25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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記者 イアンは、アケノシン>>@18に此方も困ったように首をかしげて
2010/08/08(Sun) 22時頃
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― 渡り廊下 ―
……。
[二人と一匹の元まで来るも、交わされている会話に口は挟まない。 ただイアンの腕に抱かれている本郷を見て、足元の狼に視線を移すと。]
そういうことか。
[小さく言って、ふぅんと狼に鼻を鳴らした。]
(@19) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[肯定の答えが返り、 その手が慈しむように佳人を撫でるをみれば―― 傍らの狼を一度振り返り]
――そう、ですか。
[それについては沈黙するより、他になく。 ただ気になるのは、主が漏らした言葉のひとつか]
……あの、 あまり主様を困らせないでくださいね。
[ぽつり、と呟く]
(@20) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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…お前こそ、何故そう決め付けたがる。
[黒檀は、目の前の男を睨む視線に代わり]
何故、私の周りの者と断言できる…?
[霞を匂わすような言葉には、嫌悪の色すら浮かべ]
――…己の周りの者は、疑いたくないからか。 お前の方こそ…、本当は何かを隠し、 ……匿っているのではないか?
(113) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>111
ふふ、そうか。 知らぬというのだな。あいわかった。
[そして、華月は自分の花だから、という主張には…。]
ほお、誰が奪おうとしたんだ?
[そう問う。]
(114) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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……うん…そうだ。
[相手が言及しないことにほっとして。 どうしてもいい言葉が見つからなかった、から。 人だから、獣だから。花だから、主だから。
……今回の件に関わるそれらの言葉を使うと 何か違うと思ったが、 それらに纏わることでもあったから]
……アケノシン、の、主か……? いや、そういわれても…お前の主を俺は知らない
[お願いされたことに頭をかいて]
(115) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[明乃進の振り返る視線を受けて首を捻る。 そのあと、耳が引くりと動いて音を確かめてから虎鉄の視線に気づく。
狼はしばしたっぷりの余裕を持ってから 欠伸の要領で虎鉄の足を噛んだ。
もっとも、じゃれる程度の弱い噛み心地ではあるけれど]
(116) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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>>113
は?何も断言しておらぬぞ? 俺はみんなの話をきくだけだ。
もう残りは少ないしな。
というか、面白いな。俺が何か隠してかくまっているというのか、 その推理を聞こうか?
[霞月夜をにおわすことで、跳ね返ってきた論に、目を細めた。]
(117) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[イアンからは視線を外したまま、 かたわらの狼に、そっと触れ撫でる。一度だけ 彼には見えぬようだから、余り不自然にならぬよう。
蓮の佳人が狼であったこと、 ゆらぐ心持はあれど――獣を憎め、と詠われた狭間のうた。 彼の人の姿を思えば、それは到底適わない。
イアンより返された言葉に、ふと面をあげる。]
――あ、すみません。 あの、私の花主様は刷衛様です。
[抱いた太刀を示すように、笑み浮かべ答える]
(@21) 2010/08/08(Sun) 22時頃
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[かちゃ、と高嶺の手元が動く。 鵠を落とした男が煽るように笑うから。 平然と二つ花の話を続けるから。 血塗れた刷衛の太刀に、思わず手が伸びた。]
―――…推理など、あるわけでもない。 だが、私が何か隠していると思うのなら、 お前が隠していてもおかしくはないだろう。
[太刀を持つ手を留まらせ、 平静保つ為にゆっくりと眼を閉じた後にそう言った。]
(118) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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……刷衛……?誰だ、それは? そんな名前、今回の花主にはおらぬぞ…?
[大広間で宴の中止をしたとき 手に持っていたリストに確かにもなかった アケノシンが何故、そこで青年の太刀を 示して笑うのかはわからなかったけど]
(119) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[主、という言葉を耳にすれば少しだけ琥珀が揺らいだが。]
――――ッ!
[足をかぷと狼に噛まれると、びっくりして大きく琥珀が見開かれた。 尻尾があれば、びゃーっと逆立っただろう。]
…こんの、やろ……!
