26 Fairy Tales Ep.4
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良家の娘 グロリアは、ベテラン医師 ロミオのお茶の感想にそっとルーカスに気付かれないよう自分のお茶を遠ざけた。
2010/08/10(Tue) 00時半頃
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ぼ、僕は大丈夫だよ、オスカー ちょっとびっくりしただけだから
[妙なところを見られ首を押えながら、 慌ててオスカーを見上げ訴えた]
(84) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[殺さなければいけない敵―――。]
でも……聞こえる声は…痛いよ…。
[痛み、歪み―――。 聞こえる声は夜の闇に溶けていく。
戻らなきゃ、もう戻らなきゃ。 これ以上、行っちゃいけない、行っちゃいけない。]
――――――っ!!!!!!
[胸飾りが淡い光を帯びた。]
(85) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[触れようとすると『証』が拒絶するように熱を発するような感覚を発して ―――胸元に焼け付く痛み。]
っ
[片目を瞑ってそれを堪える。 そして、目の前の彼女の反応を確かめれば]
何が入ってるかは企業秘密だけど ここに触れンのは ―――― グロリアだけなんだ。
つーことで、ロミ爺。 どー思う?
――― てか…これ、病気かァ?
(86) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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―朝・宿屋― [目を開くとそこには天井がありました。 ワーズワースの家だと思ったけど。 すぐに、ここはオルグイユ村の宿なんだって気付きました。]
ポルクス…、って誰…。
[曖昧な記憶の中で。 誰かが呼んでいた名前。 それをポツリと呟きました。
お姉ちゃんはまだ戻っていないようでした。 眠ってしまったことをすごく後悔しました。]
探しにいかないと…。
[ベッドから降りて外に出ていきます。不安で仕方なかったのです。]
(87) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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じゃあ、さ──
[痛いのは不公平だ。 テッドのその言葉はさっき聞いた。]
痛くなくなったら、どうする?
[じいっと、テッドの目を見据えてみた。どんな答えが返ってくるんだろう。]
(88) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[顔を寄せたソフィアの耳元で昏く哂う。]
……二人っきりで心中なんて御免ですよ。
絶対に、嫌だ。 そう言えば止まるとでも思っているんでしょう。 自分の犠牲で済めばいいと思っているのでしょう。
本当に、いい人ですね。
[口調だけは優しく、けれど毒に満ちた言葉。 手は伸ばされない。]
(89) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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店番 ソフィアは、双生児 オスカーのテッドへかける言葉に、おろおろしながらオスカーとテッドを交互に見た。
2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[片目を瞑る様子のルーカスに、僅かに片眉をあげる。 グロリアのほっそりした手が触れる彼の胸元。 見詰めるも何が起こって居るか 定かでなく だが――ただただ 厭な―― 。]
うむ…まぁ、病気なら、治せると言ったけどね。 ボクにも良く判らないけど…
…――正直、病気じゃなさそうかな、と言うのが今の感触。
[グロリアであるオスカーが不安に思っても 誤魔化しはしない――今は、それが良しと思えなかったから。]
(90) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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[オスカーの制止に、牙は突き立てられぬまま、離れ。 尻餅をつくソフィアへ向ける赤茶は冷たい。]
でも―――。 俺だけがこんな足で。 俺だけがこんな身体で。
俺だけが全てを奪われる。
[一気に言い立てはあ、と酷く疲れた溜息を漏らす。]
(91) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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「人狼」の仕業なのかな。 今日も――また――
[遠吠えが。 誰か。
言葉は 融ける。]
(92) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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どちらかってーと、魔法とか魔術か何かかねェ。 俺にはさっぱりな世界なわけなんだが…
[肩を大袈裟に落としてから]
とりあえず、こいつはグロリアじゃァ ない。 それしか解らねェな。
[一仕事終えてから無意識に淹れた茶に手を伸ばし 思いっきり咽たのは自業自得。]
(93) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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痛くなくなったら?
[意外な言葉にオスカーを見る。 ソフィアの友人――オスカーにはその程度の認識しかない。]
……生きられるなら。 足も治るのなら。 もっと、もっと上手くやれたでしょうね。
[何を、とは言わず、緩く笑う。 先程で力を使い果たしたかのように、疲労の色が濃い。]
(94) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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あー… 今日は自警団員が、やられたな。
[それからこの場にロミ爺とオスカーだと思う奴がいるのを確認してから]
ソフィの家も狙われたよ。
―――― 白くて後ろ足を引きずった 人狼にな、…
[それは案に誰かを連想させるように ゆっくりと伝えて]
(95) 2010/08/10(Tue) 00時半頃
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ベテラン医師 ロミオは、良家の息子 ルーカスが咽たのに、思わず少し 表情を和らげる。
2010/08/10(Tue) 01時頃
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―広場― [村の人たちの声が聞こえます。 また、人が死んだ。 人狼を殺すしかない、って言ってる。]
……………。
[わたしはどうすべきなんだろう。 昨日、サイモンさんが死んだとき。 お兄さんに会ったとき振り払ったのは。]
わたしも…人狼を殺すの…? ゾーイちゃんとわたしは…ちがう…トモダチなんておかしい…。
そうなの…?違うよね…。
[ポルクスって人が人狼なら――――。]
(96) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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…………。
[その先は言おうとしてやめました。 村の人たちにお姉ちゃんのこと聞くと。
お酒のむところで。 たたいた、たたいてない、とかそんな話を聞きました。 相手の女の人のこと聞くと昨日宿に来た女の人っぽいです。]
ううん…なんかやだ…。
[知らないところで、知らないことが起こってる。 なにかまた違うところであるのかもしれないけど。 やっぱりよく分からないです。 おじいちゃんの話も分からなかったし。]
(97) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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…確実に成功するかどうかの保証はないけど、ね。 聞いてみたい?
