162 絶望と後悔と懺悔と
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[>>166 問いかける言葉、 それはしぐさに現れた、ゆると乱れた髪をふる。
問いかけの答えは肯定だ、 >>88 それは先ほども交わした言葉、 支配から解き放つ、けれど、そんな余裕はないはずだ。 そんなことを考えていては――。
>>167 膝を着き低くかがめたままの身に、打ち付けられる九節鞭。脚を打たせて、その切っ先を捕らえ――持ち主ごと引き寄せることは適うか。 刃を握った手も打たれた脚も血に塗れ、大きく喉を震わせた]
っ、
……だめよ、そんなこと、考えていては、
[歪んだ妖しの笑みのまま、、 ようやく癒えかけた双眸からは濁った涙がはらりと落ちた]
(170) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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[気付けば夜が明けようとしていた。 人間はその光に希望を見出すと言うが、今の家畜達には どう見えるのだろう。 希望の光に照らされるのは紅。 多くの人と鬼の死体を平等に照らす光に僅かに目を細めた]
これが平等と言うものだろうな。
[鬼も人も、生者も死者も関係無く。 そこに想いを見せる事無く平等に注ぐ]
(171) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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[ピリピリと、どこか肌を刺す気配を、殺気を感じながら 自分も行くべき場所へ行こう、と。 静かに、リカルダと絢矢の前から退く。]
(172) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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[血統の異なる明之進に、周の声は聞こえないままだ。 彼が今どうしているのか。零瑠と共にいるのか。 解らないけど、無事を願ってしまうのと裏腹に、 どこかで刺すような気配を感じる気がしていた]
(*36) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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後、平等に注ぐとすれば…死か? そう思わぬか。ジャニス?
[そう、家畜にも鬼にも死は平等だ。 ただ訪れ方が違うだけで、死ぬ時は死ぬ]
私にとっては夢物語だがな。
[永く生き続けた身には、ただの御伽話の様で。 もしその身にも降るとすれば、そこにあるのは恐怖か歓喜か。 訪れる事を想像すらしない傲慢さは未だ変わらず。 零瑠との戦いでそれどころでは無いかもしれない ジャニスに嗤って問い掛けた]
(173) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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──。
[>>168明之進の言葉を背中で聞く。 その声に籠められた願いは、きっと──。
──けれど]
明ちゃん、待って。 ボクも、
ボク達も行く。
[ひとたび放たれた矢は、もう、止まれないのだ──。]
(174) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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人に、……、そっか。
[明にーさんの言うことはもっともだと思う。 僕らの間に絆がもたらされたとしてもそれはきっと、触れれば崩れ落ちていくほどもろいもので。
でも、だからって、触れれば崩れ落ちそうな絢矢の傍にいてあげられないのは、――苦しくて]
……僕だって、
[違う、これは強さで張り合えるかの問題じゃなくて。
同じ運命を歩んだ“家族”に刃を向けられるかどうかを訊かれてるんだ。
沈黙が肯定になっちゃうって思っても、 すぐにそれしか返せなくなる]
(*37) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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…… アヤ―――
[あれ、絢矢ってこんな、大きかったっけ。 その時になって僕はようやく気付く。絢矢が、かつてと同じ目線で僕を見てたんだってことに。
だけど今は、大きくなった分、力も強くなった分、 僕のことを包み込むみたいに抱きしめて、僕の手をしっかり握ってくれてる]
……、〜〜〜〜〜っ。
[泣けてくるのに涙が出てこないのは苦しいけど、 それもひとりじゃなければ、ひとりじゃないから、どうにか乗り越えられる気がしてた]
(175) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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真弓はなかなかに強いな。
[気配を感じる。 眷属でありながら、また違う能力を得て強さを得た鬼。 心は傍にありはしなかったが、ホリーを斃すと言う 大事をやってのけ愉しませた。
そして反旗を翻す意志を見せて愉しませ、 今また、私の抗えぬ呪いに苦しんで愉しませてくれているはずだ]
真弓はホリーの力を得た。 力だけなら、お前よりは上だ。
[右腕を紅く染め上げ、尚主の為に戦う零瑠を煽る]
(176) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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>>169 [突き放したマユミが地に膝をついて。 それだけで、もう、駆け寄りたくなるのは、もう、やっぱり駄目だからな。 その血と闇と、乱れた髪、こちらを見る鬼の表情。 だけれども、それでさえ、駄目なのだ]
(ああ、殺せないだ)
[心底そう思う。 口ばかりだ。結局、リーの時も、止めなどさせずに、 目の前で転がったリーの頭に涙しか出なかった。
今繰り出した鞭も、何も知らぬ吸血鬼相手にならば、その首を飛ばすように狙えるのに リーにもマユミにも、咄嗟にその首ではなく、脚を止めようとした。
きっと、甘い。殺せない。]
(177) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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だが、お前だけは私の傍にいて良いと決めた。 その期待裏切るな。
[ホリーの力を得た真弓に実力では敵わぬだろうからこそ。 その忠義の心を見せろと、誘う様に笑みを投げた]
(*38) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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――安吾を殺したお前に言われたくない!!!
