162 絶望と後悔と懺悔と
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[黒刃の一撃>>45も左肩に受けていた。 せっかく回復したというのに、ここで酷使すればまたしばらく使えなくなると内心苦笑して。
先ほどの絢矢への拷問めいた攻撃も、最後の蹴りを叩き込む前に小太刀で防御する構えを取られれば。攻撃を中断して絢矢を転がしておくに止めたのだった。]
(51) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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>>40
[顔を向けると、幾度か見たあの姿が暴れていた。 眉根を寄せて、苦しげな顔をする]
――……
[気がつけば、リーの背後にある。 もちろん、リーも気づいてはいるだろう。 だから、当たり前に声をかける]
呼んだよな……。 来ただよ………。
[殺すよ、の言葉に、背中に水は確かに走る。 血みどろのリーの姿は、まさに怪物といったところ]
(52) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[しかしどう足掻いても届かない一手もある――間に合わない。 突進していく絢矢の頭部を掴み、地に叩きつけるホリー]
やめろっ!!
[咄嗟に左の刃を伸ばせども、 刀では引き摺って蹴りつけられる絢矢を護ることはできない。
その手を離せと言わんばかりに、右の刀でホリーの背を斬り付ける。 片足の浮いた状態なら、回避は難しかろうと。]
(53) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[あぁ……明を、探してやらないと。>>*4
真弓に頼んで折った獅子を、牡丹と共にと贈った事があった。 『おかあさん』と訪ね探すような歳ではないけれど。
姿が見えず、声すら届かぬ事を、今は寂しいと思った。]
(*6) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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人間達を鼓舞していた戦士は我等の新たな旗となった。 その旗に負けぬように。 この戦場にその名を掲げてみせろ。
[家畜達を鼓舞した声とは逆に。 吸血鬼達を鼓舞し、退く事は許さず、殺せと。 右手を染めた血を舐め清めサーベルを抜き、 一瞬動きを止めた雑魚の首を落して戦場を駆け始めた**]
(54) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[防御の様子など見せない。 突きは護るためでなく、あくまでも攻めるため。
蹴りを止めてホリーが退くなら 更に、地面すれすれから 黒のレースの下に隠された脹脛を斜に斬り上げる。
そうした狂気とも正気とも付かぬ追撃は 宵闇に花びらのように紅の散るを見留めるまで続き 見ればようやく追撃を止めて距離を置いた。
作り物でない、どこか陶然とした笑みに菫色を細め 滴る生温い赤に染まった顔面を掌で拭い上げる。]
ふふ、ふ、
────あぁ。 顔に、疵が。
[不意に、笑みを潜め呟く。]
(55) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[安吾の一撃も、深手は負わなかったが背中に受けていた。 黒のレースが地に舞い落ちる。]
あーあ、この服気に入ってたのに。 新しいの探さないといけないじゃない。
[普段着はともかく、戦場に出る時はある程度気に入っている服で。 かつ、動きやすいものをとなると難しい。
安吾の攻撃のダメージもさることながら、こちらのダメージもある意味重大だった。]
(56) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[ホリーの左腕を落とせば、勝機はあるだろうか。 神宿での絢矢の一撃、先程の真弓の一閃。確実に弱っているとは思うが。
日本刀一本とはいえ、無尽に駆ける刃に、此方も無傷とはいかない。 ホリーの攻撃対象が絢矢であったとしても、その太刀を受けんと動くため。]
そうやって無駄に喋ってるから苦戦する。…違うか? ほぅら、可愛いお洋服が台無しじゃないか。
[その笑い>>47を消さんと、左上腕を狙った一撃を繰り出す。]
んで、王女様は弱い者イジメがお好き、っと。
…単に、俺を生かしたいんじゃなくて、 この状況で俺とやり合うのが怖いだけだったりして、な?
[挑発が効くかはわからないが…絢矢から注意を逸らしたかった。]
(57) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[零瑠がガーゼと包帯を手に主の前に戻ってきた時には、既に別の包帯が巻かれて居た。>>50 急いだというに、遅れた己が悪いのだが。 肩を落とす。 零れた血を拭う為に差し出したのだ。 直接傷口に宛がわれるのは光栄だが、それでは傷口が、などと言うに言えず、もじり。**]
(58) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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あぁ。サミィ。会いに来てくれたんだ。
[背後の気配に足を止め、赤が散った顔を彼に向けてまた笑った。 白玉の環を彼に向け]
真弓とはあったのかい。感動の再会ってやつはどうだった?
