162 絶望と後悔と懺悔と
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− 回想 −
[マユミの所作>>*2:116の優美さに満足そうに口角を上げる。 眷属の品格は支配者の品格でもある。 それが血の海の上に築かれたものであるかは 全く意に関するものでは無かった]
面白い質問をする。
[珍しく問い掛けて来たその内容に首を傾けた]
私が愛するのは私の役に立つ者だ。 役に立たない者は必要無い。 人間達もそうだ。 餌だから生かしている、それだけではない。 惨めに這い蹲り、足掻き、悲鳴をあげる。 その様が愉しいから外で生かしてやっているのだ。
[首を傾げたが、考えるまでも無く答えを返す。 全ては己の為に存在しているのだ]
(*0) 2014/02/12(Wed) 00時頃
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おや折角可愛らしい戦士と話でもと思っていたのに。
[ハンドルを握っていた戦士が引き摺り下ろされる>>2 直後に戦士が座っていた席にはサーベルが突き刺さっていた]
その物言いだと、貴様も孤児院にいたようだな。
[仲間を呼ぶ声>>7に呑気に周囲を見渡して、 嘗て足を砕いた相手を見れば温もりの欠片も無い笑みを浮かべた]
(11) 2014/02/12(Wed) 00時半頃
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良かった。生きていたのだな。 名前を聞く前に死んでしまったかと心残りだった。
[やはり再会というものは心躍る。 愉しいものだと綻んだ笑みを浮かべたまま、一瞬だけ本気を見せる。 地を蹴った足はまずバイクの操縦者の腹を狙った。 残る2人には彼らの武器にサーベルを一度だけ交わして鳴らし]
もっと丁寧に遊んであげたいのだが。 こんな統制の取れていない貴様達と遊んでも面白くない。
(21) 2014/02/12(Wed) 00時半頃
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ほら。貴様達も随分と頭に血が上っているようだ。
[響く声>>19に血が滾る。 睨む瞳>>20に抉りたくなる衝動を覚える]
そんな貴様達を嬲り殺しても愉しくないのだよ。
[地を蹴る]
(25) 2014/02/12(Wed) 00時半頃
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この私がもう一度見逃してやろうと言うのだ。 有難く次の策を練ると良い。
[1人1人裂いていっては面白くない。 そう言い切って、全ての吸血鬼達に号令を掛けた]
ここはもう不要の場。 戻るぞ。
[一瞬増した圧力と共に命は吸血鬼達に届くだろう。 血に酔っていた吸血鬼達の表情が一変する。 もう少しでと口惜しむ者もいただろうが、文字通り 歯噛みしながらでもその姿を襲撃した時と同じく 陰に消えるように退き始めた]
(31) 2014/02/12(Wed) 00時半頃
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帰るぞ。
[命じる声は短いものだが、僅かに昂揚が混じっている事を 気付く者はいただろうか。 このまま再会の延長を区切りなく続けさせるつもりは無かった。 余計な流れが生まれ、それに飲み込まれる前に。 一旦引き離し、互いに考える時間を与えた上で。 彼らがどう動くか、それを愉しみに、退く事を命じたのだ。
いかに愉しんでいるのか。 その証拠は城に戻った後に告げる言葉で判るだろう]
(*2) 2014/02/12(Wed) 01時頃
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よく頑張った。見事な働きだ。
[城に戻れば彼らをまず労い、落ちた直円の事も口にするだろう。 落したのは憎い守護部隊とだけ告げて。 誰とは言わず眷属達を見渡し]
直円の事は残念だった。 お前達には彼の仇を討つ権利がある。
[暗に仕留めろと瞳を輝かせ]
(*3) 2014/02/12(Wed) 01時頃
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お前達を一人前の吸血鬼と認めよう。 城の出入りの自由を与える。
[許可も同行も不要の自由を与えて微笑んだ。 これから彼らがどう動くのか、加速するだろう娯楽に 綻ぶ表情は、獲物を捕える前の魅了の色を湛えていた]
(*4) 2014/02/12(Wed) 01時頃
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− 地を蹴る前 −
[割って入って来た懐かしい顔>>38に、慈しむ様な笑みを見せる。 だがそれは対等の者に対してではなく、 それこそ愛玩動物を可愛がるような下に見たもの]
忘れる筈は無いだろう? 私を虫呼ばわりした可愛らしい戦士を。
[手の中で砕けた骨の感触を思い出す]
ほう。 熱烈な愛の告白、覚えておこう。 私の腕の中で息絶える貴様の姿、楽しみにしている。
[去り際、揺らがぬ決意>>50にも笑みは変わらないまま*]
(57) 2014/02/12(Wed) 01時頃
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− マユミの問い掛け −
[あの時、祈りや孤独については答えなかった。 縋るものがあるから祈るのだろう。 始祖より強い者はいない。 だから縋るものなどありはしないし必要は無い。 始祖は世界に数名はいるが、この城には1人だけ。 1人を孤独と言うなら今更何を考えると言うのか]
ホリーの全てが欲しい?
