194 花籠遊里
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[洋館が面する通り。 羽虫が集う館の、一本、二本前の曲がり角で男と女が唇を重ね合わせていた。 互いに微笑みながら何事か言葉を交わす。その後手を振りながら女は横道の奥へ。 男は女の後ろ姿に手を振り返す。
笑顔が消える、少し前までは。
その場の地面を苛立ったように踏みしめる。足早に向かった洋館の主の手前。 男は、煙草に火を付けた。]
(「おうや、おうや」、……)
[すっかり覚えた常套句を、相手の口上に合わせて頭の中で反芻。 大きく煙を吸い込めば、持ち手のみを残して灰になる。]
はいはい、いつもありがとよ。
[吸い殻を踏み、踏み。館の中へ。**]
(160) 2014/09/13(Sat) 19時頃
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─中庭/硝子戸の廊下─
[夜空に映えるまぁるい月。 蝋の他に月明かりが照らすその場所で、憎まれ口に対して返ってきたのは“いつか”なんて不確かで不明瞭なもの。>>150
途端、力が抜けてしまう。 気取られないように注意を払ってはいたけれど、落胆の色は隠せなかったかもしれない。
それでも、少しばかり胸に微かに灯る感情に。 馬鹿らしいと自傷的に笑って。]
…蛍は朝になると命を落としてしまうだとか。
[なんて言葉遊びを一つ、嗜んでみようとしたのだか。 風が頬を撫でたのならば、結局“忘れて下さい”と一言付け足し。 それ以降は口を噤むことにしたのだったか。]
(161) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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朧さん、どうです? 僕と話したい、かな?
[籐之助の勧め>>159を受けて直接本人に尋ねてみた。彼は僕のことをどう思っているのか気になる。]
へええ庭の植物を? それは凄いなあ。
[庭といえば先ほど見た中庭のことだろうか。あまり注意して見たわけではないが、確かになにかしらの植物が植わっていたような気もする。 この花はきっと櫻子のことも慕っているのであろう。口ぶりから伺えた。
櫻子はこの館にいてもなお美しいものをその胸に抱いているというのか。一目見たときに感じた純粋無垢な彼の輝きはどこから来るものなのであろう。
出来れば櫻子のその清純な微笑み以外の表情を浮かべた姿を見てみたいものだ…と密かに欲を胸に抱いた。]
(162) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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ああ、綴りのことはいいよ。 ほんの一文字違うだけだし。
[でも一文字違うだけで意味が大きく 変わることもあるよな、と笑みの裏で思う。 魚を意味する単語を書こうとして一文字 抜けるだけで毒という単語になってしまったり。 人の感情もささいな掛け違いで 美しいそれも毒と化してしまうものなのかも。
…僕はそういう劇的なものが見てみたかった。]
(163) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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[革が擦れる音を耳が拾えば、緊張が走る。 ああ、今更の話。 確かこのお人曰く、此処へ訪れるのは初めてだと。
自身の身のことばかりで察せられなかった。少しの後悔も滲ませつつ歩を進めれば、瞳がかち合ったようで。
ホロリと、捨てきれなかった期待を胸に口遊めば、掠れた男の声が鼓膜に触れて。 ちいさくちいさく唇に歯を立てる。
そのような無様な姿を晒すのは良しとはせず。 良い出会いを願うようなお節介をかけて誤魔化しつつ、逃げるよう背を向けたのだったか。
それが結果として自身を外へ導いてくれた手を見逃していたなんてことは露程にも知らず。
紡がれた言の葉は、星を覆う夜の闇に溶けて込んでしまったようで。 花は知らぬまま、甘い夢に別れを告げたのだった。*]
(164) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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─廊下─
[硝子戸から玄関は然程距離は離れておらず。 鈴の音と共に現れる『蝶』の姿に双眸を眇めて息を吐く。>>160 何度か顔を合わせたその人を横目で認めつつ、擦れ違うようなら一言かけようと歩み寄り]
…またいらしたんですか。
[なんて、珍しいものをみるような顔を態とらしく浮かべては小さく笑みを送っただろう。
月見を共にしたあの人も。 いずれは顔馴染みの一人となるのだろうか。 顎に指をやり、想像しては。 やがて髪を散らし、薄暗い廊下の先を見渡す。]
…あぁ、そう言えば。皆は何処へいるのやら。
[先程擦れ違った櫻子と、姿を掠めたような気がした…丁助と。 他にも日頃世話になっている朧や、藤之助とまだ一言もまともに声を交わしていない気がして。 胸に僅か積もる寂寥感を抱きながら、お客人に会釈しつつ遊郭の奥へと歩を進めようとしただろう。]
