306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
|
ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2020/08/22(Sat) 15時半頃
|
|
[ とてとて、とてとて。 小さな南瓜頭の影が、あちらこちらをくるくると 忙しなく走り回っていた。]
ああ、ああ! ご準備、ありがとう。 しばらく、ゆっくりと 休んでいて。
おあつまりのみなみなさまも、 ようこそ、ここな辺鄙な場所へ。 毎日暑いですね、このあたりは避暑地とも いわれておりますゆえ。 ゆるりとおくつろぎいただければと、おもいます。
[ ぺこりと、畳にあたまをすりつけて、一礼。 頭を持ち上げるのにすこしばかり、ふらりとさせて。]
(1) 2020/08/22(Sat) 16時頃
|
|
して、ちゃんとみなさま、 "怪談"のほうは、 ご用意いただけましたかと。
ええ。此度のあつまり、ご存じではありましょうが 皆さまでひとつひとつ、怖いお話をかたりゆく、 そういう集まりでございます。
百物語、には数は満たないでしょうが。 おぞけの走るような御話しのひとつひとつを、 わたしは期待してございますよ。
(2) 2020/08/22(Sat) 16時頃
|
|
なんでも、あなた方しか知りえないような、 ここでしか聞くことのないお話も、ありましょうし。 ふふ。 たのしみ、ですね。
ああ。怪談さえ語ってくだすれば。 ここしばらく、すきなだけ、このコテージを ご利用いただければと思います。 貸し切り旅館か何かかと、思っていただければ。
売店もございますし、温泉もちゃんとありますよ。 からおけの機械は、……少し古いやもしれませんが。
(3) 2020/08/22(Sat) 16時頃
|
|
あれ。 あいすみません、すこし呼ばれてしまいました。 今しばらく、おまちを……
[ 人にしては小さな影を、ぱたぱた。 あわただしく、また、廊下の音をぎいぎい言わせながら 南瓜頭は去って行った。]*
(4) 2020/08/22(Sat) 16時頃
|
この村は、
・5発言に全力を込めてランダムで決まった縁故を投げ合います。
・リアルタイムでのやり取りは発生しません。
なんちゃってソロル村です。
・愛を込めた無茶振りを推奨します。
・村と健康の両立を目指します。
そんな感じの村です。
(#0) 2020/08/22(Sat) 16時頃
**世界観
・あなた達について
インターネットを通じてか、不思議なメールが届いてか、
変な広告に惹かれてか、語るためか。
とにかく、何らかの縁でここに集まった人々です。
人、ではないものも居るのかもしれません。
確定しているのは、あなた達はひとりひとつ、語るべき怪談を
持ち合わせてここに来ているという事です。
君たち自身はその怪談に関わりのある存在であります。
その体験をした当事者であったり、
それを伝えるよう頼まれた存在であったり、
──あるいは、怪談、そのもの だったり。
(#1) 2020/08/22(Sat) 16時頃
・「コテージ」について
山奥にひっそりと存在するコテージです。
コテージというよりは温泉旅館のような設備がそろっています。
あなた方にはひとり一部屋が与えられているほか、
温泉や食堂、宴会場や売店、ラウンジなどがあるようです。
ありそうなものならば何でも生やして問題ありません。
怪談は、宴会場にて、皆で集まり一人ずつ語るようです。
プロローグで語っていただきます。
・村建て狼について
ちいさな南瓜頭があなた方のお世話役です。
何か困ったことがあればお気軽にご相談ください。
いつでもどこにでも現れます。南瓜を取ってはいけません。
(#2) 2020/08/22(Sat) 16時頃
***役職設定
最終日まで処刑襲撃はありません。
毎日村建て狼に投票を委任してください。
最終日は村建て狼を吊り、EPに入ります。
***発言規定
毎日5発言を上限としてRPを行なってください。
カウントは各自でお願いいたします。
中の人発言は、灰とメモのみ許可。
メモでの打ち合わせ等はご遠慮ください。
毎日縁故が振られますが、 表でレスを書いてはいけません。
レスを書きたい場合は「/*」をつけずに灰に落としましょう。
(#3) 2020/08/22(Sat) 16時頃
*その他
・世界観はざっくりとした現代です。細かいこと気にしない。
・村の掛け持ちは可能ですが、必ずどちらの村にも
毎日発言をすることを約束してください。
・画面の向こうに人が居ることを忘れず、愉しんでください。
・一日目以降の時間の流れは自由です。一瞬でも一週間でも。
・縁故の振り方も過去に遡っての回想や、現在軸から振り返り
あの時はああだったと思い返したりと制限はありません。
・縁故がダブった場合+本人からの要望で振り直し可能です。
要望はメモにてお願いします。事後報告でも構いません。
(#4) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
**進行
***プロローグ
コテージに辿り着き、怪談を語っていただきます。
プロローグのうちは発言制限はありません。
5発言以上になっても問題ありませんので、存分に
怪談を語っていただければと思います。
この時点で縁故を振ってはいけません。(完全ソロルです)
(#5) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
***一日目
コテージで過ごす期間は大体一週間ほど。
語る会を終えて、どのようにあなたが暮らしているかを
五発言で表現してください。
この時点でもまだ縁故を振ってはいけません。(完全ソロルです)
この日に天声で、明日の縁故を振る先を指定します。
縁故先が指定されたらメモで47を振り、
出た目、もしくは逆さまに引っくり返した数字で、
縁故一覧表から選択します。
(「2」と「3」が出たら、縁故表の「23」か「32」のどちらか)
縁故を考えながら寝ます。
(#6) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
***二日目
コテージでの貴方の日常を描きます。
怪談にまつわる話、それ以外でも。自由に交流してください。
一日目に指定された縁故先へ、決めた縁故に添ったロルを落します。
天声で翌日の縁故先を発表します。
一日目と同じようにメモで84を振り、
出た目、もしくは逆さまに引っくり返した数字で、
縁故一覧表から選択します。
明日の縁故を考えつつ寝ます。
***三日目以降
二日目と同様に、コテージでの貴方の日常を描きます。
全員が縁故を振ったor縁故を振られた人のどちらかになるまで続けます。
〜9人なら4d。〜11人村なら5dに狼吊りです。
(#7) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
***エピローグ
さて、振り返る時間はお仕舞いです。
それぞれの日常に戻っていきましょう。
エピローグではロルは全て表に書いていただいて構いません。
お返事、IFなどご自由にどうぞ。
(#8) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
縁故表は以下のwikiのものを参照してください。
http://jsfun525.gamedb.info...
