人狼議事


226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】

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視点:


【人】 トレーサー キルロイ

―早朝―

[窓から届く鳥の囀りに混じって、
遠く懐かしい旋律を聞いた気がした。
それは何時かの子守唄。
綴った少女の身の上に起きたことは、未だ知らない]


 ――――うわあっ!?

[椅子から転がり落ちたことが契機となり、
男の意識は覚醒する。
昨夜は絵を描きながら眠ってしまった…というより、
正確には気絶していたという表現になるのだが。

打ち付けた腰が痛いが、其れ以上に腕が痛い。
一度起きてしまえばもう寝付けそうにはない。
睡眠不足には慣れてしまっているので構わないのだが]

(10) 2015/06/09(Tue) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[不格好に起き上がると、まずは自分の指先を見つめた。
当然のことながら絵具まみれである。
翼にも絵具が散っている。
…羽根が黒いおかげで汚れが目立たないのが救いか。

そして恐る恐る、立てかけているスケッチブックを見る。
昨夜、絵を描いていた記憶は途中までしかない]

 やっぱり、直ぐには、な……。

[絵の完成度は1割程度。
それも、昔と比べて随分と拙い出来だ。
難しい表情で顔を顰めるのは、困惑と痛み双方の為。

それでも、何もなかった今までより余程良い。
そう、思うことにした。
苦しみながら描いた絵なんて、彼女には贈れない。
拙くても、貰った元気を返せるような、そんな絵を]

(11) 2015/06/09(Tue) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[朝の薬を多目に飲み干すと、
洗面所で可能な限り手に付いた絵具を落す。
ついでに顔も洗って、目を確り覚ます]

 布とか使った方が、広い線が引けるか?
 後は、―――…

[ぶつぶつと試行錯誤しながら、絵に向っている。
もう少し日が昇れば、
今日は自分がケイトを起こしに行ってみようか、なんて。
既に彼女が起き出していることは、知らず**]

(12) 2015/06/09(Tue) 03時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[いつの間にか絵を描くのに集中して、時が経つのを忘れ。
気付けば日は随分と高く昇っていた。
パレットに広げていた絵具が無くなったのを合図に、
絵画に没頭していた男の意識は現実へと返る。

ふとスケッチブックから視線を外した際、
棚の中の絵本が目に留まった]

 ――――…あの顔は、描かない方が良いだろうか。

[絵本を渡すシーシャの苦渋の表情。
其れは確かに彼の人の"今"を切り取った鮮やかな感情だが。
それでも残す記録はきっと、楽しいことが多めの方が良い]

 そもそも、これ、渡さない方が良いのかな…。

[絵本を"ゴミ"だと言い切ったシーシャ。
その思いの丈は分からないが。
仮に彼が描いた絵本がゴミなら、
自分の描いた絵本はもっとゴミのような気がした。…困った]

(27) 2015/06/09(Tue) 12時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[シーシャの人格が明らか分裂しているということは、
流石のこの男でも気づいているのである。
というか、絵を描いていて、気づいた。
――描くことは、観察することも含まれる。

しかし互いの人格同士が、どれほどせめぎ合い、
擦り切れそうな悲鳴を上げているのか。
その奥底までには、気付けない。
ただ、あのサイレンの時、シーシャが死んでしまうかもしれないと。そう恐怖した理由が少しだけ、分かった気がした。

男の綴った"シーシャの絵日記"には、
二人のシーシャ両方の絵が入っている。
その日に見かけた方を描いているので、そうなっている。
男は"シー兄ちゃん"が好きだ。消えて欲しくはない。
だけどもう一人のシーシャも、嫌いになんてなれない。
誰も悪くないのだ。悪いとすれば、病気が悪い。
男は彼らの過去も知らない]

(28) 2015/06/09(Tue) 12時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[結局、悩んでから、絵日記の新しい頁に描きこむのは、
メルヤの部屋での大騒ぎの光景。

ボールに埋もれているメルヤ。
呆れ果てているシーシャ。
勇ましいケイトリン。

――まあ、ちょっと簡単な描き方になってしまったけれど。
今の手で記録を残すには、此れが精一杯。
昔は拙くなった絵を見たくなくて、手を止めてしまったが。
少なくとも今は、後悔はしたくない]

(29) 2015/06/09(Tue) 12時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[身支度を整えて、今日は薬も持ち歩くようにして。
スケッチブックと絵具を小さなキャリーバッグへ詰める。
指先で其れを持ってコロコロと引っ張りながら、自室を出た。
男が大きい荷物を持てなくなった半年前から、
それでも絵を描き続けていた三か月前くらいまでは、
比較的施設内でもよく見られた光景だった。

ケイトの部屋へ向かおうとして、中庭の小さな人影に気付く]

 タルトか、おはよう。
 一人でいるの珍しいな。

[ベンチに座る姿>>24に笑いかける]

 何の本持ってるんだ?

