307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜
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今から、俺と恵瑠と。 夫婦や、と思うて良いな?
[ 誓いの言葉を紡ぐ代わりに。 義父母のみたまに証ししよう。 恵瑠の頬を両手で挟むと、彼女の瞳をじっと見つめて。]
水瀬のおじさんも、おばさんも。 祝ってくれると、俺は信じとる。
[ きっと、いつまでも幸せにする。 そう想いを込めて、見つめる距離を近づけていった。]*
(53) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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――俺も。 他の誰より、好きやぞ、恵瑠。
[ そっと重ねた唇は柔らかい。 だからこそ、 決して折れたり欠けたりしない絆の味がした。]*
(56) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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― 次の週末 ― [ 軽ワゴン車の鍵を手に青空を見上げた。 普段は漁網や工具類が置かれている荷室は空っぽで、ブルーシートが敷かれている。一度時間を確かめて、家の中へ呼びかけた。]
成海ー! そろそろ行くぞー!
[ 助手席には3つ下の妹が乗りこんだ。 車を向かわせる先は任海家である。 阿東礼の家に移って貰うにあたって、当座の着替えや勉強道具、日用品の類は恵瑠当人に持ってきて貰ってはいたが、私物の多くはまだあちらに置いたまま。 本格的な引越しは今日、という話になっていたのだ。]
すまんなあ、手借りることになって。 ……が、成海がおると助かるきな、色々。
[ まあ、私の方は気にしてないけどね、と 悪戯っぽく笑う妹の声を合図に、車を出発させた。]
(59) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
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[ 今でも付きあっているかは定かでないが、恵瑠の兄である健一から成海が一時期強く言い寄られていたのは優も知る過去だった。
3年前の宵越し当夜。 前年すでに宵越しを済ませていた成海の姿は、いつの間にか家から消えていたのである。
彼女が帰ってきたのは翌日の昼、参加者たちより遅いくらいだったか。何があったかまでは流石に想像でしかないものの。 おそらく宵越しの集まりに忍びこんでいたのだろうとは簡単に予想がついた。
約束してたからねー、と唇に指を当てる妹の小悪魔めいた表情を見て、何となく察せられたのであった。]
[ 後部座席に恵瑠の姿があったなら、 その折の話を―"約束"の相手が健一だったことも交え― 面白そうに話して聞かせたことだろう。
心配しないでいいよ、恵瑠ちゃん。 健一の相手は私がしとくから、と付け足して。]*
(60) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃
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― 夜・阿東礼家 ―
[ 父親の代が六人兄妹だったこともあり、阿東礼家には増築された離れがある。その一角に優の部屋はあり、恵瑠のために用意されたのも離れで使われていない部屋のひとつだった。 夜更けになるより少し前、優は恵瑠の部屋をノックする。入るぞ、と声を掛ける彼はパジャマ姿。恵瑠に近寄り、手を差し出した。]
恵瑠。 せっかくうちに来てくれた、いうのに。 別の部屋で寝るのも、おかしな話。
[ 屈み込んで顔を寄せ、軽く唇にキスをする。 手を繋いで行こうかと、きゅっと握った。]
行くぞ。 俺の部屋、隣の隣やき。
[ 廊下に出ればまだ起きている家人の気配もあろうか。とはいえ、ぱたりと部屋の扉を閉めてしまえばそれも聞こえなくなってしまうのだ。]
(*7) Hermes 2020/09/20(Sun) 22時頃
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― 夜・優の部屋 ―
[ 恵瑠の身体を優しく抱きしめ、座らせる。 すでに敷かれた布団の上だった。 宵越しの夜の再現のように、けれど異なるのは その先の行為を二人ともが知っていること。 そして、もうひとつ。]
夫婦(めおと)になって初めての晩、になるからの。 恵瑠の好きなようにしてやりたいと、思うてるが。 いちばん、大事にしたい相手やき。
[ 彼女を見つめ、口づけを重ねつつにこりと笑った。 肩から背中へそっと撫でていきつつ、ゆっくりと 妻になった少女の返事を待つだろう。]*
(*8) Hermes 2020/09/20(Sun) 22時頃
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― 夜・優の部屋 ―>>*9>>*10
[ 恵瑠の言葉は願いというにはささやかすぎて、 優は微笑んで肯定する。]
ええぞ。たくさん抱きしめながら、して。 腕の感触、忘れられんようにしちゃる。
[ 答えてまずはぎゅ、と抱きしめ、引き寄せる。 囁く小さな声>>*10に頷いて。 こりっと軽く歯で耳朶を挟んだ。]
あとは、俺のやりたいこと?