(165) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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― 洋館廊下 ―
[さて、悪趣味の限りを尽くし、早速傍若無人に振舞った男は、夜が更けるまでの僅かな時間を持て余す。 最後に聞こえた焔の声は、気のないものだったが、十分だ。 彼は自分自身の誹りに酷く強いのだから、贅沢は興を削ぐ。
散策はゆっくりとした足取りなれど、背は伸びやか。 歩みは確かなもので、刻む姿だけは色街にそぐわぬ代物。
しかし、首から上はだらしなく欠伸を一つ噛み殺し、 開いた口元を掌中に隠して闊歩。
そうして、緩々と視線を持ち上げた先には、華を侍らす背の高い蝶が一頭在った。柳のようにしなやかなれど、彼も金子で花を購う蝶。>>163 男はニィと唇を歪め、歩みを重ねて朧藤に舞う蝶の傍へと距離を削ったのだった。]
(166) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/13(Sat) 19時半頃
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[僕は書斎で、植物図鑑の頁をぼんやりと眺めておりました。 その頁は謂わずもがな、咲き誇る櫻の樹木が写し出されておりました。 色は褪せていましたが美しい櫻の咲き誇るそれに、僕はそっと指を這わせます。 淡く色付いた爪が、本当の櫻の色を思わせます。]
……、っ。
[『蝶』の触れたその爪を>>148 剥いでしまおうかと、爪に爪をかけました。 ですが、力を入れることも僕にはできないのです。
何時の時も可憐であれ。 微笑みを絶やさず、咲き誇る花であれ。 そんな誰ぞかの言葉が頭を過ります。
優美な月思わす『花』と、可憐に花弁舞い落ちつる『花』と そんな風に似た歳の『花』と共に並べられたこともありました。 花、故に。 自らの価値を下げるような行いは、決して出来なかったのでございます。]
(167) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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でしょう? 櫻子君は凄いんです。文字の読み書きを亀吉君という淡藤色の髪の綺麗な髪の花に教えなさるほど面倒見もいいですし。
[櫻子の事を語れば>>162彼の瞳に仄かに色が宿ったのがわかる。商売柄そう言ったことには敏い 今度櫻子君に庭を案内してもらっては如何ですか?なんて勧めてみた
綴りに関してはいいよと言われても平謝り 何せ一文字違うだけで大きく意味が変わるものは山ほどある 無論、異国の文字で読みは同じでも漢字が違うだけで全く違う意味になるものもある そんな事を脳裏に描きながら会話をつづけていればもう一人、廊下から此方にやってくる蝶を見て>>166 自分は壁の花になったほうがいいだろうとそっと視界から外れようとした]
(168) 2014/09/13(Sat) 19時半頃
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[この廓でも若いながら、気立てが良さで名高い藤花が 微笑ましくも蝶を接遇している場に乱入。>>168 伴う朧の姿にも視線を留めて、一瞥を送り。]
―――そう邪険にするな。藤の字。 まだ、お前さんの可愛い櫻子は苛めちゃねぇよ。
[ひら、と片手を振って嘯く低音。 男が来館する度に、櫻子なり丁助なりに絡むのは日常茶飯事。 態々まだ、と前に置いたが、先ほどの一悶着は挨拶程度だ。 当て付けられた当人にとっては、挨拶などと言えぬだろうが。
ともあれ、彼から視線を剥がすと、甘い金髪の優男に眼を配る。]
また、随分と育ちの良さそうな揚羽じゃねぇか。 お前さんの懇意かね。
(169) 2014/09/13(Sat) 20時頃
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───では、ありません。
[苦々しい顔で紡いだところでしょう。 書斎へとやって来る足音に、ぱと顔を上げました。]
丁助さん…。 先程は、失礼いたしました。
[「何してんだ」と>>156 紡がれる言葉と共に、僕は本を隠すように閉じました。 僕にかけられる声は、いつもの笑みを張り付かせたもので けれど『蝶』相手にはしない口調で 僕へと幾つかの言葉をかけてくださいます。 僕はそれを聞きながら、また、緩やかに眉を下げたのでありました。]
(170) 2014/09/13(Sat) 20時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/13(Sat) 20時頃
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いえ、邪険にはしておりませぬ。 蝶同士のお話や、朧と話したいなら私がいたなら無粋になってしまうかもと思いまして。
それに櫻子君は誰のものでもありませぬ。 花は蝶を選べぬものです。とはいえ…苛めなさるのは程々に。嫌われても知りませんよ?