長々と説明しましたが、要は楽しみましょうって事です!
ここまで読んでくださってありがとうございます。
参加パスは【kaidan】です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
(#9) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
あら、あら。すみません。 おまたせ、致しましたね。
こほん。そう、ですねえ 僭越ながら、わたしから。 あいさつ代わりにでもなりましょうが、 ひとつ、お話をさせていただきましょうか。
(5) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
|
――――『 おつくいさん 』
と云う、おはなしに なります。 前座にて、退屈やもしれませんが。 すこしばかりのおひまつぶしになれば。
[ 畳の端にちょこんと腰掛け、どこからか取り出したのか 蝋燭の炎を、ゆらりと燻らせる。 ]
(6) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
|
[ むかしむかしというには、最近やもしれません。 よく働くむすめが、ひとり居たそうです。
ひどく従順で、人を疑うことを知らないむすめは、 ええ、今でいう……ぱしり、ですか。 使い走り。お使いさん。 からかいがてら、そんな風に呼ばれていたそうです。
素直なむすめは、奉公先の主に可愛がられていました。 けれど、それをよく思わない人も多かったのでしょう。 とくにその主の奥方には、おもしろくはないでしょう。 無茶なお使いを頼まれることが、増えてゆきました。]
(7) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
|
『南瓜が食べたいわ』と旬でもないのに仰せになったり、 『あの宝飾品が欲しいわ』と高価な物を望みになったり、 『兎が五月蠅いの、殺して』と無理を仰せになったり。
お使いさんは、そのどれもをこなそうとして、 あちらこちらを忙しく駆けずりまわっておりました。
願いを、望みをかなえるのに、 必死でありました。
(8) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
|
顛末といえば、ありふれたものになりましょう。 季節外れの南瓜を抱えたまま、お使いさんは 急ぎ帰る最中に、川にどぼんと沈んでしまいました。
重たい荷物さえなければ、浮かび上がれたものを。
(9) 2020/08/22(Sat) 16時半頃
|
|
けれども不思議なことに、びしょ濡れの彼女の荷物は 屋敷に無事に辿り着いていたのです。
主はその献身に涙し、少しばかり気味悪がりましたが…… 奥方はそんな事意も介さず、彼女の手に入れた宝飾品を なんてことのないように、使ったそうです。 当然のことと、言わんばかりに。
その夜の事です。 奥方は、不思議な夢を見ました。
(10) 2020/08/22(Sat) 17時頃
|
|
くらやみからゆらゆらと何かの光が見えました。 この世のものではないであろう淡い光。 それはそうっと 奥方に近寄り、 確かに聞き覚えのある声を、 耳元で響かせました。
『 お使いは もうよいですか ならば、わたしに お駄賃のひとつでも くれてはくださいませんでしょうか 』
奥方は、首を振りました。 恐怖から、ではなく、強欲から。 その様子を見たお使いさんは、哀し気に そうですか、と 小さく奥方へ呟いてから
(11) 2020/08/22(Sat) 17時頃
|
|
『 では、そのたましいのひとつ。 喰わせていただきます ね。 もう、おなかがすいて、おなかがすいて。 』
(12) 2020/08/22(Sat) 17時頃
|
|
……翌朝。 奥方は、何者かに食いちぎられたような姿で 見つけられたそうです。
お使いさんはそれが変じておつ喰いさんへと。 まだ、おなかをすかせているかはわかりませんが。 どこかうつしよを彷徨っているのかも。
お話はこれまでになります。 お粗末さまで、ございました。
[ ぺこん。 再び小さな影は南瓜頭をゆらして、 畳より顔を上げました。
ふぃ、と 蝋燭の火がひとつ、掻き消えました。]
(13) 2020/08/22(Sat) 17時頃
|
|
あなた方がどんなお話をされるか、 楽しみにして、おります。**
(14) 2020/08/22(Sat) 17時頃
|
さあ、とっておきの怪談話を語りましょう、語り部たちよ。
これはとあるひと夏の、奇妙な交流の記録。
(#10) 2020/08/22(Sat) 17時頃
ランタン ジルは、メモを貼った。
2020/08/22(Sat) 17時頃
ランタン ジルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(ランタン ジルは村を出ました)
>>#6
[[1d8*]][[1d8*]]の*を消去したものを振ってください。
すみません、振ってしまっていました。
(#11) 2020/08/22(Sat) 18時頃
|
[ いそいそとおもてなしの準備をしている。]
(15) 2020/08/22(Sat) 18時頃
|
|
ねえ、 誰からも忘れられるって とても寂しいことだと思わない?
