30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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―廊下― [しかしその後、後を追うように飛び込んで行く銀色の陰には。]
……え、あ、ちょっと。
[この半日、探していたユーリィ本人に間違いない。 呼び止めようと慌てて駆け寄り……しかし室内のただならぬ気配に足を止めた。]
『サイラス先輩が抱くのは、ディーン先輩だけでは、ないですよ? 佳い気にならないで……。』
[ヒステリックなくすくす笑い。 これは本当にあの、日陰にひっそりと咲く花のようだったユーリィの声なのだろうか?]
(304) 2010/09/05(Sun) 10時半頃
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[その驚きに撃たれて、言葉の中身、サイラスがディーンを…の件の衝撃が薄れたのは幸いであったのか。 ディーンが何事かユーリィに返したのは聞こえたが。 立ち竦んでいるままに、パッと銀色の陰が飛び出すのを見送ってしまい、一呼吸遅れて慌てて後を追った。]
(305) 2010/09/05(Sun) 10時半頃
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―廊下― ちょっと、ユーリィ!! 待てよ!
[走るのはあまり得意ではないが、相手がユーリィであることもあって何とか追いつくことに成功する。 荒い呼吸、必死に腕を掴んで]
トニーが心配してたぞ。 一日探し回って……って話を聞けって。
[駄々っ子のように手を振り解こうとするのに閉口して、少し声を荒らげた。]
(306) 2010/09/05(Sun) 11時頃
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[腕を掴み直し、こちらに身体を向けさせようとして。 涙を湛えた哀しい瞳で睨み付けるユーリィの顔を、真っ向から目にしてしまい、ドキリと心臓を躍らせた。
蒼褪めた貌は艶めかしく、噛み締めた唇は深紅の花弁のよう。 追い詰められて狂乱した小動物のようなその表情。 細い身体から噎せ返るような薔薇の香りが立ち昇り、ロビンの思考を奪う。 急速に被虐と裏返しの嗜虐心が湧き上がってくるのを感じ――
――追い掛けて来たディーンの気配で我に返る。 呆然とした一瞬の隙に、ユーリィは乱暴に彼を突き飛ばして、廊下の先に走り去って行った。]
(308) 2010/09/05(Sun) 11時頃
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―廊下― [呆然としていた為か、突き飛ばされた時に踏ん張れずに、床に尻餅をついてしまった。 何故か――立ち上がれない。
近寄ってきたディーンが差し出す手を、茫洋とした瞳で見つめ、次にディーンの顔をまっすぐに見上げた。 胸が苦しくて、とても、息苦しい。 はふ、と艶めいた吐息を零した。]
(310) 2010/09/05(Sun) 11時半頃
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ロビンは、下肢にじんわりと熱が溜まっていく。
2010/09/05(Sun) 11時半頃
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―廊下― [ディーンの腕を、抱き起こされるまま受け入れて。 セシルのように薔薇の精そのものの香を吸収したのではなく、その残滓を嗅いだだけだから、変化は暫定的なもの――今はまだ。 ゆるゆると進行するそれに侵されつつあることは気付かねど、今の状態がおかしいと思う理性は充分に残っている。]
……すい ま せん、匂いの所為で、眩暈、が
[頭をゆっくりと振りながら、ディーンの腕に細い指を食い込ませて縋った。]
(312) 2010/09/05(Sun) 12時頃
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[ディーンの――自分よりも丈高い男の身体に触れていると、日頃は秘めたまま内に抱えている妄想がぐろぐろと渦巻いて。 足をもじもじとすり合わせてしまうのが止められない。
ディーンに対するのは尊敬の念。 理知的で、自己抑制的……理想に近い姿として。 同じ「優等生」でも、単に純粋なだけの神の信徒であるベネットよりも彼は望ましく、優れているように見えたのだ。 だから、その敬愛する先輩の前で、このような醜態を晒しているのは耐え難い恥辱だった。]
(313) 2010/09/05(Sun) 12時半頃
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―廊下― ごめん、なさ い
[ふらふらと自力で立とうと試みる。 疼きは潜熱となって下肢に籠もり、思わずきゅ、と尻肉を引き締めてしまう。 それなのに、ディーンからは優しく頭を撫でられて。 自制心が決壊しそうになって、じわりと目の縁が涙で潤んだ。]
(317) 2010/09/05(Sun) 12時半頃
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―廊下― 大丈夫、です。 自分の部屋で、休みますから……
[辛いけれど、早く自分の部屋に行って誰にも知られないうちに埒をあけてしまいたいという気持ちが勝った。 気丈に、なるだけふらつかないようにとディーンから離れて、背筋を伸ばして立つようにした。 今は自分のことで手一杯で、ベネットの視線に含まれるものに気付くことはなかった。]
(322) 2010/09/05(Sun) 13時頃