[凪いだ瞳で浮世名高い蝶>>169にそう告げれば、人形の様な笑みを見せて会釈した 鳳蝶にたとえられたニコラスが懇意かと問われれば]
いえ、私に懇意はいませんよ。 新しくやってこられた方みたいですので櫻子君や朧を紹介しておりました所でして。
[それに鏡を再び愛でたいと思う輩はいまいしと小さく呟いて、笑みの形に口角筋を形作った]
(171) 2014/09/13(Sat) 20時頃
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[そういえば櫻子は花の世話をしていると言っていたが、それは二重の意味の花だったのだろうか。
なんて籐之助の説明を聞きながら考えていると、廊下の向こうから近づいてくる大男が。>>166 もしかすれば自分とさほど背丈は変わらないのかもしれないが、相手の体つきはがっしりと大木のようにしっかりしているために大きく見えた。 如何見ても蝶の側だ。失礼にはならない程度に自分とは何もかもが違う彼の姿を見やる。 太い手首に巻かれた装飾品、衣服の間からちらりと顔を覗かせる刺青、無精髭…僕にとって未知の類である人間への興味に胸が高鳴った。 育ちが良さそう、などと言われたので微笑んで答える。]
いえいえ育ちがいいだなんてまさか。 ただの成金の息子ですよ。 ニコラスと申します。
[そして櫻子がどうのと聞こえたので 彼との関係を尋ねてみることに。]
失礼ですが、櫻子さんと仲がよろしいので?
(172) 2014/09/13(Sat) 20時半頃
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花の言の葉は薫香、花の実は愉悦。 無聊を粋に変えるくらい、お前さんの御得意だろう。
[言葉も身も、蝶寄る一因であると、男は内まで値踏みする。 ゆえに、彼を侍らすのは必定と語り、碌でもない遊び人の矛先がちらりと彼を舐めた。>>171]
嫌悪で逃げる素人なら、苛めちゃねぇよ。 アレが啖呵切ってくるなら、興もそれまで。
[彼の言葉に主張の激しい喉仏を上下に揺らし、 この花籠に活けられた全ての花を、上等と前提する。 それは稚児と揶揄う櫻の花にも同じことで、試す素振りで愉しんでいた。]
へぇ、相変わらず花主は目が高ぇな。 誰も彼も招いている訳じゃああるまい。
藤の字が蝶にも花にも甘ぇのはいつものことだが、 お前さんがそこまで世話するなら、さぞや愛い蝶か。
[藤之助に示唆され、ニコラスを見やる視線は露骨に転じ、芝居がかった調子で軽い会釈を向けて見せた。]
(173) 2014/09/13(Sat) 20時半頃
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[丁助さんの言葉に、眉は下がってしまうばかりでありました。 慰めようとしてくださっておられるのでしょう。 そのお気持ちがあるからこそ、僕は少し寂しげな表情で首を振りました。 櫻色のリボンと射干玉色の髪の束が、はらりはらりと揺れました。]
何方かの為に傷付く程、きっと僕は優しくなどありません。 こうして慰めてくださる丁助さんの方が、余程お優しい心の持ち主でしょう。
………、…苦手なのです。
[僕は苦笑いを溢しました。 告げる中に『あの御方が』、と。 それだけは口に出しませんでした。]
ご迷惑をお掛けしてしまって、ごめんなさい。 慰めに来てくださって、有り難うございます。
[「優しくすんの、苦手で。」>>157 そう言葉にした『蝶』に柔らかく頭を下げて見せます。]
(174) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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[広い肩幅に太い二の腕。 それだけでなく滲み出る傲慢な態度が、図体を割増しで見せる。 彼のようなしなやかな勁さはなく、在るのは武骨さだ。]
親父が成金なら、お前さんは天性のブルーブラッドだろうよ。 ――…ヘクターだ、花撰びの伊呂波も教えてやろうか?
[覗かせる悪趣味は性分の領域。>>172 若い蝶を見れば、嬉々と構う悪癖を晒し、白歯を見せて笑む。]
睦まじいかって意味ならNOだ、 奴と懇ろかってなら、それもNOだな。 どうやら、櫻子には毒蛾だとバレちまっているらしいが――…、
アレに愛着があるかと言えば、YESだな。
[廓の出入りを果たしたばかりなのだろう彼に向ける難解な語。 反応愉しむように、双眸を歪めて喜色を滲ませ。]
(175) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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丁助さん。
[書斎を離れ行くその背に、僕は声を掛けていました。 尋ねたいことが幾つもありました。
僕のこと、嫌いではないのですか? 彼の蝶のこと、どう思ってらっしゃいますか? あなたは、なぜいつも笑ってらっしゃるのですか? どうしてさっき、表情をお変えになられたのですか?
