308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[ ただ、居合わせた状況のせいで、 本来しなくていいはずの選択を迫られただけ。]
(53) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ 祖母がたった一人を守るため、 犠牲を厭わなかったのと同じように。]
(54) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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──とある青年の独白── [ 駆け込んだ先は、一見して無人に思えた。 大窓の面した庭の奥では、 木戸がぎしぎしと軋んでいて、 今に破られてもおかしくはなさそう。 体ごと扉にぶち当たるような鈍い音に混ざって、 意味をなさない低く醜いうめき声が響いている。] ──ウィレム! ゾーイ! [ 咄嗟にそうやって名前を呼んだら、 キッチンのシンク下の扉がガタッと揺れて、 中から小さな頭がひょこりと覗いた。]
(55) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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……隠れてたの?
[ ウィレムはこくりとうなずいて、 狭苦しい収納の中から這い出した。 開いた扉の隙間からオッドが飛び出して、 ウィレムが隣の扉からゾーイを引っ張り出す。
怖いことが起きたら、 ここに隠れてじっとしてなさいって。 おばあちゃんが言ってた
内緒話でも耳打ちするように、 ウィレムは俺の耳元でそう言った。 そっか。と目線を低く合わせて答える。]
(56) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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いいか、急いで支度して。 大事なものだけ持って。 ここから逃げるんだ。 ゾーイ、おまえのふわふわ≠ヘ? あのうさぎがなきゃ困るだろ。 もう取りに戻ってこれないんだから。
[ チビたちにそう告げながら、 ためていた水のボトルをいくつか取る。 それから残り僅かなクラッカー。 おやつがわりに舐めた蜂蜜。 犬のフード、食べれそうなもの何でも。
慌ただしく動き回っていたら、 ウィレムが困惑した様子で俺を見た。 なんで?≠チて聞いてくる。 なんで? 隠れてればいいんじゃないの? そう言いたげなのがありありと伝わってきて、]
(57) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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隠れてじっとしててもな、 どうしようもならないからだよ。
(58) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ だから早くって俺は急かした。 ゾーイがうさぎのぬいぐるみを抱いている。
あとは何が必要になるだろう。 火を起こす道具。ライト。ラジオは? 映画だと壊滅しそうな世界の中で、 他人と繋がるツールはいつもラジオだけど。 キッチンにあった適当な袋に、 めぼしいものを片っ端から投げ入れた。
誰かに確かめるように、 あれはこれはと独り言として呟いて、 部屋の中を行ったり来たりする俺を、 ウィレムはまじまじと立ち尽くして見ていた。
そして不意に身体の向きを変えて、 ソファに向かってダッシュしたかと思うと、 ソファの座面の下に細こい腕を突っ込んだ。]
(59) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ ごそごそとそこを漁るようにして、 引き抜かれた手は小さな端末を握っていた。 そのまま、たたたっとこちらに駆けてくる。
袋を背負って、オッドを抱いたところだった。 これも。というふうに差し出された掌に、 スマートフォンがひとつのっかっている。
差し出されたそれを手に取った。 ウィレムは俺の動向をまじまじと見ている。 いくつかボタンを押してみても反応はなく、 とうに充電が切れてしまっていることだけわかる。]
(60) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ ささやくような声で、 ウィレムはだめ?≠チて聞いてきた。
うん、だめ。もう電池がない。 どこかで充電できたら別かもしれないけど。
そんな正直な答えでも、 幼い子どもを気遣った嘘でもなく、 気づけばウィレムをじっと見下ろして聞いていた。]
──これ、隠してあったの?
[ ひとつ、ウィレムはうなずいた。 そっか。とか、相槌を打つより早く、 続け様に言葉を吐いている。]
(61) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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……誰が? ……ああ、いいや、知ってたの?
