162 絶望と後悔と懺悔と
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[藤色か何かだったと思しき女学生の装いは血に染まり、 破れた袖や腹部が戦闘の激しさを物語っている。>>87 その腰に見慣れぬ短剣があった。
主の死は誰に言われるでもなく悟ったこと、 その行い手は既に始祖によって明かされたこと。
問いには、]
……――うん。
[明確な肯定。]
でも、何故。
(88) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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>>86>>87 [静かなこのあたり、戦いの影は身を潜めている。 だから、小さな彼らの掠れたような声が、すませば、かさり、闇を抜けて少しだけ届く。
明と呼ぶ声に、真弓、と返る声。 それは間違いなく、彼らがいることを示す。
それだけで、飛び出したくなる気持ちをあえて抑えて]
(89) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[怪我からの復帰後目指したのは、 長い武器を持ったままの機能性と俊敏性。 その鍛錬の甲斐あってか、詰める間合いは 五年前の比ではないだろう]
……っ、クソ。
[それなのにまだこの金色は余裕を見せるのか。 >>56構えた三日月斧の上に着地され、 その勢いと重みで武器を封じられるまま 横薙ぎの一線を避けて身体を反らす]
(90) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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あなたを逃がせなかった。
[>>+8 それだけの理由を告げて、続く言葉はない]
(*28) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[奪われた日本刀が折られるまでの間>>36に、慣れた得物に持ち替える。
始祖、自分とジャニス、そして絢矢を抱えた明之進とキャロライナ。 ――3竦み。どう動くかと場を見定めれば、 涼平の代わりか>>27、との問いかけに答える静かな声>>32
…変わったな、と思う。 理依にも真弓にも会ったけれど、もしかしたら明之進が一番変わったのかもしれないと、そう思わせるような、しっかりとした言葉、眼差し。
涼平の名を問えば>>31、嘲笑うかのように投げつけられる言葉のナイフ>>36
――柊が殺した、と。 あの明之進が、涼平を殺したのだと。
その言葉を静かに受け止める。 …覚悟はしていた。いつかこういう日が来るかもしれないことを。 真っ直ぐな涼平の目を思い出して、その最期を想う。]
(91) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[真相を確かめようにも、そのまま去っていく明之進の背を見送る以外の選択肢はなく。 絢矢を連れて、何処へ行こうというのか。その意図は見えない。 だが、ここで始祖に背を向けるわけにもいかなかった。
…明之進を先導するように走っていくキャロライナを信じて、 サーベルを構え直し迫る敵に応じる。>>36
彼がジャニスの名を呼べども、こちらがその隙を突こうとすれば、サーベルは瞬時に向きを変えて。
――少し、踏み込みが早かっただろうか。 ジャニスの間合いに、始祖はいない。]
(92) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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あいよ、っと!
[叫ばれる名>>54に返すは軽い掛け声。 始祖の注意を引き付け、その右腕を封じるのが今の自分の役目。 右の苗刀でがっちりサーベルを受け止め、ジャニスの追撃が届くようにと。]
[しかし勢い付いた三日月が金色の背を割くことはなく。 野生の勘とも言えそうな素早さで、始祖は宙へと、そしてふわり斧の上へと着地する>>56。
受けたはずのサーベルの手応えは既になく。 空を斬った刀を返し、戻す刃で斧上の始祖、その背後を突こうとする。]
(93) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[立ち上がる明之進>>86に、緩く首を振って答える。 お前に任せる、と。
真弓の声>>87を聞きながら、そっと絢矢の顔を覗いた。 酷い怪我だ。 掛けてやった上着が、その血で汚れ始めている。]
……絢矢、大丈夫だからな。
[早く手当てをした方が良いだろう。 積み上げられた荷を見渡す。 此処には治療用具は無い。
取りに行った方が良いだろうか。少し、迷う。]
(94) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[名を、呼ぶ声がした。>>*16 零瑠だけを呼ぶ声が。
現状をふと冷静に考えて見れば、そもそも零瑠の一択しかない。]
は。
[応じたのは、まだ視界に真弓の背があった頃。]
(*29) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[さて、ジャニスが聖水銀を余分に摂取していることは知っていたのだったか。 左腕の怪我も相俟って、どちらにしろ今の自分にはあの早さは出せそうもない。
高位の純血種であったホリーも素早かったが、始祖はその比ではない…自分がまともにやり合うのは、少々厳しいだろうと踏む。
――ならば。 ジャニスが確実に始祖を討てるよう、動くのが自分の役目。 その過程で彼女に斬られたって構うものか。
全ては、始祖を倒すため。 守護部隊員たるもの、これくらいの犠牲は覚悟のうえだ。
…そうだろう?ジャニス。]
(95) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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あなたたちが自由になれると思ったから、 彼女の力を奪えばお父様に抗えるかもしれないと思ったから、
それから――……、 彼女に殺されたくない人がいたから。
[その当人に聞かれているのはわかっていたけれど、 問われた言葉にはそう答えて、ゆると俯く]
(96) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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[痛む左腕に力を込め、此方にも苗刀を構えよう。 普段通りの動きはできないが、ないよりはマシだろうと。
ジャニスの三日月を封じたその背に、右の苗刀は届いただろうか。 彼が避けた時のために、そう深くは刺し込まない。
こちらを向けとばかりに、始祖の避けた方へと左の刀を薙いで注意を引く。]
(97) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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―戦場―
理依っ!
