62 あの、夏の日
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-寮・談話室-
…………暑い。
[魘される少年は、古い木製の椅子に座り。 同じく木製のテーブルの上、目の前に広げたノートを見遣っては溜息をついた]
(3) 2011/08/27(Sat) 00時頃
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全く…どうしてこうも、何処の委員会もこんなに予算を計上してくるんだ…
[少年が見ているノートには、学校の各委員会の希望予算が纏められていて。 生徒会副会長である少年は、帰省した会計係の代わりに数字と戦っていた]
(*0) 2011/08/27(Sat) 00時頃
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仕方ないでしょう… こんなに暑い日に冷房が無いなんて、愚痴りたくもなりますよ…
[ノートから視線を外して、一人キャッチボールをするテツ>>4を軽く睨む]
ほら、ヨーランダだって何時にも増して死体っぷりに磨きがかかってますし。
[>>2ヨーランダの様子を見て、少年はまたか、と言わんばかりにまた溜息]
(6) 2011/08/27(Sat) 00時頃
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[>>5この猛暑の所為で湿ったソファ…よりも下の方から、カタコトの言葉が聞こえてくる。 誰だ。と聞かずともその声で分かる…ヤニクだ]
ヤニク、お前の国とこっちの国は違うんだ。 そろそろ慣れろ…じゃないと、これから先、やっていけないぞ?
[そして、少年は何か観念した様に立ち上がり、共用冷蔵庫に向かう]
……ああ、あったあった。
[冷凍庫から取り出したのは]
あと1本ある。 ヤニク、食うか?
[ソーダ味のガリガリ君]
(11) 2011/08/27(Sat) 00時半頃
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――――ん?
[廊下の先から聞こえてくる音に、顔を上げる]
あの音は……
[小さな足音と]
……小さな金属、か?
(*2) 2011/08/27(Sat) 00時半頃
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生憎ですが、アイスはこれで終わりです。
[>>12テツの言葉に、残酷な事実をしれっと言って退けた。 >>8ヨーランダがテツ先輩に強請る様子を見れば]
ああ、それは良いアイディアだ、ヨーランダ。 …テツ先輩、善良な後輩の為に冷菓を奢ってはくれませんか?
[真面目な顔で、少年も強請ってみる]
(17) 2011/08/27(Sat) 00時半頃
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[>>14ヤニクの直っていない言葉に、小さく溜息を吐く]
残念ながら不正解だ、ヤニク。 「ナツ」「は」「アツイ」。この順番で覚えておけ。
それと「郷」は国も表しているんだぞ。 つまり俺達の今居る場所が「郷」であり「国」でもある。
[見上げてくるヤニクを見下しながら。 >>18ガリガリ君を差し出せば、返ってくる言葉に――]
なっ…!? 嫁と言う言葉は女に使うものだぞ…っ!!
全く、変な言葉を覚えるんじゃない!!
[突然の単語に驚きつつも、ヤニクに青いアイスを手渡した]
(21) 2011/08/27(Sat) 00時半頃
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[首を傾げるヤニク。 どうやら彼は「冷菓」と言う単語を聞いた事が無いらしい]
「冷菓」は、冷たい菓子類。 つまりアイスやカキ氷の事を言うんだ。
[怒りの笑みを浮かべるテツを横目に。 ズボンのポケットから、幾らかの小銭を出す]
…仕方ありませんね。 ガリガリ君が無かったら、ヤニクは機嫌損ねるでしょうし。
これで、何本か買ってきて下さい。 俺の奢りです。
[そう言って、テツに400円渡す]
(24) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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[聲が 聞こえた気がした]
[煩い蝉の 鳴声の合間から]
――――誰だ?
[気配を 感じ取っていた]
[此処に居る皆とは 違う 気配]
[男と 似ている 気配]
(*5) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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…大らかな奴かと思ったら、意外とそうでも無いんだな?
[>>22ヨーランダの節度っぷりに、目を瞬かせ。 >>26テツが計500円を受け取ったのには]
ええ、皆の分をよろしくお願いします。 遅くなっても良いですが、せめて夕飯の時には帰ってくるように。
[何かあったら生徒会の人間として見過ごせませんから、とテツに言葉を刺す]
(33) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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そうだ。夏は暑い。郷イコール国。 その国のしきたりに従うのは、国への敬意でもあるからな。
…大事にするのは、良い事だ。
[良く出来た。と目を細めて>>27ヤニクを褒める。 …が、次に聞こえてきた単語に思いっきり衝撃を受けた]
お前の目は節穴かっ!? 俺のどこをどう見たら女に見えるんだっっ!!!!