[その願い>>*1に見えぬ相手に首を傾げた。 慕うと言う意味か、それにしては言葉選びが違う。 だが『役に立つため』と示された言葉に、 何かを企んでいる事だけは予想出来た]
(*5) 2014/02/12(Wed) 01時半頃
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それ以上のものになれる自信があれば。やってみると良い。 素直にホリーが頷くとは思えないがな。
[手を放した駒は何処へ進むのか、増えた愉しみに。 マユミが戦っている方向に紅焔の色を揺らめかした*]
(*6) 2014/02/12(Wed) 01時半頃
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[聲>>*7が届く。 雛達の中で年長の様に見えて、一番飛ぶ方向を失った様に 思えた雛鳥だった。 戯れに血を与えた時>>*2:39も忠誠や恭順の意以上に 何か含んでいた様に感じたが、 そこに敵意や悪意を感じなければ捨て置いていた。
お父様と呼ばれても、それは間違いの無い事。
役に立つ間は大切な子だ]
気に入った者でもいたか?
[再会した大事な雛か]
構わぬ。
[それからどうする気かは尋ねずにあっさりと許可を降ろす]
(*9) 2014/02/12(Wed) 02時頃
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私への贄か。零瑠お前は父思いの良い子だ。
[数え鬼に参加していた顔を思い出すと、 嘗ての仲間の末>>*8を父に奉げると言った子に。 良い子だと珍しく柔らかな声で心を撫でてやる。
使える間は大切な子なのだ]
(*10) 2014/02/12(Wed) 02時頃
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[その後か、明からも許しを乞われた>>*12のは。 奉げる意志を見せなくとも、機嫌を悪くする様子は見せず]
飼うならしっかり世話をしてやると良い。
[あの場から連れて来た人間が家畜で済まされる筈は無い。 許可を与えた後、他の吸血鬼達から 不満や不安が漏れるだろうが]
だから愉しいのだ。
[身近に敵がいる等なかなか体験出来る事では無い。 零瑠の願いもあれば、2人を暫し生かしてみると言う 選択肢が浮かぶ]
(*14) 2014/02/12(Wed) 02時頃
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[眷属達を労い、自由を与えた後、次の目標を示す]
次は残党達が逃げ込んだ地で遊ぶつもりだが。 偵察に行って来ると良い。
[目標への偵察を命じたが、駆けて行った者は誰か。 そして羽ばたいた鳥が、 何処で何をしようとも気にする事無かった。 それこそ密告をしようとも想定内なのだから**]
(*17) 2014/02/12(Wed) 02時半頃
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− 城にて −
[戻れば雛達の初陣を祝い、労わり、落ちた1羽を悼みもした。 同時に守護部隊への憎悪を煽る。 嘗ての仲間との心躍る再会の後、彼らの自主性を 愉しむ様に城の出入りの自由を許可した]
次は残党達が逃げ込んだ地で遊ぶつもりだが。 偵察に行って来ると良い。
[目標への偵察を命じたが、駆けて行った者は誰か。 そして羽ばたいた鳥が、何処で何をしようとも気にする事無かった。 それこそ密告をしようとも想定内なのだから**]
(86) 2014/02/12(Wed) 02時半頃
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[マユミの更なる返答>>*16に口元の牙が光った。 ただの人形かと思っていたが、随分成長したようだ]
面白い。 何処まで成長したのか、私に見せて見ろ。
[美しい人形達の戦い。 また1つ愉しみが増えた。 あっさりとホリーと言う駒の隣にマユミの駒を並べて、 どちらがクイーンに変わるのか、ただそれを思うだけで 退屈な時間は潰れていった**]