[ ウィレムが少し困ったような顔をして、 みっつ目の質問にもこくんとうなずいた。 不安そうに視線を泳がせている。 俺はそのまるっこい頭に手を伸ばした。]
……そっか。 おまえは本当になんでもよく見てるね。
[ 俺が嬉しそうではなかったからかもしれない。 誤魔化すように伸ばした手に撫でられながら、 ウィレムは自信なさげに俺を見上げて、 言ったほうがよかった?≠チて聞いた。]
(62) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ ……どうなんだろう。 そうしてくれていたら、何か違っただろうか。]
(63) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ だとしてもこの世界は一本道なのだ。 何を言ったってしょうがないじゃないか。]
(64) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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……大丈夫だよ、ウィレム。 オッドを抱いててくれる? ゾーイと手を繋ぐからさ。 ほら、こっち。もう行くよ。
[ 抱いていたオッドをウィレムに預けて、 俺はゾーイの小さな手を握った。 キッチンを抜けて、 ガレージのほうへと二人を誘導する。 わおんわおおおおんと、 相変わらずあいつらは騒がしくって、 今すぐ駆け戻ってどうしたのって、 一匹一匹の瞳を覗きこんでやりたかった。 そうしたらあいつらの黒目がちな瞳は、 いつだってちゃんと何かを伝えてくれる。]
(65) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ 思いを断ち切るようにして、 ふたりと一匹を後部座席に押し込んだ。 助手席に膨らんだ袋を放り込んで、 自分も運転席へと滑り込み、キーを刺す。 鳴きやまないあいつらの声に紛れさせて、 シャッターリモコンのボタンを押し、 ブレーキペダルを踏んだ。キーを回す。]
(66) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ ブォンと、いつかと同じ音がする。]
(67) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ いつか。]
(68) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ マシュマロの入ったチョコレートアイス。 クリスマスのプレゼントとケーキ。 この深い緑色が運んでくるもの。 誕生日を祝いにやってくる父方の祖父母を、 空港まで迎えにいくのもこの車で、 入院が長引いた母をときどき、 乗せて帰ってくるのもそう。 休暇に少し遠出をした帰り、 後部座席で寝こけているだけなのに、 祖母がふいに振り返っては嬉しそうにするから、 なんだかこっちは気恥ずかしくて、 家に着くまでずっと寝たふりをしていた。]
(69) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ この車が好きだった。]
(70) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ 今日みたいな日には似合わない、 いつかと同じ音を立てて走り出す。]
(71) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ どこに行くのって幼い声が問う。 うごめく化け物が住み慣れた家に、 吸い込まれるように押し寄せるのを見た。 あおおおおんとガラス越しにも声がする。 どこか遠くへ行こう。どこまでも遠くへ。 もう二度とここに戻ってこられないように。 まっすぐに前だけを見据える。 ハンドルを切りながら、西へ≠ニ言った。*]
(72) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ 西の果てに一体何があるというのだろう。]
(73) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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──as a credit cookie──
……うーん、だめだな。
[ あれこれ試していた手を止めてつぶやくと、 ウィレムが手元を覗いてだめ?≠ニ言った。
どうにかスマートフォンの電源をつけられないか、 充電器具や電源をとれそうなところを見つけては、 とりあえず一度試してみてはいるんだけど。 今回も拾ってきた充電器は使い物にならなかった。
ウィレムが同調するように、 残念そうな顔をしてため息をついた。 それを見ていたゾーイが不思議そうに言う。]
(74) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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ついたら誰に電話するのぉ?
[ そうしてから思いついたように、 パパとママ?≠チて嬉しそうに聞く。 正直なところこういうとき、 どう答えればいいのかわからないままだ。]
……電話じゃないよ。 世界中の人に見えるように、 メッセージを書くんだ。
[ あまり長く車を停めていたくなかった。 すぐ近くにゾンビがいないことを確認して、 一度止めていたエンジンをかける。
ガソリンもどこかで調達しなくちゃ。 路上の車から燃料をとる方法を、 道中出会った親切な人に聞けたのは幸運だった。]
(75) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ 一体何がぶつかったのか、 へしゃげて崩れそうになっている標識で、 行く先を確認してアクセルを踏んだ。
なんて書くの? ゾーイが後部座席から尋ねてくる。 さっきの家で見つけたココアの粉のおかげで、 ずいぶん機嫌がよく、元気になったらしい。]
……こんにちは。って、
[ 何か大切なものを見落とさないよう、 注意深く運転していたいんだけれど、 ゾーイはさらに言う。それから?‐
(76) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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えーっと、そうだな。 僕はジャーディンです。 ウィレムとゾーイも一緒です。
……ウィレム、なんて書く?
[ 何がおもしろいんだか、 ゾーイはきゃらきゃらと笑っていた。
急に矛先を向けられたウィレムが、 戸惑ったように口を開く。
えー……僕たちは元気です
ゾーイはいよいよじたばたと、 後部座席でひっくり返るように笑っている。 オッドがそれを非難するように小さく唸った。]
(77) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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──あはは、いいね。 ゾーイ、ちゃんと座って。
(78) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ ミラーで後部座席を確認しつつ、 路上に捨てられた車や、倒れた木や、 人だったはずのものを避けて走る。
到底この状況に似つかわしくない言葉に、 気付けば口元を緩めて笑っていた。 それなのに目頭が熱いのはなぜだろう。]
(79) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ そこに何を書こう。]
(80) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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Nana --------------------------------------- こんにちは。見ている人はいますか? 僕はジャーディンといいます。 Nanaの孫で、17歳です。 ××地区から西に向かっています。
どこかに避難所や、 シェルターはありませんか? まだ無事な人を探しています。
一緒に7歳と4歳の子がいます。 まだ小さな子犬も一緒です。 食べ物ももうあまりありません。
助けが必要です。 親切な人からの返事を待っています。 どうかお願いします。助けて。
(*0) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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[ * SENDING FAILED *]
(*1) nabe 2020/10/27(Tue) 19時頃
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