1 とある結社の手記:6
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鳥使い フィリップ! 今日がお前の命日だ!
2010/02/25(Thu) 05時頃
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[また独りぼっちになってしまった銀狼。
冬の空めがけて、*高く一つ遠吠えた*]
(*0) 2010/02/25(Thu) 05時半頃
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[――――…また、明日。そう言って別れて]
メリクリウスさん。誰を襲うか、決めましたか?
[もう随分と夜も更けてから、声を掛ける]
(*1) 2010/02/25(Thu) 11時半頃
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[投票結果は怖くて見にいけなかったから、知らなかった。 けれど、まさか、そんなこと。
…………彼からの声は、返って来ない]
メリクリウスさん……?
あの、悪い冗談や悪戯は、止めてください。 僕、怖がりなんですから。知っているでしょう?はは…。
[冗談めかして笑って見せるも、その声は消え入るほどに小さい。 いやな汗が背中を流れる。うそだ。うそだうそだ。そんな]
(*2) 2010/02/25(Thu) 12時頃
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[気づけば音も無く、彼の部屋の前へ。 扉を開け放つ。ひゅうと頬を撫でる生温い風は、 少し前まで彼が其処にいたことを示すのだろうか]
あぁ。なんで。 …うそつき。うそつきっ!!
[だけど、今はもう、―――…いない。 揺らぐ視界。滲む涙を堪える。泣いては駄目だ。 助けてくれる人なんて、もう何処にもいない]
…………………っっっ。
さようなら。
[声が震えそうになるのを堪えて、彼に別れの挨拶を]
(*3) 2010/02/25(Thu) 12時頃
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―深夜・フィリップの部屋前―
[やってきたのは、鳥飼いの青年の部屋の前。 相棒が処刑されたら、郵便屋を襲えといわれていた。けれど]
…せめて、貴方に彼の死を捧げましょう。 ウェーズリーさんと心中は、嫌なんでしょう?
[くすくすと悲しく笑う。届く筈のない声。 或いは彼が未だ生きていれば、聞く位はできたのか。 いずれにせよ、返事はかえってこない]
(*4) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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…………………。
[勿論、理由はそれだけでは無いけれど。
彼が大切に思っている人の顔。彼を大切に思っている人の顔。 頭の中で浮かんでは、消えていく。 別に悲しませたいわけではない。嘆かせたいだけではない。
ただ。
こわい。
彼らの無条件な絆は、とてもとても恐ろしかったから。
それだけ]
(*5) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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―深夜・フィリップの部屋―
[ゆらりと小さな影は、青年の元へ]
………フィリップさん。 キャサリンさんとの仲直り、出来ましたか?
[フィリップは、起きていただろうか。眠っていただろうか。 いずれにせよ、此方の真意に気づくほどの時間は、 与えられなかっただろう]
さようなら。
[ただ、にこりと微笑み、彼の命の焔を奪う]
(*6) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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[ばさばさと、部屋を舞う一羽の鸚鵡。 その鳥に心はあったのか。何か喋ったのか。 血だまりの中ぽつりと立ち尽くす銀狼には、 分らないけれど]
……アーチ。
[鍵の開いた窓から、大空へと飛び立つ極彩色。 白の中に溶け込むことなく、 月明かりを受けて鮮やかに映える]
ごめんね。
[くすくすと肩を揺らす。 足元には、頭を撫でてくれた青年の屍が]
(*7) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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[嬉しいのか。悲しいのか。 美味しかったのか。美味しくなかったのか。
――――……*もう、僕には、分らない*]
(*8) 2010/02/25(Thu) 14時半頃
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―自室―
[――――――――…眠れない。
不安で、不安で、仕方が無くて。 怖くて、怖くて、仕方が無くて。
部屋の扉の前に、置かれている本を見つけた。 きっとベネットが持って来てくれたのだと思った。 薄ら明かりの中、寝台に腰掛けて、ぱらぱらと頁を繰る。 内容は、殆ど頭に入ってこない。 けれども、ただ、その動作を繰り返す。
時間は酷く、ゆっくりゆっくりと、流れて―――…]
…………………パァン!
[気づけば闇に覆われていた空は、薄ら紫がかっていた]
(44) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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[静寂を貫いた音は微かな余韻を残し、消える。
誰かが死ぬ音を、聞いた]
………………。…あぁ。
[本を持つ手が震える。
僅かに上げた視線は、窓の外へ。 伸ばせば手が届きそうな程の澄んだその世界が、 今は、酷く、遠い]
(45) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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[やがて、集会所に響き渡るキャサリンの悲鳴。 はっと顔を上げると、よろめきながら立ち上がろうとする]
……………っ!
