112 燐火硝子に人狼の影.
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[ ―― 誰かを選び、引き渡せ。
そんな言葉を、自警団の男が放っていた事を思い出す。 まだほとんど名前も知らぬ幾つかの顔が浮かび。 薄闇の中で黒い瞳を開く。
記憶の中で揺れる、くすんだ色の銀の十字架。
――…… 違う。
胸で呟く言葉の通りに、唇が微かに開く。
―― でも、何故だろう。
ベッドの端に腰掛け、宙を見つめたまま。]
…何も見えなかった。
[小さく、声は漏れた。]
(9) 2013/02/06(Wed) 01時頃
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[広間で行われている命のやりとりは知らないまま。 ただ、薄らと予感だけはして。
女は、冷えた指先を仕舞い込むように掌を握り締めた。**]
(10) 2013/02/06(Wed) 01時頃
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[ベッドに横たわり、サイドテーブルの上にある空のグラスを見つめながら。 女は、考えていた。
また、死者は出るだろう。 “獣”が自警団の元に引き渡されない限りは。 だが、気配はすれどその影は闇に潜んだまま、まだ見つける事は出来ずにいる。
自分が知っている限りの事を誰かに告げるべきか、迷っていた。 ひとりで居る事が危ういのは解っている。 また、処刑者の選定が続くであろう状況下で、例え“獣”に襲われなくとも、人を避け続ける事がどれだけ危うい事かも知っている。]
(40) 2013/02/06(Wed) 14時頃
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[薄闇の中、虚ろに動かない瞳。
──でも、それを告げたところで何になろう?
遠い記憶が、ひとつひとつ蘇る中、女は目を閉じる。
死んでしまった。あの時も。皆。 それなら。──それならば。]
(41) 2013/02/06(Wed) 14時頃
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…死んでしまえばいい。
[呟きは、目蓋の奥の暗闇の中に消えた。**]
(42) 2013/02/06(Wed) 14時頃
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― 廊下 ―
[時折、聞こえてくる。 怯えて泣き叫ぶような、怒りに震えて咆哮するような声。 立ち止まり、顎を上げて暫し耳を澄ます。
他にも人の声が聞こえてくるが。 それもすぐに止んで、また集会所内は静まり返る。]
(54) 2013/02/06(Wed) 20時頃
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[壁伝いに床を踏む左足の痛みは、昨日より増している。 冷やさなかったせいだろうか。 歩くのは不自由だったが、痛みを庇うこともなく歩き続ける。
立ち止まっては壁を見上げ。 そっとなぞるように指先で触れては、また歩き出す。]
(55) 2013/02/06(Wed) 20時半頃
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― →調理場 ―
[重く流れていく空気の流れには、微かに血の匂いが混ざっている。
やがて辿り着いた調理場は、薄暗く。 人の気配もなければ、空気は冷えて重く湿っている。 見渡し、昨夜見たのとあまり変わらない光景であることを確かめようとしてから。
ふと、流しにあったあのナイフが消えているのに気付く。 微かに眉を震わせたが、するすると足を運んで流し台の前に辿り着いた。
綺麗に洗い流され、並べられた皿やグラス。 それに、ひとつ。またひとつ。 数えるように指先で触れて行く。
そして、徐にひとつのグラスを手にすると。 冷えた硝子を胸に押し当てるように、きつく握り締めた。*]
(56) 2013/02/06(Wed) 20時半頃
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フランシスカは、気配に気づき、顔を上げる。
2013/02/06(Wed) 22時半頃
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[手にしていたグラスを静かに流し台に戻す。 振り向けば、薄闇の中。 微かに金糸の光を落とす後姿が目に入る。]
……脚?