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ロビンは、自分の身体の変化にベネットが気付きませんようにと祈りながら。
2010/09/05(Sun) 13時頃
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―廊下―>>323>>324 [こくりと従順にベネットに頷く。 一刻も早く独りになりたかった。
ディーンは自分の異常に気付いているのだろうか。 多分気付いていて素知らぬ振りをしてくれているのだろうと思うと、とても有難かった。]
ありがとうございます……
[零れた感謝の言葉は、ベネットの優しさに対するものだけでなく、ディーンの気遣いに対するものでもあった。]
(333) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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ロビンは、ふたりに丁寧な礼をした。
2010/09/05(Sun) 13時半頃
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―廊下― [ディーンの気遣いを無駄にしたくはなかったし、ベネットに心配されて気付かれるのも嫌だったので、少しぎこちなくはあるけれど、しっかりと床を踏みしめて歩く。 ディーンから離れると、疼きは徐々に治まってきたような気がした。]
(334) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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―自室― [逃れてきた筈の自室なのに、戻ってくると何故か一時治まりかけていた疼きが今度はより激しく自身を苛む。 それが部屋に置いた洗濯物から漂う薔薇香の所為だと気付かぬまま、ベッドに倒れ込んだ。
トニーに付けられた背中の傷の引き攣れるような痛みと。 先程触れたばかりのディーンの肉体の質量と体温。 それらが相俟って、どうしようもない崖っぷちに彼を追いやった。]
(342) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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―自室― [荒い息を吐きながら、うつ伏せで腰を高く掲げて、もどかしくズボンを下着ごと膝まで引き下ろす。 色づいた頬をシーツに押し当て、固く目を瞑って慣れ親しんだ夢想に耽る。 それは奇しくも、今薔薇園で行われているのと似たような、それよりももっと激しく、暴力的で技巧に飛んだ凌辱。
いつものような秘匿の為の準備も、小道具を出す余裕も無い。 細い体躯いっぱいに、淫らな想念が溢れて今にもはち切れそうだった。]
(348) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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―自室― [そろそろ食事時だから誰かが覗きに来るかも知れない。 そう思いつつも、快感を紡ぎ出そうと動く手は止まらない。 歯を食いしばって、声を押し殺すのが精一杯だった。
――時が経って。 濡れたシーツの上に四肢を投げ出して横たわる身体は、壊れた人形の如く。 白い膚は未だ薔薇色の火照りを残して、白い穢れを下肢に纏わせていた。 着衣も乱れて、半裸よりも裸に僅かに服を纏っているだけで、ほんとうに凌辱を受けたかのようにも見える。
けれども、既に欲望は開放されて静まった筈なのに、求める息苦しさは消えないのだ。 それは薔薇の呪いのような外から来たものではない――元々彼が持っていたもの、ずっと隠匿してきたものが偶然の重なりで引き出されただけ。
一度火が点いて現実味を帯びてしまった妄念は消えはしない。]
(355) 2010/09/05(Sun) 15時頃
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―自室― [夕闇の部屋の中、のろのろと服を着込んで、また喉元まできっちりとボタンを留めてタイを結ぶ。 開いた窓から夜風が吹き込んで、遠く薔薇の香りを運んでくるが、麻痺した嗅覚はもうそれを感知しない。
今朝洗って窓辺で干したばっかりのタオルがまた使われて、床に散乱している。 寝乱れて体液の染みをつけたシーツが半分剥がれているのに、いつも几帳面にベッドメイキングする少年らしくなく放置してある。
やがて、身支度だけは普段通り完璧に整えた彼は、ふらりと部屋を出て食堂へと向かった。]
(368) 2010/09/05(Sun) 16時頃
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―廊下― [ロビンの表情は何も変わらない。 ただ、瞳だけが。
レンズの奥の灰色の瞳だけが、夢見るように此処ではない何処かの景色をうっすらと宿していた。]
(370) 2010/09/05(Sun) 16時半頃
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―食堂― [食堂へ入っていく足取りも普段どおり。 先に座っている先輩方に形ばかりの挨拶をして。 トレイを取って、用意された料理を乗せていく。 紅茶もカップに注いでトレイに添えると、無造作に席に着いた。]
(372) 2010/09/05(Sun) 16時半頃
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―食堂― [先輩の向けた安堵の微笑は、本当にロビンの眼に……こころに、映っていたのだろうか?
