181 巫蠱ノ匣
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― 2階・広間 ―
[ふらふらと無防備な背中を晒したまま廊下を彷徨い。 やがて辿り着いたのは広間。]
…なあ、役割が終わったってさぁ、やっぱ死んだって事?
[スクリーンの中で上機嫌そうに鼻歌など口ずさんでいる女>>68にそう声をかける。 別に返事など期待してはいない。 ただなんとなく聞いてみただけで。]
ね、どこに誰がいるか分かったりする? 俺、死ぬのは怖いんだ。 誰かを殺すなんて出来るわけねぇけど、でも。
[死にたくないから、だから。 そっとベルトに刺さる銃を撫でて女に問いかける。 答えてくれるだろうか。 どこか怯えたような表情でスクリーンの中の女を見つめ、それからそっと視線を外した**]
(84) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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ッ……
[明後日の方向に飛んでいった銃弾は壁にめり込んだか。 そして銃身の熱さや、初めて撃った興奮に心音が速く、少し戸惑っている間に男は廊下の影に隠れてしまった。
出てきて、なんて言っても、のこのこ出て撃たれにくるような莫迦ではないだろう。銃を再び構え直し、廊下の影に銃口を向けたままで]
―――ねえ、おじさん。 彩里、知らない?
[探してるの。と、銃弾を撃った直後とは思えぬ、問いかけを放っていた。]
(85) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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――2階広間
[再びかけられた声>>84に、女は嬉しそうに振り向く。]
『 ソウデスヨ? 』
[最初の質問には、上機嫌に、それでも短く答えを返して。]
『 分かりますヨ!ワタシにはネ? 』
[居場所がわかるかという問いに、首を傾げ、そして続ける。]
『 でもネ、全員の居場所を教えて――ナンテいうのは、流石に虫が良すぎないデスカ? 』
[一人か二人くらいなら、教えてあげるかもしれませんよ、面白そうなら、と歌うように。]
(86) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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『 もっとも――ホントかどうかは、保証できませんけど、ネ? 』
[クスクス、と笑って、返事を求める風でもなく呟く。 放送を聞いて、皆様やっと状況にフィットして来たんでしょうかね。なんだか来客が多いです。 さて、男の反応は如何なものか。]
(87) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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……あ?
[アイリ。 この館の中で唯一名前を知っている女。 犯し、殺した女。
けども、それを知られてしまえば、確実に目の前の女も、そして協定を結んだ女も敵とみなしてくるだろうし、事を運ぶのが難しくなるのも予想される。 なら知らぬ振りをするのが利口だろう、と。]
さっき、放送された子? 知るかよ。 ってかそれが人にものを聞く態度か?
(88) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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…見られたい趣味とかじゃなくて、安心した。
[そんな風に茶化しながら、連れ込まれる手頃な部屋。 ここは誰のための棺桶になるのだろう? 君か、自分か、他の誰かか…**]
(89) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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そう ――知らないなら、もう用は、ないかな。 態度?撃たなければ教えてくれてた?
……、私、この階を探したいんだけど おじさん、邪魔、だなぁ。
[ね、消えて。と、小さく笑う。 相手は銃を持っていた。なれば、近づけば撃たれるだろう]
……おじさんはどうして、この三階を見つけたの?
(90) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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[廊下側から聞こえてくる声は、女のもの。 その声には聞き覚えがありすぎて、眉を顰める。 出来ることなら、あの子とは対峙したくない。 仲良くしていた分、覚悟が鈍りそうだから。
彼女は彩里を探しているようで、 あの男が円香をうまくあしらうことが出来たのならば、 足音はこちらへとやってくるだろう。
とはいえ――この部屋の前の廊下あたりまで来れば、 書斎前の血痕に気付くだろうから、 この部屋に来る可能性はかなり低いが。]
問題はその後、なんだよなぁ……。
[円香が部屋に入った瞬間に、向こう側へと逃げることは出来る。 ただ、その先に男が居た場合――、嗚、悩ましい。]
(91) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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はっ。 知らねーもんは知らねーし、撃たれてなくても答えらんねーよっ。
[こいつはアイリの友人かなにかだろうか? なら……アイリの死体の前で犯してやったらどうなるだろう? そんな妄想が擡げるも。 今はもうひとり、協定を結んだ女もいる。 流石にそんな状況を見られれば、協定など関係なしにこちらが撃たれるだろう。
勿体無い、と舌打ち一つし。]
……たまたま見つけただけだ。
[嘘は言ってない。]
(92) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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ま……俺からしてもおめーは邪魔だクソガキ。 そんでもって……いきなりあんなことされちゃぁ、なぁ……?
