25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[絡んだ指はけれど離れる時はなくて 頬に柔らかな感触を感じると 驚いて軽く肩を竦めたけれど]
…………セシル…… …………っ
[嗚咽が止まらなくて。 一度名を呼んだ後は言葉にならなかった。 何度も、肯定される言葉に そのまま、強く指を絡めたまま泣き続けて ずっとずっと泣き続けて。
今は、苛む幻聴も聴こえない。 ただ、ただ、指に絡む感触が、*暖かかった*]
(47) 2010/08/09(Mon) 04時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 04時頃
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[イアンに与える言葉も優しさも きっと一番己が欲しかったもの だからこそ指は離さない]
[冬は傍でどうしていたろう 椿は狭間でどうしていたろう 小鳥と月の行く末知らぬまま 研師の優しさを念い出し 紅い眼の彼の指を絡めて もう片方で腹を少し撫ぜた]
[散るを望んだはずの桜は 果てるを知らぬように その花開いて咲き誇る 彼の涙をただ、ただ吸って “生きる”に向かって咲き誇る]
(48) 2010/08/09(Mon) 04時頃
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[“月の瀬に、幸せを得る”]
[名を知る者は その名を口にしたものは 幸福を得ることが出来たろうか]
[小鳥と椿と 冬と紅と そして研師には]
[咲き誇る桜の一片が やがて幸福を運んだろうか]
(49) 2010/08/09(Mon) 04時半頃
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[そう在ってほしい、と微笑み 今は強く指先握られたまま 泣く子をただ撫で、指絡め うんうんと、紡ぐ嗚咽を聞いて 優しく、優しく抱きしめた]
[彼が落ち着くまでずっと 泣き声響かせ喧騒の中 異様に静かな表座敷 ずっと傍にと桜は動かず**]
(50) 2010/08/09(Mon) 04時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 04時半頃
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― 本邸・廊下 ―
[邦夜の獣の一部を飲み込むと発作が起きるという話>>5:144 それはイアンからも既にきいてはいたが、 いま、発作状態なのだろうか。
その身体、辛そうならば支えようとし。]
やりたくない…ああ、 その発作もつらいし、
そうか、夜光を……か。 それはわからぬ。だが、邦夜さんの傍だろうが、そうでなかろうが、 危険でない場所など、この屋敷にはない。
狼がいる限り。
[そう話していたとき、明が現れた。]
(51) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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[それからは、己よりも明に邦夜との話も任せる。 夜光を知り、夜光を大事に思う者同士、黒い笛の音はどこかで聞いただろうか。]
夜光も幸せだろう。 死して、こんなに大事に思われる。何よりだ。
死したことは、悔やまれど……。
[その時、悲鳴とともに騒がしくなる館内に、何事かと顔を向ける。]
(52) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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>>@0
[だが、まだ、その火の手はこちらに流れてきているわけではなく、己に寄り添ってくる明に視線は移した。]
ああ、邦夜さんの能力も、センターが知れば、管理対象となる。 実際、もうイアンには話したろう?
[ちらと邦夜を見、明には>>@5]
とにかくは、彼の命も護らねばならない。
[そう告げた。と同時にその姿が微か揺らぐのを感じ、また手を伸ばす。 明はこちらを見上げて、>>@7ふと、牟田の話を零した。]
良き主か。 どうだろうな。ただ、一緒に暮らした。花としては扱っていない。 でも楽しかった。いや、でも、牟田はどうだったかは知らん。
[それは、夜の伽などはしていないという意味。もしかすると、そのこと、不満に思ってたかもしれない。いや、結局は牟田には事情は話した記憶はある。 すると、もう二度と、そのことは言わなかった気もする。]
(53) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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始末屋 ズリエルは、焦げた匂いがするような・・・。
2010/08/09(Mon) 06時半頃
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何か、焦げ臭い?
[眉を寄せ、様子を見てくる、と二人の傍から一旦離れた。 そして、匂いのほうに駆け、火の手があがっていること、感じれば、踵を返して、]
火事だ、逃げろッ。
[二人にまず告げてから…。使用人を呼び]
火災により、封鎖解除する。 とにかく逃げろと伝えんか!!
[そう叫んだ。]
(54) 2010/08/09(Mon) 07時頃
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始末屋 ズリエルは、通信機も手にとり・・・
2010/08/09(Mon) 07時頃
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あと、高嶺が狼に食われていた。
[それは通信機に向かっていった言葉だが、 明や邦夜にも聴こえたかもしれない。]
狼はまだ、いる。 俺はそいつを探す。
[そして、明と邦夜を見…]
とにかく逃げろ。 あと、明………セシルは別棟にいると思うが、一応、確かめてくれ。
[そう頼み、足は、高嶺の遺体が発見されたという奥座敷の方面へと…。**]
(55) 2010/08/09(Mon) 07時頃
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[そうして、どれほどの時間を泣きついてすごしたか?]