[ショックポーズのヤニクの襟首を掴み、思いっきり揺さぶって、叫ぶ]
(37) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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だから 俺は 女じゃない !
[>>29呆けるヤニクを揺さぶる攻撃、続行中]
お前、この前の水泳の授業で一緒に泳いだだろうが!? 現実を見ろ!そして冷静になれ!!
[冷静になるのは、少年の方だと思うが。 少年は叫んだ勢いで体温上昇中。ただでさえ暑い夏なのに、余計に体力が減っていく気がした]
(38) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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[体力が減って、ヤニクから手を放した]
ヨーランダ…アルバイトはしないのか? うちの学校は、学生アルバイトは禁止していないぞ。
[校則は全て、少年の頭の中に入っている。 故に「お金が無い」と言うヨーランダに提案をしてみる]
それに、少しは動いたらどうだ? お前は夏になると、毎日ぐうたらしてるじゃないか?
[死体に近い彼女を見て、更に溜息]
(45) 2011/08/27(Sat) 01時頃
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[談話室の開かれた窓から、涼やかな風が入り込んでくる。 それと同時に――聲も、はっきりと]
メアリー……?
[は、と男は小さく息を零す]
……ああ、聞こえる。 はっきりと聞こえるぞ…?
[聲は、夏の風に乗って来たと思っていた。 だが違う。この聲は、頭に直接語りかけてくるような]
(*7) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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はは。まさか、メアリーとテレパシーが出来るようになったのか?
[まさかな…と、苦笑する少年。 しかし、少年にも好奇心はある]
俺は、ディーンだ。 聞こえるか、メアリー…?
[風が止んだタイミングを見計らい 思考で彼女へと語りかける――]
(*8) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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暴力ではなく、制裁だ!
[>>46崩れ落ちたヤニクを見降ろしながら、少年は荒く息をはいている。 どうやら体力を使い過ぎた様だ。 続く>>47言葉には]
馬鹿…っ! お前、女子が目の前に居る時にそんな単語を言うな!!
[そんな単語とは、おっぱいの事だろう。 少しだけ慌てて]
プール、な… はは…学校のプールは空いてないな…確かに…
[さっきから叫んでばかりの少年は項垂れた]
(55) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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………… お前、どれだけ鈍いんだ……
[>>48ヨーランダがソファから転落、そのままラグドールなみにぐったりしている様子を見て、少年は片手で顔を覆う]
ほら、床は汚いから起き上がれ!
[と小さな死体に手を伸ばし。 バイトの話になれば]
お前だって……
…………
………………やればできる、だろう。
[多分。と小さく呟いて]
(57) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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どうも、ヘクター先輩。
[>>52ヘクターが談話室に顔を出せば、少しは落ち着いて挨拶を。 冷たいものは…と聞かれれば、肩を竦め]
冷たいものは、今無くなりました。 今頃、テツ先輩がコンビニまで買いに行ってるはずですよ?
[と告げる。 そしてプールの話題になれば…ふと、思い出した様に]
…たしか、隣町に公共プールがあった筈ですが…
[だが生憎、今遊びに行く体力は少年には残ってはいなかった]
(59) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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…おお!聞こえるか!?
[ハッキリと返ってくる声に、感嘆の声を微かに上げる。 声や先輩呼びからして、テレパシー相手はメアリーで合っている様だ]
吃驚したぞ!まさかいきなりこんな事が出来るようになるとは!!
[不思議です。と答える彼女には、少年の明るい声が届いている事だろう。 堅物な少年とは言え、やはり不思議な事が起きれば驚きもするし、感動もする。
そして]
(*10) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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ええい、そのポーズいちいちしないと気が済まんのかっ!?
[>>60ヤニクに裏手ツッコミを入れた。 嗚呼、眩暈がする]
(66) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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まるで、夢みたいだ――
[そう呟いた瞬間]
[くらり、眩暈が起こる]
(*11) 2011/08/27(Sat) 01時半頃
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…学校のプールを無料開放する場合、先生方や守衛の監視が必要となるので彼らの休日を削ぐ事になります。
[>>62ヘクターの言葉に、市民プールについては頷いて肯定するも。 その後に続く言葉に、堅苦しい少年の真面目な声が、低いトーンで響く]
…あと、忍び込むのは俺が許しませんよ?
