104 路地裏の因果律
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
─ 自室 ─
[サイドテーブルの引き出しを開ける。 裸の紙幣が数枚。全てポケットに押し込む。
そして引き出しの奥には、布に包んで仕舞ってあった古いナイフ。 6年前、それで初めて人を殺した。 今の仕事をやるようになってからは、凶器を持ち歩くような事はしなくなっていたが。
くるんでいた布を外してベッドの上に放る。 バックル付きの革製の鞘に収められた刃は、引き抜くと錆ひとつ浮かせる事も無く。 それを確かめて、ズボンの腰に下げると上着で隠した。
他に持ち出すような物は何も無い部屋を見渡して、ふと、目がクローゼットに止まる。
だが、その前に向かう事は無く身体を返すと部屋のドアに向かった。]
(7) 2012/10/23(Tue) 02時半頃
|
|
[──まずは。 あいつを探し出す。 少しでも様子がおかしければ、あいつから片付ける。
予定とは大幅に狂うが、小さな綻びが産まれた懸念がある今は迷っていられない。
男は一人、路地裏を急ぐ。
だが、“仲間”だった相手が、すでに自分の手が届かない場所へと至った事を男が知るのは、少し後の事になるだろう。**]
(8) 2012/10/23(Tue) 02時半頃
|
|
― 路地裏・バー ―
[カウンター席で一人、残り少なくなったグラスを前にして男は最後の選択を考えていた。 金貸しはそろそろ店を閉め、階上の自宅に戻る頃だろう。 汚れ仕事はグレッグに押し付け、自分は店に忍び込み金を盗み出す手はずだったが。 半日かけてもグレッグを探し出す事は叶わなかった。
ここまで来れば、間違いない。 裏切られたか、あいつ自身が、ヘマをしてしまったか。 どちらかだろう。
邪魔者はすべて消すなら。 ――後、残るのは誰だ?
二度と汚すつもりの無かった、自分自身の掌を見つめ、自問する。]
(18) 2012/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[バーの壁にかかる時計を見上げる。 ヴェラと時間の約束は交わしてはいなかったが。
グレッグの行方が知れぬ今、男はどうすべきか迷っていた。
金は諦めて、あの金貸しの息の根だけを止めて逃げるか。 それとも、その猶予さえ残されていないのであれば、一刻も早くこの街を出るか。
それで、例え追われる事になろうとも。]
(19) 2012/10/23(Tue) 21時半頃
|
|
[煙草を銜え、マッチ箱を掌で弄びながら宙を眺める。 長い間、そうして考えていたが。 ふと、名を呼ばれて顔を上げる。 顔見知りのごろつきが一人、そこに立っていた。]
「珍しく暇そうだな。」
[冷やかす言葉に、関心薄げに視線を逸らし煙草に火を点けようとした時。 相手が指先でとんとんと肩を叩いた。 煩げに目を向けた際、耳元で囁かれる。]
「グレッグ探してんだろ?」
[その言葉に、一時動き止む。 相手の顔がにやりと笑った。]
「あいつなら見たぜ。今月の利息、ちっとばかりまけてくれんなら教えてやってもいいが。」
[そう言って下衆に笑う相手の顔を、男は暫く無言で見据えた。]
(20) 2012/10/23(Tue) 22時頃
|
ヘクターは、短く幾つか言葉を交わした後、相手は男の元を離れた。
2012/10/23(Tue) 22時頃
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る