68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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[粘液に包まれた手が伸びてきて、ひ、とまた細く鳴き声を上げる。 その際、垣間見えた目玉にどきりと心臓が跳ね きゅ、と細められた瞳が金色に光りかけた、が]
(……?)
[己の手を見て、伸ばしかけたそれを引っ込めた様子に、 瞳の色がすっとアッシュグレイに戻る]
……――。
[逡巡した挙句、大男を見上げると]
(止まって……!)
[もしも目が合ったなら、金縛りのように体の節が動かなくなるだろう。 ただ、相手の眼力にこちらが怯んでしまえばそれも緩まってしまうが]
(184) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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― 異世界・広場 ―
[広場に降り立ってから暫く後、傍目には血の海が築かれていた。 小鬼が大量に湧いていて、それらを相手に力の使い分けを練習した結果である。
一度身体から放たれた血はそのままでは使う事が出来ず、一度身体に戻る事が必要になるらしい。 本人には目の前に転がっているダーツの矢や蝙蝠が消えるというラグを要するように見えているのだが、実際は掌から放たれた血が身体に戻る手順が必要だった。
人間は体内の血液の1/3程を失えば死に至る、血液を武器にするというのはつまり相応のリスクを伴う]
(おかしい……身体が重い……。)
[脚がガクガクと震え、頭が重い、大量の小鬼を相手にただ漠然と血の矢や血蝙蝠を使った代償、貧血症状だ。 倒しても倒してもまったく減る気配のない相手に上手く血液の循環が行われずにその場に跪く。 けれど、小鬼達はまだワラワラと集まってくる、まるでお菓子をねだる子供の群れのように、辺りを取り囲まれる]
(185) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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―広場― 広場に集まるんだったっけ……?
[眠たい頭でついて行ったから覚えていなくて とりあえずその辺りを動いてみる]
……おばけ、いる。
[その辺りにいるのは名前も分からないお化け さっきのバンシーと対峙した時よりはマシだけれど それでも一人は怖い]
おばけがおかし持ってるんだっけ。 おかしを見つけないと、帰れないって。
[先程のスライムの様に持っていないお化けもいる どのお化けがお菓子を持っているのかどうやって見極めろと 膝を抱えてその辺りの地面に座る]
帰りたいよう……
(186) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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―孤児院付近―
[地図の場所はどうやら、モニカ達と最初に会った孤児院で間違いなかったらしい。俺はその記された場所に向かっていた……のだが。]
なんだ?なんなんだよ、こいつら…
[あのツギハギの大男は見たことがある。確か、映画に出てきたフランケンとかいう博士が作った人造人間だ。だが映画で見る限り、あいつは結構いい奴だった。最後の方で俺は不覚にも少し泣いちまった。もっとも、目の前の奴がどうかは知らん。そいつと歩く黒猫が戦っている。もっとも不利なのは黒猫の方で、 それ以前にこいつらは明らかに人間じゃあない。猫の方は足を引きずって逃げようとしている]
おい、あれ俺の方に来そうだよな?やべえな、マジで。これは巻き込まれる。いや、巻き込まれざるを得ない。
[そう思った俺は、何か役に立つ護身具はとリュックを漁る。しかし奇妙な事にリュックはずしりと重く、開けても商売道具の数々はなかった。つまり、瓶詰めの砂、袋詰めの砂、例の月の砂がリュックサックを埋め尽くすほどの砂に埋もれていた]
(187) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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なんだこれ…… おい、これこそ何のイタズラだよ… ふざけん、な……
[その場に俺は、気が抜けたのかどうか知らないがふとへたりこんで、少しだけ意識が飛んでいたようだ。当然、その時の俺にはフランケンや黒猫に自分の姿がどう見えるかなんて意識もなかった]
(188) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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モニカは、ぴく、と>>188の声が聞こえて僅かに意識が逸れたか。
2011/10/20(Thu) 22時頃
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2011/10/20(Thu) 22時頃
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[>>177で逃げる体勢を取る黒猫に対しては、別段此方から何かをしようとは思わなかった]
逃げるなら、今の内デス。 でないと、この花のお化けが貴女を襲いマス。
[黒猫が無事に逃げれたのであれば、追いかけたりはせず、黙って見送るだけだった。 視線を反らせたその隙を相手は見逃さなかった。
>>180で花のお化けが右手を己の喉に触れたのだ。 皮膚が焼き爛れる感覚はあれど、幸い痛覚が無いお陰で傷みは感じない。 咄嗟に花のお化けの右腕を掴み、思いっきり振り上げて地面に叩きおろしてみる。
ただ毒が先ほどより多く摂取してしまった為、上手くそれが出来るかどうか分からない。
眩暈がする。吐き気がする。頭痛がする――これ以上戦ったら危険、と感じたのか、>>184の金縛りの視線を合わせる事無く、その場を走り去る]
(189) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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ネイサンは、モニカ猫の目が金色に光るのを、花の一つが捉えた
2011/10/20(Thu) 22時頃
サイラスは、>>188の声が聞こえ、本気で距離を取らないと危険と悟る
2011/10/20(Thu) 22時頃
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(どうしよう、逃げなくちゃ……。)
[思う様に身体は動かない、傍から見れば全身血塗れだがその全てが自分の血である。 小鬼に取り囲まれ、彼らが手にした武器で身体を傷つけられれば腕を振るって反撃する。
鋭く尖った爪が赤い軌跡を残して小鬼を綺麗に輪切りにする様に驚いて自分の手を見る。 自分の目にはいつの間にか大型肉食獣を彷彿とさせるクロウナイフが握られている]
(こ、こんな事まで出来るの?)
