208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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─食堂─
[ぽつりぽつりと人影の薄くなる様は、現実に表れた靄の向こうと見て、未だ自分は夢の中にあると動かぬまま。 最早夢現の境など、とうの昔に失っていたと背凭れに身体を預けて思考を止めていた。]
──……?
[其処に彼>>27が居たのは何時からか。 視界に入ったのか否かすら配慮の外。 それでも頬を打たれたのは確かな感触となって。 今が確かに現実だと嫌が応でも思い出されて、蜂蜜色の瞳が動いてライジを捉えた。]
外に出たなら、何か良いことがある?
[大凡、聞いた話には薬を持たずに出て行く者たちは死に場所を選ぶ様子。 それが各々にとっての幸福であるなら、それはそれで良いのかも知れないと思うが、結局は同じ話ではないかとさえ思う。 ──それなら。 緩慢な動作のまま"兄"の背を見送った後。 それでも僅かに動き始めた思考でもって、殺伐とした食卓を後にした。*]
(41) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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─主の部屋の前─
[こつ、と力の無いノックを一打ち。 節ばった指に力は篭らない。
ただ、ノブが動くかどうかを睨むように見つめ。 開けばそのまま部屋へ。 暫く動かずに不在と判断すれば扉の前、背を其処に預けて廊下に足を放り出して。*]
(42) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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[声を掛けられれば素直に扉を開いて。>>43 本来であればよく訪れても良さそうな場所であるのに、来たことがあるか否かすら記憶の彼方で、漏れるのは僅かな苦笑。 それは、口許が歪んだ笑い。]
──…楽しかった?
[言われるままに彼の前へと行けば、その顔を見つめて首を傾けた。 金の髪は相変わらず淀みなくさらりと流れるが、その心中はぐるぐると渦巻いて。 だから、問い掛けた。 張りぼての上の日々、己すら忘れる己たちと交わした時間を彼がどう思っているのかを。]
(44) redegg 2015/01/01(Thu) 14時半頃
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別に貴方に対しての恨みなんて遠い昔に忘れてるし。 かと言ってお礼を言う存在でもないし。
[己は彼に独りと思われたのか。 もう霞も遥か深くに潜ったところの記憶。 ただ、彼の元を訪れたのは度胸試しの一種だった気もするのだけれど。]
──…僕が今生きてるのって。 寿命を超えて生きてるのは貴方を喜ばせるためでしょう? みんな自分で選んではいるけれど。 じゃあ、とうに僕の意思を超えて今ここにいる僕は。 自分を忘れてまでここにいる僕は。 どうするのが正解なんだろう。
(50) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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[顔を顰める美丈夫>>45は、確かに人ならざる者なのだろう。 あの、上書きされ続ける世界が楽しいと思えるのは。 だからこそ、人を求めながら人を理解できないのか。 それは人の命の長さを超えたとて、所詮人の器の己の知るところではないが。
最早この命を永らえるも、終わらせるも。 また、いつかの様に別の己になることも。 彼の掌の上で踊り続けた身としては彼自身に委ねるしか道は見えず。]
僕を人だと思うなら、今この場で殺して。 貴方の人形遊びのコマだと思うなら、また薬を与えて遊べばいい。
[その心中などあずかり知らぬところの話。 ただ、己の思いを彼に押し付けた。]
(51) redegg 2015/01/01(Thu) 15時半頃
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少なくとも。
[口を開いたのは暫しの沈黙の後。 主から聞いた話>>53を嚥下してから。]
僕は僕を喪ってまで飼われていた。 僕であることを否定して尚、活かされてたとも言うね。 それを幸せとは思わない。 なら、死んだ方がマシだとも思うから。
[真っ直ぐに主──だった男ではあるが──を見返して、はっきりと言い切る。 不老を望んだのは自分だったかも知れない。 記憶を捨てたのも自分だったかも知れない。 そう思いながら。 ただ、優しいけれど傲慢でしかない吸血鬼を見つめて。]
(56) redegg 2015/01/01(Thu) 19時半頃
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でも、貴方が悪意でそうしてた訳でもないだろうことも、薄々だけど気付いてる。
隠し事をしてまで一緒に居るのが家族なの? 無理矢理一つに縛り続けるのが家族なの?
──僕は貴方の人形として永く生き過ぎた。 人ではないから外で生きるのも難しいだろうし、家族も他人と何の繋がりもない世界に未練もない。 貴方がしてきたのはそういうこと。 貴方が処分を考えて。
[何かを試す様に。
真実を知り、彼を捨てて人であることを見出せた兄達と己は違うのだろう。 切り捨てたニコラスの前のニコラスは、すぐ近くにいる筈なのに思い出せそうにない。 少しばかり顔を覗かせた彼の姿も、靄の向こうに影だけが見えるのみ。 今の自分にあるのは、ただの傀儡として生かされていたという事実。
忘れたものを明確に取り戻したとて、今更の話だと言外に。]
(57) redegg 2015/01/01(Thu) 19時半頃
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[呼ばれた>>58なら彼の側に、身体を寄り添わせ。 続けられる言葉には静かに耳を傾け、施される行為を素直に受け入れる。]
僕の。 僕たちの気持ちを知ろうとした? 僕は。 僕たちは貴方の気持ちを知れた?
[今際の際で少しだけ見た彼の姿は、きっと初めて愛おしく見えた。 好ましいだとか、そういう軽いものではなく。 もっと早くそれを知っていたなら、色々なものに抗えたのかも知れないけれど。 己にとっては全て遅く。]
もし次があるなら。 その時は失敗しないで。
[晒された首元に、彼の爪先が触れたなら。 その身体を抱き締めるように腕を伸ばして。]
──ありがとう、お館様。
(61) redegg 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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[言われるまま、瞳を閉じて。 笑ったのは鋭い刃物の如き爪が己の首を掻く間際のこと。]
[ごとり、と重さのある何かが床とぶつかる音がして。 ニコラスだった物の頭が落ちた。 その表情は綺麗な弧を描く口元でも歪に右だけが上がる口元でもなく。 安らかな、柔らかい自然な笑み。
残った身体は彼の身体に手を添えて。 紅く紅く染まって行った。
己を抱く、その腕の感触は知らぬまま。*]
(62) redegg 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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