[イアンに聞こえぬよう小声で呟き、ふりふりと揺れる尻尾を一度ギュッと掴んでやった。]
(@22) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、狼が虎鉄をかぷっとする様にはうろたえた けどよく考えたら、身はないから大丈夫だろう、と微笑ましげ
2010/08/08(Sun) 22時半頃
記者 イアンは、虎鉄の言動が奇妙で首を傾げた
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>118
ふぅん、なるほどな。 一般論というやつか。
[そして、人の気配に、そちらを向き、 本郷…だった遺体とともにあるイアンを見て、少しぎょっとする。]
………たまらんな。
[そして、高嶺をまた向き]
なら、人狼病らしき人物がわかれば教えてくれ。 その者さえ退治できればコトは終了だ。
それじゃな。
[そして、次に誰かに話をきくべく、庭を離れようとする。]
(120) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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若者 テッドは、イアンの言葉に琥珀を瞬かせるも、首を傾げられれば「でけえ虫が居て刺されたんだ」と、握った手を示しつつ。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
始末屋 ズリエルは、イアンは今、正気でないのがわかっているので近づかない。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[ぱちり、と瞬く。 その存在そのものを知らぬようなその答え]
……え、あの。それはどういう? 刷衛様はあなたの相方、というか……お仕事の。
この太刀も、 主様が砥ぎをなさったものでは、ないのですか?
[知らぬ振りをしてるようにも見えず、 ただいぶかしみ返す。]
(@23) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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落胤 明之進は、虎鉄が狼の尻尾をぎゅっとしたのは、めっと たしなめた。
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[虎鉄の言葉には、そうか、大変だなと朗らかに笑って けれど、アケノシンの言葉にはやはりポカーンと]
…や、ないない、封鎖のためや 内部での死体処理にセンターから来たものはいるが そこに刷衛と言う名前のモノは…
……すまないが、刀を研いだものの名前まで 一つ一つ、覚えてはおらんぞ…?
[返された言葉に、 あ、それと太刀を返してくれまいか?とも]
(121) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[花を失くした裡に人狼とは異なる獣を宿す花主は、 他の者が人狼に喰われようがどうなろうが厭わない。 人狼が――…何処にいるのか。 知っているのなら、尚のこと。]
―――…待て。
[刷衛を呼び止め、高嶺は血塗れた太刀を刷衛に向ける。 鞘に収められた切っ先が、刷衛の胸元に当てられ]
……これは返す。 …持って行け。
[庭から去る姿を、それ以上引き止めることはない。]
(122) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[明乃進の撫でる手に、鉄色は弧を描く。 己からすり寄りすらした。
何やら大きく反応した虎鉄の反撃に狼は反応することはない。 だからどうしたとばかりに欠伸のような動作すらある。
イアンの言動を聞きながら、狼は尾を揺らした。 たとえ虎鉄に掴まれていたとしても、 それはするりとその手の中から逃げるようにして揺れた。 元気がないことだけは揺れる尾の高さで解るだろう。
結局己は彼には見えないのだから仕方のないことであるが]
(123) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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記者 イアンは、懐刀 朧の傍から見知らぬ大男が去ればそちらへ歩き出す
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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>>122
ほう、返すのか。 というか、そのまま刺したりはせぬのだな。
[胸に向けられた刃に、そう、返して…。]
返してもらおう。
[血塗れは自らの服で拭き取った。]
(124) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[朗らかな笑いのあとに、訪れる静寂。 狂気とは時に華やかでさえある、もの]
……そんな、ことは。 だって、今も刷衛様と、 連絡を取っていらっしゃるでしょう?
[幾度が通信をする主が姿は眼に入り、 だからその主が存在を消されたような言葉に怯える。 返して欲しい、と請われれば、ふるふると首を振る]
――……あ、いや、嫌です。
[“殲滅”という言葉、何より 主を知らぬというその言葉が怖くて、抱いた太刀を握る。 もっとも現世にあらず身、奪おうと思えばそれは簡単に為せるか]
(@24) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[明之進にたしなめられれば、コイツが先に手を出したと言わんばかりの納得いかなさそうな瞳を向け。]
……?