[ 半ばは想定していたのだ。 恵瑠はそう言ってくれるだろうと。]
……ふふ。そんなら、また。 俺の好きなように、俺の奥さんを犯してしまうが。
(*11) Hermes 2020/09/20(Sun) 23時半頃
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[ よかった、と返事>>1:*109が返った一昨晩。 繋がりあった最中に彼女が知らず覚えたその感覚が どんなものだったかは尋ねようもない。]
可愛らしい顔、見せてくれたからなぁ。
[ けれどその時、誰よりも可愛らしく彼女がこの目に 映ったこと>>1:*111を優は強く記憶していた。 だから、同じような響きで、別な言い方を探る。]
恵瑠が身も心も、俺のものに変わっていくように。 抱きしめられて、逃げられないと思うくらいに。
もう駄目、って言うまで、たっぷり愛してやろうな。
[ また口づけて、彼女の服を上から脱がせていく。 上半身を裸にさせればこちらも上を脱いで、素肌同士で抱き合って。次には下も躊躇なく、下着も含めてすべて恵瑠の身体から剥ぎ取ってしまおう。]
(*12) Hermes 2020/09/20(Sun) 23時半頃
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[ 自分はパジャマのズボンと下着だけ着けた姿。 裸にさせた恵瑠をさわりと撫でつつ、腕の中に 抱き包んで囁いた。]
残りは、俺の奥さんに脱がせて貰おうかな。 身動きくらいは手伝ぅちゃるきぃ。
[ パジャマの生地は早くも固く勃ち上がった屹立の形にはっきりと押し上げられていた。 にこやかに笑みつつ、彼女が手を動かす合間にその裸身を手と指で愛撫し始める。緊張した心と身体。少しずつほぐすように、唇が届く箇所へ軽いキスを落としていく。 優も恵瑠と同様の裸になったなら、ぶるりと揺れる大きな雄肉が先走りに濡れた姿を現すだろう。]*
(*13) Hermes 2020/09/20(Sun) 23時半頃
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― 夜・優の部屋 ― >>*14>>*15>>*16
[ こくん、と恵瑠のつぶやき>>*15に頷きを返す。 その響きに胸のうちが暖かく擽られる気がした。 心地良くさと愛おしさだけが残る響き。]
……はは。 あんまり、最初から無茶はさせんつもりやき。 少しずつ変わっていってくれたら、良え。
[ 目を細くして気負う声へ応えた。逃げないというならどこまでも、自分好みの彼女になるよう変えていってしまおう。昼はそのままの彼女で、新しい生活にも馴染んでいくことだろうけど。寝室では――優だけのものになるように。]
行儀良いのう、恵瑠は。 可愛らしいぞ。
[ 裸にさせた彼女から手を離すと、優の出方を伺うようにまた恵瑠は正座に戻る。その様をじいっと見て、少し意地悪く笑った。]
(*17) Hermes 2020/09/21(Mon) 01時半頃
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そしたら、恵瑠。これから、ここで俺を待つ時。
[ 頬を染めた彼女の身体に触れて、耳元へ。]
今と同じ、この格好で待っててくれるか。 正座して、裸で。 夫の。俺がやって来るの、待っててほしい。
[ そう待たせることはないぞ、と言い足して。順番に風呂を使った後になるだろう。恵瑠が先、次に優というような。 軽く睨むように>>*15された後、返事はあったかどうか。]
(*18) Hermes 2020/09/21(Mon) 01時半頃
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[ 恵瑠の手が自分を脱がせていくあいだ、手助けと愛撫とは半々というより後者の割合が勝っていただろう。 軽く息を見出した彼女>>*16を見やる。 優の下着までも畳んで置いていく律儀さに、また心の中で暖かなものを感じつつ。]
ん、、、それなら、先に着けておく、か。 俺の手に、指。添えてみな。
[ 太腿をすり合わせる様子。幾らか準備は整いつつあるのだろう。けれどまだ、何も解しも確かめもしていないから。ぴ、と包みを破り避妊具を取り出して、屹立した男性器に極薄い皮膜を被せていく。]
たくさん抱きしめられて、ってお願いやき。 おいで、恵瑠。俺の上。
[ それが終われば自分の上へ、と恵瑠を抱き寄せる。 熱い屹立を彼女の花弁に押しつけられるように 彼女の腰を調整して。]
(*19) Hermes 2020/09/21(Mon) 01時半頃
