194 花籠遊里
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恥ずかしいの、亀吉サン。 …顔、赤いよ。 ――それとも、怒ってるのかな
[くつりくつり性悪くも笑声絶やさず。寧ろ嗤い声とさえ取れるそれは室内にちいさく反響し。 最後の言葉を投げたならば、ふるりと首を振り、「怒るのは、有り得ないか?」なんて挑発で言葉尻を飾り。
何か反抗が見えたのならば、その手が彼の下部へと触れた頃に、強く力を込めて添えてみただろうか。 ――見えなくとも、同じことはやっていただろうけど。
持て余したもう片手は彼の首元の裾を割り、鎖骨を撫ぜ。 退かすように長襦袢を肌から動かし、柔肌に直接触れたならば、その感触を手の内に残すように、胸へと下りて行くまでに掌を遅遅と擦り*合わせた*]
(163) 2014/09/16(Tue) 00時頃
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[崩れはじめた朧の面。 先端を親指でそっとなぞりそのままくるくると撫でまわし、邪魔なこげ茶を耳へとかけながら反応を伺う。 それから再び軽く口に含み、ゆっくりとそれを指先で擦り。 主が問う声に、俺はなるべく眉一つ動かさない変わりに笑みを浮かべ口を開く。>>156 喋る度に藤之助に、息がふきかかってしまったかもしれないが]
悪くない、ですよヘクター様。 こんなに乱れた藤之助を見るのは、初めてですが。
[本心とは真逆の言葉を蝶へ吐き。 時折鼻にかかったような息をはきながら、壊れ物を扱うかのようにゆっくりと追いつめていく。]
(164) 2014/09/16(Tue) 00時頃
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[焦らす様に煽る様に、牢に反響する彼の重厚な声>>159は殊更にひび割れた鏡を震わせる]
ぁ…ぁ……ふぁ……
[合わせに差し伸ばされた手、胸飾りを摘まれ弄ばれればそこは南天の実の様にぷくり赤く色づいて。律動により齎される快楽は戦慄く唇いとも容易く決壊させて囀り啼くのを牢に琴の音の様に響かせていた。
掻き鳴らされ、爪弾かれれば唄うは高く甘い声で。淫売と罵られてもそれはもはや佚楽の火種をより燃えあがらせる香辛料にしかならなかった。 首筋齧られれば頸動脈にそれはあたり、捕食されている事実を顕著に知らしめて。
啼いて鳴いて。撓る背はピンと張りつめた弓の様相、赤い舌で味わうかのように舐められれば、花房は強く揺れ動いた]
ヘクター、様……
[震える声は冀う少女の様に、もしくは誘蛾灯の様に艶めいて主の名を呼ぶ 絡む襞はその声と共に一層締めつけを増しつつも搾り取る様に中の雄を包んだ]
(165) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[時折朧が声を発する毎に>>164、熱い吐息がかかり身体が跳ねる。細く美しい指と熱い咥内に加えられた自身が色づきしとどに蜜を零すのを止められぬ
壊れ物を扱うかのように追い詰める彼に、ふるふる房を横に振り、声ならぬ声で制止を求めるがそれは聞き入れられないだろう]
ふ…っ…
[息を呑み込みつつ、限界が近い事を悟れば抱きかかえる蝶に潤んだ瞳でそれを訴えた]
(166) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[眺める櫻子の頬には赤みが差していて。>>160 まるで本当に僕の言葉に胸をときめかせているかのよう。
露わになった白い肌は僕のものとはまた違った白さを有していて。 血が上ればすぐに肌の下の血管の色を表に晒して染まる僕のそれよりも、櫻子の肌の白さの方が本当に白いように思えた。
尖りに触れれば漏れ出る甘い囁きが僕の胸を焦がす。そして密かに僕の欲を掻き立てるのであった。]
そっか、好きかぁ。ふふ。
[その言葉の甘みに、心の底から愉しいとばかりに鈴の音にも似た笑い声を漏らす。]
(167) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[そして僕は櫻子の身体を布団の上に優しく横たえた。その上に屈み込み影を落とすと、崩した着物を完全に取り払い彼を生まれたままの姿にするために手をかけた。
しゅるりと布の滑る音が響く。]
じゃあ僕、櫻子と一つになりたいなぁ…? 教えてくれる?何を、どうすればいいのか。
[見本は牢の周りに転がっているけれども。 僕はあえて目の前の櫻子に教えを請う。 この先の一つ一つを想像させるように、 ゆっくりと言葉を刻んで。
やがて櫻の梢の柔肌を包むものは全て除けられたか。]
