25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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あれと話していると、我々をどれほど憎いと 思っているかが良く解る。 なかなか興味深い。
…病魔、ね。
[やはりそれは病であるらしい。 生まれてこのかた狼であることが 当然の生き方であった自分には、解らない感覚だった]
随分気難しい花だったのだな、お前は。 …それでは急に変れば怪しまれて当然というもの。
(*65) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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…。
理解しているなら、管理するんだな。 お前が斃れたとしても私は手は出さんぞ。 霞はどうかは知らんが…あれも己の欲に忠実。 お前を助ける気になるかどうか。
[自戒しろ、とばかりに告げて念をおした]
(*66) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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>>@72
そうか。
[予想はしていたことだし、セシルはまだ自分の花ではない。 それに、明の手前、そういう問題は後回しにすることにした。]
とりあえず、何か血なまぐさいことにはなっていないのだな。ならばいい。 今夜は、満月。
人狼病なものならば、その行動は、不穏なものとなろう。
(728) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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……本当に。
ロビンをそうさせたのは、私の才 技術だけの蕾が 時折混じる病で色を為し
噂が噂を呼んで 押し潰されてしまったから。
変わった理由は作ったが 主が出来たと謂うだけでは、納得できぬ者も多いだろう
(*67) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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己の始末は己でつける。 ……構うことは無い
私とて 簡単に逝く心算も無い
(*68) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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―ロビンの部屋―
[会話が幾重にも聴こえる ぼんやりと 睦事のあとのけだるさは 桜に常なき艶を落とし 刻まれた痕は花弁のようか]
………――。
[明に、ロビンに、それから 来ると念いもしなかったか 否、来るを僅かに期待していたか 刷衛の姿 見上げて微笑むしか為せぬ 寝乱れたままのしどけない姿 あちこちに閨の痕を残して]
[植え付けられた種に まるで口止めされるかのよう**]
(729) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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>>725
ん?ああ、セシルがそう呼べと云った。これに何か意味があるのか?
[そして、その視線が腰の打刀に注がれているのを見る。 開かれる口からの答えは後者だとまず発してから。]
満月から数日、人狼病の者は凶暴化するからな。 さまざまな衝動を持っている。
丸腰では敵わぬこともある。
[そう述べてから…。]
俺はイアンと同じ、管理センターの者だ。
(730) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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―高嶺の部屋・小部屋―
[花主が使う部屋の裡と謂えど、使用人用にあてられた褥は、そう大きなものではない。]
……鵠。
[寝台に、ぎしりと音をたて、その身を押し倒せば、敬称なく名を呼んだ。手妻を行うより丁寧に、名のごとく白い肌に着衣を乱しながら触れる。]
泣かんといて、ひど、しとなるやん。
[何かに耐えるように苦笑し、紫苑色に滲む雫を舌先でねぶった。]
(731) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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…成程。
[押しつぶされる。 その間隔は己にはわからねど、言わんとする事は理解できた。 重圧、重責、過度の期待。 それらに押しつぶされて]
納得できぬ者がいるなら、納得させてみればいいだろう。 その、技術とやらで。自信は、ないわけではあるまい?
