17 吸血鬼の城
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[フロレスク――祈りの血、 その家名の意味など知らぬものにとっては解せぬこと
しかし
黒き薔薇の口にするその呪縛に、 白き薔薇はその場に崩れ落ちる]
足りない、――まだ、足りないのです。
――旦那様、ああ……
[こめかみと頬を、手から流れる血で濡らし、 白き薔薇は己の血でその身を染めてゆく――苦しげな呻き、 魔の血とは決して、相容れぬ祈りの血が己が身を蝕んでゆく]
(3) sen-jyu 2010/06/25(Fri) 23時頃
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[浄化の時が訪れる、
壊れぬように、と加減して与えられた血 同胞たるあの男から奪った魔性の血
そして、主から与えられたその血を
――――祈りの血が拒絶する]
――…ああ、これは、
[ひとたび傷つき、深く割れた手から流れ出る血は もはや尋常な量ではなく己が身を抱くようにすれば、 白き薔薇は己が取り入れた魔性の血によって
赤く、赤く、染まり]
(6) sen-jyu 2010/06/25(Fri) 23時半頃
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[天上の青は、銀のナイフを見つめて、 そして凍てつく蒼の去り行く背を追った――]
――……自死は、なりません。
[血塗れた白薔薇は微笑う]
[己が身より、魔の血が流れいで薄れれば、 それは自ずと掠れた記憶を蘇らせる。 信仰の容だけは失えぬ薔薇は静かに首を振り]
ええ、それに どの途、わたしは……
[法悦にも似た表情を浮かべる。 信仰と祈りの血、浄化の躯。 白き薔薇はただ静かに、己の身が赤く咲き誇るのを待っている]
(12) sen-jyu 2010/06/25(Fri) 23時半頃
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[主が囁きが、同属が声が、もう聞こえない 白薔薇は少女へと、言の葉を紡ぐ]
―――行きなさい、
逃げて、振り向かずに、 ――逃げて。
決して、 決して戻ってきては
だめ ……
[それはかつて紡いだと同じ言葉]
(13) sen-jyu 2010/06/25(Fri) 23時半頃
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――あぁ……、
[差し伸べられる手、 ずっと望んでいたものを齎された気がした。
けれど魔の血を取り入れすぎたその躯に、 残された血は僅か、思うようには動かない]
――……、
[指先はいちど、掠めて、落ちる]
[屑折れそうになりながら、白薔薇は微笑んで。 ――望むのは、少女がその門を無事に越えてゆく姿、 それが見たいのだ、と――震える唇は、音なく言葉を紡ぐ、
いきなさい――と]
(20) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 00時頃
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[それはかつて望んだ光景] [祈りの中で夢見た出来事]
―――…… 、
[青ざめた死の影の浮かぶ、 その目蓋が閉ざされる今際の瞬間まで、
天上の青は、闇の果てへ消えてゆく小さな背中を見つめていた**]
(32) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 01時半頃
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――この世ならざる世界で――
[それは薔薇のかぐわしき香を漂わせ、 かつての薬売りが傍ら、 毒華のさいていようとも、躊躇うことなく歩み寄る。 白手袋を外せば、襟ぐり掴みあげて平手を一発、頬へ]
―――さて、あなたの為された所業の数々、
どのように詫びていただきましょうか?
(*7) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 02時頃
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奏者 セシルは、薬屋 サイラスにビンタするために起きていたといっても過言ではない
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 02時半頃
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[一度見遣れば、手袋をはめなおし]
ああ…… 貴方はなにもわかってらっしゃらない。 何も知らずに、人をこれだけ好き勝手するとは対したものですね。
フロレスクの名で私を抉り、 血を吸った上に勝手に慰みを施して、 その上、私を勝手に生かした挙句、自分ばかりは自死も同然。 罪悪感の自己満足で亡くなられたのでしょう?
人を殺す罪と 人を生かす罪と
ねえ、どちらが罪深いのでしょうね?
