197 獣ノ國
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□獣人集まれ 20xx年10月3日 ho:mo 海に溺れたイルカ
>>*7 本当ですか?ぜひ。 僕で良ければ神隠しの話も聞きますし。
>>*8 突然どうしたんです…ありがとうございます 全力で泳いで逃げますけどね
>>*10 本屋さん、色んな人が集まってましたね。 黒鹿さんもいらっしゃいます…か?
ああ良かった食べられなくて。しかし敢えて言おう、僕こそ肉食であると。【肉食CO】
(*11) 2014/10/10(Fri) 06時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ys:ai 鎌鼬と呼ばれた鼬
ここには随分と肉食が多いみたいだな。 黒鹿こそ、食われないよう気をつけろ? ふふ、実は俺も【肉食宣言】狐や猛禽類は苦手だがな。
>>*10 黒鹿 わかった。向かうとする。
>>*11 いるか あの顔文字、使って見たかったんだ!と中の人が。
(*12) 2014/10/10(Fri) 08時頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 ys:ai 鎌鼬と呼ばれた鼬
>>*10 店主の不在の事なら神隠し、という噂が一番回って居るものだが。 俺は連れ去られたのではないかと考えて居る。 でなければ神の逆鱗にでも触れたのかも知れんな。
(*13) 2014/10/10(Fri) 08時頃
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ー現在・商店街ー [約束の時間。 さて、向かうとしよう。
足は商店街に、本屋に向かって行った。
本屋に着けば、そろりと扉を開ける。]
こんにちは。 ……本当に、居ないのだな。
[扉を開ければ、本屋の中を見渡して。店主の姿が本当に見当たらない事を其の目でしっかり見て。
少年が中にいれば少年に、誰も居ないのであれば、独り言で。 そう呟いた。]
(134) 2014/10/10(Fri) 08時頃
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― 昼・大学構内カフェテリア ―
………恐らくは。
俺は獣人が何処から来て何処にゆくかは知らないが 先天的なものにしろ人為的な変化にせよ あの塔は特に、獣人なんて珍しい存在を 欲っさない筈がないのでは――と思うのだがね
[高く聳える研究施設のタワーは、 屋外席の此処から良く視認できた この圀の科学力学はよそよりも高い。 裏付けるように、町一番の高度を誇るそれを見詰め]
(135) 2014/10/10(Fri) 08時半頃
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奴は俺のようにズボラじゃないしなぁ
……しかしまぁ、近いと気付けない事は 多々とあるものだと、実感しているよ。
[苦笑と共に柑橘の輪を浮かべたカップを寄せ 芳香を愉しみながら茶を啜る。
時計のような生活>>131とは言い得て妙な。 高校大学と共通した進路を歩んで来たものの ルーカスが慌てふためいて教室へと 駆け込む事も無ければ、寝癖をつけて 社長出勤するような失態も、見た事はなく]
(136) 2014/10/10(Fri) 08時半頃
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―――いや、嫌いになどは。 …… ただ、 ただ、連れて行って欲しいと思った事は、あった
[握りしめた拳は、やがて開かれて。 手の内滲にんだ汗を空気の通りへ曝し、乾かせ]
俺は、獣人をただ放置していると―― いつかあの施設に回収されてしまったり、 圀の外へ追い出されてしまったりと、 良くない不幸を招くのでは、と思っている
……だから、保護すべきだと思うね。
[何か起こった時庇えるよう、匿えるよう。 裏道を教えてやる事だって、できる。 それも、監視下に置かねば力になれない]
クラリッサ君、だったよな。 ――君は、獣人を護りたいと思う?
