64 色取月の神隠し
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今やったら、龍っつぁんが言うような、 みんなまとめて言うんも面白い思いますけどな。
九十九の妖し纏ってるいうんやったら、たまこちゃんは理解してるんやろ? いっそ皆で遊びにおいで言うんもええかもやけど…嗚呼芙蓉さんの言う 『お友達』いうんはそういうことやろか?
(*3) 2011/09/16(Fri) 20時半頃
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せやけど、たまこちゃんらの近くに それが面白うない思うてる人もおるやもしれんね。 それにこんだけ、ようけい人がおるいうても 一片に大勢いなくなってもうたら 流石に事が荒立つし、お祭りに水差すんは おもろないしねぇ。
ゆっくりお連れするんがええ思いますんよ
(*4) 2011/09/16(Fri) 20時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/16(Fri) 20時半頃
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せやなぁ… うちらはお祭り楽しんで、 気に入った子を別のお祭りにも連れて行ったろう 思うてますんやろ?
厄押しつけたろうとか思うえませんのやろ? 喧々囂々しとうないいうんは、皆同じやろうしな。 …みんなの近しいヒトが 妖しどない思うてるか知りたいんやったら
うちが出てってもええよぅ?
その道沙耶には話しよう思うてるし センセにもお見せしたしね。
センセも半妖やから、他の人に言うようなん ない思うけど、あそこのお屋敷 センセ以外にヒトもおったしな。
見た人おるかもしれんし。
(*7) 2011/09/16(Fri) 20時半頃
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志乃は、芙蓉に、「無茶なんかしませんよぅ?」と口を尖らせてみせた
2011/09/16(Fri) 20時半頃
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>>*6 せやねん。せやねん お祭り終わって逢魔時も終わったら もうしばらくは仲良ぅなったヒトと遊ばれへんからね。
こっちとあっちの時の移ろいやったら もう逢えへんやろうしね。
連れていって 帰る言うヒトは還してあげたらええんよ。
雷門さんの子らやから、普通の子らより 帰りやすぅはずやしな。
せやから、永ぅお祭り楽しんで みんなええ子見つけてや。
芙蓉さんはええ子おったん?
(*8) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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>>*9 一日? やや子なんやな。その簪 そしたら、うちが逢うた時はまだ眠っとんかもしれへんね。
龍っつぁんが気に入った子そうしたい言うんやったら、うちはええ思うよぅ?
そういう力強さも殿方の魅力いいますからねぇ。
せやけど、好きな子に嫌われんよにね。 向こうで口訊いてくれんとか寂しいやろ?
[中にはそういうのがいいとかいう、不思議なヒトもいたような気がするけれど……龍の子はそういう感じもなさそうだしねぇ……と。独りごちる]
(*12) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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>>21 胡蝶の舞あるとええなぁ。 蝶の折り紙がが本物の蝶々のように舞うんよ? ひらひら白ぅなぁ。 ヒトなのにえらい器用やなぁ思うて感心しましたんよ。
[手妻小屋を潜りながらうきうきとした声を返す]
沙耶も普段身体強ぅない言うてたからなぁ。 せやなぁ、疲れとぅ時は甘い物ええやろね。 いろいろは落ち着いてからやろね。
なぁ芙蓉さん。沙耶もなんか力とか持ってるんかしら? センセや、龍っつぁんが言ってたあの子みたいな。 沙耶だけちゃうなぁ。日向さんも持ってるんかもしれん。その他にも……
この村の人ら、どんだけおるんやろな? 持ってるヒト
(24) 2011/09/16(Fri) 21時半頃
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志乃は、小屋からでてきた沙耶とぶつかりそうになって吃驚している
2011/09/16(Fri) 21時半頃
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女郎花の綺麗な折り方は、奴延鳥さんに訊いたらええ思いますよぅ? 龍っつぁん?
嗚呼、せやけど、気ぃつけんと奴延鳥さん……
[芙蓉のおもしろがる気にちょっと乗っかってみた>>*14。すぐさま『冗談やから怒ったら堪忍やよぅ』と付け加えて]
(*15) 2011/09/16(Fri) 21時半頃
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>>25 あ…えっとえっとなぁ ちゃうねん ちゃうねんよ……
[しどろもどろなのはこちらとて同じ、ましてや直前に当の本人の話をしていたところだ。暫し目を泳がせて、ゆうに三周半くらい小屋を泳がせた頃に]
おはよぅ。沙耶。 疲れてる聞きましたんよ。 芙蓉さんと一緒に甘味でも如何やろか?
