22 共犯者
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―儀式の始まり・広場―
[ヘクターが放った銃弾は、パピヨンの胸部に命中し、彼女が斃れた場所からは、扇状に血痕が広がっていた。
動かなくなった彼女を両手でしっかりと抱きあげると、つ、と未亡人の小さい背中や細い腕から赤い筋が流れる。
ざわつく周りの目も気にせず、「エデンの園」の供物台に彼女を安置すると、柔らかく語りかける。]
――アルフレッドのおっさんと、そっちで仲良くやってくれや。
そういえば、アンタとはあんまり話した事無かったな。 もっと早く話が出来ていれば…… いや、今更言っても遅いか。
俺は俺の戦いをするぜ。貴女がそうだったように。
(108) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 22時半頃
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>>108 [この村独特の所作で十字を切り、 決意を新たにすると、場に告げる。]
今夜の生贄はパピヨン・リンドクヴィストに決まった。 祝福されし御身体は、聖なる御座に安置された。
『どうか、常に我らと共にあれ』
(109) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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―広場―
[再び戻って来たニールに、何事かと目を見開く。 だが、彼の口から聞こえた言葉にその目を細める――来た。
その問いは最もだった。 そもそも、出たいなら出れば良かったのだ。それを否定できない。村を棄てて、家族を捨てて、外の世界で、自由に]
では、勝てなければどうします? 儀式を続けてどうします?
まさかとは思いますけど、二ールさん……
[運ばれてきたノックスの遺骸をちらりと見やる。心の中で深い黙祷をささげた]
あなたも生贄に選ばれたうちの一人です。 なにもしなければ、あなたもいつか『ああ』なるんですよ。まさか、自分だけは何があっても死なないなんて思ってるなんておっしゃらないで下さいね?
(110) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 22時半頃
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――ええ、もちろんあなたがそんな方ではない事くらいわかっています。 覚悟、していらっしゃるのでしょう。僕はそのような遺体を、ソフィアを見るまで知りませんでした。ですがあなたは知っている。 供物になって死ぬ事も、あるいはミツカイサマの手によって死ぬ事も、あなたはきっと了承済みだ。村の年輩の方は、皆そうでしょう。そうなのでしょう。信じています。
……結局、これは僕の私的な独白に過ぎません。自分勝手な思いを、生贄の皆さんに、村の皆さんに押しつけてしまっているだけだ。 そうです。これはただの決意表明です。若造の独り言と思って、聞き流していただいて構いません。
[自嘲気味に口元を吊り上げて、しかし青年は語る]
僕は姉を殺したくありません。友人を殺したくありません。例え本人達が自らの死を了承していたとしても、『僕が』殺したくないのです。 昨晩、パピヨンさんは僕達に――僕達の中に居るかもしれない、ミツカイサマに願いました。誰ひとり死ぬことなく、森を抜けさせてほしいと。
(111) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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―道の途中― [疲れた体で泥のように眠り。 起きてからざっと水浴びを済ませて、親方とまともに話さずに家を出た。
じーさまばーさまが決めたことには逆らわない。 それは無意識に行ってきていたことで。
ただ、ソフィアにパピヨン、ノックスと立て続けに知らされる、見せ付けられる死に、根底が揺らぎ始める]
――皆居なくなったりしたら……
[そんなことは考えたくない、というように首を振り。 ノックスの遺体が教会にあるかどうかはわからないけれど、一度教会のほうへと足を向けた]
(112) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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>>109 [パピヨンの亡骸を安置すると、毅然と立ち上がる。 儀式は始まった。これから滞りなく行わなければ。
ふと辺りを見回すと、 自分を恐れる者、挑むような眼つきで見る者、 また彼を賞賛するよう誇らしげな顔をしている老人たちの姿も見えた。]
さて、俺も行くかね。
[そのまま一人で森の中を進む。]
(113) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 22時半頃
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>>*6 安心しろ。 祝福されしノックス・ブラウン。 お前の家族は、我らが護るだろう。
(*8) 2010/08/02(Mon) 22時半頃
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しかしパピヨンさんは供物となり、ノックスは殺されました。 今晩だけで、僕達の村は二人の人間を失ったんです!二人です!もうあの二人は居ない。戻ってこない、死んだんだ! そして今夜もまた、確実に誰か一人は死ぬでしょう。もう一人、死ぬかもしれない。村はふた晩で、四人の人間を失うんです。
[荒げた声を抑え、もう一度息を吸う]
ミツカイサマに勝てる方法なんてどこにもないかもしれない。 ミツカイサマが誰で、そもそも一体何なのかだって、僕は知りません。 懇願する事自体無意味なのかもしれない。受け入れて死ななければならないのかもしれない。
だけど、僕は、それが、嫌なんだ。
[再び広場の人間を睨みつける。それは、憎悪の籠った視線。ホリーを変えた村への、パピヨンを、ノックスを殺した村とミツカイサマへの、そして――その村を棄てられなかった己への]
僕は生きて帰りたいと思う。なるべく多くの人間達と共に。
(114) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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― 広場 ―
[ヴァンルナール家に向かおうとしていた娘は 気づけば広場に足を向けていた。 心の中に未だ迷いがあったから寄り道をしてしまった。 広場では年配の者が集まり何か話している。 娘はそろと近付いて]
何のお話をしているのですか?