[長い間、そこで目を閉じ立っていた事に気付き。 そして、ふと我に返ったように。 その後ろ姿を無言で見つめる。
問う声には応えずに。 じっ…―― と。]
(76) 2013/02/06(Wed) 22時半頃
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[棚の中の品を手にしては戻す。 男の仕草を見つめながら、女は、身体の横に下した掌をそっと。 指先で撫でるように。]
……なんともない。
[考えずともごく普通の言葉は口から出て。 未だ暫くは、男の背中を見つめていたが。]
…お前。
[身なりで相手を呼ぶ言葉も変えない女は、そう口を開き。 ただひとつ、他に投げる事も見つからない純粋な問いを投げる。]
―― 人を殺したか?
(82) 2013/02/06(Wed) 23時頃
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[振り向いた顔。 一瞬、眉間に落ちた影が解った。
男の応えには、すぐには何も返せず。 少しして処刑者の事であることに気付いた。]
―― それなら、私も同じ事になるな。
[そう告げて、持たれていた流し台から離れる。]
(85) 2013/02/06(Wed) 23時頃
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[自責だと口にする男を、女は平たい表情のまま見つめ。 だが、認めるでも否定するでも。 そして、ちらりと過る記憶を自ら口にする訳もなく。
ただ、男の問い掛けには。 一時瞬きを止めた。]
――… 解らない。
[答えた後、男の目を真っ直ぐ見すえて]
でも、居るのは解る。
[それから短い間、躊躇ったが。 すっ、と男に向けて掌を差し出す。]
(89) 2013/02/06(Wed) 23時半頃
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……そうだな。
[首を傾け、問う男にただそれだけ短く答えて。 歩み寄ると、男の手を静かに掴む。
男が振り払ったならそのままに。 抗わなければ、少しの間指先を触れてから。]
もし…お前が。獣なら。殺すがいい。
[呟くようにそう声を落とし。 触れた指先を仕舞い込むように掌を握り締める。
そして男から離れると、身体を返し廊下へと向かう。 引きずる脚を運び、急ぐように調理場を後にした。]
(92) 2013/02/07(Thu) 00時頃
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フランシスカは、行く間際、すれ違い様にシーシャにちらと瞳を向けて**
2013/02/07(Thu) 00時頃
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─ 廊下 ─
[廊下を進む脚は、何処かに辿り着くのを急ぐように。 祈りのように闇の中に居ずとも、遠くに囁きが聞こえる。]
…。
[落とす言葉は無く、ただ、脚を引きずる度に微かに苦しい息を漏らす。
── くすんだ銀の十字架に重なる、赤い影。]
── …。
[刹那、呼吸をひきつらせ。 女は、脳裏に過ぎったものに立ち尽くす。]
(99) 2013/02/07(Thu) 00時半頃
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[ ――赤に染まる、牙。
あのときも、見た。 その気配を、ようやく見つけた ――。]
(100) 2013/02/07(Thu) 00時半頃
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[歩み止んだ背中に投げられた声を聞けば。 一瞬、身体を硬くする。
引きずり、ままならない脚。 前を向いたまま言葉を暫く探して。
だが、すぐに。 大分遠い昔からあった記憶が、女の中に蘇る。
ざわつく胸内が、再び、しんと静まり返る。]
…大した事はない。
[男に背を向けたまま、応える。]
(104) 2013/02/07(Thu) 00時半頃
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[男が近づく気配を知り。 長い間、薄闇でこらし続けていた黒い瞳を、女は伏せる。 試せば、という言葉が聞こえれば。 ゆるりと一度、首を横に振った。]
…獣も、人も同じだ。
[呟いた後、目を閉じる。]
…許してくれ。
[ ―― 許して。
遠い昔。 誰かが小さく、囁いていた声が聞こえてくる。 指先に触れる手があれば、されるがままに。 薄闇が、暗闇へと落ちるのを待った。*]
(107) 2013/02/07(Thu) 01時頃
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[暗闇の中、最期に唇に滲んだ男の血。
囁きに返す声はなく。
閉じた目蓋の端から、一筋落ちる雫。 遠い記憶の影を求めるように、男の身体を抱き。
その背中できつく、掌を握り締めた。]
(111) 2013/02/07(Thu) 01時半頃
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