[一切合切投げ捨てて、普通に挨拶した]
(27) 2011/09/16(Fri) 21時半頃
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沙耶は好きな甘味とかあるんかな? 菊屋さんおは何食べても美味しい思うたんやけど あいにく昨日は笹団子なくてねぇ。 うちはお団子どれも好きなんやけど、 笹団子が一番好きでねぇ。 [動揺からそそくさと二人の手を引いて歩きながら]
そうや、疲れてるいうて聞いたんよ。 お加減悪ぅなりそうやったらうち送っていくからね。 無理したらあかんよ?
[昨日、話の途中で寝てしまった本人がそんなことを口走るのもやはり動揺のせい?]
(29) 2011/09/16(Fri) 22時頃
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……! [先程ぶつかれそうになった時など比でもないくらいに、目を見開いて、彼女の囁き>>32を聞く。ゆっくりと首を回して彼女の顔を眺めながら]
半分…ここでは聞こえない声ですのん?
[目は穏やかなまま、けれど彼女の顔から視線ははずせずに小声で返す]
ほな、身体が悪ぅて家あまり出られへん言うてたんも 半分こさんが出てったからなんやろか?
[虚空を眺めるように一点を見つめ]
うちも疲れてるんちがうんよ? んー昨日は疲れてたかもやけど
[苦笑を向けられれば常と変わらぬ朗らかな笑みで向かえた]
(35) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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[想像すれば難くはない きっと聞いていたのだろう。声なき声のその詩を 音なき音の箏の音を]
あのね……沙耶
[言いづらそうに紡ごうと口を開きかけた瞬間に『芙蓉さんが…』と紡がれる。>>42 はっとして口を噤むも同じ刻。気まずい空気の漂う中、促されれば無言でこくんと頷いて。彼女の傍らで歩を進めた]
(46) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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[奥まった席に腰を下ろし何かを注文したはずなのだけど>>49、そんなこともどこか上の空で]
あ、あのね沙耶 その沙耶が聞いたいう話って、 うち以外にも話してる人の声とか 聞こえたんやろか?
(51) 2011/09/16(Fri) 23時頃
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[囁かれる異の調べは女にももちろん届いていた。 縁のない者へ哀れむ気は毛頭ない。 藤之助を傷つけた者達など首を撥ね六条河原に並べてやろうと酷く憤慨したものだと……嗚呼あの頃は女も幼かった
月日は巡り、人の世に交わり過ぎた今でも、身も知らぬ者にかける思いはない。けれど……
沙耶の言葉を聞いた今、ひとつひとつの囁きにびくりびくりと酷く狼狽している自分にやるせなさがこみ上げてもいた]
(53) 2011/09/16(Fri) 23時頃
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あ、ええんよ気にしてないから。 不思議な話やなぁ思うて聞いてたんよ。
[目の前で手を振っても見せたが、表情は終始晴れないままで]
へぇ…自分たちがヒトじゃないみたいな話やったんかぁ。 沙耶はそれ聞いて怖いとか思うたん? ヒトじゃないみたいな話って想像つかんけど。
(55) 2011/09/16(Fri) 23時半頃
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[運ばれた茶菓子に目を落として、じっと沙耶の話を聞く。ちょっと怖いと聞けば、唇をぎゅっと噛みしめて、それから意を決したように重い口を開いた。]
二つ聞きたい思うんよ。沙耶。
うちがもう長くおられへん言うたら ちょっとでも悲しい思ってくれます?
……それから、沙耶の聞いたいう夢の話が本当で うちがヒトちがいます言うたら怖いです? そんなんもう友人ちゃう思います?
怒ります? さっさと居のうなれ思います?
