162 絶望と後悔と懺悔と
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[5年振りの再会。 話すことはもっと多かったはずだ。 違うことを、話したかったはずだ。
例えば今年の誕生日は何を用意してくれたのかとか。 そんな些細な、『日常』の延長を。
次第に言葉の方が増えていく。刃よりも、血よりも。 なのに。]
(1) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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[結局は。]
………
[肉と命を断った感触。 血と脂に濡れた刃の先を地に向ける。]
あんご、お…
[兄、とは続けなかった。 続けられなかった。
そうして、切っ先をジャニスに向ける。]
(3) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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……鬼が生きる為に要る血は、人の命を奪う程ではないんです。
こんな、風に……
[流すべきでは、ない。**]
(5) 2014/02/19(Wed) 00時半頃
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……はい。 あなたが示す道もまた、正しい…。
[一歩、また一歩、鬼に成る。>>6:*49 『冀望』の通り。]
(*2) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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―散る赤の色は鮮やかに―
[巻き込まれた数え鬼の、孤児院に戻った時に。>>6:225 まさか居たとは思わなかった。]
あの日――俺に……?
[思わず懐かしがってしまいそうになる。 いくつかの質問。>>6:226 答えられないものはない。そう、何でも答えよう。
取引材料にされる彼女に一抹の憐憫を乗せ。]
(21) 2014/02/19(Wed) 01時半頃
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―散る赤の空を想う―
[ジャニスの斧は真っ直ぐに。 安吾の身を盾に、そのまま貫かれてしまえば良かったのに。そう目論見通りには行かない。 左腕を捨てる戦い方は周を連想させる。きっと、そんな安吾を見て周が育ったのだ。別れた5年の間に。>>6:232]
俺の望みは――…みっつ、になった。
[欲張りなのだろうか。けれど、突き詰めればそれはたったひとつの望み。>>6:240]
(33) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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『家族』を守りたい。
[周の命を守った。彼は今も矜持を曲げずに居る。これは守れた事になるのだろうか。彼に呼び掛けた声に応えはない。 ないことが、答えなのだ。
負けない強さ。
じくり、人の心が膿んでいく。 膿んで、潰れて、消えてしまえば良い。]
(34) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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鬼と人の新しい世を、作りたい。 その為になら、城の中の人間達を解放する。
[家畜の解放は零瑠の一存。 けれど、この条件を飲むかは分からないから提示ぐらいは構わぬだろう。 始祖が死ねば居城は共に消える。つまり、中の人間もまた、消える。 実際は結界が消えるだけとは知らない。そんな『もしも』の話は聞かされたことがない。
解放は守護隊の目的のひとつではないのか。始祖の死と幾百幾千の人間の生を秤にかけるのか――と、訴え。
主の左腕の話を聞いて居れば、その返却も条件に乗せる。]
(35) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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何と変わらないと言うんです?