[近接攻撃はこのナイフでやれと言う事なのだろう、傍目には鋭く伸びた爪で引き裂いているのだが、本人は気付く事はない。
とは言え、現状は多勢に無勢、いくら切れ味鋭い爪で倒せると言っても前後左右どこからでも小鬼達は襲ってくる]
(これは、強いけど……大勢を相手にするのは向かないわ)
[どうにかしてまた空を飛べたらと思う、がそのためには隙を作る必要があった。 逃げたいとさらに強く願うと全身の傷口から血の霧が噴き出して小鬼達の目を眩ませる事が出来た、本人の目にはテレビで見るような白いスモークが噴き出した様に見えているが、とにかくチャンスとばかりに再び空へ舞う]
(190) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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― 街中 ―
[玄関を出て少しした所で、不意に白いものが視界の端を横切った。 何だろうと思ってよくよく見ると、それは曲がり角の先、白いシーツのようなもの。 三角の形になっていて、まるで誰かが被って遊んでるみたいで]
何かの遊び…?
[人に会えたと思い、とことこと近づくけれど、その動きがぴたりと止まった。 そのシーツは地面から10センチほど浮いていた。 人が被っていると言う事は、有り得ない]
(191) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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…え?
[背中に寒気がするようだった。 一歩後ずさろうとすると、バランスが軽く崩れて]
きゃ…!
[ぺたりとその場に座り込んでしまう。 しかも、間が悪い事にその声でシーツのお化けはこちらに気付いたようだ。 ぐるりと急に振り返ったその顔は、真っ黒な空洞のような瞳と、黄ばんだ牙だらけの真っ赤な口。 それはどうみても、シーツそのものについている顔のパーツのように見えた]
(192) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/20(Thu) 22時頃
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[す、と壁際から離れる。瞳は動く木にじっと向けられたままで。傍から見れば、本当に見ているのかわからないような、虚ろに焦点が合っていない有り様だっただろうが]
……ミイラぁ? 木のミイラって事か? 確かに枯れてるもんな。 ! うお、何……
[己を指しての単語は、当然それとは気が付かず。それから突然にうろからぶちまけられた白い粉に、はっと顔の前に腕を出し]
……しょっぺえ! し、塩? なんで塩……
[かけられた粉を払うように腕を振る。少々口の中に入り込んできた粉を、ぺっぺっと吐き出した。相手には怯んだようにも見えたかもしれない。実際、ある意味怯まされはしていた。 塩で攻撃するお化けなんているのか。そもそも木のくせに。当惑と、何に対してだかわからないような苛立ちが内心に湧いてきて]
何なんだよ、てめえ! 俺を食おうってのかよ? お前、「お菓子」って持ってんのか? なあ。
[動く木を指差し、荒れる心境のままに叫ぶ。 ミイラは愉しそうに笑い叫ぶ]
(193) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[ふっと広場の方に顔を戻せば、広場の中が騒がしい 蝙蝠の羽根を持った、青白い女性 その足元にいるのは、小さい鬼]
ヒホッ!?(襲われてるの!?)
[でも、お化けを倒すとかできるのか というかどっちらも怖い でも、どう見ても女性の方が不利に見えて]
(巻き込まれたくない、けど……)
[こっそりと物陰で見ていれば 女性は爪を使い、小鬼達を襲う それでもワラワラと集まる小鬼にしびれを切らしたのか 空へ飛び立つと同時、赤い霧が小鬼達へと撒かれる]
ヒ、ヒホ……?(き、きゅうけつき……?)