[痛み止めの効果が切れてきたのか、右足がずきりと痛んで。 眠っていなかったことも手伝ってか足は縺れ、 自室の床にばたりと倒れこむ]
っは……。
[這い蹲るようにしながらも、必死で起き上がる。 扉の外、誰かが駆けて行く足音>>23を、聞いた]
(47) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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……行かなくては、駄目、ですよね…。
(*9) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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―フィリップの部屋前―
…一体、……なに、が……。
[身体を引き摺るようにして、人の集まるところへ。 血の香り。広がる赤色。みんな、みんな、泣いていた。 その部屋の主は。その中心に横たわっているのは]
ぁ、…………。
[それ以上の言葉が、続かない。 力が抜けたようにがくりと右膝をつきながらへたりこむ。
羨ましいと思った。仲の良い3人が。 混ぜて遊んでくれるとベネットは言った。 ラルフもメアリーも、みんな、みんな。 一緒に遊べれば、きっととても楽しいと思った。 ――――――……もう叶わない]
(48) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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ぼくがころしたから。
(*10) 2010/02/25(Thu) 16時頃
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みーんな、悲しんでますよ。
嬉しいですか? メリクリウスさん。ヤニクさん。
[ふふふ、とこぼれた笑みは乾いたもの]
僕は、……………
[言葉が、続かない]
(*11) 2010/02/25(Thu) 16時半頃
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[ぼんやりと丸い瞳は、白い布を被せられた亡骸へ向いて。 次いでその場にいる者を移ろっていったが、 何処まで視覚として捉えられていたかは、定かでは無い]
………………。
[ただ、ある一点。昨日自分が、投票用紙に名を記した男。 涙を流さずただ、堪えるように立ち尽くす姿>>43は、 妙に鮮明に記憶の中へと残った]
……っ。
[ピッパ>>51に名を呼ばれれば、 はっと我に返ったように顔を上げる。 すぐに声を出すことが出来ず、 彼女の言葉に小さくゆっくりと頷いた]
(56) 2010/02/25(Thu) 16時半頃
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[そっと近づいてくる人影。 目線を合わせるようにしゃがみ込み、 心配そうに向けられる優しい声>>53]
…………ぁ。メアリー、さん。
[漸く掠れた声を零すと、 迷惑をかけまいと自力で立ち上がろうとして―――、 …ずきり、痛みに僅かに顔を顰め、情けない表情を見せる]
すみません、…ありがとう、ございます。
[結局彼女の手を借りて、よろりと立ち上がる]
ちょっと、痛み止めが、…切れてきたみたいで。 でもそんなに痛くないので、平気、です。
[一回出ようという言葉に、こくりと頷く]
(57) 2010/02/25(Thu) 16時半頃
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はい。本当に、大したこと、ないので…。
[ピッパの声>>59にそう返し、大丈夫だと頷く。 実際、手を貸してもらえば何とか歩ける状態だ]
…すみません。
[メアリーの手を借りたまま、ゆっくりと広間へ。 途中彼女が階上を見上げる姿>>61には、 同じように心配そうに視線を上げた後、 そのままの視線を彼女へ降ろした]
あ、………。
[タオルを持ってくるというメアリーに、 これ以上迷惑をかけられないと止め掛けるも、 間に合わなくて。ただ、感謝して静かに頭を下げる]
ありがとう。あの、メアリーさんも。…無理、しないで。
(64) 2010/02/25(Thu) 17時半頃
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[ソファに腰をかけ、その場に項垂れるようにしている。 色んな痛みに気を取られ、周囲の会話は ぼんやりとしか耳に入ってなかったのだが――]
…………っ!
[大きな声>>62にびくりと肩を震わせると、 その主であるキャサリンの方へ顔を向けた。 泣き腫らしたであろう姿は、酷く憔悴している]
……のこ、って?
[含みのある言い方>>@19に、一度結社の女へ顔を向け。 そうして漸く緩々と、彼らの会話を理解し始めるのだった**]
(66) 2010/02/25(Thu) 17時半頃
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……そうです、よ?
メリクリウスさんは、人狼です。間違いなく。
半端者なんかじゃ、ないんですから。
(*12) 2010/02/25(Thu) 20時半頃
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あぁ、なるほど…。 彼らから見れば、人狼が増えてたかどうかなんて、 分りませんものね。
キャサリンさんが、嘘を吐いている、と。 その方向へ持って行くことが出来なければ……。
まずい、ですね。
[郵便屋が本物の占い師だと、ばれてしまう]
………彼は、今日、誰を―――。
[まだその姿は見えない]
(*13) 2010/02/25(Thu) 20時半頃
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もし、僕を、調べる心算なら――――……。
…にげきれない。
[あぁ、それならば、何のために。 他の人を殺してまで、生き延びようとしたのか。
返ってくる声は無い。一人。ただ、一人の声が響くだけ]
(*14) 2010/02/25(Thu) 20時半頃
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―広間―
サイラス先生が、死んだ……。 サイラス先生が、人、狼…。
[周囲の話を聞き、その内容を小さな声で反芻する。 視線がついと上向いた先は、キャサリンの見つめる中空。 やはり少年の目には、何も映らないけれど]
っ………!人狼が、増え、た……!?
[結社員が提示した可能性は、他にもある。 けれども、それは―――]
サイモンさんが、間違って、いるなら…
[ベネットの言葉>>77に同意するように、瞳が揺らいだ]
(89) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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[中空を見つめる瞳。 彼らが本当に其処にいるのかさえ、分らない]
いるの………。
いるん、ですか…?
あはは…。何にも、聞こえないや…。
(*15) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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―――――――……っ。
[郵便屋の呟く言葉>>90
彼に向けられる少年の視線は、 信じられないほどに鋭く仄暗い]
…………死にたく、ない…。
(*16) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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……逃げ延びても、………ひとり。
でも、しにたく、ない。
いきていても、たぶん、これからも、ずっとひとり。
でも。………でも。
――――――……あぁ。
(*17) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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………………………………。
[郵便屋の男>>94に声をかけられる。 もしかしたら一瞬、不自然な間があいたかもしれない。 けれど仮にそれに気づけたとしても、眼前の彼一人だけ]
はい。構いませんよ。
[緩やかに顔をあげて、彼の提案に頷く。 キッチンは人の出入りがあるかもしれないから、 叶うならばウェーズリーの自室へと。
右足には、メアリーが冷やしてくれたタオルが 当てられていただろうか。 少し足を引き摺るようにしながらも、 痛みは随分良くなったようだった]
(98) 2010/02/25(Thu) 22時頃
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―ウェーズリーの部屋―
わぁ。…何だか、お父さんの部屋みたい。
[数日生活していれば、 ある程度部屋にはその人の色が滲んでくるもの。 簡素な部屋を見渡して、くすりと小さく肩を揺らした。 ウェーズリーを奥へと進めさせ、 少年は室内の扉の前で立ち止まる。 腕を後ろに組みながら、緩やかに相手へと振り返った]
先に、一つ伺っても宜しいですか?