(30) 2015/06/09(Tue) 12時頃

【人】 トレーサー キルロイ

―中庭―

[元気よく手を振るタルト>>34に、自然と表情が綻ぶ。
コロコロと荷物を引きながら、ベンチの方へ近づいて行った]

 おー、絵本か。良かったなぁ。
 もう読んだのか?

[それならどんな話か聞かせてくれる?と続けながら、
少女の隣にすとんと腰を下ろした。
空を仰げば澄んだ青色。穏やかな日差しが心地良い]

 こんな日はのんびりひなたぼっこか、
 皆でピクニックでも出来たら楽しそうだよなー。

[勿論、中庭で、になるだろうが。
ふと視界の端に慌ただしく廊下を行く白衣姿が映った]

(42) 2015/06/09(Tue) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

 そっか、ナナオに読んでもらうのか。
 本当に仲良いよなぁ。
 …約束したなら、来るんじゃないかな。
 ひょっとしたら寝坊してるのかも?

 レイ兄ちゃんがくれた本なら、きっと楽しい絵本だ。

[タルトと一緒にいるとき、ナナオの表情がいつも柔らかだったことを思い出す。遠巻きに見かけたことが殆どだったが、微笑ましい光景だった]

 ―――ああ、タルトはピクニック知らないのか。

 天気が良い日に、景色の良い場所で。
 皆で一緒にお弁当食べながらのんびりするんだよ。

[タルトが病院に来る前、どんな生活をしていたかは分からない。ただ、この朗らかな姿>>49を見ていれば、出来ればその笑顔を崩したくはないと。自分よりずっと幼い少女に、これからも楽しい思い出が増えることを願う]

(54) 2015/06/09(Tue) 19時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ゆさゆさと、されるがままに揺さぶられつつ苦笑を零す]

 はは、病院から出るのは、どうだろ。
 そんな日が、いつか…。いつか来ると良いなぁ。

[病気の治療法の見つかるような、そんな日が。
そうでなくとも、この狭い場所から外に行けるような日が]

 まあ、取りあえずは中庭で、かな。
 此処だってお日様は気持ち良いし。
 ピクニックは、何処でするのかも大事だけど。
 誰とするのか、の方がもっと大事なのだ。

[もっともらしいことを言いながら、タルトの様子を眺めて目を細める。実際にポケットに蛙が入れられたならば、きっと期待通りのリアクションで驚いてすっ転ぶことだろう]

 昔は料理してたんだがなー。
 今はすっかり、食堂のおっちゃん任せだわ。
 タルトが頼めば、喜んで作ってくれるんじゃないか?

(56) 2015/06/09(Tue) 20時頃

【人】 トレーサー キルロイ

 本当になー。
 もし空が飛べるなら、…気持ち良いだろうなぁ。
 タルト位なら、背中に乗っけて飛べたりして。

[冗談交じりにそう言って笑って。
羽を撫でる小さな掌を眺めて目を細めると、お返しにと言わんばかりに、黒い翼は少女の頭を不器用にぽふぽふと撫でた]

 うん。俺もピクニックするなら大勢が良いや。
 そうだなぁ、折角だし皆に声かけてみるか。

[一瞬、脳裏にチラついたのは先程見えた白衣姿。
――何かあったのではないかという漠然とした不安。
けれど其処に根拠はなく、だから笑顔で不安を塗り潰す]

 ナナオも呼んで、本読んでもらうと良いよ。
 俺も皆の傍で絵を描こうかな。

[善は急げとばかりに、ゆっくりと立ち上がる。
昨日具合が悪そうで、今日未だ姿を見ていない
ケイトリンのことも気がかりだった]

(77) 2015/06/09(Tue) 21時頃

【人】 トレーサー キルロイ


 後は卵焼きと、唐揚げとか、かな?
 鮭は好きだから貰うけど。
 魚もちゃんと食べないと駄目だぞー。

[そんなことを言いながら、廊下へ歩き出そうとする。
荷物を持ち直して、タルトに一緒に行くか?と振り返りつつ]

(78) 2015/06/09(Tue) 21時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[鉢合わせた姿>>85に、一度小さく瞬いた。
誰なのかは当然分かるが、
自分が最後に彼を見かけた時よりその姿は更に若い]

 おはよう、オスカー爺ちゃん。
 また本読みに降りて来たのか?

