8 DOREI品評会
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[未だ舞台にその姿は現れない。 彼女の目的はまだ達されていないのだから、まだ帰る筈もなかったが。
ただ、時間に気づくと、誰が買われたのかはさすがに気になるようだった]
(5) 2010/04/10(Sat) 01時頃
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[呼ばれる名前はどこか荒々しく、そして切なく聞こえた。 「畜生」という声に笑みを浮かべるけれど、それはすぐ口付けに消える]
……――。
[埋めていくのは距離。一つ一つ順をおって。 埋められないのは隙間。それは、誰の言葉も、指も舌先も熱すらも埋めることは出来ない。
その身体はどんな男でも反応するように躾けられた。 その心はどんな男にも開かないよう躾けられた。
小さな反抗は夫の葬儀の時。 大きな反抗は、奴隷を初めて買って、自らの意志で抱いてもらった時。
結局どれも彼女の心を埋めることは出来なかったけれど]
(*4) 2010/04/10(Sat) 01時半頃
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[愛して、という言葉に返る反応は、少し足りない]
なあに? 言ったでしょう? 満足させて欲しいのよ。 ただ入れられるだけの情事なんて、つまらないもの。
それとも、私からの言葉を聞きたいのかしら?
[彼女は未だ微笑を浮かべている。 取る仮面などないのだというように。 胸元に滑り込んだ掌の温かさに、ふるりと震える。 割られた膝は絡むように膝を立てて。イアンの足に触れた。
形のいい胸はそれでも少し重力に比例して高さは常より低く、だからこその柔らかさが伝わるだろう。 頂は薄紅に色づいて、上を向く]
最後まで、言って頂戴な。
イアン。
[言葉は艶を持って。その目をじっと見つめた]
(*5) 2010/04/10(Sat) 02時頃
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[表情は曇ったように見えた。
言葉を求めたのは、初めてで。 愛して欲しいといったのも初めてだったけれど]
違う? 言葉は、いえないのかしら。 貴方の身体は、とても求めているのに。
ねえ。
[腰へ回していた腕を前に、イアンの衣服へと手をかけた。 少し肌蹴させて、その胸板に触れる}
(*6) 2010/04/10(Sat) 02時半頃
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[腰へ回していた腕を前に、イアンの衣服へと手をかけた。 少し肌蹴させて、その胸板に触れる}
もっと、触れて。もっと、声を聞かせて。 ――んっ。
[短く漏らした声は、先に触れた指の所為。 それだけで、女の身体は色を増す。
やがて聞こえた言葉に、笑みを作ろうとして]
ありがとう、嬉しいわイアン。
[笑みは、確かに笑んでいたけれど、泣き出しそうな顔をした。 呻きに、どこか心配げに見上げる]
(*7) 2010/04/10(Sat) 02時半頃
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[近くなる距離。触れ合う肌。手指。 首筋に埋まる頭を撫でる。 吸われると小さく声を漏らす。 舐められると喘ぎとなった声は体の中で更に震えて]
あ、ぁあ、……イ、アン……ッ。
[噛み付かれると体が跳ねて。更なる刺激を求めて捩る。 小指を口に含んで、切なく噛む。イアンの一つ一つの動きが、皮膚の表面と奥の両方から快感を生まれさせていくようで、ぎゅっと目を閉じた]
――あ、。
ええ。……ええ。
[繰り返される愛の言葉に、目尻から雫が落ちた]
(*8) 2010/04/10(Sat) 05時頃
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[乳房へとその先へと繰り返される愛撫に眉を寄せて、止まらない悦を逃すために頭をかき抱く。 その度に声はもれて、部屋の中に響いた。
露になった上半身を見て感心したように息を吐く。手に落とされる口付けに目元は笑んで是を返す。 ドレスが取り払われると、白い肌が空気に触れた。 まるで男を知らないように見える傷も曇りもない白絹。 触れると吸い付くように、しっとりとした触感を残す。 見詰められため息をつかれると、頬を染めて目をそらした]
ぁ、……そんなに見ないでもらえると、嬉しいわ。
[脱がされるヒール、這う舌の動き、触れる指の硬さ。 ぞくぞくとした衝動が足元から腰まで上がってくる。 身体中全て。まるで暴かれているようだと触れてくる舌の動きに余り動かない頭でぼう、と思い]
(*9) 2010/04/10(Sat) 05時半頃
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わ。たし? [声が聞きたいといわれて、震え火照る身体を両腕で抱くようした。 掛けられた言葉、吐き出しても苦しくなる吐息。 開放しようとして、腕を伸ばす。下から奪うように口付けた。 苦しさと切なさを体内から押し出してしまいたかった。
空気に触れた熱源へと視線が移る。ひくりと震えたように見えて息を呑んだ。 今からそれが中に入るのだと思うと、既に潤っていた女の中心はさらに濡れる。 手を伸ばす仕草は、常とは違いどこかおずおずとして、――触れる]
本当に、見て思っていたよりも、もっと凛々しいのね。 イアン、我慢して、又後で私を抱いても、いいのよ?