[穏やかな調子で、尋ねて]
………なぜ、場を移したのです。
[猫のような丸い瞳は、真っ直ぐに彼を見つめていた]
(108) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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はい。
[何のために呼んだのか>>100と、問う言葉に素直に頷く。 取り出されたのは黒塗りの手紙。
ちがう。ぼくがほしかったのは、これじゃない。 僕が、ずっとずっと、待っていたのは。待って、いた、のは]
…………………。
[差し出される手紙>>102。静かに手を差し出す。 郵便屋の予測に反して、少年は笑っていた。 ただ、今にも泣きそうな顔で、悲しげに、笑っていた]
(109) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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ヤニクさん、メリクリウスさん。
ごめんなさい。
やっぱり、無理みたいです。
(*18) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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メリクリウスさんが、生きているなら、 戦いましたけど。
……戦えましたけど。
(*19) 2010/02/25(Thu) 22時半頃
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―広間・ちょっと前―
[広間を去る折、ラルフの大きな声>>107が聞こえた。 少しだけ驚いて、ぱちぱちと瞬きを落とす。 静かに彼の方を振り返り、にっこりと笑った]
……大丈夫。すぐ、戻りますよ。
[小さく頭を下げて、そのまま広間を後にしたのだった]
(124) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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―ウェーズリーの部屋―
……さぁ、どうでしょう。 本当は父の部屋に入った記憶が無いので、 こんな感じなのかなと思って言ってみただけです。
[それは、ただの戯れ。 こんな会話を交わすことが出来るのも、 これで最後だろうから]
なるほど。…さすが、ウェーズリーさん。
[続く彼の説明>>112には、納得する振りをして頷いて見せた。 ――本当は、別の理由があるのでは無いか。 そんな思いがちらつくも、 けれどもう、それも、……きっと意味の無い話]
(126) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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[少年は、手紙を確りと受け取った。 いつものように郵便屋が、途中で止めることは無い。
郵便屋の様子を見つめる。あぁ、彼はどんな顔をしているか。 僕を怖がるだろうか。憎むだろうか。蔑むだろうか。 どれであっても、それは、仕方の無いこと。 手紙を持つ手が小刻みに震える]
何故……?
[相手の言葉>>114を反芻する、少年の声も掠れている。 はらり。 封の開いた手紙。ただ、ぼんやりと見降ろす。 書かれている内容は知らない。 ただ、それは。 少年にとっては間違いなく、処刑台への招待状]
(127) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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あっ……。
[震えて力の入らない手。手紙はあっさりと奪われる。 驚いたように揺らぐ瞳は、言葉を重ねる相手を見つめて。 自分自身の能力を、否定したいかのような男を見つめて]
……………ぼくは。
[ひゅう、と喉の奥で空気が擦れる音がした]
僕、は…………。
[迷う。惑う。どうすれば良いのか。覚悟は、していた。 だけど。だけど。だけ、ど―――――…]
(129) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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―――――――……僕は、人間です。
[吐き出すように、告げる言葉。 縋るような瞳を見上げる少年のは、 それでもやはり、泣き出しそうな顔で]
だから。
その手紙には別の届け主がいます。
…破っちゃ、駄目ですよ。
[黒い手紙を握るその手を、労わるように。 許されるならばそっと両手で包み込む]
(130) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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[視線を合わせる様に、 手を突く郵便屋>>132の眼前へ片膝をつく]
……………、何故?
[彼の言葉に、今度は問いを呟くのは少年の方で。
どうして。相手は正しいことを言っているのに。 少年に怒りを向けても、可笑しくない筈なのに。 そんなに悲しい顔をして、苦しんでいるのだろう。
片腕を伸ばし、相手の頭にそっと手を置く。 まるで、それ以外の慰め方を知らないかのように]
ウェーズリーさん。本当に、貴方は、……優しい人。
[告げる。優しいのは、自分ではなく、相手だと]
(151) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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………………っ。
[続く郵便屋の、きっぱりとした宣言>>136 彼の口を封じれば―――、と。 その言葉を聞いて、緩く目を見開き、息を呑んだ]
………………。分りました。
[長い、沈黙を挟んで。彼の言葉に静かに答える。 どの道を選ぶのか。告げることは無く。 否。決めることが未だ出来ず、告げることが、出来ず]
ふふ。…僕は、人間ですよ。
[薄青を見返す瞳は、寂しげに、揺れる]
(153) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[帽子を引きおろした男の意図>>139を、少年は知らない。
けれど、郵便屋が自分の手を振り払わなかったことは。 ――――…少年にとって、救いになった。 確かに、救いになったのだ。
暫くの間、そうして、過ごして。 やがて彼から声が掛かるなら、そっと、手を離す]
……お仕事、お疲れ様でした。
[酒瓶を手に去り行く男に、小さくそう声をかける。
足元には、一度「受け取った」筈の黒い封筒が。 少年はその場に立ち尽くしたまま、 郵便屋を見送った後も、その手紙をじっと見つめていた]
(154) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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……………な、何が、起こったのでしょうか。
[少年の声は、茫然としている。 どうしてこんなことになったのかも、理解が追いつかない]
(*20) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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―ウェーズリーの部屋―
……………っ。
[去っていく郵便屋の足音もすっかり消えた頃。 体の力が抜けたように、がくりとへたりこんだ。 未だ心臓は、どきどきと鼓動していた。 ぎゅうと、胸をつかむ]
ウェーズリー、さん……。
[視線はそのまま、自分の掌へ。
彼は少年が人狼だと、確かに見抜いていた。 その上で、伸ばした手を拒絶せずに受け入れて―――、 助けてくれるのにも近いような言葉を、くれた]
……信じて、良い、のですか………?
(208) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[実際に、彼がどんな行動をとるのか、分らない。 もしかしたら、ああ言いながらも、 少年を人狼だと集会所の面々に告げるかもしれない。
少しでも危険があるならば、 ―――…早く「口封じ」をするべきだ。 ぞくりと、背筋に冷たいものが走る]
だけど。
[もしも、そうでないならば。
一緒に此処を出ようと約束した仲間は、死んだ。 やっと出来た同胞はいなくなり、また、ひとりきり 次に現れた彼は、一体、何者――――…?]
