205 Fluch〜禁忌の恋愛村〜
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好きなの持っていっていいよ。
[>>12 これが最期になるかもしれない。 払拭しようとしても何度も脳裏に浮かぶ考え。 身支度を整え、リッキィと連絡を取ろうと店の電話を借りたが応答はない。 それほど期待はしていなかった。伝えたいことがあったが、仕方ない。 ”またいつか”その機会はめぐってくるかもしれないのだから]
行こうか。 頭に響くから、のんびり歩こう。
[>>5:186 喧噪のいや増す町中。 どこか遠いできごとのように、銀色の天使の手を引いて外に出る*]
(16) 2014/12/12(Fri) 15時半頃
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[>>21 彼女が演技をしてくれているというのに、 繋いだ手を離すつもりのない自分がいる。 また離れ離れになってしまうのは避けたかった。 せめて少しでも誤魔化せるように、 >>5:178>>5:179 先程の男が残していった黒杖を腰に差し、黒いフード付きのマントを羽織る。 それが体制を憎む、誰かの標的になってしまう可能性までには考えが及ばない]
今日は騒がしいな。 ……祭り?
[騒めきが、そんな浮かれた気配でないことに素知らぬふり。 そういえば昨夜は点灯式だった。 カリュクスと一緒に見られなかったのは残念なことだ。 代わりに、見たのは家の燃える火。 いや、そのことはもう考えるまい]
(27) 2014/12/12(Fri) 21時半頃
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[先ほど買ってきた軽食をゆっくり歩きながら摂取する。 鞄と額絵と繋いだ手で彼女の両手はふさがっている。 ヤニクの手で彼女の口元に運ぶ。 くすぐったいやり取りではあるが、やはり不自由そうだ]
今度は、ありのままのカリュクスを描かせてよ。
[背中の印を思い出す。 羽などなくとも彼女は]
……――さすがに、 昼日中から素面で僕の天使、 などと口走るのは……。
[聞こえないよう、前を向く*]
(28) 2014/12/12(Fri) 21時半頃
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介抱のおかげで血は止まったみたいだ。 僕の頭が正気かと言うことなら、多分まだ大丈夫。
[>>30 返答は努めて淡々と]
画材はまた揃えるしかないね。 画廊経由で安く手に入るし、元々消耗品だから。
[>>31 彼女の素気ない横顔を眺める。 行き違う誰かが、町中の事件のことを喚きながら駆けていく。 >>5:190 先程カリュクスも言っていた騒ぎの詳細を、 嘘かまことか高らかに]
……焼きゴテって。
[禁忌を犯した天使の男がリンチを受けたという話。 凄惨な内容はカリュクスに聞かせたいものではない。 避けようとして、意図せず現場へと足は近づく。 血の臭いはマシになっていたが、残された血痕に眉を顰める]
(35) 2014/12/12(Fri) 23時頃
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[>>17>>29 場にいる男女は関係者だろうか]
クシャミ?
[黒い羽根に悪魔であろうという誤解は解けないまま。 一緒にいる女性もそうだろうか? 一見しただけではわからない。 黒い羽根の青年は、店で言葉を交わした時よりも剣呑な雰囲気を湛えているように見えたが、それでも声をかけることにする]
この間はワインをありがとう。 と、世間話をする雰囲気でもなさそうだ。
[彼が何か案件を抱えているのは察し。 頼んでいた禁書ことを手短に尋ね、]
ひとつ頼みがある。 君の店に、この額を置かせてもらえないかな。 売り物ではなく、少しの間置いてもらえれれば助かる。
[>>21 カリュクスは手放すのを嫌がるかもしれないが、 新しい宿が決まるまでだよ、と頼み込む]
(36) 2014/12/12(Fri) 23時頃
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[それから、ちらとグロリアを見て]
はじめまして。 恋人同士?
[近くで見れば猫の眸。恐らく悪魔だろうと推測*]
(37) 2014/12/12(Fri) 23時頃
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いい子だね。
[>>39 渋々ながらも了承する様に目を細め。 クシャミが是といったかどうか。 どちらにせよ、店に戻るらしい様子に少し立ち寄らせてもらおうと考え。 外でずっとうろつくのは気が張るものだ]
(42) 2014/12/13(Sat) 00時頃
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ああ、カリュクスと知り合いなのか。 近所に住んでいるんだ。
[>>41 金髪の娘はグロリアという名らしい]
そう? お似合いに見えるけど。
[友人とか幼馴染という色気のない返答に]
最近、物騒みたいだからね。 まあ、悪魔同士なら気にすることもないね。 [どういった相手かはわからないから、カリュクスとの関係は気取られないようにと。 女性の勘と言うのは男には及びつかないものがあるらしいので、どう思われたかはわからない*]
(43) 2014/12/13(Sat) 00時頃
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[>>45 今後を問うカリュクスに、安心させるよう微笑む]
とりあえず、少し休んで……。 できれば兄やリッキィに会いたいけど、どうかなあ。
[彼らもどこかに姿を隠しているのではないか。 確かデモの決行がそろそろではなかったか、 であるなら、何か動きが知れるかもしれない]
どちらにせよ、今は騒がしいから。 もう少し落ち着いてから、だな。 ところで。
[少し声を潜め、他に聞こえないように]
カリュクスはデートでしたいこと、ないの?