[分かってますよね?と冷ややかな目で、ヘクターを見上げた]
(68) 2011/08/27(Sat) 02時頃
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ディーンは、へクター>>63あと、ヤニクに変な知識を植え付けないで下さい…と諦め交じりの溜息をついた。
2011/08/27(Sat) 02時頃
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よっ…と。
[>>67ヨーランダを床の海からサルベージすれば。 次からはあまり床に寝転がるな。と釘を刺して。 だが、冷静に言葉を指摘されれば]
…自信を無くしたくもなる…
[ヨーランダのだらけた状態と、大らかな喋りに。 本当に働けるのか、保証は出来ないとばかりに首を横に振った。 そしてヘクターに続く、彼女の言葉>>69には]
夜間に学校へ不法侵入なんぞ、言語道断!
[米神に青筋をたてて、再び叫んだ]
(70) 2011/08/27(Sat) 02時頃
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ディーンは、叫んで再び眩暈がした。叫び過ぎて暑い…
2011/08/27(Sat) 02時頃
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……メアリー?
[明るかった彼女の声が、徐々に暗くなる。 まるで夕日が夜を連れて来る様に、少しずつ。すこしずつ]
おい、大丈夫か…? メアリー、返事を……
[眩暈を起こす頭を軽く振って、彼女の意識の方へと向かおうとする]
[だが]
[足は、動かない]
(*16) 2011/08/27(Sat) 02時頃
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[>>*15問いかけてくる後輩の、声とは違う聲が不思議と脳に響く]
懐かしい…?
[彼女は一体何処で、何を感じているのだろうか? そう思うと同時に]
…………?
なんだ、この…胸の奥からの、痛みは…
[じわり、じわり]
[内側からの不可解な感覚に襲われる]
(*17) 2011/08/27(Sat) 02時頃
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誰が禿予備軍ですか、誰が。
[>>72軽い声のヘクターに、更に冷度79(0..100)x1%増しの視線を投げる]
全く…不法侵入は立派な犯罪! 刑法130条にも載っている!
俺が居る限り、そんな事はさせん!!
[腰に手を当て、キッ、とヘクターを睨み上げた]
(75) 2011/08/27(Sat) 02時頃
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ディーンは、へクター…禿げないぞ、俺は!!と視線で抗議。
2011/08/27(Sat) 02時頃
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[>>74耳を塞ぐヨーランダを見て、少年は我に返り、咳払いを一つ]
俺とした事が、少し叫び過ぎたな…
[近くに居たヤニクも、ヨーランダと同じ様に耳を塞いでいたかもしれない]
…とにかく! 学校への不法侵入は、警察沙汰になっても可笑しくない。 夏休みを無駄にしたくなければ、大人しく公共施設で遊べ…
[はぁ、と最後に溜息をついて。 少年はテーブルに広げていたノートを片し始めた**]
(77) 2011/08/27(Sat) 02時半頃
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[ノートを手に取る]
[それは、生徒会の会計ノート]
[パラパラと、頁を捲る]
[綺麗だが、何処か拙い字]
[未熟な、財務管理の計算式]
(*18) 2011/08/27(Sat) 02時半頃
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ああ、此処はこんな計上ではいけない――
[不意に出た声は、少年の声ではなく]
[恐らくは、小柄な彼女の。 駆けていく足音に、耳を澄ましながら]
[談話室に差し込む夏の光に、目を細めた**]
(*19) 2011/08/27(Sat) 02時半頃
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ディーンは、ヤニクに間違った意味の言葉を、あまり覚えるなよ?と注意した。**
2011/08/27(Sat) 02時半頃
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……俺は禿げない!
[>>76ヘクターに髪の生え際を指差され、のち睨眼。相手が先輩であるのに、いつの間にか敬語を取っ払ってしまっていた。 >>82ヨーランダが更にボケを乗せてきたので、其方にも睨顔を向け]
要らん!余計なお世話だ!