(209) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[ラルフも自分にはとても優しくしてくれる。 けれど、彼は優し過ぎるから。 それに僕は、嘘を吐いているから。 露見した時にはきっと軽蔑されるだろうと、こわくて]
………………。
[眠りを殆ど取っていない頭に いくつもの出来事が集積して、処理の限界を超える。
かさり。拾い上げたのは、足元に落ちていた黒い手紙。 そのまま立ち、郵便屋の部屋に寝台へ寝転んだ]
僕、は。
[過ぎるのはフィリップの亡骸の周りで、悲しむ人たち。 そう、殺した。ぼくが、ころした。 「何故だ」と郵便屋は、問うた。理由なんて。りゆうなんて]
(210) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[黒い封書に書かれている内容は、読まない。読みたくない。 それが結社からのものならば、告げるのは―――。
裏面へ、それでも丁寧な字で、綴られる文字]
『ぼくは、生きたかった』
[ただそれだけ。 それだけを記して、彼の枕の下へ手紙を半分挟む]
…………………。どう、すれば…。
[苦しさと。けれど、まさに迫りかかっていた 危機が通り過ぎていった安堵と。 絡み合った思いは結論を見出すことの無いまま、 少年はその場で静かに寝息を立て始める**]
(212) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[夢うつつに思い起こすのは、昔のこと。 「お父さんには内緒よ」と、母が澄ました顔で語ってくれた昔話。
少年の父は人狼で、少年の母は人間だった。 母も身体の弱い人で、 古い屋敷に閉じこもりがちな生活をしていた。 そんな母に、いつも笑顔をくれていた人がいたのだと。 不器用だけれど生真面目で、素敵な人だったのと。
――――その人物が、郵便配達のアルバイトを 始めた頃のウェーズリーだとは、勿論少年は知らない。 母は秘めた思い出を、ときどき大切そうに、 ぽつりぽつりと語るだけだったから。
本家の都合の見合い話で、その後、母は父と結ばれることとなる。 そして父の仕事の為に、母は父と共に村を出た。
…………少年だけが村へ残されたのは、 いわば彼が虚弱で出来損ないにも近い人狼であり、 父から半分見限られていたから為なのだが、それはまた別の話*]
(229) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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―ウェーズリーの部屋―
[何故か、久しぶりに随分と安らかに眠れた気がする。 いっそのこと、全て夢だったら良いのに。
村での変死体のことは知らなかった。 自分以外に人狼がいることも、集会所に来て初めて知った。 それで、占い師が来て。それで、人狼を処刑すると言われて。 それで、それで、それで、―――――……]
ラルフ、さん………?
[記憶をゆっくり辿りながら目を開けると、 傍らには寝息を立てる青年の姿が。 まるで少年を見守るように、眠るには不自然な格好で。
そして彼のポケットには、―――あの、黒い手紙が]
(285) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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………………、ぁ。
[みるみると目は見開かれる。 少年の顔は、一気に青ざめたものへと変る]
――――――――……っ。
[それから、声も無く、ただぼろぼろと涙を零した。 彼の前でこんなにも泣くのは、多分二度目だった。
一度目は初めて出会ったときのこと。 雪深い村に両親と別れて幼子一人、 使用人と共に暮らすことになったあの日。 友達の作り方も碌に知らぬ少年は、 窓際で白い雪を見つめながら、しくしくと泣いていた。 ずっとずっと、泣いて。 けれど、やがて窓を外から叩く音がした。 顔をあげれば、そこにいたのは、―――――…]
(286) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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[どれだけ泣いても、涙は止まらない。 やがてラルフも目を覚まし、少年の様子に気づくだろう]
ラルフさん。 ………分って、しまったのですね。
[震えた声で、問う言葉はそれだけ。 ちらりと目線を向けるのは、彼のポケットの黒い手紙。 少年の筆跡は分りやすい。 それを突き出せば、彼を人狼と示す動かぬ「証拠」となる。 けれど、奪うことはしない。返して欲しいとも、言わない]
覚えて、いますか…………?
やくそく。
[涙を流しながら、にっこりと微笑む。 掲げるのは、指切りをした小指]
(287) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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人が約束を口にするのは、どうしてなのでしょうね。 本当にそれを信じているならば、 わざわざ声に出す必要なんて無いんです。
不安だから。怖いから。 ――――…本当は、自信が無いから。
だから、何か形に残して、 少しでも安心しようとするんです。
……僕は、そう。そう、でした。
(288) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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僕が信じたのは、貴方が、いなくなってしまわないこと。 僕が怖かったのは、貴方が、いなくなってしまうこと。
僕が人狼だと―――…、人殺し、だと。 知れば、離れていってしまうだろうと。
ふふふ。自分が人間だって、 僕は何度も貴方に嘘を吐いたのに。自分勝手でしょう?
[自嘲染みた笑みを零し、緩やかに首を振った]
それでも。 それでも、傍に、いてくれたんですね。
(289) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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だから、……ごめんなさい。
[嘘を吐いて。不安になって。…僕が、人間ではなくて]
ありがとう。
[傍にいてくれて。優しくしてくれて]
…………、……。
[「さようなら」と言おうとした声は、音にならない]
(290) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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僕は、死にたくないです。
………でも。
あなただけは、ころせないかもしれない。
[叶うなら腕を伸ばし、一度彼のことを抱きしめる。 それから、そっと身体を離して、 深く頭を下げて、その部屋を後にした]
(291) 2010/02/26(Fri) 14時半頃
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―二階・廊下―
[涙に腫れた顔を冷やそうと、自室へ戻ろうとした。 其処で声をかけられ、少年は顔をあげる。 頬を伝う跡は既に乾いていたけれど、 赤い目は多分誤魔化せない]
………ピッパさん。
[驚いたように一度びくりとして、振り返る。 そして悟る。あぁ、彼女はきっと、まだ「知らない」]
いえ。ウェーズリーさんと、お話してたんですが。 その後、ついつい眠ってしまったみたいで。 昨日の夜、よく寝付けなかったのが、駄目だったのかな…。
[困ったように、頼りなく笑った]
(302) 2010/02/26(Fri) 15時半頃
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…………う。
[目が赤いと言われれ>>305ば、廊下の窓へ視線を移す。 ぼんやり映る自分の影でも、その酷さは分る。 慌てて目を擦るけれど、それで直るようなものでもない]
あはは…。 そうですね、ウェーズリーさんは優しい人ですから。 怒ったところ、殆ど見たこと無いです。
…怖い夢……、いえ、………。 とても、とても、暖かい夢を見ました。
だから、目が覚めたら、…悲しくなっちゃった。
[伸ばされる腕に、素直に撫でられる。けれど顔は、俯いて]
一体、何時まで続くんでしょうね、……。こんな、ことは…。
(306) 2010/02/26(Fri) 15時半頃
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たぶん、ぼくが、しぬまで。
(*21) 2010/02/26(Fri) 15時半頃
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|
[目を冷やさなくては、という言葉>>307に緩く頷いて。 梳く様に髪を撫でるのは、母が昔よくしてくれたか。 あぁ、思い出せない―――]
人狼が、いなくなるまで……。
[ぼんやりとその言葉を反芻する。 そういえば、自分が二度も続けてドナルド ――おそらく、彼女の大切な人 へ投票してしまっているのだと思い出す。
重い溜め息が、零れた]
(311) 2010/02/26(Fri) 16時頃
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―――――…えっ?