これは、ある意味自業自得のお話。
(16) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
|
昔、どっかの大学の映研メンバーがね ホラー映画を撮ろうとしたんだってさ。 パニックもの? 心霊もの? それはよく知らないんだけど その映研のメンバーが行方不明になった。 残されたのは、彼らが作っていた映画のデータ。 SNSの内容からすると 行方不明になる前日まで 彼らは元気にやってたみたい。
(17) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
|
その映画では主人公が 朽ちた神社で何やら呪いごとをやった後 怪奇現象にみまわれる、って内容。 よくあるっちゃよくあるよね。 供物を捧げて、おまじない。 プリヴィディエーニイプリヴィディエーニイ 私の願いを叶えたまえ。 そもそもプリヴィディエーニイって ロシア語でまんまおばけじゃんウケる。 でも、話はそう言う事じゃなくってさ。
(18) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
|
その神社は長らく人々に忘れられていた神社。 同じく忘れられた幽霊や魑魅魍魎が 集まりやすくなってたんだって。 誰にも存在を知られてもらえない、 祀っても貰えない拝んでも貰えない彼らは 自分の存在を確立させる名前を欲しがってた。 そこで知ったプリヴィディエーニイの名前。 誰からも忘れられた彼らは その名前を自分のものと思い込んだ。
思い込んで、その通りに振る舞い始めた。 お願い事を叶える代わりに 呼び出した相手の名前を奪って殺す、 そんな怪奇現象そのものに。
(19) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
|
そんな寂しい怪しげな場所で
へんな儀式をやっちゃいけない。
そんな儀式をやりながら
新しい名前をつけちゃいけない。
その名前を自分のものだと信じ込んだ
自分の名前を忘れた誰かさんが、
それそのものになってしまうかもしれないから。
(20) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
|
……なーんてね! こんなんでも良かったかな?
[けら、と一人笑う。 不思議なメールに導かれてきたこの場所で 笑いまじりに怪談を語ったのは きっと彼女自身、この事を忘れたいのと同時 二の轍を踏む人間を減らしたかったからだろう。
忘れられた寂しがりは、 きっとどこにでもいるのだから。]**
(21) 2020/08/22(Sat) 19時頃
|
ランタン ジルは、メモを貼った。
2020/08/22(Sat) 19時頃
|
怪談話ねぇ…アタシみたいな存在が既に怪談なんじゃないかしら
(22) 2020/08/22(Sat) 19時半頃
|
|
あら、あら! いらっしゃい、ませ、おきゃくさま!
[ てちてち。現れた人影に恭しくお辞儀をして、 人であろうと、そうでなかろうと、 ジルは丁寧におもてなしをする。 ]
ええ。 どんなお話が聞けるものか、 わたしは楽しみにしておりました。
プリヴィディエーニイ。露西亜の言葉でしたか。 外つ国のお話もまた、新鮮で良きものです。 これからきつと、賑やかになりますよ。ふふ。
(23) 2020/08/22(Sat) 20時半頃
|
|
存在が怪談、とは。 ふふ、ふふ。 けれどその姿になるまでのいきさつを、 わたしは知りとうございますよ。
ごゆるりと、おねがいしますね。
[ 外は熱いでしょう。お冷をお持ちしましょうか。 そう言いながらまた、ぱたぱたと走り回ってゆく ]*
(24) 2020/08/22(Sat) 20時半頃
|
|
……。
[何に惹かれたかはわからない。無我夢中であったのか、 気づけば山奥に辿り着いていたのだから。 確かなのは、このコテージに辿り着いてしまった事。
それから、語るべき話が、僕の中にあるということ。]
(25) 2020/08/22(Sat) 21時頃
|
|
ごめんください。 怪談を、語りに来ました。*
(26) 2020/08/22(Sat) 21時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2020/08/22(Sat) 21時頃
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
|
もういいかい
まあだだよ
もういいかい
もういいよ
(27) 2020/08/22(Sat) 23時頃
|
|
[少女はふらりと訪れた 元気のよさをしめすようなショートカット 夏仕様のセーラー服に黒色のひざ下までを覆う靴下、 真新しいピカピカのスニーカーには少しだけ泥がついている まるで修学旅行に来た学生みたい!
勿論これが修学旅行じゃないって本人が一番よくわかっている 少女をこの場に導いたのは 学校の先生がつくったしおりではなく 風に飛ばされてきたフシギなチラシ]
みんな、かくれんぼは好き? わたしは好き!
[少女はニコニコ顔で語る 語るべき怪談はひとつ]
(28) 2020/08/22(Sat) 23時頃
|
|
これは知り合いのサクライさんから聞いた話なんだけどねえ、 その人の娘さんもかくれんぼが好きで、よく友達としてるんだって。 ある時いつもの友達と公園に行ったら、 ぜんぜんしらない子が一人で遊んでて、 かわいそうだから仲間に加えてあげたんだって。
で、みんなでかくれんぼしてた時にね。 その、しらない子が「いい隠れ場所を知ってる」って言ってたから、 娘さん、「教えて」って言ったんだ。 なんでしらない子がこの辺のいい隠れ場所知ってるのか、 不思議に思わなかったんだろうねえ。こどもだし。
(29) 2020/08/22(Sat) 23時頃
|
|
しらない子とふたりで、どんどん公園の奥のくさむらの奥に分け入っていったんだって。 そろそろ陽が沈んできて、しかもくさむらの中だから、 まわりが良く見えなくて、しらない子もいつのまにいなくって、 「どこー?」ってさけんだその時!
つめたい手で足をひっぱられたの! ぐいって! 娘さんがいやいやって身体を振ったら片方の靴は脱げちゃったんだって。 買ったばかりの靴だったんだけど、 それよりはさすがに自分の身の安全を優先したんだろうね、 娘さん、一目散に逃げたんだって。 それで、泣きながらかくれんぼの鬼さんの前に出てきちゃったんだけど、 鬼さんもさぞやビックリしただろうねえ。
(30) 2020/08/22(Sat) 23時頃
|
|
靴を片方なくして帰ってきた娘さんが、 公園の奥の草むらに入ったって知って、 サクライさん盛大に叱ったんだって。
「草むらには入っちゃダメって言ったでしょ!」
[人差し指だけ立てた両手を頭に持っていって鬼のポーズ]
「だってーあのしらない子がー。あと足がー」
[泣き真似]
……コホン。 なんとか娘さんや一緒に遊んでた子から聞いた話が、 そう、今みんなにしている話というわけです。
ちなみに結局脱ぎっぱなしで置いてった靴ねえ、 かくれんぼの次の日に探しに行ったけど見つからなかったんだって。ふしぎ!
