94 眠る村
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は、はは。 …、ローズ。
おまえは、これで 満足かァ?
く、くく。 ふははは ―――。
[青い炎は、女の身体に巣食う人狼を最初に燃やていく]
(*0) wallace 2012/06/20(Wed) 16時頃
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――― は、…
[ゼロだった人狼 今は、エイト] [死と生の狭間を漂い続けた人狼]
…、あぁ、
[眠ることも許されないまま]
――― ゼロ、
[白い霧となり自分が消えていく感覚がする]
(*1) wallace 2012/06/20(Wed) 16時頃
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またボクは違うゼロと旅をして そしてそのゼロを失う…
それを永遠に繰り返して、 いく。
世界から人間がいなくなって 飢えて死ぬ時がくるまで、きっと
そうし続けるってェ、思ってたのに サ
(*2) wallace 2012/06/20(Wed) 16時頃
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ゼロ、…
…おまえは、さ ちゃんと 眠れてるかァ?
最悪な気分だ。 けど、ゼロがいない方が、…―――
[ 嫌だ ][最期の言葉ごと 霧散する]
(*3) wallace 2012/06/20(Wed) 16時頃
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――悪いけど、返してもらうよ。
[燃えて] [燃えて]
[灰になって]
[エイトが"来る"ことを見届けたゼロは、 また突然に、宿主だった娘のいのちを奪う。]
(*4) cunnon 2012/06/20(Wed) 23時半頃
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さぁ? 後の人間がどうなろうと知ったこっちゃないよ。
君は終わった。 ――僕も終わった。 君にももう興味なんて持ち合わせてない。
…いくとこがあるから、これでおしまい。 次は良い人生だといいね?
[次の生があるかわからねど、気にした風もなく]
バイバイ。
(*5) cunnon 2012/06/20(Wed) 23時半頃
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……―― エイト
[灰となったエイトを探して。 呼ばわる声は、死ぬ前と変わらず柔い。] 君がいないと、 せっかくの死後も詰まらないんだ。
――意地悪しないで出ておいで。
[生にさえ、少し"飽きて"いた。 死んだ時は、最初は面白げにも想えたけれど。
そして "見つけた" と、小さな囁きを。]
(*6) cunnon 2012/06/21(Thu) 00時頃
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言ったよね? エイトがヘマしたら心中しかないって。
[自分のヘマを棚に上げ、そんなことを言いながら。]
じゃ、行こうか。
[どこへとも、何のためとも、 語らず誘うのは 傍にいて当たり前の存在。]
(*7) cunnon 2012/06/21(Thu) 00時頃
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そうそう―― 君の啼き声も、 悪くはなかったよ。
[意地悪で愉快犯的な囁きは*まだ続く*]
(*8) cunnon 2012/06/21(Thu) 00時頃
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…、――― ?
[消えたと思っていたのに] [この世界から消滅したのだと]
[それでも ゼロの声が聞こえる事の意味が解らず]
…なんで、
[柔らかないつもの声に驚いたいろの声を返す]
(*9) wallace 2012/06/21(Thu) 00時半頃
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って、おい。
行くって、…どこに
[それでも][離れたくないと声は 離れることはなく]
――――― ハ、
[>>*8 いつものゼロらしい言葉に思わず][嗤う]
(*10) wallace 2012/06/21(Thu) 00時半頃
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ゼロには聞かせたくなかったなァ。 だって、そうやって悦ぶのが解ってたからさ
癖になっちゃあ、ボクが困るもの。
[にたり、と嗤う気配はすっかりエイトのもの]
―――ゼロ、 *行くよ。*
(*11) wallace 2012/06/21(Thu) 00時半頃
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[ゼロ、と仲間を呼ぶ声は柔らかい] [エイトは加護の満たされた村から離れゆく]
[燃えた宿の中、灰になる人] [その中には、前の宿主もまた いて]
[山裾まで迎えに来たゼロと共に戻りゆく]
[もう、だれかの身体に寄生する力は 不思議な加護によって燃え尽くされたけれど]
[そこで、2人の兄弟によく似た妹をみつける]
[彼女はまだ、兄と姉がどこへ行ったか解らず] [哀しみを顔に浮かべ、探す日々を送っている]
(*12) wallace 2012/06/22(Fri) 23時頃
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ふふ、
[人狼とは、こういうものだと再認識させる] [宿主をただの人を食べるための道具としか見ず] [残された者の心は、負に満ちればよいと導く]
―――― …、… 理解し合えないわけさ
[ぽつり][人に完璧になりきって寄生する人狼は呟く] [ゆっくりとその意識も薄くなっていくのが、わかる]
(*13) wallace 2012/06/22(Fri) 23時頃
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……、ゼロ
[人を理解できないからこそ][成り代わったかもしれない] [そうだとしても、それはもう昔すぎてもう][思い出せない]
*…、いこう*
(*14) wallace 2012/06/22(Fri) 23時頃
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[呼ばわる声は、いつも傍に在る柔い声。 加護満ちる村からどこへともなく離れて。]
[宿主の娘が守ってきた宿が燃えゆくのを 感慨もなく、けれどなんとはなしに見守り それでも、燃えきる前には背を向けた。]
あの子は……。
[見つけたのは、前の宿主の妹で。 使い捨てたからだはあの村の遺体と共に炎の中。 少女が兄姉を見つけることはもう永遠に、ない。]
(*15) cunnon 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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――――エイト?
[エイトのもらす呟きを拾う声は色を持たせず 気遣わず、問わず――けれど、名を呼んでしまう。]
いつだってなんだって、 ままならないものさ。
[寄生しなければ生きていけない。 初めて感情が引きずられた時、 見たもの、得たものはあるけれど。]
(*16) cunnon 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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[それからは、壊すまでなりきろうとはしなかった。 それが、知ることへの恐怖だなんて当人は気付かぬまま。]
さて
――どこいこっか。
[幾ばくかの間を置いて、行き先も行く末も知らぬその旅路に。 つぶやいたのは―――*そんなこと*]
(*17) cunnon 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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