(*9) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 02時半頃
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奏者 セシルは、薬屋 サイラス罪深い貴方にそのようなことが赦されるとでも?(ぎゅしてる人をけった
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 02時半頃
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[その問いかけに眇められていた眼差しを、 投げやりに華やかなあの微笑みにかえれば]
あなた、私の恥を暴かれておいて―― 今更そのようなことを問うのですか?
[白き薔薇は、その鈍感さに呆れたようなため息を]
(*11) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 03時頃
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奏者 セシルは、薬屋 サイラス>>-73 かわってあげましょうか?(にこ
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 03時頃
奏者 セシルは、じぃ
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 09時半頃
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>>*12 [目をそらすのなら、その指先は頤へ]
たとえ あなたがそんなつもではなくとも、なしたことは変わらない。
それに だから、よいと……
―――吸血の快楽に浸された身の、私なら 私にならなにをしてもよい、と思ったのでしょう?
[その双眸を青はどこまで追って]
(*13) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 10時半頃
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奏者 セシルは、覗き見なんて様式美はいりませんよ!<ひきずりだしておいた
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 11時頃
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>>*14 [目を伏せたそれからは、触れた手を離して、 白薔薇は断罪者の如くそれを見下ろすように]
―――…なんて、罪深いこと。
あなたはつまり、自分の欲望を魔の本性と挿げ替えて、 己自身をも騙そうとしたのではありませんか。
[青はその眼差しを狭める]
そのその事実から目を覆い、逃げたのでしょう? 己の本心を認めたく、なくて。
[足元には広がるは、棘持つ白薔薇、漂う薔薇の香気]
(*15) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 11時頃
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>>*16 [沈黙が返れども、 白薔薇は容赦なく断罪の言葉を紡ぎ続ける]
そして逃げ出したまま、命をも投げ出した。 あれはあなたが施したもの、なのでしょう? ――…責任でもとったつもりですか。
さぞ、満足でしょうね。 醜い己自身の欲望と向き合うことなく、綺麗に死ねたのですから。 ――…あなた自身は、私にフロレスクたる汚辱と、 己の浅ましさと、向き合うことを強いたというのに。
(*17) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 11時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 11時半頃
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>>*18 [揺らがぬ白薔薇とて裁く立場になどあろうはずがない。 けれどその言の葉は止まず]
己の欺瞞もお認めなさい。 ――…本当に、救いがたいこと。
[しばらくして、その沈んだ色が向き直れば、 向けられる問いに、ただ、問いを返して]
赦されたいですか? ―――それとも、償いたいとでも?
[そして自らの言葉に微笑う。 後者もまた罪悪感よりの欺瞞に過ぎないだろう、と蔑むように]
(*19) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 12時頃
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>>*20 [それは噴き出すように笑って]
ははッ っく……
――……ああ あぁ……
[白薔薇が胸の薔薇を手にすれば その棘持つ枝葉が、目の前の者を打たんと振り下ろされる]
なんという傲慢、欺瞞。 あなたの罪悪感に付き合えとでも? そんなものあなたの自己満足でしかないでしょう。
だいいち、 何も出来ない者がどのように私を救うというのですか?
[静かな怒りの滲む眼差しが、見据えて]
(*21) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 12時半頃
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>>*21 [染み出す赤に打ち捨てられた薔薇を男が拾う、 清廉な純白を侵す1滴の あか ]
――それは、
今度は私に―― 憐れみでも施すおつもりですか?
あの、娘に与えたように。
[気高き白薔薇の棘が、 男の指先を傷つけるをただ目を狭めて、見る]
(*23) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 12時半頃
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奏者 セシルは、詩人 ユリシーズおつかれさま、いってらっしゃい!
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 13時頃
奏者 セシルは、私もそろそろあれこれしつつりせき**
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 13時頃
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>>*24
沈黙は肯定なのでしょう。 ―――実に愚かな偽善、ですこと。 憐れみだけでも赦しがたいというのに、 ましてや唯一ならざるものをこの私に――。 [気高き白薔薇は、 その自尊心を害すことを、許さず]
何故、私に与えたいなどというのです。 ―――傲慢な。
[偽りを許さぬ、青はただ静か**]
(*25) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 13時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 13時半頃
奏者 セシルは、とか、吹き込んで旦那様に挨拶しつつ、あらためて離席**
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 13時半頃
奏者 セシルは、>>-252 煽ってたのは吊り時のメアリーのやりとりの時ですよ!
