112 燐火硝子に人狼の影.
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――…本当に、良いのだな?
[再度、サリスに尋ねる。 微笑む少女の向こうに彼の姿を翡翠はとらえ]
(*18) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃
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――…嗚呼。
[翡翠は彼を見詰めたまま 短い了承の言葉をサリスへと向けた。]
(*21) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃
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――…痛みは、一瞬。 チクリとするだけ。
すぐに、終わる。 苦しむ事はない。
[甘く囁く声は常よりも僅かに優しくある。 メアリーのシャツのボタンを右手で外し その首筋を外気に晒す。 その手はそのまま彼女の左肩へと宛てがわれて 白く細い項に、男の吐息が触れる。 閉じられた少女の眸にその景色は映らない]
(50) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃
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[メアリーの首筋、その柔い肌に鋭い牙が浅い傷を付ける。 己の体液に痛覚を鈍らせる働きがあると知ったのは 獲物を喰らう前、それを戯れに壊したいつか。 彼女に効果があるかは知れないが傷口を舌先でなぞり それをなすのは、ふたりが望んだからにほかならない]
メアリー、
[名を呼び囁くは眠りに誘う言葉。 おやすみ、と言い終えた口が大きく開く気配。 人の姿のまま、獣の爪が力任せに左胸へと穿たれる。 柔らかな肉を裂きかたい骨を押しのけて摘み取るは命そのもの]
(51) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃
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[サリスに見るなとは言わなかった。 視界を遮ることもしない。 見るも見ないも、彼の選択次第]
(*22) helmut 2013/02/09(Sat) 03時頃
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[男の掌には体内にあった名残のまま脈打つ少女の鼓動。 色硝子よりも鮮やかで艶やかな赤が床を染めてゆく]
――…これで終い。 此処での、最後の食餌だ。 ミドル、――…好きなだけ食べると良い。 私は、後で頂く事にしよう。
[滋養に満ちた心の臓をミドルへと差し出す。 甘く芳しい血の匂いに満ちたその場で 獣たちの晩餐が、はじまる*]
(52) helmut 2013/02/09(Sat) 03時頃
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[サリスの視線が注がれるのは少女の方。 目をそらさぬ様を視界の片隅に捉えるが その時は何も言わず憔悴の色漂わせるのを感じる。
濃密な血の香りに誘われるように 命の色に染まる己の指先に舌を這わせる。 ぴちゃり、水音がその場所に響くが それよりも甘露の如きその血の味に酔いしれる]
――…、
[零れる吐息の甘さは遠い日、少年に向けた色にも似て]
(56) helmut 2013/02/09(Sat) 03時半頃
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[名を呼ばれ薄っすらと濡れた翡翠がサリスを見遣る。 力を失いくずおれる少女の身体を片腕で支え 己も膝を折り血だまりの中、そっと少女を寝かせた]
――…なんだ。 グロリアに興味があるのか?
[妹の名を聞けば怪訝そうに片眉が跳ねる]
妹は兄が人狼だとは知らない。 獣の姿を見せた事は一度もない。 知られれば、喰らうより他ないからな。
[血をわけた双子の妹でさえ、見逃す心算ないと告げる]
(*25) helmut 2013/02/09(Sat) 04時頃
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[答えろ、と言うサリスの聲が血の酔いから醒ますよう]
――…莫迦だが、そう、鈍くもないか。
[知性の色灯る翡翠が俯く彼をじ、と見据える。 言った事を覆しはしなかった]
はじめて出逢ったあの月夜から 「サリス」は私にとっては特別な存在だ。 もう二度と逢わぬだろうと思ってはいたが お前の見せたあの貌も、耳朶打つあの声も 忘れた夜は、なかった。
[其れを吐露するのも、獣の気まぐれではあるが 相変わらずといった風情でサリスに偽りは混ぜず]
(*26) helmut 2013/02/09(Sat) 04時頃
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これから、か。
[ぽつ、と呟き、柳眉を寄せる。 逡巡するような躊躇うような間があいて]
サリス。 お前はこれからもそのまま在れば良い。 逃げる事を望んでも、逃がしてはやらぬ。
命尽きるその日まで私の傍に在れ。
[命尽きるその日まで。 たとえ壊れてしまおうとも。 傍らにあることを望むと答える聲は酷く傲慢で**]
(*27) helmut 2013/02/09(Sat) 04時頃
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[あたたかな命の源がミドルの手へと渡る。 狩りにおける戦利品ともいえる臓器を彼女に譲るのは 追ってきた彼女の獲物であると認識していたから]