(*19) 2014/02/12(Wed) 02時半頃
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− 城 −
[労いに対して眷属達の受取りは様々だった。 直円に関しての受け止め方もまた個性を見せた]
お前達は愉しめなかったのか? あんなに声を上げていたではないか。
[リーの投げた嫌味>>*24に心外だと言わんばかりの 表情と声を返す。 直円の死を受け入れる姿は吸血鬼として正しい姿だ。 だが何処か、狂い続けるふりをしていた吸血鬼の姿に 近いものだったかもしれないが。 深い闇の葛藤に眼を向ける事も無く、そうだなとだけ口にする]
(*46) 2014/02/12(Wed) 21時頃
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偵察であろうと無かろうと、外に出ても良いと認めたのだ。 ただ直円と同じ報告だけは望んではいない。
[城を出て行く事>>*25を止めはしない。 だが念押しだけは一応しておいた*]
(*47) 2014/02/12(Wed) 21時頃
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[直円の死に、赦さないと口にした柊>>*18に向ける瞳は 少し冷たいもの]
そう思うなら傷等付けずに戻れるようにする事だ。
[傷の理由は他の吸血鬼達から報告があったかも知れない。 だが特に尋ねる事もせず、それ以上責める事もしなかった。 赦さないと言った柊がどう行動するか、 次の機会を与えただけだ。 涼平の事も許可はしたが、仇討ちを臆するようなら 代わりに首を落すと告げる位はするつもりだ]
(*48) 2014/02/12(Wed) 21時頃
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[リーとは違い、直円を認めた零瑠>>*26に、ほぉと 面白そうな視線を向けた。 悼む様子に満足そうに頷いた]
皆それぞれに私を愉しませ武勲を立てた。 指揮官や連絡系統を狙い的確に仕留めたのはマユミ。
そしてそれ成功させる為に陽動作戦を成功させた零瑠、 両名に褒美を与える。
マユミはまた別の褒美を望んでいるようだから、それを許す。 零瑠、お前には約束通り私に牙を立てると良い。
[武勲を気にしている様子>>*27に笑みと共に褒美の行方を告げた]
(*51) 2014/02/12(Wed) 21時半頃
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[直円について素直に謝罪するホリーには首を振る]
構うな。あれはあれで愉しませた。 それに判った事もある。 嘗て同じ巣で育った仲間とやらも殺せる仲間がいる。 なかなかの精神力だ。
ホリーの言う「代わり」になるかもしれないが。 次は感動の再会は終わり、ただの殺し合いになるだろう。
次は退かずに押し潰す事になるかも知れない。
[強い精神力が崩れるなら面白いが、 殺したいほど愛してくれている隊員もいる。 次は全て潰した方がいいかもしれないと予感がしていた]
(*52) 2014/02/12(Wed) 22時頃
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− 城 −
[強襲から3日。 守護部隊や軍人たちはある程度立て直す目処が立っただろうか。 直円は失ったが、守護部隊の2人は未だ手の中にある]
さて、どの程度愉しませてくれるかな。
[直円の死は想定外と言えば想定外であった。 ホリーの祝福を受け、戦闘能力も頭脳戦も問題は無かった。 それが斃れた。 彼は諦めたのだろうか。 吸血鬼として生きる事を、嘗ての仲間を殺す事を。 彼が何を思ったかは兎も角、斃れたのは事実。 心揺るがさず、首を落した者がいたと言う事だ]
(169) 2014/02/12(Wed) 22時頃