(168) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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新たに告げられた命>>162には双眸を眇めただろう。苦さの残る瞳を唯々揺らめかしながら。
それでも諦念がこの身を渦巻けば、そっと蝶の望むままに花を芽吹かせる。甘い蜜を与えようと。
首筋に落とすは蝶の翅。硬く体温を感じさせない皮の感触は何処か無機質に思えた。
それでも夜風にあたる際に腕に触れ、顎を取った指先だと思えば何とも言い難い色で、主の望むまま線を辿らせただろう。
上気し熟れた頬を薄暗い室内で揶揄られたならば、キュッと唇を引き結ぶ。鼓膜を叩くその声に憎まれ口が顔を出そうと覗かせたけれど。 追撃>>163には口許を和らげて、にっこりと。]
……貴方の、ペティンガー様の指がこの身に触れると心地良くて。 …悦んでいるのです。
[誘うように焦らすように、首を傾げつつ睫毛に蔭を落として。布擦れの音を立てて態とらしく下肢に手のひらを押し付ける。]
(169) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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…濡れてしまいました。
[熟れた頬を隠すことなく囁けば。微か燻る熱に触れさせた手は力が込められたか。
結局言い出した癖に肌蹴けさせようとする指先には、鼻で軽く嘲笑して。それも熱を孕んだ奥底を慰められたのなら、少しばかり胸元に体重をかけて耳許で声を落とすだろう。]
…花を散らすのと、花に愛づられるのと。 ……貴方は何方がお望みですか?
[悪戯に相手の胸先を弄りながら、ゆっくりと。]
(170) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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朧、お願い……もう……
[小さく、願う様に囁く声は涙と色に濡れ 彼にこんなことをさせてしまっているのだと自覚すればぱらぱらと汗に混じり雫が頬を伝った]
(*40) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[煙るような靄の向こうで明りをほろりと零していた月。>>164 それが今や、隔たりは徐々に晴れて、淫蕩と情欲に濡れていく。
それでも、笑みを形作る彼には、咎めるように片目を眇めた。 彼の虚ろな瞳の奥底を覗き込もうとする性悪な眼差しを尖らせ。]
――…へぇ。 聞いたかい、藤の字よ。
朧はお前さんにも欲情するらしいぜ。
[彼らを苛むほどに心地が良い。 朧が自らを慰める窄まりに視線を降ろし、 指が彷徨う度に身体を拓こうとする様に眼圧を掛け視姦。
挙句、彼の吐息が己を咥え込む菊門を掠めるたび、 微震が伝わり、結果的に蝶を悦ばせた。]
(171) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[「貴方は。」
言葉の後に続く尾>>157>>158を待てども、眼下の花は数度眼を瞬くのみ。 未だ笑みを浮かべたまま、次はどうしようか、なんて狂った調子を戻そうと、していた。すると、
花が 綻ぶ。
初めて名を呼ばれて、はたと息を潜めた。 何処で聞いた。 何故知っている。 そんな疑問よりも先に温かい直肌が男を抱き締めた。引き寄せられるように身体を倒す。髪の毛の表を滑る手は。果たして、その意味は。
………あー…あ、まんまとはまってら。 より密着した肌と肌。男は煙を吐き出すような長いため息をついた。]
(172) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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そうか、そいつは……良かった。ありがとよォ。
…まるで本当に犬になっちまったみてェじゃねェか。なァんで抱き締めたかねェ。 撫でる程の可愛げが、俺にはあったか……なんて…お前の香は、蝶も惑う。
………なァ、丁。
[やんわりと理由を尋ねてみるが、どんな回答が得られるやら。 絆される間に間に、離せとも言わず、擦り寄りもしない生暖かい温度。 しかし確かに、熱は其処に燻ったままで。]
犬を可愛がるか、慰められるか…どっちがいい。 ……あァ、このままお犬様、なんて選択肢もあるか。
[再び顔が近付いたのを良い事に、男は耳に息を吹きかける。 それは、愛玩にするにはいささか度が過ぎた代物だろうか。]
(173) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[鏡面に走る細かい罅。彼の軋む音は法悦の調べ。>>165 砕く意思は悪意等という易いものではなく、純然たる我欲だった。 結合部に掛かる吐息に合わせ、左胸を弄れば、やがて芯を持ち 女子のようだと詰って弾き、疼痛齎して苛めて見せた。