――…。
[まるで食事に饗されたあの時のようだと思う。 じ、と翡翠の双眸は彼女の食餌を傍らで見る。 丁寧な所作で獲物の肉は彼女の口へと運ばれて ご馳走様の声が聞こえる頃には メアリーの横たわる亡骸は幾分軽くなっていた]
(65) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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嗚呼。
[終わりを示す言葉に短い応え。 ミドルの考えを聞けば頷きを返す。 メアリーの願いを彼女も聞いていただろう。 再度、それを口にするのは無粋と飲み込み]
生き延びて――… 二度とこのような事がないよう祈るよ。
[同胞の無事を願う聲をエントランスに向かう背に投げた]
(*32) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[双子の妹に関しては何か思い出したように、笑った]
賢い子だからこそ、言えはしない。 兄とはいえ人狼を野放しにすればどうなるか知れるから 思い悩んだ末に人狼を退治しようとするだろう。 家族を守るためにそうする、と、 幼かった妹がそう言っていたからな。
[家族なのに、とサリスは言う。 家族だから、とリヒトは思う。 人である家族の前では獣である己を隠し人である振りをして 同じであるよう偽らなければその形を保てないのだ、と]
(*33) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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趣味が悪いとは失礼だな。
[言葉とは裏腹に気分を害した風ではなく]
恐怖に引き攣る、顔。 なきながら死にたくない助けてと懇願する声。 ――…何よりも魅力的だろう?
[微かに意地の悪い響きをのせて、わらう]
(*34) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[憔悴の色宿すサリスの双眸を見詰め 視線を絡める男が静かに腰を浮かす。 サリスとの距離を更に縮め対面に座し目の高さを同じくした]
――…死の恐怖に顔を歪ませながらも その目から零れた涙は朝露のように、綺麗なものだった。
生きたいと望むその声は何より心に響く。
[其れは切欠に過ぎぬと目の前に居る彼を映しながら思う]
(66) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[己の望みを聴いたサリスの応えに 薄く濡れた翡翠の双眸が揺れて、微かな動揺をみせる。 次の瞬間には、取り繕われ張り付く余裕。 に、と、口の端をつり上げて満足げな笑みを浮かべる]
好きにするさ。
[さいごまでと彼は言うがリヒトは小さく頷くのみ。 共にある限り人間であるサリスには苦痛となるだろう未来。 気まぐれで残酷な獣の所業に彼の紡いだ約が いつまで効力を成すか知れず言葉にはならない]
(67) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[メアリーへと向けられるサリスの声は聞かぬ振り。 何も思わぬような表情で其処に在るが 近く遠く思い馳せるサリスをじ、と見据えた後 徐にその顔を彼の襟首へと近づける]
別れは済んだか。
[確かめるような言葉を零したくちびるが 彼の首筋に執着の花を残して]
(68) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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夜が明ける前に――… 必要な荷があるなら準備を。
[サリスの耳朶に囁きかける声に揺らぎはない。 す、と身を引き男はメアリーの亡骸を抱き上げる。 彼女の部屋の寝台に、遺体を寝かせてシーツを掛ける。 備品である手巾で軽く拭うは食餌の名残。 ふ、と鏡台に目を遣れば見覚えのある品を見つけ拾い上げる]
(69) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[居室へと戻り床に落とした荷を取り 少し考えてからサリスへと其れを渡した]
この牢獄から出る準備をする。 直ぐに戻るから此処から動かぬように。
[言い残して、その場を去ろうとするが 思い出したようにサリスへと差し出す拳]
嗚呼。
手を出せ。 ――…これはお前が持っていろ。
[彼の掌へとのせられるのはメアリーの髪飾り*]
(70) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[退治される未来は願わない。 その未来こそが特別な者の為と知りながら 獣は生きることを選ぶ。
“さいごまで、居てやる、よ。”
人間の言葉など信じる気になどなれぬが 今だけはサリスの言葉を信じたいと心の片隅で思う]
(*39) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃
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[意地悪い聲は建前。 サリスにのみ囁くひとの声は本音。 冗談の混ざらぬ本気の言葉]
――…綺麗なこと、か。 甘い言葉に騙されて 赤い頭巾の少女のように喰われてしまわぬようにな。
[お伽噺を持ちだすはポーカーフェイスを保つため、だが 其れもままらぬようでいつしか滅多に人に見せる事のない やわらかな笑みがそのかんばせに浮かぶ]
(83) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃
