204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[しんと寒さ 音を凍らせる とんとん……と音が響く]
俺は 狼だから……
[シメオンの問いに 首を一つ振りながら それは何時もの答え 彼が居間にいないのは それを疑問視する気はなく 覗いた表情があるから]
それに暖かいから大丈夫
[そういいながら 防寒着をぬいで とても寒そうな シメオンにそっと 上からかぶせて
肉体的には 寒い けど 寒くないから平気 そう思って 白い息吐く]
(169) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[>>150ディーンは、望んだもの以外の体温を拒絶する。 両手を離したくはないから、触れる感触があれば緩く首を振るのみだが。
>>152彼の指が髪を撫でる。 それから保護者を呼ぶ声がして、ディーンは微かに息を吐いた。 願いを告げた時、ニコラは確かに頷いたのだ。 不安に思うことは何もないはずなのに、それでも不安は拭い去れない。取り除けるのは、彼だけだ。]
――……ニコラ。
[いかないで、と、要点を言外に置く癖はそのまま。
>>161強い声に、びくりと背を震わせた。]
(170) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[早く、 離れなければ。
この場から。]
(171) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[違う。
プリシラを、]
(172) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[見上げた先 あった視線 こくりと頷く]
でも 平気
[防寒具を シメオンにかけつつ 階段から見上げて
一つ 二つ 瞬きする]
(173) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[プリシラを、この場から離さなければ。
動揺の走った顔を>>164何もかもの光景から隠すように己の体で遮ろうとした。]
(174) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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…………心配性……
けど 優しそうな人だから 一緒じゃないと 辛いって…… 説得出来ない かな?
だって……仲がいいだけ……なのに
[と そこまで考えた時だった ちょうど 実際に ラルフとしっかり目があったのは
とん と心臓が 一つ脈を打つ 彼は その脈動に 目をまたたかせる]
(*37) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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狼……?
[首を傾げながら見上げれば、あったかい、が落ちてきた。 被せられた防寒着はフィリップの体温であったかく、 他人の体温に慣れていないから、その温もりにいよいよ戸惑う]
ラルフ
[振り向いた。 冷えるのに、なんで。 わからないことだらけ。 今立ち上がれば、やっぱりまたバランスを崩しそうで 座ったまま、二人の顔を見比べるばかり。 寒さに白くなる頬、擦った雫の痕は未だ赤い]
(175) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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―2F居間/炊事場近く―
[>>162 気をつける、と謂ってくれることは一時でも気が休まる。 不安に満ちた心に、常と違う色が僅か、さして。 どうした、と尋ねられて眸を揺らし、答えあぐね、 後で、と先延ばしにした。
――ディーンを叱咤したとき 其処にラルフの姿がないことに気づく。 今は、それは幸いだとフランシスは思う。 衝動を覚えたラルフに、こんな大人の姿は見せられない。
>>170ディーンがびくりと背を震わせるのを見て、首を横に振る。]
しっかり、してくれよ…… どうしてしまったん だ
[酷く悲しそうな、苦しそうな、声を、投げて。]
(176) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[そのまま、顔を背け>>165 炊事場の奥、押し込めるようにしてドナルドの胸板を押す。 体重を欠けて、見えないように、奥へ。]
……ダメだ、ドナルド、 見ないで、 見たらダメだ、……
[大人の、あんな姿を見せて、良い影響があろうはずもない。 幼馴染の変貌―フランシスにはそう見えた―に、奥歯を噛み締め、泣きそうなのを堪えるような表情で]
……頼むから……
(177) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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― 一階への階段 ―