[>>149お姉さん?どの口がそんな言葉を吐くのだろう。 兄だと慕う相手すら、殺してしまったものなどもう、 にくい吸血鬼の一匹でしかないのだから。
たとえヒトでなくても構わなかったから、 続く言葉には否定もしなかった。 吸血鬼を殺せるのならば、なんだっていいのは本当だ]
(178) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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どけ、始祖殺しを邪魔するな。
[体勢を変える間も始祖からの攻撃があれば 蹴りで対応するしかないだろうか。 誰かが到着して始祖が離れれば 零瑠を殺すべく小太刀が腕を引き裂いても足首は掴んだまま、 強く引きながら下から逃れようと強引に腕を引き抜いて。 零瑠がバランスを崩せば腹か首を、 そうでなくても吸血鬼を殺すべく三日月斧を突きたてようと]
(179) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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>>170 [そして、マユミから諫められる。 顔は、どんなに汚れていても綺麗だ]
くっそおおおおおお・・・・・
[でも、それだと何もできない。 そんなこと思っていては何もできなくて。
だから、マユミの脚に絡んだ鎖、引き寄せられる力が想像以上に強くて、引きずられても、九節鞭は離さない。 マユミの傍、砂ぼこりをあげて倒れ伏せ、彼女に向けて顔をあげる。 きっとそこに差し迫る爪を肘で受け止め、それが肉を貫通しても、その手ひねってねじ伏せた]
――……マユミ…・・っ 泣くなっ!
[マユミのもう片方にある九節鞭はきっとこちらの急所を狙ってくるだろう。 わかってる。わかっていて、でも、それを止めることはできないだろう。 ホリーの速さと、ホリーの強さ]
(180) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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[もし、それに互角に対していたとしても、 その攻撃を避けることはできない。
理由はわかっている。 マユミだから]
(181) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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[リカルダの言葉>>140に、安心したように笑みを浮かべて一歩近付く。]
良かった。 リッキィならそう言ってくるって思ってた。 家族だもんな。
大丈夫、もう誰にも奪われないから。
[本人にすら、奪われたくないと。笑い。]
(182) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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[絢矢>>127から逆に問われ、困ったように眉を下げて。 遅れてきた明之進>>128にも答えるように、ゆっくりと首を振る。]
敵にやられたんだ。
[短く答える。それ以上は説明が必要ないと思っているような顔で、背負った円へと振り返る。
殺した「敵」に対して、何の感慨もない。 物と化したそれが、どうなっているかなんて気にならない。 だから絢矢が何をしている>>134のか、と首を傾げるだけ。]
(183) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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[不利な体勢からでも対応してくるジャニス>>179は 残る隊員達の心身どちらの意味でも砦だろう]
始祖である私に殺されるより、鬼に殺される方が 他の隊員達も絶望するだろうな?