唯一度も触れぬ前に、それでも込み上げるのは射精感か。 何度も往復し酷使させた前立腺。 既に彼は、雄を持成す身体として蕩けている。 先走りは腹の中でひっきりなしに水音を重ね、溜まり。
不意に、甘く、欲深く、腹の底へと種を強請る収縮に襲われ、 迫る頂に逆らわず、骨がぶつかるほど深くまで腰を叩き付けた。]
――――ッ、
[彼の中に放つは夥しい白濁。>>166 熟んだ媚肉を灼いて飛沫が散り、腹を波立たせ、至らせる悦。]
(174) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[藤を朧で苛み、浸食する感覚は脳を爛れさせる。
余韻に浸りながらも、射精の合間も腰を揺すり、 彼の中に残滓も残さず注ぎ込んでいく。
達すると同時に、彼の深淵からも押し上げさせるのは小さな死。 当然、彼が芳醇とした熱欲を絶頂に弾けさせれば、朧は二度目の精を浴びる。
藤色を、真っ白に埋め尽くして。 彼の大切なものを、淫欲で汚させて。]
(175) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[僕の言葉に零される笑みは、鈴を転がすような音でした>>167 白い彼の肌に、左の目許に在りし黒子に指先を伸ばします。 ひたりと触れれば、与えられる愛撫に指までも 熱を帯びていることを伝えるでしょう。
違う色の、同じ白。 不可思議な相違に、眸を細めようとして。]
わ、ぁ
[牢屋という場所に不釣合いな、柔らかな布団の上に身体を横たえられて>>168 出した声はすこし間の抜けたものだったかもしれません。 布が滑る、淫らな音が響きます。]
ひとつ…に……。
[まるで鸚鵡返しのように紡げば、耳先に朱がさしました。 生娘でもあるまいし、と思われるかもしれませんが 恥ずかしいと思うことに、変わりなどないのでございます。]
(176) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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ベルさまもお姿をお見せになっては下さいませんか…? 僕だけでは、恥ずかしいです。
[包み隠すものはやがてなくなり、丸窓からの月下にて 全てを晒す事になりましょう。
申し訳程度に付いたものは、僕の性別をものがたります。 手で隠す、なんて事は許されやしないでしょうから 僕はほんのりとした羞恥に耐えるべく ベルさまの頬へとまた、指先を滑らせたのでございます。]
あなたさまの、情熱を。 僕の、裡へ。
[そっと腕を首へと絡ませ、耳元にて囁きました。 その声は、蜂蜜の甘さを移していたでしょう。]
(177) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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いいえ、どういたしまして。
[掛かる体重を抱き止めて。
礼の言葉に本音は幾許か、理解出来るほどの仲では決して無い。 だからこそ、素直に受け取っておくことにした。>>172>>173]
何故でしょうね、其れは…… 今宵、貴方が僕であると仰ったせいではないでしょうか。
[可愛げ、それから惑うとの言葉には、ただ目を細めるのみ。]
どのような選択肢でも、貴方のお望みのままに。 ですが、丁が蝶であると仰るならば、こう言ってみましょうか。
俺は、犬を悦ばせたい。
[耳元に近付いた頭。 吹きかけられた息に震え、返す言葉は謎掛けのようなもの。 笑みは深く、深くなる。]
(178) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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……堪らねぇな、
[僅かに浮いた汗を払って首を振り、橙色が乾いた音を立てる。 ぐちりと体内に零した精を潰す緩い律動を数度繰り返してから、荒々しく扱った花より、白濁に塗れた凶器を引き抜いた。
栓を失った窄まりからは、粘性の濁りがどろりと零れて、彼の秘所を新たに濡らすだろう。 穢されて、犯されたのだと、その身に教えるように。
そのまま藤之助を寝台に転がし、次に腕を伸ばすのは朧の君。 半ば無理矢理、寝台に引き上げて、口唇を塞ぐ接吻を捺そうか。
精に穢されていようとも構わず、 その傲慢な口付けを、打ち捨てた藤之助へと見せ付けた。
―――そこで、余所の檻より微かに聞こえた嬌声に、 一度視線を上げたが、一瞬の瞬きで逡巡も挟まず断ち切り。