(31) 2020/08/22(Sat) 23時頃
|
|
娘さんはいい子だから、 「しらない子も引っ張られちゃったんだ」って心配してたんだって。 けど実際はどうだったのかなあ。
サクライさんによると、 あの公園の奥の奥の、今は整備されてない草むらのところには、 ため池的なものがあって…… 昔、かくれんぼしてる途中で、 そこにうっかり落ちちゃった子がいるんだって。
「もういいよ」って声を聞いたのを最後にいなくなっちゃって、 だーれにも知られずに、冷たい水の底へ……
その子のユーレイが、ずっと遊んでくれる相手をさがしてでてきちゃったり……なんて……
(32) 2020/08/22(Sat) 23時半頃
|
|
…………ま、とにかく。 かくれんぼする時には、 隠れ場所や遊び相手にはきをつけようねえっておはなしでした。
これでおしまい。 聞いてくれてありがとうございました!
[少女はぺこりとお辞儀する 視界のどこかでろうそくがゆらゆら火を浮かべている>>13 いっぽん吹き消せばいいんだっけ? とりあえずそうしてみようか
ろうそくを消すなんてお誕生日の時以来! ちょっとだけドキドキしたのは内緒、ナイショ**]
(33) 2020/08/22(Sat) 23時半頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2020/08/22(Sat) 23時半頃
|
あら、あら。 いらっしゃいまし、いらっしゃいまし。
大學校のさあくるは、わたしは存じ上げませんが 友達とのおにごっこや、まり遊びは いつでもこころを踊らせたものです。
その楽しさは、死してなお、惹かれるもので あるのでしょうねえ。 わたしも遊びたくなってまいりました。
そこな、あなたも。 語るべきお話し、あるのでしょう? わたくし、楽しみにしております。
(34) 2020/08/23(Sun) 01時頃
|
|
[ あれは、幾年か前のことでした。 あるところにそれはそれは花の好きな女性がいたんです。 彼女は物静かで、あまり明るい方ではありませんでした。
でも、一度笑うと花が咲き誇るように可愛らしく、 素直で性根の優しい…そんな人だったんです。
彼女は毎日花壇の世話をしていました。 まるで彼女にとって命の次に大事だとでも言うように。 血を分けた姉妹にそうするように…接していました。
花だって生き物ですから。 そんな彼女の気持ちが伝わったのか植えられた花たちも 艶やかな美しい色で見事にその場を彩っていました。 ]
(35) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ その花たちがどれほど美しかったかと言うと、 普段はまるで花に興味のない人間が思わず立ち止まって 鮮やかに咲いたそれらに見惚れてしまうほどでした。
有名な園芸家ですら見事だと褒め讃えたこともあるとか。 そう。兎に角、彼女の育てる花は素晴らしかったのです。 ]
(36) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ 季節は巡ります。 彼女の花壇には季節ごとに色とりどりの花が咲きました。
その年は日照りの日が多く、毎日のように燦々と 太陽が雲の切れ間から顔を覗かせるような日々でした。
快晴は嬉しい物ですが、続くと滅入ってしまいますよね。 何せ大地は渇き、植物も水不足で枯れてしまいますから。
それで、花を愛した彼女は花の世話に追われました。 自分の愛する花が枯れないようにと、今まで以上に 花たちに愛情を注いで毎日毎日世話を続けました。 もちろん、それは彼女にとって苦ではありませんでした。
彼女は花を世話することが心の底から好きでしたから、 花たちといるだけで嬉しくて世話を欠かしませんでした。 ]
(37) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ でも、それが祟ることになりました。 あまり身体が丈夫な方ではありませんでしたから。
もうじきに雨の降る梅雨の時期がやって来るというとき、 彼女は、肺を患ってしまったのですよ。
彼女を蝕む病は不治のもので、次第に重くなるばかり。 けれど彼女は自分より花たちを心配してばかりいました。
自分が花たちの世話を出来ないことを酷く嘆いて、 悲しんで。それでも彼女の容態は改善しませんでした。 ]
(38) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ ところで彼女が病の床に臥せっているとき、 彼女が愛した花たちはどうなっていたと思いますか。
……徐々に枯れ始めていたんです。
まるで、彼女の命になぞらえるように、 誰が世話をしても元気になることはありませんでした。 ]
(39) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ 病に臥せった彼女を気遣って、彼女と親しい人間は 誰も彼女にそのことを教えませんでした、けれど、 ある日見舞いに来た友人が口を滑らせてしまいました。
「あの花壇の花、君が面倒を見なくなってから すっかり元気がなくなって、枯れ始めているんだよ」
彼女は何でもない風にその言葉を流しましたが…ええ。 内心気が気ではなかったのでしょう。こう思いました。 ]
(40) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ このまま二度と花たちと会えないのは嫌だと。 どうせ尽きる命なら最後に花たちにお別れを言いたいと。
そして彼女は起きるのさえやっとになった体を無理に 動かして世話をしてきた花たちに会いに行ったんです。
外は、矢張り晴れ空でした。 星が煌々と空に瞬き、とても空気の澄んだ夜でした。 ]
(41) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ 花壇で、花たちは彼女を待っていました 枯れかけて、萎れて、それでも生きようとしながら。
『ごめんね、みんな。今日はさよならを言いに来たの。』
一本一本に水を遣る気力も体力も彼女にはありません。 ここへ辿り着いただけでも奇跡と言うべきでした。 彼女は別れの言葉を花たちにかけながら謝り続けます。 ごめんね。ごめんね。ごめんなさい。
もっと世話を焼いてあげたかった。 もっと綺麗に咲く姿を見たかった。 もっともっと、一緒にいたかった。
そうして最後の花に別れを告げるまで、 彼女が言葉を休めることは遂にありませんでした。 ]
