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[ ユリシーズの言葉に頷く。>>5]
ええ、参りましょう。伯父様。 それでは失礼しますね。
[ ヤニクに頭を下げる/そのまま背を向けてオスカーの部屋の前へ。 扉を叩く/扉に手をかける。]
お父様、私です。 いらっしゃいますか?
[ 中を覗き込んだ。]
(7) 2010/10/31(Sun) 01時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 01時半頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 01時半頃
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はい、そうでした。
[ ユリシーズに促される/微笑んで、オスカーに背中を向けた。]
どう? お父様。 ヴェスパタイン叔父様に頂いたの、似合っているでしょう?
[ オスカーはどんな顔をしたのだろうか/視界に移るのは壁と機材。 二人に背を向けたまま、オスカーの言葉を待つ。]
(12) 2010/10/31(Sun) 02時頃
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[ 染め直してくれる/その言葉を素直に受け止める。>>15]
本当ですか? それは楽しみです……ふふふ。 そしたら、外で待っていますね?
[ 踵を返す/扉に手をかけた瞬間。]
――え?
[ オスカーの怒鳴り声/『助けろ』=足が縫いとめられる。 振り向いた先には、焦りに染まった顔。]
……助けろ、ですか? ……ごめんなさい、お父様。
――それは、一体何なのでしょう? この部屋にあるものですか?
[ 困ったように笑みを浮かべる/オスカーの顔が歪む。 ふと、ユリシーズと目が合い、首を傾げて見せた。]
(17) 2010/10/31(Sun) 02時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 02時半頃
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[ いそいそとリボンを解く/ユリシーズに歩み寄る。>>21]
綺麗に染め直して下さるのですね。お願いします。
[ ユリシーズの行動/オスカーをコードでぐるぐる巻きに。 『研究員の行為に疑問を持ってはならない』/強く教えられた概念。 ユリシーズの行為は正当なものであると素直に信じる。 手渡されたリボン/オスカーの手を封じる。]
伯父様、私はここで見ていればいいのですか?
[ 直ぐ傍で、慌しく動く様を注視する/口元に笑み。
――ぷつん/視界が闇に覆われ、部屋で唸りを上げていた機器が沈黙。]
(22) 2010/10/31(Sun) 03時頃
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[ 暗闇/誰かの息遣いが煩いほど聞こえる。 物音/甲高いうめき声/誰の?
ユリシーズの楽しげな声が聞こえる。>>24 自分は声を上げていない/――なら、この悲鳴に似た声は?]
――お父様?
[ 悲鳴/物音/暗闇の帳の向こう側で何が行われているのか。 弱々しくなっていくうめき声/大きく速くなる鼓動。]
暗いですわ……伯父様。 これじゃ、何も見えませんわ?
[ 上ずる声、強張った笑み/闇の向こうには届かないであろうが。]
(28) 2010/10/31(Sun) 03時半頃
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[ 闇が訪れたのも唐突なら、光が差したのも唐突。>>25 血まみれで目を見開くオスカー/血まみれで目を細めるユリシーズ。]
――え?
[ 呆然と口をついて出た言葉/赤い光景=脳チップが強制する偽装が間に合わない。]
お父様……? ――え、は、はい。
[ リボンと同じ色=鮮やかな紅/ユリシーズの言葉が頭上を舞う/生返事。 一体これは何なのだ/見たことの無い光景にただ戸惑う。 楽しそうにナイフを刺すユリシーズ/それは、本当に楽しいのだろうか?=疑問。 視覚の認識と同時、灰が鉄錆の臭いに満たされた事を自覚しながら、何が起きたのか分からず。]
お父様? どうしたのですか?
[ 喋らないオスカーに首を傾げた。]
(29) 2010/10/31(Sun) 04時頃
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[ ユリシーズの呟き=『死んじゃった』/唐突に訪れる理解に、口を開けたまま頷いた。>>26]
――ああ、お父様は死んでしまわれたのですか。
[ 理解したことを確認するように呟く/死ぬ=居なくなる事。生きるとは反対の状態。 教えられた知識/オスカーが居なくなるという事を理解した。 ユリシーズがオスカーの手を解放/縛していたリボンを差し出される。 反射的に手に取る=生温かい/生臭い。]
……ありがとうございます。大事にしますね。 私ですか? そうですね……。
[ 問いかけ=『アナタはどうする?』/首をひねって考える。]
――どうしましょう?
[ 尋ねる/笑顔でユリシーズを見送る。]
(30) 2010/10/31(Sun) 04時頃
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そうですか、お父様は死んでしまわれましたか……。 ですよね? お父様?
[ 亡骸に声をかける/無言。 立ち尽くしたまま、ただぼんやりと動かぬ瞳を見つめた。 リボンを握り締める/生ぬるい。]
生きていれば幸せ、でしたよね。 ですから、お父様は、不幸だったのですね……。
[ ぼんやりと口ずさみ、ふと思い立った。]
そうだ、お父様……私は。
明日から、誰の言うことを聞けばいいのですか? お父様が居なくなるなら、何方かが私の『お父様』にならないといけないのですが……?