[急に、切り替わる話題>>309。 彼女の気遣いなのだと気づいたのは、声を零した直後]
…あは。紙飛行機、見られてたんですね。 ちょっと恥ずかしいな。
あ。だったら、あの増えてた紙飛行機が、ピッパさんの?
[空色の紙飛行機の隣、もう一機並んだ紙飛行機を思い出す]
よく飛ぶコツ、ありますよ。 昔ね、ラルフさんが、教えてくれたんです。
翼の角度を、―――――……
[暫しの間、身振り手振りで、昔を思い出すように楽しげに、 彼女に紙飛行機の作り方を説明する]
(312) 2010/02/26(Fri) 16時頃
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――――……ラルフさん、が?
[彼が言ったという言葉を聞く。 ぱちぱちと瞬いて、それから、幸せそうに微笑んだ]
ピッパさん。……ピッパさんの、一番大切な、人は…
[ふいに、問い返す。最後までは続かなかった少年の声。 彼女からの答えが合ったかは、分らない]
はい。それじゃ、…出来たら、是非見せてくださいね。 ピッパさんは器用だから、きっと上手くできます。
[料理の手付きを思い出す。 調味料さえ間違えなければ、以下省略。 頭を撫でる手に目を細め、囁きに頷くと、 一度小さく頭を下げて場を辞した]
(317) 2010/02/26(Fri) 16時半頃
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―自室―
[人気のあるキッチンは避けた。自室に戻って窓を開ける。 冷たい風は相変わらず凍えるようだけど、 ほてった頬には丁度良かった]
……………。
[鞄の中から便箋を取り出し、一通の手紙を書く。 小さく小さく折りたたんで、机の引き出しの中へ隠すように。 彼が死んでしまったら、誰かに見つけてもらうためのもの。
屋敷の使用人は、自分を人狼だと知らなかったのだと言うこと。 人狼だと糾弾された二名は、 この集会所で誰も殺してなどいないということ。 ―――すべて、自分の手でやったのだということ。 だから許されるならば、彼らの弔いを宜しくお願いします、と。
荷物を戻す際、かさりと床へ酷く古びた手紙が落ちる]
(318) 2010/02/26(Fri) 16時半頃
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[父からの手紙とは違い、 それは繊細な縁飾りのついた可愛らしい白い封筒。 少年が持つ、母の唯一の、思い出の品]
………………。
[母との思い出は、父とのものより更に少ない。 病弱な彼女は良く寝込み、 同じく体の弱い少年は部屋に入れてもらえなかった。
今健在にしているかさえ、定かでは無い。 父からの手紙に母のことは、一度も書かれたことは無かった。 少年は手紙で母について尋ねたが、全て無視された。 やがて、――その無視を見るのが辛く、問うことを止めた]
(319) 2010/02/26(Fri) 16時半頃
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『私、村を出る日、彼を待っていたの。 ―――――――………ずっと、待っていたのよ』
[そう語る母の目は懐かしげに、愛しげに細められ、 …けれど何処か、寂しげだった]
『大したことじゃ、無かったの。 ただ、彼に、最後に手紙を渡したかっただけ。 たった一度だけ。 ………本当に「彼」へ宛てた手紙を』
[手渡す心算だったらしい封筒に、宛名は記されていない。 少年が村へ戻る時、母はその手紙を少年に託した]
『あの村は、本当に素敵な場所よ。 冬は凍えるように寒いけれど、暖かな人が沢山いるの。 ――――…あの人のように』
[だから、きっと大丈夫だと。渡された「御守り」]
(322) 2010/02/26(Fri) 16時半頃
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[所々、暈されて語られる昔話。だから、 手紙が「彼」と母を唯一繋ぐものだったと、知らない。
けれど。
永い永い間、封を開けられることの無かった手紙。 拾い上げると、そっと懐に仕舞いこんだ]
……………。
[ふいに窓の外を見降ろす。 二つの紙飛行機は雪に覆われて、 どちらも見えなくなってしまっていた]
(323) 2010/02/26(Fri) 16時半頃
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―広間・コルクボードの前―
[キッチンで郵便屋が責められていることは知らない。 広間まで降りてきた少年は、コルクボードを見上げていた。 ない。何処にも貼られていない、ウェーズリーの判定]
………………。
[彼はあのときの言葉通り、結果を黙っている。だが。 それで何時まで誤魔化し通せるだろうか。 いまや、真に占い能力を持っている可能性が高まった彼へ、 村人達が沈黙を許すとは到底思えず―――]
―――――っ!
[ベネットが拳を叩く音は、広間まで届いたか。 びくりと肩を震わせて、其方へ顔を向けた]
(339) 2010/02/26(Fri) 17時半頃
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小僧 カルヴィンは、広間に人が向かってくる気配がするなら、そっと場所を移動する。……やがて、キッチンへ向かうだろう。
2010/02/26(Fri) 17時半頃
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―広間―
……あ、メアリーさん。
[声>>346をかけられれば、ゆっくりと振り返る。 此方を覗きこむ少女の顔を、 本の少しだけ困ったような笑顔で見つめて]
いえ。具合は、……流石にこんな状況ですので、 万全とはいきませんが。大丈夫ですよ。
[彼女に心配かけぬよう、緩く頷く]
足も手当てしていただいたおかげで、随分調子が良いです。 ありがとうございました。
(349) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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メアリーさんこそ、気をつけて。 ……僕は平気。小さくても、男の子ですから。
[コルクボードへ視線を移す相手の姿を、 ちらりと横目で確認する]
ふふ。本当にベネットさんは、幸せ者です。
[やがて届く少女の尤もな疑問。 どう答えるべきか。少年は、ゆるりと思考を巡らせる]
……………さあ。今朝お話した時に、 今から調べに行くとは言っていたのですが。 誰を調べるのか、教えてもらえなかったんですよ。 なんだか、随分と悩み中だったみたいで。
[彼を心配するような声色。その感情に、嘘は無い]
結果を知りたかったのですが、…未だのようですね。
(356) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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|
そうなると、良いのですが。 ふふ、―――…遅い成長期に期待しています。
へえ、ラルフさんが。
[瞬きながら相手の背を確かめるように顔を上げ、 ついでラルフの身長位の位置へ視線を動かした]
おや。そんな言葉を聞いたら、 ベネットさんは大慌てかもしれませんよ。
[妹離れを、という言葉にかえす返事。 冗談めかした声色は、何処か同意を示している様でもある。 マーゴとベネットの想い、少年は知らず]
(365) 2010/02/26(Fri) 19時頃
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…………………。
[自分が嘘を吐いていると、疑う素振りも見せない少女。 その声を耳に留めつつ、視線は再度コルクボードへ向いて]
そうですね。じきに。
[ぽつりと返事を返し、彼女へと視線を移す]
メアリーさん。…メアリーさんは、誰が、 ………誰か、疑っている人が、いますか?