……あぁ、罪人との交換というのは? 死刑の手間も、収監の手間も省けるでしょうから。
[同じ人でも殺し合う。罪を贖えと刑に処す。ならば、鬼に差し出してしまえば良い。>>6:245
この戦いで吸血鬼の数も随分と減った。城に戻れば閑散としているだろう。ホリーの眷属であった明之進とリカルダはこの場に居ない。真弓に協力するのだとしても、帰って来ないというのならあの城は広すぎる。なら、捨てて、新しい場所を求めても良いのではないか。]
(36) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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[『あいつが大事か』。迷わずに頷く。]
……だい、じ。大事です。 どんなに心を裂かれても、どんなに抗おうとしても、俺は――この方の、傍に居たい。 横に在りたい。
[いちばんの、望。]
(37) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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[その為には、安吾の死が必要。
何も迷うことはない。 安吾も『おまえを殺す』と、言うのだから。
それでも零れる涙は胸の内に。]
(*6) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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………俺は、安吾さんが守護隊である以上、『家族』である以上、殺されない為にも、――殺す。
[あぁ、鬼と人は相容れない。 主の言う通り、これが現実。 そういえば守護隊に入隊した経緯を幼い頃に聞いていたかと記憶を探る。]
(38) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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[鬼と人との残酷な現実。 それは実体験に基付くものか、それとも単に事例を見続けただけか。]
(*7) 2014/02/19(Wed) 11時頃
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[安吾の手の内の鞘は動かず。 近い距離で告げる零瑠の望み。窺った彼の表情に、返す笑みは儚く。
浮いた爪先は弧を描き、曲げた膝を安吾の首の後ろに当てようとする。 目深に被っていた学帽が落ちそうになるのを、着地し手で押さえた。
横にと薙いだ刃は脚を狙い、刀身を考え懐へと飛び込む。 まだ安吾が孤児院に居た頃。 大きな背中に飛び掛った。抱き上げてくれると知って、脚に腹にしがみ付いた。]
……きっと、俺は安吾さんに会いたかったんだ。 安吾さんも、『家族』、だから。
[その頃とは、もう違う。 互いに賭けるものは命。]
(45) 2014/02/19(Wed) 21時半頃
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安吾さん……。この帝都の外にも、吸血鬼は居る。始祖も、純血も。俺のように、人から為った者も。
何処も戦っているというのなら……此処から、変えようよ。
ねぇ?
[手離した苗刀は用済み――ではなかった。 安吾の靴先が刃を踏む。器用に蹴り上げられた1本が手中に戻る前に。]
ああぁっ!
[動きの読めない無機質を叩き落とす。 その刃は零瑠の右腕を縦に裂いて、また地に落ちた。]
(48) 2014/02/19(Wed) 21時半頃
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[主とジャニスの打ち合う音が止む。 あまりにも近しい距離。 主の牙が彼女へと向かうのを見て安吾に一瞬の、ほんの一瞬の隙が生まれた。>>29]
……やあっ
[そう、痛みに煩い右腕はどう使えば良かったか。左に小太刀を持ち換えて苗刀の刃を肩肉で受け止める。歯を食いしばる。
ぎりと睨みつけた紅の、瞳の奥で何かが笑う。左の肩をぶつけるようにして視界を塞ぐと左の胸に突き刺した。深く、深く。抱くように。]
………っ
(49) 2014/02/19(Wed) 21時半頃
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[肉を新たに裂きながら刃を引き抜く。 白地の服は大輪の赤華が咲く。
言葉を紡ごうとする唇。 彼の肩に手を置き、何かと耳を寄せたが咄嗟に身を引く。立てた爪が赤肌を裂く。]
………あんご、さ、ん
[安吾の手が、零瑠の頭に当たる。 まるで撫でる様に。手が落ちる。 元の主を追うように、学帽も、落ちた。]
…… …………
[聞こえる声は主の労い。>>14]
(50) 2014/02/19(Wed) 21時半頃
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あ、りが たき、幸せ……
[分かっていたこと。この亀裂も、望んだこと。 拡がる空を新たに埋めるだけ。 それは、主の言葉。笑み。>>*1 満ちる幸せをそのままに、微笑む。
誓約。 願わくば言葉で。伝われば涙で。]
(*8) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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――あなたの一番の傍で共に歩み、
あなたを置いて死に逝く事もなく、
……『永久不変』で在りましょう。
(*9) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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[返り血か、自身の血か。
顔を濡らし降る雨の、 刃から垂れた零の宝石は―――…
鮮血色の紅玉。]
……
[刃を向けた先のジャニスはどうなっていたか。>>3 辛うじて繋がっている右の腕。 零瑠の話はジャニスにも届いていたはず。 持ち帰れと促しながらも、まだ主に向かうならば。 躊躇わずに踏み出し、主を助けんと。*]
(52) 2014/02/19(Wed) 22時頃
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[それはちょうど肩に傷を負った頃。>>59]
……えぇ、まだ戦えます。 俺の心臓は動いている。
刀を持つ手も、動いている。
[地に膝が着いても起き上がる脚が、ある。]
(63) 2014/02/19(Wed) 23時頃
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[恨みも憎しみも誇りも悲しみも。 此処で終わりにしようと、語る。
城の中で、まともに会話が出来たのは自分達『お気に入り』と、主とホリーぐらい。他の吸血鬼は表面だけ。
話を聞けば、皆が一笑するだろう。]
(*12) 2014/02/19(Wed) 23時半頃
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[恐怖で縛ることのない『管理』であればどうだろう。 思い思いに自由に過ごせば良い。
気紛れに戯れ死んだとしても、それは鬼だけのせいではない。 人と人とでも感情のまま、或は衝動的に、殺し合うではないか。
全ての人間ではなく、人から堕ちた身なら?