言うこと聞いてやる義理なんてねぇぞ。
[あの女が、援護してくれりゃ、とりあえずこいつをどうにか殺る事はできるか、と考えながら挑発をする。 冷静さを失ってくれた方が、対処はしやすいだろ、と。]
(93) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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うーん、そっかぁ。 彩里と一緒に来たのかなって思ったけど 違うのかぁ――。
[滅多なことでは見つけづらいこの階への入口。 男の言葉の何処までが欺瞞か、いまいち判断出来ない。
きゅ、きゅ。スニーカーは、廊下を歩む。 男が潜む、角の壁の直前で足音は止まった。]
私ね、彩里を守りたいだけなの。 再会して、この辛い状況で抱きしめてあげたい。 もし怪我してるなら手当もしなきゃだし。 彩里が好きなの――。
[その言葉は熱っぽく、ただ友愛の好きと異なることは 声色で察せるだろう。 嗚呼、麻痺していく。 心音は平常の速さを取り戻し、ふわふわと頭に不思議な物質が分泌されているようだ。]
(94) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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うん、まぁ邪魔同士だよね。 武器を下ろしてくれたらいいんだよ? 私も下ろしてもいいけど。 流石に一発撃った後に、そんなの信用できないよねぇ。 彩里!いたら返事してー!
[呑気にそんな声掛けをする。不毛なことだと気づかぬまま。 しかし銃は確りと握ったまま、男が隙を見せ姿を現そうものなら、即座に引き金を引く覚悟。]
(95) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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へー……。 そりゃ、麗しき友情だこって?
[女の声音は、どこか狂ったようにも聞こえる。
男が、恋愛という感情をまともに知っていれば、もしかしたらそれが友情ではないことに気づけたかもしれないが。
兄が逮捕され、自身も汚らわしい目で見られるようになれば、恋愛感情など誰かに向けられるはずもなく。 ただでさえ、あのビデオで歪んだ欲望は加速するばかりだった。]
(96) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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あーぁ、そうだな。
あんたが、その銃を床を滑らせてこっちに放ってくれるなら、信用してやってもいい。
じゃないなら……わかるだろ?
[銃さえ奪ってしまえば、対処はどうにでもなる、と踏んで。]
(97) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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友情なのかな。多分それ以上。愛してるんだもの。
[歪んで、歪んで―――この場所で気づいた想いは。]
銃を? 仕方ないなぁ。
[ごそ、と小さく音がしたのは聞こえただろうか。]
安全装置してないから気をつけて、ねっ!!
[そう言って男のいる廊下に滑らせるのは バックパックから取り出した水の入ったペットボトル。 隙をつければそれでよかった。 一瞬でも男がそのペットボトルに目が向いた隙に、男の潜む廊下に面したT字路を突っ切って、真っ直ぐに伸びた廊下へ一気に駆けようと]
(98) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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[話し声に、ため息ひとつ。 もしかすればもしかすると、あっちでおっ始めるつもりか。
相手が円香である時点で男に加勢するつもりはない。 寧ろ、彩里を探しに来たというのならば、 例え亡骸であっても彩里と向き合わせてやりたいというのが 女の本音であった。
彼女が彩里の死を受け入れられるかは、疑わしいが。]
………………仕方ないな。
[念のため、例の液晶を弄って男に合わせておく。 まあ、自分に危害が及ぶまでは使うつもりは無い。]
(99) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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― 廊下 ―
[>>98駆けて来る足音は軽い。 聞こえてきたやりとりからしても、円香のものだ。
するりと廊下へと抜け出して、廊下の角へ。 向こう側の様子を見る事はしないものの、 もし男の方が発砲するようならば――]
お互い攻撃しない、ってだけの話しだし。 邪魔しちゃダメなんて約束じゃあ、なかったよね。
[その時は、男に発破をかけるつもりで、 己の銃を天井に向けてぶっ放すつもりだ。 少しでも隙を作れれば、 円香も彩里の居る部屋へ向かえるだろうと**]
(100) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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ああ、そうかー……。 ま、なんであっても素直に言うこと聞いてくれりゃこっちは文句はねぇさ。
[いわゆるレズビアンってヤツか。
なら……ああ、やはりあの死体を見せつけて、その前で……。
そんな妄想と。 そして徐々に治まってはいるも、まだ残る耳鳴りが。
床の上を転がるそれがペットボトルだと気づかず。 女の言葉を真に受けて物音へと手を伸ばす。]
(101) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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…………!
[視界に入ったそれに、男は目を見開く。
しまった。 まだあの女は銃を持ってる。 男は一瞬死を覚悟し、動きが止まる。 女が駆け抜けようとしても、それに対処する事など*出来ないだろう*]
(102) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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[――男に目をくれることはなく、廊下を駆ける。 相手はやっぱり銃を持っているし、耳鳴りのことも知らなかったから、ペットボトルだなんて誤魔化しじゃ、一瞬しか隙を作れないだろうと思っていたからだ。]
……、
[追撃の気配はなかった。いや、すぐに来るかもしれない。 慌てて彩里のいそうな部屋を探す――と、書斎に向かって引きずったような、血の跡。嫌な予感がした。そちらの血痕の方が明らかに派手で、洋室の方の取っ手についている血液には気づかずに、書斎の扉を開き中へ滑り込んで―――]
(103) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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[ルイの姿には気付かなかった。 彼女が気配を消していたのもあるだろうが それ以上に彩里を探すという意識が先行したから。]
…――あい、り?