[躊躇いがちに、問う声。それから緩々と首を振った]
いえ。…ウェーズリーさんの結果を 聞いてからでも、遅くないですね。
[そう告げて頭を下げると、扉の方へ足を向ける]
(366) 2010/02/26(Fri) 19時頃
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―キッチン―
[先程大きな音がしたのは、キッチンからだった。 様子を伺うように、ひょっこりと顔を覗かした少年。 その瞳に飛び込んできたのは、 床に座り込んで毛布を肩から掛けた郵便屋の姿だったか]
――――っ! ウェーズリーさ……ッ!!
[小さく息を呑んだ後、彼の方へと駆け寄る。
酷く、酔い潰れているようにも見えた。 酷く、苦しそうにも見えた。 どうしてこうなったのか、確かなことは分らない。 ただ、はっきりしているのは、間違いなく ―――…これは、自分の所為であるということ]
あああっ……。ああぁ…。
[震えた声をあげながら、彼の傍に膝を付く]
(367) 2010/02/26(Fri) 19時頃
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どうすれば。
どうすれば。
………どう、すれば。
(*22) 2010/02/26(Fri) 19時頃
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―――――……打たれたんです?
[ただ、心配そうに郵便屋を見つめる。 大きな物音は、彼が酷い目に合ったのかと思った。 小刻みに震える手を、彼の頬へ添える。 怪我が無さそうだと確認できても、安堵なんてできない]
あぁ、………あぁ、僕は、―――…。
[何故。何故、こんなことに]
ぼくの、せいですか……。
[郵便屋が自分を人狼と告発するなら、 意地でも認めず反論する心算だった。 だが、目の前の光景は何だ。 こんなもの、予想してない。…望んでもいない]
(373) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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ぼくは、どうしたら、いいですか……?
[問う声に、返事はかえるか]
……なにが、でき、…ますか?
ねぇ、――――……ウェーズリーさん…。
[縋るように伸ばしていた腕は、最後は自分の頭へ。 両手で自分の頭を抱え込むようにして、項垂れた**]
(374) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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………ヤニクさん。メリクリウスさん。
まだ、貴方達の魂は、ここにありますか?
僕、もう、呆れられちゃったかな…。
(*23) 2010/02/26(Fri) 21時頃
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ただ、生きたかっただけなのに。
それだけのことが、どうしてこんなに、難しいんだろう。
(*24) 2010/02/26(Fri) 21時頃
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――――――…僕が、人狼だから?
(*25) 2010/02/26(Fri) 21時頃
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―キッチン―
――――…笑って…。それ、だけで? ぼくは、いきて、
[良いのですかと、 言葉を続けるにはあまりに現実は残酷で。
目を伏せた少年の髪に、男の指が触れた。 頬を包む手に導かれるように顔をあげれば、視線は交わる。 気に病まなくて良いとの言葉に。優しいとの言葉に。 緩々と首を横に振って答える。 けれど]
……貴方が。 ウェーズリーさんが、それを望むなら。
[ゆっくりと一度瞼を閉じて、微かに堪えるような表情。 やがて少年は、ふわりと ―――目に涙を浮かべながらも、柔らかな微笑を浮かべた]
(403) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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………済崩し的…?
[次いで語られる郵便屋の秘密に、大きく一度瞬く。 それを話す彼の瞳の色は、 ―――昔語りをする母のそれにもよく似ていた気がして。 そして、悟る。あぁ、彼が。「この」手紙の…]
ふふ。一緒にお料理するのは、歓迎ですが。 本当に大丈夫ですか?もう、…ふらふらじゃ、ないですか。
[眼前の彼もまた、掃除扶の青年と同じ。 受け入れてくれる。拒まないでくれる。人狼の、自分を。 くすくすと肩を揺らす姿は、楽しそうに。…悲しそうに。 ひとときの暖かい夢を見ているかのように、笑う]
いえ。…ありがとう。
[彼をそっと抱きしめ返す。 少年の小さな手で、受け止めるように]
(404) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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…最近読んだ本に書いてありました。 親しい人の前では、みっともない所を見せても良いんです。
[彼と自分は、そうなのだと。 自信満々に告げた後、彼も同じように思っているのかと、 少し不安げに相手の表情を伺うか。
やがて、立ち上がろうとする男。 小さな体は、懸命に郵便屋の身体を支えて。 途中で口元へ手を当てるしぐさに気づけば、 心配そうに背中を摩る。 けれど、続いて聞こえてきたのは、嗚咽]
――――…あらら。
もう。ウェーズリーさんってば。 それじゃ、僕より泣き虫になっちゃいますよ…?
[ふふ、と静かに笑いつつ、そっと彼の頭を撫でる。 彼の嗚咽の理由を知らず。ただ、少しでも気が安らぐように]
(415) 2010/02/27(Sat) 00時半頃
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―キッチン―
[広間とキッチンは、一体どれほど離れていたか]
………………っ。
[叫び声、「人狼」という単語>>416。 それは少年の耳に、確かに、届いた]
(417) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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小僧 カルヴィンは、広間の方向へ顔を向けて、ゆっくりと目を見開く。
2010/02/27(Sat) 01時頃
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……… ら る ふ さ ん ?