[彼が自分のことを覚えているか否か、分からないが。
男はどんなときでも、出来るだけいつも通りに声を掛ける]

 今、タルトと、
 皆でピクニックでもしないかって話してたんだ。
 爺ちゃんも一緒にどうかな。

[読書の心算なら、騒がしくしちゃうかもしれないけど、と。
付け足しながらのんびりと笑う]

(89) 2015/06/09(Tue) 21時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ははは、それは楽しそうだ。
 きっと皆、笑って手を振り返してくれるよ。

 …ん、もし飛べるようになったらな。連れてく。

[そんな夢みたいな楽しげな光景を思い浮かべながら、
見上げる少女に笑みを返す]

 お、タルトも何か描くか?
 それなら早く準備はじめないと、大忙しだな。

[袖を掴まれれば、
歩く速度を相手に合わせてゆっくりにしつつ。
魚を克服しようとする気のない様子も、
楽しそうな鼻歌を聞けば、まあ今日は良いかと思ってしまう]

(92) 2015/06/09(Tue) 22時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[オスカーの病気について詳しくは知らないし、
そもそも解明もされていないのだろうけれど。
当人が言う言葉>>99には、酷く重みが感じられた]

 そうか、それなら今は本を読むのが仕事だな。
 消えられたら困るから、確り読んでくれ。

[軽い口調ながらも、真面目な顔でうんうんと頷く。
少しでも病気が食い止まるのならば、
それはとても良いことだ]

(107) 2015/06/09(Tue) 22時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ただ、本を投げ出す仕草の彼>>100を、
咎めることは勿論しない。
本から得る知識だけではなく、新しく作る思い出だって、
きっと彼の存在を繋ぎ止める糧にはなるだろうと。

耳打ちのように囁かれた言葉には、
同じく楽しそうに些か普段より子供っぽい笑みを浮かべた]

 爺ちゃん、なかなかハードな遠足だな。
 折檻部屋なんておっかないや。

 ……だけど。
 皆で一緒ならそれはそれで楽しいかもしれない。

[木に括られた経験は、流石にないなぁと肩を揺らす。
祖父母は御多分に漏れず、孫の彼には甘かった]

(108) 2015/06/09(Tue) 22時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ……………。

[それから、僅かな空白。
何かを考えるような短い間。
一度澄んだ青い空を見上げて、再び眼前の彼へ笑った]

 逃避行するならさ、絶対一緒が良い人がいるんだ。

[勿論そんなことは、叶わない夢だって知っている]

 だから声を掛けて来るよ。皆にな。
 まあ、まず先に弁当の確保だな、うん…。

[そう言って小さく頭を下げて、男はゆっくりと歩き出す*]

(109) 2015/06/09(Tue) 22時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[歩き出して程なく、よく知った声>>113がかけられる]

 おはよう、メルヤ。
 ……何とは言わないが、大丈夫か?

[この時の男の言葉に、他意はない。
メルヤの言動はきちんといつも通りだった、と思う。
未だ何も知らないままの男は、
昨日悪酔いしていた彼の身を案じる意味で問いかけた]

 本当、良い天気だよな。
 俺も食堂に行く心算なんだよ。
 日差しも気持ち良いし、
 ピクニックしようかって話になってな。

 おっちゃんに弁当強請りに行くところ。

[メルヤは食事か?と首を傾げつつ。
拒まれなければ、共に行こうとするだろう]

(115) 2015/06/09(Tue) 23時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[自分の後ろに隠れてしまったタルト>>114に苦笑しつつ]

 お、おう。
 その時までには、びゅーんと空を飛べるようにだな…。

 ………すまん、タルト。
 流石にちょっと間に合いそうにないから、
 諦めて一緒に怒られてくれ。
 
 大丈夫、俺も共犯だ。

(116) 2015/06/09(Tue) 23時頃

【人】 トレーサー キルロイ


 …………?

[手招き>>117されて、素直に従った。
ただ、何故か一瞬、行きたくないと思ってしまった。
漠然と感じた不安の一部が、
現実だと思い知ってしまいそうで]


 ――――――…っ、は…。え…?