(42) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ 翌朝のことです。 彼女の家族が花壇の世話をするために花壇を訪れると、 彼女がいつも気に入っていた髪留めが落ちていました。
まさか、と思い辺りを探して見ても姿はありません。
ただ…、 枯れかけていた花たちは何事もなかったかのように いえ──これまで以上に美しく咲き乱れていました。 ]
(43) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ そこでふと足許を見ると、どうも均されていた土が 所々盛り上げられているように奇妙に見えるのです。
近寄ってよく眺めて、ぎょっとしました。
凸凹な一部の土から人の体が一部覗いていたのです。 ]
(44) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
[ 慌てて他の家族も呼び、全員で土を掘り返すと、 花に埋もれるように幸せそうな彼女が眠っていました。
既に身体はすっかり冷たく固くなっていて土のよう。 更に全身に花たちの根が確りと取り付いてしまって 彼宛ら生前の姿のまま花壇の一部になっているよう。
──── そんな風にも見えたそうです。 ]
(45) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
それで、ここからが不思議な話なんですが、 植物には一年草という種類があるんですよ。
一年で花開いて、一年ですっかり枯れてしまう。 そして種が植わらない限りは同じ花はそこに咲かない …それが、一年草という植物の種類の特徴なの。
そう。 彼女が大切に育てていた花は全て一年草だったんです。
でも、彼女自身が花壇に加わってからは 一年経っても二年経っても、一度も枯れることが無く ずっとずっと、鮮やかに咲き続けているそうですよ。
… ね?不思議でしょう。
(46) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
|
私がどうしてそんな話を知っているかって? さあ──どうしてだったかしら。
[ ころころと鈴の転がるような笑い声を合図に ふつりと蝋燭の火>>13がひとつ、消えました。 ]**
(47) 2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 01時半頃
|
[宴会場の片隅で静かに佇み、腕を組んで怪談に耳を傾ける。
コテージ、と呼ぶには何やら設備が整っているらしいこの建物。 温泉にゆっくり浸かり、銘酒でもカッ食らいながら寛ぎたい気分になる。 しかも綺麗どころの姉ちゃんたちも、1人、2人、3人、……。 なんだ、ここは天国じゃねぇの。そう思ったさ。
もちろん、語るべき手土産は忘れずに持ってきている。 ささやかなものを一つ。
なに、焦ることもない。 自分の順番が回ってくるまで大人しくしている。 全て聞くさ。余すところ無く。**]
(48) 2020/08/23(Sun) 04時頃
|
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 04時頃
|
並行世界というものをご存じでしょうか。
(49) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
ああ、申し遅れました。 ワタクシは占いを生業とする千早と申します。 本日此方に語る場があると耳にしまして。 職業柄、興味もありまして参りました。
ワタクシのお客様にも色々な方がいらっしゃいます。 あと一歩の後押しをして欲しいお方。 悩みを吐き出したいお方。 共感を欲しいお方。
そして、未来を知りたいお方。
ワタクシが話しますのは、 自らの未来を見ようとしたとある女性の話です。 未来を知る事と並行世界がどう繋がるか、ですか? ええ、それはまた後程。
(50) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
彼女は、結婚について悩んでおりました。 家族の強い反対にあい。 このまま想いを貫くか、それとも諦めるかを。
そんな彼女が頼ったのは占いでした。 愚かとおっしゃらないでくださいませ。 ままならぬ現実を前に。 少しでも良い未来をと望んだだけなのですから。
ともあれ、彼女は深夜丑の刻。 実家の大きな姿見を使いその占いを行いました。
(51) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
その占い、御呪いと言うべきでしょうか。 その方法自体は簡単なものでございます。
特定の特別な時刻に。 古い鏡ふたつを使い合わせ鏡をする。
そうすれば無限に映る鏡像の一つに。 自らの未来の姿が映るという大変手軽な方法です。 手軽ですがタブーを犯せば大変危険でもあります。
(52) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
そして、結論から言えば。 彼女は鏡の中に見ました。 花嫁姿で、幸せそうに笑う自分の姿を。
(53) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
そして、その占いをしてから、不思議な事に。 反対されていた結婚を許可されたのです。
当たるも八卦、当たらぬも八卦と申しますが。 信じるものは救われる。 良い結果が出ましたら信じればいいのでしょう。
……ところでですね、占いにはタブーがあるのです。 未来の映った鏡面に触れてはいけない。
彼女、映った光景が幸せ過ぎて触れてしまったそうです。
いえ、彼女は無事に結婚できましたよ。 ただ、周囲の人や物がですね。 利き手だとか、好みだとか、色だとか。 ひどい時だと顔とかがですね。
(54) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
|
合わせ鏡の度に変わってしまうそうなんです。
彼女が見たのは未来だったのでしょうか。 それとも────。
ふふふ。 未来が見たければ試してみたらいかがです?
[ふぅっと蝋燭の火をかき消した。
水晶玉、タロットカード、ルーン石、商売道具だと説明しながら広げた道具の数々の中央。 語る間中、その胸に抱くように手にしていた、曇って映らない持ち手のない丸い鏡を置いた。]**
(55) 2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
師範棋士 千早は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 08時半頃
|
こんにちはこんばんは 宴の会場というのはここ?