…それよりもお前、その長ったらしい髪を切ったらどうだ? 短髪にしろとは言わん。せめて、ケイトくらいの髪の長さにしたら良いのにな。
[ヨーランダと喋って心がクールダウンしたのか、髪の話になれば、逆に彼女の長髪を指摘する。 …少年の場合、頭が禿るよりも先に、眉間の皺がくっきりと残りそうだと逆に指摘されそうな気がするが]
(94) 2011/08/27(Sat) 13時半頃
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花火、か。
[談話室のテーブルの一角を占拠していたノート――生徒会で使う予算案を纏めたものの様だ――を閉じながら、ヘクターの提案>>78>>79に、ふむ…と腕を胸の前で組んで思案する]
…それなら大丈夫だな。 俺は去年は実家に帰っていたが…花火は寮で毎年やっている様だし、火の始末さえちゃんとすれば問題は無いだろう。
[だが、ヘクターの一言…ベネットが平気で変な花火を買い込む、と聞いて]
…ベネット先輩と一緒に買いに行くなら、ヘクター先輩、ちゃんと監視しておいて下さいよ?
[呆れた声で防止策を打ち]
寮母さんへは、俺から言っておきましょう。 …では、また後程。
[きっとあの寮母の事だ。余程の事が無い限り禁止しないだろう。 少年はそう呟いて、ノートを片手に談話室を後にした]
(95) 2011/08/27(Sat) 13時半頃
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-廊下-
[>>87ヤニクが上機嫌で廊下に出て行った大分後に、少年も廊下に出る。 そこで、談話室に入ろうとしていた様であるケイト>>89と鉢合せになった]
おっ…と、すまない、大丈夫か? その段ボールは…?
[ぶつかりそうになるのを直前で回避し、談話室への道を空けた。 ケイトの手には、大きな段ボール…何やら重そうで、思わず中身を問うてみる。 その段ボールの中身の正体を聞けば]
西瓜か。夏にはうってつけじゃないか! さすがは委員長、気が利くな。
しかし、そんな大きなものじゃ重いだろう。 …俺が冷蔵庫まで持って行こう。
[そう提案し、ケイトから頼まれるようであれば段ボールを引き受けるだろう。 談話室備え付けの冷蔵庫の前まで行けば、箱の中身である西瓜を取り出す…大きなそれは、冷蔵庫に入ればかなりのスペースを占拠した]
(96) 2011/08/27(Sat) 13時半頃
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-再び廊下-
[ノート片手に、速足に廊下を歩いていく。 ピンとした背筋は崩さず、足音は一定のリズムを刻み。 途中、何処かへと向かおうとしているのだろうか?マリア>>84と出会う]
ああ、マリア先輩。 どうなされたんですか?
[彼女はさっきまで自室で苛々としていた。なんて少年は知らずに声を掛ける]
そう言えば、さっきケイトが西瓜を持ってきてましたよ。 皆で食べる様ですが、マリア先輩もどうですか?
[手短に言い]
俺は、後で頂きに行きますよ…それまで残っていたら、ですが。 では、失礼します。
[一礼して、廊下の奥へと進んでいく]
(97) 2011/08/27(Sat) 14時頃
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-裏庭-
[マリアと出会った後、少年は水場を掃除している寮母を見つけた。 ヘクターが提案していた花火の件を話せば、いいわよ、楽しみなさい?と二つ返事を貰った。 そして少年は、裏庭へとその足を運んでいく]
…冷房が無いのは、堪えるな。
[室内は日差しを遮ってくれるが、どうにも風通りが悪い気がしてならない。 だが寮の裏庭に来れば、風通りは最高だ。後は日陰を見つければ良い。 そこは、少年にとってベターな避暑地となる]
この頃は、特に暑いし…どうなってるんだか。
[少年は一本の木の下へと赴き、腰を下ろした。ズボンが汚れるのは…まあ致し方無い。 枝と葉を広げた木の下は影が広く、絶好の避暑ポイントだった]
(100) 2011/08/27(Sat) 14時頃
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[木陰の中に入ってきた生温い風が、ほんの少しだけ涼しくなる。 木の幹に背を預けてノートを開き、時折降ってくる木漏れ日に目を細めていたが]
…………
[先程叫んで体力を消費した所為か、うとうととし始め。 やがて、その瞼は完全に落ちるだろう**]
(101) 2011/08/27(Sat) 14時半頃
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ディーンは、メアリーの走る音が、意識が落ちる前に聞こえて来ていたかもしれない…**
2011/08/27(Sat) 14時半頃
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嗚呼…そうだな… 全く、その通りだ…
[その同意は、男にだけ聞こえてきた言葉へのもの>>*22 微睡む意識の中、拙い言葉が紡がれていく]
どうして…皆、バラバラになってしまったのだろうな…
……あんなに、楽しく笑っていたのに。
[思い出すのは、先程の談話室での遣り取り。 混濁した男の脳は、少年の外見に似合わない言葉を生み出していく]
(*24) 2011/08/27(Sat) 14時半頃
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[>>*23大丈夫、と答える少女の声が耳に届いた。 意識が眠りの縁に居た男にとっては、その落ち着いた声はとても心地良くて]
そう、か… メアリー、無理は…するな…
[やがて、言葉は途切れ途切れになり]
…俺も、胸が痛いよ。
[瞼が下がりきる直前。 まるで尊いものを見守る様な微笑を浮かべ、ノートに幾筋も差した細い日光を見つめては]
なんで…だろう、な……?