[ じっと見つめる/返事は無い**。]
(31) 2010/10/31(Sun) 04時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 04時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 04時頃
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[ 血にぬれたリボン/縛る/髪が湿る感覚。 笑みを浮かべる/脳チップから流れる電流=フル稼働。 一切のストレスを消し去ろうとする。 目を見開いたままのオスカー/視線を合わせようと、目を覗き込んだ。]
おやすみなさい、お父様。 リボン、大切にしますわね?
[ その瞼に手を当てる/下ろす。 一礼して、外へ。]
(54) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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―廊下―
[ ふらり、ふらり/夢遊病患者の足取り。 しんと静まり返る廊下/微かな物音に引かれるように進む。]
あら? ユリシーズ伯父様?
[ オスカーを殺した男/己と同じ色に染まった男。 その傍で喚く女/知っている顔。>>53]
こんにちは、ヨーランダお姉様。
[ にっこり/場違いな笑顔。]
ユリシーズ伯父様。 リボン、ありがとうございます……ふふふ、お揃いの色ですね。
[ 結わえた髪/水分で鈍く輝く紅を見せ付けるように、回る。]
(57) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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[ ヨーランダを見やり、首を傾げる。]
あら、お姉さまもお揃い……? でも、ちょこっとだけ違う色……お父様の色じゃないみたい?
[ 朱に染まる手を眺め、顎に指を当てる。]
(58) 2010/10/31(Sun) 23時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/10/31(Sun) 23時半頃
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[ ユリシーズの微笑/微笑で返す。>>62]
ええ、お父様は死んでしまわれましたから、新しいお父様を探さないと。
[ くすくす笑い/ヨーランダの冷たく沈んだ声=落ち着きのある声と認識。>>66]
はい、ホリーです。お姉様。
[ にこり/ヨーランダが突き出す、赤いもの。]
なんでしょう……? 綺麗な色?
[ とてとて/無用心に近付く。 花を観察するような仕草=紅色の鋏を指でつつこうと――。]
(70) 2010/11/01(Mon) 00時頃
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[ ユリシーズの声/警告に似た響きと気付かず。>>73]
これは、誰の色なんでしょう?
[ 鋏が開かれる/その刃の輝きに魅入られる。>>74 苛立ちの視線に気付くことも無く、刃先に手を触れた。]
(79) 2010/11/01(Mon) 00時頃
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[ 指先を刃が疾る/焼けるような痛みにとっさに指を引いた。]
――きゃ!?
[ 目を丸くする/指を押さえる。]
今、びりって……電気が走ったような……?
[ 注射とはまるで異なる刺激=痛みと認知できず。 己の指/鋏の刃先/ヨーランダの瞳。 視界はぐるぐると行ったりきたり。]
あら……これも、血なのですね?
[ どくん/傷=深く裂かれたのかどうかは、溢れ出る血で見えず。 どくん/まるで心臓の鼓動が傷口から聞こえてくるような錯覚。
傷口から流れ出る己の血液/しげしげと眺めた。]
(85) 2010/11/01(Mon) 00時半頃
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[ ヨーランダの言葉/『死ぬために』=悲しそうに見つめた。]
お姉様……生きていれば幸せなのだから、死んだら不幸せなんですよ? お父様も、『前の』お父様もずっとそう言っていましたから。 だから、私は幸せなんですね。生きてるから。
[ 微笑んでみせる/痛み=脳チップによる遮断=与えられる痛みを恐れることも無く。]
ふふふ、あの感覚、びっくりするんですね。 お姉さまは何でも知っているのですね、凄いなあ。
[ ほう、と息を吐く/尊敬の眼差し。]
(92) 2010/11/01(Mon) 01時頃
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[ 肌に食い込む鋏/まじまじと見つめ、もう一度ヨーランダの瞳を覗き込む。 苦痛/チップの機能により除去。 その刃が食い込む意味を理解できずに、その言葉に首を傾げた。]
お姉様は『痛み』を知っているのですか? それはどういったものなんですか? 教えてくれるんですか?
[ ぐっとその瞳にのめりこむ/頬を上気させて、こちらから鋏を掴んだ。]
凄いなあ、お姉様は色々な物を持ってるんですね。
そうだ、さっき、お父様、私に『助けろ』と言ったのです。 でも、私、『助けろ』を持ってなかったから、お父様、死んでしまいましたの。 お姉様は物知りだから、『助けろ』って何か知ってます?
きっと、きっと、大事なものだと思うんです。
[ その瞳を凝と見つめながら。]
(102) 2010/11/01(Mon) 01時半頃
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[ 手から刃物の冷たい感覚が失せる/肩を押され、距離が開く。]
……お姉様?
[ 見るな/言葉通りにそっぽを向く。ずきん/分からない。]
『助けろ』をお父様は望んでいた? お父様が望んでいたことを、して欲しかった……?
[ ぐるぐるとめぐる問い/出口の無い迷路。]
分からないです……どうすれば、分かるようになるのかしら……?
[ ユリシーズの言葉/あの時を思い出そうとして、同じ色に染まった半身を見つめた。]
そうだ……伯父様なら……同じ男の方だし……。
[ ふらふらと立ち去る/きょろきょろと下を眺めながら。 『お父様』がされた事=『伯父様』にしてみたい事。 答えが見つかるかもしれない/ぼんやりと思いながら。**]
(113) 2010/11/01(Mon) 02時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/11/01(Mon) 02時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/11/01(Mon) 02時頃
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