[南瓜頭には少し驚きつつ、南瓜をぽんぽんしてコテージに入っていく。 昭和初期のの響きのある鼻歌を歌いながら。*]
(56) 2020/08/23(Sun) 09時頃
|
|
あら、あら、まあ、まあ! いつのまにこんなに、おいでなすって。 わたくし、うれしいばかりでございます。 こんなに賑やかなのも、いつぶりでしょうね。
昨今はそおしゃるでいすたんすとやらで、 ひとびとが集まるのもおおごとなのだとか。 流行病は、いつでも困りものですね。
ま、ここにいる間はすこしばかり忘れて。 ひやりとしたお話のひとつひとつを 楽しむといたしましょうか。ふふ。
(57) 2020/08/23(Sun) 12時半頃
|
|
植物とは、常より我々と共にありますね。 この山麓でもよくよく感じますとも。 美しい姿を見せる反面、危険も有りましょう。
われわれもまた、植物に生かされている、 そう言っても過言ではないかと、思いますよ。
ああ。とれたての夏野菜もございます。 これから畑に行って参ります。 日向葵も、見事に咲いておりますよ。
(58) 2020/08/23(Sun) 12時半頃
|
|
ひとは、偶然にも意味を求める、…… まじない、うらない。陰陽の術。 その中にどれだけのほんとうがあるかは、 しろうと たるわたしには知りえませんが。
してはいけないことに惹かれてしまうのも、 また、ひとなのであらせられましょうね。
そう、そう。 わたしの頭を外そうなどとも、 してはいけないことなのですよ。 どうなっても、知りませんのでね。
(59) 2020/08/23(Sun) 12時半頃
|
|
まだまだ時間はございます。 ゆっくりおくつろぎいただいて、 ゆくゆく、語らっていただけましたらと。
お酒のご用意もございます。 宴の会場というには、すこし寂しい場所やも 知れませんが、それでも。
楽しんでいただければ、幸いと存じます。
[ 深々。礼をひとつして、裏の畑の方に ぱたぱたと走っていく ]**
(60) 2020/08/23(Sun) 12時半頃
|
|
……あぁ、俺の番か。
そうだな。 『児哭き皿』の話を聞いてもらおうかね。
50年ほど前にな、とある子供が誘拐されて殺される事件が起きた。 犯人は逮捕されたんだが、子供の遺体はどこにも見つからない。 血痕や毛髪の一部は犯人の家に残されていたんだが、それ以外は燃やされてしまったらしい。 身の毛もよだつ残酷な話さ。
それで、その犯人というのが腕の良い食器職人でな。 犯人は子供の遺骨を砕いて、作っていた皿に混ぜ込んだ。 そして綺麗に焼き上げて、華美な装飾を施して、 祝い事で使うような高価な皿として売り飛ばしたんだ。 人骨で作ったボーンチャイナ……ってな。
(61) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
それで、その売られた皿のうち1枚は商人の間を廻り廻って、 とある資産家の一家が買い取ったんだが。 こっからが更に悲惨でな。皿だけに。 ……あァ、空気が冷えるな。
その資産家が誕生日だったか、何かめでたいことで祝いの席を開いたわけだ。 客も大勢招待して、豪勢に料理も振る舞うわな。
その日の厨房で、仕込みに慌ただしく手を動かしていた料理人たちは、 並べておいたはずの皿の位置が目を離した隙に変わっていただとか、 触れてもいない安い小皿にヒビが入っていただとか、 妙な現象には気付いていたんだが、みんな気のせいということにしちまった。
そうして準備は進んで、祝いの席に料理が出される。 その中には当然、“例の祝い皿”も混じっていてな。
(62) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
……あァ言い忘れてた。 誘拐されて殺された子供は、大層な好き嫌いがあるワガママ娘だったって話だ。 色の濃い野菜だとか、生臭い魚だとか、苦い珍味だとか……。 そういうのを見ると、泣き叫んで駄々を捏ねて家族を大いに困らせたんだと。
だから、そう。そういうことだ。 そのワガママ娘の遺骨が眠っている祝い皿に、 穫れたての鯛の活け造りが乗っかっていたから、大惨事。
祝いの席に並んだ資産家の家族、そしてご来賓一同の頭の中に、 けたたましい泣き声が響き出したんだ。
うるさい! やめさせろ! そう皆は叫ぶが、 これは生きてる人間の泣き声ではなく、皿に込められた怨念の仕業なもんで。 止める術はだーれも知るわけがない。
頭の中の泣き声はだんだん大きくなり、とうとう気が触れた来賓の1人が、 酒瓶を持って暴れ出し、殴る蹴るぶつかる首を絞めるの大騒ぎ。 更にもう1人、もう1人と暴れ出す者は増え、宴の席は跡形も無く壊され尽くした。
(63) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
祝い皿の泣き声はしばらくしてようやく止んだんだが、 あらゆるものが壊された宴会の席に、その皿だけが唯一無傷で残っていたんだと。
結局、何人か死者も出てしまったらしい。 泣き声を聞き続けた奴らは生き延びても脳に後遺症が残ったとか。 その一件によって資産家の家は不気味がられ、 たちまち社会的評価も地位も何もかもが堕ちてしまったという話だ。
……その後、皿がどうなったかは誰も知らない。
知らないが、そうだな。 目に見えて豪華な装飾のある皿を手に入れてしまったのなら、 それには子供の嫌いそうなものを乗せないように気をつけてくれよ。 卵焼きとか、甘辛い肉団子ならセーフだったって噂もあるぜ。
(64) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
そんでよ、そのワガママ娘の怨念は、 誘拐された時からずっと、家族の元に帰りたい帰りたいって哭いているんだ。 あいつを迎え入れてくれるあったかい家族と巡り会えれば、 皿の呪いが解ける日が来るのかもしれねぇな……。
まァ、これは俺の勝手な推測だがね。
あと、子供の喜びそうな料理を作るあったかい家庭的な女の子は俺も大歓迎なんで。 ここにそういう子がいたら、付き合いを前提にまず友達関係から……
あ? 怪談が終わったら引っ込め? はいはい、わーかったよ。
[冗談めかすように薄く笑って、蝋燭の火に息を吹きかけた。**]
(65) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
[ぽたぽたと、雨に降られたように髪から滴を垂らし、 着物を濡らした男が ひと り やってきた。
盆提灯の迎えや、送りの灯火ではない揺らめき。 夏虫の如く、蝋燭に誘われたように身を置きながら ここが奇ッ怪な噺をかたりゆく集いと理解したならば、]
(66) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
……扨、語れることなど、そう多くも無いが。
(67) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
かつて人間は九十九年で物を捨てていた。 … 百年経た器物は化ける ≠ゥらだ。
捨てられた多くのものたちが あと一年で命を得られたものを、と恨みを抱き 妖怪に変じた存在を付喪神と呼ぶ …とされる。
(68) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
話は変わるが、桜染めを知っているか?