(*69) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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[りん――進む行為の間に間に、甘く啼く鳥の声に混じり、涼やかな音が聴こえる。もしかすれば、それが、傷つけたくなる衝動を抑えてくれたのかもしれない。
りぃん――また一つ大きく鳴る音。 重なるように呼ばれる名。]
くぐ い
[同じく名を呼んで、重ねたのは……―――。 白ではない何かに染めようとしたのに、気を遣る瞬間に見えるのは白。
―――そのことが、愛しいのに哀しい。]
(732) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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なんや、こういうのも悪、ないわ。
[行為の後のまどろみ。鵠は起きていたか否か。 起きていたとしても気がつかずに、華月は独り語ちる。 その言葉は、何色かに染まったかどうかを確かめるのを恐れることを、まるで取り繕うように響く。 みどりの黒髪に指先を絡ませて、寝物語のように後を続ける。]
(733) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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もし、唯の鳥と蝶になれる日がくることがあったら わての両親みたいに、色々な土地渡り歩くんもいいかもなぁ。 手妻もな、1人より、2人ほうが、出来ること増えるねんで。
[その話は、虎鉄には話したことはあるかもしれない。 手妻を得意とする和国の血を引く片親と、それの手伝いをしていた独国の片親。花として学んだ訳でもない2人。
その生活は豊かでもなかったけれど、 愛し合うが故に子供を欲した。 センターを通していない違法な手段ではあったが、和国の血を引く親が死ぬまでは、親子3人それなりに幸せだった。]
……なんてな
[照れ隠しのように呟いて、ふと別所に寝かせたままの弟弟子がどうしているか気になった。
耳を欹てれば物音は聴こえるだろうか。 それとも聴こえないのだろうか。]
(734) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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[一度振り返った花に、 黄泉花は薄暗い緋の浮かぶ、笑み]
―――ええ、 一度手を取るのならば、
いっそ、黄泉路まで離さねばよいのに、と。
[セシル――その名のやり取りを聞いている。 読んだそれは、特別なもの なのであろうか。
じわり、と燻る灯の揺れる。 されど、“主”が会話の邪魔をせぬよう、 その口はしばし紡がれた**]
(@73) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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…………セシル その名を呼んで良いのは、 名の意味知るひとだけですよ。
呼べと言われたなら、それは……
[口を噤む。 ついとそっぽを向いた]
教えません。 それくらいはご自分で考えるべきだ。
……人狼病の衝動と謂うと?
[知らぬ素振りで問いつつ、続いた言葉に納得した]
(735) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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嗚呼、それで。 ……イアンが、壇上で話していたとき 随分反応が薄いのが、怪しいと思っていました
合点がいった それで……イアンに打ち明けても セシルは大丈夫だと、言ったんですね。
[脱力を見せる。 ほっとして、呟くはひとと寸分違わぬ感情の流れ]
イアンも意地が悪い…… 最初から言ってくれたら 慌てて戻る事なんて、なかったんじゃないか
(736) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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―庭―
法泉様?
[法泉の声に振り返る、その顔はいまだ泣きそうで。 けれど黒檀は乾いていて涙の予兆は見られぬまま]
お気を煩わせ、申し訳ありません。 独りでは、いたくない、のですが…。
[数歩先で月見上げる人。 例え一時なれどもと、縋ってしまいそうになって。 けれど後一歩の所で足はそれ以上出なくなる]
(737) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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…これは天満月様のもの。 お借りしたものですので、お返しせねばなりません。
[礼をするつもりなら、その人以外に心を預けるわけにはいかぬ]
天満月様のお部屋をご存知でしょうか。 よろしければその前までご一緒願えればと。
[返事は如何。一度その部屋を訪ねるも反応なく。 他を探してみようと再び外へ出た**]
(738) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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いっそ黄泉まで……それは、良いね。
[明之進の言葉に、 心底から浮かべた 人食花のまるで人と同じ笑み]
死する時は共に そんな関係が ……私と主さまにもあればいい
いっそ 私を摘むのは、主さまであって欲しい
(739) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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[望みは叶った 願いはふたつ
情が湧いて
どちらも得ようとすれば どうなるか。
口を噤む明之進を見て 彼の死を秘密裏に聞いた花としては 少し哀れな視線を向けるのだった]
(740) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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記者 イアンは、執事見習い ロビンに名前を出されているとは知らず
2010/08/06(Fri) 21時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
さすらい人 ヤニクは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/06(Fri) 22時頃
懐刀 朧は、記者 イアンと本郷は話をしただろうか。
2010/08/06(Fri) 22時頃
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― 本郷の部屋 → ―
さて、刷衛殿のことを広めねばならぬな ……本郷殿には言い忘れてしまったが…… [緩く首を振りながら、相棒…刷衛から入った 表に出ると言う言葉に頷いて それと、刷衛に聞いた話を思い出す] ………… [もう一度首を横に振ると、青年は まだ、判断がつかない面々について 情報を集めようと大広間へ向かった]
(741) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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[月明かりに見えた顔は泣いているように見え]
どうかされましたか。 独りでいたくないと。
……。 あのような事を聞けばそう思うのも致し方ないでしょう。
という事にしておきますか。
[言ってくすりと笑う]
ええ。構いませんよ。 お部屋はご存知ですか。
[穏やかな笑みを浮かべて、夜光と共に邸の方へと*]
(742) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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[はらはら はらはら。
舞い落つ 花弁。
あかいいろが ゆれる。
あかいろの向こうにあるものは。]
(@74) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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― 高嶺の部屋 ―
……―――っ!