───あなたは、しあわせですか?
僕は彼の背に、こう告げました。]
どうか、あなたも傷付かないでください。
[浮かんだ言葉はどれも訊けやしませんでした。 僕は彼の背を見送って、またひとつだけ小さく息を吐いたのです。]
(176) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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霞草が薔薇や胡蝶蘭よりも目立ってはその様な花束誰も買おうとはしないでしょう
[遊び人の矛先>>173をまるで鏡面が陽光を反射する様にいなせばさて悪辣な蝶はどのような反応をしたものか]
その啖呵を楽しみなさっているのでしょう? 花とて朝露に濡れて咲き誇ろうとする花もあれば虫に喰われてしばし英気を養う花もあります。 喰いすぎは根腐れ引き起こすこともございますゆえ、程々に。
[柔らかく釘を刺して牽制した後、愛らしい蝶という言葉には頷きを返す]
清廉な可愛い蝶ですよ。 ――はて、そこまでというのは。私は誰にでも平等ですので。
[ごく僅かを覗いてと。それが鏡の由来でもあった]
(177) 2014/09/13(Sat) 21時頃
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ヘクターさんですか。 是非よろしくお願いします。
[名を名乗ってくれた彼>>175ににこやかに右手を差し出した。握手を求めるためだ。彼は応じてくれるだろうか。
それにしても天性のブルーブラッドとは…貴族かどうかで言えば自分は天然ではなく養殖なのだが。]
愛着がある…えーとつまり、 櫻子さんのことが好きなのに 嫌われてしまってるんですか?
[あまりにも直裁な言い方になってしまい、失礼だったかもしれない。 それでもいとも簡単に自分に微笑みを見せてくれた櫻子と仲良くなれないなんて、なんだか不思議で口にしてしまった。 このヘクターという人物はとても楽しそうな人なのに。流暢に流れ出る言葉はまるで芝居の台詞のようで惚れ惚れとしてしまう。]
櫻子さんと仲良くなれるといいですね。
[きゅっと口端を吊り上げて笑いかけ、 彼らの仲が懇意になることを祈った。]
(178) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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[その横で清廉で可愛いなどと、女性にでもかけるような言葉>>177で籐之助に例えられ、気恥ずかしさにまた咳払いをした。
根腐れがどうのという話は自分には何のことを話してるのやらさっぱりだが、何がしかの言葉遊びなのであろう。 通い続ければこういった話も理解できるようになるのだろうか?]
(179) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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花に格はあるが、貴賎はねぇと思うがねぇ。 それに、よう言うだろう。霞の華は夢心地と。
[泡沫の夢心地、華胥の国に咲く小さな花。 慎ましい彼に切り返しながらも、鏡面的な彼は己の深層など容易く照らす。>>177
己の悦の在り処を指摘されれば、聡い彼に肩を揺らし、 御小言は払うように指先揺らしつつも頂戴した。]
生憎、花の世話は門外漢だ。 馬に念仏―――とまではいかねぇが、性分はやはり手折る側。 精々、その鏡硝子の目玉を光らせ、止めてくれや。 ―――…俺の加減知らずも知っているだろう?