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次は案外退かずに潰すまで続ける必要があるかもな。
[再会に心砕けず、突き進んだ者がいる。 大層憎んでくれている隊員達もいる。 今度は完全に潰すまでは退かぬ方が良いかも知れないと 1人窓の外を見つめ、思考に耽っていた]
(170) 2014/02/12(Wed) 22時半頃
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トルドヴィンは、アヤワスカの名前に見た事があっただろうかと孤児院を思い出した。
2014/02/12(Wed) 22時半頃
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[判りやすい零瑠の反応>>*55に三日月の口元を向けるが。 その視線が柊との間で彷徨えば>>*57、その戸惑いを感じ取る]
贄を持って来たか、 傷を負った上、家畜を飼いたいと言って来たかの違いだ。
[牙を立てに来た時に、 2人を隔てたものについて教えてやるだろう]
(*63) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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− 初陣の翌日 −
[私室には城の資料室に収めていない蔵書が 無造作に積まれている。 何冊も同時に読んでいるのか栞を挟んだままや 開いたまま伏せてある本も多い。 表紙の文字も様々。 長い時を過ごすのに、本は暇潰しになった。 そう言う分野では家畜の需要はあると言って良い]
入れ。
[零瑠が訪れた時>>*72も この国の古典文学と言うものを読んでいた。 入室の許可を与え、血盃に漸く顔を上げた。 銀縁の眼鏡を掛けているのは、視力が悪いわけではない。 魔物は銀を嫌うと言う下らぬ迷信を嗤ってやる為に 掛けているだけだ]
(*75) 2014/02/13(Thu) 00時半頃
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[血盃を受取り、褒美を望と言えば。 燕尾服の上着を取った今の服装。 白絹の襟元を緩めながら、盃から血を飲む度に 動く喉仏を晒して見せる]
あの傷で生きていたのだ。 随分と強い生命力。 愉しみにしている。
[贄の状態については零瑠に任せると、 5人は座れる長椅子に腰を降ろして]
お前の食事の時間だろう?
[無防備に首を晒したまま、紅と金が混ざった様な色で 子を誘った]
(*76) 2014/02/13(Thu) 01時頃
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− 現在 −
[帰城した者から何かしら報告があっただろうか。 先の強襲の際、機動隊が退いた場所は手に入れていた。 報告があれば、その場所への襲撃を推す事になる]
彼らも馬鹿ではないだろう。 罠位は張っていてくれないと困るな。
今回は守護部隊が先回りしているだろう。 完全に潰すぞ。長期戦だ。 明日の夕暮れが闇に変わった時、戦いを開始する。
[集めた吸血鬼達では無く、ぶつかるだろう守護部隊に 向けて遠くを睨みながら計画を告げる]
(*77) 2014/02/13(Thu) 01時頃
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[士気の上がる吸血鬼達を下がらせた後、 ホリーや眷属、他にも幹部クラスの吸血鬼達に、 続いて話始めた]
下僕と斬り捨てる吸血鬼達を選び出せ。 罠を確実に除去させる為に、斥候隊の露払いにさせろ。 その後、本隊を突入させる。
[罠を無効化させる方法を1つ1つ除去するのではなく、 一斉に排除する。 どうせ犠牲になるのは使えないと判断された吸血鬼達と その下僕達]
お前達は選ばれる側にはなるなよ。
[切り捨てられる側にはなるなと冷たい三日月が 1人1人に笑いかけた]
(*80) 2014/02/13(Thu) 01時頃