(*10) 2010/04/10(Sat) 05時半頃
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[それは、気まぐれなのかなんなのかわからない。 満足できなければ、それまで。そう言った筈なのに、今は満足できないことを恐れている。 もっと触れていたいという思いが、裡を占める。 熱くなった目から零れる滴は跡を作った。
このまま狂わされる前に]
なんて、貴方にとっては拷問かしら。 ――ねえ、頂戴な。貴方を、私の中に。
入れて、乱して。多少のことでは、この身体は壊れないわ。 貴方を、待ってるのよ。
[強請る言葉は耳許で囁く。熱に触れた指先に滴る滑りを絡めた]
(*11) 2010/04/10(Sat) 05時半頃
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[掛けられる言葉と施される愛撫で本当に愛されていると錯覚しそうになる。 溢れた涙は容易に仮面を崩させた。
――本当は愛してなどいない。
なのに言葉にするのは卑怯だと思うのに、彼には言葉を強要した。 本当はどう思っているかなど知らない。今、このときには関係ないのだと思うから。
それでも心の充足は躾けられた体に変化を齎す。 欲されているのだという事実が、身体の中心から熱と蜜を溢れさせた]
イアン、……ぃしているわ。
[言うはずのない言葉は、気づいたら口にしていた。 耳元に唇を寄せて、言葉を返し。けれども掠れて、音にならない。 耳朶を食んで首筋に痕の残る口付けを一つ]
もっと、触れて。触って。――満たして。
[今度は首根に、胸に指で触れてから唇を落とした]
(*12) 2010/04/10(Sat) 05時半頃
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―寝室―
[男の言葉と身体は女を乱れさせる。 ねだった言葉は音となって彼女に届く。
欲しがっているそれを見て、欲しいと思っているのは自分だとわかる]
イ、アン、……。
[扉の向こう届いた声は途中で*切れた*]
(34) 2010/04/10(Sat) 06時頃
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[イアンから降る言葉に、微笑を浮かべた。 常の微笑とは違う、柔らかさと、切なさと、苦しさを伴った微笑み。
駄目だとも何一つ言っていないのに。 その心の裡は誰にもわからない。彼女にさえも]
……何、言ってるのかしらね。わたし。
[呼ばれる名前。幾度も。 その度に何かが、落ちていく]
狂っても、私のことは憶えていて。 身体だけでも、いいの。
――…イアン。貴方はもう、私のもの。 そうだというのに。
どうしてだか涙が出るのよ。
(*20) 2010/04/10(Sat) 21時半頃
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[下着が取り払われ、荒い息が中心に当たる。乱暴にも思える愛撫にも身体は幾度も震え、嬌声は高く。 花芽を噛まれると、痛みと快楽が同時に押し寄せて、あげた悲鳴は声にならない]
欲しいの、ねえ、早く――。
[我慢できないとばかりに声にして。
漸く望んだものが裡へと入り込んでくる]
ふぁ、あ……っ! や、イア……ん、もっと、もっと、くるわせて。
[内襞は逃すまいと吸い付いていく。分泌された愛液はそれを包み込んで、裡へと誘う。
唇を噛んで、襲い来る波を留める。押進められる腰の動きに自然と腰が揺れた]
(*21) 2010/04/10(Sat) 21時半頃
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は、あぁ。 ねぇ。 貴方も泣いているの? どうして。
ねえ。 ……。
あいしてるわ。
[今度はちゃんと声になった]
(*22) 2010/04/10(Sat) 21時半頃
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[最後に男に抱かれたのは前の奴隷を買ったとき。 同じように、一度と言って抱かれた。抱いたようなものかもしれない。
イアンのように恵まれた体格でもなく、どちらかといえば痩せた身体は、ただ入れただけのセックスだった。 男が気持ちよくなっただけの。 それでもメイドと絡ませれば奴隷としての役目は果たしてくれた。
その前の奴隷は背は自身より低かったが、物は大きく、けれどもやはり彼女を満足させることは出来なかった。
その前は夫婦生活のない冷えた夫婦関係だったが、家に戻りたくない彼女は愛人を作ることはなかった。「貴族の娘」であり「社長夫人」である彼女にとって、社会的なスキャンダルを作るわけにも行かず。 そのように教えられていたことも理由の一つ]
(*25) 2010/04/10(Sat) 21時半頃
