64 色取月の神隠し
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[品への愛着が九十九を産むのなら、その人間に九十九が愛着を抱いても不思議はない。 この揚羽、味方につけることができるや否や。 せめて、邪魔をさせない程には。
そう思案しながら、揚羽とたまこを*見つめている*]
(76) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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さあて……たまこのことは、どうしたもんかねえ? 辰次は、うまくやれてるかねえ。
あきのしんは、どこへ行ってるんだろ?
(*11) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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[一平太に呼ばれる>>75とくるくる回っていた毛玉は止まって]
(いっぺーたー)
[ふよんと浮いた。]
(77) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時頃
薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時頃
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(しゅうごうー)
[浮いたちょっと大きめの毛玉はその場で回りだす。 くるくる、くるくる。]
[それに誘われるように、
窓の隙間から 扉の下から 本棚の隙間から 床の小さな穴から
真っ白な、小さな毛玉がたくさん現れた。]
(78) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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―菊屋―
お姉さん……もし、あんたの周りに九十九神―― あやかしが現れたら、受け入れることが出来るのかい。 もし、あんたが平気だとしても、他の連中はどうだろうね。
[無理だろう? と、男の双眸が雄弁に告げる。 人の世は異物を受け入れられる程、度量は広くないと ――少なくとも、男はそう信じていたから]
あまり、人の耳目に触れるような不可思議な話が広まれば 大切なご母堂の形見が大変なことになるかも知れないね。
[悠然と微笑み、一度話を切る]
……胡桃の団子は二人分、頼むよ。
[何とはなしに、芙蓉が胡桃の団子を食べたがっているような、そんな気がした]
(79) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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一平太は、>>78毛玉が集まる様を驚いてきょろきょろしながら見ている。
2011/09/18(Sun) 01時頃
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「「「「「たつー ふえふいてー たつー」」」」」
[小さな毛玉達が辰次を呼ぶ]
(*12) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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――…俺らの目的が知りたくて?
[風が吹いて、揺れた木々の葉がざわりと鳴った。 黄昏時が近い……]
後者だとしたらどうするつもりだったんだい? あやかしの中には、人をさらって食う奴もいるぜ…? 警戒心なさすぎだよ、ゆりさん。
[何でもないことのように、二歩三歩とゆりに近づいた。その細い腕を掴むのは容易くて。]
もっとも、俺は人は食わないけどな。 命を取るつもりはない。
(80) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時頃
日向は、辰次と別れた後、思案思案広場を歩く。
2011/09/18(Sun) 01時頃
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>>78なんだろうこれは―。
[部屋に集まってくる毛玉。 しかもあちらこちらか出てきている。]
でも、なんだか。 きれい…。
[驚きより感動のほうが勝っていた。]
(81) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時頃
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私は、婆様からは、あやかしは恐ろしいものだと聞いて育ちました。でも、夕ちゃんや、辰次様は悪いあやかしにはどうしても見えないのです。だから、あなたにお聞きしたいと、思って… っ、
[腕を取られれば驚いてびくりと体を揺らす。けれど紡がれた言葉には負けじと辰次の目を見つめる。命を取るつもりはない、という言葉には小さく微笑んで]
…はい。辰次様は、そんなあやかしには、見えません。 命を取るつもりが無いなら…この手をどうする、おつもりですか?
[振り払うことはせず、小首を傾げて微笑む]
(82) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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「きれいって」 「きれいだよー」 「うつくしー」
「わーい」「やったよー」 「えへへー」 「よーし」
「やっちゃうぞー」 「やったれー」
(*13) 2011/09/18(Sun) 01時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
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「たつー」
「たつたつ」「たっつじー」
「たつじー」「たっつん」「たっちゃんー」 「たつのじ」「たつ」
「ねー」「ふえー」「ふえー」
[小さな毛玉達は辰次に催促している。]
(*14) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
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―秋月邸で毛玉が大量発生していた頃―
!?