あれには必ず花咲く前の桜の枝を使う。 咲いた後のものでは茶に染まり、散った後では 更に渋く、濃い茶へと染まってしまうからだ。
つまり桜の花の色は元々白く、 葩の色は幹や枝のなかに秘められている。 実際は定かではないが、そう囁かれることもある。
桜の樹の下には屍体が埋まるという一説は、 その手法が元になったと知る者もいるだろう。
(69) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
───ある刀工が、護身用の懐刀を遺して死んだ。
それは、自分がこの世に置いて逝く娘の為に 病身をおして打った最期の一振りだ。
娘は親戚に引き取られたが、扱いは惨たらしく 手酷い虐待は、娘の生命を脅かすことになった。
結果…… 親戚は鏖し。身寄りのない弱者に群がる輩たちも、 それが屈強な相手だろうと懐刀は娘を護ってきた。 父親の形見でありながら、多くの血を吸うそれを 軈て娘は恐れ川へ捨て、それきり刀は流された。
婚約者に曰く付きの刀を知られたくなかった。 漸く得られる幸福を前に、最早不要だったとも。
(70) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
……話が飛んで悪いが。
最初に出した付喪神の話だ。九十九年経て あと一年で得られた筈の命を放棄されて、 人を恨むというのは、少し妙だと思わないか?
百年経たないうちに人を恨むことが出来るなら、 道具には元々宿っているものが " 居る " 。
(71) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
道具は、使うものによって変わるものだ。 つまり付喪神は使用者によって神性が変化して 妖怪のように人間に牙を剥く 八百万の神だ。
神を棄てた罰当たりな噺…じゃあない。 桜の葩を染める赤は、どこから来たかって噺だ。
使用者によって変わるなら、刀の吸った多くの血は 本来、娘の中に秘められていた衝動ということだ。
(72) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
懐刀を手放しても、娘は殺しをやめられなかった。
棄てたことで漸くやめられると思ったのに、 婚約者を、その家族を、偶々目があった人を 娘は大した意味も持たずに、次々と手にかけた。 これまでは懐刀の所為に出来ていた衝動に狂って、 とうとう月夜に自分自身を殺めるに至った。
刀が護っていたのは娘の身体ではない。 それを手放したのだから、自業自得だろうにな。 最期には、『戻ってきて欲しい』と願いながら、 身を裂いて、刀を捨てた川に身を投じたという。
(73) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
朧月が幽かに照らした桜の花は白く、散って 川を血で染め流れる身体に群がる花筏となった。 翌年は見事に色づいた花を爛漫と咲かせたとか。
……実に勝手なものだろう。 自分で捨てておきながら、戻ってきて欲しいとは。
だが、道具とは使われるものであるし、 神は人間の願いを聞き入れることもある。 投じられたきりだった懐刀は、娘の代わりに、 川から陸の上へ戻り、桜の樹の下に転がった。
捨てられる前と違って護るためではなく、 人間を恨む存在として、今もどこかにあるという。
(74) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
[百どころか九十九年にも満たない噺に一つを足す。
だから物を捨てるなら、戻ってこれないように 手厚く供養するか、完膚なきまでに壊すことをすすめよう。 そのように締めくくって、燭台に指をかけた。
眺めた火先はふっつりと煙へ変じ、一筋をのぼらせる。]**
(75) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
これはねえ、ある国の話らしいわ。
昔々あるところに、帝が大事にしていた琵琶がなくなったの。これは非常に珍しく、優れた伝来品で、たいへん貴重なものだったの。当然、帝は嘆き悲しんだわ。
帝はこう思ったの。
「大事な私の琵琶は誰かが盗んだに違いない。しかし、自慢のために人前で出したりしたら、盗んだとバレてしまう。ならば盗人は琵琶を私物にするのではなく、破壊したのだ。私のことをよく思わないものが壊したに違いない」
ある晩、楽器の上手な臣下の一人が、その盗まれた琵琶の音を聞いたらしいわ。
最初は嘘だと思ったけど、よくよく聞いてみても盗まれた琵琶の音に間違いない。臣下は御殿を出て音を辿っていくと、都の入り口まで来るの。
音はその門の上から聞こえてくる。誰かが琵琶を弾いていたの。
臣下は「よもや鬼が弾いているのでは」と言った。途端、音はピタリと止まったわ。しかし、しばらくしてまた音は鳴り始める。
臣下は言った。
「貴方が誰か知りませんが、琵琶がなくなって帝が大変嘆き悲しんでおります」
(76) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
|
すると、門の上から何かが降りてくる。見るとそれは盗まれた琵琶。
臣下は持ち帰ってその旨を帝に伝えると、みんな臣下をほめたたえたそうよ。
それからというもの、その琵琶は生きているような感じになったの。 下手な人が弾いても怒ってぜんぜん鳴らないらしいのよ。
ある時、火事になっても、この琵琶は誰にも触れられてないのに、ひとりでに庭にぽつんと置いてあったり。
不思議なこともあるものね、と語り継がれたらしいわ。
アタシ、この話大好き。東洋の怪談らしいわ。
(77) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
|
え?あたしも怪談を? そうだなあ、では聞いた話を。
樹海の中に入ったら二度と出られないと言われてるのは、 一説によると、宴に誘われるせいだ...とか。
樹海の中で道に迷ったんですってね、ええ。ええ。 歩いても歩いても、今登ってるんだか下ってるんだか。 そのうち日も暮れてきて、あたりは 綺麗な黄昏色からどんどんどんどん くらあくなっていくんですよ。 ガサガサ!と音がしたかと思えば 獣の唸り声まで聞こえる気がする 恐ろしくて恐ろしくて疲れ切った体をなんとか動かして ひたすら歩くんですね。もうだめか、と思った時、 くらあい中になんとぽつんと明かりが見えてきた
(78) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
最後の力をなんとか振り絞って 明かりのぽうっとする方へ向かえば 何やら賑やかな祭囃子も聞こえてくるようで どうやら野外で宴をしているようなんですね。 こんな森の深くで?とは不思議と思わなかったそうですよ もしそこで引き返さなかったら、 気づかないうちに自分も宴の一員になるそうですね 夜のうちずっと呑み明かして やがて朝が来て明かりが差してきたな、と思ったら ここでやっと気づくんだそうですよ。
(79) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
―――そこにいるのが もう死んでいる人たちだと
(80) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
必死になんとか気を保って 地面に散らばる白骨をばきばき踏み抜き、 運よく命からがら逃げてきて あとあとになって調べて見たら そこはどうやら山津波で集落が埋もれた場所らしくてねぇ 亡くなったそこの住民が まだ祭の宴をやっているんだそうですよ 迷い人達を巻き込んで