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ぎゅっ、て恵瑠のこと、抱いたまま。 俺からも少しずつ、動かしてくき。
恵瑠もゆぅくり動いていってみな。
[ 自分の上にある恵瑠の身体を揺らすように、太腿と腰、それに彼女の尻を捉えた手の動きを連動させていく。 動く向きは前後というより上下が近いか。ずりっ、と雄幹が花弁を擦りあげ、雁首が雌蕊を押さえて刺激する。 恵瑠からの動作も加わるなら、それは次第に大きなものとなり刺激と快感を増させていくだろう。]
まだ、入れなくても良えが。 準備出来てきたら、……っ、初めての時みたく。 恵瑠のなか、たくさん、愉しませてもらうぞ。
[ 口づけを間に交え、桃尻をしっかりと鷲掴みにして揺さぶっていく。粘着質な音は次第に、室内に大きくなっていくことだろう。]*
(*20) Hermes 2020/09/21(Mon) 01時半頃
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― 初夜 ― [ 避妊具越しに感じる熱く柔らかな弾力。 擦り合わせて動くうちに滑る感触が加わって、気持ち良さが大きくなる。それを生んでいるのが小柄な恵瑠の身体だと意識すれば尚更のこと。 怒張を押しつける圧力に抗するように、優の雄肉は一段と漲りの度合いを増していった。]
ん……そう、そんな感じ。 気持ちいい、ぞ……恵瑠。
[ 粘着質な水音が高まっていくに連れて呼吸が少しずつ荒くなる。快感の程を示すように恵瑠を捉えた手にも力が籠っていった。]
(*29) Hermes 2020/09/21(Mon) 22時頃
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[ 見つめてくる彼女の瞳。 眉が時おりきゅっと寄せられるのを見ながら、 微細に起こる反応を肌で感じとる。]
ああ。 ………… どんな、 感じ?
[ 言い淀む彼女の様子を見守り、やがて届いた声。 肩口に押しつけられたその頭を見やって、 恵瑠の身体を少し持ち上げるようにした。]
(*30) Hermes 2020/09/21(Mon) 22時頃
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そんなら、挿れるぞ。
[ 屹立した先端はしっかりと蜜で塗され、入り口に押し当てればぬるりと花弁を開かせていく。肉傘で彼女の体重を受け止めるようにして、ずず、と受け入れさせていった。]
…… っ …… 、 ふ……ふっ……。
[ 雄の幹全体が包み込まれ、締め付けてくる甘美な刺激に息を洩らした。初めての時よりも柔らかく、だがまだ慣れきらない初々しさを残した感触。 繋がったまま一度ゆるりと腰を揺らし、 粘膜同士が触れあう感覚を味わい、囁いた。]
動いても、大丈夫か? 恵瑠からも動かしてみても、良えぞ。
[ 彼女の背中へ手を移して抱きしめると、おもむろに律動を始めていく。最初は奥の部分で小刻みに、それから徐々に動く範囲を広げていくように。]
(*31) Hermes 2020/09/21(Mon) 22時頃
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[ やがて律動のペースが安定してくれば、恵瑠の背を抱くのは左手のみとなり、空い右た手は彼女の前面へと向かっていく。]
対面座位、というのな。これは。 それで―― [ にや、と笑って小ぶりな乳房を撫で上げる。 下から上へ包むように。 左胸の頂きを指の腹でふるりと弾いて、 右胸の飾りはこりこりと摘まむようにした。]
押さえつけて。動けんようにして、 恵瑠を犯してしまうのも、良いものやが。 こうやって愛し合うのも、良えな。
[ 目を細めると右の手を下の方、二人が繋がった箇所へ進めた。中指を宛がう先は交わる間に蜜で濡れた花芯。]
ほら。 恵瑠の感じる所も、苛めてやり易かろ?
[ 情愛で包んだ嗜虐心を覗かせつつ、擽るように震わせては奥を突く。そうしてまた振動を強めて弄り立て、幼い新妻の反応を愉しんでいった。]*
(*32) Hermes 2020/09/21(Mon) 22時半頃
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― 初夜 ―>>*33->>*36
[ 確かめるように声に出すのは>>*34、つい先日まで全くの無垢だったことを思わせる。今でもその純真さは少しも損なわれていないように感じられ、そのことが優の欲情を一層高めていくのだ。]
本当に可愛いな、俺の嫁さんは。 恵瑠を俺のにできて、口で言えんくらい、幸せやぞ?
