122 BAR: a returnee
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[ヴェスパタインとマドカの姿がいつの間にか無い、 きっと連れ込まれてしまったんだろう。 マスターは気づいているのだか、黙認しているのか。 そういうことはここではしたことが無かったから、 カウンターの中に戻ってしまったトレイルを見上げて しゅーんとしたままスプーンをアイスに挿した。]
(185) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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[>>*19落とされる囁きが耳をくすぐる。 少しだけ目を見開いて、でも直ぐに伏せる。]
トレイル、俺やっぱ酔ったのかも。
[きっと嘘だって気づくだろう言葉を最後に 食べかけのアイスはそのままに、 カウンターにくてんと伏せた。 まるで気分は自らを餌に狩りをする動物のようだ。]
(*23) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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……、っ
[ぺろりと舐められて、ビクリと震える。 酒とキスのせいで、妙に肌への刺激に過敏になっているようで。]
ん…・…、うさぎは寂しいと死ぬって言うからな。 ……俺も一人だとさみしくて、しぬ。
[うさぎは性欲が強いという話も思い出し、 それなら自他ともに認めるにくしょくじゅうのマドカの方にも 案外当てはまるのではと、思うだけ。
マドカの頭に手を伸ばし、そのまま引き寄せて自分から口付けた]
(*24) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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[ひと通りの食事と飲み物が行き渡って時間が経つと、 カウンターでの仕事は追加のドリンクの用意ぐらい。 片付けなど後ですれば良いのだから、 トレイルが抜けても問題は無いが、さて。
推奨はしないが容認はしている秘めたる行為も、 男同士では外ではしにくいだろうという 年寄りのおせっかい心もあってのこと。]
(186) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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[ただし、直接行ってもいいなんて無粋な言葉もかけないから]
早上がりでも、構わんよ。
[マスターとして出来るのは、多分これくらい。]
(187) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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フランクは、トレイルの肩をトンと叩いた。
2013/05/02(Thu) 15時頃
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[>>185スプーンをアイスにさしたまま、動かない猫を見下ろす。 こちらを見上げる視線には、苦笑が零れた。 ああ、撫でてあげたいなあ、って。
グラスを泡まみれのスポンジで洗っていると、 ぽつりとマスターの声が聞こえる>>187。]
早上がり…? 確かにお客さん少ないけど。
[肩が叩かれ、その拍子にマスターを見上げた。*]
(188) 2013/05/02(Thu) 15時頃
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[>>*23このままだと、ダッツのバニラアイスが溶けてしまい、 ゴディバのチョコレートリキュールも沈んでしまうだろう。
食べれない形になるだけで、啜れないわけではないが、 やはり美味しいものは美味しい状態で食べるべきなのだ。 …さて、マスターから早上がりして良いと言われたけれど。]
酔っ払っちゃった?
外の景色が見える席に移動しようか。 俯向くと、もっとしんどいと思うし。
[乗り物酔いじゃないから、風景なんて関係ないのだけど。 そして、彼が酔っていない事も、知っている。]
(*25) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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じゃあ、お言葉に甘えて上がります。 お店に残ってても良いですか?
[普段早上がりなんかしたら、マロンの為に飛んで帰るけど。]
サミーが酔ってるみたいなんで、 いつものシートで休ませますね。
[制服はそのまま。 カウンターを出てグラスやアイスをシルバートレイへ。
慣れた様子で左手の掌にトレイをのせ、 空いた右手をサミュエルに差し出し、立ち上がるのを促す。
制服から私服に着替えるべきだろうかと思ったけれど、 サミュエルのアイスが完全に溶けてしまいそうだし。
ベネットとライジに、軽く会釈する。 落ち着いたら戻って来るね、とやんわり告げた。]
(189) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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[アイスはすごく美味しいし罪もないのだけど、 今はそんな気分ではなくなってしまって。 例えば飼い主があーんしてくれるんなら 完食はしてしまうかもしれないが。]
んー。……うん。 ちょっとふらふらする、かな。
[奥にも席があるのは知っていたけれど 利用したことは無くて。]
あっち?俺、はじめて。
[なんだか違う意味にも取れそうだったが、 俺は今酔っぱらいなので深く考えない。]
(*26) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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おいで、サミー。
.
(*27) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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[違う意味でふらふらではあったので、 演技をしなくても十分そうだ。 差し出された手を取って猫のように体をすり寄せると 促されるままに初見のシートの方へ。
カウンターの席に並んで座るよりも、距離が近いから そういう場所なんだろうなとは解ったけれど トレイルってこんな顔もするんだな、と思った。]
(190) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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――トレイルになら、飼われてみたいな。
(*28) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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[>>*27いつもこんな風に呼ばれたら、 猫だって犬のように甘えたくなる。 その場合マロンと取り合いになってしまうかもしれない。 ……どうしよう。]
(*29) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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[>>*26ふらふらすると状態を伝えるサミュエルに、 もしかして本気で具合が悪いのだろうかと心配になる。 基本的には、人の言うことを疑える性分では無かった。]
そう…、立てる?