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[言い寄ってくる息子は夫との関係を知っていたから余計に抱かれる気もなかった。
夫であった男は、彼女を見ていなかった。見ていたのは、彼女の身体と地位。
若くして嫁いだ彼女にとって、恋愛関係にあった男は片手で足りる。 ただ、どの男も長くは持たなかった。
彼女が、彼らで満足することはなく、仕方なく演じていたのを気づかれ、または飽いてしまったから。
彼女に「調教」を施したのは彼女の父親だった。だから今も、父親を嫌悪している。 けれども良い父親だったことも記憶に残っていて、それは僅かな思慕となった]
(*26) 2010/04/10(Sat) 21時半頃
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[施された「調教」。それは淑女のように生娘のように振舞いながらも身体は熟れて、また身体を開く相手を選ばない。 男を満たすことは出来ても、自身は満たされず、篭った熱が外に発されることはない。
父親以外には。
だから、今度も同じように満たされることを望んで、けれど半分あきらめて、抱かれた。
イアンのそれは、彼女の中で熱く脈打っていて、それだけでもどうにかなってしまいそうだった。
――満たされたい。
願いは、細い糸を手繰り、結ばれようとしていて]
(*27) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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―客間―
[寝室に消えてからどれほどの時間が経ったか。 漸く扉が開いて、姿を見せる。 髪の毛はまだ濡れていて、身体からは洗ったばかりのボディソープの匂い。 バスローブを羽織っていたのをドレスに着替え、付き人を呼ぶ。 髪を整えてもらってから化粧を施した。
寝室に残った男は何を思っているだろうか。
出ない様にと言いつけて、付き人にも出て行くようなら止めて欲しい頼んだ。
染まったままの頬。 まだ少し足取りはふらついて、着付けにワインを貰う。 薬の入っていないワインを。
飲み干したところで、廊下に出た]
(70) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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―客席― [着たドレスは痕が見えないよう露出は少ない。首に巻いたスカーフは白。漆黒のドレスは足首まで被っていてスリットもなく。 手にはやはり扇子を持って顔を隠す。
客席まで来ると、その臭気にまず眉を僅か寄せた]
何の見世物かしら?
[舞台に目をやると、その異様とも思える光景に目を瞬かせ、そして微笑む]
匂いはともかくとして、アピールするのには丁度いいのかしら。
[そう言って、席へとついた。 ルーカスの横にいる少女へ微笑む。 その向こう、黒髪の客の下、臀部が見えた。誰なのかわかると、合点がいったように小さく頷いて]
(73) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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[買われたらしい彼女へと声をかける。
やがて又舞台へと目を向けると、カルヴィナが分娩台に横たわる男のそれへ奉仕し始めたころ]
ずいぶんと、折れたのね? 少し残念だわ。 プライドは持ってこそですのに。
[言葉ほど残念そうな響きではない。 破瓜を迎えてからまだそれほど立っていない。だのに、その様子はこの場の無常さを物語っていた]
(74) 2010/04/10(Sat) 22時頃
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良家の娘 グロリアは、小僧 カルヴィンの方を向いて微笑んだ
2010/04/10(Sat) 22時半頃
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[男が座るツィーへと向けて]
おめでとう、といっていいのかしら? 本当に、よく躾けられてるのね、貴女。
[どれほどで落札されたのかは知らない。 微笑を向けてから、又舞台を見る]
(*31) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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ただいま戻りましたわ。ごめんなさい、あけてしまって。 でも、確かめておくのとおかないのとでは、次の動きが変わってきますもの。
[黒髪の客へと声をかける。まだ、名を聞いていないと思い当たった]
私、貴方にちゃんとお名前を伺ってなかったわ。 聞きかじったもので良ければそれで呼ぶけど。 それとも、客土同士でも名のやり取りは要らないかしら?