[囁く**]
(46) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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[>>49 取り込み中との言葉に]
そうか、すまなかった。
さて。 不釣合かどうかはさて置き、美人だね。
[>>50 グロリアへの評に同意を示す。 その点だけ問えば、自分とカリュクスもお似合いのふたりには見えないだろう。 しかし胡散臭いと言われれば、そう見えてくるから不思議なものだ]
ん、天使だった? へえ……。 まあ、あまり天使といった風には見えない、かな。
[黒い羽根とは珍しい発現である。 では苦労も多かったろうと、胡散臭いを自称するに至る生い立ちに朧な理解を得た気分で。 ならば、悪魔の女性とは恋人同士でないほうが良いことなのだろう]
(59) 2014/12/13(Sat) 13時半頃
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ありがとう。助かる。 [>>51 額を受け取ってくれたことに礼を述べる。 留守番がリッキィとは思わないから適当に相槌を打ち]
必ず取りに来るから。 当てね……、家が火事になってしまってね。
[おまけに職場で襲撃を受けた。 >>53 当てがあるかと聞かれると実に心許ない]
盗聴器とは穏やかでないな。 休ませてもらいたかったけど、僕らは別を行くとしよう。
[カリュクスの背へと手を添える]
(60) 2014/12/13(Sat) 13時半頃
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会えてよかった、グロリアも。 それじゃ、また。
君の淹れる紅茶飲めるのを楽しみにしとく。
[もう一度、絵を預かってくれたことへ礼を言い、ふたりと別れることにした*]
(61) 2014/12/13(Sat) 13時半頃
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[カリュクスとふたりになり、再び町中を歩く。 >>5 耳を澄ませるまでもなく、町中で『反乱分子』が大罪を犯したとの声が入り]
……クーデター?
[革命運動の一端だろうか、その行動は突発的で組織だったものではないよう判ぜられたが]
隙をつけるかもしれないな。
[自ら戦って誰かを傷つける意志はない。 しかし、混乱に乗じて外に出ることなら]
デートというより、旅行になりそうだ。 ちょっと、寄るね。
[目に留まった雑貨屋に入る。 当面の、移動に必要と思えるものを買い足して。 作品を通じての交流しかなかったが、画家仲間とはこの町の外でも繋がっている。 閉じられた小さな世界。不自然を不思議に思うだけで留まっていた自分がとても小さく思える]
(62) 2014/12/13(Sat) 14時頃
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[店内の鏡に自分の姿が映った。赤い悪魔の目。 形骸化した種の徴。潰してしまいたい衝動に駆られるも、その行動に何の意味も見出せない]
そのうち、魔法が使えるようになるかもしれないし。
[先ほどの悪魔の女性グロリア。 彼女と恋に落ちたなら、逃げることも追われることもないのだろう。 制限つきの幸せ。皮肉げな笑みが浮かぶ]
行こうか。外に。
[これまで、町の外に出ることを考えもしなかったことが不思議なくらいすっきりとした気分で、カリュクスへと呼びかける*]
(63) 2014/12/13(Sat) 14時頃
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[>>64>>67 で、あるならば、 天国と地獄の境界は彼女にとって大差ないのだろう。 くすくす笑うカリュクスに怖いものなどないようで、 少し羨ましい]
ね。気が利いている。 鞄、僕が持つよ?