[果たして告げられた事実に、息が止まるかと思った。
衝撃は、名を出された人物が予想外であった分、大きく。
隔離病棟へ移された当人たちへの安否と同時に、
真っ先に思い至ったのはタルトのことだ。

間を置かず、顔は動かさず視線だけが、
少し離れた場所に居る少女へ向く。
同刻、メルヤからの誰かが伝えなければという声が届く]

(124) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 俺……、

[自分でも顔色が悪くなっているのを感じた。

――ナナオにまた本を読んでもらえば良い、なんて。
無邪気な少女に、なんて残酷なことを言ってしまったのか。
吐いてしまった言葉は、もう戻らない。
タルトが嬉しそうにしていたから尚更、胸が苦しい]

 ………あの、俺、…

[自分も責任を持って伝えなくてはと思うのだが。
ただ、今の状態では、どう考えても上手くできそうにない。
どうしようという思いばかりが廻って立ち尽くしていると、
メルヤからの助け舟のような言葉。

…情けない。
少し安堵してしまった自分が、本当に情けない]

(125) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ごめん……。
 こっちはお願いした方が、よさそうだ。

 お弁当とバナナ、貰ってくるよ。

[青い顔のまま、力なくだがそれでも笑って]

 ごめんなさい…。お願いします。

[離れた場所に居る二人からは不自然に見えないよう気を付けつつ、静かに頭を下げた]

(126) 2015/06/09(Tue) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[この施設に入って五年経った。
誰かが急にいなくなることは、珍しいことではない。
それでも慣れることなんて、絶対にない。

ゆりは浴衣を着ていた女の子だったか。
病院内でも和服は珍しく、華やかで目を引いていた。
少し幼い印象があったのが、
病気の為だとは知らなかったけれど。

ナナオは最初は元気で勝気な印象だったが、
その実はとても思いやりのある少女だった。
彼女の歌の旋律は、何処か優しく柔らかく。
幼いタルトが懐いていたのが、その何よりの証拠だろう。

籠りがちだった自分は、
最近は二人の姿をあまり見かけてはいなかったけれど。
そんなに具合が悪くなっていたのか。
…知らなかった。知らなかった、何も。
時間は巻き戻ることは無い]

(133) 2015/06/10(Wed) 00時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[そして、誰かが連れて行かれたという事実に直面し。

急にとても怖くなった。
自分を忘れないでいてと儚く告げた東雲色を想い。
今の話の流れでは、
彼女はまだ此方に居るのだろうが、それでも]


 ――――…分かった、行ってくる。


[メルヤを見つめ返す眼差しは、感謝を込めて。
彼の心の内の謝罪に気づくことは無く。
肩に触れた彼の手は、とても温かく感じた。
少し無理やりだったが、
にこりと今度は幾分かマシな笑みを作って見せて。

ちらとオスカーとタルトを一度仰ぎ見て、
食堂へと歩き出した]

(134) 2015/06/10(Wed) 00時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[食堂までの道中、廊下を見渡しながら進んでいた。
彼女の姿が、何処かにないだろうかと。
お願いだから無事な姿を見せて欲しいと、祈るように。
荷物を引く、無機質な車輪の音だけが虚しく鳴る。

見つかるまで、何時までだって探す心算だった。
だから丁度その目的地で彼女の姿を見つけた時、
何かよく分からない感情で胸が一杯になってしまって]


 ――――…ケイトリン!


[他に誰も居ない食堂内、声は妙に良く響く。
夢や幻ではないと、その存在を確かめるように、
じっと彼女を見つめながら静かに歩み寄って行き。

近くまでやってくれば足を止めて、
泣き出しそうな情けない顔で、笑った*]

(139) 2015/06/10(Wed) 00時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[自分の名を呼ぶ彼女の声がする。
表情を失いかけても尚、その心を雄弁に語る声。
其処に確かに温度を感じたから、君の存在を確信できる]

 ………はは。

[君の瞳から転がり落ちる雫。
やはりとても綺麗だと思う、君の存在の証。
眩しそうに其れを見つめて、目を細める。

白い指先が頬に触れれば、
一度その温もりを確かめるように目を伏せて。
顔を上げれば瞳に映るのは、何より愛しい君の笑顔]

 大丈夫。また、逢えたから。
 ――――…大丈夫。

[本当は一瞥した時点で、気づいてしまった。
君の病状は、昨日よりもまた進んでしまっているんだね。
だけど君はそれでも、笑顔をくれるから]

(150) 2015/06/10(Wed) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

 ……可笑しいな。泣きたい訳じゃ、ないのに。

[自分も笑顔を返したい。
無理をしているんじゃない、笑いたいんだ。
なのにやっぱり視界は滲みそうになる。

頬に触れる彼女の手に、自分の震える指先を重ねる。
嗚呼、離したくない。
離してしまえば、次は、きっと―――]

 絵を、描き始めたんだ。
 これがさ、びっくりするくらい。
 笑っちゃうくらい、上手く描けなくて。

 でもな…、ケイトリン。
 君の為に絵を描けるのは、とても。

 とても、幸せなんだ。

[君と話したいこと、君に伝えたいこと。沢山あるのに、上手く言葉に纏まらない。ぽつり、ぽつりと呟きながら、やっぱり浮かべる泣き笑い*]