(137) 2014/10/10(Fri) 08時半頃
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[最後の句はトーンを潜めさせて。
当たり前に過ごす事を、 当たり前に生きる事を、
放っておけば取り上げられてしまうというのなら**]
有り体に言えば、飼育したいか、という事だよ
(138) 2014/10/10(Fri) 08時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 08時半頃
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−回想、宝石店− [殺すと告げられる声に、潰すと告げる口に、食い破られ、心臓を侵食されるような感覚を味わう。それがとても甘美で、恍惚としてしまいそうなほどの甘さに塗れていたから、自分は本当に獣なのだと突きつけれて]
(獣は、殺し合いに生きる意味を見出すものだったかしら。 ああ、でも... これで、私は、先生を傷つけない)
えぇ、私は、貴方のもの 貴方が私に飽いて、捨てられたとしても、貴方が所有しているもの
[安堵とともに囁いて、背中に腕を回す。間違っていても構わない。ただそばにいられることだけが大切なんだと、世界に宣誓するように。 強く、縋るように抱きついた]
(139) 2014/10/10(Fri) 10時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 10時頃
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[注意>>132にはいつも通り笑みを浮かべる。正すつもりはないらしい。
足を組み、珈琲の傍に置いた煙草を取り出す仕草も様にはなっていると言えるが、とても“お行儀良く”見えない、なんて言葉はふわりと揺れる紫煙に包まれ音になることはなく、胸中で零すだけ。
視界には少し霞む友の顔。]
――何だい。刺激が欲しいって言うから身体を張って日中君のところに訪れたっていうのに。
――…恐がる君の顔、楽しみにしてたのに、ね!
[表情を崩すことなく、男が生真面目だと感じている友人から紡がれる言葉に、肩の力を抜いて落とす。
がっかりしたような、安堵したような複雑な笑みと共に口元を緩めてにやり。]
――君は、君だね。
[思い出したように男は蜂蜜色に似た果汁を喉に通す。]
(140) 2014/10/10(Fri) 11時半頃
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[煙草の煙が途切れてしまうとまた新たに作られていく>>133
灰皿がチリッ、と小さな音を立てて一時の休憩を貰えれば、彼は口遊んでいく。
男を主人公に見立てた物語を。 まだ筆の乗っていない頁には、問いかけが。]
――選べば君がその通りに紡いでくれるのかい?
――…物語の紡ぎ手は、主人公ではなく、筆者じゃあないか。 だと言うのに、選ばせてくれるのかい?
――…なら、君を散歩にでも誘おうかな。
“主人公”からのお願い、君ならどうどのように紡いでくれるんだい?
[虚をついた言葉を、どう扱うか男は少し悩んでしまう。 それを見過ごすことも突つくことも出来ない男は曖昧に笑みを浮かべて、紡ぐは軽薄な羅列。
それでも半分程減ったグラスを傾けて、表情をそのままに目元を和らげる。]
(141) 2014/10/10(Fri) 11時半頃
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ワインはないし、葡萄味の炭酸もないけれど、柚の入った葡萄のジュースなら、あるよ? それで晩酌でもしようか?