[こと、と首を傾げてみせる。 そうすればノックスの頭部が森で見つかった事が聞けた]
――…嗚呼、ノックスが……。
[柳眉を顰め物憂げに眼差しを伏せる。 頭部のみ、それはソフィアの最期を彷彿させた]
(115) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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[ オスカーの様子に自嘲か嘲りかわからぬ笑みを浮かべ ]
俺は選ばれた生贄じゃないよ。 志願者だ。お前さんと同じ。
志願した以上は、生きて村に戻ることがないかもしれない覚悟はあるな。
[ 禿頭をさする ]
俺はお前さんを責めたいワケじゃない。 自分の矛盾に気づいているか聞きたかっただけだ。 自分と、自分の家族だけが無事であればいい、という意味なのか。 それとも癇癪起こして何もかも他人のせいにしたがっているだけなのかをな。
(116) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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─広場─ [ イアンと何事か話した後、ミッシェルは真っ直ぐ教会のある方角に去っていった。>>87 小さくなっていく彼女の背中と、供物台の上のパピヨンとを交互に見遣り、途方に暮れたように大きな溜息をつく。 彼は疲れ果てた足取りで、ゆっくりと広場を出た。]
(117) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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そして、今回の祭が終わったら。
新たな村役、アレクサンデルの名のもとに、今後一切の祭を取り行わない事をここに宣言します。
不服なら、どうぞ僕を殺して下さい。供物として捧げて下さればいい。 ですが、僕達自身が変わらない限り――僕達は永遠に『ミツカイサマ』の恐怖から逃れる事は出来ないのだと、僕はそう思っています。
以上です。
[深々と一礼して、その場を立ち去ろうとするだろう。 無茶苦茶言ってしまったな、と心中で苦々しく思った]
(118) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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―回想:夜の森のこと>>104―
[服を介在して、膚に、肉に、触れられてゆく。 つい数年前まで大学の研究室に籠もってばかりだった自分とは比べものにならぬほど、ずっしりと重い筋肉の質感が、自分の身体を探ってゆく。]
く……はっ……
[荒い息を吐き出す。声を上げたくても上げられない。 己の下腹部――最も慎重に、布の下に隠された部分――に潜む肉の塊に、「かれ」の指先が触れた時、羞恥と、茫洋とした感覚が同時に襲ってきたような気がして、小さく短い声と共に、大きく深い息をひとつ吐いた。]
(駄目だ……そこに触れては…… 私が私では無くなってしまう…… 私は二度とあの場所に帰れなくなってしまう……!)
[酩酊状態に陥ったかのようになり、まだ欠けた部分の多い月がぼんやりと丸く見えてくる。酸欠の金魚のように口をぱくぱくと開閉して、抵抗しているうちに――…]
……え?