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− 襲撃の前日 −
[帰って来た者達から報告はなされたか。 なされずとも、強襲の際に撤退した場所の情報は手に入っていた。 報告はその情報を確実なものにした事だろう]
彼らも馬鹿ではないだろう。 罠位は張っていてくれないと困るな。
今回は守護部隊が先回りしているだろう。 完全に潰すぞ。長期戦だ。 明日の夕暮れが闇に変わった時、戦いを開始する。
[時間をやると言ったのだから、策は練っているだろう。 並みいる吸血鬼達を越えて、白の集団の幻を睨んだ]
(252) 2014/02/13(Thu) 01時半頃
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[先日の襲撃でまだ興奮冷めやらぬ吸血鬼達の大部分を下がらせて、 ホリーや眷属、他の幹部達を残して計画の続きを口にする。
使えないと判断した吸血鬼と下僕を選び、 彼らに罠をぶつけて除去させると言う荒っぽいもの。
ちまちまと罠を解除させる隙等与えぬだろうから。 彼らが罠を発動させた後、本隊で襲撃させる。
純血の吸血鬼だろうと駒としか見ていない発言を残して、 彼らを下がらせる。
そして夕闇の迫る頃、鬼達は動き始める**]
(254) 2014/02/13(Thu) 01時半頃
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− 回想・食事の時 −
[閉じた和本は、自ら神託を受けて新しい世界を創ろうと 反乱を起こした武将の名を冠した本。 落ちた首は空を飛んだとの話もあり、古き鬼では無いかと 少し興味があったのだ]
珍しい? ああこれか。
[何を驚いているのかと視線の先を辿ると、この部屋でしか 掛けていない事を思い出す]
鬼は銀を畏れると言う迷信を信じている家畜がいたからな。 それを嗤ってやる為だ。
[和本の栞代わりに眼鏡を挟み、食事に移る]
(*84) 2014/02/13(Thu) 01時半頃
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……ふ。
[感謝の言葉と共に皮膚を破る感触>>*82 父と子の間の吸血は人間で言う性交のような蕩ける快感を生む。 僅かな痛みにも、この時しか漏らさぬ熱い息を吐き出した]
…………。
[腰を降ろし、左肩を掴んで吸血に集中する髪を。 乱す様に、首筋に押し付ける様に、一度だけ掻き抱いた**]
(*85) 2014/02/13(Thu) 02時頃
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− 回想・零瑠への褒美 −
[和本の内容を零瑠が知っているのかは尋ねなかった。 最後まで読み終えてどんな感想を持つか、今は判らない。 そも最後まで読み終えるかも定かでは無かった。 積み上がった書物はそうやって、思い出した様に 読み直されたり、山に埋もれたままになる]
迷信とは、人間は己と違う遠い存在から、畏れから逃れる為に。 己を安心させる為に創りだしたものだ。
その分、その迷信が効かぬと知れば面白いように慌てふためく。
[零瑠の途切れた言葉>>*91に、何を思うと視線を合わせる。 だが直後の模範解答に、その瞳の奥に潜むものを追及はしなかった]
(*126) 2014/02/13(Thu) 21時半頃
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[子が夢中で首筋に立てた牙>>*92に、酒以上に酔う。 嚥下する音が間近で響いて、子が喜んで飲み下している事に 満足げに笑みを浮かべて、指を絡めた髪を見下ろした]
………泣いているのか。
[途切れる事無く、迷う事無く感謝の言葉>>*93を述べながら、 子は泣いた。 その涙の意味が判らず、僅かに傾げた頭を頬杖で支えながら その透明な雫を見つめた。 家畜なら命乞いで泣くのは知っている。 断末魔の前に痛みで泣く事も知っている。 だが零瑠は家畜では無い。 命の危険も痛みも無いのに何故泣くのか]
何を泣く?