彼は行儀良く、だけれども歳相応の旺盛な食欲を示して料理を口に運んでいく。 先程の廊下での出来事の影響は、そこには全く影を落としていないように外からは見えただろう。]
(373) 2010/09/05(Sun) 16時半頃
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―食堂―>>390 [食べ終わって、ナプキンで口を拭う動作も恭しく。 と、セシルが迷子のような顔をして食堂に入ってきて、一目散にフィリップに駆け寄るのが目に入る。 それに対する反応は、眉を僅かに上げたのみ。 「ハーモニカ」がどう、という言葉にも殆ど無反応で、]
さあ。見かけませんでしたね。
[と、フィリップの問いにも素っ気無い。 優等生の仮面を維持する為に同情する振りで繕うことさえ忘れたようだ。]
(392) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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―食堂― [かたりと椅子を引き、立ち上がる。 食べ終えた食器を載せたトレーを運ぶ端整な横顔は、セシルとフィリップのやり取りなど眼中にないようだ。
戸口に現れたトニーが問い掛けた時だけ、ちらりと視線を動かした。]
(395) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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―食堂― ユーリィならさっき見たよ。
[淡々とした声音。]
僕を振り切って、またどっか行っちゃったけどね。
[トニーを見遣る眼差しはあくまで平静。 いや、平静過ぎるほど。]
(398) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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ロビンは、そのまま食堂から出ようとする。
2010/09/05(Sun) 20時半頃
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―食堂― [自戒の堤防の罅割れから漏れ出す「何か」は目に見えぬ薄膜のようにロビンを覆う。 けれども、それが何であるかに気付くものは、]
(405) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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ロビンは、トニーの言葉を聴かず、廊下に出た。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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―廊下― [まだトニーの悪意の棘に満ちた声が聞こえてくるけれど。 彼はそれにはもう注意を払わない。
全く平静な顔で、はふ…と熱い吐息を零す。 何かを待ち望むようにうっすら開いた口から、やわらかい舌が閃いて、薄紅いろの唇を湿した。]
(411) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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[自室には帰らず、亡霊のように寮内を彷徨う。 砂漠で水を求める遭難者の如くに。]
(414) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[ふと横を向くと、窓の外は既にか黒い夜闇に覆われている。 そして、ガラスに映る己の顔。 少女人形のような貌と、温度のない眼差し。]
――まだ、大丈夫。 うん。僕は、大丈夫だ。
[自身も何が大丈夫なのか分からぬままに声に出して呟いた。]
(417) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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―廊下―>>417 [けれどもそう言った端から胸塞ぐ「何か」に息苦しさを覚えるのだ。
いつの間にか窓に寄り掛かって、額をこつんとガラスに押し当てていた。]
(435) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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ロビンは、夜の温度を伝えるガラスに、熱夢を醒まそうとするように。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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―廊下― [こつり、こつり、と硝子に額をぶつけて。 渇望と抑制の鬩ぎ合い。 背後を通りかかったディーンの姿が、窓ガラスに映っても気付かぬほど己自身に集中していた。]
(461) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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―廊下―>>464 [声を掛けられても振り返らず。 硝子に映ったディーンの姿が自分の顔のすぐ側に現れて初めて、灰色の瞳に幾らか焦点が合う。 にも拘らず、肩を叩かれた時には、怯えたようにびくりと身体が震えた。]
ぁ……
(468) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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―廊下―
僕は 大丈夫 まだ
[大丈夫かと聞かれたら、機械的に答えを返す。 それは先程自分自身に言い聞かせていたのとそkっくり同じ文句。 硝子に額を付けたまま、横目で見上げる眼差しは、ディーンの心配なぞを余所に、恐ろしく抑制の効いた温度の無いそれ。]
(479) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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―廊下― [サイラスが現れると、その姿を認めるか認めないかの前に、灰いろの瞳が急速に熱を帯び始めた。 ふ……と薔薇の香りを求めるように唇が開く。 ふらり彼を追うように、窓硝子から頭を引き剥がした。]
(481) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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