[>>189右手を彼に向けた儘、眉を下げて尋ねた。]
はじめて…、 ああ、あの席は元々の箱に着いてた感じなんだよね。 男二人で座りたがるお客さんもそんなに居ないから、 だから、常連さんでも滅多に気づかないかな。
[一瞬、別の方向に勘違いしたのは内緒。 一番都合が良いのは、カウンターから死角になる事。
ボックスシートにも背が向く形にはなるのだけれど、 場合によっては、こっちからだと悟られるかもな。 ちょっとイチャつく程度なら背凭れが隠してくれるが、 動き的な意味で暴れたら、視界には入りそう。]
(*30) 2013/05/02(Thu) 15時半頃
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[>>190ぴとりとくっついているサミュエルに、ほんわり笑う。
猫は飼い主が求めると、気まぐれに何処かへ行ってしまう、 そういうイメージがあったから、寂しいなと思ったけれど、 この猫は、一緒に居たいと思っても、逃げないでくれるみたい。
トレイの上の物を壁に固定されたテーブルの上へ並べてゆく。 その後サミュエルと並んで座ることに。 男女向けカップルシートに男二人が座る―― 広い、なんて感想を覚える訳も無く、密着した状態でくすくす*]
(191) 2013/05/02(Thu) 16時頃
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へーき、歩ける。
[>>*30こんな場所を改装後も残してあるということは、 マスターもそのつもりなのだろうか。 聞くのも怖いし深く考えないことにしておいた。]
そーなんだ、秘密基地みたい。
[特別な場所を教えてもらった気分になる。 その一人目じゃないとしても、まあ仕方ない。]
(*31) 2013/05/02(Thu) 16時頃
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[カウンターを出たトレイルの代わりに、 まじめに働く心算**]
(192) 2013/05/02(Thu) 16時頃
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[秘密基地>>*31という喩えは、悪くない。 ちょっと半個室的な感覚はするから。 別にカーテンなどがあるわけじゃ無いのだけれど。]
でしょ? じゃー秘密基地に名前つける?
[>>*28飼われてみたい、という一言を聞いて、少し驚く。]
……僕がべたべたに可愛がるタイプなの、 サミーは、わかるって言ってたよね。
[少し前にした話>>126を思い出して、猫に聞いてみる。]
だからね。 僕に飼われちゃうと、鬱陶しく感じるかもよ。
(*32) 2013/05/02(Thu) 16時頃
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[くっついていても怒られないから、 気を良くしてさらに狭いシートの中で身を寄せる。 今までで一番近い距離にトレイルがいる。]
アイス、食べさせて。
[溶け始めているそれを横目におねだりの鳴き声。]
(*33) 2013/05/02(Thu) 16時半頃
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は…、 ぁン……ん
[深い口付けを交わしてるあいだ、 ちらりと視界の端に映るのはマドカが持ってきてくれたカクテル。 テーブルの上におかれたそれはすっかり結露して、水溜りを作っていた。
ああ、もったいない。]
ふっ マドカ、
[マドカの体を押しても、捕食されているようなキスは すぐには止まなかっただろう。 マドカが離れた後、…は上がる息を整えながら 緩慢な動作で起き上がる]
(*34) 2013/05/02(Thu) 16時半頃
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…大丈夫だったんだ。 本気で具合悪そうな感じだったから、半分本気にしたよ。
サミーって演技が上手なひとなんだ。
[>>*33そういえば、アイスがやばい事を忘れかけていた。 スプーンで茶色のリキュールが溢れない様にしながら、 バニラアイスを掬い、サミュエルの口元へ。]
ん、あーん。
[スプーンの持ち手先端には、アリスのチェシャ猫が居る。 ピンクとパープルの、アレ。 確か、誰かのお土産だった気がするけれど。]
(*35) 2013/05/02(Thu) 16時半頃
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[ソファから起き上がれば頭はくらり、 先ほどよりも少し体温が上がってるような気がする。 事実、心臓の鼓動はいつもより早い。 火照った体を冷ますようにマドカが持ってきたカクテルを 手にとって口をつける]
………すーすーする。
[甘いけど、一緒に入っているミントの爽やかさが口に残る。 飲む?とマドカに目配せをしたら飲むといわれただろうか。 マドカにグラスを差し出した]
(193) 2013/05/02(Thu) 16時半頃
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[マドカへとグラスを差し出すが、 少し考え直してグラスを取られる前に腕を引く。
くい、と呷って含ませたあと、 マドカの襟元を掴んでそのまま口付けた。 口の端からこぼれたかも知れないが、少しくらいは気にしない]**
(*36) 2013/05/02(Thu) 16時半頃
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[貪るようなキスに夢中になる。 唾液が混じり合う音が耳に聞こえて、それすらも熱を煽って欲が滾る。 このままやっちゃってもいいかな?いいともーなんて頭の中で考えてたら、 不意に差し出されたグラスに中断されるキス。 おあずけさせられる犬みたいに不服そうに唇をふくらませれば]
……ちょ、ん、ぅん?