(65) 2011/09/16(Fri) 23時半頃
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おおきに…おおきにな沙耶
[語気を荒げて目に涙を浮かべてそう言ってくれる彼女に、女の唇が震えた] 居なくなったりはせんのやけどな。 現世では、うちもう長ぅ話もできんけどよ。
けど、うちもう少し沙耶と話がしたいんよ 沙耶を知っておきたいんよ。 ちゃんとな友と思って貰えるようになりたいから。 永久に友や思うて欲しいから
さっき、怖い言うた連れて行く…やないねんけど うちが暫く話せる世。 隠れ世に少しの間でええから一緒に来てくれんやろか? 帰りとぅなったら、うちがこの身に代えて帰すから。
それで、うちをもっと知ってくれて それでかまへん思うてくれるんやったら うち(箏)を預かってくれんやろか?
(77) 2011/09/17(Sat) 00時頃
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[ゆっくりと立ち上がる]
嫌やったら忘れてくれてええ。 せやけど今の話聞いてまだ友達や思うてくれるんやったら 一緒にきてや。 現でできる最期の約束果たします。
約束したやろ? 箏教えるて
[差し出される手。取ってくれたのなら、二人で見た月見の場へ向かうだろう。 途中日向と出会い、何かを聞かれたなら、おそらくはそれに応えたことだろう。 付いてくるのを嫌がることもないだろう]、
(78) 2011/09/17(Sat) 00時頃
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おおきに……
[手を取ってくれた沙耶に、女は深々と頭を垂れながら涙した。 そういえば昨日もそうだった。九十九とてヒトのように涙できる ……それは千年の刻をヒトの世で歩んだ末 ヒトに染まったからなのかもしれないが]
永く永く生きていたんよ? ヒト相手に友言うたんは沙耶が初めて うちの身はこの箏やから、うちが選ぶとかはないんやけど
だからやろうね…沙耶の元に置いておいて欲しい 箏からヒトへお願いなんかしたんは。
[秋晴れの空の下。女は謳う]
嗚呼ええお月様や……隠世は今でもお月様が見えるんよ。 すぐ見せたるからね…箏の音の色もお月様も
(90) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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[空は未だ秋晴れで お天道様の光が煌めく 天高く鳥は飛び 金色にたなびく稲穂の群れ やがて友の手に自らを携えれば 爪弾き響く箏の調べに 異の月が顔を出す]**
(93) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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みんな…… うち、沙耶を連れていくことにしたんよ? 沙耶 うちを預かってくれる言うてくれたから。 友になってくれる言うてくれたから。 一足先に向こうへ行こう思うんよぅ。
[沙耶は妖しの会話が聞こえるという。たまこの件のように禍根を生みたくない気持ちもあったけれど…初めて出来たヒトの友を奇異に晒したくもなく。ただ結果だけど伝えることにした]
(*24) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 01時頃
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>>*28 こっちに永ぅいても、だんだん眠ぅなりますからねぇ。向こうなら九十九の縛りも緩ぅですから、もう少し自由にできる思いますんよぅ?
ほんまはうち、奴延鳥さんとお祭りみたい思うてましたのに…奴延鳥さん思うた以上の伊達様やったから、すれ違ったとき緊張しましたんよ。
せやけど、大妖のお姿も凛々しぅ思いましたんに、ヒトの成りされててもあないなええ男やったらうちまともにお顔拝見する自信ありませんですよぅ?
奴延鳥さんもええヒト見つけてくださいな? 太古の風情も知らぬ無作法者共から、ヒトもモノ知るようになってますから、きっといいヒト見つけられますよぅ?
せやけどが奴延鳥さんが気に入るんやったら、きっとえらい別嬪さん見つけてくるんやろうねぇ。複雑ですよぅ?
[彼の滲みを知って知らずか、名残惜しげに音を紡ぐ]
(*34) 2011/09/17(Sat) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 01時半頃
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>>*29
おおきに。隠世へ戻るとなぁ…現には干渉できんようにはなるけど、 現の気は届く聞きましたんよ?
折角うちと龍っつぁんの合奏楽しみにしてくれてたヒトもいたからね 皆呼んで隠世で聴かせたい思いますんよ?
龍っつぁんもはよぅあの子口説き落として連れてきてくれな。 待ってますよぅ?
(*39) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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>>*30 芙蓉さんは、気ぃつこうていろいろしてくれて ほんまにありがとぅなぁ。
うちが出てるときに、あないに長い時間持って貰ったこと初めてやったわ。 ……少し恥ずかしぃ思いましたんよぅ?
