164 天つ星舞え緋を纏い
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……ん、のっ……。
[どうにか受身を取り、数度転がってから起き上がり。 片膝ついた姿勢で数度咳き込み、き、と泥人形を睨みつけた]
やった者勝ちには一理、ある、な。 ……なら尚更、やりたい事を押し通すだけ、だっ!
[元より、引く気などはない。 闇を鎮め、最終的には光をも鎮めて、同じ『刻』を刻み、生きる。 その選択肢は、捨てられない]
(*24) 2014/02/20(Thu) 01時頃
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秋の夕空 光らせ走る 稲田に恵み 齎す君よ その迅き猛るを しばし魅せぬか
[ぽつ、と紡ぐは即興歌。 笛に宿すは、迅雷の速さと鋭く穿つその力]
……っせい!
[たん、と地を蹴り、泥人形へ近づくために一気にかける。 繰り出す突きの一閃は泥人形まで届かずとも、迅雷の如き衝撃を放ち、その身と、その先に立つものを穿たんとする。*]
(*25) 2014/02/20(Thu) 01時頃
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─ 里長の屋敷 ─
[相反する相手に感じる恐怖が、おぞましさが、明之進が離れるにつれて遠ざかる。 そして程無く、屋敷に残るは己と沼太郎のみになった。 もっとも、里長を頼ろうとしたのだろう何人もの村人の骸も転がっているのだが。 この方たちも生きたかったのだろうと思いながら、目をふせて。]
おじいさまを むかえにいきましょう
一人きりでは かわいそうだわ
[身の内、黙し続ける心に語りかける。 怒っているのか、拗ねているのか。 同じ身に収まっていても、その心までは解らない。 だから、自分の思うままに、話し続ける。 彼女に伝えなくてはと思うこと、全て。]
(91) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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─ 里長の屋敷 ─
あぁ、でも
その前に おかあさまに
手をあわせて いかなくてはね
…おかあさま あなたがふうじられて すぐ
ねむりに つかれてしまったから
[刻まれている戒名は彼女には読めないだろうけれど。 手をあわせ、目を瞑る。そして。]
これが、おかあさまの ご位牌 なの
(92) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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─ 里長の屋敷 ─
おかあさまは あさがおをさいごまで あいしてた
ゆうがおも あさがおも おなじに あいしてくれていた
きっと おじいさまも おかあさまと おなじ
[思い返せば祖父は、天つ星を知っていたようだった。 ずっと自分を傍においていたのは、もしかしたら覚悟していたからかも、しれない。 封じた孫に恨まれ続けていたことも、孫の手で殺されることも。 今はもう、その本心を知る術も無いけれど。 自分の知る祖父は、どこまでも優しい人だった。 母の遺した鞠を見る瞳は、いつもどこか痛ましかった。]
だから もう おじいさまを うらまないで
[そう、身の内に声をかけると立ち上がり。 祖父の骸を迎えに行くため、屋敷を後にした。]
(93) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[放った人型と狐狸の準備が終わるまでには時間が掛かる。 それまでは限られた手で凌がねばならない]
酒しか頭に無いんかい。
[生臭坊主らしい言葉>>*22に喉奥で笑って、蟹が錫杖に取り付いたところで左手を後方へと引く。 その手には細い絹糸が握られていて、蟹の甲羅へと繋がっていた。 引くことにより法泉の体勢を崩そうとしたのだが、錫杖を離されてしまったために不発に終わり。 鋏を開いた蟹は引いた反動でふわりと宙を舞った]
げっ!
[腕を引く動作のために反応が遅れ、蝶を火種とした火の玉が華月斎へと迫り繰るのを防ぎ損ねる]
ぐ、ぅ ああっ!
[いくつかは宙に舞った蟹へとぶつかり、いくつもの焦げを作り出して。 残る火の玉に対しては開いた扇を顔へと翳してその箇所だけは直撃を避けた。 代わりに晒されている腕には火傷を、着物には焦げ跡と焼け穴を作り為す。 ひりつく痛みが身体のあちこちを苛み始めた]
(*26) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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くぅっ!!
[飛来する火の玉の最後辺りは扇を振り払うようにして。 いくらか肩で息をしながら法泉へと視線を投げる]
……あん時ゃ綺麗や思うたのになぁ。 実際は……ほんまおまえみたいやわ。
[外見とは裏腹の苛烈さ。 目の前の男の本性を見ているかのよう]
はぁっ!!
