82 謝肉祭の聖なる贄
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[口端引きつり 声零す 断続的に 零れる声の 邪魔をせぬかのよう 唇閉じるはない
大神に 浮かんだ笑みは 捕食者の魅了するよな嫣然で 神経やきつく 痛覚の それでも眼差し 逸らせられぬ]
っ あ、 ひぅ、 あ、ああ ああああぁ゛!
[骨の砕ける 音消すよう 喉弓なりに 逸らさせて 絞り出す声 溢れさす
かっと見開いた 焦げ色は 焦点結ぶ 先探す 常よりも 短き指は ぴんと張り 舐められる度に 震うは大きく]
(3) birdman 2012/03/19(Mon) 01時頃
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[揺れる焦点 その視界 欠けた指の その向こう
こともなげに 口にする その盟約を まもれたら。 滲んだ焦げ色そのままに 不確かなものに縋るよう こくりと何度も首振った]
ほ、れーしょ さま お待ちします まちま す だから、 だから――!
[いつかと同じ言葉はき 焦げ色きつく瞑目す 零れる水は それは何に対してか]
(4) birdman 2012/03/19(Mon) 01時頃
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― 祭りの終わり の 一風景 ―
[欠けた舌 欠けた指 次の祭りまでの 盟約を 思う焦げ色 滲まずに]
必ず 待ちます
[はるか遠くに思うよう 見上げる面に 涙跡] [ 暗転]
[脳の揺れる 鈍い重音 後頭部]
(46) birdman 2012/03/20(Tue) 22時頃
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[薄布の落ちた肌は、地面に引きずられ幾筋も跡が残った。 ひっかき傷を塗り替えるように泥が付き さらにそれを流すよう、舌から薄赤が押し上げる。
地面にうつぶせに落ちた衝撃で黒の贄は意識を取り戻す。 ぎりりと指先で地面を抉る。 指の、断面に土が付着し、じわと滲んだ。]
あ――ぁ゛? な、にが 、ぁ
[ぐわんと揺れた視界を固定しようと、眼差しを鋭くし――首を捉えられた。 背後から伸びた腕は器用に、肘の部分で首を捉える。 首の血流を阻むようで、それでいて隙間の空いた腕は失神を許さない。 力任せに後ろに引きずられ、背が弓なりにしなった。そうして目の前にあるものを知覚した――コンポスト。作を肥ゆらす肥を、生む機械。あの積もったなかに、幾人の贄が飲み込まれたか。飲み込ませたか。]
(47) birdman 2012/03/20(Tue) 22時頃
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[ 男の喉が震えたのは、酸素求めてだけではなかっただろう。 顎を上げられながらも焦げ色が、骨を砕く無骨な機械に注がれる。 力の抜けた様に腰が落ちて、崩れた半安座のようになった。 はく、と動いた唇は、けれど視界を横切る銀色に、強く引き結ばれる。] [刃物はゆっくりと、大げさなまでにもったいぶって 赤銅色の腹に触れた。 冷たい感触がなぜか大神の牙を思わせる。]
じゅ と溢れだすのは血液で ぐぢ と差し込まれるのは刃物。 一度差し込めば、もう、躊躇はないと刃物は横に力づくで払われる。 立ち上がる血の香は覚えがある。零れ落ちる悲鳴もまた、覚えがある。 ただ冷たい銀の感触だけが、覚えがなく、体を蝕んだ。
背後の誰かは何かを呟く。 それに鼓膜は震えても、脳が理解する事は出来なかった。 太い、男の手が傷口に触れる。肉の粘着質な水音、脂肪の付着した内臓がその指で力任せに引き出された。 醜い、つぶれかけた悲鳴が 自分の口から発せられていることに、褐色の贄はしまいまで気付かなかったろう。体燃やすような激痛は腹から生まれ、脳天まで突き刺す。]
(48) birdman 2012/03/20(Tue) 22時頃
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あ…… ぎ、 ぉ、ぇ い しょ、さ [言葉になりきる前に生まれて、音ととして排出される声は 人間になる前に生贄の命を受ける肉の存在と、どこか、似てもいた。
音が全て零れ落ちる前。 背後の人間は、どん、と背を押した。 来年に祭壇へ上る贄の、父親。 命を奪ったことの、良心の呵責など欠片も感じさせない冷えた視線で 黒檀の長髪が宙で流れるのを、ただ、見ていた**]
(49) birdman 2012/03/20(Tue) 22時頃