(*26) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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…………………えへへ。
[郵便屋から声で返事>>418がかえれば、 少し照れたようにはにかむ。
彼が母に向けてくれた、彼が自分に向けてくれた、 想いの一体どれ位を少年は理解できていただろう。 それでも間違いないのは、 彼のおかげで少年の日々も明るくなったこと。 少年も郵便屋のことを、 とてもとても、大切に想っていたということ]
あっ……。
[立ち上がれば、少年から視れば随分と高い位置に動く頭。 ひょいと手を伸ばしてみたけれど、――届かなくて。 少し残念そうに肩を竦めて、腕を降ろす]
(425) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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|
[目線>>423で問われれば、酷く穏やかに、言葉を紡ぐ]
………ウェーズリーさん。 僕、少しだけ、広間の様子を見てきます。
気になることがあるんです。
[そう告げる少年の顔は、微笑んでいた。 其処にどんな感情の色が浮かんでいたのか]
戻ってきたら。 一つだけ、…一つだけお願いがあるんです。
きいて、もらえますか?
[最後にもう一度にっこりと笑って、 彼はキッチンを飛び出す]
(427) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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|
[気づけば勢いよく駆け出していた。 広間とキッチン、そう遠くは無い道のり。 けれどそれが、今は随分と長く感じられる。 右足を引き摺りながらも、ただ夢中で、走る。
ラルフが叫び声をあげることなんて、滅多にない。 それに、人狼という、単語。
思い出す。確か、黒い手紙は彼が持ったままだった。 彼が手紙をもって、少年のことを告発する―――? 否。もはや、そんな心配はしていない。
では何故、ラルフは黒い手紙を持ち続けたままだったのか。 かれはやさしいひとだから。 嫌な予感が過ぎる。まさか。まさか。まさか。まさか…]
― → 広間―
(432) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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………………バァン!
[大きな音を立て、勢いよく開かれた広間の扉。 現れた少年は肩で息をしつつ、 ただぼんやりと、彼の姿を求めて視線を彷徨わせた]
(433) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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|
なにをしているのですか。
[少年の瞳はラルフの姿を見つけた。 そして、その手に握られた―――黒い封筒を、見つけた。 周囲の視線が向くことも気にせず、 ふらふらと、ただ真っ直ぐに、彼へと詰め寄る]
なにを………
[その目の前までやってくると、 両手で彼の服の裾を握り締めて]
なにを、して、いるんですか!!!
[声の限り、怒鳴りつけた]
[裾を握る手は震えていた。 それは怒りか。悲しみか。もう、分らない―――]
(440) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
|
|
[だが、―――…思っていたよりは、 良い状況だったかもしれないと、心のどこかで呟く。
広間に集まる、他の人たちは。 ラルフを狼だと信じ、糾弾しているような雰囲気ではない。 これは、むしろ、そう、………。
………あぁ、ばれている。 だからきっと、ラルフが誤って処刑されることは無い。 だからきっと、今日は「最後の人狼」が死ぬ。
――――…死んでしまう]
(446) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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しにたくない。
……だけど。
(*27) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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[沈黙を挟んで、静かに響くのは謝罪の声>>447
彼の顔を見上げながらまた何か言おうとして、 少年は激しく咳き込んだ。 無理に廊下を駆けて来た為か。慣れない大声を出したためか。 ぎゅうと彼の服の裾を握り締めたまま、 その場にずるりとしゃがみ込む]
なんで、……ッ、なぜ、ぼくは、げほっ、言ったじゃ、な……
[途切れ途切れになりつつも、途中で何度も咳き込みつつも、 視線だけは彼を真っ直ぐ見上げて逸らさないまま]
ごほごほっ、ぼく、は、……ッ、 あなた、っ、だけ、は……。
…………、だけは、……ッッッ。
[最後は声に、ならなくて。 ずるりと服を掴んでいた手が離れ、床へ落ちる]
(448) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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こ ろ せ な い 。
(*28) 2010/02/27(Sat) 02時頃
|
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………あぁ。ふふふ。 僕も嘘吐きになっちゃった。
[誰でも殺せると、告げたはずなのに]
ごめんなさい、ヤニクさん。
(*29) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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[ひゅうひゅうと喉が鳴って。息が出来なくて苦しい。 あぁ、でもきっと。サイモンさんは。フィリップさんは。 もっともっと、苦しかった]
………………っ!
[何とか歯を食いしばり、ぐっと手に力を入れ、 支えるラルフの手を振り払―――――]
………………っ!!
[手を振り払おうと、した。したんだ、けれど]
っ、うぅ……っく、うっ、うぅぅ…
[どうしても、出来なくて。 ラルフの胸に頭を埋めるようにして、小さく嗚咽を零す]
(452) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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………いいんです。分って、いました。 ラルフさんは、優しい、人だから。
ふふ。身代わりになろうと、したんですか?
それでも、失敗しちゃうなんて、……。 ………貴方に嘘なんて、最初から、つけっこないんです。
[くすくすと、嗚咽に混じらせて、笑う]
でも、……大好きでした。
[兄のように慕った存在に、小さく囁いて。 ラルフの手に握られている黒い手紙を自分の手に]
(454) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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[そして少年はラルフから、そっと体を離す。 数歩後ずさり、彼から完全に距離を置いて]
もう、皆さん、お気づきのようですね……。
仕方がありません。
(455) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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僕が人狼ですよ。
[黒い手紙を右手に持ちつつ、少年はきっぱりと告げた]
(457) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
|
|
安心してください。……といっても、無理でしょうが。 今の僕には、爪も牙もありませんから。
[ベネット>>458へ緩やかに顔を向ける。 背に二人の少女を庇いう青年へ語り掛ける口調は、 常の少年と何らかわりのないもの。
ただ、その顔は、何処か表情に乏しい]
……………。
[ドナルドの顔>>459に映る複雑な感情の色。 少年が全て理解しきることは、きっと出来はしない。 ――――彼の左目を奪ったのも子供の人狼だったのか]
(464) 2010/02/27(Sat) 03時頃
|
|
あらら…。そんなに散らかしたら、 ラルフさんが掃除するのに大変ですよ?
[紙飛行機の群れ>>461を一瞥し、 ついでピッパへ視線をあげて困ったように笑う]
どう、したい……?