[身体は痛むが引けはしない。 間合いを詰めるべく一歩踏み出す前に、右手の扇を目の前で小さく一振り。 すると掌に握られていた千切られた半紙がいくつか宙を舞う。 返す手でもう一度扇を振ると、舞った枚数だけ蝶がひらりと舞い上がった。 流れる動きのまま扇を頭上で一度円を描くように流した後、法泉へと送り出すように扇を振り下ろす。 扇の周りに纏わりついていた蝶は螺旋を描きながら法泉へと迫り、その後を華月斎が追った。 同時、左手で拳を作り、後方へと引く*]
(*27) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[法泉と別れた後。 女は鬼火と共に歩いていく。]
……休め、か。 温泉は今も使える……かな?
[まだ痛みはするけども、傷が塞がったなら入浴も問題ないだろうし、血や汗で汚れた身体も綺麗にしてしまいたい。 荒らされていなければいいと思いながら、一度自宅へ戻り、支度を整えたら温泉へと。]
(94) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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― 温泉 ―
[幸いな事にこの場は荒らされてはおらず。 けども、いつもならいる筈の動物たちの姿は見えない。]
……。
[ため息をこぼしつ、着物を脱いだなら、湯船のすぐそばに刀を立てかけ、恐る恐る足に湯をかけた。]
大丈夫、かな……?
[氷を操る自分には、湯は毒かもしれない、と不安だったけども。なんともなさそうで。 改めてざばり、かけ湯をしてから身体を湯に沈めた。
鬼火はゆらり、暗い世界で緋く*光っていた。*]
(95) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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機織り 雪客は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 01時半頃
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[屋敷を出たのは、>>30華月斎が沼太郎と別れた場に戻ってくる前か、後か。
どちらであっても、華月斎と顔を合わせることは無く。 だからこそ、彼の誤解>>29を、後悔を知ることは出来なかった。 顔を見られたなら、沼太郎はまだ生きているかもしれないと、伝えられたかもしれないのだが。]
やっぱり
どなたも いらっしゃらない
[先の、沼太郎と対峙していた程近くに気配を感じたその場に寄るも、とうの前にそこに居た人は立ち去った後>>6。 凍らされ残されたその人も、明之進が送り届けた>>24とは知る由も無く。
ただ、この場にいたのがどちらであろうと、命まで落とされていなければ良い、と。 目を伏せ願った後、祖父が倒れているはずのその場所へと、向かった**]
(96) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 01時半頃
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―神社近辺―
こんな状況なのに、なぁ。
[それが何かまでは分からないけれど、きっとそれもまぶしいものなのだろう。 小さく息を吐いて]
でもさぁ。 ……つながりなら、とうに切っちまったよ。
[先は返さなかった答えを、口にする。 感情の見えないようでいて、微かに震える声**]
(97) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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嗚呼、うん。 言い方が良くなかったな、ごめんなぁ。
[吹き飛ばされる光を、人形の陰からちらと見やる]
改めて、お断りさせてもらうよ。
[地面に転がって止まるのを待って、掴んで引きずり寄せてしまおうと片腕をそちらへ伸ばさせ]
(*28) 2014/02/20(Thu) 01時半頃
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…… 、
[けれども大きな分、動きは鈍いもの。 急な動きには反応できずに、伸ばした腕の脇をすり抜けられてしまった。 その直後、放たれる一閃>>*25は、人形の胸を貫いて、更にその奥も]
っ く、
[地面に転がるのは、今度は此方の番。 受け身は取れずに強かに身体を打つその前で、泥人形は両膝をつき――形を失う。 大量の泥はそのまま、明之進の上に降ろうとしていた**]
(*29) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
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昨日切らしてから呑んでおらぬからな、調子が悪いわ!
[酒しか、と言われれば、否定もせずに、そう答えて、蟹がふわりと糸に引かれるのを目にして、眉を寄せる]
これも手妻か、ほんに次から次と、よう考えるもの…!
[しかし細工は躱せた、と、安堵に浸る間もなく、襲いかかる火の玉を満身創痍になりながらも凌いでみせた華月斎が眼前まで迫ってくる]
蝶もお前も、大概じゃ…人の事が言えた義理かよ!