[微笑みと共に、自分はグロリアだと名乗る]
(83) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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[弟から声を掛けられると、その返答には少し間が空いた。 何事か返す。扇子の下には、いつもと同じ笑み。それは、変わらない]
ビジネスパートナー……? 商才でもあるの?
[弟の言葉に首を傾けて、それからカルヴィナを見る。
ああ、と、思い当たった。奴隷として買うのなら、息子に紹介するのはいかがだろうかと。 それは、奴隷としては破格の扱いかもしれない。 息子の性癖は知らないが、身勝手さは知っていたから、あまりそれを実行しようとも思わないが]
(87) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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[告げられた名前を憶えて]
友達? ――彼。
[その彼には一人しか心当たりはない。なるほどそういうことだろうかと、誤解かもしれないことを思う]
よろしく言っておいて。
[微笑んで告げると、椅子へと目を向けた。手指の動きが目に入り、先ほどまでのことを思い出して、また舞台へと目を向ける。 どちらを向いても、な状態ではあったけれど]
(88) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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[いかがかと聞かれると、扇子の下、少しだけ口元を引き締めた]
それは、後で教えるわ。 でも、そうね。男奴隷としては、どうして奴隷になったのかしらと思うくらいよ。 連れてこられたみたいだから、仕方ないわね。
[ほう、と息を漏らす。それは少し熱を帯びていた]
(*32) 2010/04/10(Sat) 23時頃
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良家の娘 グロリアは、椅子に深く座ると、扇子で顔を隠し、目元だけ*覗かせる*
2010/04/10(Sat) 23時頃
良家の娘 グロリアは、小僧 カルヴィンの嗚咽には扇子の下で息を付く
2010/04/10(Sat) 23時頃
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[横から小さな声が聞こえる。悲鳴のような喘ぎ。 耳でそれを聞きながら、目は舞台を。No.4の彼に覆いかぶさるようなカルヴィナの肢体。
何があったのかは知らない。
その姿は、少しばかり悲しくも映った]
(106) 2010/04/11(Sun) 01時頃
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[舞台の上の会話はわからない。 何が行われているのはわかったけれど。
カルヴィナが避妊具をつける様子にほうと感心したように息をつく]
でも、慣れない二人でどうなるのかしら。 [心配はしつつも笑みを浮かべたまま。 扇子でいくらか扇ぐ]
(112) 2010/04/11(Sun) 01時半頃
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[忘れられない、という言葉に、涙の零れる目で見詰めて。 泣かないで欲しいといわれるとただ、きつくその身を寄せて、間近でその顔を見る。
愛しているという言葉。
言われるたびに裡で身体が反応する。中にある熱を奥へ奥へと吸い込んでいく。 唇を何度も重ねて、肌のぶつかる音と、それに答えるような喘ぎが部屋に響いた]
あ、ぁぁ、――ええ。 来て? 奥まで貫いて。
貴方で一杯にして。
全部、受け止めたいの。
(*41) 2010/04/11(Sun) 02時半頃
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[掠れた声で願う。 激しさを増す律動が、幾度も重ねられる抽送が、女の身体をそこへと導いていく。 直に触れる熱は硬く、女の裡を容易に奥へと幾度も突きたてた。 そのたびに、又一粒涙がこぼれていく]
イアン、イ、……。 ――ええ。 あい、してるわ。 だから、