[>>66 自分の荷物は移動に不自由ない程度の量。 彼女が自分で持つというなら、それ以上口出さない]
(68) 2014/12/13(Sat) 17時半頃
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[当初の予定通り、町外れの公園の方角へ足を向ける。 町を取り囲む警備は、ここ数日でより厳重なものとなっている。 強行突破は難しいだろう、 彼らに紛れた装いをしていても、調べられればわかること。 黒杖を持った二人組が目に入った]
暴力は苦手。
[カリュクスを待機させ、フードを被り直せば、彼らに歩み寄る。 画廊の常連客から奪った黒杖を目立つよう手に持って]
奴らの決起は早まったのか、 また、すぐそこで騒ぎがあった。 こちらが標的とは聞いていないぞ。
[町の体制を作る幾つかの集団のうちのひとつ、 宗教色の特に強い彼らの一員の振りをして、眉を顰め尋ねる]
(69) 2014/12/13(Sat) 17時半頃
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[ありもしない「すぐそこの騒ぎ」は覚えがないと、二人組が確認しようと駆け出そうとする。一人を呼び止め片方だけ行かせる]
さっき、学生運動とやらの一味に襲撃を受けた。 知らないさ。僕の身分証を奪って、すぐに逃亡した。 ……に行けばいい? ああ、そうだった。 ところで、武器庫の保管場所が変わったらしいね。 そうか、……のままか。 それでは気のせいだったみたいだ。 倉庫番はギルのままかい? アーノルド……成程。 僕に覚えがない? ――だろうね。 [顔を寄せ合っての男とのやり取りは、振り上げた黒杖で中断する。 迷わず、黒衣の頭上へ振り下ろし気絶させると、素早く男の衣類を探る。 目当てのものを手にしてカリュクスの元に寄れば、駆け出した一人が首を捻りながら戻ってくるのが見える]
……こっち。
[再び手を引き走り出し、路地裏へと駆け込む]
(70) 2014/12/13(Sat) 17時半頃
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[手に入れた男の身分証は何かの役には立つかもしれない。 聞き出した情報は、自分の手に余ると、自分から触れる予定はない。 リッキィならうまく扱えただろうか、友人の顔を思い浮かべながら、目立たないよう路地裏を進む**]
(71) 2014/12/13(Sat) 17時半頃
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―路地裏―
うーん。 男名の身分証だから、カリュクスが偽るのは難しいな。 もしもの時の時間稼ぎ程度。
[外に出るとは言っても、ひとりでも困難だろう。 種の違うヤニクとカリュクスが一緒に逃亡できる可能性がどれほどあるのか。 それでもこの町に留まっていてもじき逃げ場はなくなる。やってみるしかないのだ]
大丈夫? ちゃんと、襟元まで着ないと……。
[>>76 彼女のくしゃみの音を聞き、衣類を正そうとして、 >>138 自分の付けたくちづけの痕が目に入る。 冬の日。冷たい空気の中佇む彼女は透き通るほど白く、 まるで雪の妖精みたいだと、思った瞬間抱きしめていた]
こんな時にごめん。 ――少しだけ。
(82) 2014/12/13(Sat) 22時頃
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[華奢な身体。こんなに小さかったのだと思う。 少しでも温もりを分け合おうと、すり合わせるよう強く抱いて]
無理させてしまうけど。
[名残惜しいように身を離す。 一方的な触れ合いになっていたかもしれない、と少し不安になって様子を窺う。 >>80 ふたりのいる路地で爆風が起きたのは次の瞬間]
!? ――何が……?
[先ほどの連中が追ってきたのだろうか、 喧噪の中に楽しげな嬌声が混じって聞こえることを訝しく思い、目を凝らす]
…………。
[狂乱の最中にいるのは兄と友人に見えるが、 あまりの光景になかなか理解が追いつかない]
(83) 2014/12/13(Sat) 22時頃
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リッキィ……、に、シメオン?
[絵画のようなシーン。 クーデターの正体が彼らなんて思いもしなかった]
でもこれじゃ……後がない。
[>>81 屋根の上のふたりを見上げ、茫と呟く。 その時、路地近くの影から、黒い銃身を持った男が目に入る。 7.62mm口径の狙撃銃。狙う先は金の髪の――。
気づけば、その前に駆け出していた。 発射される弾丸に身が灼けた*]
(84) 2014/12/13(Sat) 22時半頃
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……カリュ……ダメだ……。
[銃弾はヤニクの胸元を貫く。 >>89 走り寄るカリュクスと、>>90 屋根の上から新たな閃光]
逃げて。
[屋根の上のふたりと、自分に縋りつこうとするカリュクスに漏らした声。 >>92 彼女の身体が灼かれるのを見た]
(93) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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[伸ばされた手に手を絡める。 決して穢してはならないと誓った身体。 撃たれた箇所から流れる血が、彼女を染めていく]
カリュクス。
[求めに応えるようその名を呼ぶ。 身体は熱く、彼女を抱き寄せようと試みる腕は自分のものとは思えないほど、重く不自由で、約束が叶わないことを知る]
ごめん……。 絵、また、君の……描けなく……。
[せめてこの目に焼き付けようと、彼女の頬を両の手で挟む]
(95) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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[>>100 赤く染まった白い指は、 力なく自分の掌に重なったまま。 どんなに耳を澄ませても求める声は聞こえない。 彼女の身体は外の寒さなどとごまかすこともできないほど、熱を失い]
カリュ……?
[名を呼ぶ自分の声の、 空気を震わせる力のなんと弱々しいことか。 霞んだ目に映るのは、閉じられていく眸。 彼女の最後の紅――が色を失った]
……――――。
[おやすみ。その言葉は音に乗らず。 せめて寂しがりな彼女の心に、少しでも寄り添うことができたならいい]
(110) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[事切れた翼のない天使。
大丈夫。天国でも地獄でも、ずっと一緒にいるよ。 最期に狂躁のふたりが逃げ延びることができますように、 叶うことのない祈り。色の違う眸を閉じた*]
(111) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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