[仔細は虎鉄にはわからないが、明之進とイアンの噛み合わない話に首を傾いだ。 欠伸をする狼にはムッとした表情を向けるも、元気の無い様子に口を曲げる。 それから溜息を一つ零すと、ぺんぺんと軽く狼の背を撫でた。]
(@25) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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…今お前を刺せば、私の双花の血に穢れが混じる。
[>>124その言葉で、裡に秘めた刷衛への感情は知れようか。 ふき取る姿に少し眉は寄せたが、何も口にはせずに]
―――…行け。
[ここから、去るように。 そう告げて男が立ち去るのを見送れば新たな影。]
(125) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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[アケノシンの言葉はわからない 会話が成り立つ幻聴はあれど、 誰かに連絡は取っていないから、こてんと首を傾げるも 刀を返してもらえないのは困るが…]
すまん、俺、用事。
[大男が去るのに気づけば、そちらへ 高嶺のほうへ慌てて動き出す]
高峰殿、いま少し良いか? 相談したいことがある
(126) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[イアンと明乃進の会話がかみ合わない理由は分かっている。 虎鉄に背を撫でられると、黒い尾が少しだけふわりと揺れた]
───。
[狼は所詮狼である。 想うことは出来ても、話すことはできない。 明乃進の袖を軽く咥えて引くと、狼はゆらゆらと首を横に振った。 それからイアンを見る。正常さを保てていないのだと、示すかのように]
(127) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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始末屋 ズリエルは、刀を腰に刺して庭から立ち去った。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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―本邸・廊下― [壁を伝いながら夜光を知っているものは居ないかと探し回る。未だふらふらと足元がおぼつかない]
……誰か、居ないのか……?
(128) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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[ぎゅっと太刀を抱いたまま、 用事、と告げてイアンが去れば、小さく吐息を零す。 傍らの虎鉄と狼に、交互に視線を彷徨わせ]
……イアン殿、様子がおかしいです。 いえ、一見普通に見えますけれど。
主様を――刷衛様のことを、 それだけを、すっかり忘れてしまわれたよう。
何故……
[袖を引いた狼が、 ゆるゆると首を振り、イアンを見る。 追ってそれを見やるのだけれど]
心の一部の――壊れてしまわれた?
(@26) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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懐刀 朧は、始末屋 ズリエルが去った後、イアンが抱く姿に黒檀は大きく開かれていき
2010/08/08(Sun) 23時頃
始末屋 ズリエルは、さすらい人 ヤニクの姿を見た。足元の不安定さに駆けつけようとするが・・・。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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―――…、…本、郷…?
[呼ぶ名に、返る答えはイアンの声になるのだろうか。]
(129) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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本屋 ベネットは、明乃進の言葉を肯定するように鉄色の瞳が細く細くなる。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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― 渡り廊下→庭 ― [高嶺の表情が変わるのを見れば ああ、と自分が抱える本郷を見、一度足を止める]
……俺が、殺めたんだ…… それで、その、本郷から託されたことで 御相談したいことが……
[以前高嶺と会話した時あった 口調より幼い口調で語りかけ]
(130) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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本屋 ベネットは、懐刀 朧が己の名を口にするのを聞いて、耳を欹てて声のほうを見る。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[狼の言葉を肯定するような その様に、ゆるく、一度首を振る]
……お2人の間には、 何がおありだったのでしょう。 私はあの方が、少しこわい。
[そう、今目の前にある獣たる狼よりも、 気の触れたような人の朗らかさがこわくて]
――主様に、これを預けてまいります。 [ひとつ、頭を下げる]
(@27) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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あ、 [やっと見つけた人。気が抜けて、足からも力がぬけて座り込む]
刷衛さん、夜光知りませんか? 昨日の夜、お茶を入れ替えてくるって出て行ってから見てなくて……おきたら表座敷の畳、血がついてて……
[泣きそうに顔をゆがめる]
(131) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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―刷衛の部屋―
[幾刻程眠ったろうか 腹を少し気遣うようにして己の姿を見たなら それは珍しく浴衣であった 冬を念い染めた桜もやや短めに切り揃えられ 短く、溜息]
……描かなきゃ。
[そうしてカンバスに向かう 彩るのは空に舞う“しろい”てふ]
数珠も、笛も 色が判んねーや。
……ごめんな。
[描けぬ けれども視える“見えぬ者”へと]
(132) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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奏者 セシルは、本邸から聞き慣れぬ声が聞こえたが…
2010/08/08(Sun) 23時頃
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[鉄色の眸の狼に、一度眼差しを映す]
そういえば、 本郷様にお話、伺えませんでした。 ……一つ、思い描いてたうたがあるのです。
露の身は ここかしこにて 消えぬとも 心は同じ 花のうてなぞ
[浄土を思う、 咲き乱れるは蓮の花――夢のような舞殿。 ゆらぐ姿は、数歩足を進めれば――角の先に、消える**]
(@28) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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