(151) 2015/06/10(Wed) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[―――今の君、出逢った頃の君。
長い年月を経て色んなことが移り変わって行くけれど、
その本質は何も変わらない。

確り者の君。
温かな笑顔をくれる君。
凛とした美しさを持つ君。
可愛らしいお茶目な君。
無理して強がる君。
なによりも優しい君。

…どんな君でも、大好きだよ。

煌き色を移ろわせ零れていく感情の欠片達が、
美しすぎて悲しい]

(163) 2015/06/10(Wed) 02時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ケイトの楽しげな声色に、目を細めて顔を近づける。
此方もくすくすと内緒話のような声色で囁きながら、
静かに涙が頬を伝っていく]

 はは、絵は、頑張っているんだけどさ。
 ……まだ半分も、出来ていなくって。
 完成してからの、お楽しみ、だ。

 だけどね、描いたのは君の絵だ。
 ―――…俺が一番好きな、ケイトリンの絵。

[見せてしまえば、終わってしまいそうで。
何枚でも、なんて約束は、きっと果たすことは出来ない。
拙い希望に縋るように、終焉を引き延ばすことを望む。

…でも本当は知っている。
何をどうしたって、現実は何も変わらない。
けれど、それなら一体、どうすれば]

(164) 2015/06/10(Wed) 02時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[不意に頭に過った言葉があった]

 ――――――……。

[一瞬だけ、顔から表情を消して、緩く黒の瞳を見開く。
彼女に触れた指先に、力が籠った]

 ……きみをつれて、どこかとおくへにげれたら。

[そんなことは出来はしないと、十分承知しているのに。
この翼は腕を壊すばかりで、決して空高くは羽ばたけない。
彼女を抱き支えるだけの力だって残ってはいない。
そもそも病を抱えたままで、何処へ行くことが出来るのか。

男は基本的に、病院内での態度は悪くなかった。
痛み止めの薬の量は別として、
それ以外の指示や規則は几帳面に守っていた。

そんな彼が抱いた刹那の憧憬。
…すぐに理性が、良心が、冷静になれと夢を呼び戻す]

(165) 2015/06/10(Wed) 02時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[先程の自分の呟きに、困ったように笑って見せる。
有り得ないことを言って、呆れられてやしないだろうか。
代わりに、と静かに目を伏せた]

 きっと何処にも行けないけど、
 ……だから、何処にもいかないよ。

[そして顔を上げて、真っ直ぐに彼女の瞳を見つめて]

 ケイトリン、今日は。
 ずっと君の傍に居たい。

[祈るように囁いた**] 

(166) 2015/06/10(Wed) 02時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ころり、転がる薄紅色と濃青色の欠片。
二つ合わされば、まるで君の瞳の色みたいだなと、
何処か遠い意識の中で想う。

その澄んだ菫色が真っ直ぐに此方を見つめ、
告げられた言葉は]

 ………………。

[午後から"健診"がある、と]

(196) 2015/06/10(Wed) 18時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[小さく息を呑む。
動揺を気付かれないようにと、努めるけれど。
黒い瞳は揺らぎ、鼓動は静かに速まり。
触れる指先の緊張は、隠しきれない]


 分かった、付いて行く。俺も傍に居たいから。
 一緒に、行かせて。


[それでも笑った。

自分より彼女の方が、
怖い思いをしていると思ったから。
解決方法なんて何処にもない、
どうしようもない閉塞感の中で、
他に出来ることがなかったから。

…嗚呼、どうして]

(197) 2015/06/10(Wed) 18時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[やがて視線を伏せ、それから窓の外を見上げた。出来るだけ穏やかな微笑みを浮かべながら]

 中庭で、皆でピクニックしようって話してたんだ。
 今日はいい天気だったから。
 きっと楽しいよ、って。

[タルトは大丈夫だろうか、と心の中で憂う。
緊急事態が起きた様子は見られないから、
きっと酷い発作を起こしてはいないのだろうが。
ヒナコだってショックを受けているだろう。

>>128いなくなって、誰も傷つかない人間なんていない。
――少なくとも、男の知る限りでは存在しない。
それを本人が、望まざるとしても]

 その分だけじゃないけど、お弁当頼まれてたから。
 ちょっと、おっちゃんに無理言ってくるよ。

[そっと彼女から手を離し、身体を起こす。
注文口へ歩きかけて、一度足を止めて振り返り]

(198) 2015/06/10(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ……ケイトリン、午後の健診が来る前に。
 少しだけ、君の時間をくれないか?
  