[一緒に。 昇り詰める裡と心。イアンへと縋り付く様に腕を絡め、抱きしめる。全て触れていたいというように。 やがて、彼女の中、子宮の奥に熱い熱い白が放出されると、彼女の視界もまた白く霞んでいく]
(*42) 2010/04/11(Sun) 02時半頃
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[駆け抜けていく衝動。 すぐには寝台の上を動かずに、震える身体から息が漏れた]
……ああ。 私。
[イアンの体を抱き寄せ、まだぼうとする頭でその肌を見詰めた]
イアン、ありがとう。
[告げる礼の言葉。撫でる掌へと身を寄せた。 行かなくては。 そう思うのに、今はまだ離れがたく。 何より達した直後というのもあって、ぼんやりとイアンの首筋を撫でる]
(*43) 2010/04/11(Sun) 04時頃
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貴方は、ここにいらして。 連れて行ってもいいけど、今の私には貴方を止められないもの。 だから、ここに。
[そう告げて身体を起こした。裡から奥から下がってくる吐き出された熱が、ぞくりとして瞬間吐息を漏らす]
シャワーを、浴びていくわ。 いつまでも、客席を留守にしてはならないもの
[イアンの肩と頭を一度撫ぜて、女は寝台から立ち上がる。 内股から白が伝うまま、シャワー室へと向かった。 ガラスの壁は曇るようになっていて、彼女が中に入ってからもスイッチを入れて曇らせる]
(*44) 2010/04/11(Sun) 04時頃
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[震える身体から汗と体液を流し去っていく。 夢のような心地。
幾度も溜息のように息を吐き出して、湯に打たれながら身を抱きしめた。
時間をかけて身体を洗うとバスローブを纏い、隣の部屋へ。 身支度を整えたところで、後ろからイアンの声が届いた]
元々、二人買うつもりだったもの。 でも、いえ、ええ、カルヴィナなら。 別の用途で欲しいと思うわ。
あの子が、望むのとは離れているでしょうけど。
[イアンへと振り返り、その問いに答える。 ただの「女」になろうとする顔を無理に引き上げた]
最初は。 貴方と女奴隷を絡ませるつもりだったのよ。 貴方だけではないかもしれないけど。でも今は。
(*45) 2010/04/11(Sun) 04時頃
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[追い縋ってきたイアンの濡れた髪に触れた]
二度目は、私を満足させてくれたらと言ったわ。 満足しすぎて、貴方に他の誰も抱かせたくなくなったみたい。
[微笑を向ける。 それは腕の中で見せた笑みではなく、それ以前のものと同じ。 仮面が剥がれるのは、腕の中だけでいいと、振舞う]
カルヴィナを買えたら。父が私にしたのと同じように、あの子を育てて見たいと思ったわ。 でも、私とは違って誰でも満足できるようにね。 買ったら気が変わってしまうかも知れないけど。
(*46) 2010/04/11(Sun) 04時半頃
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[彼女の中に確かに心境の変化は訪れている。 女の奴隷をどうするのか。
今はもう明確な答えが出せなくなっていた。
彼がいれば全て事足りるのだから]
貴方は私のものだけど。 ――貴方のグロリアは、貴方の腕の中に、いるわ。 私はまだ、私を捨てられないの。 だから、まだ。
[待って、と言いたかった言葉は口の中に留めた]
(*47) 2010/04/11(Sun) 04時半頃
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[イアンの手も髪への口付けも、拒むことはしない。
微笑を一つ残して、そして、扉の向こうへと歩いていく。 寝室に残るイアンの言葉は、聞こえない]
(*48) 2010/04/11(Sun) 05時頃
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[客席をずっと見ていた顔をルーカスに向け、そしてネイサンに向ける]
No.4が、本当にお気に入りね? ルカ。 私も、そろそろ彼女に入れようかしら?
