223 豊葦原の花祭
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/18(Sat) 13時頃
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―屋台街―
[いつの間にこんなに増えたんだろう。 人の波に溺れ、酔いそうになりながら、少女は道を進む。 ふと目を向けた先には、少し大きな桶のようなものの中を、赤い魚が泳ぎまわっていた。 なんだろう、とまじまじと眺めていると、嬢ちゃん、やってくかい、と尋ねられる。]
ううん、やらない。 お金、持ってないの。
[何をやるんだろう、と眺めていれば、子供が何か妙な形のものを手に、残念そうな声を上げていた。 濡れて破けた和紙がぶら下がっているけれど、何をやっているんだろう。 和紙が濡れれば破けるのは、当たり前だと思うんだけど。]
…きんぎょ、すくい…?
[おかしな話だ。 金魚、という割に、そこに泳ぐのは赤い魚。 これじゃ赤魚ではないだろうか。 じぃ、と見つめる少女の目の先、魚が何かを求めるように口先を水面に出して水面を揺らす。]
(6) 2015/04/18(Sat) 13時半頃
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ねぇおじさん、この子達、なんだか苦しそうだよ。
[細い眉を寄せ、首をかしげる少女に、金魚てなぁそんなもんだ、と雑な返答を返された。 透明な袋に水とともに入れられた二匹の魚。 それを嬉しそうにぶら下げてゆく子供の姿に、何とも言えない心持になる。 あの魚、どうなるんだろう。
気づけば少女の足は、子供の後を追いかけていた。 子供が誰かに気付いて駆けてゆく。 その先には、大人の女の人がいた。 あぁ、あれは…]
おかあさん…
[つぶやいた少女の声が、同じ単語を叫んだ子供の声に飲まれる。 おかあさん、おかあさん。 なんだろう、それは、とても… 甘く切なく胸に響いた。]
(7) 2015/04/18(Sat) 13時半頃
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…あぁ。
[そうだった。 この狭間の時は、いつだって、忘れたはずの記憶がぐちゃぐちゃに顔を出す。 つきり、とこめかみが痛んだ。]
…――。
[口にした名前は既におぼろげなもの。 あと何回、私はその名を呼べるんだろう。]
(10) 2015/04/18(Sat) 13時半頃
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―うすずみさま―
[気づけば人ごみを離れ、桜の巨木のあたりまで戻ってきていた。 どこか夢心地のような、ふわふわとした感覚…きっと慣れないことをしたせいもあるのだろう。 桜の巨木に背を預け、座り込んで一休み。]
…あれ?
[見上げた枝の様子が、さっきと少し異なる気がして。 少女はもう一度立ち上がる。 小さな草鞋を履いたつま先で、とんとん、とーん、と地面を蹴れば、ふわりとその場に舞い上がる。]
あ。
[近づいてみれば、先まで裸だったはずの枝に、薄桃色のつぼみが膨らんでいた。 ふふ、と思わず笑みが漏れる。 蕾たちが、開く時を今か今かと待っている。 きっと、その時が来たら、みんな一斉に開くのだ。 きっとそれは、とても美しい光景なんだろう。 少女はそっと枝を一撫でしてから、眠った子を起こさないように、静かに静かに大地へと帰る。]
(11) 2015/04/18(Sat) 16時頃
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[とん、とつま先が地面に触れると同時、鳥居と長机が目に入る。 そういえば、おさがり、って小鈴ちゃん言ってたっけ。]
…ここにも、神様、いるんだよね。
[誰にともなくつぶやいて、巨木を見上げる。 神様は、どんな姿をしているのだろう。 ここでは、神様とあやかしもお話ができるという。]
…会って、みたいな。
[会ったところでどうということもないのだけれど。 神様ってどんな姿をしていて、どんな声でしゃべるんだろう。 何を、考えているんだろう。 それは、ただの興味かもしれないし、それとも…]
(12) 2015/04/18(Sat) 16時頃
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[おさがり、の積まれた机へと歩み寄る。 目に留まったそれを取り上げて。 宙に高く放り上げた。
ぽん、ぽん。
赤い糸房を後に引き、流線形を描いて宙を舞う手毬。
ぽん、ぽん。
少女は一人、手毬と戯れ遊ぶ。 誰かに話しかけられでもしない限り、そのまま夕暮れまで遊んでいそうだった。**]
(13) 2015/04/18(Sat) 16時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/18(Sat) 16時半頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/18(Sat) 18時半頃
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―うすずみさま―
[ぽん、ぽん、と無心に手毬を投げあげて遊ぶ少女。 ふと、考え事にふけった瞬間だったろうか。 指先が滑り、手毬が転がる。]
あ。
[転がった手毬を追いかけようとして、初めてその人>>19に気付く。 どうやら着替えようとしているようなのだが…こんなところで? 決して無人とは言えない場所だ。 現に、自分だって遊んでいたのだ。 気づかれていたかは知らないけれど。]
(39) 2015/04/19(Sun) 00時頃
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[自分だって、人から見えないのがどうにも当たり前になっているせいか、他人の存在が頭から抜け落ちることは珍しくないけれど。 少女は数歩離れたところから色留袖を羽織り何やらつぶやく女性を眺めた。 しばらく眺めてようやく気付く。
あぁ、たぶんこの人、別の世界の人だ。]
…こんばんは?