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[広間に火をつけ小火を起こし 自警団の注意をそらそうと思っていたが 男が動くより先に、俄に騒がしくなる、外。 ある程度火に包まれてしまえば人狼の存在も有耶無耶に。 そんな事を思ってはいたが同胞が動いたであればそれにのるまで]
――…これなら準備も必要ないか。
[微かな苦笑を零して。 男は己の外套をサリスの肩に掛けた]
(84) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃
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風避けに。 無いよりはマシだろう。
[袖を通すようサリスに促す。 荷の少ない彼に黒檀の杖とホレーショ―の本を預けて 男は寝台にあったシーツの両端をきつく結び大きな輪を作る]
折角見送りの言葉を貰ったが――… 待たせる必要はなくなった。 お前をひとり、不安にさせる心配もない。 その言葉と心遣いは有り難くうけとっておこう。
[髪飾りに対しての感謝にはふ、と似た笑みを返し 居室の窓をあける。 未だ冷たい風が屋内に吹き込んで傍らのカーテンが揺れた]
(85) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃
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[響く銃声。 ミドルからの別れの言葉が聞こえる]
キミからの餞別は頂いておくよ。 母君の分まで末永く――…
[かつて旅先でまみえた同胞たちと同じように 慣れ合うでもなくあっさりとした別れ。 さよならの言葉のかわり、獣の咆哮が月夜に響く]
(*40) helmut 2013/02/10(Sun) 01時半頃
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[月明かりに照らされる男のシルエット。 ピンと立つ両耳にすっと伸びた鼻先、 風にそよぐ金糸の毛並みが光を弾く。 人狼と呼ばれる姿を経て、変じる先は四足の大きな獣。 山奥に住まうだろう狼と似た形ではあるが 一対一では人間は一溜りもないであろう、巨躯で違うと知れる]
背に乗るが良い。 人の足では追手を振り切るは難しいだろう?
[金色の獣は微かに頸を傾げサリスを促す。 先ほど作った布製の輪を咥え、頸に掛けてるは手綱代わり。 彼が背に跨れば其れを握らせ]
振り落とされぬよう確り捕まっておけ。
(86) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃
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[獣の姿で人の言葉を操る化け物は 人間であるサリスを背に負い窓枠を飛び越える。 しなやかな金の尾が余裕と言わんばかりにゆらり揺れた]
それにしても正面突破とは――… 歳のわりに豪胆な娘だ。
[揶揄るかの如き声漏らし、喉を鳴らす]
この町の景色も――… 暫くは拝めぬかもしれぬ。
[感傷的にも取れる言葉に感情の色は薄い]
(87) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃
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[人狼が逃げた、と。 その知らせは朝になれば町中に知れ渡るだろう。 集会所に集められた者の名も 処刑された者の名も人狼の牙に掛かった者の名も。
行方知れずとして処理された者は三名。 人狼容疑ははれぬまま容疑者としてその町には名が残る]
(88) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃
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[小さな山の上にぽつりと建つ集会所。 色とりどりの硝子細工が朝陽を受けきらめく頃には 金色の獣と人の子の姿は森を抜け 町とは反対の山の麓へと落ち延びる]
――…怪我は無いか?
[障害を跳躍し、道ならぬ道を駆け抜けた獣の息は微かにあがる。 それでも背に向けた案じる声は常のような余裕を滲ませ ゆらり、ゆらりと金の尾を何処か愉しげに、揺らし尋ねる**]
(89) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃
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[人狼が集会所の包囲を突破した数刻後。 集会所には検分する自衛団員たちと野次馬の姿がある。 その中には集められた者の関係者の姿も見られた。 テッドの名を呼ぶのは彼が遊びに行く約束をしていた者だろうか。 仔細を知る為に、集められた者の無実を訴える為に。 柔らかな金糸を編み込んだ身なりの良い日傘の女性もそのひとり。 ルーカスと言う貿易商と同じ色の眸持つ女は 自警団から事件の一端を聞けば目眩に足元をふらつかせる。 地面に落ちるは純白の日傘。
兄が人狼だなんて。 そんなはずはない。
慌てて支える使用人が彼女をグロリアさまと呼んだ。 グロリアは自警団の言葉を拒絶するように頸を横に振る。 其れは何かの間違いだと強く強く訴えた]
(90) helmut 2013/02/10(Sun) 17時頃
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[其処に集まる面々に事の真相は知れない。 闇に包まれた真相を知るは生き残った三名と 其処で事の全てを見続けた罪なき魂のみ――**]
(91) helmut 2013/02/10(Sun) 17時頃
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