(199) 2015/06/10(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[そして食堂の主に、いつもの調子で無茶な注文をする。
相手も院内の何処か重い空気を感じ取っているのか、
普段よりも幾分快く、お願いは聞き入れられた。

サンドイッチと、バナナ一房と。
お弁当には、タコさんウインナー多目で、鮭はなしで。

…食べられる状態かは分からないけれど。
真面目な顔でそう注文する姿は、些か奇妙だった]

(200) 2015/06/10(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[やがて受け取った物を、
キャリーバッグの上に器用に乗せて戻ってくる]

 中庭に行くけど歩けそうか?

 辛ければ、頼まれた物を届けたら、
 此処まで戻って来るけど。

[食堂から中庭までの距離は、其処まで遠くはない。
ただ、彼女に無理をさせたくはなかった。
躊躇いがちに尋ねつつ、空いている方の手を差し出した*]

(201) 2015/06/10(Wed) 18時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ピクニックの計画は中途半端なまま。
結局どうなるのかは分からないけれど。
食堂の主は妙に気合を入れて、
沢山お弁当を用意してくれたようだ。
…ありがとう、おっちゃん。

此れからどうするにしろ、君の傍に居る心算だったけど。
一緒に中庭に行けたら嬉しいと思っていたから。
少しでも外の世界と繋がる場所に。
広い空の見降ろす場所へ。

重ねられた手に目を細め、
彼女と同じように口角を上げる。
触れる掌は温かい。
強張ってしまっていても、何より温かい]

(208) 2015/06/10(Wed) 20時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ゆっくりとした足取りでケイトリンと共に歩むのは、
五年間飽きる程見てきた景色たち。
少しずつ、少しずつ、
其処で暮らす人間も入れ替わって行った。

それが何だか寂しくて、
何でもない景色も沢山スケッチブックに残してきた。
忘れないように。刻み込むように。
けれど君がもしもこの景色から失われてしまうなら。
そのとき瞳に映る世界は、どんな色をしているのだろう?]

 ………あれ。

[道中、少し遠くの手洗い場に、
シーシャとヒナコの姿を見つけた。
やりとりの詳細までは、此処からでは分からないが。
きっと二人もナナオのことはもう知っているのだろう。
…雰囲気から、そんな気がした]

(209) 2015/06/10(Wed) 20時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[顔を上げて、敢えてのんびりとした声を掛ける]

 シー兄ちゃん、ヒナコ。

 おっちゃんがお弁当作ってくれてさ。
 もし食べるなら、中庭にあるからなー。

[二人の邪魔はしないように、控えめな呼びかけ。
ヒナコは少しだけ、落ち着いているように見えたから、
心配な気持ちは心中に押し留めて。
シーシャの顔を見れば、昨日の絵日記のことが思い出されて、
複雑な気持ちになるけれど、それも押し留めて。

気分転換になるならもし良ければ、
との誘いを残して、中庭へ]

(210) 2015/06/10(Wed) 20時頃

【人】 トレーサー キルロイ

―中庭―

[普段よりは時間をかけて、中庭まで辿り着く。
振り返る笑顔>>211に、ほっと安堵の息を吐いた。
その穏やかな様子に、メルヤとオスカーが、
タルトにナナオの事を無事伝えたのだろうと理解する。
つられるように、此方も表情を綻ばせながら]

 ……ん、ちゃんと御使いしてきたよ。
 メルヤってそんなにバナナ好きだったっけ?

[感謝の眼差しを送りつつ、
頼まれていたサンドイッチとバナナを手渡した]

(212) 2015/06/10(Wed) 20時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[中庭には何処か和やかな空気が流れているような気がした。
オスカーの鼻が無事だったのかは分からないが]

 ……お待たせ。

[にこりと笑って、オスカーとタルトへも改めて声を掛け]

 お弁当、貰って来たよ。
 何かおっちゃんがはりきって、凄い量になったけど。

 凄いぜタルト。
 タコさんウインナーだけじゃない。
 おっちゃん自信作のカニさんウインナーまである。

[ご自由に御取り下さい、
とばかりに中庭のベンチの上に弁当を置く]

(213) 2015/06/10(Wed) 20時半頃

トレーサー キルロイは、メモを貼った。

2015/06/10(Wed) 20時半頃


【人】 トレーサー キルロイ

 マジか、バナナすげー。俺も食べよう。

[大真面目な顔>>214に、此方も大真面目な顔で返した。
実際、この手でも食べやすくはあるのかもしれない]

 偶にはこういうのも良いよな。

 もう少ししたら、
 また暑くなってやり辛いんだろうけど。

[メルヤの確信を知っていれば、
何か他の言葉を伝えることが出来たのだろうか。
男はあくまでのんびりと、
いつまでも平穏な時が続くような態で空を眺める]

(219) 2015/06/10(Wed) 21時頃

【人】 トレーサー キルロイ


 メニューは、大体が俺とタルトか?