(194) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[しかし、空を飛ぶと言っても地上に残っている自分の血液が足枷の様になり高く飛べない、小鬼達の攻撃は届かなくなった様に見えた、が。 彼らは石を投げつけたり、足元に落ちている仲間の死骸から武器を奪い取るとそれを投擲し始めた]
(えええ、ちょ、ちょっと。) (なんで高く飛べないのよ!?)
[地面から伸びる血液が掌に戻っていくために、傍目には血の鎖に繋がれているようにも見えるだろう。 本人には自分を吊るしてくれる見えないワイヤーがガクンと急に止まった感覚だ。
小鬼達の攻撃をその状態で避けるのもかなり難しい、時間が経てば血液は戻るのだが、時間が稼げない]
(ど、どうしたらいいの……。)
[彼らの狙いも良く分からない、元はと言えば地上に降りた時から回りを囲まれてしまったのだから当然だが。 ギリ、と歯を噛み鳴らすと再び手に武器を持った小鬼が襲いかかってくる]
(195) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[そのお化けは、形容しがたい叫び声を切り裂くように上げながらこちらへと向かってくる。 逃げるという発想は既に存在しない。 あんなものから逃げられるとは到底思えなかった]
…そ、そうだ。 おまもり…!
[隠し持っていたクッキーの存在を思い出した。 良く覚えていないけれど、これを食べろといわれたような気がする。 しかし焦っているためか上手く手にする事が出来ず、震える指先でティッシュを開く。
クッキーを口の中に放り込めたのは、お化けが眼前まで迫っていた丁度その時だった]
(196) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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ゾーイは、コリーンが上空にいるなら、近くの植木に隠れて見ているのが見えるだろう。
2011/10/20(Thu) 22時頃
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[しかし、目が合う事はなく、 更にくぐもったような大男の声を捉えた耳は困惑する]
(逃げる、でないと……?)
[集中が失せればまた瞳の輝きも褪せて]
(どういう事……? どっちも、私を襲うつもりは、ない……? 私が猫だから? や、でも……)
[花まみれのクラウンが地面に叩きつけられる。 が、フランケンの追撃はなく逆に走り去るのを見て。 安全な場所で頭を整理しよう、そう思い場を離れようとしたところで、 ザントマンが行く手を塞いでいる>>188のに気付き]
ウゥ……。 (やだ、どっちへ……)
(197) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[触れた右手はじわりと爪を立てる。注ぎ込むなら、大きな怪我に手を突っ込まねば駄目だろう。この程度では少々の時間しか効かないのではないかと、男は焦る。 だからだろうか。>>188新しい声の主に必要以上に気を取られたのは。全ての目を花を向け、子供が喜びそうな姿を認識した瞬間 男は宙に浮いた。]
(あの腕力じゃあ……)
[目の前で粉々になったものを思い出す。潰れたトマトが出来上がる図が脳裏に浮かんで
衝撃と共に消えた。]
[想像より大分軽い感触に戸惑い、体を反転させて継ぎ接ぎだらけを探す。しかし走り去る相手は意外と早く、背を見るしか出来なかった]
(198) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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ネイサンは、猫と三日月頭から離れるよう、起き上がり走り出す
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[空へと逃げたと思われた吸血鬼は あまり高く飛べていない>>195 このまま放っておいたらあの吸血鬼は負けるだろう ――でも、多対1は、あまりにも酷い]
ヒホッ!!(あぶない!!)
[カンテラを武器を持った小鬼へ振る カンテラから現れた炎は、その小鬼を焼き尽くす筈]
ヒ、ヒホッ……(あ、やっちゃった……)
[見ていられなくてうっかり飛び出したのだが それでも、小鬼を「倒せる」事が分かれば 怖さは少し和らいだ]
ヒホー!!(ええい!!)
[カンテラを2回程振って 残った小鬼達へと炎を浴びせる]
(199) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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…なんか凄く失礼な事言われてないか、僕。 枯れてるとかなんとかって。そりゃま、三十路過ぎだけどね!
[塩をかけたミイラの様子を、注意深く観察してみた。 …逆上してる?]
効いてないかなあ、これ。 十字架…は、持ってないし。そもそもミイラには効かないか。 …ん?
[ミイラは大分おかんむりの様子。荒れ狂った叫びを聞いた。]
食うわけないだろ、ミイラなんて煮ても焼いても不味そうだ! お菓子? お前こそ持ってるのか?僕はもう食べたからないぞ!