[痛みを覚えいているとすれば、彼の心か。 贄を差し出そうとする程、彼は吸血鬼と成っているのに。 まだ涙する部分があると言うのか]
(*129) 2014/02/13(Thu) 22時頃
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[家畜の悲鳴や涙は食事の時間に彩を添えた。 ならば吸血鬼の涙はどうなのだろう。
沸いた興味のままに舌で零れた雫を掬い、転がした後。 離れずに零瑠の首筋に牙を立てた。
力の強い吸血鬼の血はそれだけで味わい深い。 まして血の絆の子の血は更に味が濃い]
成程、甘い。
[涙を混ぜた血は芳しく、甘さを増していた。 味に満足したのか、喉を数度鳴らした後、牙を離す]
(*131) 2014/02/13(Thu) 22時頃
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私が呑んだ中でも上質のものだ。 大事にすると良い。
[また1つ、面白いものを見つけたと、 弧を描く口元を隠さずに零瑠が下がる際に背に声を掛けた。 あの涙は何処かに残ったままの人間の部分か。 人間の涙と吸血鬼の血潮。 混ざったその味に、機会があれば、 他の眷属達も試してみるかとほくそ笑んだ*]
(*133) 2014/02/13(Thu) 22時頃
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トルドヴィンは、ミナカタ(周)が苦しみながらもそれでも己を曲げずにいる事に知れば嗤うだろう。
2014/02/13(Thu) 22時半頃
トルドヴィンは、アヤワスカが直円を殺した戦士と告げる気はない。
2014/02/13(Thu) 22時半頃
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− 襲撃の前 −
[血酒と穢れた肝を用意してきたホリーのピクニック>>*101には 僅かに苦笑を浮かべたまま、探る様な視線を投げる]
行って来ると良い。 愉しんで来い。
[贄を探しに行くわけではないだろう。 そこに何があるのか迄は図れないが、わざわざ出向くのだ。 それ相応の愉しみがあるのだろうと許す]
(*135) 2014/02/13(Thu) 22時半頃
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どんな遊びをするつもりか知っているか?
[肝を運んで来た家畜に訊いた所で、知る筈も無い。 震えながら存じませんと答える家畜に]
そうか。だが貴様でも私に教えられる事があるぞ? この穢れた肝と、貴様の肝の味の違いもそうだ。
[意味を家畜が理解した時には、その腹は裂かれていた]
やはり女は処女が、男は穢れた味が美味い。
[味の劣る肝は、一度舐めだけで床に棄てられた*]
(*136) 2014/02/13(Thu) 22時半頃
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− 襲撃の当日 −
[外から戻って来た理衣の報告>>360に耳を傾けながら思う。 彼は偵察に行って来ただけではないだろうと。 だが実際に誰かと出会い、言葉を交わした等は流石に 知る事は出来なかった。 だから報告をする理衣を観察するが。
隠すのが上手くなった、と感心する。
それは他の眷属達にも少なからず共通する。 人間と言うものを何処に隠しているのか、押し込んでいるのか。 恐らくこのまま吸血鬼として暮らしていけば、そのまま 埋まり、見付ける事も出来なくなるのだろうが。 その前に出来るだけ、引き裂かれる人間の心を見たいと 残酷な遊戯は続く]
(393) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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偵察御苦労だった。
[報告が終われば直ぐに下がる理衣に労いの言葉を 形だけ掛けて]
どうやら全力で歓迎してくれるようだ。 こちらも応えてやらねばな。 礼儀としてこちらも全力で潰してやろう。 潰れれば、戦力と呼べるものは皆無と言っても良い。
[最後の砦である守護部隊を潰すと宣言する]
(402) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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守護部隊の首、1人1つは持って来い。
[逆らえぬ命令を全ての、眷属も含めて下す。 充分時間は与えた。 もう後は殺すだけだ。 苦悩のままに手加減せずに。 配下を見下ろす瞳は焔すら凍り付く冷たさを放っていた]
(406) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[命を下した後、出陣までの暫しの間。 光の闇の狭間の時間が近付く中、零瑠と柊に問い掛ける]
お前達、部屋のあれらはどうするつもりだ?
[あれらとは、雛達が連れて来た嘗ての仲間。 それぞれの処遇は零瑠と柊に任せてはいるが、 この襲撃に合わせて、どうするつもりだと問い掛けた]
(412) 2014/02/13(Thu) 23時半頃
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