1 とある結社の手記:6
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―― キッチン ――
ウェーズリー。 ……ウェーズリー、起きてくれよ。
[ 眠り込んだ郵便屋に呼び掛ける。 返事は無い。 仕方ないなと言うように息を吐き、肩に手を書け揺さぶる。]
今日、誰を調べたんだ? 教えてくれよ。
[ それでも、ウェーズリーは目を覚まさない。 ばりばりと頭を掻いて、溜め息を吐く。]
しゃあねえな、起きるまで待つか。
[ 諦めて、空腹を思い出してキッチンを漁る。 パンを見つけて、バターを塗って――と言っても、この気温では乗せると言う方が正しかったが――行儀悪く、齧りながら広間へと足を向けた。]
(295) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― 広間 ――
[ 広間に着くと、椅子の腰を下ろす。 パンを齧りながら考えるのは、キャサリンの様子。]
……まさか、な。
[ 打ち消したい疑念。その鍵となってくれ得るウェーズリーは目を覚まさない。 どうしたものかと、溜め息を吐いた。]
(296) 2010/02/26(Fri) 15時頃
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―― 回想:広間からキッチンへ ――
[ パンを食べ終えると、しばらくの間、腕を組み椅子に座って考えていた。 しかし、いくら考えても、埒が明かない。確かめるべき情報は確かめておかねば、余計な事まで考えなければならなくなる。 そう思えば、立ち上がり、キッチンへと足を運んだ。 そこでは、ベネットがウェーズリーに問うている所だった。
ややすれば、ピッパも姿を現した。]
ん、ちと穏やかじゃねえな。
[ 困惑を浮かべるピッパにそう言って、二人に近づく。 もし、何かあれば割って入れるようにと。]
(330) 2010/02/26(Fri) 17時頃
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俺も聞いてねえんだ。 何か聞けたか?
[ ピッパが小声でベネットに尋ねれば、ピッパに、そしてベネットに視線を向けて。]
(333) 2010/02/26(Fri) 17時頃
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おい、大丈夫かよ。
[ ベネットの視線を受け、拳を指して言う。 加減をせずに叩けば、拳など、それほど頑丈なものではない。
視線を移す。 力の抜けたウェーズリー。 いくらなんでも、これは尋常ではない。] 俺は、俺を調べろって言ったな。 しかし、こりゃあ、ただ酔っ払ったってのじゃねえな。
[ そう言って、視線を動かす。 ベネット、ピッパ。]
(341) 2010/02/26(Fri) 17時半頃
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ああ……そうだな。
[ ピッパの表情は、重かった。 否、悲しげと言った方が良いかも知れない。
思うところのありそうなその様子に、ここではそれ以上尋ねず、踵を返し、広間の方へ足を向ける。
ちらりと、ウェーズリーを振り返る。 疲労の色。そして、眉間に深く刻まれた皺は、嫌でも苦悩を感じさせずにはおかなかった。]
(343) 2010/02/26(Fri) 17時半頃
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―― 一階:廊下 ――
ん、分かった。
――俺の部屋? ああ、別に構わないぜ。 片付けちゃいねえが、まあ、そもそも荷物を持ってきてねえからな。大丈夫だ。
どうする? 俺の部屋で良いか?
[ ピッパと、ベネット、交互に顔を向けて。 ピッパが頷くなら、二階への階段を上るだろう。]
(351) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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―― 部屋 ――
さて。 椅子は一個だけしかねえんだよな。 ピッパはベッドにでも。
[ 椅子をベネットの方に動かしながら、そんな事を言って、自分は壁に背を凭れさせる。 自分もベッドで良いかとも思ったのだが、何となく、ベネットの前では気恥ずかしいものがあったのだ。*]
(354) 2010/02/26(Fri) 18時頃
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[ バリバリと頭を掻く。 ピッパの話、そしてベネットの話。口を挟む事なく聞いた。 確かに、確かに。疑念を持っていた。 だが、情報が積み上げられ、その疑念が真実味を増してゆくと、やり切れぬものを覚えた。 ――どうするのが幸せなのか。 その疑問は、自身の疑問でもあった。そして、ピッパの疑問でも。 だが……]
……なあ。 ベネットにとって、大切なのは誰だ? 失いたくないのは……誰だ?