[ 見つめる表情がふわりととけて>>*35快楽の色を浮かべれば、彼女の胎内を満たした雄はどくりと膨らみを増していくかに感じられた。 もっと強く彼女の中を味わいたい、そこに確りと自らの形を教え込んでやりたい、とでもいうように。]
(*37) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時頃
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……はは、胸か。 しっかり、大きく、育ててやろて。 たくさん揉んで、吸って。いずれ、もっとなあ。
[ そう言う念頭には妊娠した際の身体の変化があった。 とはいえ当分の間、恵瑠に子を宿させようという考えを 優は持ってはいなかった。 新しい生活に馴染んでいく時間も必要だろうし、 彼女自身が望むかどうかもあろうから。]
[ 何より、優と恵瑠とのこの関係はまだ始まったばかり。 より深く親密な絆を作り上げてから、と思っていたから。 いまそれらの考えを口にはしないものの、 ごく近い内に恵瑠と話し合うだろう事柄であった。]
(*38) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時頃
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――ふふ。 恵瑠は、ここ、弱いのう。
[ きゅっとしがみつく手に笑みを返し、 震える反応を愉しみながら突き抉る。 雄肉に伝わる快感は身体の中に重なり続け、 優の吐息が熱く短いものになっていく。]
……恵瑠、っ……、っ、は……っ、
[ 律動の勢いをそのままに、上体を被せるようにして 恵瑠の身体を布団へ押し倒した。 盛かり立った欲望に衝き動かされて手を動かす。 より深く、より激しく彼女の膣内を貪ろうと。]
(*39) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時半頃
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もっと、 ……っ 、 あつく、 して、 やる……っ 、
[ 両の太腿を抱えあげ、 下半身を半ばひっくり返すような形にさせてしまう。
高々と抱え上げた恵瑠の脚、宙ぶらりになった 彼女の足先がばたつこうとも気に掛けず。
一度腰を引いて突きこむと、優の体重を乗せた男根が 花弁を深々と貫いていく。 それまでの体勢とは違う急角度で濡れた肉の隧道へ 穿ち入れ、最奥まで達していくのだ。]
(*40) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時半頃
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――手。 繋いでやろ。 下。 伸ばしぃ。
[ 最前からうわ言のように声を洩らしていた彼女にちゃんと届いていたかは定かでないが、優の手は恵瑠の両手をそれぞれ捉えた。秘唇を屹立で割り開き、責め立てながら優は彼女の唇をも奪おうと口づけを求めていく。]
―― はっ っ 、 ……っ、める、っ……っ、んっ、
[ 花苑も、口も、手も、恵瑠の全部を 己の支配下に置くようにして律動を重ねればやがて、 快感は頂点に達していこうとする。
それが限界に達する前、 しっかりと繋ぎ合わせた手の片方を離して 恵瑠の背に差し入れ、抱き寄せて。]
(*41) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時半頃
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――っ、 恵瑠 …… いく、 ぞ……ッ!