[林檎を食べ終わり、芯はひとまずバスケットにぽい。 しかし、お化けの割に流暢に喋るなあ。 そんなことを、ふと思う。]
(200) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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ネイサンは、リンダ常連が消えたと言う話はすっかり忘れてた
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[脚を掴まれ地に引き摺り降ろされると頭を強く殴られ、血が目に入り視界も悪くなる]
(もう駄目……かな……。)
[目が見えづらくなり痛みから目を閉じると、不意に頭の中に妙なイメージが湧いた。 小鬼達は全て皮だけのハリボテ、その奥にギッシリと中身の詰まった小鬼が居るのだ]
(あれをやっつければいいのかしら……。)
[最後の力を振り絞って、駄目元で血の矢を放ち中身の詰まったそれの頭を貫く。 すると、小鬼達の動きがピタリと止んで糸の切れたマリオネットの様にパタパタと倒れるイメージが頭に浮かび、それまで行われていた身体への暴力が収まった]
(え……? ほ、本当に今ので良かったの?)
[額を流れてくる血を拭い、辺りを見るとそこにはもう何もなかった、お菓子すらも。 小鬼達は外れだったのだ]
(あれだけ苦労したのに……)
[がっかりと肩を落としつつ、少しだけ力の使い方が理解出来たような気がして傷だらけの重い身体を引き摺り壁に寄りかかって座り込む]
(201) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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ザックは、リンダとスティーブンはどうしているだろうか、などと。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
モニカは、ネイサンが走り去るのを注意深く見送って。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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しかし。 …誰か加勢してくれないかな。何気に怖いんだけどミイラ。
[昔見たホラー映画のそれより一万倍怖い。 出来れば逃げたいんだけど。]
逃がしてくれそうには、ないよなあ。
[ミイラの虚ろな視線を受けながら、ため息。]
(202) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[壁に寄りかかって改めて辺りを見ると、小さなカボチャのお化けが手伝ってくれていたらしい事>>1:199に気が付く]
――――、―? (アナタは、誰?)
[助けてくれるお化けには初めて出会った気がする、どこか可愛らしい容貌のカボチャのお化けは何者なのだろうかと、声を掛けてみた。 けれど、やっぱり自分にはまともに聞こえる声も、他者には風の音としか届く事はないだろう]
(203) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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スティーブンは、へクター君は今頃何処にいるのやら…とそんなことを考える。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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― 自宅 ―
『開けてくれないなら、開けちゃうよ…』
[理不尽な宣言と共に、少しずつ扉は開いていく。隙間から覗く、青い瞳。やがて、少女はその隙間からぬるりと部屋に滑り込む。
「絶対に生きていない」と断言できる、完全に血の気のひいた白い肌。蝋人形の方が、まだ幾らか血色は良いだろう。
バーンスタインは、扉から最も遠い場所、つまりベッドの上で、壁に張り付いていた。]
(204) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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……ア………シイ…… (……あれ、おかしいな…)
[軽くぶつけたのか?痛む頭をさすりながら俺は立ち上がる。おかしい。フランケンと猫と、それにクラウン。先ほどと位置が少しずれている]
……おかしいな。結構眠ったと思ってたのに寝ちまってたか?
[そう言えば、先ほどリュックを開けた拍子に目の中に砂が……と考えつつ。黒猫だけがこちらを睨みながら残っている。]
オイ……… シタ? …マエ、……ヲモ……ヵ? (おい、どうした?お前、お菓子を持ったお化けってお前みたいな奴のことか?)
[お化けからお菓子を奪うって事は、つまりそういう事なんだろう。俺はそう言って、黒猫に一歩だけ近寄った]
(205) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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コリーンは、ゾーイと言う名の少女が目の前のカボチャお化けだとは気付かない。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
サイラスは、ザックの自宅の近くを駆け抜けたのだろう。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[吸血鬼の血の矢が一匹の小鬼を貫いた>>201 パタパタと倒れる小鬼達を見て、気が抜けた 群れの長を倒したという事なのだろう ――この少女はそこまで分かっていないだろうが]
……ヒ、ヒホ?(……な、なぁに?)