ほら、メインディッシュも訪れた。
[男が視線を逸らした先、もう一つのアップルパイを乗せた皿が定員により運ばれる。 軽く礼を言いつつ、当然のように男は自らの目の前に皿を置くとフォークを刺す…直前。くるりとフォークを一回転。]
――お誘い、してみたけれど。君はどんな物語を書きたいんだい?僕はそれが聞きたい。それは、御伽噺のような甘やかなもの?それとも――…?**
(142) 2014/10/10(Fri) 11時半頃
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― 回想・昨晩の宝石店 ―
[背中に回る腕>>139に深く息をつく。
飽きて棄てたら、なんてまるで物だった。 夢を、望みを雑草のように潰してしまったら、 スザンナは物に、人形にでも為ってしまうのでは
なら、彼女を殺す代わりに息を与えればいい。 そんな大それた欲を抱き、目を細めた。]
これからは、――君は、俺の為だけに。
[存在すればいい。 この身を心が、スザンナのものであるように。
店員の視線が目につき、苦笑して腕を解く。 指の号を聞き、指輪を二つ買って。 薬指へ渡すのは、帰ってからにしよう。]
(143) 2014/10/10(Fri) 12時半頃
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―昨晩・帰りの道―
タクシーで出掛けるのもいいけれど、 明日の夜は散歩、しようか。
……俺の運転は粗いけどな。
[車で出掛けるのだから散歩ではなくドライブだが 外の景色を楽しめるとはいえど 運転手の目を気にし続けるのは、肩身が狭い
何か予定があるなら他の日に、と伺い立て。 帰路につくまでの間、手を握っていた**]
(144) 2014/10/10(Fri) 12時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 12時半頃
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――今日・午前頃:自宅→カリュクスさん宅――
[ ――玄関先に閉じてたたんで置いた透明傘をもう一度形を整えつつ、手に取る。端末を開けば、再度メール>>3:340.>>3:341の返信に、短く今から出向く旨を。 はた、とまた新着があったのに>>297.>>298気がつき、配達員の彼女からの通知を開く。画面に映った文面に、また添えられた追伸に吹き出して。それでも一度それを閉じ、また改めて家を出た。
――……
ひら、と本秋前の空気に落ちかかる木の葉を眺めながら。やがて郊外のそこへ辿り着く。梢の辺りから鳥の囀声が聞こえている。地図と見比べては、慣れない足を進めた。
――やがて辿り着けば、軽く礼をしながら扉を押す。文面通り鍵はかかっていなかった。玄関先に黒い傘を見ればそれを取り、こちらも透明傘をそこへ立てかける。辺りへ目をやる事も無く、すぐにその場から踵を返した。
……と、扉を開いて。足下からやがて目線高く、視界のうちに白い細かな羽が舞ったのは気のせいだったろうか。*]
(145) 2014/10/10(Fri) 15時頃
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[見つめた煙草は風に乗って灰を次々に作り出す。"主人公"からの誘われた散歩>>141には乗るが、目を静かに伏せて空笑い。次いで友人を見つめると首を小さく横に振り]
俺は筆者なんかじゃない。 お前という主人公の御伽話に出てくる登場人物でしかないんだ。 でもお前が誘うのなら何処へでも。
[何時かメールで書いた言葉。僅かに口角を上げて笑みを作り、すぅっと息を吸い込むと繋がれた一頁に新たな生を吹き込んだ。]
"物語を語る友を狼は筆者だと言いました。 でも友はそれを否定します。 自分はただの登場人物だと。 そこで狼は友を散歩に誘いました。 行き先はまだわかりませんが、それを友は快く受け入れます。 行く先は楽しい場所なのか怖い場所なのかわかりません。 けれど生真面目な彼は友である狼の誘いは無下に断ることが出来ませんでした。 否、気がついたら隣にいる仲になった友人の誘いを断る理由がなかったのです。"
[言葉では表していなかった心情を物語に付け足して。]
(146) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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["晩酌">>142と聞けば「良いね」と同意し珈琲の入ったカップを乾杯と言わんばかりに持ち上げた。アップルパイが運ばれると一口大程にフォークで切り取り口に頬張る。久しぶりに食べたアップルパイはとてもとても甘かった。 もう一口を食べようとパイにフォークを刺して頬張ったところで尋ねられた質問。口に入れたパイを喉に通すと珈琲で乾いた口内を潤してから語りだす。]
お前が俺を筆者だと言ってくれるのなら…。 俺はこの先の物語の終わりをどうこうしたいとは思っていない。 予め決められた終わりに向かっていくのは嫌なんだ。 だから起こったままの出来事を。俺はお前の隣で紡いでく。 さっきみたいに。