沙耶真っ直ぐな子やから、吃驚するかもやけど、すぐ分かってくれる思いますんよ。 それに夕顔さんも朝ちゃんもセンセもおるからね。
夕顔さんがきっと楽しいお祭り作ってくれてるやろし、 向こうでならうちも気ぃよう跳ねられますから
芙蓉さん来る頃にはこっちより楽しいお祭りできえてたらええなぁ 思うてますんよ。
うちが奏でますから、たんと踊ってくださいよぅ?
(*41) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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>>*32 疲れは現におるからやからねぇ。 向こうやったはよぅ動ける思いますんよ けしゃらんばしゃらんさんくらい速ぅないから おいかけっこはできへんけど
迷子は……ヒトの道やないから 大丈夫やと 思います……よぅ?
[あんまり自信はないみたい]
けしゃらんばしゃらんさんも友達連れておいでぇな。
(*44) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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─ 隠世の道 ─
こっちの手はここ押さえて、こっちの手で弾くんよ。 丸爪ちゃんと持った? ん…ええよ。 ……ちぃっと吃驚するかもやけど堪忍な。
[沙耶の手に自らの手を重ね、弦の先へゆっくりと誘っていく。 拾参の弦が並ぶその最初の壱つに爪を当てさせ、ゆっくりとゆっくりと弾かせる
刹那妙なる調べと共に ── 世界がぐるりと歪んでいく
沙耶には見えただろうか?
空には真昼の月が 黄昏を待たぬ立待月が 荒涼たるすすき野の薫りを奏で 熟した果実のような甘さを纏う 常の世を照らす異形の月が]
(108) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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── お月様は同じでも 見せるお顔は異の顔──
『其れは戦で亡くした夫を偲んで奏でる女の哀悼歌』 『其れは恋焦がれた貴族の男に捧げようと少女が一所懸命に綴った純愛詩』 『それは神仏への敬愛を奏でた男の奉納の調べ』 『それは世を憎みそして儚んだ老婆の呪詛の旋律』 『それは ソレハ──』
[まさしく無数の思念の果て 常に見下ろしていたのは月の影 私は見上げる 悲しみも憎しみも愛情もすべてすべて 流れた思いの音色を現の世に 揺れた思いの音色を隠の世に 私は思いを奏で征く 千の刻を奏で征く]
(109) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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うちなぁ、たくさんのヒトの思い見てきましたんよぅ? ええことも よぅないことも見てきましたんよ? せやけどね。 ええことも悪いことも、思いは思いなんですよ
音は言のない葉脈なんですよ。 思いがあるから音は綺麗なんですよ?
うちはそんな音の世界に生きています。 ヒトの思いを奏でるためにずうっと……
そして今度は貴方の音を…思いを奏でたいと 思うてますんよ。
おおきに…おおきにな沙耶
(110) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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[現の世に響いた箏の音は やがて小さく小さく消えていき いつしか、二人のいた岩台には ただただ吹き抜ける秋の風だけが 乾いた音を奏で続けていた]**
(111) 2011/09/17(Sat) 01時半頃
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>>*46 ほんまにお上手ですねぇ。
そうやっていつとなく心そらなる恋を育てて 富士の高嶺にかかる白雲のような気にさせるやろね?
豊穣を運ぶ秋の風のように花を撫で 微睡みの夢を残しますんやろ?
奴延鳥さんに魅入られた子は切なぁに思いますよぅ?
せやろうね。奴延鳥さんが負うたんはただの痕やないんはわかります 永劫の輪廻を抜けて尚、癒えぬこともないんやろうね
[同じ千の刻を数えども、運命の歯車はヒトへの思いをこうまで隔てて至る。 妖しとしてと言わずとも、彼が負ったことを思えば、それ以上紡げる言葉も持てず。女は悲しくもあり……だからこそ手負いの羅刹を美しくも思えた]
(*51) 2011/09/17(Sat) 02時頃
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龍っつぁんは大胆やねぇ
[くすくすと鈴が揺れるような箏の音色がしばらく響く]
(*52) 2011/09/17(Sat) 02時頃
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