[太い釘を刺されても、向ける言葉は性悪さが消えず。 最後は瞳を光らせ、彼に後始末を押し付ける悪辣振り。 奔放さを隠しもせず、自身の顎をザラリと撫で。]
まぁ、こっちの坊やを悪いようにはしねぇよ。 お前さんの逆鱗は踏みぬくと後々まで祟れそうだしな。
(180) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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……そりゃ、僕らだって感情のある生き物だし。 好きも嫌いも、苦手もあるだろう。
[溢された、恐らく本音に、赤みを帯びる髪を軽く掻く。>>174 苦手、少し考えると、誰を指しているのかの見当はついた。]
迷惑だったら追いかけて着てない。 だから、あー……
[何時もの顔のつもりだけれど、きっと笑みはおうじの苦笑に近いように崩れて。 逆に気遣われた感覚に、居辛さを感じて背を向けて。]
(181) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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[戸に手をかけた所で名を呼ばれる。>>176 続いたおうじの言葉は、予想もしないものだった。]
……へいきだよ。
[何に対してだと、彼は言うのか。 分からないまま勝手な解釈で答え、普段の笑みを浮かべる。
振り返る。 今こそは、苦味のない。 何の変わりもない笑顔になった。
小さな溜息に押されるように、書庫を後にする。]
(182) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/13(Sat) 21時半頃
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――――……お前さん、 二世にしとくにゃ勿体ねぇほど賢いな。 [一瞬の間を挟んでから、貫く真髄に柔い彼の豪胆を見る。 本来、握手などと格式ばった挨拶は色街で避ける性質だが、 彼の言葉を肯定する意味も込めて、五指を握った。
節の目立つ武骨な指は、存外、傷もなく、 荒くれ者に在りがちな強張った関節癖もない。 芝居役者と過ぎった彼を肯定する手の造形。 無論、頗る悪人面が舞台での脚光を否定するが。]
おう、その口振りじゃあ、ニコラスよ。 お前さんが櫻子と懇ろになりたいように聞こえるぜ。 俺は好かれたいなんざ、毛ほども思わねぇよ。
[あっさりと彼の祈りを自らへし折り、 また、廓遊びに慣れぬ彼を惑わすだろうか。 そうして、最後に片目を眇めて、口角を引き上げ。>>178]
(183) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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―――まぁ、もっと可愛げのねぇ悪どい花も居るがよ。
[文句めいて吐き出すも、口元から笑みは消えず。 傍らの二輪にも、呆れを誘う様な声として響いただろうか。]
(184) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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貴賎は…ふふ、それこそ夢幻の如き理想論でしょうに。とはいえ手枕で聞きながらの睦言には最適かもしれませんね。浅い夢しか運べない霞草としてはそう思う次第でございます。
[と、彼>>180に告げれば藤色の髪飾りが窓の外の秋風に少しだけ揺れる。肩を揺らしながら小言をいなす彼に微笑み浮かべながらも]
完膚なきまでに手折るならば無論止めに入りましょう。それが役目ですので。
[笑わぬ瞳と口角だけ挙げた能面の様な微笑み宿せば、新しい蝶にはどうやら悪辣は披露しない様だと再び元の穏やかな表情を見せ]
それは重畳。流石でございますね。
[咳払い>>179した揚羽蝶を視界の端に捕えながらそう告げた]
(185) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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[続くとある花を示唆する言葉>>184には片眉上げて 口角は上がったままであったが少しばかり瞳に批難の色を浮かべただろうか]
(186) 2014/09/13(Sat) 21時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/13(Sat) 21時半頃
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─廊下─
[擦れ違った御人>>160とは、少し言葉を交えただろうか。互いに踏みとどまることがあれば、会話を嗜もうと口を開き、笑み浮かべたか。
はてさて。闇も濃くなりつつある中。 こうしている間も刻一刻と迫る宴の時間。 今夜、地下室の格子に足を踏み入れるのは誰となるのやら。
少しの間逡巡しては、ため息を吐く。
ここに根を下ろす花は、夜に沿うような容貌の持ち主ばかり。 緩く結えた髪くらいしか際立ったことのない己にとっては、花籠にて束ねられた花々が織り成す艶やかな色は、見惚れてしまう程に美しく思えて。
特に木で出来た檻の中で咲き誇る姿は、同じ花だというのに感嘆してしまうばかり。 また、鼻先掠める芳香は胸の内を燻る匂いで。]
……本当に、綺麗だ。
[月夜の下でないことが少し残念だけれど。 胸中の戯言を誰にともなく呟きつつ、歩を進んだ先に映る姿に陶酔し切った顔を初めて強張らせた。]
(187) 2014/09/13(Sat) 22時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/13(Sat) 22時頃
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[金糸雀を思わせる髪の人>138は紛うことなく…蝶として。 そこに御座す二輪の花>>128>>134の一房に思わず後退る足。
急ぎ襟元正せど奇妙な格好で寝入ったせいか、所々皺が目立ち。 今が夜で良かったと心底思いつつ、隠れるように聞き耳を立てて話を窺おうと。
さすれば、花を褒める蝶の声>>143が何処からか届き。 思わず頬が緩んでいたのも束の間。 その場に加わる聲一つ>>169]
(188) 2014/09/13(Sat) 22時頃
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[頬が引き攣るのを袖口で隠せば、盗み聞きなどやめようと廊下へ足を伸ばす。
目当ての人。今日目覚めてから顔を合わせたのは、中庭でのほんの少し。 物書きが出来ないと口にしてから教わるようになり、幾ばくか。
常は本を通して学んでいたことが多かったために、書斎にでもいるのかもしれない。 なら会いに行こうかと思えば、この廊下を突っ切るしかなく。
眉を下げるのはいつものこと。 どうしようか。迷うは数秒。]
………。
[口許に袖口添えつつ、足早に彼らの横を素通りしようとしたのだった。]
(189) 2014/09/13(Sat) 22時頃
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