[風が二人の間を通り過ぎた。 火を付けた煙草は火種も消えて灰皿の中に落ちてしまう。未だ全く堪能をしていなかった煙草に少々肩を落としながらも店員が横を通れば珈琲のおかわりをもらうだろう。
アップルパイを食べ終えれば友人が頼んだ葡萄柚も一緒に支払う。決して金額を友人に要求したりはせずに「奢らせろ」と言って散歩に誘った。指定をした場所は公園。]
(147) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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― 公園 ―
[着いた頃には午後に差し掛かった時間だった。 しかし相も変わらず日差しは照りつけ、公園の自販機でペットボトルを二本買うと一本を友人に向かって放り投げる。]
とりあえずそれで我慢な。 俺も一緒だから。
[紫色の液体の入った炭酸の入っていない葡萄ジュース。友人が受け取ったのを確認すればベンチに腰掛け、「お疲れさん」と互いのボトルを軽く合わせた。]
やっぱワインの方が美味しいな。
[キャップを開けて喉に通すも、不味くは無いが友人と飲み合わせるのはいつもの葡萄酒の方が好みだった。]
(148) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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[友人と出会った頃は髪の毛が赤い時だったか。 思い出が蘇ったのか笑みを浮かべながら懐かしむように会話をする。時折捏造をしては訂正を加えられたり、あるいはその逆もあったりしかたもしれない。]
なぁ…
[楽しい時間が流れる時、突然友人を呼びかけて会話を中断させる。その声も表情も真剣に、二人の空気を流れを変えた。]
さっき、どんな物語を書きたいかって聞いてきたよな。 …俺がこの國を出ようとお前を誘ったら、お前は誘いに乗るのかよ?
[それは"筆者"から"主人公"へのこの物語の新たな展開を提示した一面だった。**]
(149) 2014/10/10(Fri) 16時頃
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ー回想、帰り道ー
『明日の夜は散歩、しようか。 ……俺の運転は粗いけどな』
[散歩と言うのに車で出かける言葉にクスリと笑って。とても幸せで穏やかな気持ちで手を繋ぎながら夜道を歩く]
楽しみ。 荒い運転なら、吊り橋効果が見込めるかもね 車で出かければ中でもできるし
[軽口を叩きながら笑って、夜空を見上げて見れば、美しく広がる星空]
ずっと、先生の隣でこうして一緒にいるわ 先生が許してくれる限り
[自分自身を背負いこませてしまった罪悪感と幸福は表裏一体だけれど、それすらも愛おしいと。 ただずっと隣で、赦される限りそばにいると笑ってともに帰路を歩いた**]
(150) 2014/10/10(Fri) 16時半頃
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[そういえば、ルーカスの車は車庫に入った侭だ。 なら列車で移動し、徒歩で圀境を超えたのかと。
車から連想したのはドライブの約束。>>150
折角ドライブを目的で出掛けるのなら、 圀境付近のブリッジまで行ければいい。 縁起でもない吊橋効果だとか、車内でだとか およそ穏やかではない台詞の羅列に 念わず苦笑した事を思い過ぎらせ。
午後は講義も無いので、別の仕事に掛かろう。 締め切りをスケジュールツールで確認すべく 携帯を手に取ると――バイブレーション。]
(151) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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…失礼、
[着信に気付き、そのまま電話に出る。 誰かと思えば、演劇雑誌の担当者で。
聞き流すように話を聞いていたが、 流れ込んだ話に、顔を少し強張らせた。
抱えてた仕事が一件保留になる代わりに聞いたのは 台本の借用を願う筈だった俳優の、失踪の知らせ**]
(152) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/10(Fri) 18時半頃
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―― あゝ、困った、困った、
[ 歩む科学者首を擡げる。 見上げれば空は厭程に朱く。 科学者は然し其れどころではないと空の棺を脳裏に飾り街中を歩む ]
(153) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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――彼は戻らん
[ 科学者は枯らした聲で呟いた。 憎むように空を睨み呟いた。