[ざわざわと一気に増えた囁きに、龍笛はびびった。]
ちょ、ちょ、ちょっと待てよ、 慌てるな…!
[日向に会う前か、別れたあとか。 とにかく、小さな声に歩きながら笛を吹いた。]
(*15) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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「ふえふえ」 「ぴーひょろ」「きこえたねー」 「あつまれー」 「どこー」
「こっちだよー」 「あつまれー」
「ふむなー」「やだー」 「おなかすいたー」「ばかー」 「おしろいー」
「あつまれー」
「「「「「「「「あつまったー」」」」」」」」
(*16) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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[あだ名、たくさんついたなぁ…と内心思っていたとか何とか。]
[毛玉たちの元気がでるような、軽快な曲調を選ぶ。]
(*17) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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[人の耳に聞こえるのは微かな笛の音。 そして集った小さな毛玉達は一平太の周りを囲む。]
(83) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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[力を持つ笛の音は、小さな毛玉に ちいさなあやかし、力ないあやかし達に力をあたえる。]
ちりもつもれば やまとなる けだまもつもれば すごいあやかし
(*18) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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(いっしょにいこうよ あそぼ いっぺいた)
[すこし大きな毛玉は一平太の顔の前でふわふわゆれる] [と、思うとたまこの前に行ってゆれて]
(たまこはおるすばん けだまのすごいとこみてって でも そうだな ちょっと忘れてもらおう ほんのすこし)
(84) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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……やれやれ。 あいつに…あやめに、ゆりさんの爪の垢煎じて飲ませたいね。 度胸がある上に、喧嘩っ早くて大変だったんだぜ…
でも、あいつもいないんだな。当たり前だよな。
[紡がれたのは、ゆりの祖母の名前。 腕は放さぬままだったが、声はどこか寂しげに響いた。]
…そうだなぁ。
まず、落ちついて二人だけで話ができる場所に、誘う。 ここは、人が来るかもしれないだろ。
[毒気を抜かれたのか、真顔で出てきたのはそんな言葉。]
(85) 2011/09/18(Sun) 01時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
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[辰次の口から祖母の名が出れば、目の前のあやかしと祖母とのつながりを改めて感じて、くすりと笑う]
ふふ。婆様はそんなにはねっかえりだったのですか。 私にはいつも、行儀よくしなさいと言っていたのに。
…はい。婆様は、私が幼い頃に、亡くなられましたから…。
[寂しげな声に祖母を悼むような色を感じて、微笑みに嬉しさを滲ませた]
…そうですね、分かりました。 どちらへ、行かれますか?
[真面目な面持ちの辰次を見つめて、そう返す。]
(86) 2011/09/18(Sun) 02時頃
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笛の音がするよ…。 なにこれ―!? たまこねえさ…。
[>>83毛玉は、自分の周りを、回っている。 自分の声に反応したみたいに―。]
まさか本当に。 明之進くんなの―。
(87) 2011/09/18(Sun) 02時頃
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うっわ自分のことを棚に上げて、よく言うぜ。 問答無用で薙刀振り回してきたくせに。
[眉を寄せてぼやいた。けれど、語る調子は、心底嫌っているわけではないような、不思議な声色。
掴んでいたゆりの腕を解くと、手を握りなおした]
…でも、物怖じしない所はあやめと似ているな。 その度量に免じて、目的を話そうか。 他の奴のことは詳しくないけど、俺のことは話すよ。
[ゆりの手を握ったまま、歩き出す。 常人が歩くのよりもずっと速く、神社の近くの林の中へ。手を繋いでいるゆりも同様に。*]
(88) 2011/09/18(Sun) 02時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 02時頃
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 02時頃
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[一平太のまわりを囲っていた小さな毛玉達が、ほんのりと光る。 すると、一平太の足元がぐにゃりと歪んだ。]
行こう、一平太。 あちらはとても愉しいよ。
僕は、君と一緒に遊びたいんだ。
[小さな毛玉の作り出した境目から、あちらの世界の空気が流れると、 大きな毛玉は一平太の頭に直接語りかける。
それはいつもよりも流暢な喋り方。]
(89) 2011/09/18(Sun) 02時頃
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ふふふ、婆様がそんなことを? 信じられません、婆様にそんな頃があったなんて…。
[薙刀を回す祖母に追いかけられる辰次を想像して、くすくすと笑う。思い出を語るようなその口調に、優しく目を細めた。手を握られれば、きょとんとして]
…そんなこと、初めて言われました。 似て、いますか?私と婆様が…。
ふふ、嬉しいです。
…はい、ありがとうございます。お話、聞かせてください。
[嬉しそうに微笑むと、辰次の手を握り返す。辰次が歩き出せば、その速度に驚きながら、置いていかれぬ様に必死で着いていく]
(90) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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[>>84ぽんと眼前に来る毛玉に一つ息を呑み。]
明之進くん。 僕を…どうするの?