[泥土と血にまみれていても、袖口の刺繍と僅かに残る布地の紅は忘れない。宙に向かって差し出された手。
躊躇い、結果、手首を掴んで引き上げる。]
……
[その手は肘までしか、なかった。 周囲を見渡しても、アオザイらしき色は―――なかった。**]
(98) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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…………。
あ、いや。――驚いた。
そんな事を考えていたの?
[流石に、これには舌を巻く。>>96 唖然として、その口を落ち着くまで手で覆った。]
でも、そう……抗うつもりで、いたんだ。
[反抗的な態度を取っていたのは理依だけだと思っていたから、 それが酷く意外だった。 キャロライナが背後で動いているらしいのは感じていたが、 絢矢を案じている声に、止めるつもりはない]
納得した。一瞬、あのひとに呼ばれたのかと。
(99) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[暫く掴んだままの理依の手を右の方向へ放ると、守護隊の一員が悲鳴を上げた。彼の顔を打った腕が地に落ちきる前に、軍服を更なる赤に染め上げた。
駆けながら、主に報告を。]
―――真弓が、あなたに弓を。 反逆の意を示しました。
(*30) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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……良いんじゃないかな。
[5年ぶりの我儘。>>*27]
リッキィの、やりたいようにやってごらん。
[自分の我儘にも重なっていた。 自分が手を伸ばさなければ助かっていた人がいたことに、 それは通じている。]
(*31) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[指の先までも支配する絶対的な命。>>3:406 感情も意志も捩じ伏せられる――のは、自分だけなのか。周の様に、拒絶出来ずに居るのは。 同じ命は今も真弓を縛っているはずなのに。 それとも、ホリーを討ったから楔は消えたのか。]
……
[あぁ、どんな表情をされるのか。 直接見れないのが残念だ。
此もまた、喜びなのか。 愉しいと笑うのか。
主を想えばこそ、何が最善であるのか、迷う。]
(*32) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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─ ─
『菖蒲──』
『待ちなさい──菖蒲』
[──闇の海を白い腕が泳ぐ。
どこへ逃げてもどれだけ逃げても 腕はどこまでも追い掛けて来る。
息が上がり、走れずに、 桜の、太い幹の影に身を潜め、 息を整える少女の手首に、白い、細い指は絡みつく。
その手はぞっとするほど冷たくて、 掴まれた手首から、凍り付いてゆくような気がした。*]
(100) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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>>87>>88>>96
[その空き倉庫の物陰。 聞こえる場所に佇んでいる。
昔と変わらない二人の声。 そして、聞こえる単語を拾って…。
何が起こったのか、予測の元に組み立てていく。]
(――……マユミがだれかを殺した)
[その事実だけはよくわかった]
(101) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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……ホリー様の剣を前に、芽を潰す事が出来ませんでした。
申し訳ありません。
[随分と言い訳めいている。 仕方がない。
真弓に武器を向けた守護隊員しか、殺して居ないのは事実なのだから。]
(*33) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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まさに阿吽の呼吸だな。
[ジャニスが名を呼べば、響いたと返す声>>93 その軽さに2人の間に結び付く何かを感じ取る]
嫌いでは無いな。
[ジャニスだけに集中している筈は無い。 身体を反らされ>>90、サーベルの刃が空振りになると 腕が感じた瞬間、三日月を蹴り宙を跳ぶ。
その残像を突く様に刃が追った>>93>>97 一所に留まればどちらかの刃が迫ると理解しているからこそ。 跳んだ足は二刀流の安吾と呼ばれた戦士の左肩を 着地と攻撃の場所と選び降り立とうと]
(102) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[続けてマユミと明の言葉を逃さぬように耳を澄ませる。 その声の中、知った声が絢矢といった。>>94