ニィ、と笑って、リップノイズを二輪に聞かせた。**]
(179) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時頃
丁助は、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/16(Tue) 01時頃
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[囁く声に請われるがまま。 舌の這う動きを、包み込む手の動きを早め。 陽物の先端に少し強めに吸い付いて、我慢など無用だと暗に知らせる。 そのまま面を上げ手は休めずに、蝶の動きに合わせて優しく激しく触ったなら。 そのまま、弾けとんだだろうか。
嫌がる素振りもなく顔を白で埋め尽くし。 何かが少し、欠けた音がした、気がした。]
……藤之助、
[そこでようやく音を発して。 迷いながらも労わろうと手を伸ばすも、先に蝶の手で寝台へと。>>179 行き場を失った手を引いたのは蝶だったか。 手荒く扱われ、噛みつかれるかのように口が合わさる。 好きなようにさせ、時折それに応えながら己を見ているであろう視線に目を伏せた。]
(180) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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[指に口付けを落としても表情一つ変えなかった淡藤とは違い、僕の一挙手一投足に愛らしい反応を返してくれる櫻の花に自然に笑みが零れる。
最もその淡藤も向こうの檻では揺れているのかもしれないが、わざわざ首を巡らせて確かめるつもりは毛頭無い。
黒子に触れられ熱を感じる。 その感覚に僕の頬にも熱さが移り、 頬が染まったかのような錯覚を覚える。 それとも、僕の顔は実際に朱に染まっていたろうか?]
僕も?うん、わかった。
[本当に男の子なんだ。 心の裡で呟きながらシャツの釦を解いていく。]
(181) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[櫻子が恥ずかしそうにするからあまり 下肢は見つめないようにしたけれど。 蝋燭の灯りと月光の下に晒されたその素肌は、 なるほど櫻の名に相応しい白と薄紅色。
釦を解き終ると、 投げ捨てるように上肢を覆う衣服を脱いだ。 続いてベルトにも手をかける。]
脱いでるのを見られるのも、恥ずかしいな。
[なんて柔らかく妖しく笑いかけてみせて。]
うん、櫻子の中に。沈んでいくよ。
[囁きに返す言葉。 囁き合う微かな二人の囀りは睦言のようで。 首にかかる腕の熱さが増したような*気がした。*]
(182) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[ ――何故、そんな色を見せるのか。と。 >>169
仄かに宿るは寂寥と、何か。 風に揺らいでるでもなく、戸惑いに揺れるでも無く。芯から魅せる色には窮屈な心持さえ覚え、されど唇は殊更に歪み。
嗚呼、彼が優しく抱いてくれと、 自分に淡藤の花頭を垂れ乞うたのならば。 その花を胸に抱き寄せ、 己が両翅で緩々とその躰を撫でてやったのに――
邪な思いとさえ切り捨てられるかもしれない、純粋過ぎるその気持ちにはただ青臭いと心の奥底で嘲笑い。
軈て慣れて来た視界の中、美麗なその顔に笑みが花咲いたのならば、「は、」なんて莫迦にした様な、惚けた様な息を吐く]
(183) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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なんだい、ソレ。 ――ならさァ、もっと。…悦んでよ。
[言葉を彼に流したならば、次は自発的に数度摩り入れ。 告げられた状態>>170には、込められた力には、また一つ笑みを零し、燻りを上げ始めた熱を飲み下して耐えては、確かめる様に指先を熱先に食い込ませる。 そうしてソレが確かであったならば、今度はクスクス声を響かせ嗤ったことだろう。
しこうして耳を掠めた嘲笑には、僅少狂の気の滲む嗤声を打ち消し、眉を釣り上げあからさまにも美しい笑みを貼り付けて魅せ。]
…俺はさ。やっぱり、「花を愛でる」のが好きかな。
[――そんな嘘を、花に綴った。
胸元に掛かる体重には、応えるように頭を傾げて擦り寄り。 只己が胸先に違和感を感じ得たならば、一拍動きを止め、唇を引き締め。 仕返す様に、掴まれたままの手を手早く衿下から滑り込ませ、直に熱に触れては手の内の中心、中指を軸に添えてまた擦り入れ、先の液を混ぜる。]
キミは案外、蝶を喰らう花に成りそうだよね。