連れて行く、の?
[書物を漁った時にあった、アヤカシ達によるそれ。 連れて行ってしまう、というそれだけの記述。 しかしたまこの言葉や、アヤカシがいる実証が、そんな言葉となった。]
(91) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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そう、連れていくよ
[小さな毛玉の輪が少し大きくなった。 その中に、一平太の隣へ少し大きな毛玉が飛びこむと、 人の姿へと変化した。]
あちらの見物もよいものだよ。 僕も最初はそうだった。
さ、いこう。何も怖くはないから。 帰れないわけではないしね。
[必ず帰れるわけではないけどね。 そう思い浮かべながら、誘いの言葉を一平太にかけた。]
(92) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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たまこ。 僕は悪戯好きなあやかしだから、一平太を連れていくよ。 神隠し、って言うのかな。
神隠しが起きる瞬間、しっかりと見ていて。
……けど、神隠しの瞬間は 人は見ていても、覚えていられないのが残念だね。
(93) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 02時半頃
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あちら? あちらって、何処…。
[>>89今度は頭の中に音となって流れたそれに、うわっと声を漏らした。
あちらがどこかは分らない。しかし、少なくともここではなさそうに感じた。]
たまこ姉ちゃんが…。 たまこ姉ちゃんを…。
[あの状態のたまこ姉さんを置いていけるのか。そんな気持ちが残る。残されたもの―彼女の言葉にあわせ。]
あ、う…。
(94) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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“人の道を外れる法”
……
[悩ましい言葉だと、思った。]
“それほどまでに強く想えば ということ でも、比喩にしては ちょっと過激かな”
[その表現が迷い無く辰次の口から滑り出してきたことが、 ほんの少しの違和感を心に残す。 声を取り戻すことは、心からの望みではあるのだが。]
“不穏な意味合いじゃなさそうなのは、信じられるけど。 でも、だったらやっぱり”
(95) 2011/09/18(Sun) 02時半頃
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[しかし同時に、この明之進の意思は、恐らくは止まらないと感じた。人型になった>>92その目からは、そう伝わってきた。
しかし、それだけではないのかもしれない。
きっと心のどこかに残っている鎌首を擡げた好奇心が、アヤカシとして、友人として明之進と友達になれた喜びが。
まるで体を浮かせるように流していってしまうようで。拒む意思が、はっきりと浮かび上がらず。]
鈴…たまこ姉ちゃんを―。 せめて、僕が居る時だけでも…。
[ちりんと鳴った、鈴の先は、やはり彼女に。 >>93その力は自分にも分らないが。]
(96) 2011/09/18(Sun) 03時頃
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[歩くのは速くとも、ゆりが置いていかれることはなく。 それもあやかしの力か、いつのまにか、林の開けた場所に出ていて。]
…ここでいいか。 さて、何から話そうか…
[繋いだ手をやっと離して。 何か、ゆりを座らせられる物はないかと辺りを見ていた**]
(97) 2011/09/18(Sun) 03時頃
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