88 吸血鬼の城 殲滅篇
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レオナルドは、ラルフの首筋を見て。
2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[城主ヘクターに見逃された幼き獲物は 蕾であった華を綻ばせて彼の手の内へと舞い戻る。
“――城主さま”
城内で彼の姿をみつけ娘は声を掛ける。
“覚えておられますか?” “以前迷い込んだクレアです”
ヘクターにとってはささやかな出来事だったろう。 覚えていて欲しいと思いながらも 覚えていない不安も確かにあり声が微か震えた。
“あの時は、薔薇の花を、ありがとうございます”
長く言いそびれていた礼の言葉を 娘は漸くヘクターへと伝え華の笑みを浮かべる]
(143) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[地下深くで蠕動する闇は、なおも濃く、深くなっていく。 僅かに苛立ちの波動を放つ闇の中、 意識が描くのは、鮮やかに浮かぶ過去の情景。 再び城に訪れた、あの娘の姿。
粗相した城の召使いをひとり辞めさせ(処分し) 新たな召使いを雇うべく、人を捜させた。 そのとき、彼女がやってきたのだ。
幼い頃の面影を残しながらも、美しく成長した娘は
闇の領主の心を強く掴んだ。]
(144) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[耳朶の下に何の傷痕もないのを確認し、心の底から安堵した顔で微笑んだ。]
良かった。 傷は付いていませんね。
吸血による呪いは私には治療できませんので……
(145) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[血に塗れたクラリッサの手には深紅の薔薇が一輪。 それは黒犬の残した薔薇の花。 傷を塞ぐ為の魔力を女は薔薇を手繰り寄せる為に使った。 愚かだと人は笑うかもしれない。 けれどクラリッサにとっては大事で――]
――…ヘクターさま
[二人きりの時にしか紡がぬ名を紡ぎ 薔薇の花を見詰める女は儚い笑みを浮かべた**]
(146) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[覚えているか。 問われて、薔薇の香りとともに出会った時のことを思い出す。
”ああ。あのときの薔薇の娘だな。” ”クレア、か。良い名だ。”
緊張しているようにも見える娘に笑いかけ、 礼には手を振って、それには及ばないと示す。
”おまえに似合うと思ったまでだ。” ”薔薇の方が喜んでいるだろうよ”
娘の口元に綻ぶ笑みに、目を細めて頷いた。]
(147) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[それからすぐに娘を召し抱え、側近くに置いて愛でた。 花愛でるごとく、触れることもせず。 伸びやかに育つに任せ、手折ることもせず。
人間を食い散らかして平然としていた領主が、 このときはいくらか落ち着いていた。 消える領民の数は減り、監獄塔からの悲鳴も途絶えた。
しかし、穏やかな日々は、ひとつの報せで破られる。]
(148) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[領民が、討伐隊を呼ぼうと相談していると、 領主を殺そうとしていると知って怒りを発し、 すぐさま中心人物らを喰い殺した。
血の匂いを染みつかせたそのままで 城にとって返し、娘を腕の中に抱きしめたのだ。
―― おまえを手放しはしない。 ―― オレのものになれ。永遠にだ。 ―― 誰にも、渡すものか。
衝動のままに娘に牙を立て、命尽きた娘に血を注ぐ。
薔薇咲き乱れる中庭で初めの血を与えられた娘は、 闇の色香を得て、いっそう艶やかに咲き綻んだ。 どんな薔薇よりも華やかに、美しく。]
(149) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[それからほどなくして、城に討伐隊が押し入った。]
(150) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[討伐隊が領地に入り込んだと知って、 娘に手紙と領主の印章を持たせて、血族のもとへとやった。
予感だったのか、覚悟だったのか、 今となっては自分でも判別がつかない。
結局、自分は人間共に討たれ、 この城で眠りについた。]
(151) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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[最後に、"娘"へと飛ばした思念は届いていただろうか。 目覚めたら聞いてみようかと思う。
―――いずれ、おまえの顔を見に蘇る。 なにかあれば、おまえの血を注いで名を呼べ。 いつでもおまえのために力を寄越そう。
元気でな、オレのシェリ。]
(152) 2012/04/29(Sun) 16時半頃