(59) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[震え始めた手>>+2を哀れと見下ろすが。 その表情は哀れとは懸け離れたもの]
柊に聞いた方が早いだろう。 私も途中からしか判らぬ。
[嗤う。 嗤う。 邪悪な笑みで、彼の末路を案ずる男を]
安心しろ。お前は安全な位置にいる。 柊に尋ねても無礼には当たらぬから遠慮なく聞くと良い。
[その後どんな呪詛が聞けるだろうかと、 期待に満ちた視線を周に、そして柊の気配へと向けた**]
(*7) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[襟元につかみ掛かられて、肩が揺れる。>>49 間近の涙に、暗い赤の目を伏せた。 優しくて、案外涙脆い家族から逸らすように]
……周君、怪我をしてた。 そうじゃなくても、人間ひとりには無理だよ。
[古い歌を引かずとも、あれは絶対なのだ。 世を睥睨する月影は。 人の夢など一夜に掻き消して]
それでも、周君が死ななくて良かったって、 ……僕は思ってしまう。
(60) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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直お兄ちゃんに言われたのに。
──顔に、疵はつけるなって。
[視界を血で塞がれるのを厭うように 首に巻いた黒い木綿を細く裂いて額に巻いた。
黒の小太刀の刃にはホリーの流した赤が付着している。 それに気付くと、刃を口許に運び、舌でべろりと舐めた。
単に血糊を拭うための行為であるが、 見る者によっては鬼のそれにも見えるだろうか。]
(61) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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――矢のようね。
[何事か呟き、>>47笑みかける姉に返すのは、 微笑みではなく執拗に左を狙う白の一太刀]
人にしても、苗にしても。 ……間引かれ続ければ、より強い芽だけが育つのは、 当然のことと思います。
[提示した解と共に、 更に踏み込む左の一突きを、 交わすを見越して二の太刀は低く切り上げた。
拾い物の獲物はそろそろ刃も零れ始めて、 囮もそろそろ役代わりであるようだった>>57]
(62) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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>>59
[こちらを向いて、昔の笑顔で笑うリー。 マユミのことを問われ、表情は固まったが…]
――……周が、吸血鬼になっだ。 ああ、いわなぐども、おまーにはわがるんだっけがな?
[それからゆっくり瞬きをする。 こっちに寄ってくる吸血鬼あらば、もちろん、双鞭で一掃しながら]
――……おまーごそ、ホリー様の護衛はどうなっただ? クビになっただ?
(63) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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そう思うんなら、その子を下がらせなさいな。 弱いものどころか、あたしの部下に欲しいぐらいだわ。
[執拗に追撃してきて、ついにこちらを流血させた途端に笑い出す彼女。傍から見ればどっちが正義の味方なのか分かったもんじゃない。
彼の一撃を菊一文字で受け止めると、微笑んで。]
安い挑発ね。
そうね、貴方と遊ぶのも楽しそうだけど。 せっかく貴方達の味方をしてるのだもの。
真弓と遊んだ方が楽しいし、貴方達だって吸血鬼同士でやりあった方が助かるんじゃないの?
(64) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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ふふ、分かってるじゃないの。
[左の突きと、それを交わせば切り上げてくる二の太刀。 それを弾くようにして、狙うは彼女の胸元。
無明の三連突きを見舞っていく。 伝説の剣士のように、3回の突きが同時に見える事はないだろうが。 それでも、全て交わしきる事は難しいだろう。]
(65) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[伏せられた目>>60は、記憶の中の色とは違い。 暗く赤い色をしている。]
怪我、してたのか。 あいつ、強いのに。俺なんかより、ずっと。
[怪我をして、最悪の結果を聞くよりも良かったかもしれない。 しかし、最悪の結果とそう変わりはない。]
俺だって、もう誰も死んで欲しくないさ。 でも、でも!
[一緒に暮らせないんだろう?
大事な家族が、一人また奪われた。]
(66) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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周が?あぁ…そうなんだ。 あんまり、興味ない。
[気づかなかった、今思い出したというよう。 固まった表情に、にやりとした笑みを向ける が]
元々、お前たちと戦わせたいからっつー理由での護衛命令だったんだろうし? そも俺より強いのに護衛なんかいらないだろ。 …自由にしていいって言われてる。 だから、今こうしてるのさ。 お前こそ、いいの?俺とおしゃべりしてて。
(67) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
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周、が…?吸血鬼に?