[より、騒がしくなる屋敷] [火の手はまわる、まわる]
[そしてまた、青年の幻聴が語りかける ―――――――…………火事だ、逃げろと]
(56) 2010/08/09(Mon) 08時頃
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― 表座敷 ― [抱きしめられていた腕の中で顔を上げる 近くで一度、その瞳をまじまじと見てから じゃれるように軽く頬ずり一つ。 けれどすぐに、耳を研ぎ澄まして]
……ほんとだ……騒ぎ、聴こえる セシル…!火事だって……火事が起きてる!
…………逃げなきゃ……
(57) 2010/08/09(Mon) 08時頃
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[先程セシルは体が重いと言っていた。 だから、青年は1〜2度着物の袖で 己の顔を拭った後、セシルをその腕に抱え上げて
忘れ物、どうしても必要なもの ある?と、尋ねてから走り出す。
セシルが取りに行きたい物があるといわれれば 彼の案内を受けながら、屋敷の中を走った]
(58) 2010/08/09(Mon) 08時半頃
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[月が巡る……欠けて満ちた、月が。
皆一つの想いを叶えるために、 幾つもの花が散った。ばらばらに、その身を紅く染めて。
それでもなお、戀するを選ぶが――花]
―――――……
[散って逝った想いを乗せて、狂い咲くように鳥が歌う。
いとしいとしというこころを、天上の囀りに変えて]
(59) 2010/08/09(Mon) 09時半頃
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[それは、魂が奏でる*旋律*]
(60) 2010/08/09(Mon) 09時半頃
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小僧 カルヴィンは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/09(Mon) 09時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 10時頃
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― 炎上する屋敷 ― [駆けながら屋敷のものに聞いたのは 奥座敷の炎上、そこでの惨劇 喰われた者の名…喰ったとおもしき者の名……]
………か、すみが…… いや、それはない!!だって……!!
[見たのです、見たのです。] [奥座敷、高峰 朧 は、無残な姿で発見された。] [どういうことだ?どういうことなんだ? それに、邦夜や虎鉄、アケノシンや …確実に獣ではない者たちはどうなった? それに、霞の花の迦陵が霞が獣なら 真っ先に喰われなければおかしいではないか?
二つ分かたれた月の想い知ることない青年は 火の手がない方へ、ない方へ セシルを抱えながら、幾人者名を呼び走った]
(61) 2010/08/09(Mon) 12時頃
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― 炎上する屋敷 ― [火が熱い。空気が熱い。 青年は懐の荷をセシルに預け 着物を脱いで食堂で水に浸してセシルにかぶせる。 反対されたかもしれないが、体調不良を理由に 半ば無理やり納得させて]
[そういえば、腕のセシルは獣、なのだろうか? ロビンの種を持っているのだろうか? 霞が獣で迦陵が喰われていないのは同属だからだろうか?]
[わからない、わからない、わからない。] [第一、霞は獣であるはずがない。 あれは旧知で、それに不思議な力を持っていて…
では、人が人を喰らったと言うのだろうか? それとも、高嶺が獣で、霞の不思議な力が なんらかの事態を起こしたのだろうか?] [何一つわからないまま、青年は駆けて行った。]
(62) 2010/08/09(Mon) 12時半頃
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記者 イアンは、燃え盛る屋敷で人を呼ぶ声は*どこまで届くのか*
2010/08/09(Mon) 12時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 12時半頃
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[先に己を見つけしは、刷衛かそれとも旧知の仲か。 白い肌映えるは焔と返り血。 もはや言い逃れの出来ぬ姿で、獣は淡く笑みを浮かべる。
耳に届くは鳥の戀歌。それのみが己を導く標。]
(63) 2010/08/09(Mon) 12時半頃
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管理……?たしかに、話したけど……
[良く分からず考え込んでいれば、火事だと告げる刷衛の声]
え、火事!?
[言われて初めてどことなく焦げ臭いのが火事なのだと気がつく]
(64) 2010/08/09(Mon) 12時半頃
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…そう、 如何にも獣はわたくしぞ。
人の生を喰らいて死出へ導き、新たな生を産み落とすものよ。
[口許を彩る鮮やかな血朱を、指で拭ってチロリと舐める。]
死にたくなければ、そこを開けぃ!
(65) 2010/08/09(Mon) 13時頃
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記者 イアンは、ランタン職人 ヴェスパタインの姿を見かけ呆然とする
2010/08/09(Mon) 13時頃
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……だ、だれ、誰かを……庇っているのか?
[返り血ならば青年自身も覆う包帯に散っている。 だから、だから、まだ違うと信じたくて けれど、紅のごとく、口元彩るあれは何ぞ?
笑みを浮かべし旧知の姿に 獣と名乗る姿に、呆然と歩み寄る]
(66) 2010/08/09(Mon) 13時頃
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―炎上する屋敷、イアンの腕―
[見上げてくる泣いた眼には 優しい眼差しを向けて じゃれつくような頬擦りには くすぐったそうに笑った まさか抱えられるとは思わずに]
火、事…?