[未だ当たり前のように人と会話できる状況になれない少女は、小さな声でそっと声をかけてみた。 その人は、自分を認識してくれるだろうか。]
(40) 2015/04/19(Sun) 00時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/19(Sun) 00時頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/19(Sun) 00時頃
双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/19(Sun) 00時頃
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[声をかけてみた女性は、おそらくどう見ても外神さまなのだろうけれど、その割になじみが早いようだった。 彼女も見知らぬ場所にたどり着くのは慣れているんだろうか。 そんなことを思いつつ、少女は目をぱちくりさせる。 けれど、人の願いに敏感な少女は、正確に相手の期待を読み取ると、つつ、とそばへ近づいた。]
…お姉さんくらいの年なら、もっと華やかな着物でもよさそうだけど。
[独り言のようにつぶやいて、それでも本人が気に入っているなら、とおさがりの山へ目を向ける。 ちょっと帯をどかせば、きれいな草履と足袋、それから腰ひもに帯揚げに帯締めなんかも出てくる。]
これ、履いて。
[足袋と草履を先に渡しておいて、ほかの小物を整える。 もしも履き方がわからないというならそれも教えたことだろう。 それから腰ひもを一本首にかけ、それから女性の前へと戻って羽織った着物に手をかけた。 少女は女性と比べればずいぶんと身長が足りないが、慣れた手つきでおはしょりを作ってきゅ、と紐で留める。]
(44) 2015/04/19(Sun) 00時半頃
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お姉さんの着物、変わった形をしているね。
[見慣れぬそれは、下着なのだろうが、少女にはそんなことはわからない。 それも服の一種なのだろうと判断してそんなことをつぶやく。 襟元を合わせ、胸元にも紐を回してきゅ、と縛れば慣れていない女性は苦しかったかもしれない…しかし着物に慣れた少女にはそこまで思い至らなかった。 手際よく帯を取り上げるとそれもきゅうきゅうと締めてゆく。]
きれいな帯。 せっかくだから、飾り結びしようか。
[少女の声が少しだけ弾んだ。 帯で鳥の羽の形を作り、ふっくらと膨らませ。 最後に帯締めに帯飾りを留めてみる。]
うん、きれい。
[少女は満足げにつぶやいた。*]
(45) 2015/04/19(Sun) 00時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/19(Sun) 08時半頃
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親指だけ、別に履くんだよ。
[足袋の履き方も怪しそうだと判断すれば、それも手を貸して履かせる。 草履も揃えて置いてから、踵を押し込むようにして履かせてあげた。]
最初は足、痛くなっちゃうかもしれないけど。 我慢して。
[よく喋る人だと思った。 けれど、裏表のなさそうな様子はいっそ潔くて好ましい。 純粋に、この状況を楽しんでいるのだろう。]
走ったら、多分転ぶと思う。 足元、思っているより開かないから、気をつけて。
[せっかくの着物、汚したくないんでしょう? 問えば相手はなんと返すのだろうか。]
(95) 2015/04/19(Sun) 20時半頃
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[言葉の使い方が妙なところのある相手の意図を図りつつ、首を傾げる。]
わっしょい…は掛け声だから… お祭りを楽しみたいんだよね、きっと。
[でも、お神輿は出るかなぁ、と呟くが、きっと答えはどちらにもわからない。 おさがりの山を眺め、幾つか物をどかすと目当ての物を見つけ、取り上げる。 帯の色と良く合う巾着を開けると、中には細々と物が入っていた。]
これ、持って行くといいよ。
[差し出して、笑みを見せる。 他に欲しい物があれば自分で拾うことだろう。 ふと、思いついたように目に止まった鈴の根付を取り上げて、巾着にくくりつけた。]
落としたら、音がするからわかるように、ね。
[さらに相談を受けたならば、必要そうな物をみつくろう。 少女は人の世話をするのが好きなようだった**]
(96) 2015/04/19(Sun) 20時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/19(Sun) 20時半頃
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[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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