[サミィから伝えられた事実に脳裏が真っ白になりそうで。 どこまでも救われなきにに傾く天秤は どれ程の犠牲を持ってつりあうのだろう]
何で…
[脳裏の混乱は表に出さぬが努力の限界]
(*8) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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ねえ、真弓。
[剣戟の合間に彼女へと囁く。]
あたしの全部を手に入れて、それで貴女はどうするの?
[それは純粋な興味。 彼女がどこまでを欲しているのか。]
神宿を支配して家畜を管理する? それとも、あたしの代わりに吸血鬼を率いてお父様を助けるの?
[彼女の望み、それを確かめようとするかのように。]
(*9) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[弾かれた二の太刀、 その白い刃の長物は、一の突きをそらし、 二の突きに軽く弾かれ飛んで、地に刺さる。 そして、三の突きがわき腹を貫いた。
左の脇差も地に落ちて、――開いた両手がホリーへと伸びる。 腹に突きの刃を埋め込みながら、抱きしめるようなそれは、けれど縋るものではなくて]
……、っ、あ、
[ホリーの肩に打ち付ける左の手の平、 指輪の内側に棘の生えた角珠という暗器
腹を貫く刃を、その暗器をホリーを捕らえる杭にする。]
(68) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
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――……興味ない……だが?
[リーの返事に眉を垂らす。 だが、よく考えれば、周は眷属になってしまったのだ。
同じ眷属であるならば、また、会えるのだろう]
戦わせるため……。 そっが。おでらは、やっぱり、あいつに遊ばれでいるだべな。
っで、……何がだ?
[お前こそいいのか、と問われ、問い返す]
(69) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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───ッ
[絢矢が離れている間も 真弓はホリーを狙って太刀で斬りつける。
不意に攻撃の矛先が変わり ホリーの殺意が真弓へと向くと絢矢は再び駆け出し、 突きの三連が撃ち込まれんとする瞬間 白膚の覗く背の中央へ刃を向けて地を蹴った。]
(70) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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……お姉様、ようやく手が届きました。
[微笑みの浮かぶ。 体の痛みは熱いだけ、血が失われる。 だが、それは簡単に癒えるものだ。
このまま彼女の首に、己の牙を突きたてれば]
(71) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[3連突きで真弓の腹部を抉るが。 それを利用したのか、彼女はこちらへと抱きつくようにして。
棘でこちらの動きを拘束しようと言う構えか。]
……貴女、あたしと相打ちする心算なのかしら?
[真弓の腹部へ突き立てた菊一文字を回し。 彼女の内部を抉るように。
そうして振りほどこうという構えだった。]
(72) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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…………――
[生きて、もう一度家族に会いたいと、願って生きて来た。 鬼に成り果てた自分でも、会えてよかったと 言ってくれた人の命を奪って、ここにいる。
こんな風になる為に、生き延びた訳じゃないのに、 キャロライナの姿を見ていると軋むような気分になる>>66]
どうする?
[再度問う。
このままでは家族は次々と裂かれていくだろう。 死によって、あるいは鬼に成り代わって]
(73) 2014/02/16(Sun) 02時頃
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そう、ですね……、
ゆくゆくは、お父様の退屈を…… 終わらせて差し上げたいと、 ……考えて、いるのですけれど。
[その形はまだ見えず、 父に近づく力を手にしたとて、 この支配があれば、己が身は役にもたたない]
……お姉様は、 そんなことは、考えませんでした……?
(*10) 2014/02/16(Sun) 02時頃
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まったくね、こんな風にあたしの速度を封じるなんて。 ここまでの戦い方が出来るとはねえ。
[至近距離で見つめ合う。 お互いに相手の血を吸えるような位置で、場違いなぐらいに微笑んでいた。]
(74) 2014/02/16(Sun) 02時頃
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[やはり言い慣れない挑発は、ホリーの笑みを前にして効果を成さない。>>64]
…はは。安くて悪かった、な!
[日本刀に受け止められた苗刀は、そのまま鍔迫り合う形でお互いを弾き、 そこへ斬り込む真弓の太刀筋。>>62
返すホリーの刀>>65は袴の少女を貫かんと。 あぁ、きっと全ては躱せない――恐らく彼女もそれを知っている。 だから、]
―――っ
[真弓を貫く菊一文字。 それを避けるでもなく、寧ろ自分からホリーへと向かって行く様に。
――大きな隙。 ホリーの右手を脇腹で、左手の暗器で、押さえこむ真弓の動きに合わせて、 …二人一絡げに、急所を狙った背後からの突きを。]
(75) 2014/02/16(Sun) 02時頃
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