絵…… と…、明…刷衛…
[どうしてもと謂われて口にするのは 取りにも行けなさそうなものばかり だから声は小さく イアンには聞き取れなかっただろう 不安げにイアンに抱かれたまま 炎の踊る屋敷を駆けるか]
(67) 2010/08/09(Mon) 13時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 13時頃
さすらい人 ヤニクは、炎から逃げようと。しかし速度は出ない。**
2010/08/09(Mon) 13時頃
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[逃げようとする天満月の背をちらりと見、 夜光を喰ろうたは己と言えば、彼はどうするだろうかと思う。
されども、守られることに慣れすぎた彼は、仇を取りになど来れもせぬか。 旧知の仲の愕然とした顔と、視線があってニヤリと笑った。]
誰も庇うてなどおらぬ。 我が片割れも、健気なる笛の子も、わたしが喰らってこの腹の中よ。
そなたと初めて出会った頃から、既に己は獣であった。 齢拾弐の祭の夜に、この奥座敷にて輪姦され…子を……
(68) 2010/08/09(Mon) 13時頃
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[渡された荷は大事に抱えよう 濡れた着物も抗わず なすがままに 優しさうけよう 腹に宿る、冬の為にも]
……月の…カルヴィンの、花主さまか。
[血塗れの獣の姿を見 イアンを見上げ そっと手に触れる]
話して、おいで。 イアンはきっと“殺さない”。 もしその手がまた濡れても 俺が信じた通り、濡れなくても 優しい手はずっと傍にあるから、ね?
[だから俺を降ろしてもいいと 優しく告げる]
(69) 2010/08/09(Mon) 13時頃
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…そこを退け。 旧き建物ならば火の手も早い。
そなたらは…ここより逃げて生き延びよ。 わたしは迎えにゆく約束が…。
[イアンに抱えられた桜色が、やんちゃな猫の顔から柔和な雰囲気へと変わっていたのに気づき、思い至る。 種を孕み、胎にて育むことで、躯も心も母へと変わっていくものだから。]
…大事に、しておくれ。 [その言葉だけは酷く感慨深く。 胎を貸すことで成り上がってきた己は、産んだ子を抱き育てることも許されなかったからか。]
(70) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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[微か聞こえる声。エ……と、アケ ト ズリエル…… アケノシンとその主だろうか? ただ、”絵”は”えっと”と 混ざってしまい判別つかなくて だから”名を呼ぼう”としか言えず、 各々の名を呼び続けた……霞との遭遇は、その最中だった]
………けど、霞は隠れ花だって [告げてくる事実。庇う嘘でも言う理由が見えない だから、彼の言った”隠れ花”を口にしながらも それは、意味のない言葉……なのだろうと]
…………知らなかった……知らなかった! …すまん……でも、けど、じゃあ、その子は
[学び舎にいたころ、ただ、無邪気に楽に耽っていた その後ろで何があったかなんて知ることはなかった。 知ろうともしなかった。ただ、友として強敵(とも)としょて]
(71) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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…そう、隠れ花。 祭りに饗し、子を成すための、隠れ花。
幾人も十月十日育んだけれど…一人としてわたくしの顔を知らぬだろう。 …それでも、彼らがちゃんと生きて育っていればそれで良いと。
(72) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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うん。 大切な人との約束だから。 アンタとも、約束だね。
大事に、するよ。
[にこり 笑む姿は柔らかく 琵琶の彼に告げる]
鳥を伴に連れていくんだろ? 大事な、大事な友なんだ。 俺とも約束して。
誰より一番に、大事にするって。
[囀り聞けなくなるは悲しい けれど止めない 友の為に]
(73) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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さすらい人 ヤニクは、奏者 セシルに話の続きを促した。
2010/08/09(Mon) 13時半頃
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[セシルのおろしてもいい、にはゆるりと首を振る。 旧知は迎えにいく、といった。 考えるまでもなく、それは鳥、のことだろう。 燃え盛る屋敷、すべてを助け出すことはできない 何かは置き去りにしなければ……燃えるは己 だから、長く会話をすることはできない]
………… ……
[聞かされる話。 それは、獣をちりじりに増やしている、ということ。 けれど、何も言えなかった。 ”その子は罪を持っていると思うか?” どこかで聞いた声が響く そして、一方的に植えつけられた霞は 一方的に植えつけたのは、 人か?獣か?獣より獣たる人か? ――――…………獣とはなんだ?] [思考の中セシルが穏やかに旧友と約束するのを聞いた。 ……それを聞いて思ったのは、自分にいえるのは]
(74) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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…………霞……先日の楽、楽しかった。 また、どこぞで楽をあわせようぞ?
[偶然なのか、この祭りで出会い、楽をあわせられたのは。 次、があるとは……けれどそう、口にした]
(75) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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― 鳥籠 ―
[火の勢いは止まらない。 燃え盛る赫は焔となって、鳥が待つ鳥籠へと。 その赤い舌をちろちろと伸ばし始める]
……っ、け、ほ…っ
[黒煙が立ち上る中囀り続けた喉が熱を持ったように熱い]
うたわな、きゃ……。 あの方が迷わずに迎えに来れる様に……。
(76) 2010/08/09(Mon) 13時半頃
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