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― 屋根の上 ―
[黒犬の視線の先、 物見塔の壁の隙間に、鮮やかな深紅と亜麻色がひるがえった。]
……………。
[ぴんと耳を立て、風に飛ばされる小さな音を拾い上げて、 黒犬は、一、二度鼻を鳴らした。 よりいっそう濃くなる血の香に低く唸ったあと、 身軽に屋根を駆け下りて、塔へ続く石橋に降り立つ。
そこからなら、宴会場と塔を繋ぐ胸壁が、よく見えた。]
(153) 2012/04/29(Sun) 17時頃
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( さて。
オレの可愛い”娘”に傷をつけたのは、どいつだ? )
[残虐な衝動に、思念が歪む。]
(*5) 2012/04/29(Sun) 17時頃
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[一度倒され、封印されて、力は随分と弱まっていた。
切り離した分身に力を送ろうとしても、 僅かばかりにしかならない。
いますこし、時間が必要だった。 完全に蘇るために。力を取り戻すために。]
(*6) 2012/04/29(Sun) 17時半頃
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( オレが顔を見るまで、死ぬんじゃねぇぞ )
[囁きながら、側にいることもせず、 娘が零した血を吸って力を得ている、矛盾。
それは、自分が蘇りさえすればどうとでもなるという 自負の裏返し。
満ちゆく力は今にも溢れそうに、地下の岩壁を揺らしている。]
(*7) 2012/04/29(Sun) 17時半頃
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── 城主の部屋 ──
[魔法の眠りから目を覚ましたヒューは意匠の細やかな、だが華美ではない天蓋つきのベッドの上にいた。 清潔な寝具に片頬を埋めた俯せの姿勢から、ゆるりと瞼をもたげる。
通気口の修理だとかチェストの移動だとか、そんな男手の必要な時に数度、入ったことがあるだけだったが、ここが城主の──クラリッサの私室だということは思い出せた。]
な… に ?
(154) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[未婚の女主人の寝台である。 枕にほのかに亜麻色の髪の残り香を感じれば、混乱と羞恥が同時に押し寄せて、顔にカッと血がのぼった。
やむを得ぬ事情があろうと騎士たる者のすべきことではない。 不敬罪で自分を罰したいくらいだ。]
(155) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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―螺旋階段―
[血痕を追い、螺旋階段を上がる。 薔薇のような鮮血は固まり凝ることなく、 不自然なほどの鮮やかさで 追跡者を物見の上へと誘っていた] ……こっちか。
[二階から、三階へ。そしてその上へと。 響く靴音。 ――石を蹴る其れに、幼い日を思い出す。 飢えていた。凍えていた。 熱に浮かされて見上げた湖には―― そう、暗い影が聳えていた。 彼女は佇み、 全ての美しい思慕を込めた様に城を眺めていたのだ。
己に手を差し伸べてくれる、その時まで]
(156) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[痛みのない拳を強く握りしめた時、不意にこうなるに至った「事情」が脳裏に甦る。]
(157) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[クラリッサを魔物だと言って引っ立てて行こうとした男たち。 叩き付けられた欺瞞。強情。信仰。過去の憧憬。 張りつめていた空気が破れ、振り抜かれた刃。 炎。滴る血。黒い犬。 背に触れた陶磁の肌──
「私は大丈夫だから 少し休んでいてね」
そして身体を満たした優しい鈍麻。]
(158) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[どれほどの時間を自分は眠っていたのか。 乾いた血はそのままだけれど、傷は癒されている。 クラリッサが、自らの生命力を与えてくれたようにも感じられた。 あれから彼女の身はどうなったのか。 あの場にいた男たちが収穫もなしに帰ったとは思われない。]
姫 …っ!
[ヒノキの棒はどこかで失くしたらしいが、ベルトに差したナイフはまだそこにあった。 それだけ確認して、ヒューは部屋の北側にある唯一の扉に手を*伸ばす。*]
(159) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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……クレアは、…誰を待ってるんだ…?