[どう足掻いても届かぬのだと思わせる為に、 一旦退きはするが、僅かな間に交わして気付いた彼女の能力。 加えて実戦の経験値。そしてその執念。
眷属である零瑠を凌駕するのか否か。 戦闘を視界の隅に収めながら、近付く眷属の気配へと跳んだ]
(184) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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[『あや』を止めても 『菖蒲』が止まらないのだ。
『娘』射しは『母』。
狂った母の言葉は、 それでも幼い娘にとっては絶対の言霊を持った。
死にゆく母は、最期まで笑っていた。 笑って言った。
──笑って、逝った。]
『贖いを、はじめなさい── あや、め──』
[無垢な心に、冷たい爪で消えない疵を残して。]
(185) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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(その死をお前にも味わわせてやる。)
[>>173叶うのなら今すぐにでも、遠慮はいらない。 まだ死なないとさえ思っているような言葉に、 浮かぶのは哀れみと、怒りと、ひとかけらの慈悲。 この傲慢な考えも始祖の血を多く摂取したからなのか それとももともと自分の中にあったものなのか
摂取した期間が長かったからかもう境目もわからず]
(186) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[円を背負いながらでは攻撃は殆どできない。 庇うような動きで避けるに留め。
来るなという絢矢の意図や思い>>138は分かるはずはなく、円を背負い直すと、辺りを伺うようにぐるり、見渡した。]
(187) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[濁った涙が零れ落ちて、 緋色の幕も剥がれ落ちたよう。 世界は薄ぼんやりと白い霧の中の輪郭。 >>180 見上げたその顔がどんな表情をしているのか、 やっぱり見えなかった、それが酷く悲しくて、
肉を抉り濡れる爪の先、ねじ伏せられて肩が沈む。 声は泣くなと言うけれど、泣かせているのは誰だろう]
……わたし、 あなたを、ころしたくない……
[左の手にした武器は落ちる、 縋るように伸びた片手は、けれど彼の顔を見たくて、 ――その首を持ち上げ、同時に絞めるもの]
ころしたく、ない
[歪み笑む、けれど緋色の双眸からは溢れる涙がとまらない。 はらはらと零れる滴が、覗き込んだ彼の顔をも濡らすだろう]
(188) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[結局、零にーさんが何を望んでるのかは訊けずじまい。 僕の耳に届いたのは、周にーさんが吸血鬼になったという結果だけ。
生きてて良かった。 みんなも同じ場所に連れて行きたかった。
こんなワガママを、にーさんはどう思うのかな。
声を、顔を、懐かしむ。けれど、そのどちらも、届かないんだ]
(*39) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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ひどいね、お姉さん。
俺が安吾さんに殺されていても、別段構いやしなかったみたいだ。
[幾ら小太刀を振るっても。 ジャニスの腕を切り落とせない―――のなら。]
………っ!
[迷わず、己の脛を落とした。]
(189) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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……でも、絢矢、 始祖様を倒したらそれが終わりじゃないんだ。 死んでしまったら意味がないんだよ?
[たった5年ででも思い知った、かの者の強さ、恐ろしさ。 例え戦いに勝利したとしても、今の絢矢は、 その為に最期の一線を越えてしまうのでは、という、 不安がどうしても拭えない。
帝都守護隊であれば、他の吸血鬼を討伐し 人を守る義務をも負っている筈。 その方が――、まだ失わずに済むような気がして。
どうか、これ以上は傷を負わないでと。 願って、叶うかどうかは解らなくて、そして自分は動き出す。]
(190) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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愉しそうだな。真弓?
[2人が金の声が直に届く距離になった時、 2人はどんな姿になっていたか。 ホリーの力を得た真弓の迅さは、他の鬼と比べようがなく。 その前にまだ命ある隊員にわざと驚いて見せる。
やはりあの時の雛]
私を殺しに来たのだろう? それとも、その男を私の贄に、頭を下げに来たのか?
[2人の心に降り注ぐと知っていて掛ける言の刃。 浮かべるのは笑みのみ]
(191) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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明之進は、どうしても止まれないなら、共に行くしかない、のだろうが。
2014/02/20(Thu) 23時半頃
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構わない、吸血鬼が一匹消えるだけだ。 私の知っている弟は、その吸血鬼に食われてしまった。
[そう思うほか、無かった。 同じ姿をしていてももう別物なのだと――だから]
(192) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[後ろに跳び、十分な距離をあける。
地面に触れた手が。白かった外套の、武器に当たった。 小太刀が役に立たないのなら。 対吸血鬼用の武器の方が傷を負わせるのではないか。]
さぁ、主はジャニスさんに飽いたようだよ?
(193) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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>>188
[押さえつけた鬼の爪。 そして、もう片方のマユミの手に握られた九節鞭が己の頭を粉砕すると一瞬思った。
けれど、伸びてきたのは、その白い手で。 首に絡み、その細い指は、リーの噛み跡に食い込んで、なおも締め始める]
――……マ……ユミ……
[その力はもちろん、ただの女の子の力ではなくて……。 気道は瞬く間に塞がれ、むしろ、その肉は裂かれはじめる。
曇天の眸の色、その光が失われはじめるのにそう時間はかからない。
ただ、その手を止めるように空いた手は動かず……。 探れば、マユミの手から落ちた九節鞭はあるけれど、 その錐には手は届かず]
(194) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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[力得た真弓は惜しいが、簡単に許すわけにはいかない。 それこそ贄の1つ2つ手土産でも無ければ]
お前はその男の末をどうするつもりだ? 折角手に入れた力、使わず果てるのも味気ないだろう? それとも。
共に果てるか?
[零れる涙に降り注ぐのは容赦ない言の刃。 サミュエルがこちらに戦意を見せるなら、受けて立つと 牙と右手の爪が陽に照らされて光った]
(195) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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