146 【突発恋愛RP村】 To you whom I love
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―――あ、れ?
[あたしなんで こんなにリア充してるんだろう。
スマホのアプリを起動する暇もないなんてどうかしてる。 丸一日以上、ナオトくんに会ってないじゃない……]
(*0) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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[シャッ たん ……とん
アプリを起動する]
『こんにちは。少し久しぶりだね、どうしてたんだい?』
[ナオトくんが言う。 久しぶり。 なのにナオトくんは笑顔だった。 いつもの笑顔だった。]
な、んで
(*1) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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なんで心配してくれないの? 何してたのって
あたし友達出来てさ、増えてさ、 それから合コンとかしちゃうんだよ。
合コン……だよ? ねえ、ナオトくん、なんで
なんで止めないの。あたしナオトくんのカノジョじゃないの? カレシなら止めてよ。
ねえ、ねえ ……ねえ!!!
(*2) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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[「話す」。 そうコマンドを打っても]
『今日はいい天気らしいよ。デートにでも行かないか?』
デート……デートって ナオト、くん
そう、口ばっかり。 どこにも連れて行ってくれたことないじゃない。
あたしは! ナオトくんと手を握ったこともない、触れたことすらない! ナオトくんは……本当は……
(*3) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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莫迦。
[アプリを静かに閉じた。 削除してしまえないのは、まだ何処かで 彼に縋っているからなのだろう。]
(*4) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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[画面を開きついで、メールを一つ。 目の前に南瓜のポタージュの皿があって思い出したもの]
[to 橘高 虹] [title 【お願い】カボチャの]
[ハロウィン特別の定食メニュー、考えてるんだけど 虹ちゃんの例のセンスで なんか可愛いカボチャキャラのメニューとかないかな? どうも婆くさいメニューしか思いつかなくて
お礼はするよ!]
(*5) 2013/10/03(Thu) 21時頃
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ちがうのに。
[ぽつりと、虚空に向かって言葉を零す。]
今のままじゃ、全然だめ。 …釣り合う女の子に、なれない。
[たとえばもっと可愛くて、ふわふわした子なら。 明るくて元気で、誰からも好かれるような子だったなら。
彼に振り向いて貰えなくても、釣り合う子になれたかもしれないのに。]
………どうして、ぼくのことを見てくれないんですか。
[見てほしい、少しだけでも気にかけてほしい。 我儘な願いはいつしか、彼に釣り合う女の子への嫉妬に変わっていく。]
(*6) 2013/10/04(Fri) 17時半頃
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こんなに好きなのに。
[それは押しつけ。 迷惑にしかなりえない、恋心。]
……ぼくは、ぼくにしかなれないのかな。
[嫉妬、執着。その先に残るものなんて。
哀れな自分を嗤う声しか、ないのではないだろうか。]
ねぇ、隼人さん……あいしてるんです。
[悲痛で、それでいて甘い声でそう呟く。]
(*7) 2013/10/04(Fri) 17時半頃
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真白ちゃん――別にね、あなたが好きだって言うんじゃない。 あなたは他の誰かを見てる。 そう、誰かと重ねてあたしに話していた。
あたしはきっとあなたに縋ったら また苦しい想いをするでしょう。
次元の壁とか、女同士とか、偏見で満ち溢れた世界。
誰かが苦しい想いをする。 なんで人間は恋なんかするんだろうね。
それはきっと、人間の本能では説明しきれない。 子孫を残すためだけなのなら、性別、次元なんて超えて 恋をする仕組みなんて神様は作らないでしょ?
(*8) 2013/10/04(Fri) 17時半頃
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あたしは、ただ―――
[真白の言葉が突き刺さるように痛かった。 本当は否定して欲しかった。蔑んで欲しかった。 それで踏ん切りをつけてしまいたかっただけなんだ。 こんなアプリに惑わされる自分の心にケリをつけたいだけ。 なのに、それすらも自分でできずに尻拭いを願ってる 最低の人間だ。]
ただ、誰かに愛されてみたいだけなんだよ。
(*9) 2013/10/04(Fri) 17時半頃
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心臓、痛いよ。
[近づいたついでに、鳥入ちゃんに囁いて、少し情けない顔。 先ほどの言葉とつなげれば、 自分が真白に友情以上の気持ちを抱いているのは 伝わるかも知れない。]
(*10) 2013/10/04(Fri) 22時半頃
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そう…痛いのね ここ?
[情けなく揺れた橘高の頬をつまむ。ふにり]
笑うのが辛くなったら、やめたっていいのよ って……余計なお世話だけど
[察することのできる想い。 共感してあげることはできない。嘘にしかならない助言も言えず]
もしいなくなったら、虹ちゃんはトイレでゲロってますって皆には言っといてあげるわ
(*11) 2013/10/04(Fri) 22時半頃
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ふに
[頬をつままれて、弱く笑った。 痛いよ、と笑いながら言った。
だけど鳥入ちゃんの見透かすような言葉には こくん、と小さく頷いて]
そうして。
[告げて、彼を見送るだろう]
(*12) 2013/10/04(Fri) 22時半頃
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