[呼びかけられたような気がしたのだけれど 自分に向けられた風の音しか聞こえなくて 少し怯えたように彼女を見る 流石に彼女の容姿が怖いようで]
ヒホ……(あう……)
[三角の目がしょぼんと垂れる]
(206) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[争っていた2人のお化けは去った。 だから、自分もそちらから逃げる事はできたし。 何よりも、影の中に消える事もできる。
ただ、それをするともうただの猫のふりが通じなく なってしまうわけなのだが]
ミュ、、。
[そんな事を考えている内に、ザントマンがこちらに歩み寄る。 ノイズがかったような声は何を言っているのか判らない。 が、彼の傍に零れている砂にふと目がいった]
ミャ、……! (あ、あの砂……!)
[躊躇った後、姿を人間に――相手には少女の格好をした 黒猫に見えるのだが――に戻して]
(207) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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ニャニャ、ニャア、ニャ!? (その砂、何処で手に入れたの!? もしかして、ヤニクさんかゾーイちゃんかマーゴさんに!?)
[ポケットから月の砂の小瓶を取り出す。 相手からは小瓶を持った黒猫がニャアニャアと 鳴いているようにしか聴こえないだろうが]
(208) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[――キンッ――
高い金属音のようなものが聞こえた気がして。 恐る恐る顔を上げると、そこには切り刻まれたシーツの切れ端と。 そして可愛らしいビスクドールがたっていた]
…お人形さん?
[ふわふわとした緑と黒のドレスを身に纏った、少女の姿。 髪の毛は地面につきそうなほどに長い。 体長は赤ん坊程度だし、何よりその瞳はガラス球のように透き通っていて。 どうみても人間のそれではないようだった]
守って、くれたの?
[人形はなにも答えない。 けれど、物言わぬ表情がかすかに笑ったように見えた。 だから自分も笑い返して、人形の頭をそっと撫でてあげることにした]
(209) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[木々はざわざわと音を立てている。返事をしているのだがしていないのだか、よくわからなかった。だが、少なくとも此方の話が全く通じていないわけではないらしい、と察せられた。ミイラやら、不味そうやら、ぽつりぽつりと言葉が風の音のように認識出来たから]
持ってんのか持ってないのかはっきりしろよ。 ……って、持っててもただじゃくれなそうだけどなあ。 いっそ力尽くで……
[と、其処まで言って、ふっと冷静になり]
……そういや、結局、なんか変わってるのか? 俺。 変わってなかったら……すげえ、やばくね? この状況。 …… お、おい! 誰かいないのか、おい!
[きょろきょろと忙しく辺りを見回し、大声をあげた。誰か近くに来てはいないだろうかと。しかし返事が聞こえる事はなく]
おい…… !? うおっ!?
[此処はなんとか隙を見て逃げ出すべきか。そう考えた次の瞬間、傍らの地面がぼこりと盛り上がった。驚いてじっと見つめていると、土を掻き分けるようにして、何かが地上へと出てきた]
(210) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[姿を現したのは、包帯でぐるぐる巻きになった犬だった。ドーベルマンか何かに見えたが、確かなところはわからなかった。包帯の隙間からは黒く淀んだ毛だか肌だかが覗き、目は一面に白く濁り、口からはだらりと紫の舌が垂れ下がっていた。 犬に付き物の忙しい呼吸をしている気配は、全くなく]
……な、なんだこれ……きめえ。 ……もしかして、これが対抗するなんとかってやつか……?
[男の視線の先で、その犬――のミイラは、ぐるぐると唸り声を上げた。それから、木のお化けに飛び掛っていき]
(211) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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ャッ……マエ… バ… ッタ…… (やっぱりお前もお化けだったのか。見た目ならステゴロでもなんとかなりそうなんだが…)
[目の前の黒猫は人間風になる。長靴を履いていたらきっと似合うだろう。そんな事を思っているうちに、俺の目は意外なものに止まる。俺が渡した砂だ。リボンの色は適当に渡したので誰のものかはわからないが、モニカかゾーイかマーゴのもので]
ォマェ……コデ……レタ? …デモクレ……ゥカ? (お前、どこで手に入れた?お菓子でもくれるならもう一つやろうか?)
[リュックから、少々砂が付着してはいるが、瓶詰めの星の砂を投げてよこした]
(212) 2011/10/20(Thu) 23時頃
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[持ってるのか持ってないのか、とまでは聞こえた。 話、通じてないのか?]
…だから持ってないって言ってるのに。 包み紙でも見せてみるか。
[まだにおいが残ってるので意地汚く白衣のポケットに入れていたお菓子の包み紙を取り出し、ひらひらと。
ミイラからは別の場所からうろがぽっかり開き、包み紙が出てきたように見えたことだろう。 指のように細い枯れ枝が、包み紙をひらひらと振り回す。]
(213) 2011/10/20(Thu) 23時頃
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