樹海へ行って帰ってこない人は、 今もまだ宴を続けているのかもしれません 死人になっても
(81) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
そんな話を友人から聞いて確かめに来た とか言ってる人がいましたね。
[ふむ。これはきっと怪談話の終わりに蝋燭を消すのだな。 と気づき、 蝋燭を口元に近づけては、ははっと笑う吐息で蝋燭の明かりを消す。**]
(82) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
……僕の番、良いですか。
ええと……怪談、語るんですよね。 あまり面白い話では無いと思うんですが…… ああいえ、怪談に面白いも何も、 ありません……でしたね。
[仄暗い蝋燭の光は、白い少年の顔を更に白くする、 ……そんな様にも、見えたことだろう。]
僕、この間まで入院していたんです。 身体、弱くて。よく体調を崩すんです。 ここは山奥で、静養に良さそうですよね…… ああいえ。すみません。……続けます。
(83) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
まあ、何度も何度も入院していれば ある程度の怪奇現象などに出会うことも、 それなりに、あって。
病院って、そういう場所ではないですか。 まあ僕は大概、気分の悪さでそれどころでは 無いのですけれども。 本当にあったのかどうかも、わかりませんし。
今回僕は、2人部屋の病室に居ました。 僕は窓際のベッド。廊下側のベッドには そう歳が変わらない、女の子が居るようでした。
僕の方にお見舞いに来る人は居なかったけれど、 彼女のベッドはいつも賑やかで、…… それこそ、夜遅くであっても話し声がして。 カーテン一枚隔てたさきを、羨ましくも 妬ましくも思ったものです。
(84) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
ところでこの頃、僕はずっと熱が続いていて ひどく夢見が悪かったのです。 毎夜、毎夜。決まって真っ直ぐな、 何もない道を歩いている夢を見ていました。 はい。道です。 山道のようにも、路地のようにも、 道以外何もない場所のようにも、思えました。
ひたすらにずっと、まっすぐ、まっすぐ。 前にも、振り向いても、何も無いのですけれど。 ただ、なんとなく、歩かなければならない、と。 ずっと、それだけが頭にあって……
(85) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
それで、いつも。隣のベッドからの声で 目が覚めるんです。目覚ましかというくらいに。 ……話しかけられた訳でも、起こされた訳でも 僕はなかったのですけれど。
それ程、耳につく声だった、とでも言いますか。 ええ、……うるさかった。そういうことです。
毎夜毎夜そんな夢を見て、熱も下がらなくて、 魘されて気分は悪くなるばかりで。 そこに、その彼女の騒がしい声ですよ。
碌に彼女と話したこと、無かったんです。僕。 それでもある日、どうにも我慢ならなくて。 言ってしまったんですよ。
(86) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
『 いつもうるさいな、静かにしろ! 』
…… と。 そう。
(87) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
途端、静かになったんです。 さっきまであんなにうるさかったのに。
僕がこう声を上げたのは、夜中の事で。 一度目を覚ましたところで、どことなく 夢見心地ではあったのですけれど。
その時は、安堵でいっぱいだったんです。 これでゆっくり眠れる、って。
―――― もう、邪魔されないで済む、って。
(88) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
夢の中の僕は、ようやく長い道の終わりに 辿り着こうとしていました。 終わりが、見えていたんです。うろ覚えですが…… 光のあふれる扉が、目の前に見えていました。
扉の前に立って。 押そうと思ったら、引き戸だったんです。 横にゆっくりとずらして。進もうとしたら、 段差が、あるようだったんですよ。少し。
それを、乗り越えようとしたんです。 向こうから涼やかな風が吹いていました。
(89) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
がしゃん、 と 背後より音がしました。 何かが落ちた音でしょうか。わかりませんが。 ゆっくりと、後ろを振り向いて、 ――――
そこで、僕は目を覚ましたんです。
僕は、病室の窓枠に片足を乗せて、 今にもそこから飛び降りようとしていました。
(90) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
……ええ。呼ばれてでも、いたんでしょうか。 もう少しだったのに、と。 そんな声が耳元で 響いたような気がしました。
カーテンの向こうには、何も、誰も居ませんでした。 ただ、地面に落ちた花瓶の破片が散らばっていて。
僕が来る前に女の子が入院していたらしい、とは その後に看護師さんから伺いましたが。 退院できなかったらしい、とも。
……守ってくれていたのでしょうね、きっと。
(91) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
酷いことを言ったのに、守ってくれていた、と。 気が付いたところで、遅いのですが。 僕はこうして復調し、退院しました。
ここでそれを語ることで、彼女に助けられたと。 そのお礼の一つには、なるんでしょうか。 ……わかりません、けれど。
けれどもう、あんな夢は見たくありません。 まあ、見る夢を選べるわけなど、ないのですが……
(92) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
次があれば、きっと僕は 助かりませんから。
[ふぅ、と 蝋燭の火が また一つ消えた。]*
(93) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
落胤 明之進は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 22時半頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 22時半頃
夜笑国 メイがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(夜笑国 メイは村を出ました)
|
[語り終えた少女はというと ぺたんと女の子すわりして おとなしめに他のひとの話を聞いていた*]
(94) 2020/08/23(Sun) 22時半頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 22時半頃
|
皿であれ、刀であれ、琵琶であれ。 ものに人々の思いが宿ることは、 ままあることなのでございましょう。
何をどう思うかは、残された人次第。 幸せな宴の記憶のままおわることも、 助けられた思いを受け取って、生きるのも。
なにもかも、何かの思し召しなのかもしれませんね。
(95) 2020/08/23(Sun) 23時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る