[華やかに軽やかに、舞い踊り飛び回るその姿は、相争う今でも変わらぬ、だが譲らぬ意思と、真っすぐに迫るその心根は、かつても今も変わらぬまま、坊主の中の闇を暴き貫く眩しさを持っている]
(*30) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
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[厭わしいその光を、喰らい尽くしたいと願うのは、闇星なのか、それとも、夢幻の焔を烈火と変えた、己自身の闇なのか]
おおうっ!
[気合いを発して踏み込んできた華月斎の扇が目前で翻る。 一度手放した錫杖に手を伸ばし、坊主は、両手でぐるりと回した。 来るのが蝶ならば、再び焼き払うのみ、と、焔の渦を作り出そうとした時、華月斎が拳を引くのを見て、僅かの間、動きが止まる*]
(*31) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
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[まっくらなのは、嫌だから、と。 以前言った言葉は、幼き頃から抱くもの。
暗闇にひとりでいると、取り残されたように思えてしまうから、それが嫌で。
それが光を寄せたのか、光宿した事でそれが強くなったのかは、自分でもよくわからない。
よくわからないままだったから、別れ際の夕顔の言葉>>88 >>89には、何も返す事ができなかった。 ただ、決意を崩さぬままに、願う言葉を受け止めるのみで]
[何れにしろ、闇に喰らわれるのは、こわい、と思えていた。 喰らわれたら、永劫闇の内に囚われるのでは、と。 そんな思いに駆られて、鎮めねば、と思う部分も少なからずある]
(98) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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[あるけれど]
[否、あるからこそ]
[闇も同じように、光を畏れ忌避している、と。 闇宿すものと交わした幾つかの言葉から感じているからこそ。
畏れるだけで立ち止まったら、終わりな気がして、だから]
(99) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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─ 神社近辺 ─
こんな状況で、諦めきったら、なんにも残らないからな。
[自分の願いは、ただの身勝手な傲慢なのかも知れぬ。 望まぬものを他者に押し付けているだけなのかも知れぬ。 そんな思いもあれど、留まる事も戻る事も、『時』は是とせずに。 先へと進む意志をただ、口にして]
…………。
[きっちまった、と。 微か震える声で返された言葉>>97に、唇を噛んだ]
一度、きったら。 それっきり、なのか? ……本当、に?
[ぽつ、と零れた声はどこか寂しげな音を帯びて]
(100) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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……そこは謝るところなのか。
[転がり、起き上がった直後に飛ばした突っ込みは、さて、届いたか。
伸ばされた手>>*28をすり抜けて放った衝撃は狙い違わず、泥を穿ち、その先へと伝わるが]
……なっ……!
[それが齎したもの──崩れた泥>>*29が覆い被さってくるのは、予想外の事。 とっさに後ろに飛び退こうとするものの、力放った直後の事、自身の加速も儘ならず。 完全に埋もれるような事態はぎりぎり免れるが、泥の重さと崩れる勢いにその場に膝を突いた]
(*32) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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……ったく、子供の頃じゃあるまいしっ……。
[被った泥を振り落としつつ、口をつくのはぼやくような声。 そういや、昔は泥で遊んだりそれで人形を作るなんて思いもしなかったから、色々と驚いたな、などと過ぎったのは刹那のこと。
とっさに抱え込んで庇った笛は泥に塗れるのは免れていたから、それには安堵しつつ。
片膝突いた姿勢で、息を整える。 駆けるべき刹那を計りつつ、『時』は、力宿して銀に煌く笛を確り、握りなおした。**]
(*33) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 10時半頃
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調子悪ぅてこれかいな…!
[嘘か真か、その真意は測れぬが、調子が悪いと言う法泉>>*30に呟きを落とす。 引き攣るような笑みが浮かんでいるのには気付かれたかどうか。 直後、火の玉を避けるために扇を翳した後にはその表情もなりを潜めて]
呵々、お互い様かぃ。
[代わりにどこか可笑しげな笑みが浮かんでいた]
(*34) 2014/02/20(Thu) 17時半頃
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[螺旋描く蝶は鋭さは持たずに、扇による風に乗りふわりと法泉を取り囲むように動く。 焼き払われるならば防ぐ術も無い。 けれど、意識がそちらへと向くのならば蝶は役目を終えたも同然]
おおおおぉおぉっ!!