No.2に、500。 奴隷が違えば点数が同じでもいいのでしょう? 駄目というなら、上乗せする準備はあるけれど。
(*53) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[舞台を見ていた彼女の目に、その上で行われるショーはまるでブラウン管を通してみているような錯覚を覚えた。
それでも、少女の様子には少しばかり眼を瞠る。
余り乱れすぎても不都合に思うのは買う側の身勝手ではあったが。 客席側に何事かいった後、舞台の奴隷たちを眺める。自分で手を出すことはしなかった。
客席に戻ってきたものの、先ほどの余韻は未だ残ったまま。 気を抜けば、仮面は落ちてしまう]
(161) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[始めに考えていたのは絡ませるためのつがい。 でも今は、「見て」愉しむための奴隷は要らなくなっていたから。
少女の痴態を見てもやはり奴隷として望む使い道は変わらない。むしろ逆に、早く買い取って望むように躾けたいと言う気持ちが強かった。 嫌悪の対象とはいえ、そこは血を引いた部分なのだろう。弟と同じように]
(*54) 2010/04/11(Sun) 22時頃
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[だから、動かずにじっと舞台を微笑んで見詰めるだけ。
部屋に残して来たイアンには、部屋にいて欲しいといったが、出て来れない訳ではなく。 付き人にも言いつけておいたが、付き合いの長い彼のこと、こちらの言葉の強制力のなさはわかってるだろう。 だから、イアンがどうしても部屋を出るというのなら、少なくとも主人の指示を仰ぐべく舞台までは連れてくるはずだ。
けれど。 弟とヴェスパタインの方を見れば、傍には買い上げた奴隷たち。 同じように傍にいさせることで、同様に扱っていると思われたくは、なかった]
(165) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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そう、問題はないのね? なら、今のポイントのままでいいわ。
後で点数が上がるのなら考えるけど。
(*57) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[舞台の上、Noがコールされた後のカルヴィナの様子を眺め、そしてその傍にいるマーゴを見た。 同じように散らせた二人。
つがいで、と言ったけれど、その片割れであるイアンを、他の女を抱かせることには使いたくなかった。 本人が望むのだとしても。
予定が狂ったといえば狂ったのだろう。 彼の存在も、それで変わってしまった自分の裡も。
扇子で隠した表情は、時折女の表情になる。 漂ってくる精の匂いも水音も、思いだしてしまうから]
そうね、優しくなどないわ。
[聞こえたパトリシアの言葉に小さく頷いた]
(170) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[競り値を上げる男の声に、そちらを見る]
あら、買うの? 貴方は遊んでいるだけで、買うつもりはなさそうに見えたけど。それとも、矜持の高さを崩したくなったのかしら…。
[男の思惑などわからない。一人目を買ったポイントを知れば更に思うだろう]
今は、競りあげないわ。 後でせり上げるかもわからないけど。
(*60) 2010/04/11(Sun) 22時半頃
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[舞台から聞こえてくる嬌声。 マーゴの方を見て。
自分が男性であったのなら、性奴にはぴったりなのだろうかと思う。
あげられる声も、その姿も。ここに来て隣室で拘束され震えていた時とは大違いで、憐れむような視線を向けた。
ここに残ることは本意ではないだろう。 でも奴隷として買われ、その後のことを思えば]
確約したわけでもないけど。 あれが買われる為のアピールなら、買う側としても少し考えなくては、かしら。
[その努力を無碍には出来ない、と思うのは彼女が奴隷に対し他の客よりは甘いからなのだろう。 奴隷の努力など知らない。買いたい奴隷を買うだけだ、と思えれば]
(181) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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―客間― [彼女の付き人である男は、胸倉をつかまれても見下ろすだけ。服を貸して欲しいと頼まれると一度は首を横に振る。 無口な男は言葉を発しない。 喋れないわけではないのは、時折かかってくる電話に応対していることからわかるだろう。
二度目を請われれば、溜息をついてイアンに自分のシャツとスラックスを手渡し、客席の方へ連れて行くために腕を引く]
(*69) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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ビジネス、パートナーね? 本当にそう思ってるのかしら? とてもそうとは思えないのだけど。
だって、貴方は奴隷と客との境界線が、とても太く思えるもの。
[ヴェスパタインへ声をかける。 弟がNo.4へとポイントを加算するのを聞いて、どうしようかと舞台を見た]
(*70) 2010/04/11(Sun) 23時頃
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[舞台にも響くネイサンの声。 女は表情を変えない。
奴隷を買ってどのように扱うかは、 人それぞれだと聞いている。 性奴とはいえ、人によってその嗜好は違うのだから、扱いも色々で。 結局最後には壊してしまう主人も多いのだと聞いた。
自分で壊すことはないといえる。そも、暴力的なことはあまり好まない。 女としての優しさというより、弱さというべきだろう。 それでも、誰か別のものが壊すというならそれは別で、奴隷が壊されてもそこには何の感慨もなかった。
今までは]
(187) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[ネイサンの声が響くたび、震えるように見えるカルヴィナの姿。
壊されたくないと思うのは、自身に重ねて躾けたいと思ったからか]
――仕方ないわ。 No.2に700。
それともまだ上げるかしら。 ルカも、頑張らなくてはならないのではなくて?