[階段を登りながら、独りごちる。
幼かった自分の知るクレアの想い人。 『城主』との想い出を語る彼女の姿に、 胸が痛むような妬心を覚えた過去。 >>141無垢に頬を染め、 まるで『彼』の元に嫁ぐかのように 幸福そうだった姿。
――すぐ後に己は逃げ出した救貧院に見つかり、 別の施設へと移されることになって]
(160) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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(……そこも逃げて。傭兵団に飛び込んだ。武器拾いとして) (なんとか一人前になりたかったんだ。 領主サマみたいに偉い奴になんてなれない、だけど) (せめて…、クレアがどこかで、 俺の話をしてくれるような、そんな男に) (でも次に訪れたときは、…クレアは、死んだって…) (城で戦いがあって、巻き込まれて、皆……)
(違う、……そうじゃねえ。 そんなことを考えてる場合じゃない)
(ならばクレアは、
――『領主様を待ってる』、のか?)
(161) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[レオナルドが確認してくれれば>>145 自らも再び安堵の息を零す。]
良かった……。 ありがとうございます。 ご心配をおかけしました。
[レオナルドのみならず、周囲へも軽く頭を下げるのだった。]
(162) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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ひとまず、追いますか……。
[そう呟き、血痕を頼りに螺旋階段からその上を目指す。 その色が少しずつ薄れていく事には、気付かぬまま。
数名の足音が響く螺旋の空間。 登りながら、小さく呟くのだった。]
……何故、彼女は何も反撃をしないのでしょう…。 出頭を拒みはしても、我らを攻撃するでなく。 …………全員、血を吸う為なのかな…。
[ゾクッと背を震わせて、唇が触れた首元へと手を伸ばす。]
……どうも、彼女の考えがわからないな。
[そう呟き。階段の上を見上げた。]
(163) 2012/04/29(Sun) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 19時半頃
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[>>163 ラルフにちらりと視線をくれ、 長い階段を登りきろうと、足を速めた。]
……此処を離れられないのかもな。 留守を守ってる、…って、そんな風に聞こえた。
[懐を探り、刀子を引き出しておく。 人ならぬ者と戦うのなら、先手を取るしかない。 ラルフやヒューの様な騎士道精神とは、本来男は無縁だった]
アヴァロン伯が『人間だった』なら… 彼女をそんな風にした奴が、どこかにいる筈だ。
[それが誰か見当がつく気がして。 ――片目を細める]
そいつの訪れを待ってるのかもしれない。
(164) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[螺旋階段はやがて終わりを告げる。]
……気をつけろよ。
[短く目配せし、風の強い屋上へと一気に上がりきる。
――城壁に凭れた彼女の姿は直ぐに知れた。>>146 その手に持つ薔薇に目を眇め――
物を言うことも無く、薔薇めがけ、刀子を放った//]
(165) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[ヘクターに与えられた血が城へと還ってゆく。
薄れ掛けた意識に過ぎるのは血を与えられたあの日の事。 衝動の理由が語られていたなら 元より貴方のものだったと笑うのだろう。 血と共に奪われた生命。 血と共に与えられた二度目。 薔薇の香りに生々しい血の香が、混じる]
――…、
[もう一度音なく紡がれる『彼』の名。 別れの日に向けられた思念が真実であるなら――]
(166) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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誰かを、待ってる……?
[ドナルドの言葉>>164に一瞬足を止め、目を瞬かせる。 吸血鬼についての知識は、一般的に知られている物くらいしか無い。 朧気な知識を紐ほどく。]
……アヴァロン伯自身が、誰かの眷属であるという事か…?
[その考えを、ゆっくり頭を振って振り払いつつ。 ドナルドの後を追って、螺旋階段を駆け上がるのだった。 そうして、屋上へとたどり着けば、目指す真紅のドレス姿が。 ドナルドが刀子を放つのを横目に、こちらも剣を抜き構えながら前へと出た。]
(167) 2012/04/29(Sun) 20時頃
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[手の内にある薔薇が花弁を散らす。 遅れて娘の身体に衝撃が伝わった。 刀子が浅く鎖骨の下の肉を抉る。
開かれたくちびるは音を結ばぬまま 悲鳴上げることを拒むように噛み締められた。
伏せ勝ちであった睫が持ち上がり 刀子を放った者をきつく見据える]
(168) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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逃げられない
私も、 あなたたちも
[追ってきたドナルドとラルフの二人に、告げた]
(169) 2012/04/29(Sun) 20時半頃
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