[呟きは遠く、離れていく風に乗せて**]
(*25) 2011/08/27(Sat) 14時半頃
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-回想・談話室-
それにしても、それは伸び過ぎだろう。
[>>110緩慢な動作で、ヨーランダが自分の髪を摘まむ様子を横目で見る]
伸ばしてた方が楽、と言うのは俺には分からんな。 俺は今以上に伸ばした事が無いし、伸ばすつもりも無い。
…俺は、このくらいの髪の長さが丁度良いんだよ。
[不思議そうな彼女の目は、次第に彼女自身の髪から少年の方へ移り変わり。 遂には逆に問われたが、少年は自分の後ろ首を触りながら、何処か落ち着かない感じで答えた。 やがて、死体に戻ったヨーランダの最後の言葉を聞いて、一瞬、呆ける]
(146) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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…は?勘違い?
[何の事だか真面目な少年は分かっていない様だったが、すぐにその理由を理解し]
……くだらない。 髪を切ろうが切るまいが、それは当人の自由だろう。
そんな事でいちいち失恋した!なんて…馬鹿馬鹿しい。
[女子はそんな事を気にするのか…などと思いながら、談話室の出口へと向かい。 去る直前に、ソファに沈むヨーランダに一度振り向き]
それと、ヨーランダ。 束ねると涼しいなら、もっとちゃんと確り結んどけ。
[真面目な顔で、彼なりの忠告をした]
(147) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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-回想・談話室-
いや、気にするな。 力仕事は男の役割だ。
[>>145ケイトから段ボールを受け取り、西瓜を冷蔵庫にしまう。 彼女も少年と似て律義で、礼を言う姿はしゃんとしていた。 お茶を飲んでいる。と言うケイトの言葉には、ああ。と軽く返し]
謝らなくて良い。 こんな暑い時にタダで西瓜を頂けるんだ。これくらいの事はするさ。
[まあ、少年が無事に冷えた西瓜にありつけるのかは…分からないが。 ごめんね。と言う彼女に少しだけ笑みを返し、談話室を後にした]
(151) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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-回想・廊下-
[>>105マリアは気晴らしと言い、手を首に添えながら肩を竦める様子を見て、小さく息を吐く]
3年生ともなれば色々大変でしょうが…根詰めるのは良くないですよ。
[彼女のリアクションを、少年はきっと勉強疲れだと思い込んでいるらしい。 >>106西瓜の話をしていると、ベネットの話になり]
ベネット先輩、ですか… 確かにあの人は良く食べますからね…体に似合わず。 西瓜が無くならない内に、確保出来れば良いのですが。
[と言って、苦笑する。半割でさくさくと西瓜を平らげる細身の先輩の姿を想像して、ありえるな…と一人ごちた。 だが、妬けちゃうじゃない。と言われた瞬間]
な、何言ってるんですか…! 俺達は、そう言う仲じゃないんですから…
[少し慌て。マリアの温かく、そして羨む視線から逃げる様に廊下から歩き去った]
(153) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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[夢を、見ているのだろうか?]
[薄暗い店内、酒と遠くから流れてくる煙草の匂い。 そして思い出話をする男女の大人達。 彼らの声は変われど、何処かで聞いた事がある様な]
[同時に入り混じる、寮の談話室と廊下の風景。 湿度の高い空気、談笑する少年少女達]
(*27) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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ん…
[>>*26メアリーの声が聞こえる。 同時に、意識は夢から引き剥がされて]
……
[…苦しいと、メアリーは言っていた気がする。 でも、その声は何処か嬉しそうな気がしたのは。 その声色に、自分も微か嬉しく感じたのは、気の所為なのだろうか?]
ああ――
[寝呆けた頭では、結論には達せずに通行止めをくらって。 気の抜けた呟きと共に、空を見上げた]
(*28) 2011/08/27(Sat) 23時半頃
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