[シメオンへと、防寒具を貸す姿に、大丈夫そうかな、と琥珀が瞬く。 一段、二段、階段を下りて、二人へと近づいた]
だいじょぶなら、いいけど。
[体調が悪いといったシメオンをみて、 フィリップへと視線を戻して、ゆるりと首をかしぐ]
(178) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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……ごめんなさい。
[>>159僕の手を掴んでいた力が抜けていく。 もう僕は、彼のいい子じゃなくなってしまったのだと、突きつけられるようだった。 耐えきれず、悲鳴の色を含んだごめんなさいが、口から漏れるのに。
ディーンを見捨てることができなくて]
……ノックス。 ノックスも好きだよ。
[ゆるりと離れる指。 追いかけるための言葉を紡いで、それでもディーンを離さないで。
僕らの中に詰まってるものは何なんだろう。 中で腐って膨らんでいくそれは。 外に出せばきっときらきら輝いてくれる。
その輝きが一瞬だとは、まだ。 幼い未熟な頭は、まだうまく理解してなくて]
(179) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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うん、優しいよ。 優しいけど……決めたことには頑固だから……
説得、できたらいいな。 辛い理由を、聞かれるかもしれないけど……
はなれたく、ないし……
[フィリップと視線が合った。
ほっとしたような、安心感を感じて。 それは、三階で、目が合ったときにも感じたもの、だった]
(*38) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[>>168本能との心中。 まさしく、正しい表現だ。 他者の迷惑も顧みず、守らねばならないはずの大事なものを捨て、他人の大事なものに縋りついて、獣に堕とそうとしている。 褒められるべきことは、何一つしていない。
しかし、ディーンはずっと一つの疑問を抱いていた。 果たして、本能を押さえ続けるのは正しい事なのか。 苦しみ、もがきながら生きていくのは正しい事なのか。
何が正しく何が間違っているのか、ディーンには分からない。 『大人』でありながら、罪を犯したことは理解している。 ――それでも、飲み込むことが出来ない言葉がある。]
――……ニコラ。 君が、好きだ。
[その呟きに、常の平坦さはない。 そこにあるのは、押し殺すことの出来ない確かな感情だった。**]
(180) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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シメオン、様子変だったし。 なんか、音がして――倒れてるんじゃないかと……
[心配した、と言外に告げながら。
座ったままのシメオン>>175に小さく笑いかけた]
(181) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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そう 狼
[返る答えに 言葉 そのまま返して
顔をあげてしまった 痕の残る顔を]
………………耐えられなくなるまで いる?
[ゆるっと 首を傾げる 何らかの理由で いるシメオン その様子に静かにそこに居続ける ラルフの言葉に こくり と頷いて
大丈夫じゃなくなって立ち上がるか 大丈夫になって立ち上がるか
でもそれを急かすことなく そこにいる そこにいながら 身体も 暖かさ 感じる]
(182) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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生きて、欲しいんだよ。ニコラには。 僕も 好きだか、ら。
[残される側は、ツラい。>>179 謝るのに、腕を離さない。 自分のように生き残るのを、せめてと願いを口にして。
ノックスは居間から出ていくのを選択した。
結局、腰に下げたナイフを振るうことはなかった。
ディーンにかかる言葉に二人を見やる。>>161>>168
もう片方の指に、掴んだディーンの髪が数本付いていた。 穢らわしいと、振り払った。*]
(183) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[ソファーで起こっていることは、バーナバスの身体で遮られた>>174。 けれど、顔はそちらを見たまま固まっている。
だってニコラが。 ちゃんと覚えている。思い出した。 昔遊んだ子と同じ名前の彼は、きっとあの子だ。 その彼が、大人と。
だって、ディーンは大人だ。 だって大人が、なんて。
……じゃあバーナバスは?