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 15時頃
奏者 セシルは、水商売 ローズマリーいや、煽ってたのはメアリ―に対してだけで!
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 15時頃
奏者 セシルは、薬屋 サイラス蹴った。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 18時頃
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>>*26 [与える、その言葉に眉根を顰め、 迷うような沈黙と揺れる視線に、苛立ちをまた誘われる]
理由も言えぬとは、 つまらないこと―――己の意思もないのですか。
はっきり仰いなさい。 いまだ己の浅はかさを認めがたいのですか。
[白き薔薇は飽いたように眼差しを流す]
(*27) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 19時頃
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>>*28 [白薔薇は重たげに、 その睫毛を瞬かせながらゆるやかに首を傾いだ]
――……ああ、
ああ、なんて都合のよい言葉。
[男を覗き込む白薔薇の双眸は濡れて]
あなたはただの欲望に、 そのような名を付けるのですね。 ―――よいでしょう、ならばそれが違う、と。
証明して差し上げればよいのでしょう?
[両の腕は男の首に絡められて、薔薇は微笑む]
(*29) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 19時半頃
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奏者 セシルは、本屋 ベネット壁から引っ張り出した。
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 19時半頃
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>>*30 [絡んだ指先、一度だけ力が込められると その指先は掠めるように這わせながら背へとまわされた]
――お黙りなさい。
[白き薔薇の口唇、口付けは甘く されど情欲を煽るみだらなもの――離れて、吐息を零せば]
[消えない憎悪、それはただ欲望に踊らされるを暴かれたが切欠――男自身はそれをごまかしているというのに。それは同属ゆえの嫌悪にも似て]
ならば、あなたも貴方の言葉を証明なさい。
……私は貴方の浅ましい姿が見たいのです。
[薔薇はその執着の名を知らず]
(*31) sen-jyu 2010/06/26(Sat) 20時頃
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奏者 セシルは、そして、りせきるね**
sen-jyu 2010/06/26(Sat) 20時頃
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>>*33 [追いかける口唇が重なる、 それはかつての官能の記憶を呼び覚ます。 冷たい熱が甘く溶けて重なりゆけば、薔薇の香は漂う]
[布を噛んで押さえ、手袋を外す、 その指先は男の胸元を弄り――触れたのは刻印 がりと爪を立てる 欲望が迫る 目元だけで微笑えめば]
――――……ん、 ぁあ……
[咥えた手袋は落ちる]
[白き薔薇はその執着の名を知らず、 されど男に標した刻印は決して消えることはない]
(*35) sen-jyu 2010/06/27(Sun) 02時半頃
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[甘美なる地獄に、救いがたき魂がふたつ
行為を愛と呼ぶ者 行為を欲と呼ぶ者
薔薇の褥に、艶やかなため息は、零れる――**]
(*36) sen-jyu 2010/06/27(Sun) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 02時半頃
奏者 セシルは、りんだおやすみ!
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 03時頃
奏者 セシルは、右とか左の話には にこっ しといた
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 03時半頃
奏者 セシルは、ちゃんとなめてさしあげたから痛くないでしょう?**
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 04時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 18時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 22時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 22時半頃
奏者 セシルは、みなさんセロリ好きなんですね……(お子様舌
sen-jyu 2010/06/27(Sun) 23時半頃
奏者 セシルは、小悪党 ドナルドツンデレですね、わかります。<ちがうとか
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 00時頃
奏者 セシルは、花売り メアリーつつきつつ、ユリシおやすみ。
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 00時頃
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――…なんです?