[テッドを見据えたまま、言葉を続ける。]
んー…お姉ちゃんには不気味に思われる、かなあ?
[お姉ちゃんの方をちらりと見た。ちょっぴりお姉ちゃんの反応がこわい。]
(98) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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そう…ですか…。
[病気ではない、それに落胆する気持ちとどこかやはりと思う気持ち。]
おじいちゃん、お兄ちゃん 二人にぼくが「グロリア」でないということだけでも伝わってよかった。
ぼく確かめたいことがあるからもう行くね。
[にっこりと笑いながら二人にお礼を言い立ちあがる。 不安も何もない作ったようなだけど自然な笑顔。 それは誰にも心配をかけないようにと思った時に浮かべるオスカーのくせ…。]
―――本当に… ありがとう。
(99) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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[口の中がまだ苦くて渋くて、そんな表情をした。 ロミ爺の表情の変化には気付けずで]
とりあえず、今のオスカーがどうなってンのか ソフィんとこ行って確認してくらァ。
[席を立てば玄関の方へ歩み始めて]
(100) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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良家の息子 ルーカスは、良家の娘 グロリアも一緒に来るなら止めはせず
2010/08/10(Tue) 01時頃
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あ、待って!お兄ちゃん!
[慌ててルーカスの後を追い玄関の方へ行く。]
おじいちゃん、ありがとう。行ってきます!
(101) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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[妹らしからぬ笑みは ―――
昔、オスカーと一緒に木登りをして遊んでいた時に 誤って落ちた彼が見せた笑みとどこか似ていて]
…礼はいらねェ。
[診療所を出れば、広場を通って雑貨屋へ向かう道を選び]
(102) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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父さんの作った罠が始まりだからね 獣を狩る者として果たすべき責を僕は受け継いでる
でも君には止まって欲しいと想ってるだけだよ
[昏い哂い声と毒に満ちた優しき口調に視線を流し、 冷たい視線を受けとめ眉を下げても視線はそれず]
テッドだけじゃないよ 君がひとりじゃないといい
[無理に手を取れば疲労した彼が振り払うかも知れず、 余計な体力を消耗させる事すら躊躇われて立ち上がる]
(103) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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……本当に? 本当に、何とかなるんですか?
[縋るような表情が浮かび、苦しげながら身体を起こそうと。 瞳は赤く爛々と揺れる。]
(104) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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良家の息子 ルーカスは、店番 ソフィアから今度、茶の淹れ方を聞こうかなと思いながらグロリアと歩いていけば
2010/08/10(Tue) 01時頃
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ふぇ…? 僕が不気味がるの?
[オスカーの視線にこてりと首を傾げてきょとんと瞬く。 一緒に眠るくらい親愛を擁く相手に警戒心など皆無]
(105) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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店番 ソフィアは、良家の息子 ルーカスの言葉を想い返しひとりで立ち上がった。
2010/08/10(Tue) 01時頃
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[罠。 浮かんだのは、泣くカストルの顔。 こちらを見詰めて―――]
(*2) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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― 広場 ―
…ポー、…
[見つけた少女の姿に、思わず立ち止まる。 ソフィが少女もまた『証』を持っていると言っていた。
とくり、と右腕の腕輪が脈打つ感覚。]
…俺、ポーと話が あるから 先にソフィんとこ行ってていいぜ。
後から行く。
[共に広場までグロリアが居れば、そう伝えて]
(106) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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ん、と。 保証はしない。それから、これはぼくが死んだらぜったい無理。
[言外に、当然テッドが死んでも無理だと付け加えて]
あとはぼくに任せてくれたらいい、よ。 お姉ちゃんも協力してくれたら、うれしいけど。だめ?
(107) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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………えっと、まあ。 普通はできないことだから、ね。
[広場の端から、別の人の気配。…なんで今来るかな、めんどうくさい。]
(108) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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罠―――。 あの、罠を仕掛けたのは……。
[ぎりっと奥歯を噛んで、薄く笑う。 目に冷たい薄暗い光を宿して。]
ひとつだけ。 聞いていいですか?ソフィアさん。 納得できたら、あなたの言うとおりにしますから。
なんで、10年前。 カス……人狼の子供は殺されたんでしょう?
(109) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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良家の娘 グロリアは、良家の息子 ルーカスの言葉に頷き雑貨屋方面へと足を進めた。
2010/08/10(Tue) 01時頃
良家の息子 ルーカスは、広場にいるオスカーたちにはまだ気づいてはいない
2010/08/10(Tue) 01時頃
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えっと…? テッドが治るなら出来る事ならしたいけど… 僕、何をすればいいの かな?
[死を語られ心配そうにオスカーを見詰めるも、 きょときょと瞬いて反対側に首を傾げた]
何時の間にかそんな事が出来るようになってたんだね
[普通では出来ない事をするらしきに感嘆の声。 人の気配が増えても周囲まで気づく余裕はなくて]
(110) 2010/08/10(Tue) 01時頃
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いってらっしゃい、気をつけてね。 ちょっとボクも色々調べてみるよ。
[診療所の扉は 開いて居る。 何時なんどき 怪我をした 誰か が 来たって歓迎する つもりで**]
(111) 2010/08/10(Tue) 01時半頃
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良家の娘 グロリアは、広場にいるオスカーたちに気付いてそちらの方に向かった。
2010/08/10(Tue) 01時半頃
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お姉ちゃんは、ただ生きていてくれればいいよ。 ぼくの出来ることを黙っていてくれたらもっといいけどね。
[人差し指を口元にあてて。あとは内緒、という意味を込めた。]
(112) 2010/08/10(Tue) 01時半頃
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