(368) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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[ 沈黙の後、ゆっくりと言葉を紡いでゆく。]
あれも、これもは、持っていけねえ。 誰もが幸せになれるんなら、それが一番良いけどよ。でも……それは、無理なんだ。
[ ゆっくりと、息を吐いて。]
(369) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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俺には……大切なやつがいる。 失いたくない。残して、死んでゆくのもしたくない。
[ ピッパを見やって、にっと笑みを浮かべる。]
(370) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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大切なもんを抱えた上で、まだ持ってける余裕があるんなら、その余裕の分だけ持ってけるかも知れねえ。
持って行けねえ分は、置いて行く。 それを自分の意思で選ぶ。
……それが、どんな意味でも。 どんな結果となるにせよ。 誰かに恨まれるとしても……だ。
[ そこで、言葉を区切って。息を継ぐ。]
(371) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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……ベネット、お前はどうする?
[ どうしろ、とは言わない。 問いの答えは、自分の中にしかないと思うから。]
(372) 2010/02/26(Fri) 20時頃
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[ それぞれが話し終えた後、壁に預けた背を離す。
ベネット。 お前の頼みは、聞けねえ。
[ そう言えばベネットは、はっとこちらを見つめ、口を開こうとする。]
――もしも、なんざ無え。 護りたいんだろう? お前が護れよ。 生きるんだよ。 俺たちは。
[ 笑う。友の肩を叩いて。 弱気など、笑い飛ばしてしまえと。]
(389) 2010/02/26(Fri) 23時頃
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[ 俯くピッパに近づいて、やはり、肩を叩く。 顔を上げたピッパの額を軽く指で弾く。 抗議されれば、にっと笑みを向けて。] 行こうぜ。婆ちゃんの墓参り。 直接会いに行くのは、ずっと先だ。 俺もピッパも、婆ちゃんよりもよぼよぼになってから、な。そんで、婆ちゃんを驚かせてやるんだよ。
[ そして、扉を開ける。 これからしようとする事を思い、こうするのが、自分の役目なんだろうと。 そう思いながら。]
(390) 2010/02/26(Fri) 23時頃
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―― キャサリンの部屋へ ――
[ 階段を下りる。 実際の所の内心は、無論、全てを笑い飛ばすなどとは行かない。 やりきれない思い。罪の意識。そういったものはある。 いや、それを全て断ち切る事など出来はしない。ならば、それを持ったまま、抱えて行こうと。そう決めた。
一階、ひとつの部屋の前で立ち止まる。]
ピッパ、俺はキャサリンに話をしてくる。 先に、広間に行っててくれるか? [ 三人で出した答えを話せば、恐らく、キャサリンは動揺するだろう。 それを見れば、ピッパは苦しむかも知れないと思い、そう言って。]
(396) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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[ 扉を叩く。]
キャサリン、いるか?
[ 返事は無かった。 もう一度、声を掛ける。それでも返事が無ければ、扉を開けて。]
キャサリン。 大事な事を話す。 最後の人狼が誰か……恐らく、ほぼ間違いない推測だ。
[ 言葉に、キャサリンの体がびくりと跳ねる。]
(397) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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もしかして……分かってたのか?