[次の瞬間、彼を拘束するものは全て無くなり、ただ森の宵闇だけが広がっていた。]
(119) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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―回想:夜の森のこと―
[それからイアンは、胸の鼓動を抑えながら、巡礼者の列の最後尾を歩くことにした。 道すがら、ヴェスパタインが木の根に捕らえられているのが見えたが、イアンは心配するような声を掛けることはできても、彼に手を差し伸べることができずにいた。]
[巡礼者の列の最後尾を歩く彼の手には、1枚の柊の葉が握られていた。]
(贖罪の巡礼者……か。)
[それをそっと胸ポケットにしまうと、巡礼者と同じ方法を辿って、広場へと戻っていったのだった。]
(120) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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―― いまだ森の中にいた頃の記憶 ――
[森を出ようと、広場に向かう途中 森の木々達が目を覚まし、きらきらと輝く準備をする頃に 私は、小さな声を聞いた 救助を求むる声だったから、おそるおそる覗いた先]
…――――
[罠にかかったウサギみたいな、奴がいたんだ そういや、足が悪かったんだっけ、あいつ 日頃の(一方的な)恨み(嫉妬)を晴らすチャンスかも? 無造作に彼に近寄り、彼にも見えるだろう位置でしゃがむ そしてそして、じぃーっと見てやるんだ、じぃーっと]
ウサギさんウサギさん、不思議の国は何処にあるの
(121) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 23時頃
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>>*7 [ふ…、と不敵な嗤いを返す。
同胞から不意にかけられた自分を案ずる囁きに驚いたのか、声色には嬉しさが薄らと混じっているようだ。]
(*9) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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癇癪を起して、多分――何もかもを村とミツカイサマに押しつけたいだけなんです。きっと。
[ごめんなさい、と二ールの言葉に小さく謝る。 結局、自分は村が憎いだけなのだ。ホリーを変えてしまった村が憎い。それだけのことなのだろう。そして捨て切れていない。 冷静になれば、生贄も。供物も。ミツカイサマも。受け入れられるのかもしれない。
だけど、冷静になれないのだった。
二ールから身を離して、ぽつり、徐に呟いた]
そうさ。 一緒に巻き込んでぶっ壊してやるんだ。それでもいいや。
(122) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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─夜の森>>*5─ [ 巡礼たちの列を追って移動しているために、同胞とはそれなりに距離がある。]
このまま現場不在証明(アリバイ)という奴を作っておく。 そこに行けるのはかなり後になるだろう。
[ 淡々と声が伝える。]
(*10) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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パピヨンの話も聞いたよ。 俺としては諸々残念な話だが、まあそれはおいとくとしよう。
[ 何かものを脇に置くような動作をして ]
お前さんは若い。 お前さんだけじゃない、俺とパピヨン以外の巡礼者はビックリするほど若い。 先のある者が短い者より先に、罪というほどの罪すらないまま、森の中で無残な姿になるのを、黙って見てる… そういうものに憤りを覚える気持ちはよくわかる。
(123) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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―教会― [日が昇ってどれぐらい時間がたっているのか。 少なくとも影が短くなるまであと少しというところかもしれない。
そんな中、教会へと向かって、たどり着いた扉を静かに開ける]
――あ、ブルーノ様。 こんちは……ノックスがいる、って聞いてきたんだけど。
[そこに見えた司祭の姿に小さく頭を下げて。 遺体が安置されている場所を聞く。
そのときに、遺体とはいってもソフィアの時と違って頭部だけだということを聞いた]
え……ノックスの体は……
[驚きおののいたような呟きに、「発見者が運べなかったから自警団が引き取りに行っている」というような返事を聞いてほっと息をつく]
ああ、それならよかった…… んじゃ、俺ちょっとノックスに会ってきます。
(124) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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>>113 [森の路を歩いている時に、ふと、いつもの雰囲気と異なるヴェスパタインの冷やかな声>>11を思い出す。 あの時はパピヨンに意識が行っていたが、改めて彼の声を表情を思い返すと、一瞬背筋が凍った様な気がした。]
あの女野郎も参加してたのか…。
[再び始まった「儀式」…。もう引き返す事は出来ない。 俺もいつ何が起きるか、どうなるかなんて誰も解らんよな。 暗い森の中を、護身用の銃を手に、警戒しながら一歩づつ進んで行く。
やがて、柊の木の前に来ると、パピヨンの血が付いたままの手で、葉を一枚ちぎり取る。
無事「エデンの園」に戻ると、 彼女の血で彩られた赤い葉を祭壇に捧げ、神像へ祈りを捧げた。]
(125) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 23時頃
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村長もこの村の何かを変えたかったんだと思う。 だからあの記者の青年を呼び寄せたんだろう。 そして彼が今も無事でいることには、なんとやらだかみつかいさまだかの意志が働いていない訳じゃないと俺は思ってる。 それがどういうものかまでは知らんがね。
だが、だからと言って俺たちが変わっても、その何とやらが変わらないまま儀式のみがなくなり、そのために村に不幸が訪れない保証がどこにある?