蜘蛛の糸は彼の魂を絡め取らずにただ舞台の上の華を絡め。 呼ぶ鳥は幻想の彼方へ無い翅で飛び行ってしまった。
科学者は首骨を鳴らし忌々しいようにただ呟く。
彼が――まるで物語に飾られた自分達の噺の、彼は。 星の道標も落とさずに独り何処ぞへ逝ってしまった。
―――そうして残され数百年。 科学者は自分の腕に咲く鳥羽を眺めただ嗤った。]
(154) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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…鶴は千年生きるとは良く言うものだねェ…
[ 薄汚れた羽は白さなど見せず、最早羽など綺麗な言葉を着飾れず。 科学者はその手を数度、彼方此方へ拱いたのなら。
ごきりと今一度頸を鳴らし、寂寥を胸に裏路地の向こう――遠くの神社へ姿を消しにけり。]
(155) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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――あゝ、さみしい。 彼が居ないことが、こんなにも。
だから独りは、厭なんだ。
(156) 2014/10/10(Fri) 18時半頃
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[自らを端役だと自負している男にとって、友の言葉は不可解なもの。]
――…謙虚というよりは、卑屈だね、君は。
[首を傾げながらも問いかけに開いた唇は、紡がれる物語>>146に閉ざされていく。
そしてやられた、とでも言うような眉を下げて口端は上げた表情。 やがてグラスとカップを互いに掲げれば、君には負けたよと乾杯を。
アップルパイにはアイスは乗っていなかった。可愛い小鳥が好いていたものとは違ったけれと、向かいに座る彼に倣うように一口運ぶ。
口内に広がる林檎の甘さ、パイ生地がさくりと軽やかな音を立てる。サクサクとフォークを突き刺しつつ、向かいから珈琲の香りが相変わらず鼻を突いたけれど我慢して、促すよう彼を見つめる。]
(157) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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――…これはこれは、下手なことは言えないなあ。だって君が見ているんだろう? 僕が主人公というよりは…君の物語の中にお邪魔している気分、だよ!
[銀髪を、相手の茶色を揺らす風。 僅か灯っていた火を吹き消してしまった友人にはにかみを。追加で珈琲のお代わりを頼む時は理解出来ないとばかりに苦言。
甘いもので腹が満たされていく感覚は未だに少し理解出来ないけれど、残さず食べ終われば両手のひらを合わせる。
会計の際に流れるように支払われる代金は二人分。]
君、僕のこと甘やかし過ぎじゃあないかい?
[そんなに歳も変わらないのに、なんて笑いながらと好意にはちゃっかり甘える。礼を言いつつ、誘われるまま辿り着いたそこは、公園だった。]*
(158) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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―公園―
[思っていたよりもカフェで時間を使っていたらしい。 ベンチに腰を下ろしていても変わることのない日差しに双眸を眇めていた時、宙を舞うペットボトル>>148を片手で受け取る。]
お揃いね。こうも揃って同じものを頼むのは新鮮だね。
[なんせカフェで珈琲を頼む男だから。そんな理由を裏側で付けながら一言。 本日2度目の礼と共に触れ合うボトルに、にんまりと唇を吊り上げる。]
いつもと違って悪くはないさ。いつも通り君と楽しむ葡萄酒は勿論好きだけれど。
[甘酸っぱい液体で、僅か火照った身体を冷やしていく。]
(159) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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[仕事に精を出す彼とこのように外で言葉を交えることは、何処か懐かしい記憶のことのように思えた。
会話は心地よいリズムで流れていく。髪色について話題が流れれば「そう言えば赤かったね」なんて口にし「似合っていたのに」なんてその頃とすっかり変わってしまった彼の様子を面白おかしく揶揄っただろう。
いつまで続くのだろうか。ベンチに二人。ペットボトルを供に口を開いて、止まる。
横へと視線を移した際に垣間見えた表情は、>>149太陽よりも真剣味を帯びたように思え、男は彼の唇をただただ眺める。]
――僕を?
[転んだ言葉はまずそれ。主人公を彼はどのように捉えているのだろうか。小さく唸りつつも、笑みを浮かべた男は答える。]
(160) 2014/10/10(Fri) 19時頃
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