[再び唇を塞がれ、流し込まれるアルコール。 こくこくと喉を鳴らして熱いそれを嚥下しながら]
口移しとか……エロ。 も、いっかい……。
[顎を伝う液体を指で拭いながら、甘いくちづけを強請った**]
(*37) 2013/05/02(Thu) 17時頃
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秘密基地って、名前つけるもん?
[>>*32思わぬ言葉に首を傾げるが、 何がいいんだろう。服装同様センスはあまりないと思う。]
溺愛してくれるんでしょ、だから…… 飼われたいって言った。
[べたべたされるのが嫌なわけではない、 ただその相手が極端に少ないだけで。]
(*38) 2013/05/02(Thu) 17時頃
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演技、どーだろ。 ふわふわしてるのはほんと。
[>>*35常に眠そうなのも演技ではないし、 大げさにしているつもりもなかった。]
ア、……ん。
[運ばれるアイスを口に入れる、 チョコとバニラが交じり合って喉へとするりと落ちる。 食べ終えるまで何度も同じように強請ったり、 途中でトレイルの唇へ舌を伸ばしたり。]
(*39) 2013/05/02(Thu) 17時頃
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この猫は……、 あんまりかわいくないな、ふてぶてしくて。
[スプーンの先っちょでニタニタしている猫への感想。]
うん、この秘密基地に「名前」がある事が、 「僕達だけの秘密」になるからね。
[漏らさない限り、誰も知らない。]
「ワンダーランド」にしようか。
此処――。
このシートを知らずに来たサミーは、 アリスみたいじゃない?
[窓の隙間に手を入れ、電飾のコードを手繰りスイッチを入れた。 円筒内部にカラーセロハンが張られた電球が、ぴかぴか光る。 窓の外の世界の色が、照らす電気で違う色になった。]
(*40) 2013/05/02(Thu) 17時頃
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うん、毎日抱きしめて毎日キスする。 しつこい位に。
[>>*38事実、マロンにそうしながら生活している。 遊んで構ってと鳴かれたら、眠くても疲れていても付き合う。 だって、あの子は大事な家族なのだから。
望まれるままに、――愛してあげたい。 キスやハグは、犬にとっては迷惑かもしれないけど。]
…………キミの知ってる僕じゃないかもよ。
[今の性格を作りも誤魔化しもしてはいないけど、 人から見たトレイルと、動物から見たトレイルは、 たぶん、――別のいきものなんじゃないかって思う。]
(*41) 2013/05/02(Thu) 17時半頃
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そうか?チシャ猫は悪いネコじゃない。
[>>*40最近の映画で見た方の猫はむしろ好きだった。 あんなふうに神出鬼没で、何にも囚われないのは憧れる。]
なら、俺たちの秘密の「ワンダーランド」 俺がアリス?ならトレイルは……帽子屋。 それとも女王さま?
[金髪の少女に例えられるのはむず痒いけれども、 ふたりきりの秘め事ならば悪くもない。]
こんなものまであるんだ、綺麗。
[まるでいつもの店内とは違う景色が見える、 本当にワンダーランドに迷い込んだよう。]
(*42) 2013/05/02(Thu) 17時半頃
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ふわふわか……、吐き気とかが無ければ大丈夫かな。 頭痛くなったりしたら、無理せず言ってね?
[>>*39最低でも半分は、自分を騙す事に成功したのだから、 喜ぶものと思っていたけど、サミーの反応は微妙だった。 酒を提供した時は、チェイサーも与えているから、 そこまで酔いが持続するとは思えないのだけれども。]
よしよし。
[アイスを求めて口を開ける猫を撫でる。 唇が、舌が別のものを求め始めれば、唇を寄せた。 サミュエルの唇を割り、舌をねじ込む。 アイスを食べ続けた猫の舌は、冷たくて柔らかい。]
…は、
(*43) 2013/05/02(Thu) 17時半頃
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