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[生きたまますりつぶされる。 機械の歯が肉に埋まり、機械の腕が骨を抱き、 力任せに、情も無く、体を暴いた。 腹からはみ出た内臓が淵に引っかからなければ、 あるいはもっと早く死ねたのか。 だらりと垂れさがった体の末端から、一足先に欠けていた手指から、 巻き込まれては挽肉に成り下がる。 獣の咆哮じみた断末魔は、いずれ、終わる。
祭壇の上で流した血とは比べようもないほどの血液が流れ、 その下の生ごみや腐った残飯に吸われて消えていった。 後に残るのは、機械の歯に絡みついた、一筋の黒檀ぐらいだろう。 いまだ生にしがみつく様に、果たせなかった盟約に縋るように ぎちぎちと機械に絡んでいた]
(56) birdman 2012/03/20(Tue) 23時頃
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[赤く散った肉の、へばり付くコンポストの中。 壁面にへばりついている肉は褐色の贄のものだけではなかったろう。 すくなくとも、もう一人。この祭りでは贄が消えていた。
コンポストの中で、まるまった形があった。 母の胎内のように、ぐう、と丸まって、そうして二回目の目ざめを体験する。 ぱちり。 瞬きが一度。尖る色のない焦げ色は真っ直ぐ、ただ真っ直ぐ見た。コンポストの壁を貫いて、その奥を見るよう、じいっと注がれた。 鼓膜を揺らす声は、消えた贄の、物静かな声色だった。]
――…… ……
(57) birdman 2012/03/20(Tue) 23時頃
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[ゆっくり身を起こす。 血の色と、肉の破片がこびり付いたコンポストの壁に手を伸ばす。 ひた、と質量のない掌を押し付けて、その向こうにいる――と思われる――声に、思考を走らせる。]
喰われれば 助かる
[家族が。己が。 いつものように、曖昧な、不明瞭な受け答えが唇を割った。]
喰われれば ――…… …… ああ、 もう、叶わない。
(58) birdman 2012/03/20(Tue) 23時頃
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たす、 [かりたかったのか。 けたかったのか。 恐らくはその両方。 じりじりと燻るような胸の熱い熱は、考えるだけでも、再燃しそうになる。思い出したいような、思い出したくないような、そんな、曖昧に揺れ動く。 死んでなお、黒檀はさらさらと揺れ動く。 俯けば、顔の傾きに反応して流れた。]
―― …… こんな、村 早く、なくなればいい
[代わりに零したのは、口にはしなかった本心。 呪う思いが高まって、そのまま大神の体に入れば、あるいは村に災い起こせるか とか。 大神の血を口にすれば、力が手に入るか とか。 そんな、子供の空想じみた考えで祭壇に上り、 祭壇から降りたのは欠けた肉体。
ぎゅ、と握る。手の中に掴んだものはなんだったろう。]
(60) birdman 2012/03/20(Tue) 23時半頃
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[物静かな声は、けれど、戸惑いなく真っ直ぐに聞こえた。 周囲から自分を隔絶するように顔を覆う黒檀の、隙間から 焦げ色をゆっくりとあげた。]
もう、いい
[いつかと同じ繰り返し。 ただ声色に縋るような響きが含まれる。 握りしめた手は、そっと、なにかほの暖かい感触が隣り合う。 その感触に、少しだけ、頬を摺り寄せた]
なにも果たせず、死んだ 何も残せず 死んだ
[コンポストの中は血の匂いと湿った腐敗の匂いがした。 けれどそれも、次の作に繋がるのか]
(63) birdman 2012/03/21(Wed) 00時頃
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「……おいで」
[機械の中は薄暗く、じとついて、死の匂いが蔓延している。刃から滴る赤い体液は、粘着性が高く、なかなか落ちない。けれど重力に負けたように、控え目な音を立て、肉片の上に落ちた。]
[その音を合図に。 褐色の、足を踏み出した。 黒檀は死した場所に惹かれて、宙に舞う。]
[肉片のへばりついた、血色に染まったコンポストの壁に、黒檀は吸い込まれた**]
(66) birdman 2012/03/21(Wed) 01時頃
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