そしてお前さんにはそれを背負う覚悟があるのかな。 あるのならば好きにするといい。 …言う通り、それに人々がついてくるかどうかは、また別の話だ。
(126) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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─夜の森>>121─
…………は?
[ あまりに唐突な問いに頭が真っ白になって、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてピッパを見返す。 彼女の与り知らぬことではあるが、この時ばかりは全ての偽装も剥げて、素に戻っていたに違いない。 彼女の瞳には意地の悪いからかいの色が浮かんでいる気がする。]
(127) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/02(Mon) 23時頃
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……まあアレコレと言ったが、俺はお前さんのその若さを眩しいと思うし、ちょっとは歓迎してるんだよ。 やりたいようにやってみるといい。
ただし、志願して参加した以上、儀式はしまいまで参加するんだ。 それが大人としての最低限のマナーだろう?
言われなくてもわかってるだろうがね。
[ オスカーが立ち去るなら、それを止めはせず背中を見送る ]
(128) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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―広場― [早朝の騒ぎが終わった後、村長夫人宅で仮眠を取ってから、もう一度広場にやってきた。]
結局、集まった柊の葉は10枚だけ……か。
[広場では、祭の進行を確認して安堵する長老の姿や、犠牲者を思い、落胆し涙を流す夫婦の姿があった。]
(129) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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>>126 ありますとも。
もしもその不幸が僕達に降りかかった時、僕がまだ生きていたら―― 僕は首を差し出しますよ。そうであるべきでしょう。
[もっと話しておきたかった。 もっと、考えを知りたかった。 ――アルフレッドさん。
疎ましく感じていたその顔を思い出し、心の中で十字を切った]
二ールさん。 ありがとうございました。
(130) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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は・・・? じゃないよ あんたの今の状態を、馬鹿にしとるんだ
[まったく、馬鹿みたいな顔しちゃってさ>>127 ただ、普段の女みたいにすました顔よりも 今の顔の方が、なんとなく好きかも 本当の顔、って気がしたもん]
ほら、手出しな
[ちょっと良い顔、みちゃったからな 仕方ない、手くらい貸そうと言う気になったんだ]
(131) 2010/08/02(Mon) 23時頃
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>>129 [暫く供物台を眺めながら考え事をしていると葉っぱについての声が聞こえて何とはなしに返事を返す。]
2人還ったわけですから、そうなりますね。 取材に来た記者さんのご感想としては如何ですか? この村の「祭」の様子は。
(132) 2010/08/02(Mon) 23時半頃
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─夜の森>>131─
そんな酷い……
[ 泣き出しそうな情けない顔をして、眉を顰める。 それでも、それ以上は言い返せないらしい。「馬鹿にしてる」と言われたのが余程ショックだったのだろうか。 手を出せと言われても、なかなか信じられない様子、少し戸惑った後に、恐る恐る手を差し出した。]
(133) 2010/08/02(Mon) 23時半頃
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>>*10 ああ、そうしてくれ。 俺もそれが良いと思う。
アンタ自身の安全も重要だからな。
首だけ、例の聖地へ安置しておこう。 好きにやるといいさ。
[「血」の強さはヴェスパタインの方が格上だ。初めての邂逅で、彼は本能的にこの銀の同胞の力を理解していたのであった。]
(*11) 2010/08/02(Mon) 23時半頃
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