[ひゅ、と呼気が微かに漏れる。 横たわる彩里の下腹部は、誰かの上着がかけられている。]
……な……、に、してる、の? 起きて。そんな格好で寝たら、風邪ひいちゃうよ?
(104) 2014/06/25(Wed) 02時半頃
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[血―――、血液。 彩里の頭部の辺りか、少しずつ乾き始めた、血。]
……、彩里。
[首元に、くっきりと残る手形。]
あ、ぁ、ぁ…………
[そっと上着を剥ぐと、そこには、陵辱の痕。]
あ、ああああ、いやあああああああああ!!!!!!
(105) 2014/06/25(Wed) 02時半頃
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あぁ、ぅ、ぁ…… あぃ、り、あいり、あいり、あいりあいりあいり!!
[肩を掴むように、ゆさゆさと揺さぶっても、 彼女が動くことはない。 ただ、ひんやりとした、感触。
屍体、の、それ。]
……、あ、……
[あのアナウンスが頭を過ぎる。 リアルタイムではないとは、言っていた、けれど それでも―――自分が男と交わしていた時に、彩里は きっと……犯されて、首を絞められ、……]
(106) 2014/06/25(Wed) 02時半頃
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ごめ、んなさい、ごめんなさい、ごめんなさい 彩里、ごめん……ごめん、ごめん―――
[人は死んだら魂の分だけ軽くなるなんて言うけれど、抱き寄せた身体は、力が全く入っていない分、酷く重い。
そっと額にキスを。 閉じていない瞼に舌を這わせ、それを閉じさせて。]
ねえ、教えて 誰に―――こんなふうにされたのか。
[じっと屍体を見つめる。 頭の傷は鈍器か何かでやられたものか。 首を絞めているから、致命傷を与えられないものだろう。]
……。絶対に。 絶対に、赦さない。 …………殺して、やる。
[未だわからぬ犯人へと思いを馳せ、復讐を誓う――**]
(107) 2014/06/25(Wed) 02時半頃
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─1F・階段前→2F─
[部屋の向こうへと消えて行った男と女を目の端に捉えた後、・・・は階段を上がって行った。]
皆、そこかしこで戦いを繰り広げてる 環境って怖いねェ
[環境に慣れ始めた人は、その場に適応した行動を取るようになる。 そうなれば、もっと楽しめるだろうなんて、考える自分はすっかりこの環境を受け入れ楽しんでるのかもしれないなんて笑いが込み上げて来た。]
──ん?
[ふと、2階のスタート地点の広間の前を通った時、中から声>>86 >>87が聞こえた。どうやら今、中に人がいるらしい。聞き耳を立てて、様子を伺う。 タイミングを見て、中に飛び込もうと考えながら。]
(108) 2014/06/25(Wed) 07時頃
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[>>104こんなにも分かりやすい位置に居るというのに、 円香は自分に目をくれることすらしない。
音を立てずに、そっと。 廊下の影から姿を現して、先へと行く。 男が居ようが居まいが関係なかった。]
アンタ、逃げたほうが良いかもね。
[>>102廊下の向こう側から聞こえてくる悲鳴>>105 先の円香の様子ならば、彩里の死体を見た後どうなるか。 男と女が目の前に居れば、男を仕留める事を優先するだろう。
つまりここで自分と彼がやりあった場合、 2対1の状況に成り得ると脅しをかけているつもりだが。]
(109) 2014/06/25(Wed) 09時半頃
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[男に攻撃する意思がないならば、 そのまま真っ直ぐ、階段を下りるつもりでいる。
疲労と怪我から視界が揺れる感覚がするが、 男の前でそんな姿を見せられる筈もなく、 しゃがみ込んでしまいそうになるのをぐっと、耐えて**]
(110) 2014/06/25(Wed) 09時半頃
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ーー2階広間
[当然、女は知っている。 今もまた、中の様子を伺う駒>>108が一つーー]
『 どうです?聞きたいコトは決まりましたか? 』
[目の前の男を急かすように。そうですね、と意味ありげに笑んで。]
『 例えば、今、この瞬間、迫り来るモノの話トカーー 』
(111) 2014/06/25(Wed) 09時半頃
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[位置が分かるという事はつまり、隠れてもスクリーンで楽しそうにしてる女に告げ口されたら見つかるという事。 ずっと逃げっぱなしというのは許されないだろう。]
じゃあ…て、迫り来るモノ……?
[ばっと振り向いて広間の入り口を睨む。 あの先に誰かいるとでも言うのか。
気配を探るように黙って扉を睨みつけ。 そして]
あんた優しいな、わざわざ教えるなんて
[自然と声を潜めつつ背後で楽しそうにしているであろう女に話しかける。
黙っていれは愚かな自分はその存在に気づく前にあっさりとやられていたかもしれない。 だからこそ教えたのかもしれないが。 ならば優しいのではなく、悪趣味だと言うべきだろう。]
(112) 2014/06/25(Wed) 10時頃
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来るなら来やがれ。
[小さく呟いて銃を構える。 当たるかどうかなんて関係ない。 今はこの手の中にある重みに縋るしかないのだから**]
(113) 2014/06/25(Wed) 10時頃
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