主の命ひとつで、呆気なく崩れるとしても。
夢物語。絵空事。
それでも。請わずには居られない。]
(*16) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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[ただ横に在るだけでは駄目だ。 ただ従い仕えるだけでは駄目だ――とも、思う。
時にはぐっと『負けない』で。
……居られたら。]
(*18) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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……お気に召すままに。
[何を願っても。 思考の行き着く所は全て、主の為に。>>*10]
(*19) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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………えぇ。 金平糖の様に、マシュマロのように、甘いんでしょうね。
でも、それだけジャニスさんが、大人になってしまったということでしょ。
大人は夢を見れないから……
[目を僅かに細め。>>72 傍に寄ると、利き手の手首に踵を乗せた。>>81
ぎりと踏みにじり。
それでも離さぬのなら、刃を振るい、まずはその手の首を落とすだけ。>>84]
(90) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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……他の吸血鬼達は、あなたをここまで愉しませてはくれませんでした?
[書架に置かれた本達の、虫干しをしたいと申し出た時。 世話係の鬼は不思議そうな顔をしていた。
価値を語れば、不要なものと笑い飛ばされる。
他の鬼が見向きもしないものを。 銀の眼鏡をかけて読んでいた姿を思い出す。]
(*22) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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[主が飛び退き出来た間合いを、ジャニスに詰めさせてはならない。>>98
手首を踏む力が、案外弱かったのか。 靴底の下で曲がった手は、斧の柄を離し、零瑠の足首にと指が絡む。]
ぐ、うぅっ
[みしりと足首に衝撃が走る。口から溢れるうめき声。>>104 けれどこれは好機だ。身を崩すと見せ掛け、そのまま膝を打ち付ける。小太刀握る腕を振り抜く。
彼女の手首に刃はどれ程かかったか。 肉をたてずとも、目的は別。
重い三日月斧を、出来るだけ遠くへと―――とばす。]
(112) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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守護隊なんて――…。
そんなもの、何の役にも……
[白い外套たち。>>*20 感傷も何もかも。過ぎた後に 安吾の遺体を見て思うのは、白にはやはり赤が良く映えるということ。
見回りと称しても、人の出入りに意識もせず、 助けて――と、裾握る小さな紅葉手を払い、 役に立たなかったのは―――…]
(*26) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[主の命が下る。広がる。
まだ3人とも生きている。 『家族』と会い、話し、何をしているのだろうか。
零瑠の刃は安吾の血で濡れたのに。
そういえば、真弓は明之進とリカルダを探していた。 会えたのだろうか――…と、ふと思う。]
(*28) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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―踏むは鬼か人か―
[地に着いたジャニスの、三日月斧の柄を握る右の手首に零瑠は踵を乗せて踏みつける。その足首を摑んだのは彼女の左手。]
こ、の、……ばか、ぢからっ!