胸の内は更に混乱する。]
(184) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[ディーンへと言葉掛けるフランシスをちらと見る。 心配性な保護者のことだから彼の事も案じて傍に行くと思った。 けれど、薄くはない胸板に力が掛かる。 奥へと押すフランシス>>177からの言葉に驚き、 そうして少しだけ困ったようにわらう。]
――…フランシス。 何も見てない。 大丈夫だから。
[彼の体重を受け止めて、躊躇いながらも片腕をその背にまわす。 耳朶に囁き掛けるバリトンはどこかあやすような響きを伴い]
(185) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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掟……形だけ じゃないのは確かだもんね……
……一緒にいないと 凍えてしまいそうって それは 彼を心配にさせてしまう……かな
[ラルフの感じる安心感に落ち着く それと同時に 声に 視線に とん と 脈動が揺れる …………暖かい 肉体的にも ラルフが来る前より 寒さに強くなった気もした]
(*39) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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ドナルドは、ベネットの体温に鼓動がはやまるのを感じる。
2014/11/18(Tue) 00時半頃
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うーんと……うん、ちょっと寒かったけど 倒れるほどじゃないし……
[さっきは間違えなかった。だから、確かこうだ]
ありがと
[見上げて、笑う。口端をあげれば笑顔に見える。 人に触れるのが得意でないのは似たのに 表情を作るのは得意になってしまったのは、何故だろう]
……でも、ちょっとまだ上行きたくないし まだいようかな、って……邪魔かな
[それに防寒着。 どうしよう、と広げて見せる。 またくしゃみが出て、冷たい髪がふわりと揺れた]
(186) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[>>168>>176周りの大人から、ディーンにかけられる言葉。 それを聞いてるディーンは、とても苦しそうで。
彼の怯えた、緊張した、心乱された目は好きだけど。 自分以外のものに乱されるのは、いやで]
ねえ。
[近くの大人に。 かけるのは、声変わりしてもまだ幼い響きの抜けない声]
……ディーンが可哀想。
[弱い彼を、なぜ責めるのか。分からない。 分からない、から。ゆる、と言葉を紡いで]
行こ?
[ディーンの服を、軽く引いて促した]
(187) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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あんまり、信じてなかったけど。
形だけじゃなかったから、ね……
離れたくないとかいったら……衝動と勘違いされる、かも? それとは、違うのにね。
――心配させない理由、考えないと……
[真剣に、考える。 フィリップも望んでくれることに、嬉しさがにじむ。 心の温かさで、寒さを感じなくなっている]
(*40) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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― 一階への階段 ―
そう? なら、いいけど……
[笑みを浮かべる様子>>186に首をかしげ。 それでも、無理に居間に引っ張っていくつもりも、体調を確認するつもりもなくて。
くしゃみをするシメオンに、苦笑を浮かべる]
階段はもうひとつあるし、いいんじゃないかな。
[ちらりと、反対側にある階段へと視線をむけた]
(188) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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プリシラ、見るな。
[見てはいけない、触れてはいけない。 あの毒に。]
お前だけは――。
[それはいずれ訪れる時がくることだ。 けれど、今であって欲しくはない。]
(189) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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[ラルフにシメオンが答える 体調不良は 大事ではない らしい]
ーー……階段 あっちにもある
[邪魔かな にそうと返しつつ また くしゃみが出る様子 一段したの段差におり 防寒着の前 しっかりと止めようと]
(190) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/11/18(Tue) 01時頃
ラルフは、ノックス>>183の姿が視界に入れば、琥珀の瞳を細めて見つめた。
2014/11/18(Tue) 01時頃
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― /階段を下る―
[足下がふらつく。 踏み板から落ちずに済んだのが奇跡に思えて仕方ない。]
トレイル、トレイル……。 どこだい? トレイル……
[掠れた声で、もう一人の名を呼ぶ。 居間には居なかった。なら、また1階に居るはず。
階段を下りていったのはフィリップだから。 焦燥で喉が枯れてしまいそうだった。]
(191) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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…………こんなに穏やか なのにね 衝動とは 真逆の
[そう 口にしながら 少し脈が早い その理由がつかめない けれど ラルフが嬉しそうで ーーーー…………それだけで嬉しい]
穏やかに 過ごせてるって 実証できたら 理由になる、かな
(*41) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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[何も知らぬ子どもに、そっと憐みの視線を向けた。>>187]
『ディーンが可哀想』
(そう言ったお前の無知は、現実の牙よりももっと鋭利に誰も彼もに傷を残していくよ)
[けれど、それは言っても伝わることはない。
誰かに傷つけられる相手を思いやる子ども。 誰かに傷と負わせることを思いやらない子ども。
理解した時は、全て手遅れになった時。]
(192) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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ー貯蔵庫ー
[暗がりに、無音
居間の、騒ぎを知らずにすんだのは、幸運か不運か 故に、トレイルの内にあるおもいは 音が優先されている。
無意識に選んだ場所は 鳥を連れたフィリップとあった場所 ノックスが抱き上げてくれた場所
ーーーーいまは、独りだ]
(193) 2014/11/18(Tue) 01時頃
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