[虎鉄は琥珀を見開くと、跳ねる勢いで身体を起こした。 ぐら、と世界が揺れて、片手で顔を覆う。 けれど、何かとても恐ろしい夢を見ていたような気がして。 目が覚めた事に少しばかりの安堵を覚えた。]
…こ、…こは…?
[目を瞑って一呼吸おいてから辺りを見回せば、馴染みの無い部屋。 思い返せば、大広間で倒れた事に思い当たる。 誰かが世話をしてくれたのだろう。 今此処に人気は無く、それが誰なのかはわからないが。 別の部屋に居るのだろうか? 虎鉄は床から出ると、ひたりと音も無く部屋の中を歩いた。]
(@75) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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―――…?
[人の姿を探して程無くして。 耳に届いたのは、微かな人の声と―――鈴の音。]
…鵠…? …かげ―――
[小さな声で思い当たる名を呼んで。 しかし歩む足は、ぴたりと止まった。
聞こえる声は近づくにつれて艶を増し。 聞こえる息遣いは甘く切ない。]
…っ、……
[思わず零れそうになった声を、寸での所で押し殺した。 聞いてはいけない。立ち去らなくては。 虎鉄はふらりと頼りない足取りながらも、やはりそこに音は無い。 部屋はしん、と静まり返ったまま。 蛻の床を残して、虎鉄は物音一つ立てずに部屋を去った。]
(@76) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 22時頃
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>>735
そうか。名前を呼ぶのに意味があるとはな。 花の遊びだろうか、面白い。
[つんとそっぽを向くロビンにそう答え、]
ああ、イアンがそう云ったか。 そうだ。俺は、大丈夫だ。
[そういう話、部屋の中のセシルには聞こえただろうか。]
(743) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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記者 イアンは、本屋 ベネットが何者かを考える手がかりはあまり得られない会話だったなと今更思う
2010/08/06(Fri) 22時頃
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―大広間― [誰か居ないかと覗いた大広間] あれ、イアン? ……てっきり忙しくて駆け回っているかと思っていたけど。
……なあ、夜光見なかった?
(744) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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[耳を欹てるも、音はない。 虎鉄が倒れてから随分と時間が経った気もする。 流石に心配は強くなり、褥から身を滑り出した。]
ちぃと、様子見てくるわ。 ついでに茶器も返してくるさかい、辛いんやったら、もう少し寝とき。
[鵠が起きているようなら、そう声かけて。 寝ているようならば、書き置きを置いて、身を整えれば小部屋から出る。]
虎鉄?
[そこには虎鉄の姿はなく。蛻のとこがあるばかり。 それが示すことに思い至り、華月は頭を掻く。 茶器を抱えると、本邸の方へ向かおうと廊下へ。]
(745) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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― A棟廊下 ― ……面白がって 傷付けたら、許さない。
[恐らく冬が聞けばそう答える 冷たい冬色は、一度睨み上げ 直ぐに逸らした]
刷衛さまが、大丈夫なら セシルを任せてあげてもいいですよ。
(746) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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― 大広間 ―
ああ、邦夜殿、起きて動かれてたのですね。 潜伏調査員は主に被疑者との 面談、聞き取り、観察からの推測 ……じっくり話すことが仕事です。 あんまり忙しいと、そうも、いかないでしょう?
[夜光のことを聞かれれば、緩く首を振って。]
……ん……間に合わないようならば 何方か他の人を探しますか?
あ…と、そうそう、私以外にも 刷衛殿もセンターから派遣された人間ですので 何かあって私がおらず刷衛殿がいるときは 刷衛殿にご相談いただければ
(747) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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>>746
ん?
[てっきり花の雅な遊びの話かと思ったので、なぜにロビンから睨まれたかはわかっていない。
が、その後の台詞には、うむ、と素直に]
そうだな。セシルは面白くて、何か気になる花だ。 他に宛てがないのであれば、うちに来ればいいだろう。任せられれば大事に扱おう。
(748) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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