[そうして預けていた頭を上げ、彼を見上げて。彼の胸元に滞在する黒衣の手はその胸の飾りを弾くようにはじいた]
(184) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[どこまでを信じて、疑うか。その境目を探るのは男とて同じ事。
然し、若し、相手>>178が言っている事を真実と置くのなら、貴方とは、己とは、この花は何処を見て話をしているのだろうか。蝶を通して自身を見ているのだろうか。
……なんて、 そんな事を聞いた所でトボけられるのは目に見える。顔には出さず、問いを静かに嚥下して。
やっと口を突いた花の、丁の願いは、少しだけ信用してみよう。]
難しい事を……
[くつりと笑って、身体を起こす。 悦ばせたい、というのなら、男の目的も"悦ばせたい"の一言に尽きる。 相手の振りをしているにしても、堂々巡りだとようやく気が付いた。]
じゃあ悦ばせてみろ。 俺は何も拒まねェ。
お前自身だと思って、まぐわってみな。
(185) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[再び落とした唇は頭を下げて鎖骨へと、そのまま肌を滑れば、はだけた胸元を飾る頂点を覆うだろう。 再び包み込んだ怒張は、今はどうなっているだろう。 いずれにせよ手を上下に動かしながら快感を催促して。]
(186) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[聞いたか?と至極楽しそうに笑んだ主人から告げられる言葉にふるり首を振る>>171怯える様にそんな事はあり得ない、と云うかのように。
はらはら零れ落ちる涙が白の着物に落ち染みを作る。かの蝶の歓びは何処に在るのだろう。その辺りを察するのは友の方が早かったらしく、藤の花は与えられる甘露を待ち望み、怯え、飲み干して そのたわわに実った花房を緩やかに開花させていた]
(187) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[苛められ、弄られ。ぱらりぱらりと鏡の欠片が零れる音がする>>174 弾かれ硬さを増した飾りはその緋色を地下牢の薄明かりにくっきり映し。嬲る様に与えられる刺激は淫欲を導き、尚一層の甘い調を奏でた 水音と嬌声、それに時折混じる小さな声は他の牢の蝶の奏でる音だったろうか
深く深く、最奥まで暴こうかと穿たれた灼熱に、目の前に火花が散る。脳髄が焼け爛れる様な激しい律動、やがてそれらは内部に熱い飛沫を迎え終焉を迎える 二度、三度と腰を抱きかかえられ揺さぶられれば零れ落ちるのは明瞭ではない喘ぎ声 最奥に叩きつけられた衝撃は、最後の理性まで突き崩し、自身から白濁を散らした
ああそれが友の顔に降り注ぐのを見れば朝露が葉から零れ落ちる様にはらはらと雫が頬を伝い]
(188) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[ごめんなさい、と 唇は涙浮かべた子供の様に震えながら言葉を紡いだ]
(*41) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[僕が触れたベルさまのお顔は、少し朱を差したでしょうか>>181 仄かに熱が移ったようにも感じます。 僕の見る幻でなければいい、そう思いながら 僕はシャツのボタンに手を掛ける彼を、見上げていたのでございます。
射干玉と同じ黒髪は、布団に広がっていたでしょう。 その髪は櫻の枝葉の如くして その肌は櫻の名の如くして>>182 二つの、いいえ三つの光の下に晒されていたのでございます。
月下、くゆる焔、そして『花』にとまる金色の『蝶』。]
ご、ごめんなさい…っ。
[「恥ずかしいな」と向かう笑みは些か妖艶でありました。 ベルさまを見詰めていた僕は、思わず視線を逸らしました。 はらりと黒髪が、また広がったのでございます。]
(189) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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は、い。 染めてください、あなたさまで。
[甘すぎる程の囁きは、櫻を色濃く咲かせます。 ささやかな愛撫にさえ反応を見せる櫻の下肢は そうっと静かな音と共に、恥ずかしがりながらも脚を開いて見せました。 これから行われ、与えられる全てを受け入れる悦び。 指先は彼の項をなぞり、そして。]
接吻けを、ベルさま───…
[おねだりをひとつ、零すのでした*]
(190) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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