 鮭はなしでって言ったけど、
 おっちゃんのことだから何処かに隠して入れてるかもな。

[ケイトの感嘆の声>>218に、
褒めるならあっちを、とタルトへ視線を投げて。
其れから付け足すように、少しだけ意地悪く笑う]

(227) 2015/06/10(Wed) 21時頃

【人】 トレーサー キルロイ


 ―――――…おや。

[樹の枝へ器用に登って行く姿>>220を仰ぎ見る。
ああ、酷く懐かしい光景だな、と思った。
昨日の騒ぎは、どうかノーカウントにして欲しい。
いや、具合が悪そうなのに彼が酒を飲んだこと、
少しそのこと自体にも心配はしていたのだけれど。

遠い昔に彼の手品を見た時に感じた、
わくわくとした気持ちが蘇る]

(232) 2015/06/10(Wed) 21時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[それと同時に、心の何処かに寂しさを覚えた。

――メルヤ、どうして、君は手品をしているの。
最近は見かけなくなっていた、おどけた彼の姿。

だけど今は、
何処までも遠くを見つめるような澄んだ瞳で、
何処までも皆を包み込むような温かい眼差しで。

彼の纏う諦めは、彼の心からの優しさだった。
…まさか、君も]


 凄いや。流石だなー!


[けれどそれを彼に伝えて、どうなるだろう。
だから男は素直に純粋に、
手品を楽しみ彼の芸当に拍手を送る。
指二本同士なので、あまり音が鳴らないのは赦して欲しい]

(233) 2015/06/10(Wed) 21時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[風が攫った囁き>>231は、微かに男の耳に届いた。
大空から視線を降ろし、そっと見つめる彼女の横顔]


(君とならば、何処へでも。
 共に居られるなら、何だって出来るのに)


[…現実は、残酷だ]

(237) 2015/06/10(Wed) 22時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[手品の余韻も覚めてきた頃、男はケイトへと向き直る]

 ……さて、ケイトリン。
 さっき言ってたお願いなんだが…。

[おずおずとキャリーバッグを開け、些か苦労しながらスケッチブックと絵具を取り出した]

 本当は全部見本なしに、描こうと思ったんだけど。
 どうしても、君の。
 瞳の色だけは、直接見て描きたくなってさ。

[少し恥ずかしそうに視線を彷徨わせつつ、ぶつぶつ呟く。
先程見つめた色が、あまりに綺麗だったから。
記憶の中のどんな色よりも、ずっと]

 あ、あの、俺、勝手に描いてるから。
 自由にしてていいから…!

[狼狽しきりにそう言って、自分の表情を隠すように、
ぱたんとスケッチブックを立てかけた]

(238) 2015/06/10(Wed) 22時頃

トレーサー キルロイは、メモを貼った。

2015/06/10(Wed) 22時頃


【人】 トレーサー キルロイ

[メルヤ>>241がバナナを届けると言って、
何処かへ去っていく]

 ……ああ、

[また、といつものように言おうとして。
彼がその言葉を口にしないことに気付いてしまった。
悪い予感は確信めいて、それでも、]


 メルヤ、―――…ありがとう。


[静かに笑いながら、その後ろ姿を見送った。
できることなら、"また"がありますようにと祈りつつ]

(255) 2015/06/10(Wed) 22時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ケイトリンの残された時間は貴重だろう。
その姿を絵に留めたいというのは、自分の我儘だ。
だからせめて、自由に過ごして欲しいと伝えたのだが]


 ――――……ええ!?


[自分を見つめているという答え>>249は予想外だった。
スケッチブックの裏側で、慌てふためく声を上げる。
ちらりと黒の瞳を覗かせれば、
薄紫は此方を向いていただろうか。

絵を描くという意味では、大変助かるのだが、それは。
…それは、ちょっと。
恥ずかしくて、気が気ではない]

(257) 2015/06/10(Wed) 23時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[しかし彼女が望むならば、
頑張るのが男の意地という奴だ。

何度か深呼吸して気を落ち着かせ、改めて彼女を見つめ]


 分かった。俺が知っている、君の全てを。
 君の存在している今を、閉じ込めるよ。

 ……ずっと、一緒に、いられるように。 


[離れてしまう前に、時を止めるように。
スケッチブックと心に刻み込む、美しい彼女の姿。

男の手が、もう筆を握ることは無い。
震える指先に色を乗せて、不格好に描き出していく。
それでも画用紙を見つめる眼差しは、
きっとあの頃と何も違わない]

(258) 2015/06/10(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[――――…君が、喜んでくれるなら]