(*73) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[客席に入ってきた姿に、一度目を向けて、思わず扇子を取り落としそうになった。 平静を装い、何事もなかったように彼を見る]
居なさいと言ったのに。
仕方ないわ。 こちらに来て、傍にいて。
[声は舞台まで届くか。それでも誰が来たのかは見えないだろう。もっとも、該当するのは一人しかいないのだけど]
(191) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[姿がライトで一瞬見えなくなった、と思うと、耳許で声がした]
え、ええ。 そのつもりよ。
あの子って、カルヴィナでよいのでしょう?
[扇子を持つ手が震えて、けれどもすぐ常と同じを振舞うように。イアンの方を見た]
(*77) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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[降りるということに、視線はヴェスパタインへと向いた]
最初から買うつもりがあったのかわからないけど、 点数に問題はないわ。
思ったより上がらなくてほっとしたもの。
(*79) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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ありがとう、ルカ。 貴方やヴェスパタイン様からは、甘く見えるのでしょうね。 でも、たまにはそんな主人がいてもいいのではなくて?
[微笑んで弟を見る]
(*83) 2010/04/11(Sun) 23時半頃
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なあに、ルカ。その目は。
[じい、と弟を見る。イアンを見る視線に気づいてか眉を寄せた]
――ええ、いいわ。 彼に興味はあるのだけど。
彼をあの子にあわせても駄目なような気がするもの。 あの熱さはね。
[会わせたくない、と思うのはイアンについても同じだったが。それでも買う事にしたのだ]
(*86) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[扇子を持つ手に重ねられる手。それを拒むことはせず、そして震えは収まった]
彼女に、新しい服を。 別にそのままでもいいのだけど。風邪を引いたら困るもの。 それに少しは身体を休めてもらいたいから。 服装は、彼女に選ばせてね?
ドレスを好むか、男装を好むかわからないけど。
[女の部分を押さえこむように指示を出す]
(*88) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[買うつもりがなければ、と言う言葉に首を僅か傾げた]
貴方は、欲しければもっと釣り上げるのだと思ってたわ。 見立て違いなら、いいのよ。
[重ねられたイアンの手に、扇子の持ち手を変えて指を絡める]
(*90) 2010/04/12(Mon) 00時頃
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[イアンに掛けられた声に、その内容に、思わず彼を見る。 その言葉の真意が奴隷を憐れむからなのか、それともグロリアを憐れんでいるのかわからず、名前を寝台の上そのまま呼ばれた事も]
……それは、私に「奴隷」を買って欲しくないということ? ――もう落札してしまったから、買った事に変わりはないし、この世界に関わった以上、彼女をそのまま実家に戻すことだって出来ないわ。
育てたいかそうでないかというなら。 どちらかしら。 そのために買ったけど。
[すぐ否定することは、出来ない]
(*94) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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[家の再興を願っていた少女。それは知っている。 母親にでも頼めば、元の世界に戻すことは可能かもしれない。
自身はもっと緩やかに慣らされていったけれども、辿る道は似ている。 違うのは、自身は奴隷として売られたわけではない、ということだけ。 だからこそ、自由も富も持ったまま今日までこれている。
イアンの言葉は、違う世界を突きつけられたようで、すぐには反応できずにいた]
(*95) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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