[ 短く声を洩らし、 彼女の瞳をじっと見て。
大きく一度腰を使った後、ありったけの欲望を 熱に変えて吐き出していった。]**
(*42) Hermes 2020/09/22(Tue) 01時半頃
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…… ん、 。 [ 満ち足りる、幸福感を伴う絶頂。 身体の奥にあった熱を全て吐き出してしまっても、 心の中からは温かな感覚が止めどなく涌き起こってきた。 名を呼ぶ彼女を見つめて、頷いて。]
愛しとるぞ、恵瑠。
[ 俺の嫁さん、と呟いて。 微笑み、目を閉じて唇を重ねていった。]**
(*49) Hermes 2020/09/22(Tue) 13時半頃
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― 翌年 ― [ 恵瑠と共に連絡船に乗り込んで、大都市の広がる本土を目指す。新婚旅行の出発地として訪れてはいたけれど、今回は違う目的だった。 神社で挙げた祝言の時には着られなかったウェディングドレスの試着と撮影である。せめて写真にだけでも残したい、と島から連れ出したのだった。]
すまんな、俺のわがままに付き合わせて。 でもな。やっぱり一度、見てみたいと思うたのや。 恵瑠がこういうドレス、着ているところ。
[ 言う手元にあるのは、滞在先のホテルが提案する婚礼プランのカタログだ。といっても式を挙げる訳ではないから、あくまでタキシードとドレスを新郎新婦が着用し、チャペルでの誓いと写真撮影を行う程度の半日プラン。 結婚指輪は改めて、いま填めているものを贈りあう形になるのだという。]
(78) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
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― ホテル・チャペルにて ―
[ 試着室で見ていても胸に迫るものがあったけれど、実際にチャペルの扉が開かれ、介添え役のスタッフに伴われた花嫁の姿を目にすれば格別な思いがあった。 まだ一緒になって一年、初々しい日頃の様子は変わらず、彼女と過ごす日々には常に心をときめかせるものがあった。しずしずと歩んでくる姿を見守りつつ、恵瑠が隣にまで至ればその手を取ってゆっくりと壇上へ向かう。]
……恵瑠。
[ 神父が口を開く前、そっと傍らを見て呼び掛けた。 ベールの下に隠れた表情は目を凝らさずとも分かる。 紅潮した頬、潤んだようになった瞳。 ドレスに隠れた胸はどきどきと高鳴っているのだろう。 それは自分の鼓動も同じくらい、強く打っていたから。]
……しっかりと、誓おう、な。
[ 花嫁に呼び掛けて、壇上に待つ神父の方へと歩んでいく。 これからもずっとそうであるように、恵瑠の手を取り、 共に、一歩ずつ。]*
(79) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃
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― 十年後 ―
[ 恵瑠が二十歳になって、それから更に数年が過ぎた。 今では避妊具は使うことはなく、授かった子が健やかに育つことを願いつつ、妻と子たちを愛しむ日々を過ごしていた。
――そうして今夜も、優は自分の部屋を訪れる。 愛する妻が待つ寝室へ。 初夜の折に求めた事は、今でも変わらぬまま。
コンコンコン、と扉をノックするのが 自分だけであることも変わりない。
子どもたちは別室で安らかに眠っている。 室内に入り、まずは妻たる恵瑠の裸身を眺め渡した。]
(81) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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今日も、可愛らしいの。恵瑠。
次はどうやってしてやろうか、って思うといつも、 俺は堪らんくなってしまう。
[ 夫の訪れを正座で待つ。 その時間は長いものでないとはいえ、彼女の心にも昂ぶらせるものはあったのだろう。そうさせている自分が興奮を覚えることの次に重要な要素がそれだった。
既にはっきりと勃ち起こった屹立を示して、恵瑠の唇に近寄せる。無言で見下ろす視線は要求となって彼女に告げる。しっかりと咥えて、舐めて、準備してほしい、と。]
……ふふ。舌の使い方も、上手になった。
[ 快感に目を細めつつ、妻の頭を優しく撫でた。 正座したままの彼女が小さく身じろぎして、雄肉に加わる感触が変化する。やがてふと息を洩らして、優は腰を引いた。]
(82) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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……さ、身体を開いて、見せてみい。
今晩も、たくさん。 抱きしめて、手を繋いで。
[ そっと布団へ倒れ込ませた彼女の花弁に、 生の体温を宿した怒張を押し当てる。 片手を繋ぎ、片手を背中に差し入れて。]
恵瑠がずぅと、俺のものやと。 感じさせてやろうが。
[ 開かせた両脚の間、露わになった秘所。 それは優が指示するまでもなく、恵瑠がそうするように 年月を掛けて教え込んできたことでもあったから。
彼女の仕草を見ればそれだけで、快悦が優の中に生まれていくのは当然のことでもあり――]
(83) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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――っ、 っ、ふ ……ぅ 、
[ 熱く潤った柔肉の中に己自身を沈めれば、 更なる快感を覚えて吐息が洩れすのも自然なこと。 よく熟れた女の胎内を、何の隔てもなく行き来していく。]
……っ、 気持ち、いい、ぞ…… 恵瑠、っ、
[ 自らの快楽だけでなく彼女の反応も探りつつ、 あるいは激しく、時には穏やかに。 幾度身体を重ねたとて、一度も同じ交わりはないのだから。声には出ない会話を、身体を通じて交わすよう にして。]
……恵瑠、っ、 …… 恵瑠 …… っ !
[ 愛している、と言葉で伝える代わりに、 目を見つめ、唇を重ねて。 想いと同じだけの熱量を彼女の胎内に放っていくのだった。]**
(84) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃
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