[其れが何よりの俺の幸せなんだ]

[昔から、ずっとずっと]

[何も、違わない]

(259) 2015/06/10(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ケイトリンの瞳。
その、優しい温もりを宿した朗らかな瞳。
想いを表現するには、どんな色を使っても足りないけれど。

それでも指先で塗り重ねる、愛しい東雲色*]

(260) 2015/06/10(Wed) 23時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[穏やかな、けれど何処か悪戯っぽい彼女の言葉>>274に、
少したじろいでしまうけれど]


 ……………駄目、じゃない。


[けれど、本当は駄目などころか嬉しかった。
その瞳が自分を見つめてくれていることが。

緩やかに細まる菫色に、どきりとする。
惹かれているのだと自覚して、頬は僅か熱を帯びる]

(294) 2015/06/11(Thu) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[太陽は次第に真上から緩やかに傾いていく。
どんなに祈りを重ねても、時は決して止まってはくれない。

彼女に完成した絵を見て貰いたい。
想いばかりが募れども、この指先は滑らかに動かない。

それでも描くことに集中する。
自己満足かもしれないが。
こうしていると、何より彼女の傍に居られる気がした。

少し肌寒い位の風も、鳥の囀りも、和やかな談笑も、
全て意識の遠くへ沈んで行って。
優しい君の眼差しだけを、間近に感じている。

―――とてもとても、幸せで。
息が詰まりそうな程の胸の痛みに、気づかない振りをする]

(295) 2015/06/11(Thu) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[絵画の中の君は、
幸せそうに柔らかな微笑みを浮かべている。

此処ではない、何処か遠く。
可憐に花が咲き誇る、広い広い草原で。
月と太陽が入れ替わる、東雲色の空を背景にして。
まだ空には点々と、白けた星々が小さく灯り。

君の笑顔はいつだって、瞼の裏に思い出せる。
君の心が笑ってくれるなら、其れが何よりの宝物。

―――…我儘が許されるのならば。

何より綺麗に笑う貴女の瞳に映るのは、
自分であって欲しいと願う。

君の瞳に花咲く日。
どうか、君が幸せでありますように*]

(296) 2015/06/11(Thu) 01時頃

【人】 トレーサー キルロイ

[絵を描いている間は、殆ど周りが見えない様子で。

ふと顔を上げたのは、どのタイミングだったか。
ひょっとするとヒナコとシーシャが中庭を訪れて、
随分経ってからかも知れない]

 …おー、来たのか。良かった。

 惜しかったなぁ。
 もう少し早ければ、メルヤの手品が見れたのに。

[いつも通りのように、
笑みを浮かべながら二人に声を掛ける。
それはたとえ刹那的なものだとしても、
この平穏な時間を大切にしたいという思いの表れで]

(318) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[―――そして当然のように、
>>307その平穏は終わりを告げた]


 ………そっか。もう、そんな時間か。


[別に彼女と別れることが決まっている訳でもない。
ただ健診を受けるというだけ、それだけだ。
…そんな風に自分に言い聞かせてみても、
最早確信めいた悪い予感はどうすることもできなくて]

 ごめんな、少しだけとか言いながら。
 結局ずっと、絵を描くのに付き合わせてしまった。 

[まだ完成していない絵を見つめて、困ったように笑う。
絵を見せてと請われて―――…。
けれど、此れを見せれば、
本当に"さようなら"になる気がして]

(319) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[躊躇、葛藤は一瞬だった。
男はスケッチブックを裏返し、
彼女に自分の描いた絵>>296を見せる]


 はい。まだ完成度は、七割くらいかな。

 ――――――…特別だよ?

 
[背景はまだ薄くしか色づけされておらず。
けれど絵画の中の彼女の姿だけは、鮮明に彩られている]

(320) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[やがて、ゆっくりと伸ばされるケイトの白い腕>>308
スケッチブックを置き、確りとその手を取った]

 …勿論。
 傍に居るから、一緒に行こう。

[上手く笑えているだろうか。声は震えるけれど。

出来るだけ、穏やかに、優しく。
君が今まで与えてくれた微笑みを思い出して。
君が少しでも怖くないように、笑った*]

(321) 2015/06/11(Thu) 01時半頃

【人】 トレーサー キルロイ

[ゆっくりと離れていく指先。
少し背伸びした姿に瞬いた刹那、頬に落とされる口付け]


 俺も大好きだよ、ケイトリン。

 ………ずっと、ずっと、 愛してる 。


[男も笑う。精一杯の笑みを浮かべる。
重い扉が閉ざされる。
君の姿が、見えなくなる*]

(337) 2015/06/11(Thu) 02時頃

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