[後方へと引き絞られた左の拳が法泉の右頬を目掛け振り抜かれた。 吸命の力も何も乗せぬ、華月斎の意志だけが込められた純粋なる腕力の一撃**]
(*35) 2014/02/20(Thu) 17時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 17時半頃
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嗚呼、紛らわしかったかなと思って。
[突っ込み>>*32に、のんびりと言葉を返していられたのもそこまで。 防壁を破った衝撃は右肩を打ち抜いた。 肩だけで無い、痛む全身を懸命に起こしたのは、泥が崩れて落ちた後。 膝付く相手を見ながら、立ち上がる]
……ったぁ……
[力なく垂れた腕からは血が一筋落ちた]
(*36) 2014/02/20(Thu) 21時半頃
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[なお土遊びは好きだったが、そうやって作り上げた何かしらはあまり良い出来だとは言えず。はっきり言って下手糞だった。 出来たものをひとに見せては首を傾げられ、ひっそり凹む繰り返し。 先の泥人形たちの出来から見ても、当時から成長していないのは分かるだろう]
まぁ、遊びだったらよかったんだけどなぁ。
[流れる血はそのままに呟く。 崩れた泥が途端に細かな砂へと変わり、舞い上がった。 丁度煙幕を張るかのように、ふたりの間に白い闇を作り上げる。 そうして、その向こうをじっと見据えて]
(*37) 2014/02/20(Thu) 21時半頃
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─神社近辺─
……それで、諦めなかったら、何が残るの。
[光を見つめる奥の闇は蠢き]
戻りっこないよ。 死んだひとは、もう戻らねぇだろ。
[拳を握り、微かな震えを抑え込んだ。 その言葉が相手>>100に何を思わせるかは知らないけれど]
(101) 2014/02/20(Thu) 21時半頃
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[視界が遮られる間を使って、一つ、人形を作った。 丁度己と同じ背格好のそれは、相変わらず不格好で、不細工な出来。 平時で見れば見紛う事など決してないだろう。 それでも今のよく見えない状況ならば、もしくは払われた後の一瞬だけでも、騙されてくれはしないだろうかと考えつつ。 人形から離れた位置にて姿勢を低くする*]
(*38) 2014/02/20(Thu) 21時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 21時半頃
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[華月斎の呟き>>*34は、坊主には聞き取れなかったが、浮かんだ笑みに気付くと、ひそりと口の端を上げる。 酒が切れているのは、本当だった。だが調子が悪いのは酒のせいばかりではない。明之進から受けた一撃が未だ芯に残っていることと、ともすれば、華月斎との戦いの高揚に乗じて、己の意識を塗りつぶそうとうする闇星に抗い続けているが為]
(誰にも、何にも…)
[呑まれなどするものか、と、坊主の内の闇は吠える。それが光であろうとも、近しい闇の星であろうとも…祓おうとするなら、喰らい尽くす、呑み込もうとするなら逆に呑み込んでみせようと]
(*39) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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[その間にも華月斎は新たな蝶を生み出し、彼の拳の動きに気を取られて、一瞬止めた錫杖を、坊主は慌てて横薙ぎに振った]
[気を散らすための胡蝶の舞いと、半ば気付いていながら焔を放ち、燃えながら尚も輝き踊る、眩しい光を放つ蝶達の向こうにいる男に]
は…!次はどんな手妻を…
[見せるつもりか、と、声をかけようとして]
(*40) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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…なんっ!?
[光をも突き破るような裂帛の気合いと共に、華月斎の渾身込めた拳が迫るを、見た]
(*41) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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[光の力も借りず、闇を恐れる事もなく、ただその揺るがぬ心根に宿る意志だけを乗せて、放たれた一撃……]
ぐ、あっ!
[只人の、力のみであれど、力のみであればこそ、それを避ける術を持たず、坊主は、右頬に届いた拳に左へと殴り飛ばされて、地に倒れた。 錫杖も、その手を離れて、地に転がり、焔を喪う]
き…さ…
[顎が砕けたか、脳が揺れでもしているか、声はすぐには言葉にはならぬ。ただ、ようよう半身起こした坊主の、狐のように細められていた目が、今は大きく見開かれて、唇の端から溢れる血潮を拭いもせずに、燃えるがごとき色を宿して華月斎を睨んだ]
(*42) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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