[ 返事は無かった。 ただ、嗚咽する声が、答えだった。 静かに……静かな声で、男は語った。] ヤニクが処刑された日、カルヴィンの投票 サイラスと、ウェーズリーの占いの結果。 ウェーズリーがカルヴィンを占いたいと言っていた事。 今日のウェーズリーの様子。
ピッパが見聞きした事、そこからの推測。 ウェーズリーが、人狼だとしても庇いたいと思うだろう相手の事。
聞きながら、キャサリンは身を振るわせ泣いていた。 胸が苦しかった。それでも、最後に言うべき事を言おうと口を開く。]
(398) 2010/02/26(Fri) 23時半頃
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これを……皆に話す。 俺は、カルヴィンに投票する。
[ そう継げて、踵を返そうとした時―― キャサリンがドナルドに縋り付く。泣きじゃくったままで。
思いがけぬ事に動揺する。華奢な体の何処にこんな力があったのだろうという程の力でキャサリンはドナルドにしがみ付いた。 是が非でも、皆に話させないと、そう言っているかのようだった。
揉み合ううちうに、乾いた音。細い指先の爪が割れていた。]
(399) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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[ ――くぐもった音が響く。
キャサリンの体から力が抜けた。 固めた拳が、キャサリンの鳩尾にあった。 崩れる身を抱き止め、抱え上げる。 そして、ベッドに横たえた。
布団を掻け、踵を返すし部屋を出る。 顔には苦い……沈痛と言っていい表情が浮かんでいる。 女に手を上げたのは、生まれて初めてだった。
こうしなければ、キャサリンの体が危うかった。 そう思った。けれど、それは言い訳ではないか、とも。]
―― 広間へ ――
(400) 2010/02/27(Sat) 00時頃
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ああ。
[ お願いしても良いかと言われれば、ピッパに頷いて。 肩を落とすラルフを見つめた。
勢い良く開かれた扉。振り向けば、そこにはカルヴィンの姿。 ラルフとカルヴィン。 二人に交互に目をやって。
何も言わず、言葉を待った。]
(436) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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[ ベネットの視線を受けて、小さく頷いて。 歩み寄る二人を、激情を溢れさせる少年を見つめる。
やり切れなかった。 今、掛けるべき言葉は無かった。 ただ、全てを見届けようと。 せめて、それだけは。]
(444) 2010/02/27(Sat) 02時頃
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[ 確かめねばならない。 そう思っていた。
けれど、その事実を告げられて。 これで終わると。 けれど。
湧き上がるのは喜びではなく。 悲しみと憤りだった。]
(459) 2010/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 扉に車椅子。 キャサリンの姿を認めれば、先ほどの事を思い出し、これでまた、嫌われるだろうかなどという考えが浮かぶ。
ベネットの視線。 受けて、頷く。何となく、自分と同じ目つきをしているのだろうな、と思った。
ピッパは? 立ち上がって。カルヴィンを見つめている。 気立ての優しいピッパには堪えるだろう。 元気付けるように、笑みを作って見せて。
皆を見回して、大きく息を吸い。]
(467) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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――カルヴィン。 キッチンに行くんならよ、ウェーズリーも呼んできてくれ。
[ 声を掛ける。 勤めて、常の声で。]
ああ、ひと段落してからでいいぜ。 で、落ち着いたらよ。
……飯にでもしねえか?
[ 笑みをみせ、そんな事を言う。 涙が流れる事を堪える事は出来なかったけれど。
それでも、笑ってみせた。]
(470) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[ その手を包んでくれるピッパの手。温もり。 作った笑みが、涙で歪む。
肩に顔を預けて……声を殺し涙を流した。]
(478) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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うん…………うん……
[ 頭を撫でる手の感触を感じながら、ピッパの震える声に頷いて。 悲しかった。 全てを持って行く事の出来ぬ自分に、憤りを覚えずにはいられなかった。 どうしようもない事。それがくやしかった。
けれど……顔を上げた。 ピッパの頬にも涙が伝う。 感謝を込めて笑みを向け、頷いて。 その涙を指で拭った。
そして、カルヴィンへ向き直り、キッチンへ向かうその背を見送った。]
(486) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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うん……ああ。
[ ふ、と。苦笑いと照れ笑い、その入り混じったような笑みを浮かべながら、それだけ返し、涙を拭う。]
ふ……やっぱり…… ピッパには敵わねえな。 ……ありがとな。 ピッパがいてくれて……良かった。
[ 笑いながら、けれど、最後の事は心の底から。 本当に、そう思った。]
(494) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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なんだよ、もう、調子に乗りやがって。
[ こちらも、くく、と声を漏らして。]
そうだな。 連れて来られたのがここだったってのは、良かったんだろうな。 もし、他の場所で俺が死んでたら…… どうしてた?
[ こんな風に、戯言を返す余裕も、何とか戻ってきて。]
(497) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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おいおい、そりゃあ――
[ 言いかけて、続くピッパの言葉。]
ああ。 死なない。絶対に。
[ 普段見せない真剣な顔で、声で、頷いて。] ――なあ、ベネット。 それは、きっと……神様にでも聞かなきゃ、分からねえ事かもな。
[ 友に笑みを残し。 ピッパに頷き、手を繋ぐ。
この温もりを、失わずにいられた。 その為に、押しのけるものがあったとしても。
大切な、守りたい……愛しい女。 二人、広間から歩いてゆく……**]
(504) 2010/02/27(Sat) 04時半頃
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