[見上げてくる視線の内、紅が潜んで居るのか、主に似た―――そして、何故か懐かしい色を見付けてしまった。]
お、母、さ……
[口に出た言葉に驚き目を張るが、 刃が肉を断つ感触にすぐに我に返る。
――似ているだけだ。
鬱金の光、濃い闇、焦がれる熱、凍てつく冷。眼差しひとつに胸が鳴り、名を呼ぶ声に耳が鳴り。]
(148) 2014/02/20(Thu) 20時頃
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嗚呼、あなただけだ。
俺の永久は、あなただけ……
全ての支配者である名を持つ、
あなた、だけ…………
(*33) 2014/02/20(Thu) 20時半頃
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ジャニスさんのことは、お姉さんだと……思っていたのに。
[言い直す。]
ねぇ。 本当にヒトではなくなってしまったのじゃあないの?
それでも、ジャニスさんでは…… あの方を越えることなんて、出来やしない。
[後ろに下がった主の、好機を探す。 隙を作らせれば主の一撃があるだろう。]
(149) 2014/02/20(Thu) 20時半頃
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そんな目で、……俺を見る、なっ
[ジャニスの両脚を警戒しながら、痛みに喘ぐ。捻った上半身の、肩から落ちる赤雫はどれ程彼女を染めるか。
ヒトから離れた力は周を思い起こさせる。
これが聖水銀のせいだと言うのなら。 始祖の血のせいだと言うのなら。
子である身の、力ある濃紅を一部としたこの身の、何と不甲斐ない動きよ。]
(150) 2014/02/20(Thu) 20時半頃
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は、ぁっ!
[まだ戦える。そう、まだ。
幾度刃を突き立てれば、その腕は使い物にならなくなるだろうか。腕に腹に胸に首にと狙いを変え。
目を潰さんと、一閃。
ジャニスの左手が離れるのと、 零瑠の足が潰れるのとどちらが先か。*]
(151) 2014/02/20(Thu) 20時半頃
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ひどいね、お姉さん。
俺が安吾さんに殺されていても、別段構いやしなかったみたいだ。
[幾ら小太刀を振るっても。 ジャニスの腕を切り落とせない―――のなら。]
………っ!
[迷わず、己の脛を落とした。]
(189) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[後ろに跳び、十分な距離をあける。
地面に触れた手が。白かった外套の、武器に当たった。 小太刀が役に立たないのなら。 対吸血鬼用の武器の方が傷を負わせるのではないか。]
さぁ、主はジャニスさんに飽いたようだよ?
(193) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[14の誕生日の日を思い出す。 乾杯したのは『新しい家族』に。
ホリーとの暮らしがどれ程長かったかは推し量ることしか出来ない。]
確かに、あなたが読んでいた本も、また家畜が――…人が、作り、形にして、継いできたものですね。
鬼にはないものを、あなたは愉しみとしてきた。
[他には心の内の。希望に絶望に後悔に反省に幸福に苦しみに哀しみに――色の変わる、心の。]
では、どうされます?
[必要と分かった家畜を。]
(*40) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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あぁ、……あなたに、試して頂きたいものがあります。
きっと、美味しいですよ。
[本だけではなく、久しく口にしていない菓子も。料理も。*]
(*41) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[昇り始める太陽の、その光を背に受ける。 吸血鬼は陽光に弱いなど、そんな迷信は笑ってやろう。
真弓の気配。対峙した時にもそうと知れたが、 確かに彼女は――強い。
別の褒美をと願った時には計画していたのだろう。 こうなるように。
けれど、強くなったからといって臆することはない。 生きなければ、勝たなければ、ならないのだから。]
(203) 2014/02/21(Fri) 00時頃
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えぇ、けして決して――裏切りはしません。 あなたの期待に沿いましょう。
[そう、主が零瑠に向かう笑みひとつあれば。>>*38
気力は増し、士気高まるのだ。]
(*42) 2014/02/21(Fri) 00時頃
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あの人は――何故食われたか、知っています?
[破れかけた外套は風に揺れ。>>192 あの日の弟を思わせるやも知れない。]
……さぁ、でも真弓が居るんだ。 純血の血を取り込んだ彼女が、主を倒すかもしれない。
(210) 2014/02/21(Fri) 00時頃
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