[ベネットからの意外な言葉>>462に、大きく瞬く。 自分は彼の親友を奪ったのに。憎い存在な筈なのに。 緩やかに首を振り、暫しの思案の後]
そうですね。叶うならば、 一度キッチンへ向かうことを許してください。
あとは、僕のことは。………どうぞ、ご自由に。
(468) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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|
便箋は、………。
[何処か茫然としているマーゴ>>463へ顔を向けて]
鞄に未だ残っています。 もしも気に入ったのならば、持って行って下さい。
……ないですかね。
[仮にも人狼の持ち物など、気味が悪いかと。 薄ら零れた自嘲の笑みを、そっと押し隠し]
………………。
[ベネットの眼差し>>466に、視線を真っ直ぐに返す。 自分はそれだけのことをしたのだから。 ―――彼の感情から逃げることは、許されない]
(472) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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そうですか。それは失礼しました。
―――…いいえ。言い忘れてました。 折り方だけでなくてね、飛ばし方にもコツがあるんです。
[紙飛行機を飛ばす仕草を軽くしてみせて、 ピッパ>>469へ静かに微笑む]
(479) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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|
あぁ、丁度良かった。 その人に会いに、行く所でしたから。
呼んで来ますが、……あまり、期待はしないでくださいね。 先程まで、ひどい酔っ払いさん状態でしたから。
[ドナルドがかけてくれる声>>470は、 彼なりの気遣いが滲んでいるようで]
………………。
[そして、彼は笑う。涙を流しながら、笑う。 本当はずっと分っていた。ドナルドは、ドナルドのまま。 昔と何一つ変らない、やんちゃで優しいお兄さん]
はい。
[応えるように、返した笑みも、泣きそうに歪み掛けていた]
(480) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
|
|
あぁ、そうだ。メアリーさん。
[ふと思い出したように、彼女のほうへ顔を向け。 そっと掲げたのは小指。オムレツを一緒に作るという約束、 彼女がピンと来るかはわからないけれど]
………ごめんなさい。
[ただそれだけを告げて、悲しげに目を細めた]
(482) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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|
[ピッパの立候補が辞退>>475されたことに、 こっそりと安堵を覚えつつ]
…………ええ。「大丈夫です」
では。
[ベネットへの言葉には、はっきりと返す。 そして一度周りへ頭を下げると、キッチンへと歩き出した]
(483) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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|
[マーゴの言葉>>484に、驚いて瞬きを数度落とし]
………使ってくれるなら、とても嬉しい。
[ふいに綻ばす表情。便箋は引き出しで眠るより、 誰かの想いを届けてくれた方が幸せだと思うから]
…わっ。
[自分に怖がることなく、触れてくれるマーゴ。 そのことが、嬉しくて、悲しくて、――…。 額のキスへは虚をつかれたらしく、 少々年相応の少年らしい表情を零した]
(488) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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|
―広間→キッチン―
[広間から廊下へと出る折―――…。 影から此方を眺めていた車椅子の人影>>460と、 鉢合わせる格好になるだろう。
彼女の涙は、もう乾いていたか否か。
彼女の一番大切な人を奪った少年へ、 向けられた言葉はあったのか]
……………………。お元気で。
[言葉に詰まり、惑い、結局、ただそれだけを呟く。 彼女に下げられた頭は誰に対するよりも深く、長かった]
(489) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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|
―キッチン―
[其処には、まだウェーズリーの姿があっただろうか。
黒い手紙を持って戻ってきた少年を見て、 彼は何を思ったのだろう]
……ごめんなさい。ウェーズリーさん。
折角、守って貰ったのに。
ばれちゃった。
[今にも泣き出しそうになるのを、 何とか堪えるようにして笑う。 それが彼の望む笑顔で無いと知っていても。 そうすることしか、少年には出来ないから]
(492) 2010/02/27(Sat) 04時頃
|
|
ごめんなさい。……ごめんなさい。
[生きて、と言われた。その願いは果たせない。
あと、自分の命は何刻あるのだろう。 広間では押し隠していた、差し迫る恐怖。 覚悟していても、やはり、こわい。
震える自分の指先を見つめた後、 視線を彼へと返して、ふふ、と情けなく笑う]
(493) 2010/02/27(Sat) 04時頃
|
|
そうそう。一つだけ、お願いを、聞いてもらおうと思って。 何でも聞いて、くれるんでしょう?
[まだ微かに震えを残しつつも、 にい、と少年らしい笑みを浮かべてみせる
そして懐から取り出したのは、一通の手紙。 宛名の何処にも書かれていない、古びた白い飾り封筒]
―――……手紙も。一人ぼっちのままでは、寂しいから。
これは、ある人が、 この村の誰かに、届けたかったものなんです。
[大事そうに一度手紙を抱きしめて]
(499) 2010/02/27(Sat) 04時頃
|
|
ただ、残念ながら、宛先がありません。 誰に届けて良いのか、分らない手紙です。
――――――……でも、ウェーズリーさんなら。 「正しい持ち主」の元へ届けば、分るんですよね? どうか、この手紙を、「その人」へ渡してあげてください。
[少年は、穏やかに微笑む]
どうぞ。
[確かに手渡された手紙。 十年以上の時を経て、ずっと焦がれていた人の元へ]
(500) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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|
――――…あぁ、そうだ。
僕が、…此処を出るまで、 皆で食事をしようという話になったんです。
[此処を出ることが何を意味するのか。 少年はあえて曖昧な言葉を使う]
お料理。……一緒に、しませんか?
[先程、途中止めになってしまっていた提案。 何処か無邪気にそう告げれば、彼はどんな顔をしたか。
もし叶うならば、ラルフも呼んで来ただろう。 2回目の料理教室は、何だか切なくて。 でも、楽しかった。とても、楽しかった]
(505) 2010/02/27(Sat) 04時半頃
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―広間―
[やがて、彼は広間へと戻ってくる。 残された時間は、あまり多くない。 それでもその大半を、彼は常のように過ごした。 そうしている時間が一番幸せなのだと、主張するように。
結社の人間がやって来たなら、 開票が始まる前に静かに立ち上がる。 既に、結果は出ているのだと、そうして示す]
皆さん。
……さようなら。
[扉を潜る時の言葉は、彼が今まで死者へ向けてきたもの。 *単調な、永遠の、別れの挨拶*]
(506) 2010/02/27(Sat) 04時半頃
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