キャロライナと絢矢がいるのだろうか。そうならば、この中は人間と吸血鬼が戦いあっていない空間で…]
(――…………)
[>>96 マユミの言葉に、5年前のホリーの姿と、金色の姿を重ねれば、そのお姉さま、お父さま、という図がかちり、はまるような気がして…]
(103) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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……ええ、ずっと。
[>>99 明乃進の驚く様子には簡易な肯定を示して]
けれど、だめね。 ……行き詰まってしまった。 道を示してくれた直円も、もういない。
わたしはやはり父の支配の下にある。
[そこまで一息に語って、 ――あのひと、その言葉に首をかしげた。 そして視線を落とす、銘のついた短剣]
……お姉様に?
(104) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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─ 空き倉庫 ─
[蝋細工のような白い腕が宙を彷徨う。 縋るように伸ばされた腕は 誰かに取られるよりも早く指先をぴくりと折り曲げ]
───…
[薄暗がりに、菫色が開いた。]
(105) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[絢矢の髪を一度撫でる。 いつまでも此処にはいられない。 治療ができる場所へ連れて行ければ良いが、それもできそうにない為、治療用具を取りに行こうと立ち上がる。
入り口付近で二人が話しているのは聞こえているが、その意味までは分からない。 真弓が誰かを殺したことは分かる、が。
そんなことを考えるよりも、先にすることはある。]
悪い、絢矢のこと、ちょっと見ててくれ。
[二人の傍を通り、外に出ようと。*]
(106) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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――? いいの…かな…って
[>>85一瞬迷ったリカルダの動き 振り下ろされた左の刃は鈍い動きでもどうにか避けた これをチャンス間合いを取って、 ――先ほどとはうって変わって防御の態を取る
風花舞は静の舞
すぅーっと息を吐くとリカルダの出方を待つ]
(107) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[攻撃の途中で安吾に怪我をさせるかもしれないが、 そんなことはお互い様。 キャロライナにも語ったとおり生きていればそれで良い。 長い付き合いがあるからこそ確認もせずに しかし信頼は確実に二人を繋いでいるだろう]
(108) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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真弓が?
[反旗を翻したと零瑠が報せる>>*30 続いて止める事が出来なかったと詫びる聲>>*33
思えば真弓は感情の操りが上手かった。 常に分厚い氷の上の姿しか見せず、凍えた水の下で 動き続ける感情を隠し続けていた。
あからさまに反抗を見せていた理依。 静かに静かに『機』を狙っていた真弓。 従順に仕え続けた零瑠。
最も、零瑠の心の内も本当は知ってはいないのだろうが]
なかなかに面白いな。
[それぞれの違いが面白い]
(*34) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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>>106 [キャロライナが外に出てくれば、 その姿をそっと彼の前に、
指を唇の前一本たてながら。
そして、中にいるのが誰なのか、様子はどんななのか。 そっと確かめようと。
もちろん、その間にも中で騒動が起きるようなら、すぐに飛び出すのは間違いない。 今は例え吸血鬼でも、マユミのことは護ろうとするだろう**]
(109) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[再び宙を舞う始祖の身体。 右の刃は、何もない空間を突くのみ。
咄嗟に身を引き金色の残像を追う――上か。 見上げた瞬間、その足が左肩を襲おうと。>>102
元より始祖の行く先に向けようとしていた左の刀。 辛うじて上方へと突き上げるが、足を貫くに十分かどうか。 間に合わぬならと、身を引くと同時に戻した右の刃で斬り付ける。
――しかし後退した身、果たしてバランスを保っていられるか…危うい。]
(110) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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