、無言で一つ頷いて]
……ローズマリーさん。 昨日の話、後でいいので聞かせて下さい。 私、人狼のこと、何も知らないから。
[縋るような瞳でみつめるだろう。]
(257) 2010/02/22(Mon) 11時頃
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[結社員には微笑みを返し、傍に居るベネットに向き直る。 何度か結社員に喰い付いていた彼。]
マーゴと一緒に聞こうって約束したの。 ローズマリーさんが知ってる人狼話。
ベネットも一緒に聞かない…?
[結社員が指差した椅子にちらと視線を向ける。]
私、死にたくないから。
[生死を彷徨った時、楽園にも思えたあの世界に逝かなかったのは、きっと強く生を望んでいたからだろう。 長らえない命、だからこそ、長くと願う。]
(261) 2010/02/22(Mon) 12時頃
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何でだろうね。 駄目だって言われたらさ、余計に逆らいたくなっちゃうのは。 ――…運命って、不思議だね。
[自嘲気味に笑いながら、自身の言葉に思うこと。 きっと、生だけではなかっただろう。]
迷惑かけるって分かっても、一緒に居たいよ。 なるべく長く……叶うのなら、ずっと。
[脳裏に浮かべるのは、集められた皆の姿。 多少、その色の濃さに違いはあるのだが。]
だから、私は人狼を探すよ。 自分と―――大切な人を護るために。
(262) 2010/02/22(Mon) 12時頃
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あはは、 自分勝手もここまできたら病気だね。
[最後、自分を嘲笑うように笑みを漏らす。 ベネットの反応をみるのが怖くて、黒檀を逸らす。]
……ううん。
[ピッパの礼>>259が聞こえたら視線を向けて、嬉しそうに、それでも恥ずかしそうに笑った。]
ヤニクさんを占ってもらうの? それなら、サイラスさんに占って欲しいかな。
ウェーズリーさんには……
(263) 2010/02/22(Mon) 12時半頃
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[ピッパを信じるのは感情として。 ヤニクの言葉>>251が頭から離れない。 だから、偽者だと思っている占い師に調べて欲しいのは]
―――私を調べて欲しいかな。
[「人間」だと言われた相手を、疑わなくてすむように。 「人狼」だと嘘をつかれたら…… ”人間判定”を疑うヤニクの言葉を聞いた後だから、今はその可能性について考えてはいなかった。]
ウェーズリーさんが……処刑されなければの話だけど。
[微かに震える唇。 それは、今宵の投票先を暗に告げていた。]
(265) 2010/02/22(Mon) 12時半頃
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強くないよ、私は。 ピッパさんの方が強い。
私……蛇触れないもん。
[ピッパのいう強さの意味は違うだろう。 それに気付いていないのか、幼い頃、自身を助け、蛇に噛まれた彼女の姿を思い出す。]
うん、いいよ。―――一緒に聞こ。
[ピッパの考えは、初めは淋しかったけれど、責めることはない。 それは、結論が同じに辿り着いたから。 嬉しそうに笑ってみせ、問いの言葉に大きく頷いた。]
(270) 2010/02/22(Mon) 13時頃
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[再び広間に姿を出した結社員に気が付き、声>>@42が聞こえると]
強気……でしょうか。 私は誰が人狼か分からない。 でも、占い師のどちらかは人狼。
多くの選択肢を選べないから、二択を選ぼうとしてるだけです。
[自身は知らない。 人狼の味方をする人間が居るということを。]
どんな話でも構いませんよ。 お任せします。
[何も知らないから、全てを結社員に託した。]
(273) 2010/02/22(Mon) 13時頃
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[ドナルドを苦手だと思った切欠、そして繰り返される揶揄や悪戯。 それに秘められる思いなど、知る由もなく。 歳を重ねるごとに、苦手意識は嫌悪にまで成長している。 ピッパに頭を撫でられれば、嬉しそうに黒檀を細めて]
ピッパさんにそう言ってもらえると、すごく嬉しい…!
[年上の、憧れの存在。 彼女に向けた言葉は確かに弾んでいる。 そして、結社員の話に耳を傾けた。]
(276) 2010/02/22(Mon) 14時頃
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[結社員が語る人狼の物語。 初めの話>>@46に、華奢な身体は小さく震える。]
引き裂くなんて……ひどい。 感情がない。
[そして、次の話>>@47には、震えるの身体ではなく黒檀。]
人狼が泣くの…? さっきの人狼とは違う。……感情があるみたい。 どうして止めれなかったんだろう。
衝動を抑えきれないってそんな……
[あまりにも哀しい話に、微かに光が混じる。]
(277) 2010/02/22(Mon) 14時頃
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人狼と、占い師の恋人……
[最後の話>>@49には、驚いたように黒檀を瞬かせた。 人を殺める人狼に惹かれること、理解できず。けれど。 頭上に向けられる彼女の瞳、じっと見上げて]
もしも、惹かれた人が人狼だったら。
[呟くのは、順序を入れ替えた言葉。]
…………。
[自分ならどうするだろう。 人狼だと分かっても、想いは変わらないだろうか。]
人狼に味方する人間。 愛以外でも、味方することあるんだぁ。
[答えは、今は出ない。 そして、思い出すのはメアリーとの遣り取り―――人間が嘘をつく可能性の話。]
(279) 2010/02/22(Mon) 14時半頃
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偽者の占い師が、絶対に人狼とは言い切れないんですね。
[黒檀は哀しげに揺れる。 それは、振り出しに戻ったと言わんばかりに。]
ありがとうございます、ローズマリーさん。 いろんな人狼。それに、人狼に味方する人も……
話聞けて良かった。
[努めて笑みを向ける。 うまく笑えたかは分からないけれど。]
此処に居る全員に、等しく人狼の可能性はある。 分かっては居るんですけどね。 絶対に疑えない人、居るんです。だから……
[続く言葉は、きっと投票の選択方法。 ウェーズリーの名を記すことは、今は考えていなかった。*]
(280) 2010/02/22(Mon) 14時半頃
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