[一度足を止める扉の前の気配、 ふと眼差しを流せば、かつり、扉近くにまで歩み寄るその足音]
(77) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 01時半頃
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>>-80>>-81 [その扉を開けば、中の光景。 床に縫い付けられた男と、その傍らに友の姿]
―――……、
なにを……、
[尋常ならざることはわかる、 かすかに聞こえたような艶声は男のものか。 とはいえ、色事の最中とも違うようにも感じて、
問うようにヘクターを一度見た]
(82) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 02時半頃
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奏者 セシルは、どなじろうのレベルアップ音を聞きつつりせきる。
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 15時半頃
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―朽ちた白薔薇―
[それは落ちる意識]
Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben,
[自らに向けた祈りは、しかし、 その幸いの決して訪れることなく、遺される存在への祈りでもある]
[掠めたその手が落ちたのは、躯のせいか想いのせいか。]
(――――越えられない)
[望んだその手であったのに、立ち並ぶ墓標の意味を知った今となっては、この落ちゆく意識でさえも裏切りであるやもしれず。]
(116) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[青の双眸が再び世を認識したのは、 その目蓋にやさしい淡雪の降れるを感じて]
[薔薇の唇が音無き声を紡ぐのは、 その口唇が甘い芳香の美酒に湿らされるを感じて]
[束縛を望む呪いの過ぎさったその後、 白き薔薇の蒼褪めた影は立ち並ぶ墓標の中に、ある]
(117) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[終わらなかった夜への救いは確かに存在した。 けれど救われがたき執着が己が裡に一つ、
消えることなくふつりと涌いて
血に赤黒く染まった白薔薇は、既に瑞々しさを失い枯れ果てて、 ―――いずこからか吹き抜けた風にその花びらを散らした]
(118) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[――――薔薇は沈む、深遠の果て]
(119) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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[嗚呼、天上に還ることなどできはしない。 空は灰色に沈む――白でもなく黒でもなく、 正しくもなく悪しくもない世界、魂のひと時の拠り所。
その白薔薇の花園には、鋭き棘の満ちてゆく。
咎人はやがて苦界に落ちて、いばらの責め苦を受けるであろう。 それに相応しき者は、もう1人――
――――救われがたき魂を抱いたまま、偽りの蒼穹を見上げた**]
(120) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 17時半頃
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>>123>>124
――…呼べる?なんのことです?
[薔薇が問えば、その答えは返るのか。 戯びと知れば、それは少し呆れたように嘆息したが]
壊れぬ程度でしたら、お好きなように。
[血とその花の香気だけを漂わせ、 白薔薇はその青の眼差しを落とし、いまだ佇む]
(125) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 20時頃
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>>137 [目の前に曝された男の様子に眉をひそめる]
――…看護? 私に出来ることなど、慈悲を施すこと、くらいですよ。
[冗談めかしてそんなことを言えば、 友の声、潜む何かに薄く微笑う]
……皮肉なことですね。 今からでも、わたしを屠ってみます?
魔の魂を喰らえば、望んだもの、手に入るかも、しれませんよ。
(144) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 21時半頃
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>>146
[2度と手に入らぬもの、それは定かではなく ただいつかよりも闇に染まったその双眸を見る]
順序、今度は何を――……、
―――…ッ、
[首輪に触れるだろう友の唇、目を狭める 間に挟んだ男の躯、吐息がかかる]
本気にするとは、思いませんでした よ?
(150) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 22時頃
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>>154 [薔薇は微笑った、男の愚かさに]
――嗚呼、 ああ……
実に、実に愚かしいことですね。
それが貴方の語る 愛 なのですか。
[声をあげて薔薇は哂えば]
―――欺瞞もここまで限度を越えれば、笑うしかありませんね。
(*42) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 23時頃
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[いばらは伝う、男の躯を。 白き薔薇の怒りはそれを止められず――]
[その青い双眸は濡れていたのけれど]
――――…もう、よいでしょう。 あなたの欺瞞は、聞き飽きました。
[そのいばらはやがては男の魂を砕くだろう**]
(*43) sen-jyu 2010/06/28(Mon) 23時頃
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奏者 セシルは、薬屋 サイラスいばらでしめた
sen-jyu 2010/06/28(Mon) 23時頃
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